2002.9.24
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■10月20日、舞鶴市民吹奏楽団定期演奏会
賛助出演の丹後の楽団と初の合同リハーサル
舞鶴市民吹奏楽団(吉田登団長)は9月22日、創設10周年を記念した第10回定期演奏会に向けて、演奏会場の浜の総合文化会館大ホールで、賛助出演する丹後吹奏楽団(松本経一団長)と初の合同リハーサルを行った=写真。定期演奏会は10月20日午後2時から開催され、両楽団合わせて総勢約110人の団員が,迫力あふれる合同演奏を発表する。
舞鶴市民吹奏楽団は、平成4年9月に、市民の音楽文化の向上を狙いに、市内のアマチュアの楽器奏者らで結成された。現在、団員は高校生から70代の高齢者まで70人。職業は会社員、自営業者、公務員など様々。
楽団を結成した翌年の平成5年に第1回定期演奏会を開いて以来、毎年1回演奏会を開催している。同9年の第5回定期演奏会では、楽団結成間もないころから、指導を受けている日本吹奏楽指導者協会の前会長、秋山紀夫さんとの縁で、秋山さんが常任指揮者を務める埼玉県大宮市(現さいたま市)の市民吹奏楽団を招いて合同演奏を行った。
団員に演奏のレベルアップへの励みとなるよう他都市の吹奏楽団との合同演奏を行い、今回も交流を続ける丹後吹奏楽団を招いた。演奏会では、第1部で市民吹奏楽団が朝鮮半島の平和を願ってつくられた「インチョン」、第2部で丹後吹奏楽団が「ウルトラマンメドレー」などを、それぞれ演奏する。第3部では秋山さんの指揮で、「ディズニーメドレー」などを合同演奏する。
入場料は、500円(ただし、保護者同伴の小学生以下は無料)で、全席自由。チケットは総合文化会館、市民会館で購入できる。
【問い合わせ】電話75・2512、市民吹奏楽団事務局のメガネサロン・吉川さん。
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■「養護学校の新設と街づくり」テーマに
本社など後援・9月29日にシンポジウム
舞鶴市内に養護学校の新設を求めている「舞鶴に新しい障害児教育をつくる会」(森下亮一会長、会員280人)が、9月29日午後1時半から浜の市商工観光センターで、「養護学校の新設と舞鶴の街づくり」をテーマとしたシンポジウムを開催する。府教委は2005年に市内に養護学校の開校を決めたが、障害者に配慮した学校と街づくりに向け市民の声を届けようと、パネラーと来場者で意見を交換することにした。舞鶴市民新聞社など後援。
岩滝町の府立与謝の海養護学校は、丹後2市10町を通学圏とし、知的障害などの小学生から高校生までが在籍。現在、全児童・生徒は205人だが、半数近くの百二人が舞鶴市在住者。この内、寄宿生活者は13人、バス通学者が84人。往復3時間かけての通学バスの車内では発作を起こすこともあり、子供たちへの負担が大きい。
障害児童を持つ父母や学校教諭でつくる同会は、これまで舞鶴市内に養護学校の新設を求める運動を市と府に働きかけてきた。府教委は、知的障害や肢体不自由の子供たちを対象とした総合養護学校(収容規模140人)を、西地区に建設することを決定。今年度の6月補正予算で基本設計費などを計上した。
同会は新設の養護学校に関して、通学時間の短縮と地域との交流を考え、既存の小・中・高校に近い場所に設置▽相談活動、サポートをするセンター的機能▽寄宿舎の設置などの必要を訴えている。シンポジウムではこうした問題や障害児童の生活を報告し、バリアフリーのまちづくりを市民と考える。パネラーは日星高校の北村司郎校長、舞鶴在宅介護者の会の由里義雄会長、与謝の海養護学校の保護者ら。
森下会長は「養護学校新設への関心は少しずつ広がってきた。今後は学校の中身について市民、行政と一緒に作っていきたい」と話し、来場を呼びかけている。入場無料。託児もするが事前の連絡を。
【問い合わせ】電話63・5431、森下さん。
写真は市民の来場を呼びかける森下会長
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2002.9.20
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■満願寺の市指定文化財「十一面観世音菩薩坐像」
9月28日、33年に1度の秘仏開帳し29日まで拝観
万願寺の西紫雲山・満願寺(室寺成寶住職)で、9月28日午前10時から33年に1度開帳される秘仏の十一面観世音菩薩坐像=市指定文化財=の開扉法要が営まれる。昭和44年から固く閉ざされていた厨子の扉が開けられ、霊験あらたかな本尊の十一面観世音菩薩を拝観できる。
満願寺は、真言宗御室派の寺院で、鎌倉時代の健保6年(1218)に、弁円上人がこの地に白衣の老翁のお告げを得て、十一面観世音の造立と伽藍の建立を果たし、その願い満をとって寺名としたと伝えられる古刹。十一面観世音菩薩坐像は、像高133センチの寄木造りで、十一面観音の作仏では珍しい坐像。作者は、背板の墨書から鎌倉時代の仏師・観賢とされている。
本尊の脇侍には、鎌倉時代作の不動明王と毘沙門天の立像が祀られている。両立像とも市指定文化財。同寺の檀家(嵯峨根彌一総代)では、開扉法要にあわせて、本堂と庫裡の改修を行った。
開扉法要の後、本尊の拝観ができる。拝観時間は、28日午前11時から午後5時、29日午前9時から午後4時。
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■京都北瓦工事組合舞鶴支部 が年2回のボランティア活動
一人暮らしの老人宅屋根瓦を無料診断
京都北瓦工事組合舞鶴支部(山崎安二支部長、16業者)は9月18日、新舞鶴地区の一人暮らしの老人宅の屋根瓦の無料診断を実施した。8のつく日を「屋根の日」として、毎年春、秋の年2回取り組んでいるボランティア活動で、今回で7回目。
同支部では、お年寄りを狙った悪質業者による不当な工事代金を請求する被害が後を絶たないことから、被害に遭わないよう注意を呼びかけるため、社会奉仕活動として無料診断を始めた。毎回、地元民生委員の協力を得て、一人暮らしの老人宅の訪問先を決めている。
この日は、同支部の組合員らが手分けして、11軒の老人宅を訪問。屋根に上り、瓦を点検するとともに、傷んだ瓦の交換や不良な瓦を修復した。無料診断を受けたお年寄りは、「雨漏りが心配でしたが、これで一安心です」と喜んでいた。
同支部では、屋根工事は信頼できる地元業者にと呼びかけている。
【問い合わせ】電話75・5230、京都北瓦工事組合舞鶴支部。
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2002.9.17
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■市指定文化財・城屋の天然記念物
「リンボク」の白い花満開
市指定文化財となっている城屋の天然記念物のリンボクが、白い小さな花を咲かせている。地元の人によると毎年10月に入ってから花が咲いているというが、今年は猛暑の影響からかすでに満開となっている。
城屋の祇園牛頭天王神社の入り口左手に1本のリンボクがある。幹周り1・33メートル、樹高10メートル。樹齢は約100年。リンボクはバラ科の常緑喬木で、強い日差しや土壌の乾燥に弱いため、周囲に高木層の照葉樹林帯がないと生育しない。同神社にはカシやスダジイなどの古木が残っている。
日本海側の北限に近い位置に標準サイズをはるかに越えるリンボクと照葉樹林は、植物の生態を知る貴重な資料という。昭和20年ごろには東京帝国大学の植物学者がこの木の価値を認めたが、戦後の混乱期に所在不明となり、同46年に市文化財保護委員らの調査で確認された。
枝の先には小さな白い花をいっぱい付け、遠くから見ると雪で覆われているようにも見える。
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■タレントの菊池麻衣子さんを一日警察署長に委嘱
高齢者の事故防止へ9月21日、ウキウキ交通教室
タレントの菊池麻衣子さん=写真=を一日警察署長に委嘱し、高齢者の交通安全意識の向上を図ろうと、2002交通安全フェスティバルin舞鶴「菊池麻衣子のウキウキ交通教室」が9月21日、上安の舞鶴自動車学校で開かれる。舞鶴交通安全協会や舞鶴東警察署、舞鶴西警察署などが初めて共催する。
市内では今年8月末までに交通事故で10人が死亡しているが、この内7人が高齢者となっている。こうした状況から交通関係機関や市民らが高齢者の交通事故を防止しようと、同フェステイバルを企画した。
菊池さんはNHK朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」に主演した。一日警察署長に委嘱した後、同学校教習コースを四輪で試走する。続いて高齢者による自転車と自動車の交通教室を開く。その後、菊池さんのトークショーと交通安全クイズがある。
このほか同学校別館では運転適性検査や応急救護、二輪・四輪シュミレーターのコーナー、同コースではコロッケやお茶などの食べ物コーナーも設ける。時間は午前9時半から。
【問い合わせ】電話75・1613、舞鶴交通安全協会。
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2002.9.13
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■国病、北近畿の循環器医療充実に貢献
共済病院に続き府北部で2番目の心臓血管外科開設へ
行永の国立舞鶴病院(中島健二院長)は、新しく心臓血管外科を9月17日から開設する。国立の病院や大学機関の平成16年の独立行政法人化に向け、同病院は循環器医療の強化を決め、同科を設けることにした。府北部では心臓血管外科は舞鶴共済病院に続き2番目。今後は外来診察室や手術室の改修もし、施設面の整備も進める。
舞鶴病院は昨年策定した基本構想で、循環器医療、小児医療などの生育医療の機能強化を打ち出した。これまでは心臓血管外科で扱う患者があった場合、他の病院を紹介していた。また、24時間体制や当直医を増やすなど救急医療を充実させてきたが、そうした患者が運びこまれても対応できなかったため、心臓血管外科の設置が求められていた。
同科医長には国立大阪病院などを経て、聖隷(せいれい)浜松病院(浜松市)心臓血管外科部長だった野地智医師(43)、医員にはハーバード大学付属ボストン小児病院心臓外科や青森市民病院に勤務した竹内功医師(41)が着任した。同科では心臓弁膜症や大動脈瘤、抹消血管障害などの治療をする。
外来診察室は当面は外科診察室の一部を改造して使うが、来春までには診察室などの整備を図る予定。外来診療は毎週火曜と木曜。受け付け時間は午前8時半〜同11時。初診は予約はいらないが2回目以降は予約が必要。同病院は「北近畿の循環器医療の充実に貢献したい」としている。
【問い合わせ】電話62・2680、国病。
写真は心臓血管外科医長に着任した野地医師
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■94歳、余部上の勝部さんパソコンに挑戦
キーボード打って老化防止
94歳の会社相談役、勝部隆三さん=余部上=が、パソコン教室に通っている。勝部さんは耳が聞こえにくいほかはいたって健康。パソコンぐらいはこなさなければと、インターネットの使い方などに挑戦している=写真。
ウメキコーポレーションがパソナコンじゅく西舞鶴教室を運営しており、初心者を対象としたシニアコース(60歳以上)に5人が入塾した。7月15日に開講し、毎週2回授業が行われている。平成9年に教室を開いて以来、勝部さんが最高齢の受講生となった。
勝部さんは以前はワープロを使用していたが、昨年は財団法人京都SKYセンター主催のパソコン教室に1カ月間通った。指先を使ってキーボードを打つことで老化の防止に努めようと、今年も習うことにした。すでに文章作成やメールの送受信などをこなし、10月下旬まで学ぶ。
講師の青山智子さんは「勝部さんは入力も問題なくこなしています」という。勝部さんは「インターネットで世の中のことが分かる。孫とメールのやりとりができるようになれば」と話している。
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2002.9.10
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■日星高・9人の生徒が夏休みを利用し韓国研修旅行
文化や朝鮮半島の政治情勢肌で実感
上安久の日星高校の生徒9人が夏休みを利用して、韓国への研修旅行を体験した。毎年3年生全員が韓国学習旅行をしていたが、昨年のアメリカでのテロの影響で今年は韓国行きが中止となったため、それに代えて希望する生徒らが韓国を訪問した。身寄りのない日本人女性らが暮らす慶州の保護施設「ナザレ園」などを見学、日本と異なる文化や政治情勢などを体験した。
夏休みの研修旅行は異文化の体験などを目的に、昭和57年からほぼ毎年続けている。最初の行き先は日星高へやって来る留学生の出身地、フィリピンだったが、平成8年にカナダのセント・パトリック高校と姉妹提携して以後は、フィリピンとカナダを交互に訪れていた。
今年はフィリピンの予定だったが、テロ以降同国の政情不安や、学習旅行を韓国から国内に変更したこともあり、特別に韓国を行き先とした。希望する生徒9人と引率の教諭2人が、8月21日から同27日まで滞在した。
生徒たちはナザレ園で日本人女性と交流したり、毎年訪れていた徳園芸術高校の生徒宅でホームステイを体験。ホストファミリーの家族から、サッカーワールドカップで活躍した韓国代表の試合の様子を聞いたり、ソウル郊外の統一展望台近くで軍服を着た兵士が銃を持って警備に当たっている姿を見て、朝鮮半島の政治情勢を肌で感じた。
3年生の窪田彩乃さんは「実際行ってみてもっと韓国のことが知りたいと思った」と話していた。引率した村上祐子教諭は「町中に武装した兵士が普通にいるのを見て、朝鮮半島の政治や歴史を実感した。予定されている日朝会談がよい方向にいき、半島の安定につながってほしい」と述べた。
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■9月29日、舞鶴LCの日本語教室「かもめの学校」卒・入学式
舞鶴在住の外国人対象に入校呼びかけ
舞鶴に在住する外国人に日本語の日常会話や生活習慣、日本文化を習得してもらうため、舞鶴ライオンズクラブ(佐古田彰男会長)は、1昨年秋に開校した舞鶴日本語教室「かもめの学校」の3期生を募集している。1、2期生の生徒からは、「生活情報なども教わり、大助かりです」との声も聞かれ、言葉などに悩んでいる外国人に入校を呼びかけている。
「かもめの学校」の修学期間は、9月から1年間で、毎週土曜日(第5土曜日は除く)の午後2時から同4時まで、余部下の中央公民館で開かれている。授業内容は、日常会話を中心に、正月や雛祭りなど季節折々の行事についても教えている。日本の言葉や慣習に不慣れな外国人にとって、大きなサポートとなっている。
現在、かもめの学校で学んでいる2期生は27人で、フィリピン、中国、タイの出身者。来日10年のフィリピン出身の出口ラニーさん(31)=倉梯町=は、「子供2人が小学校に通っていますが、学校便りなど漢字が難しく読めなかった。ここで教わり、読めるようになりました」と喜んでいる。
かもめの学校の講師を務める元中筋小学校長の公文禮子さん(65)は「熱心な生徒たちばかりです。日常会話はもちろんのこと、季節ごとの行事についても教えて、日本の文化を理解してもらっています」と話している。
かもめの学校は、9月29日に浜のホテル「マーレたかた」で、卒業式と入学式を行い、新年度がスタートする。授業料は1日100円で、このお金は行事費に充当する。入学生の募集は、9月13日まで。詳しい問い合わせは、電話62・1102、FAX62・9515、舞鶴ライオンズクラブ事務局。
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2002.9.6
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■「安岡園」開設50周年記念敬老式典
100歳の藤村さんに知事から祝い状と記念品
安岡の舞鶴市養護老人ホーム「安岡園」(福井高史園長)で9月4日、養護老人ホーム開設50周年記念敬老式典が開かれ、今年で満100歳を迎えた園生の藤村静子さんに、京都府知事からの祝い状と記念品が贈られた=写真=ほか、内閣総理大臣の祝い状が伝達された。
式典には、園生や職員ら約100人が出席。江守光起市長は「園生の皆さんの元気な姿を見て、うれしく思います。養護老人ホームが老人福祉の向上、充実に果たした役割は大きく、50年の歩みを振り返り、ボランティアをはじめとした多くの皆さんの支援の賜物と感謝しています」と式辞を述べた。
続いて、江守市長から米寿を迎えた園生の弓削繁雄さんにひざ掛け、園生全員に敬老記念品が贈られた。また、府舞鶴地方振興局の辻逸司局長から藤村さんに、知事からの記念品と内閣総理大臣の祝い状が手渡された。藤村さんは明治35年4月12日生まれで、2年前から同園で元気に過ごしている。
また、養護老人ホーム開設50周年を記念して、園生の健康管理や趣味などの指導を続けている個人、団体に江守市長から感謝状が贈られた。
感謝状を受けたのは、次の皆さん。
▽大橋令三(嘱託医師)▽谷口茂子(生花クラブ指導)▽山本あくみ(踊りクラブ指導)▽なかよし会岡田グループ(手芸クラブ指導)▽民謡ボランティア玉晴会(民謡クラブ指導)▽塩尻庄三郎(俳句クラブ指導)▽舞鶴市レクリエーショク協会(レクリエーション指導)▽財団法人舞鶴文化教育財団(ストレッチ体操指導)▽京都府視覚障害者協会舞鶴支部(マッサージ慰問)▽美容室ウエーブ(散髪慰問)▽舞鶴東仏教会(法話)
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■「一流に逢いたい」をテーマに計4回の教室
収益金でマルタさん招き、東高ウィンドアンサンブルが共演へ
「一流に逢いたい」をテーマに、各界で活躍する著名人たちを講師として、9月21日から来年2月までの計4回、大波下のカフェレストラン「ほのぼの屋」で、おしゃれトークや料理教室などが開かれる。主催者はその収益金で世界的サックスプレーヤーのマルタさんを招き、東舞鶴高校ウィンドアンサンブルが来年3月21日に開くチャリティーコンサートで、部員らに共演する機会を提供する。
地雷撤去を支援するNPO「難民を助ける会」の関西支部長、鷲田マリさんが、同アンサンブルの早田太郎顧問から、多くの市民から楽器購入の寄付を受け、次は誰かのためにコンサートをする機会を部員らにさせたい、と相談を受けたのがきっかけとなった。鷲田さんは以前、同会のチャリティーライブでマルタさんを招いた経験から、マルタさんの出演を提案。同アンサンブルは3月の演奏会をチャリティーとして会場に募金箱を置き、寄付金を難民支援に役立てることにした。
が、マルタさんを招くための費用が必要だが、部員らはそのためのバザーやアルバイトもできないため、市民らが「マルタさんを舞鶴に呼ぶ会」(岸本純子会長)を結成し、必要経費をつくる企画を立てた。事務局の鷲田さんは「高校生たちに世界的な演奏家から学ぶと同時に、チャリティーの体験を心に留めてほしい」と話している。
9月21日はテレビCMやドラマで活躍中の舞鶴出身のモデル、藤原弘子さん=写真=のトーク。A2800円、B7000円(ディナー付き)。定員は各約30人。11月2日は研修インストラクターの荒木真由美さんのマナーズ・セミナー。A2800円、B7000円(同)。定員は各約30人。12月7日は元京都ロイヤルホテル総料理長で、ほのぼの屋シェフの塩原勝さんのクリスマス料理教室、2月1日はバレンタインのお菓子教室。ディナー付きで7000円、定員各30人。
【問い合わせ】電話63・7099、鷲田さん。
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2002.9.3
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■「京大水産実験所」創立30周年で製作
デジタルフォトアルバムに貴重な1枚
長浜の京都大学大学院農学研究科付属水産実験所が、今年創立30周年を迎えたのを記念して、デジタルフォトアルバムを製作したが、その中に昭和30年ごろの水産学科の全景が撮影された写真が収められている。上空から写したもので火薬廠の庁舎や兵舎、病院などの旧海軍時代の面影を残しており=写真=、これまで市民の目に触れることがなかった貴重な写真。現在その庁舎も取り壊しの予定で、旧海軍施設はほとんど姿を消すことになる。アルバムの充実のため写真収集の協力を呼びかけている。
京大水産学科が戦前に火薬廠爆薬部だった施設を利用して昭和22年に開設されたが、同47年に京都市内に移転。跡地に水産実験所が設置された。今年30周年を迎えたのを機会に、実験所の歴史を写真でたどろうと、実験所の上野正博助手がアルバムを企画し、CD150枚を製作してOBらに配った。
元職員や学生たちから写真を寄せてもらい、1956年から65年までの校内の施設や行事、風景、「時の流れ」と題して当時のまちの様子などの写真を掲載した。その中の1枚が昭和30年ごろの水産学科全景を収めている。だれが撮影したのかは不明で、実験所会議室に展示されていたという。
戦前の昭和4年(1929)に爆薬を製造する海軍施設が建設され、それらの建物をそのまま水産学科の施設として利用していた。鉄骨赤れんが作りの庁舎は本館として、兵舎は講堂と学生宿泊所として使った。写真にはそれらの施設をはじめ、同じく旧海軍時代の病院、内部がれんが造りの煙突も見ることができる。
現在の水産実験所では旧海軍のものとしては本館と倉庫、海岸の護岸、燃料庫だけが残り、その本館も老朽化で取り壊しの予定となっている。上野さんは「さらに記録として写真集の充実を図りたい。水産学科や当時の町の様子を写した写真があれば貸してほしい」と協力を呼びかけている。
【問い合わせ】電話62・5512、実験所の上野さん。
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■「丹後とり貝」今年の販売額1000万円超える
舞鶴湾で養殖、出荷始めて3年目
舞鶴とり貝組合(川崎芳彦会長、8人)が舞鶴湾で養殖に取り組んでいる「丹後とり貝」の今年の販売額が、1000万円を超えた。出荷を始めて今年で3年目だが、生育技術の向上や販路拡大が功を奏し、販売個数と金額が昨年に比べ大幅に伸びた。
平成元年から府立海洋センターが養殖試験に着手し、舞鶴とり貝組合が同6年から指導を受けて取り組み、市場への出荷は同12年から始めた。1年目は販売個数1万5093個、金額380万円、2年目の昨年は1万6016個、同545万円。3年目は昨年7月から種苗約7万個を海中で育成し、今年6月から1カ月間で2万8807個、1015万円を売り上げた。
同組合は「昨年から東京で売り込みをし、今年はずいぶんと関東方面への出荷ができた。さらに販売を伸ばしていきたい」としている。すでに来年の収穫に向け種苗8万2000個を確保し、生育作業に入っている。
丹後とり貝は、普通のとり貝の3倍以上の身の大きさと甘味のほか、歯触りのよさが特徴。高級食材として、京阪神や関東方面、市内で消費されている。
写真は今年6月に水揚げされた「丹後とり貝」
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