2004.3.30
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■昭和28年・台風13号の災害から半世紀
市、体験を後世にと記録冊子
舞鶴などに大きな被害をもたらした昭和28年9月25日の台風13号の災害から半世紀を経たことから、市はその体験を後世に伝えようと、記録冊子「追憶 昭和28年台風13号 カメラが残したあの日のまいづる」を作成した。市民などから寄せられた白黒写真約百点と体験談を掲載。がけくずれで土砂に埋まった民家と救助活動の様子、浸水した町や崩れ落ちた橋などの写真が、災害のすさまじさを改めて教えている。
同28年9月25日、紀伊半島を通過した台風13号は府北部にも被害を与えた。舞鶴では連続雨量471.6ミリ、最大風速40.6メートルを記録し、家屋の全壊が339戸▽半壊1856戸▽床上浸水4602戸、道路の決壊274カ所▽橋梁の流失99カ所。山崩れなどで死者は53人、被災者は約88000人、被害総額は57億5300万円にのぼった。
こうした大きな災害の体験を風化させず、今後の自然災害に対する備えの意識をもってもらおうと、市は昨年、市民から当時を写した写真と体験談を募集した。9人と府舞鶴土木事務所、市消防本部などが写真と資料を提供、26人が体験談を寄せた。
掲載された多数の写真は、山崩れで多数の死者を出した東吉原地区での救出作業▽由良川の洪水で水没した桑飼下▽池内川の洪水で決壊した今田の道路▽与保呂川にかかる万代橋が落ちて仮設橋を渡る人など、災害の惨状を伝えている。
体験談では行永の松岡静枝さんが避難先の地区で土砂崩れに遭い、親類ら11人が犠牲となったこと、当時八雲小学校へ通っていた上安東町の岸本英樹さんが、翌朝大川橋に行くと橋のアーチにカエルやヘビがすずなりだった記憶を振り返っている。
記録冊子はA4判、18ページ。8000部作成し、市内の小中学校などへ配布した。事業費は87万9900円。希望者にも無料で配布する。
【問い合わせ】電話66・1052、市建設部監理課。
写真上=山崩れで11人が亡くなった東吉原での救出作業(冊子より)
写真下=与保呂川にかかる万代橋が落ち仮設橋を渡る人たち(冊子より)
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■舞鶴東・舞鶴RC「五老岳花回廊づくり」
山頂散策路にツツジ300本植樹
舞鶴の名所、五老岳の花回廊づくりを進める舞鶴東ロータリー(高橋行雄会長)と舞鶴ロータリー(土井永一会長)の両クラブは3月28日、同岳山頂の散策路で、第5回植樹会を行い、会員らがツツジ300本を植樹した。
両クラブでは、平成12年4月から社会奉仕活動の一環として、市民や観光客らが多数訪れる五老岳を花で迎えようと、花回廊づくりをスタート。昨年まで3年間かけて、五老岳ドライブウエーの登り口から頂上まで、延長約3キロの道路沿いにレンゲツツジ3200本を植樹した。
これで当初の計画は完成したが、今年から頂上の散策路にも延伸して植樹することを決め、この日植樹会を開いた。
植樹会には、両クラブの会員や地元の人たちら約30人が参加。高橋、土井両会長のあいさつに続いて、参加者らが高さ60センチの橙色の花のカバレンゲ、黄色の花のキレンゲのツツジを植樹した。散策路の植樹は、3年かけて完成をめざしている。
写真=植樹する高橋、土井両会長
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2004.3.26
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■東消防署・防災センター庁舎が完成
東西を一元化し新指令システム
浜の舞鶴市東消防署・防災センターの庁舎が完成し、3月22日、報道関係者に公開された。これまでは災害の受発信を東西の消防署で行ってきたが、新庁舎に一元化して新たな指令システムを導入。災害の通報の発信地をすぐさま表示できる地図検索装置などにより、通報から出動までの時間を短縮できる。また、防災センターでは全国でも3カ所目となる3Dシアターを設置し、地震の恐ろしさを体感できるなど、市民の自主防災学習の拠点となる。
新庁舎は縫製工場跡地に建設。浜の国道近くの東消防署を移転しその機能を充実させ、市民の防災意識を高めたり、非常用物資を備蓄する防災センターを併設した。鉄筋コンクリート造り3階建て(1部5階)。総事業費は13億円。
119番通報は最大で四回線まで入る。これまでは火災の電話が入ると場所を通報者から聞き取り、職員が地図を調べて確認していたが、地図等検索装置に場所をキーボードで入力すると、災害地点がすぐさま確定でき、同時に自動出動指定装置により災害規模や出動隊の自動編成を行い、それらのデータを記載した指令所が各消防署の端末からプリントされる。これによって通報から出動まで以前に比べて1分の短縮ができた。
同センターは市民に体験によって防災を学んでもらう。3次元立体映像の3シアターは、映像に合わせて座席が振動する仕組みで地震を体感でき、マグニチュード7の地震に襲われた民家や電車、避難所などの様子をリアルに伝えている。座席は48席(うち車いすは2席)。訓練用水消火器を使った消火体験室、人工的に作った煙が充満した室内を通り抜ける煙避難体験室、通報体験ブースなども設けた。
東消防署は4月1日に開庁、防災センターの運用は同月28日から。利用申し込みは2日から受け付ける。新庁舎の完成に伴って1日から電話番号が変更される。
消防本部66・0119
東消防署65・0119
防災センター65・0216
西消防署77・0119
中出張所64・0119
災害情報電話63・0119
写真=新システムを導入した通信指令室
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■国際ソロプチミスト舞鶴が表彰
WHW賞に飯田さん(桑飼下)
リチャードソン賞は青木さん(青葉中)向山さん(日星高)
国際ソロプチミスト舞鶴(滝口不三子会長)はこのほど、円満寺の舞鶴グランドホテルでの例会の席上、WHW賞(ウーマン・ヘルプ・ウーマン)とヴァイオレット・リチャードソン賞(VRA)の表彰式を行った。WHW賞には元小学校校長の飯田和子さん(69)=桑飼下=、リチャードソン賞には青葉中学校3年生の青木成美さんと日星高校3年生の向山智子さんが選ばれた。
WHW賞はもてる能力を効果的に活用して、女性たちの潜在能力の開花を手助けした女性や、女性の地位向上に貢献した女性を対象に贈られる。受賞した飯田さんは地域の中高年の女性たちと「アヤメ・カキツバタの会」をつくり、そばの栽培に取り組み、収穫したそばを利用した健康食品の開発などをした。また、市内に在住にする外国人の日本語学校「かもめの学校」でボランティアで指導にあたっている。
リチャードソン賞は14歳から17歳の女性で、環境保全分野などのボランティア活動に取り組んでいる人を対象に贈られる。青木さんは与保呂川の清掃活動やホタルの育成などに積極的に参加した。向山さんは日星高の手話クラブ部長を務め、全国高校生の手話スピーチコンテストに出場した。
例会の席上、飯田さんと向山さん、青木さんの代理人に対して、滝口会長から表彰状が贈られた。
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■京大水産実験所・益田玲爾さんの
若狭湾水中散歩24「マナマコ」
海の底を黙々と掃除
写真=長浜の水深5メートルで撮影されたマナマコ。写真左下の口で泥を吸い込んでいる
内容は舞鶴市民新聞をお読み下さい。
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2004.3.23
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■桜の名所・与保呂水源地の桜再生へ
市、佐野さん(京都市・造園業)の協力で事業進める
桜の名所として親しまれてきた与保呂水源地の桜を再生させようと、市は桜守で知られる京都市の造園業の佐野藤右衛門さん(75)の協力を得て、桜の植栽事業を進めている。花が咲かなくなった桜約130本を伐採し、地中の水はけをよくするために、周囲にあった孟宗竹を暗渠(あんきょ)排水管として埋設するなど、昔ながらの工法を取り入れた。3月19日には浄水場管理棟前で、佐野さんが寄贈した祇園しだれ桜が江守光起市長らによって記念植樹された。今後数年かけて約130本を植える予定。
浄水場の桜は大正時代末に植えられ、その後は昭和38年と同56年に植え替えが行われた。しかし、ここ数年は貯水池堰堤下の桜約130本がほとんど咲かないため、平成13年に佐野さんに診断を依頼。貯水池がそばにあるので地下の水位が高く根腐れを起こしたり、
テングス病にかかっているので咲かないと指摘を受けた。市は地元とも協力して、市制施行60周年の記念事業として桜の復活に取り組むことにした。
佐野さんのアドバイスを受け、平成13年には堰堤下の桜をすべて切り、根を掘り出して処分した。連作障害を防ぐために土地は2年間そのままにしておき、昨年から桜が育ちやすい環境整備を開始。暗渠排水管をつくるため、深さ115センチ、幅60センチの溝を掘り、下に石を敷きつめ、長さ7メートルの孟宗竹約千本を排水管として埋設した。さらにバクテリアが繁殖しやすいよう、その上に竹の葉や炭を入れ、地中に空気を送り込むため土を耕した。排水管の総延長は450メートル。
記念植樹には地元の人や市関係者ら約30人が出席。江守市長のあいさつに続いて、出席者らは次々とスコップを手に、高さ約7メートルの祇園しだれ桜に土をかけた。佐野さんは「昔の工法にしたがってこの土地の竹で暗渠を作った。再び満開の桜が復活するのは次の世代。そのためにいま仕事をしているわけです」と話していた。
今年10月から数年かけて、約5000平方メートルの敷地にソメイヨシノや山桜、紅しだれ桜など約130本を植える。
写真上=祇園しだれ桜を植樹する佐野さんと江守市長ら
写真下=地中の水はけをよくするため埋設された竹の排水管(昨年)
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■車いすのまま乗降、身障者移送車両
社協が3代目「ひまわり号」を購入
舞鶴市社会福祉協議会は、車いすのまま乗降できる身体障害者移送車両を買い替えた。これまでの車両が老朽化していたため、寄付金などで3代目となる「ひまわり号」を購入。今週から利用している。
同協議会の身障者移送車両は、公共交通機関の利用が難しい車いす利用者などの身障者が、病院への通院などで使っている。同協議会が利用の申し込みを受け、運行は運転ボランティアが行っている。2代目ひまわり号は平成3年から13年間に11万6700キロを走行し、屋根の一部に穴があくなどの老朽化が目立ってきた。昨年一年間は延べ1938回の利用があった。
新しい車両は車いすを2台固定できる装置が付いている。これまでの車は七人乗りだったが、今回は10人乗り。後部ハッチから車いすを固定して乗降できるリフトを装備。事業費は348万6129円。市から81万6000円の助成を受けた。3月19日は車の業者から運転ボランティア「ひまわり会」(今田昭男会長)のメンバーが説明を受けた。
利用の問い合わせは同協議会(電話62・7044)へ。
写真=新車両の扱い方の説明を受ける運転ボランティアら
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2004.3.19
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■亜熱帯海域に生息、強い毒を持つ
舞鶴湾口の金ケ岬にヒョウモンダコ
触らないようにと注意呼びかけ!
沖縄などの亜熱帯の海域に生息し、強い毒を持つヒョウモンダコが、舞鶴湾口の金ケ岬で見つかり、3月17日、長浜の京都大学フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所に持ち込まれた。対馬暖流に乗って南方から流れてきたものと見られるが、冬場の日本海側の水温が高いため、死滅せずに越冬したらしい。海外では毒による心臓衰弱などで死亡する例もあり、専門家らは美しい青色をしているが触らないようにと注意を呼びかけている。
平の漁業者が同16日、金ケ岬そばの海で、刈り取ったワカメに付着している1匹のタコを見つけた。以前テレビで紹介していたヒョウモンダコに似ていたため、インターネットで調べた後、同実験所に持ち込んだ。
ヒョウモンダコは体長が最大で10センチほどで、体の模様は薄茶色に青色の輪紋があり、外敵に襲われると青い部分が発色して輝く。日本では相模湾から南西諸島や伊豆七島、南はオーストラリア海域までの亜熱帯や熱帯地域の岩礁に生息する。
神経に作用するテトロドトキシンなどを含む毒線を口の唾液腺に持つ。咬まれると5〜10分で患部周辺が麻痺し、重傷の場合は呼吸困難に陥る。さらには90分以内に死亡する例もある。国内では死亡したケースは報告されていない。
持ち込まれたヒョウモンダコは体長約5センチ。足の数本がとれて弱っていたが、棒でつつくと輪紋を青く発色させていた。同実験所所長の山下洋教授は「国立科学博物館に問い合わせたところ、今年二月には島根県でも見つかった。ふつう南方系の生物が日本海側に流れてきても、冬場の水温の低さで死ぬが、最近は水温が高いので越冬したのでは」と話している。
同実験所が行う舞鶴湾の水温観測では、1975年から1999年の1月〜3月の平年値の上限水温に比べ、今年の同時期は1、2度高い。同科学博物館新宿分館・第3研究室室長の窪寺恒己さんは「タコは子供のころに潮の流れに乗ることはあるが詳しいことはわかっていない。今回は対馬暖流に乗ってきたのだろうが、大阪湾などで見つかるなど以前に比べて日本でも目立つようになってきた」としている。
1昨年には福井県越前町でも見つかっていた。咬まれたら血を絞って毒を出し、流水で洗って止血し、救急車を呼ぶことが必要。
写真=青く発色するヒョウモンダコ
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■舞鶴RCが4月4日に「登ろう会」
五老岳ロータリーの道,市民の参加呼びかけ
ドングリの苗木植樹、里山や野鳥の学習など
舞鶴ロータリークラブ(土井永一会長)は、4月4日、五老岳ロータリーの道の「登ろう会」を開催する。毎年この時期に催している恒例行事で、今年は「エコスクール2004」として、登山道にドングリの苗木を植樹するほか、樹木に名札を付けるなど里山や野鳥について学習する。誰でも自由に参加できる。
同クラブでは、子供たちに自然の素晴らしさを体験しながら環境について学習する「エコスクール」を開催している。今年は、五老岳登山を通してのスクールを企画、昨年10月にボーイ、ガールスカウトの隊員らが参加して、登山道で苗木を育てるためドングリの実を採取した。
登ろう会では、ドングリの実から育てた苗木を、再び登山道に植樹する。また、数多い樹木に名札を付けて、自然を愛する心を育んででもらう。同クラブでは、多くの市民の参加を呼びかけている。
登ろう会は、当日午前9時、上安久の文化公園体育館前に集合して、同9時半に出発する。水筒、昼食は各自持参。午後1時ごろ、頂上で解散する。雨天中止。
【問い合わせ】電話76・6111、同クラブ事務局。
写真=昨年10月、 ドングリを採取するスカウト隊員ら
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2004.3.16
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■東高、卒業生の体育館シューズ200足
貧しい海外の国の子供たちに贈る
泉源寺の東舞鶴高校(福本清校長)は、3月1日に卒業した3年生たちが残した体育館シューズを、日本の政府の支援が得られない貧しい海外の国の子供たちに贈ろうと、生徒会とボランティア部の1、2年生の8人が同12日、約200足の靴をブラシで洗う作業に取り組んだ。この中からきれいな靴を選び、ボランティア団体の「マザーランド・アカデミー・インターナショナル」(東京都品川区)を通して、海外の子供たちへ届ける。
高校では室内で履くシューズと体育館用のシューズを使っているが、卒業生たちは使わなくなったシューズを持ちかえって処分したり、そのまま学校に残されたものは学校側で処分するなどしていた。市社会福祉協議会から海外の子供たちに靴を贈る活動を紹介され、こうした靴が役立てればと昨年初めて取り組み、ダンボール10箱分の靴をアフガニスタンへ送った。
1日の卒業式に3年生らに靴の提供を呼びかけ、集まった体育館シューズの中から約200足を選び洗うことにした。卒業生1人を含む8人が、洗剤とブラシを使ってこすり汚れを落とした。靴はアフリカのサハラ砂漠南部などで医療支援などをする同インターナショナルを通して、国連で最も貧しい国と指定されながら、日本政府の援助が得られない国の中から、物資の輸送が可能な地域に贈ることにしている。
生徒会長の吉田麻美さん(17)=行永=は「海外では靴のない子供たちもいるので役に立てればうれしい。自分たちが卒業するときもこうした形で贈ってほしい」と熱心に靴を洗った。乾かした後、きれいなものを選び、ダンボール箱に詰めて3月23日までに同インターナショナルに送る。
写真=卒業生が寄せた靴を洗う生徒たち
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■福井小「感謝の会」 でお礼の手紙
児童たちの安全を見守ってきた警察官らに
下福井の福井小学校(水嶋純作校長、166人)で3月15日、児童たちの安全を見守ってきた警察官や防犯推進委員らにお礼を述べる「感謝の会」が開かれた。児童たちはお礼の言葉を書いた手紙を来校した13人に贈った。
同校では昨年5月、学校で飼育していたウサギ2匹が何者かによって殺される事件があった。それ以降、西警察署の署員が下校時間に合わせて学校周辺をパトロールしたり、防犯推進委員や民生児童委員が毎朝校門に立ったりした。また、PTA役員と地域委員が登校する児童に同行し、校区の安全マップを作成して児童らに配布するなどした。
こうした地域の人たちに感謝しようと、児童たちが書いた手紙をまとめたお礼状を贈ることにした。児童会会長の6年生、池田このみさんが「事件があってから同じようなことが私たちに起こらないかと、いつも帰りは心配でしたが、皆さんが見守って下さり安心して帰れるようになりました」とお礼を述べ、6年生たちが13人に手紙を渡した。
写真=西署署員やPTA役員らにお礼の手紙を贈る児童たち
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2004.3.12
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■有加さん(宮津市)に全国からの励まし
「救う会」募金が目標の9000万円に到達
重い心臓病のため米国で心臓移植手術へ
重い心臓病のため、米国での心臓移植手術を願っている宮津市小田宿野の小倉有加さん(17)を支援する「有加さんを救う会」(代表・飯尾毅さんら)が3月8日、募金の目標金額9000万円に到達したと発表した。1月20日から活動をスタートし、京都府北部だけでなく全国からも募金が寄せられた。有加さんの両親は「言葉で言い尽くせない気持ちでいっぱいです」と感謝の気持ちを述べていた。
有加さんは進行性の拡張型心筋症と診断され、一時は舞鶴共済病院に入院していた。治療法は心臓移植しかなく、自ら移植の道を選んだが、国内では1年以上も心臓移植が行われず、感染症の不安も高まり米国での移植を決意した。現在は人工心臓を装着して、国立循環器病センター(吹田市)に入院している。
手術や渡航費など総額9000万円の費用がかかるため、小倉さんの友人らが同会を結成し、各地で協力を呼びかけ、金融機関に振込口座を開設。舞鶴市内でも募金箱を置くなどした。その結果、3月7日現在で9991万6413円の募金が寄せられた。
募金が目標額を超えたのを知らされた有加さんは、とても感激している様子という。今後は3月下旬の渡米に向けて、病院との調整をする予定。募金活動については徐々に収束していくが、目標額を超えた募金は術後の不測の事態などに対応するために備えることにしている。
写真=心臓移植を待つ有加さん(右)と付き添う母親の真由美さん
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■スイセン栽培、明倫小などに感謝状
「人権の花」運動に協力
京都地方法務局舞鶴支局(小松和博支局長)と舞鶴人権擁護委員協議会(多田和子会長)は3月10日、「人権の花」運動に協力した明倫小学校(南部照一校長)=北田辺=に感謝状を伝達した。
この運動は、京都地方法務局と京都府人権擁護委員連合会が、人権の花のスイセンを子供たちに栽培してもらい、人権思想に対する理解や豊かな人権感覚を身につけてもらうことを目的に、昭和57年度から実施している。
今年度は明倫小や与保呂小(与保呂)、八雲保育園(丸田)、ひばり幼稚園(森)の児童、園児が協力、スイセンを栽培して花を咲かせた。
明倫小には、昨年10月にスイセンの球根150個と栽培用具のプランター、鉢が届けられ、五年生とグリーンボランティア委員会の6年生の児童が丹精を込めて栽培。花を咲かせたスイセンの一部は、交流のある老人福祉施設に届けた。
感謝状の伝達式では、児童代表の2人が、スイセンの栽培を通して感じたことを綴った作文を発表、また花を描いたクロッキー作品を贈った。続いて、舞鶴人権擁護委員協議会の南房夫副会長から児童代表に感謝状とともに記念品が伝達された。
この日、八雲保育園にも感謝状が伝達され、与保呂小、ひばり幼稚園には、3月18日に伝達される。
写真=南副会長から感謝状を受ける児童代表
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2004.3.9
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■下安久の飯田さん
山の神祭る祠を手作りで再建
豊作や無病息災などを祈願する下安久地区の山の神を祭る祠(ほこら)を、地元の飯田康信さん(66)が手作りで再建した。子供のころに山の神の祠をつくった体験を思い出し、近くの伊佐津川に生える葦を屋根に並べるなど工夫した。田畑がめっきり少なくなった下安久ではすっかり山の神も忘れられていたが、これをきっかけに山の神の信仰を伝えていければという。
山の神は農村地帯では農事に関する神として知られている。春に山から里にくだって田の神となり、秋の収穫が終わると山の神ともなる。農作業を見守る女神であり、人々は豊作を祈願したとされる。
田畑が一面に広がっていた下安久地区では、山の神を全輪寺の北側の荒神の祠近くに祭っていた。毎年暮れになると、子供たちが新しい祠を藁などで作り、オコゼを供えていた。地元の人によると、約五十年前までは続いていたが、それ以降に途絶えたという。同地区は現在はすっかり住宅や工場が立ち並ぶ市街地となり、山の神の記憶はお年寄りだけのものとなっている。
飯田さんは今年の正月に荒神を参拝した際、近くに「山乃神」と刻んだ石柱が転がっているのを目にして、昔は子供たちで祠を作った思い出が蘇り、もう一度祠を作ってみようと思い立った。伊佐津川から葦を刈って揃えて屋根にし、ヒノキで祠の柱を組んだ。葦の上にさらにヒノキをはいだ皮を並べて覆った。祠の大きさは幅、高さ、奥行きとも約90センチ。
飯田さんは「立ち寄ってもらって山の神さんを思い出してもらえれば」と話していた。下安久町内では祠までの参道を整備する予定にしている。
写真=祠を手作りした飯田さん
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■全国珠算連府支部・優良生徒表彰
段位と級合格者をたたえる
社団法人・全国珠算教育連盟京都府支部(袴田良雄支部長)主催の平成15年度優良生徒表彰式が3月7日、伊佐津の西駅交流センターで開かれ、舞鶴はじめ両丹地区の生徒らが表彰された。
珠算塾でそろばんを学び、この1年間に検定試験で段位や級に合格した優秀な生徒をたたえる表彰式。式典には、表彰を受ける生徒のほか保護者らも出席、袴田支部長は「表彰の受賞は出発点。これからも上位をめざして頑張ってほしい」とあいさつした。
生徒たちの名前が読み上げられ、1人ずつ壇上に出て表彰状を受け取っていた。京都市内の生徒の表彰式は3月13日、JR京都駅前のアバンティーホールで行われる。
舞鶴の表彰受賞者は次の皆さん。
【有段者表彰の部】川村美穂、上野真理(以上西舞鶴高)水嶋咲起、川中マリ子、安田花奈絵、中道潔香(以上明倫小)松原新司(城南中)大田寛也、小谷亮太(以上八雲小)植地彩衣(福井小)中田吉英(余内小)三上智之、仁谷正枝(以上東舞鶴高)中村恭介、尾崎大城(以上白糸中)
【一般表彰の部】川村隼平、武長美里、池谷美咲(以上福井小)森本楓子(八雲小)松本萌花、田中佑未、末川綾子、田中真紀、茂籠奏美、平岡友美、五十嵐大安樹(以上余内小)荒賀梨沙、永野義人、西野大生、佐藤直哉(以上中筋小)大野真歩、近藤まい(以上青葉中)大西那実(倉梯小)千坂佳奈、江田大樹(以上倉梯第二小)古川淳貴、一盛聡、谷川佑介(以上志楽小)福田直人(三笠小)東惠美(白糸中)和気洋平、垣谷歩愛人(以上明倫小)斉田哲也(高野小)
写真=有段者表彰を受ける水嶋さん(明倫小)
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2004.3.5
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■「難民を助ける会」チャリティー古布展
市民らに呼びかけ着物提供や制作協力
3月10〜14日、浜のギャラリー・サンムーンで
舞鶴市民から寄贈を受けた着物をリサイクルして制作した作品を展示販売するチャリティー古布展が、3月10日〜同14日、浜のギャラリー・サンムーンで開かれる。地雷撤去の支援活動などを続けるNPO法人難民を助ける会(相馬雪香会長、東京都品川区)関西支部の協力の呼びかけに応じて、市民が古布を持ち寄り、古布の作品づくりをする女性たちがボランティアでバッグやメッセージカードなどを制作した。収益金は全額、同会を通して国際支援活動に役立てる。
国際的な人道支援活動をする同会は、活動費を自分たちでつくりだそうと、たんすの中に眠る着物を全国の人から提供してもらい、それをリサイクルした小物を販売する店「夢うさぎ」を昨年、東京都内でオープンさせた。美しい着物で作った作品は人気を呼んでおり、関西支部の支部長の鷲田マリさん=丸山西町=は、舞鶴でもこうした取り組みをしようと友人らに相談し、市民に着物の提供と制作の依頼を呼びかけた。
市民からは江戸後期から明治、大正、昭和の着物約50着が寄せられた。制作を担当したのは白浜台の西村登志子さんと西村さんから教わる女性たち。西村さんは古布の袋物などを京都市内の業者の注文に応じて制作もしている。昨年3月には生徒たちとともにダリで作品展も開いた。サンムーンが会場として協力した。
縮緬などの古布を使ってかばんやポーチ、人形、花などを制作した。様々な柄の古布の1片(縦7.5センチ、横6.5センチ)を張りつけたメッセージカードも作った。また、大島紬などの端切れをセットにしたものも販売する。鷲田さんは「たくさんの方に協力をいただき感謝しています。ぜひいらして下さい」と話していた。時間は午前10時〜午後7時。
【問い合わせ】電話63・4858、サンムーン。
写真上=制作に協力した西村さんと作品
写真下=古布をリサイクルして作られたメッセージカード
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■鹿原の金剛院・三重塔全面葺き替えへ
国の重文、先月から工事始まる
国の重要文化財となっている鹿原の金剛院塔婆(三重塔)が、保存修理に向けて先月から工事が始まった。塔の三層の(柿)葺き屋根の傷みが進んでおり、文化庁の補助を受け全面葺き替えを行う。工事終了は12月末の予定。
金剛院(松尾法空住職)は平安時代初頭に高岳(たかおか)親王によって開かれた。塔婆は永保2年(1082)、その親王の菩提のために白河天皇が建立。現在の塔は室町時代の再建とみられ、初層内部の須弥壇(しゅみだん)には親王の木像が安置されている。秋には紅葉の名所として、多くの観光客が訪れている。
板屋根などにする薄板の柿を葺いた屋根は、昭和61年にも葺き替えられたが、その後の雨風ではげ落ちるなど傷みが目立っていたことから、早急な保存修理を行うことになった。工事は塔婆全体を仮設の覆い屋を建てて囲み、作業を進める。工事は府教委文化財保護課が実施する。事業費は5400万円。
写真上=工事が始まった塔婆(三重塔)
写真下=傷みが目立つ柿葺き屋根
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2004.3.2
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■「ワンダフル舞鶴」写真展
特選の市長賞に林さん(吉野)
3月19日〜21日、応募作品を市政記念館で展示
「ワンダフル舞鶴」写真展(市、市文化事業団など主催)の審査結果がこのほど発表された。56人(昨年84人)から101点(同162点)の作品の応募があり、この中から特選の市長賞には、吉野の会社員、林正武さん(60)の作品「燃え立つ海霧」が選ばれた。応募作品は3月19日〜21日、北吸の市政記念館で展示される。
舞鶴の自然景観や伝統行事などを写真で紹介する機会を設けようと企画された。今回のテーマは撮影者の自由に任された。審査員は日本写真家協会会員の森谷洋至さんが務めた。出品サイズが半切りに限定されたことで、出品点数が減ったが内容は全体を通してレベルの高い作品が集まった。
市長賞の林さんはアマチュアカメランでつくるグループ「北京都・写楽」を主宰している。作品は自然の風景を最大限に捉えたものと評価された。同じく特選の教育長賞は魚屋の美容師、多田満寿美さん(69)の作品「あじさいの彩」、舞鶴市文化事業団理事長賞は白屋町の会社役員、松岡秀雄さん(58)の作品「風のない休日」が選ばれた。
このほかの受賞者は次の皆さん。
【入選】奥田克己(溝尻)由里章(北吸)大竹一生(同)荒木秀道(綾部市)長柄俊治(境谷)嵯峨根徹(清美ケ丘)布川正憲(余部上)谷田肇(伊佐津)平井敏史(野村寺)石原裕(愛宕上町)【ふるさと賞】野崎洋子(行永東町)
写真上=市長賞の林さんの作品「燃え立つ海霧」
写真中=教育長賞の多田さんの作品「あじさいの彩」
写真下=市文化事業団理事長賞の松岡さんの作品「風のない休日」
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■「モナミゼミ」ソメイヨシノ26本植樹
国道27号線の桜街道づくりで
国道27号線の桜街道づくりに取り組む市民グループ「モナミゼミ」(今安隆之会長)は、2月29日、京田地区の同線沿いにソメイヨシノ26本を植樹した=写真。
同ゼミのメンバー、田中俊樹さんの提案をきっかけに、平成10年から「桜街道づくり」を始め、今年で七年目。計画では、丹波町から舞鶴市までの沿線60キロに桜を植樹する。4年前からは、この趣旨に賛同した綾部市の市民グループ「白杉の会」も加わり、植樹活動の輪が広がっている。
植樹には、同ゼミのメンバーや協力者合わせて25人が参加。府森と緑の公社、府緑化推進協議会の「緑の募金」からの提供と、同ゼミで用意した高さ3メートルのソメイヨシノの木を参加者らは雨のなかていねいに植えていた。
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