2003.4.25  

円満寺に西市民プラザが完成、しゅん工式
市がNPO法人に管理運営を委託

 舞鶴市が円満寺に建設していた西市民プラザが完成し、4月24日、しゅん工式が行われた。城下町を意識した石積みと白壁の外観や、自然光を採光しやすいドーム型のガラス屋根が特徴。NPO法人「まちづくりサポートクラブ」(増山寛一代表理事)に管理運営を委託する。公共施設の管理運営を市民団体に委託するのは府内でも初めて。
 同プラザは本棟が鉄骨造り3階建て、別棟は同2階建て。ふれあい広場や市民活動団体作業ゾーン、音楽演奏と録音、音楽と映像の編集ができるスタジオなどを設けた。総事業費は16億2100万円。市民でつくる同クラブがより柔軟な利用運営を図るため委託を受けた。開館日は365日、時間は午前9時〜午後10時。
 式典では開館を記念して市民らからの寄贈品が紹介された。舞鶴ロータリークラブ(上西勝己会長)がクラブ創立50周年を記念し和太鼓を、資生堂舞鶴工場(長澤健二工場長)が健康遊歩道を、夫がかつて舞鶴高専に勤務していた縁で、水彩画家の碓井曄子さん(宇治市在住)が絵画「遊」(80号、額装・渡壁芳房さん)を贈った。
【問い合わせ】電話77・0086、同プラザ。

4月26日、チャリティー春の社交ダンスパーティー
 メリー・ディマンズが4月26日午後7時〜同9時15分、同プラザでチャリティー春の社交ダンスパーティーを開く。参加費は千円。
【問い合わせ】電話64・2092、泉さん。

写真=完成したドーム型ガラス屋根の「西市民プラザ」


郵政記念日(4月20日)にちなみ
三鶴幼稚園の園児ら「一日郵便局員」

 郵政記念日(4月20日)にちなんで、西舞鶴郵便局(加藤岩男局長)は4月24日、園児を「一日郵便局員」に委嘱。園児たちは、同郵便局近くで、郵便配達を手伝った=写真
 「一日郵便局員」の委嘱を受けたのは、三鶴幼稚園(茂呂めぐみ園長)の年長組園児49人。加藤局長が「郵便配達のお手伝いをお願いします」と、伊藤真也君(6)や澤田紀子ちゃん(5)ら全員に委嘱状と配達時に使用するタスキを手渡した。
 この後、園児たちは、同郵便局員の持つプラカードを先頭に、マナイ商店街で郵便物を配達した。園児たちは「郵便です」と、元気良く大きな声を掛けて、1人1通ずつ郵便物を届けた。

京大水産実験所・益田玲爾さんの
若狭湾水中散歩13「コウイカ」

イカ墨インクはセピア色の語源

写真は体長15センチのコウイカ=長浜、水深4メートル

内容は舞鶴市民新聞をお読み下さい。




2003.4.22  

地元の郷土史家・嵯峨根さん
真倉地区で瓦製造の窯跡見つける

 良質の粘土を採取し、瓦を製造する工場があった真倉地区で、地元の郷土史家の嵯峨根一正さん(62)が4月15日、JR真倉駅前の山の法面で、瓦を製造した窯跡を見つけた。瓦のかけらが多数あり、土は焼けて赤茶けている。明治から大正にかけて真倉で瓦を造っていた記録は残っていたが、これまで窯の場所が確認されておらず、今回の発見で初めて分かった。
 嵯峨根さんは真倉の歴史をまとめた郷土誌の中で、真倉の瓦製造業について紹介したことがある。瓦製造がいつ始まったかは明らかではないが、昔から良質の粘土層があり瓦用に採取されていたのが、明治28年の瓦土売買証書の下書きからも分かっていた。また、古老の話でも近くに製造工場があったとされ、明治末に真倉の農林業を調べた区文書でも、「製造戸数1、数量1万6000枚」と記されている。
 瓦用の土を採取したという近くに田んぼがある嵯峨根さんは、その前の山側法面で瓦のかけらや燃料とした薪の炭を多数見つけた。市教委に連絡したところ、瓦製造の窯跡と確認された。窯は幅7、8メートルあったらしい。嵯峨根さんは「時代的には新しいが珍しいという指摘でした。真倉ではいまでもいい粘土が出てきます」と話していた。

写真=瓦のかけらが残る窯跡と嵯峨根さん


まいづる共同作業所が「金太郎と鯉のぼり」
端午の節句にちなみ新商品

 平の無認可施設「まいづる共同作業所」(秋保朋子所長)は、5月の端午の節句にちなんだ新商品として、金太郎と鯉のぼりの木工づくりに取り組んでいる。かわいらしいと好評ですでに注文を受けた商品の完成に向け、障害者たちが仕上げ作業に励んでいる。
 知的、精神、身体など障害の種別や程度にかかわりなく希望者を受け入れている共同作業所では、現在43人が通い縫製作業や資源回収などをして賃金を得ている。
 これまで木工作業ではパズルなどを作ってきたが、季節に合わせた新商品の開発が課題だった。ここで木工の指導をする主婦の中野登美さんのアイデアで、端午の節句の商品作りをすることにした。金太郎は高さ22センチで、かぶとと前掛けは布製。1体1800円。鯉のぼりは長さ18センチ。1体800円。
 行永のブックハウスほのぼの屋、引土のJA折原店などに見本を置いている。
【問い合わせ】電話68・0080、同作業所。

写真=金太郎と鯉のぼりを仕上げる作業所利用者


2003.4.18  

中学時代、白血病で入院した竹原さん(浜)
体験活かし役立ちたいと国病小児科看護師に

 白血病という難病を乗り越え、今春に行永の国立舞鶴病院付属看護学校を卒業した竹原展広さん(21)=浜=が、中学校時代に入院していた同病院小児科に、4月から看護師として勤務している。難病とその治療の体験を活かして、子供たちに入院体験をプラスにしてもらえるよう役立ちたいと願い、看護の仕事に取り組んでいる。
 福知山出身の竹原さんは、中学校2年の5月に白血病を発病し同病院に入院。病名の告知はされず抗がん剤などで治療を受け、隣接する舞鶴養護学校に編入し中学卒業まで学んだ。院内では医師や看護師らは気軽に話ができる存在で、学校では同じく治療を受ける生徒たちと互いに気遣いながら過ごし、「治療は辛かったが楽しい思い出を持つことができた」という。この学校でできた友人とはいまも付き合っている。
 福知山高校に進学後は2年生の11月まで通院して治療を続けた。そのころ、入院の体験から病む人たちの力になれるかもと思い、看護師を選んだ。看護学校に入学して初めて主治医から病名を知らされた。学生時代には完治し、定期検査を受けるだけだった。「看護学校では社会人だった年上の人や耳の不自由な人とも出会い、刺激を受けた」と3年間を振り返る。
 希望通りに小児科に配属された竹原さんは「入院生活は苦しいこともあるけれど、笑える時間も子供たちに持ってもらえるよう励みたい」と話していた。

写真=国病での入院体験をバネに看護師になった竹原さん


舞鶴小売酒販組合が未成年者の飲酒防止へ
東西地区のスーパーで初の街頭キャンペーン

 「未成年者飲酒防止強調月間」(4月)に合わせて、舞鶴小売酒販組合(柴田準一理事長、組合員100人)は4月16日、東地区の「らぽーる」(南浜町)と西地区の「バザールタウン」(伊佐津)で、初めて未成年者飲酒防止の街頭キャンペーンを実施した。
 街頭キャンペーンには、同酒販組合の組合員のほか、支援団体の舞鶴税務署、舞鶴東、西警察署の署員のほか、市少年補導センターの補導員、舞鶴納税協会の会員らが参加した。
 「らぽーる」では、柴田理事長が「青少年の非行防止と健全育成のため、地域の人たちと一体となって飲酒防止の輪を広げていきたい」と宣言。この後、参加者らは「お酒は20歳になってから」と書かれたのぼりを立て、買い物客らに未成年者の飲酒防止を呼びかけるチラシを配布した。
 この日の街頭キャンペーンは、舞鶴小売酒販組合など府小売酒販組合連合会に加盟する13組合の統一キャンペーンとして、初めて一斉に実施された。柴田理事長は「未成年者の飲酒防止のため、年齢確認などに取り組んでいきたい」と話していた。
 「未成年飲酒防止強調月間」は、内閣府や警察庁など7省庁で構成する「酒類に係る社会的規制等連絡会議」で、平成14年から毎年4月とすることを決め、未成年者の飲酒防止の啓発に取り組んでいる。

写真=「らぽーる」でチラシを配布する参加者


2003.4.15  

まいづる共同作業所・まいづる作業所友の会
施設運営に協力を!1口1000円の入会呼びかけ

 無認可施設「まいづる共同作業所」やワークショップ「ほのぼの屋」など、精神・身体・知的障害者の働く施設を支援している「まいづる共同作業所・まいづる作業所友の会」(小林義和会長)が、2002年度(昨年4月〜今年3月)の会員が目標に到達せず、予定していた800万円の援助を5つの施設にできなくなっている。このままではレストランなど多くの働く場をつくる施設運営に影響が及び、友の会では引き続き市民に入会(1口1000円)の協力を呼びかけている。
 1977年に共同作業所開設と同時に友の会が発足。その後は障害者の利用が増え、まいづる福祉会が知的障害者授産施設「まいづる作業所」、障害者小規模通所授産施設「ブックハウスほのぼの屋」、精神障害者授産施設「ワークショップほのぼの屋」、精神障害者地域生活支援センターを開設、友の会が建設資金と運営を会員拡大などでサポートした。
 縫製やレストランまで行う5施設ができたことで、利用者の障害の違いがあっても、その希望を受け止めることができるようになってきた。各施設での事業に障害者が従事し、その収益はすべて障害者の賃金となっている。
 各施設の運営は府と市の補助金で多くを賄っているが、精神障害者施設は知的施設よりも少なく、また無認可施設はさらに低くなっている。その運営費不足を友の会が支援してきた。会員は2001年度は新しい施設の建設資金募金の相乗効果で、過去最高の2444口の入会があり、865万円を5施設に援助した。
 2002年度は800万円を援助の予定だが、会員目標2400口に到達していないなどで難しくなっている。5施設となって運営状況を市民に伝えにくくなったことのほか、レストラン事業が好調なため、運営が改善されたとの印象を与えたことも、入会が進まない背景となっている。事業収益はすべて働く障害者の賃金となっており、運営の厳しさは変わっていない。そのため職員らは賃金のベースダウンなど経営努力をしている。
 共同作業所の秋保朋子所長は「仕事をしたい、友達がほしいという障害者が社会につながる第一歩としての役割を果たしていきたい。これまでも地域の皆さんに育てていただいた施設ですが、今後も多くの市民の支援をお願いします」と話していた。現在会員は2000口を超えた。会費の振り込みは郵便局で、郵便振替口座01050―3―20707、名義はまいづる共同作業所・まいづる作業所友の会。
【問い合わせ】電話68・0600、友の会事務局(作業所内)。

写真=「働く場と友達を」と願う障害者と職員ら(豆塚猛さん撮影)


昭和28年に西高卒業「舞高28会」
卒業50周年記念同年会で旧交温める

 昭和28年に西舞鶴高校を卒業した同級生らでつくる舞高28会が4月12日、卒業50周年を記念する同年会を、円満寺の舞鶴グランドホテルで開催した。市内をはじめ千葉県などからも110人が駆けつけ、50年ぶりに再会する人もおり、旧交を温めた。
 同28年に卒業したのは306人。同44年に第1回の同年会を開き、その後は2年に1回続けている。卒業30周年記念の同年会では、母校の本館に校章と正門に校名の銘板を寄贈、また40周年には記念の写真集を制作した。
 今回で18回目となる同年会は卒業50周年にあたり、市内や東京、高知などから訪れた。記念式典でははじめに物故者の同級生42人に黙とうを捧げた。続いて、卒業50周年記念同年会実行委員会を代表して上西勝己さんが「当時はまだまだ戦後の貧困を引きずり不況の最中にあった。そしていま大変な変革の時代にいるが、きょうはゆっくり楽しんでほしい」とあいさつした。
 その後、昭和20年代の西舞鶴の風景や学校生活を撮影した写真をスクリーンに写したり、食事をしながら懇談し懐かしい昔話に花を咲かせていた。

写真=出席した同級生を前にあいさつする上西さん


2003.4.11  

舞鶴でロケ撮影の映画「ぼくんち」4月26日公開
八千代館で上映期間中、ロケの様子を撮影した写真展も

 昨年3月に三浜や白杉などでロケ撮影が行われた映画「ぼくんち」(阪本順治監督)が、4月26日から浜の八千代館で公開される。原作は第43回文藝春秋漫画賞を受賞した西原理恵子さんの漫画、観月ありささんが主演を務めた。架空の水平島を舞鶴に選び、地元の人らが協力し吉原の銭湯や神崎ホフマン窯などで撮影した。懐かしい港町の風景を舞台に、個性豊かな人物たちとある家族を描いている。上映期間中は同館ロビーで、ロケの様子を撮影した写真展も開く。
 物語は、ひと癖もふた癖もある奇妙な人物たちが貧しくもたくましく生きる水平島で、フツーの幸せを求めるフツーでない母、姉、兄弟らの再会と別れを独特のユーモアとペーソスで描いている。出演は映画初出演の鳳蘭さん、岸部一徳さんら。阪本監督は「どついたるねん」「王手」のほか、日本アカデミー賞最優秀監督賞の「顔」、日韓合作の「KT」など話題作を撮っている。
 映画のイメージにあったロケ地を探していた阪本監督が、相米慎二監督の「風花」の製作にも関わった志摩機械社長の志摩敏樹さん(40)らの案内で舞鶴を下見して気に入り、映画のロケのほとんどを市内で行った。志摩さんはこの映画の協力プロデューサーとして、地元とスタッフとの調整役も務めた。
 ロケは白杉の民家で姉役の観月さんと弟とのシーン、吉原の日の出湯、三浜で作られたラーメン屋や砂浜でのシーン、神崎のホフマン窯、成生の漁港で船が出航するシーンなどが、昨年3月26日から約1カ月間、撮影された。多くの市民と企業も応援した。  上映時間は(1)午後5時20分(2)同7時35分。5月30日まで。前売りは1300円。
【問い合わせ】電話62・3583、八千代館。
 10人にチケットプレゼント
 同館の協力で舞鶴市民新聞社はこの映画に10人を招待する。チケット希望者ははがきかFAX、Eメール、映画「ぼくんち」係へ申し込めばよい。応募締め切りは4月19日。応募者多数の場合は抽選。当選者は4月22日付紙面で発表する。あて先は〒624―0905福来912―1 舞鶴市民新聞社。FAX77・1750。Eメール(maipress@topaz.ocn.ne.jp)。
 本社ホームページ上の「プレゼント」でも受け付けている。

写真=白杉の民家で撮影された観月ありささん出演のシーン(東映提供)


市役所に「子ども総合相談センター」
統合・一元化で一貫した体制が整う

 舞鶴市の「子ども総合相談センター」が4月7日、北吸の市役所1階に開設された=写真。子どもに関する全ての相談を統合・一元化することで、障害児に対する相談など乳幼児期から就学後までの一貫した相談体制を整えた。
 子どもにかかわる相談については、これまで乳幼児期は健康増進課、母子・児童虐待、DV(ドメスティックバイオレンス)など児童と女性にかかわるものは援護課、不登校、非行などは教育委員会で実施するなどして対応してきた。こうした複数の部署に分かれた相談体制の一元化を図った。
 総合相談センターには、専用の相談室3室が設けられており、元校長など相談員4人が常駐して対応する。このほか、医療相談には医師会、育児相談には保健センターから、それぞれ相談員を派遣してもらうことになっている。
 相談は土、日曜と祝日を除く、午前8時半から午後5時まで。また、直通電話66・1077、電話FAX64・7120でも受け付ける。また、夜間など時間外でも留守番電話となっており、相談員が電話を聞いて対応する。

2003.4.8  

アマチュアバンドの市民らで「北近畿音楽環境づくり研究会」
4月20日、西駅交流センターで第1回ジャズライブ

 府北部での音楽活動を元気にしようと、アマチュアのバンド活動をする市民らが「北近畿音楽環境づくり研究会(NKMacs)」(小野シゲユキ代表)を結成し、演奏会のプロデュースやネットワークづくりに取り組んでいる。今月から月に一度、定期的に大人の雰囲気のある音楽イベントを始めることにし、4月20日午後7時半から伊佐津の西駅交流センターで、第1回目のジャズライブを開催する。
 音楽好きの市民らで平成13年にバンド「Jumpin’ Jive」を作り、市内のイベントでロックやポップスを演奏してきた。そうした活動をする中で、練習場所がないことやメンバーがいない、演奏の機会が少ないなどの話を聞き、音楽仲間のネットワークづくりの必要を感じ、音楽サークルの枠を越えた活動を思いついた。
 同バンドのメンバーを中心に同会を結成、いま会社員や主婦ら5人がメンバー。府北部において音楽を聴くことや体験、発表することなどの活動とその支援のほか、ジャンルを越えた団体の連携、情報誌の作成、音楽によるまちづくりも活動内容としている。同会事務局の会社員、浜本正史さん(35)=上安=は「子供から大人まで音楽を体験できるイベント、いろんなジャンルの団体が集まったライブフェスティバルもやってみたい」と話していた。
 今月から大人のライブ空間のイベントをプロデュースする。20日の第1回は「Mayumi with Jazz Quintet」が出演する。ボーカルのMayumiさんは舞鶴市在住で、赤れんがフェスタなどでも歌った。前売り1000円(当日200円増し)。同会のホームページはhttp://www.nkmacs.com/

写真=バンド活動もする研究会のメンバーら


立命館大遠隔システム講義始まる
大型テレビ画面通じてリアルタイムで

 立命館大学大学院政策科学研究科の遠隔授業システムによる講義が4月4日、北吸の市大学連携準備センターで始まった。大型テレビ画面を通じて、リアルタイムで同大学で行われている講義を市民5人が受講した=写真
 舞鶴市と学術協定を締結している立命館大学では、「立命館まいづる講座」を開講するなど、市民の生涯学習に貢献している。遠隔授業システムによる講義も、この一環として開講することを決め、受け入れる市側では、昨年11月に同システムの実験授業を行い準備を進めてきた。
 講義は、京都市北区の立命館大学衣笠キャンパスで行われ、通信回線を使って、大学連携準備センターの大型テレビ画面に映し出された。また、同センター側の模様もテレビカメラで映されて衣笠キャンパスに送られ、双方向で講義が進められた。
 この日の講義の「環境マネージメントT」など3科目が、前期授業として、7月まで毎週1回開講され、15人の市民が受講する。また、9月から始まる後期授業は、2科目が開講されることになっている。

2003.4.4  

ろうあ者や難聴者ら対象に
デイサービスセンター開設(堀上)

 社会福祉法人・京都聴覚言語障害者福祉協会(高田英一理事長)が4月1日、堀上に舞鶴市聴覚言語障害者デイサービスセンターを開設した。ろうあ者や難聴者ら聞こえと言葉に障害を持つ人たちを対象にしたデイサービスセンターは、同時開設の舞鶴市と岩滝町の2カ所が全国で初めてという。様々なプログラムを通して、社会参加や日常生活の力を高める支援を行っていく。この日、関係者約50人が出席し開設を祝った。
 南田辺の市聴覚言語障害者支援センターを運営する同協会が、民家を利用して設置。これまで支援センターが実施していた料理教室など生活支援事業を、4月からスタートした障害者支援費制度を使うことで、デイサービスセンターに移行して続けていく。
 耳の不自由な人たちは手話や要約筆記を主な言語手段とし、活字などから情報を得ているが、生活との関わりの中で学ぶ機会と情報量が少ない。支援センターによると、それらを学ぶ事業は障害者や福祉団体が自主的に行ってきたが、継続して専門に行うデイサービスセンターの開設は全国でも初めてとしている。
 聴覚言語障害者の2人のほか計5人の職員が勤務する。当初の利用は20人を見込んでいる。この日はろうあ者や難聴者、ボランティアらが集まり、高田理事長らが表に看板を掛け、出席者らは手形の寄せ書きをして開設の記念とした。翌日からは生活と関わった新聞の読み方の訓練を始めた。
 職員の古高春美さん(44)=行永=は「利用者の皆さんと相談していきながら、明るく生活ができるようなお手伝いをしていきたい」と手話で語り、中村繁夫さん(75)=上安=は「来るのが楽しくなるようにしてほしい」と期待を込めていた。支援センター職員の奥本初実さんは「補聴器の使い方の訓練などのサービスの提供も必要が出てくると思います」と話している。
 利用は毎週月曜〜金曜日の午前10時〜午後3時、土・日・祝日、第2水曜日は休み。電話とFAXは75・6833。場所は丹和米油の前。

写真=記念の手形の寄せ書きをして開設を祝う出席者ら


4月末まで安岡のギャラリー「仁平」で
上田さん夫妻(田中町)が「ふくさ展」

 田中町の上田和彦さん(63)と笑子さん(58)夫妻が家に所蔵するふくさ24点を並べたふくさ展が、安岡の民家を改造したギャラリー「仁平」で開かれている。上田さんの実業家だった祖父が作らせたもので、鶴や亀などのおめでたいデザインの刺しゅうの美しさが目を引いている。4月末まで。
 ふくさは贈り物の上にかけたりする布で、ちりめんなどの絹布を表裏2枚合わせて作られている。綾部市で酒屋を営んでいた明治13年生まれの祖父、上田亀吉さんが主に作らせたふくさが同市の実家の蔵に入っており、今年50回忌に合わせて一堂に展示した。
 結納の際に使った浦島太郎や松竹梅のふくさなどが並んでいる。上田さん夫妻は「なぜこんなにたくさんあるのかだれも知りません」と話していた。会場の時間は午前10時〜午後5時。休みは月曜、第2日曜。駐車場も近くにある。
【問い合わせ】電話62・3913、森田さん。

写真=祖父が残した「ふくさ」を見る上田さん夫妻(田中町)


2003.4.1  

国病受付ロビーでの手続きなど手助け
ガイドボランティア募る!

 行永の国立舞鶴病院でガイドボランティアの市民らが、外来受診する際に受付ロビーで、受診者に手続きなどの案内をする活動に取り組んでいる。カードを機械に差し込んで手続きをするが、初めて受診するお年寄りに声を掛けて教えるなど手助けしている。利用者には喜ばれているがメンバーが少ないことから、ボランティアに関心のある市民の参加を募っている。
 院内でボランティア活動をしたいとの市民からの要望を受け、同病院が平成13年10月にボランティアのメンバーを募って、翌年から活動を始めた。受付ロビーの案内所に立ち、主に外来受診者に診療科の案内▽入院患者の家族の病棟への案内などを行っている。活動日は月曜日から金曜日までの午前9時〜同11時半。
 元病院職員や主婦ら九人が活動していたが家庭の事情などで参加できない人が増え、いまは四人が順番に週1〜2回担当。特に初診のお年寄りはカードを使った手続きに戸惑い、その作業を手伝って役立っている。元職員の男性(69)は「患者さんに声を掛けるとホッとされるようです。将来は院内で図書を貸し出す活動もしてみたい」と話していた。ボランティアの問い合わせは電話62・2680、同病院庶務課。

写真=外来の受付ロビーでスタンバイするボランティアのメンバー


硬式野球で活躍をと選手にエール
舞鶴リトルリーグ野球協会が発会式

 舞鶴リトルリーグ野球協会(高橋正二会長)の発会式が、3月29日、北吸の市政記念館であり、同協会の少年野球チーム「舞鶴リトルリーグ」(木村裕士監督、選手17人)にエールを送った。
 同野球協会は、2月16日に全日本リトル野球協会リトルリーグ関西連盟に、正式に加盟承認された。関西連盟は、大阪市内、兵庫など5ブロックに分かれており、舞鶴リトルリーグは京都、奈良の東部ブロックに所属する6番目のチームとなる。関西連盟全体では、舞鶴を含めて50チーム。
 舞鶴リトルリーグの前身は、平成13年9月に、大浦校区の児童たちで結成された軟式野球チームのリトルウインズ。しかし、同校区内だけでは、児童数が少なく、選手の確保が難しいため、市内の全児童を対象にした硬式野球のリトルリーグに切り替えた。
 発会式には、同協会の役員やリトルリーグの選手、保護者らが出席。選手たちがステージに上がって紹介され、木村監督や山根涼主将(大浦小6年)が、今後のチームの活躍と4月から始まる公式戦への決意を述べた。
 全日本リトル野球協会は、9歳から12歳を対象とする硬式少年野球チームで構成。舞鶴リトルリーグには、現在、大浦小、朝来小の小学2年生から6年生と、若浦中1年生の17人が入部し、毎週日曜日と祝日に練習している。
 舞鶴リトルリーグについての問い合わせは、電話62・5035、同リーグ事務局のスポーツショップ・タケダまで。

写真=激励を受ける少年野球チーム「舞鶴リトルリーグ」の選手たち