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NO.30 才之道神社(行永)   

 七条通りを菅坂方向に進み、与保呂川と椿川の合流する亀岩橋へ。その右手前の細い村道を下がって行くと、民家の中にみごとな巨木で囲まれた森のような社がある。巨木は2本あり樹齢300年。周囲7メートルもあるタブの木のご神木が、大きな枝を張り社を守っていた。道路に面した鳥居には「才之道神社」の額が掲げられ、地域ではここを「才之堂(サイノドウ)」と呼んでいる。境内をのぞくと、正面に小社(才之神)と左に秋葉・愛宕の摂社2社の祠がある。古事記などによると、この「才之神」は本来「塞の神」。つまり、「才」の時は「塞」の略字を用いたもので、行人を守る「道祖神」のこと。位置的にも行永村の南口にあり、この道が北の大森神社への入口になっていることに気づく。また、才の字から「村の砦」だけでなく、子供に智恵を授ける神としても信じられ、宮参りには大森神社から才之堂コースへの習慣も。身近かで親しめる村の神社である。(註 祭礼は毎年7月28日に執り行われます)

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