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NO.50 おこり地蔵(倉谷)   

 鞍の下の谷「クラタニ」を通る若狭街道は二ツ橋を渡り、倉谷の交差点から左の狭い旧道へと進む。角より60メートルほど入ると瓦造りの珍しい常夜灯があり、かたわらに祠(ほこら)、裏には7体の地蔵尊が安置されている。昔は、ここに便所壺があり、通りは寺や神社の参拝客で賑わった。さて、仏教の中心人物は仏さま。次が菩薩さまで、子供の守り本尊の地蔵さまもその一つである。そこで、このお地蔵さんの話をひとつ。《あらすじ》子供が地蔵さんを荒縄で縛り、それぞれの「願いごと」をかけ、便所にドボン!と何回もはめては吊るす…。「コラ!何としたイタズラを」と地蔵さまがお怒りになり、子供は「願いがとおればきれいにします!」と約束をする。つまり、地蔵さんを怒らせて「願い」をかなえ、また洗い清めて「御利益(ごりやく)」をいただくという地蔵さんであった。「地蔵の顔も3度撫でると腹を立て…」とあるが、コメントは一切不要。何故なら地蔵盆行事の地蔵さんは子供が主人公。地蔵さまは、大地の母のように包み込んで慈しみ、子供を守って下さる菩薩さまだから―合掌。

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