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NO.12 一盃水(上福井)   

 舞鶴から国道175号線で藤津峠にさしかかる北側に、身の丈1・8メートルの地蔵菩薩がある。そのたもとの石段を下った小さな洞の中に、きれいな「湧き水の汲み場」が用意されている。これが、由良川筋から舞鶴へ訪れる旅人たちの口の渇きを癒し、身を清めたという「一盃水」。記録では「舞鶴より藤津に至る街道から福井の村外れの右側、一本の老樹の下に、石盤を受けて滴々たる情景を湛えて、行人の渇を慰せる…」とあり、正式に申すと「一口泉銘」。宝永4年(1707)大船峠の改修ができた時に、旅の人の難を助けるために設けられたものである。別に末期の水を取ったという悲しい話もあるが、昭和61年、地元の有志によって「一盃水地蔵」と由来碑が建立され、人々の憩いの名所として、湧き水も整備されている。175号線を走るとき、ちょっと立ち寄ってこの「伝説の水」を味わってみては如何…。冷たくて、おいしいこと請け合い。

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