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NO.33 メロディーブリッジ「三安橋」(行永)   

 国立舞鶴病院前の与保呂川に架かる橋は「三安橋」。渡るとき、欄干の鉄琴をマレットで順次叩けば、「うみ」と「夕やけこやけ」のメロディーが…。また、左岸の袂(たもと)には建設大臣からの「手づくり郷土賞」の銘と、右岸の親柱に短歌が刻まれており、思わずこの「粋な橋」に興味がそそる。さて、この橋に秘められた由来とは―。昭和15年12月、舞鶴海軍病院が北吸から現在地へ移転してきた時に架けられたもの。当時の病院長・芋川千秋海軍医少将は「このはしを渡らむ人の身安かれ心やすかれ家も安かれ」の歌を詠み、これに因(ちな)んで「三安橋」と命名されたという。その後、平成2年の架け替えで歩道を設け、幅員12メートル、長さ30メートルの中にメロディーを奏でる近代的な橋が竣工した。しかし、身・心・家の3つの安らぎを歌った筆跡だけは当時のまま。つまり、この橋は幾多の変遷を経てきた人々の熱い想いを「メロディーに架けた橋」そのものなのである。(註 当時、同病院構内にあった守護神も「三安神社」名として、今は大森神社境内に祀られている)

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