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NO.44 逆さ杉(鹿原)   

 青葉山を前方に見て鹿原の橋を過ぎた左手田んぼの中に、市史伝説の「逆さ杉」がある。白鳳十年の北国地震で青葉山が崩れ、山中の大杉が流れ出て生えたという。また一説では、地表から根を出したような形に見えるので、「逆さ杉」と呼ぶ。現在、樹齢560年余り、樹周3.6メートル、高さ10メートル。枝葉幅は13メートルもあり、地元では杉木大明神の祠を祀り、伝説を今に伝えている。その昔、飛騨の国生まれの比丘尼(びくに)「おはつ」は、何百年経っても娘の若々しい容貌で仏に帰依し、布教や殖産に努め、160年余り鹿原で巡錫。その後、八百歳近い高齢となり若狭の国の空印寺へ…。その折りに、小杉を逆さに植えたという八百比丘尼伝説には奥が深い。また、この杉の小枝を枕元に置けば子供の夜泣きなどの癇の虫に効果あり。杉の語源は「直ぐの木」なのに―直立して成長する「杉の木」とは、無縁の珍しい「杉の話」を見た思い。(註 八百比丘尼は尼僧で人魚の肉を食べ、娘のままで八百歳まで生き、各地を巡歴したという不老長寿伝説)

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