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NO.49 揚松明の「雨引神社」(城屋)   

 毎年お盆の8月14日は高野川上流の雨引神社で「揚松明(あげたいまつ)」が行われる。雨引は「天曳」、祭神は水分(みくまり)の神で、雨乞いしたのが神社のはじまり。また、別名「蛇神(じゃがみ)様」ともいう。今から440年以上も昔、森脇宗坡(そうは)という郷士の娘が里帰りのとき、日浦が谷で大蛇に呑まれた。宗坡は直ちに馬にむち打って蛇が谷へ向かい、戦いを挑んだ。そのとき、大蛇は毒煙を吐き、池は沸騰し雷雨の地獄絵と化した。そしてついに大蛇を退治した。その頭をここに祀り、「揚松明」となって今日へ。(うろこは女布、腹部は野村寺、尾は由里に葬る)そこで仇討ちを探り3キロ上流の「雨引神社奥の院」を訪ねた。そこには馬に乗って弓矢をひいた宗坡と、5丈3尺(約16メートル)もある大蛇との凄まじい戦いの跡がc。岩を馬で越えたひづめ跡「駒の石踏」や鎗(やり)をしごいて退いた「鎗たて石」など、話に拍車をかけていた。そして、この奥深い戦場の地は、今なお「仇討ち戦記」を静かに語っているのである―。

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