2003.10.31  

本合さん(南田辺)が写真集自費出版、写真展も
ふるさと舞鶴の美しい風景を再発見!

 舞鶴の風景写真を撮りつづけているアマチュアカメラマンの学習塾経営、本合達雄さん(70)=南田辺=が、写真集「光彩 舞鶴」(変形A4判、79ページ)を自費出版した。出版を記念して、10月31日から11月2日まで北吸の市政記念館ロビーで写真展も開催する。
 本合さんは、学生時代から写真を趣味で始め、写真歴は半世紀近くに及ぶ。30数年前に東京での会社勤めを辞め、ふるさと舞鶴にUターンした。舞鶴での素晴らしい風景に出合い、写真を撮りつづける一方、国内外にも撮影旅行に出掛けたという。
 膨大な量の写真のなかから、ここ数年に撮影したひときわ光る舞鶴の風景写真を集め、「市民の皆さんに、ふるさと舞鶴の美しさを再発見してもらおう」と、写真集を出版した。舞鶴の春夏秋冬の風景や伝統行事のほか、花や昆虫の写真70点を掲載している。
 本合さんは「舞鶴にUターンして、その美しさに目を見張る思いがしました。舞鶴を遠く離れて暮らす人たちにも、写真を見て、ふるさとを思うよすがにしてもらえれば…」と話している。
 写真集は1000部作成。1冊2800円(消費税別)で、市内の書店で販売している。また、写真展の開催時間は、午前9時から午後5時(2日は正午)まで。

写真=写真集を手にする本合さん


舞鶴要約筆記サークル「みみかき」
ボランティア功労で厚生労働大臣表彰

 聴覚障害者へ書いて伝えるボランティア活動に取り組む舞鶴要約筆記サークル「みみかき」(坪井芳子会長、30人)が、ボランティア功労者として厚生労働大臣表彰を受賞し、10月29日、府舞鶴地方振興局で、辻逸司局長から表彰状を伝達された。単に会話を伝える通訳者の役割でなく、難聴者を理解して社会参加目指して共に歩む活動に努めている。
 要約筆記は、耳の不自由な難聴者や高齢者を対象に、筆記者が会話などをノートに書いたり、オーバー・ヘッド・プロジェクターに写して多くの人に伝えるコミュニケーション方法。途中で耳が聞こえにくくなった人は手話が使えないため、要約筆記が有効な伝達方法となっている。
 昭和55年から要約筆記者の養成講座が始まり、修了者たちが同57年1月に「みみかき」を結成。同59年からは市が要約筆記奉仕員派遣制度をスタートし、聴覚障害者の依頼に応じて会合などに筆記者を派遣する。その際には筆記者に報酬が支払われる。
 3年前からパソコンによる要約筆記も導入し、今年の養成講座では病院や老人福祉施設の職員にも受講を呼びかけ、現場で要約筆記を使える人を増やす活動もした。坪井さんは「どんな障害を持っていても活発に活動されている姿から、私たちが元気をもらっています」と話していた。

写真=辻振興局長から表彰状を伝達される坪井会長(左)


京大水産実験所・益田玲爾さんの
若狭湾水中散歩19「カタクチイワシ」

巨大な群れで大きな魚を威圧

写真=伊根町泊港沖の水深10メートルで撮影されたカタクチイワシの大群の一部

内容は舞鶴市民新聞をお読み下さい。




2003.10.28  

上田中地区、5年に1度の神楽「天女舞」奉納
小倉・阿良須神社で秋の祭礼

 小倉の阿良須神社で10月26日、秋の祭礼があり、地元の上田中地区による世の中を祓い浄める神楽「天女舞」が奉納された。この舞は、一時途絶えていたが25年前に復活、以来5年に1度ずつ披露されている。
 「天女舞」は、今から1300年前の白鳳年間に、高市皇子が当地を訪れ、柳原宮(阿良須神社の古名)で天下太平を祈願した時に、威光山(現在の城山)に5色の雲がたなびき、美しい5人の天女が舞い降りて、歌って舞った。さらに季節外れの桜が満開になり、皇子はその後、当時のことを思い起こして「天女舞」と「あめつちの舞」を奉納したのが始まりとされる。
 地元の上田中地区では、この舞を継承してきたが、大正時代に一時中断。その後、25年前に古老の記憶を元に復活した。阿良須神社では、上田中地区と小倉、鹿原、吉坂、安岡の5地区で祭礼を担当しており、上田中地区では5年に1度、祭礼行事として舞を奉納している。
 上田中地区の小学6年生と中学1、2年生の女児5人が、舞姫、歌姫になり、天女舞では、白い衣に赤い袴の巫女姿の2人の舞姫が、2人の歌姫の歌う古謡に合わせて舞ったほか、あめつちの舞では、1人の女児が厳かな舞を披露した。

写真=「天女舞」を奉納する女児たち


神崎地区の婦人有志が「浜砂焼きいも」
集まった市民たちに振る舞う

 神崎地区の婦人有志らが10月25日、神崎特産のサツマイモを材料に、目の前の浜辺の砂を使った昔ながらの「浜砂焼きいも」を、集まった市民らに振る舞った。海水の塩分を含んだ砂で蒸し焼きにしたサツマイモは、甘味と天然の塩味が効き、子供たちがおいしく味わっていた。
 神崎地区の上空でハンググライダーなどを楽しく舞鶴・神崎フライトエリア同好会から、神崎特産のサツマイモを使って神崎のPRをしてみてはとアドバイスを受け、婦人の有志八人が初めて取り組んだ。
 砂浜で製塩業を営んでいた神崎地区では、昔は各家でかめに海水を入れ、食材を湯がく際に塩味を付けるのに使ったり、ピーナッツを煎る時に砂を混ぜて塩味を付けた。また、砂浜で焚き火をしてサツマイモを焼いて食べたともいう。
 その浜砂焼きを再現しようと、大きな鍋(縦70センチ、横1メートル、深さ30センチ)に砂を入れ、その上にサツマイモを並べ、さらに砂を被せて、下からガスの火力で蒸し焼きにした。サツマイモは約200本用意した。約2時間かけてほどよく蒸し上がった。
 準備をした主婦の中川幸江さん(59)=西神崎=は「お年寄りによると昔は神崎では砂がごちそうだったといいます。今回おいしいと食べてもらってやった甲斐がありました」と話していた。

写真=蒸し上がったサツマイモをもらう子


2003.10.24  

「みずなぎのパン」おいしいと好評
学園利用者が製造から販売まで取り組む

 鹿原の知的障害者授産施設「みずなぎ学園」の利用者たちが、パン作りから店頭での販売にまで取り組んでいる。市内のスーパーなどで売っているが、市民の間でおいしいと好評で、「みずなぎのパン」として定着してきた。1カ月の売り上げが多い時には58万円になり、利用者の給料アップにつながっているほか、お客さんとの対面販売でじかに受ける反応にやり甲斐を感じている。注文の受け付けなどが今後の課題だが、いつかはパンを売るショップを出したいと夢を広げている。
 同学園では利用者が4年前からクッキーの製造と販売をしているが、その作業の中でパンも作ってみたいと計画を温めていた。今年春ごろに本格的に検討を始め、大手パン製造業者に相談し神戸市内の工場で研修を重ね、その後も同業者からアドバイスを受け、発酵機などを購入し4月からスタートさせた。
 利用者の5人が毎日、生地を練ったり袋詰めなどを担当、職員が生地の成型を手伝っている。食パン(400円など)やスイートブレッド、アップルパイのほか、オリジナル商品も含め30種類のメニューを開発した。価格は1個100円から150円など。
 田中町のスーパー「いまがわ田中店」で自分たちで週4回(午後1時〜同3時)販売するほか、地域の人や市社会福祉協議会などから注文を受けている。作ったパンは毎回ほぼ売り切れ、1カ月の売り上げ目標60万円に近づくまでに広がってきた。現在は販売拠点を増やし、注文を受け付ける手順を検討している。
 作業を担当する早谷昌峰さん(41)は「パンに傷を付けないよう玉子を塗るのが難しい。一生懸命作ったパンが売れ、おいしいと食べてもらえるのでやり甲斐を感じています」と話していた。パンの問い合わせは同学園(63・5030)。

写真=焼き上がったパンと製造を担当する「みずなぎ学園」利用者


市民のビックバンド「ニュー・サウンズ・オーケストラ」
11月1日、市民会館で第29回コンサート

 市民たちでつくるビックバンド「ニュー・サウンズ・オーケストラ」の第29回コンサートが、11月1日午後7時から北田辺の市民会館で開かれる。
 同オーケストラは毎年1回、定期コンサートを開いており、一流のプロミュージシャンをゲストに迎えて共演している。今回のゲストはジャズボーカリストの宮野英子さん、トロンボーン奏者の宗清洋さん。
 宮野さんはMrノーマン・シモンズに師事し、スタンダート・ジャズを中心に、ポピュラーなど幅広く歌っている。宗清さんはギル・エバンズ・オーケストラなどに参加し、ジャズ専門誌の人気投票でも常に上位にランクしている。北野タダオ&アロー・ジャズ・オーケストラに在籍して演奏活動をするほか、大阪音楽大学講師も務めている。
 入場料は前売り1200円、当日300円増し。小学生以下は無料。
【問い合わせ】電話75・2636、NSO事務所。

2003.10.21  

11月1日まで「四季の絵手紙日記」展
木船さん(溝尻町)、がんの手術後に見つけた感動を

 溝尻町の主婦、木船豊美子さん(62)の「四季の絵手紙日記」展が、天台新町のカフェギャラリー「サルバドール・ダリ」で開かれている。2年前に大腸がんと診断され、2回の手術を受けた木船さんは、毎日の生活の中で見つけた感動を絵手紙に表現した。作品からは生きる喜びがあふれている。11月1日まで。
 木船さんはホームヘルパーを定年退職した後、趣味を持とうと本や教室に通って絵手紙を始めた。そんな折に大腸がんが見つかり、昨年までに入退院を繰り返した。その体験から小さな花にも新しい感動を感じ、毎日2、3枚の作品を作ってきた。
 手術後に自分の足でトイレに行けたことに感動し、退院後には家族や友人のたくさんの優しさを知ったこと、体調が戻ってきた最近のゆっくりと落ち着いた気持ちなどを絵と文で表した。このほかにも旅先の風景や身近な草花、飼い猫などを題材に、パステル画や切り絵などの技法も使った。作品展にはこれら64点を展示した。
 「多くの人に励まされて元気になった様子を見てもらおうと作品展を開きました。私の支えになったこの絵手紙で自分史も作ってみたい」。いまも検診を受け、薬を飲んでいる。 【問い合わせ】電話75・7173、ダリ。

写真=体調が戻ってきた最近の気持ちを表した作品と木船さん


地域ぐるみで防犯態勢の必要性訴える
西防犯推進協が「集い」で協力呼びかけ

 「みんなでつくろう安心の街・まいづる」をスローガンに防犯活動に取り組む舞鶴西防犯推進委員協議会(石山武男会長)主催の「地域の安全を語る集い」が10月17日、南田辺の西総合会館であり、地域ぐるみの防犯態勢の必要性を訴えた=写真
 全国地域安全運動(10月11日〜同20日)の一環行事で、舞鶴西署、舞鶴西防犯協会が後援。集いには、舞鶴西自治連、余内区長会、中筋自治連の自治会長、市少年補導委員、舞鶴西更生保護婦人会員らボランティア関係者ら約160人が出席した。
 全国的に治安が悪化する傾向にあり、市内でも侵入盗や車上狙いの窃盗事件が増加している。また、最近では不審者による女子児童・生徒に対する声かけが発生している。こうした事態を受けて、犯罪や事故のない「安全で安心なまちづくり」に向け、警察と自治会やボランティア団体、市民が一体となった取り組みの必要性が高まっている。
 集いでは、石山会長、舞鶴西署の南橋徳夫署長のあいさつの後、市の担当者が、今年7月1日から施行された「市民の安全と安心に関する基本条例」について解説した。
 この後、ボランティア団体の取り組みについて報告があり、舞鶴西署生活安全課の野村幸雄課長が、スライドを上映して管内の犯罪発生状況を解説するとともに、「自治会など市民と警察が連携して、犯罪を発生させない環境づくりを」と協力を呼びかけた。

2003.10.17  

本社など後援・第1回舞鶴小学生体操競技大会
42人が個人総合と種目別で演技競う

 第1回舞鶴小学生体操競技大会(舞鶴体操競技実行委員会主催、舞鶴市民新聞社など後援)が10月13日、公文名の中筋小学校体育館で開催され、個人総合と種目別の優勝をめざして、選手たちが演技を繰り広げた=写真
 毎週日曜日に中筋小体育館で開設されている中筋体操教室の指導者らを中心にした実行委員会(松本昭司代表)の主催。同教室で練習に励む小学生たちの練習の成果の発表の機会と、より一層の励みにと、初めて競技大会を開催した。
 出場選手は、上級の部(小学5、6年生)、下級の(同3、4年生)合わせて42人。跳び箱、床、鉄棒、トランポリンの4種目の規定演技を行い、得点を競った。選手たちは、張り詰めた雰囲気のなかで、真剣に演技を行っていた。
 個人総合の結果は次の通り。
 ▽上級の部=(1)船本あかり(中筋小6年)39・15点(2)柴田ちなみ(同6年)38・75点(3)村上芽理(同6年)38・40点▽下級の部=(1)高田珠利(同3年)38・25点(2)佐々木亜美(同4年)37・10点(3)笹倉優希(同4年)36・35点

女布の洋画家・森下さん、ヨーロッパの風景描く
10月24〜26日、総合文化会館で油絵展

 洋画家の森下一夫さん(55)=女布=の油絵展「ヨーロッパの風景―スイス・フランス・スペイン―を描く」が、10月24日〜同26日、浜の総合文化会館展示室で開かれる。舞鶴での個展は4年ぶりで、今回はスイスアルプスの雄大な山々を独自の明るい色調で描いている。入場無料。
 森下さんは、スペイン・アンダルシア地方の白い壁の家々を描いた作品で、現代洋画精鋭選抜展に入選。日本やパリなどの近代建築や風景を独自の色調で描き、人気画家として全国の百貨店の画廊で作品展を開いている。12年前にふるさと舞鶴に戻ってきた。
 油絵展では4号〜30号の40点を展示する。1昨年にスイスへ取材旅行し、マッターホルンやアイガーなどのほか、パリのカフェなどを作品にした。舞鶴での作品展を皮切りにして、全国で順次開催する。時間は午前10時〜午後7時。最終日は午後6時。 【問い合わせ】電話75・8484、森下さん。

写真上=作品展を開く森下さん
写真下=展示される油絵「スイスのアイガー」(M30号)



2003.10.14  

10月19日に「高専ロボコン近畿地区大会」
舞鶴高専2チーム、地元開催の有利さ生かし優勝めざす

 高専の学生が自ら考案したロボットで競技する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2003近畿地区大会」(高等専門学校協会連合会、NHKなど主催)が、10月19日、上安久の文化公園体育館で開催される。舞鶴を会場とした近畿大会は7年ぶりで、地元の舞鶴高専からは2チームが出場する。学生らは「地元開催を力にして優勝し、全国大会に進みたい」と張り切っている。
 大会は、独創的なアイデアでものづくりの面白さを体験してもらおうと、今年で16回目を迎えた。全国の高専62校が参加し、各地区の予選を勝ち抜いた24チームが11月23日の全国大会に出場する。
 近畿地区大会には7校から2チームずつ参加。舞鶴高専は15回目の出場で、これまで全国大会でベスト4や技術賞を受けた。競技は発泡スチロール製の2種類のオブジェを、ロボットがつかみ、3分間内にオブジェ台に多く入れた方が勝ち。トーナメント方式で争い、優勝チームのほか、1回戦で負けてもその発想力などが評価されれば、2チームも全国へ進出できる。
 舞鶴高専からは、「技術科学研究会」の主体のAチーム、「電子制御研究会」主体のBチームが出場する。Aチームはキャタピラで移動し、つかんだオブジェをローラーで投げる方式で製作。Bチームは6つのタイヤを付けて移動し、オブジェをアームでつかんで入れるロボットを組み立てた。
 Aチーム代表の電子制御工学科4年の野間亮佑さん(19)と、Bチーム代表の同科四年の藤井崇史さん(18)は「地元開催でプレッシャーもありますが、移動時間が短くなる有利さを生かしたい」と話していた。

写真=ロボットを組み立てる舞鶴高専の学生たち


児童たち息の合った演奏と演技
市小学校マーチングフェス

 市教委など主催の第15回舞鶴市小学校マーチングフェスティバルが10月11日、上安久の文化公園体育館であり、558人の児童たちが息の合った演奏とカラーガードの演技を披露した。
 昭和63年に京都国体が開かれた際、小学生たちでマーチングバンドを編成し、大会の式典に参加したのがきっかけで、三笠小や高野小、福井小など8つの小学校でバンドが結成され、その成果を発表するフェスティバルを毎年開催している。
 この日は大浦小がトップバーターで登場し、4、5、6年生の56人が「ふるさと」「われは海の子」などで演奏と演技を見せた。また、城南中学校の吹奏楽部が特別出演、「マーチ・エイプリル・メイ」などを演奏した。

写真=トップバーターで登場した大浦小児童の演奏


2003.10.10  

「三条プロムナード・ギャラリー」オープン
商店街の各店舗前に児童の絵展示

 浜の三条通り商店街の各店舗前に、児童の絵画作品を展示した「三条プロムナード・ギャラリー」が、10月5日からオープンした=写真。同19日まで展示され、その後も作品を入れ替えて同ギャラリーを続ける予定。
 三条商店街振興組合(柿下進理事長)が、三条通りを歩行者天国にして、同5日に開催された「ほっとストリートinまいづる」に合わせて企画。木製の三脚を42店舗前に並べ、三笠小学校の児童の作品1点ずつ掲出している。
 児童たちのいきいきとした絵は、買い物客らに好評を得ている。また、子供たちも自分たちの作品を見るために訪れ、商店街のにぎわいにつながっている。柿下理事長は「買い物客の皆さんとのふれあいにと企画しました。今後も地元の小学校、幼稚園の子供たちの作品を展示していきます」と話している。

「元祖肉じゃがレトルトパック」販売
まいづる肉じゃがまつり実行委と食品メーカー

 まいづる肉じゃがまつり実行委員会と児島食品、エフクックが「元祖肉じゃがレトルトパック」を共同開発し、今月から市内の観光施設やスーパーで販売している。同委員会がイベントなどで作っている肉じゃがの味を、そのままレトルトパックで再現した。関係者らはお土産品などに活用し、肉じゃが発祥の地・舞鶴をPRしていく。
 肉じゃがの作り方が「海軍厨業管理教科書」として、海上自衛隊舞鶴地方総監部にだけ残っていたことから、同実行委員会が肉じゃがを使ってまちおこし活動を続けてきた。平成11年と12年には「カルビーじゃがりこ・肉じゃが味」を限定販売もしたが、肉じゃが関連のお土産品の開発や、肉じゃがを提供する飲食店を増やすことを目指し、地元の食品メーカーと協力してレトルトパックの商品化に取り組んだ。
 1袋は300グラム入り(2人前)。調理済みのジャガイモの味を長期間維持し、また、形を崩さないことの課題をクリアした。製造は福来のエフクック、販売は余部上の児島食品が担当。1箱750円(消費税込み)。フクヤ各店や商工観光センター、舞鶴グランドホテルなどで販売中。舞鶴とれとれセンターなどで食べることもできる。問い合わせは児島食品(フリーダイヤル0120・413・714)。

写真=箱入りの商品と肉じゃが


2003.10.7  

白糸中、昭和28年卒同窓会
市内外の86人が50年ぶりに旧交温める

 白糸中学校を昭和28年3月に卒業した人たちが10月3日、浜の旅館「松栄館」で、50周年同窓会を開催した。卒業してから初めての同窓会。50年ぶりに再会した級友らは、当時の中学生に戻って懐かしい記憶を蘇らせていた。
 同校第5回の卒業生で、7クラスで330人。これまでクラスごとに同窓会は開いていたが、同学年で集まるのは初めてとなった。今年が卒業して50年の区切りを迎えたことから企画。28人が発起人となって呼びかけ、市内をはじめ長崎や東京などからも86人が出席した。
 この日、記念写真の撮影の後、発起人の1人の西村昌己さんが開会のあいさつ。続いて全員で乾杯して旧交を温めた。出席した田主一男さん(65)=溝尻中町=は「西宮へアメリカ博覧会を見に行ったのが思い出」、森川秀子さん(同)=南浜町=は「再会して顔を見ても半分以上が分からなかったが、話しているうちに当時のことを思い出した」と話していた。

写真=乾杯する同窓生たち


10月13日、ギターと歌で綴るコンサート
中総合会館で「『金子みすゞ』こころの世界」

 ギターと歌で綴るコンサート「『金子みすゞ』こころの世界」が、10月13日午後2時から同4時、余部下の中総合会館4階のコミュニティーセンターで開催される。入場無料。
 今年生誕100年を迎える金子みすゞは、大正から昭和初期にかけて活躍した童謡詩人。コンサートでは、数年前から金子みすゞの詩に曲をつけて歌っているFUZZの藤山一男さんと由美さん夫妻(京都市在住)が、ギターを演奏して歌う。また、コンサートの合間に、女子中学生の詩の朗読もある。
 藤山夫妻は、京都祇園で経営する「studio923」を拠点に、ライブやコンサート活動を続けており、今年九月には京都府立文化芸術会館で、30周年記念コンサートを開催した。また、今年七月には、金子みすゞの詩に曲を付けた25曲入りオリジナルCDも出している。
 今回のコンサートは、舞鶴出身でバウドウデザイン事務所(豊中市)の代表、板東省司さんが企画した。板東さんは、母親が世話になっているデイケアセンターの人たちのためにと、昨年に初めてコンサートを開催。今年は会場の規模を大きくして開く。

写真=コンサートのちらし


2003.10.3  

MOA美術館・最優秀の奨励賞に
絵画の部で池田さん(福井小)、書の部で森口さん(神崎小)

 第9回「MOA美術館児童作品展」舞鶴展(エム・オー・エー美術文化財団主催、舞鶴市民新聞社など後援)の入賞作品が、このほど決まった。最優秀のMOA美術館奨励賞には、絵画の部で福井小6年、池田このみさんの「うでずもう」、書の部で神崎小6年の森口友莉さんの「実現」が選ばれた。
 児童作品展は、子供たちの創作活動をより一層奨励し、豊かな情操を育て創造性豊かな21世紀を担う人材を輩出することを狙いに開催されている。
 市内の小学生を対象に絵画と書の作品を募集、絵画423点、書180点の合計603点の応募があり、このほど審査が行われ、MOA美術館奨励賞のほか、同美術館金賞、舞鶴市長賞など入賞作品と佳作が決まった。
 テーマの自由な絵画は、子供たちが学校生活での光景や身近な風景などをいきいきと描いた作品がそろった。また、書は、力強い筆遣いの作品ばかりだった。

10月25・26日、応募全作品603点展示
ポリテクカレッジ京都で本社など後援「児童作品展」舞鶴展

 児童作品展は10月25、同26日午前10時〜午後5時、上安久のポリテクカレッジ京都で開かれ、応募のあった全作品が展示される。
 MOA美術館奨励賞のほかの入賞作と佳作に選ばれたのは、次の皆さん。
 【絵画の部】MOA美術館金賞=山下佳織(倉梯第二小)▽舞鶴市長賞=樋口朋宏(新舞鶴小)▽舞鶴市教育長賞=奥野秀基(吉原小)▽舞鶴市民新聞社賞=依田瑞季(福井小)▽審査員特別賞=野中祐依(同)▽佳作=橋本亮介(福井小)吉田颯(同)加藤里佳子(新舞鶴小)杉田留衣(同)山下亮太郎(吉原小)佐藤友亮(倉梯第二小)藤原拓也(朝来小)飯尾響(同)真下沙季(岡田下小)中村真大(新舞鶴小)
 【書の部】MOA美術館金賞=竹本愛太(大浦小)▽舞鶴市長賞=堀家佑和子(神崎小)▽舞鶴市教育長賞=細野英司(同)▽舞鶴市民新聞社賞=武田愛美(同)▽審査員特別賞=桝本悠輔(神崎小)▽佳作=今安沙耶花(大浦小)西野薫(同)安田奈未(同)筒井渚(同)植村帆高(神崎小)竹内さつき(同)橋爪咲貴(志楽小)奥野夏希(余内小)亀井那菜(福井小)中尾剛(中筋小)

写真上=奨励賞・池田さんの絵画作品「うでずもう」
写真下=奨励賞・森口さんの書作品



岡田中生たち地域のお年寄りに
メッセージカード添えパンジーをプレゼント

 岡田由里の岡田中学校(水谷昭校長、68人)の生徒たちが10月1日、地域のお年寄り91人の自宅を訪問し、ペットボトルを再利用した入れ物に植えたパンジーを、メッセージカードを添えてプレゼントした。
 同校美化専門委員会は昨年、校内で花いっぱい運動をしたが、今年は地域のお年寄りたちに花を贈って楽しんでもらおうと、全校生徒で取り組むことにした。持ち寄ったペットボトルで鉢を製作、購入したパンジー100株を植え替えた。
 同委員会の3年生、井上嗣貴委員長(15)は「カードにはいつまでもお元気でお過ごし下さいを書きました」と話していた。受け取った林キミエさん(79)=桑飼上=は「花が大好きなのでうれしいです」と喜んでいた。

写真=お年寄りにパンジーをプレゼントする女子生徒