2002.7.30
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■本社など後援・みなと舞鶴ちゃったまつり
みんなの花火など夜空のショーに酔いしれる
舞鶴の真夏の最大イベント「第27回みなと舞鶴ちゃったまつり」(同実行委員会主催、舞鶴市民新聞社など後援)のフィナーレーを飾る花火大会が7月28日夜、東地区海岸で行われ、夜空を焦がす大輪の花火に市民らが酔いしれた。
同実行委員会では、花火大会をより一層盛り上げるため、これまでの企業・団体スポンサー協賛の花火に加え、今回から市民に1口1000円の募金を募って、みんなの花火を打ち上げようと、「まい花火募金」を実施。同26日現在、1989口(198万9000円)が寄せられた。
花火大会は午後八時からスタート。東地区海岸には、浴衣姿の女性や家族連れらが見物に訪れ、轟音とともに次々と打ち上げられる花火に歓声をあげた。17シリーズ5000発の花火の最後を締めくくって「みんなの花火」が打ち上げられ=写真上=、夜空にひときわ大きな花を咲かすと、見物客から拍手が起こった。
また、花火大会に合わせて、東地区海岸沖で海上イルミネーションがあり、電飾された船が浮かび、見物客らを楽しませた。このほか、花火大会に先立ち、市民ちゃったレガッタ、フリーマーケットなど多彩なイベントが繰り広げられた。
同27日夜には、西地区商店街で前夜祭があり、手作りみこし5基が練り歩いたほか、踊り連28連、総勢約1700人が、「舞鶴音頭」に合わせて民踊流しを繰り広げた=写真下。
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■仮装いかだレース&由良川下り
「和江親子丸」優勝、「ホフマン号」が準優勝
加佐地区の地域おこし行事「第5回仮装いかだレース&由良川下り」が7月28日、八田の由良川で、手作りいかだ16隻総勢115人が参加して行われた。21世紀加佐活性化協議会(内海志伸会長)、加佐ふるさと塾(霜尾誠一塾長)主催で、河川愛護月間にちなんで開催している。
いかだレースでは、由良川の500メートルの区間で行われ、参加した各いかだの乗員は、精一杯オールを漕いでスピードを競った。レースの結果、和江地区の「和江親子丸」(石間義一代表)が優勝、神崎里おこし委員会の「ホフマン号」(臼井則代表)が準優勝した。
また、由良川河口で行われた仮装いかだパレードでは、いかだのデザインやパフォーマンスが審査され、「和江親子丸」が加佐ふるさと大賞、「ホフマン号」が加佐ふれあい大賞を受賞した。
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2002.7.26
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■夏の強い日差しの下、梅の土用干し
「はまなす会」が一人暮らしのお年寄りに
一人暮らしのお年寄りにおいしい梅干しを味わってもらおうと、舞鶴市食生活改善推進員協議会「はまなす会」(三上由美子会長、会員71人)が7月23日、6月に塩漬けにした梅の土用干しを、余部上の社会福祉会館屋上で行った。並べられた梅は強い日差しを受けうま味を増し、建物下を通る人にも甘酸っぱい香りを運んでいた。
市社会福祉協議会がボランティアらと協力して、65歳以上の一人暮らしの男性に梅干しを配っている。はまなす会は昭和57年から梅干し作りを担当。今年は6月4日に梅90キロを使って、昨年より10%減塩の9キロの塩と5倍酢で漬けた。その後、会員が作った無農薬のシソを漬け込み樽に入れて、同会館に保管していた。
土用干しは夏の一番日差しの強い日に梅を干すことで、皮を柔らかくし、身の種離れをよくする効果がある。この日は青空が広がり、風もあって絶好の作業日和。会員22人がすだれの上に梅とシソを並べると、梅は塩をふいて白っぽくなった。2回ひっくり返して、その後は梅酢と分けて樽に戻した。
三上会長は「減塩を心掛けて私たちの愛情も込めて漬け込みました」と話していた。梅は7月30日にまこも会が手紙を添えて一パック約10個入りにして、民生委員が来月(8月)8日に約400人に配る。
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■シニアソフトボールチーム「M・GREATS」
ねんりんピック府予選で優勝、本大会へ
舞鶴のシニアソフトボールチーム「M・GREATS」が、このほど京都市内で行われた第15回健康福祉祭(ねんりんピック)福島大会の京都府予選で優勝した。府代表として10月18日から福島県相馬市で開催される大会に初出場する。
ねんりんピックは、高齢者の健康増進と交流を狙いとして、毎年各都道府県の持ち回りで、スポーツ競技を中心に、文化行事も開催されている。舞鶴からは、これまでに卓球やグラウンドゴルフ競技などに選手が出場している。
シニアソフトボールチームは、このねんりんピックの出場をめざして、3年前にチームを結成。1年目は京都府予選で大敗を喫し、2年目は逆転負けで惜しくも出場を逃した。3年目の今年は、丹後町のチームを10―1の大差で破り、長岡京市のチームにも5―3で逆転勝ちを収め出場権を獲得した。
チームは、舞鶴ソフトボール協会事務局長で投手兼任の橋本二千六監督(62)、2塁手の鈴木次郎主将(63)ら19人。いずれもねんりんピック出場条件の59歳以上の選手ばかり。毎週日曜日に3時間の練習を続けてきた。橋本監督は「ねんりんピックでは、3勝してベスト8に進出したい」と抱負を話している。
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■京大水産実験所・益田玲爾さんの
若狭湾水中散歩4「マアジ」
クラゲと対決、逃げ足がすこぶる速く
写真はマアジの群れ=撮影地は小橋・アンジャ島と呼ばれる半島の東側、水深4メートル
内容は舞鶴市民新聞をお読み下さい。
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2002.7.23
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■本社後援・8月4日、全舞鶴少年野球開幕
抽選会で対戦相手決まり闘志みなぎる
市長旗をめざして球児たちが熱戦を繰り広げる第13回全舞鶴少年野球選手権大会(舞鶴野球連盟主催、舞鶴市民新聞社など後援)の組み合わせ抽選会が19日、余部下の中総合会館で行われた=写真。抽選で1回戦から決勝戦までの対戦相手が決まり、球児たちは日焼けした顔に闘志をみなぎらせていた。
今大会の出場チームは、少年の部9、学童上級の部15、同下級の部14の計38チーム。学童上級の部にリトルウインズが初出場する。
組み合わせ抽選会には、各チームの主将や監督、代表ら約80人が出席。舞鶴野球連盟少年部の橋本和男部長から抽選方法が説明され、まず少年の部から抽選。3チームが出場する鶴友クラブを各ゾーンに振り分けた後、他のチームがくじを引いた。続いて、学童上級、同下級の部の抽選が行われ、予備抽選で決まった順番に各チームの主将が対戦相手を決めるくじを引いた。また、開会式での選手宣誓は、第13回のため学童上級の部で13番くじを引いた舞鶴東スポーツ少年団の高階卓也主将が行う。
大会は8月4日午前8時から行永の舞鶴球場で、全チームが参加して開会式の後、少年の部1回戦、中筋少年野球ク―高野ドジャースで開幕する。第1日は同球場と隣接する東舞鶴公園陸上競技場などで少年の部と学童上級の部の1、2回戦、同11日に両部の準決勝、決勝戦が行われる。学童下級の部は、同10日に1、2回戦、同25日に舞鶴球場で準決勝、決勝戦が行われる。
出場チームは次の通り。
【少年の部】鶴友クラブA▽中筋少年野球クラブ▽高野ドジャース▽池内少年野球クラブ▽舞鶴東スポーツ少年団▽鶴友クラブB▽舞星野球クラブ▽鶴友クラブC▽与保呂スポーツ少年団
【学童上級の部】余内少年野球クラブ▽志楽少年野球クラブ▽南舞鶴スポーツ少年団▽志楽ドリームズ▽高野少年野球クラブ▽与保呂スポーツ少年団▽三笠少年野球クラブ▽中舞鶴少年野球クラブ▽共楽少年野球クラブ▽リトルウインズ▽福井少年野球クラブ▽中筋少年野球クラブ▽舞鶴東スポーツ少年団▽明倫ヘッピリーズ▽池内少年野球クラブ
【学童下級の部】志楽ドリームズ▽舞鶴東スポーツ少年団▽福井少年野球クラブ▽中舞鶴少年野球クラブ▽共楽少年野球クラブ▽志楽少年野球クラブ▽与保呂スポーツ少年団▽明倫ヘッピリーズ▽中筋少年野球クラブ▽池内少年野球クラブ▽高野少年野球クラブ▽余内少年野球クラブ▽南舞鶴スポーツ少年団▽三笠少年野球クラブ
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■西高教諭の白岩さん
初の国際大会アジア陸上選手権へ
西舞鶴高校教諭で同高陸上部顧問の白岩志朗さん(30)=八反田北町=が、男子やり投げ種目の日本代表として、8月9日からスリランカのコロンボで開かれる第14回アジア陸上競技選手権大会に出場する。6月の日本陸上選手権で2位に入賞したことを受け、日本陸上競技連盟から派遣される。教師の仕事や陸上部の指導をしながら、現役選手を続け少しずつ記録を伸ばしてきた。今回が初めての国際大会となる白岩さんは「いまから楽しみ」と話している。
白岩さんは5月の関西実業団陸上選手大会で、今年のベスト記録の71メートル87で優勝、続く6月の日本選手権で71メートル65で2位となった。1位の選手は9月末に韓国であるアジア大会に派遣され、2位の選手がアジア陸上選手権に出場できる。アジア選手権には日本陸上のトップクラスの男子30人、女子27人が派遣される。
中学時代は野球部。峰山高校入学後に陸上部でやり投げを始めた。肩が強かったことと個人競技で力を試そうと思ったのがきっかけ。2年生でインターハイに出場した。京都教育大学時代も競技を続け、日本インカレの全国大会で68メートル34で7位。卒業後は西舞鶴高校に赴任し、陸上部の指導をする一方、同大学陸上部OBの「京都・紫郊クラブ」に所属して現役選手を続けている。
部員の指導をしながら一緒にランニングやウエートトレーニングなどをこなしているが、実際にやりを投げる機会は学校の休みの日などごく限られている。あまり投げる練習はできなくても、部員に指導することが結果的に自分の技術の向上にもつながった。1昨年の日本選手権には自己ベストの72メートル93で2位となり、この年のランキングは4位だった。
自身の記録が伸びるのと同時に、昨年、今年と2人の部員がやり投げでインターハイの出場を決め、指導者としての成果も出てきた。全国大会に出場して多くのトップ選手と交流することも、指導に役立っている。
白岩さんは「アジア選手権にはどんなレベルの選手が集まるのは分からないが、自己ベストを更新する記録を出し上位入賞を目標にしたい」と話していた。今後もできる限り現役を続け、オリンピック出場の基準となる標準記録80メートルの突破を夢に掲げている。
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2002.7.19
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■7月26日、骨髄バンクのドナー登録会
舞鶴地方振興局・献血会場に併設
骨髄バンクのドナー登録会が7月26日、浜の舞鶴地方振興局で、献血会場に併設して初めて実施される。時間は午前10時から同11時半、午後0時半から同3時半。ボランティア団体「きりんの会」(舞鶴骨髄バンクを推進する会)では、登録会に向けて、事前キャンペーンを実施して協力を呼びかける。
ドナー登録会は、京都府と財団法人・骨髄移植推進財団主催、舞鶴市後援で、「きりんの会」のほか、舞鶴献血友の会、京都府骨髄データセンターが協力する。
京都府では、骨髄移植推進財団が目標とするドナー登録者30万人(5月末現在の登録者約15万4000人)をめざして、今年度からドナー登録会を献血会場での併設や各保健所で実施することを決めた。ドナー登録は、20歳から50歳の健康な人が対象で、登録会では、骨髄バンクの説明を聞くだけでもよい。登録には、なるべく事前予約が必要で、予約は電話75・0856、舞鶴保健所保健福祉課まで。
「きりんの会」では、初めての献血会場併設のドナー登録会に向けて、7月14日に伊佐津の「さとうバザールタウン」、同21日に南浜町の「らぽーる」の両ショッピングセンターで事前キャンペーンを実施。ドナー登録への協力を呼びかける。
骨髄バンクは、白血病など血液難病の治療に有効な骨髄移植を推進するため1992年に設立。骨髄移植を成功させるためには、患者と骨髄を提供するドナーの白血球の型(HLA型)の一致が必要で、この一致する確率は兄弟姉妹で4人に1人、それ以外では数万人に1人とされている。
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■7月26〜28日、現代国際巨匠絵画展
与保呂「ひょうたん山共同保育園」が市政記念館で
与保呂のひょうたん山共同保育園主催、舞鶴市民新聞社など後援のチャリティー企画「現代国際巨匠絵画展」が、7月26日〜同28日、北吸の市政記念館で開催される。現代フランスを中心とした欧米の人気作家、日本の巨匠らの作品120点を展示するほか、スペイン出身のホアキム・イダルゴ画伯を招き、サイン会も催す。
12年目を迎えた同保育園は、子供たちに文化に触れ合う機会をつくると同時に、市民に広く同保育園の活動を知ってもらい、収益金を保育園の運営の一部に役立てようと、絵画展を開く。
出展するのはピカソやシャガール、ミロ、東山魁夷、小倉遊亀、平山郁夫、中島千波らの作品。会場にはスペイン画壇でピカソなどとも並び評されているイダルゴ画伯を招き、交流もする。サイン会は連日午前11時、午後2時、同4時。27日午後1時半からは、アンサンブルまほろば2のミニ・バロックコンサートも開く。入場無料。
【問い合わせ】電話64・7946、同保育園。
写真はホアキム・イダルゴ画伯の作品「花の帽子の貴婦人」
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2002.7.16
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■一条クの有本・雲丹亀選手、卓球で友好と交流
8月、舞鶴市代表として北京の中学生交歓大会へ
日中国交正常化三十周年を記念して、8月3日から6日まで、北京市で開催される日中友好交流都市中学生卓球交歓大会に、舞鶴市代表として一条クラブ(小畑喜生代表)の有本和希選手(14)=岡田中3年=と雲丹亀司選手(14)=白糸中3年=が出場する。友好都市・大連市の中学生代表選手と合同チームをつくり、卓球で友好と交流を深める。
交歓大会は、中国の各都市と友好提携を結ぶ全国各地の中学生代表が出場。中国側の中学生選手とチームをつくり、団体戦で優勝を争う。有本選手、雲丹亀選手とチームを組む大連市の代表は、同市体育運動学校中学部3年の柳楊選手(14)と同じく王秀佳選手(14)。
柳選手は全国ジュニア男子ベスト8、王選手は同女子優勝の実力の持ち主で、世界最強と言われる中国卓球の中学生のトップレベルの選手。4選手のシングルスと、舞鶴、大連代表の男女の混合ダブルス1組で試合を行う。
有本選手、雲丹亀選手とも舞鶴市でトップの実力を持っている。有本選手はドライブ主戦の攻撃型で、小学校時代に全日本ホープス大会に出場。雲丹亀選手は、前陣攻守型で、中学1、2年と全日本カデット大会に出場している。
中国の強豪選手とチームを組んでの試合を楽しみしている有本選手は「なるべく多く試合をして、最高の技術を学びたい」、雲丹亀選手は「中国の選手は実力があり、サービスひとつでも学びたい」と抱負を話している。
両選手に同行する小畑代表は「中国の選手の実力は、日本の中学生と格が違う。打球や動きのスピードなど、よい勉強になると思う。友好を深め、中国卓球を学んでほしい」と話している。
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■国内で最も小さい「ハッチョウトンボ」
府の登録天然記念物、市内で初めて採集・確認
国内で最も小さく、湿地帯などにしか生息していないハッチョウトンボが、舞鶴市内で初めて採集・確認された。府内では網野町などで生息地が確認されていたが、舞鶴では未採集だった。昆虫の分布調査を続ける「丹後・若狭虫の会」では、市内にも生息している場所があるものとみて、今後も確認作業を続けることにしている。
ハッチョウトンボは体長約2センチまでで、オスは体が赤くメスは茶色。九州から東北までに分布している。休耕田となった田んぼなどにいるが、最近は生息地の減少に伴い数が減っている。府の登録天然記念物にもなっている。
採集したのは同会副会長で宮津市の会社員、富本五郎さん(37)。今月(7月)7日午後6時半ごろ、五老岳山頂でオス1匹を見つけた。ハッチョウトンボは羽が小さいために飛ぶ力が弱く、低い位置を飛ぶ特徴がある。この日、富本さんが連れてきた3歳の子供が自分の目の高さにいるトンボを最初に見つけた。
富本さんは、これまでにもハッチョウトンボを採集しているのですぐに分かったという。「湿地帯がありそうにない五老岳山頂で見つけたのでびっくりした。この日台風の影響で風が強かったので、下から吹き上げられてきたのでは」と話していた。
同会は、これまで舞鶴市内でハッチョウトンボを見かけたという情報などをもとに、市内を探して回ったが確認はできなかった。同会事務局長の安川謙二さんは今回五老岳で確認されたのは、どこかから迷い込んだものと見て、匂ガ崎など五老岳周辺の湿地を調査したが、見つけることはできなかった。「段々生息地が少なくなってきているが、今後も調査を続けたい」と話している。
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2002.7.12
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■西高放送部と東高放送メディア部
NHK杯全国高校放送コンテストにそろって出場
西舞鶴高校放送部と東舞鶴高校放送メディア部が、第49回NHK杯全国高校放送コンテストに、そろって出場することになった。西高の出場は12年連続。西高3年生の瀬野圭太君(17)=写真上・左=(桃山町)は、京都府大会のアナウンス部門で優勝、昨年に続いて全国大会に出る。6年前は部員0人で休部状態の東高メディア部=写真下=は、テレビドキュ
メント部門で初出場を果たした。また、第26回全国高等学校総合文化祭・神奈川大会
府代表にも選ばれた。
6月に京都府高等学校放送コンテストが京都文教大学(宇治市)であった。アナウンス
部門は自分の学校のニュースや解説などの原稿を作り、一分十秒ほどにまとめる。決勝ではテレビドキュメント番組を見て、それを題材にして100字以内に原稿をまとめ発表した。
同部門には西高放送部の瀬野君が優勝、2年生の山口友里さん(16))=写真上・右=(万願寺)が5位。瀬野君は昨年、同部門で2位。6位以上が全国大会に出る。瀬野君は西高落語部顧問の教諭が扇子を持って授業をしたり、落語の魅力にはまったエピソードなどを原稿にした。山口さんは父の利雄さんから吉原の太刀振を取材し、紹介した。
瀬野君は「今年は優勝を狙っていた。発表を聞いて思わず『やった』と叫んだ」と話していた。2人は「全国大会は60人の枠の準決勝に残りたい」としていた。
東高メディア部は解体修理中の小倉の国指定重要文化財「行永家」を取材して、ドキュメント番組「日本人の暮らし―重文民家行永家を見て―」を製作した。4位に入賞した。
脚本は3年生の吉田美香さん(17)=北浜町=が担当、カメラなどを三年生の深澤大介君(同)=溝尻=、同、前田高輔君(同)=小倉=が担当。解体作業の様子を撮影、当主の行永壽二郎さんにインタビューし、約8分にまとめた。前部長の深澤君は「全国大会では入賞を目指したい」と話していた。
また、全国高校総合文化祭の府予選でオーディオピクチャー部門で最優秀を受けた。8月10、11日に川崎市である全国大会では、「仏舞」を取材した作品で出場する。NHK杯全国コンテストは今月(7月)23日〜24日、東京都のNHKホールである。
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■杉山さん、田村さん、村上さんが
「クイーンまいづる」20日デビュー
舞鶴のPR役を務める第23代のクイーンまいづるが決まり、7月9日、みなと舞鶴ちゃったまつり実行委員会(安達清司実行委員長)から発表された。7月20日に浜の市商工観光センターで開催される「『海の日』のつどい」でデビュー、同27、28日のちゃったまつりや各イベントなどに花を添える。
クイーンまいづるは、同実行委員会が公募。応募のあった9人から、岐阜県出身のポリテクカレッジ京都染織技術科2年生の杉山愛子さん(20)=倉谷▽舞鶴出身の立命館大学理工学部4年生の田村知子さん(22)=草津市▽近畿地方整備局舞鶴港湾事務所職員の村上麻美さん(18)=下東=の3人が決まった=写真左から。
3人は「海や山に囲まれ、観光名所もたくさんある舞鶴の良さをアピールしていきたい」などと抱負を話していた。
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2002.7.9
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■「ブックハウスほのぼの屋」協力呼びかけ
文庫本などの在庫減少のピンチ
今春に無認可施設から認可の障害者小規模通所授産施設へと移行した「ブックハウスほのぼの屋」が、文庫本などの在庫の減少で品薄状態となっており=写真=、職員らは頭を痛めている。平成10年に精神障害者の働く古本屋として始まり、市民から無料で持ち込まれた本やマンガを販売し、売り上げが障害者らの賃金となっている。だれもが来店できる場として地域との交流が進み、その成果は4月に開店したカフェレストランへと実った。関係者らは「元祖ほのぼの屋を忘れないで」と協力を呼びかけている。
第2まいづる共同作業所として、行永に古本屋「ほのぼの屋」がオープン。市民から寄せられた文庫や単行本、マンガのほか、中古CDなども置き、1冊50円から150円で販売。現在は軽度の障害者17人がレジや本の整理などを担当するほか、この施設を拠点として新聞配達などの仕事もしている。
「お店がしたい」との障害者たちの夢で始まったが、だれでも気軽に来店できるメリットを発揮し、市民との交流が深まっていた。障害者施設の意識を持たず地域の人たちが買い物に来たり、常連との会話の機会が増えて働く者のやり甲斐ともなっていた。こうした店での経験が今春、大波下にオープンしたカフェレストラン「ほのぼの屋」に結実した。
今年4月、社会福祉法人・まいづる福祉会が運営する認可施設に移行したが、国などからの補助金は同じ福祉会が運営する平のまいづる作業所に比べて約半分で、運営の厳しさに変わりはない。それに加えて四月から持ち込まれる本が少なくなり、品薄状態が続いている。在庫も含めて一時は約3万冊の品物があったが、いま在庫は多い時に比べて約4割は減少している。
5年〜10年前に出版された文庫などの在庫は多いが、特に最近の文庫の入荷が減っている。買い取りがある大規模の同業店が増えたことも、影響しているかもという。また、今月は夜の市で本の販売会もするが、店から本を持ち出しているため、品薄に拍車がかかり在庫が底をつく心配も出てきた。
施設長の伊藤薫平さん(39)は「新しい本がないので常連さんの来店も遠のき、売り上げも減るという悪循環になっている。夜の市でも窮状をアピールし、市民に協力を呼びかけたい」と話していた。今後はカフェレストランなどとも連携することで、障害者の社会復帰施設への理解が相乗効果で深まればとしている。
【問い合わせ】電話62・1010、ほのぼの屋。
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■舞鶴の川と海を美しくする会が30周年
今後も地域ぐるみで美化運動
今年で設立30周年を迎えた環境美化団体「舞鶴の川と海を美しくする会」の第31回定期総会が7月7日、浜の総合文化会館小ホールで開かれ、今年度も引き続いて、環境保全のため、地域ぐるみの美化運動と美化啓発活動に取り組むことを決めた。
総会に先立ち、佐藤正夫会長の辞任に伴う役員改選が行われ、会長に梅原儀視氏(副会長)、副会長に佐藤紀夫氏(常任幹事)、常任幹事に藤田武氏を選任。梅原会長は「市民の力を結集、行政、企業と手を携えて環境運動を前進させたい。地球規模も視野に入れ、地域環境美化に努力したい」とあいさつした。
続いて、設立20周年を迎え、海岸や河川の清掃活動などの取り組みの功績が認められた「平地区の海と川を美しくする会」に京都府知事の表彰状が伝達された。また、江守光起市長から、「堀川を美しくする会」と、前会長の佐藤正夫さんに感謝状が贈られた=写真=ほか、梅原会長から白糸中学校の生徒と新川の清掃活動に取り組み、この活動を版画にして寄贈した田主誠さん(茨木市在住)に感謝状が贈られた。
総会では、美化実践活動として、今年度も春季、秋季の美化強調月間を設定して、河川や海岸線の一斉清掃を行うことなどを決めた。総会の後、30周年記念事業として講演会が開かれた。
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2002.7.5
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■空き家バンク利用者1号の稲葉さん(上漆原)
百姓ブルースマン目指し本格的に「無農薬でトマト栽培」
市の空き家バンクを利用して、京都市から上漆原に移ってきた稲葉浩幸さん(41)が、百姓ブルースマン目指して奮戦している。昨年までは自宅で食べるだけの畑作りをしていたが、今年は料理に適した昔懐かしい品種のトマトの栽培を始めた=写真。ライブ活動もするシンガーの稲葉さんは、自作のブルースを聴かせて無農薬でトマトを育てている。いま赤く色づき出し、市内で出荷先を探している。将来はケチャップなどに加工して販売することも考えている。
空き家バンクは、農村部の市民に空き家を登録してもらい、舞鶴に移住して就農を希望する人らに、市がその情報を提供する制度。京都市でアルバイトをしながら音楽活動をしていた稲葉さんは、平成12年10月に空き家バンクの利用者1号として引っ越してきた。
ブルースバンドのボーカリストだが、元々生まれ育ったのは静岡県伊豆半島の田舎。都会生活よりも自然の恵みを受けて暮らす方が、自分らしく音楽ができると思い妻と2人で来た。昨年は野菜を作る一方、舞鶴市内でアルバイトをしながら、週に一度は京都市内などのライブハウスに出演していた。
今年はもう少し本格的に農業に取り組むことを決意。トマトが好きだったこともあるが、売れ残っても加工して保存できるトマトの栽培に絞った。京都市内のイタリア料理店から昔懐かしいトマトを作ってとの要望もあり、府農業改良普及所の指導も受け、「強力米寿」など6品種の220株を植えた。サラダやソース用に適している。
畑5アールで栽培。昨年は草取りに手こずったため、今回はマルチを土にかぶせた。心を込めて育てようと農薬は使わず、自作のブルースをテープに吹き込んで畑で聴かせている。地名を頭にとり名付けて「ちょのむろの里 Frankey’s農園のブルーストマト」。市内では西駅交流センターの毎週火曜日の夕市で販売する。
稲葉さんは「近所の人にもお世話になり、リラックスしながら暮らしています。以前はレストランバーを経営して調理もしていたので、トマトソースなどの加工品も作ってみたい」と話していた。市内でトマトを扱ってくれる店がないので頭を痛めている。
【問い合わせ】電話82・1091、稲葉さん。
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■森林保全へ牛乳パック回収活動
白糸中の生徒有志らがボランティアグループ
浜、白糸中学校(後野文雄校長)の生徒有志が、ボランティア活動グループ「プロジェクトeco(エコ)」を結成、牛乳パックのリサイクル活動に取り組んでいる=写真。
同グループ代表の3年、阿部裕一君が、友人に呼びかけ、3月ごろから仲間だけで牛乳パックの回収を始めた。その後、回収の輪は生徒の中に徐々に広がった。さらに、全校生徒に呼びかけようと、生徒会・中央委員会に協力を要請、6月下旬から学校挙げての取り組みとなった。
生徒たちが家庭で飲んだ牛乳パックや、昼食で飲んだ牛乳パックなどが集められ、同グループのメンバー12人がパックをはさみで切り開いて束ねている。これまでに約30キロが集まったという。このパックを回収業者に引き渡して換金、収益金をユニセフに送ることにしている。
阿部君は「森林保全につながる牛乳パックの回収を、みんなに知ってほしいと始めました。これから、もっと多くのパックが集まるようにしたい」と話していた。
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2002.7.2
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■「桂林寺」開創600年で平成の大改修
本堂屋根瓦の全面葺き替えなど
紺屋の曹洞宗「桂林寺」(能登春夫住職)が、開創600年の記念事業として、平成の大改修に取り組むことになり、6月29日、関係者らが集まって起工式が行われた=写真。傷みが激しかった本堂の屋根瓦の全面葺き替えは今回が初めてとなる。約2年間かけて寺の整備を図る。
桂林寺は室町時代の応永8年(1401)の開創と伝えられ、洞林寺と称して七日市付近にあった。関ケ原の戦いで石田方が田辺城を包囲した際、同寺6世の大渓(たいけい)和尚が弟子の僧らとともに籠城戦に参戦した。現在は市内と丹後地方の曹洞宗寺院を束ねる要寺。
昨年600年を迎えたのを機会に寺の整備を図ることにした。江戸中期に建てられた本堂は屋根の傷みが激しく、全面葺き替えが長年の懸案となっていた。計画では渡り廊下を解体してホールを作り、本堂裏に排水路の設置などを行った後、12月に本堂を素屋根で覆って改修にかかる。完成は平成16年8月ごろの予定。工事は大滝工務店が担当する。総工費は約2億5000万円。
起工式は壇信徒役員と工事関係者の約30人が出席し、工事の安全を祈った。能登住職は「多くの壇信徒の方のご協力で整備を始めることができました。これを機会に今後も広く親しまれるお寺づくりをしていきたい」と話していた。
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■7月29日、市リサイクルプラザで
夏休み工作教室・楽器「水カンリンバ」
空き缶をリサイクルした手作り楽器「水カンリンバ」=写真の夏休み工作教室が7月29日、森の市リサイクルプラザで開かれる。空き缶を流れる水の音が心地よさを誘い、水の万華鏡とも呼ばれている。全国でその輪が広がっているが、舞鶴生活学校と本紙が舞鶴でもその魅力を知ってもらおうと昨年から普及に取り組んできた。それを受け同プラザが主催、回収した空き缶を材料として使う。将来は演奏会もと夢は膨らんでいる。
民族楽器の演奏家、丸山祐一郎さんが考案。つないだスチール缶の中を流れる水が共鳴して聞こえる。蓋の部分はピアノの鍵盤のように切り込みを入れ、指で弾くと澄んだ音が出る。「水」、「缶」、アフリカの指ピアノ「カリンバ」をつないで楽器の名前とした。各地の市民らが講習会を開き、丸山さんを招いて演奏会も開いている。
昨年7月に本紙でその作り方を紹介した。生活学校が紙面を見て空き缶のリサイクルにもつながると、昨年11月のイベントで水カンリンバを展示。その後も会員の亀井正子さんらが中心となり、会員を対象とした講習会を開き、普及活動を試みていた。それを受け同プラザが教室を開く。
家庭から不燃ごみを回収している同プラザでは昨年度、スチール缶104トン、アルミ缶115トンを回収。空き缶の再利用の一つとして企画した。同プラザの井上隆雄所長は「夏休みの子供たちに水を身近に感じてもらえる機会にもしたい」と話していた。
【参加者募集】教室の時間は午後1時〜同3時。対象は市内在住の親子、または中学生以上の個人の計40人を募集。先着順。参加は無料。使う空き缶は同プラザで用意する。講師は生活学校会員。申し込みは7月10日までに同プラザ(電話64・7222)へ。
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