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NO.37 友好平和の「アロハ桜」(中舞鶴共楽公園)   

 桜の名所「共楽公園」へ。山頂西側を下ると万国旗と白いアーチに、日米の国旗が掲揚された桜の木があった。これが「アロハサクラ」。終戦直後の軍港の町舞鶴市は、大きな転換を迫られ荒廃していた。当時の新聞によると、舞鶴に進駐した米軍320人のうち、ハワイ出身の2世兵士23人が、市民のオール舞鶴と親善野球試合を申し入れ実現した。その夕食会で「私たちは不幸にも日本人と戦争をしたが、日本は父母の国だ。繁栄と友好のしるしに桜の苗木を贈りたい」として、昭和21年春、約100本のソメイヨシノがここに植樹された。そして今日、桜のリーダー樹として育っている。その後、この2世兵士らは、朝鮮動乱の勃発で出陣し、異国の土と化したとあり、市民はこれを「アロハサクラ」と名付け、日米友好のシンボルに。このように、2世たちが父母の祖国日本に平和と復興への願いを込めた「友好と平和のサクラ」である、と碑(昭和48年建立)にも刻まれている。歴史を物語る貴重なアロハ桜。

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