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NO.63 瑠璃寺の「しだれ桜」(吉田)   

 丹後路に春が来ると「ふるさと」の話題は桜。バラ科の落葉高木でソメイヨシノ、彼岸桜など10数種類あるが、中でも曹洞宗金剛山瑠璃寺のしだれ桜は、舞鶴の名物。高さは8メートルもあり、枝が何本にも分かれ、高台の境内から滝のように垂れ下がって美しい。親樹(左)は樹齢300年とも500年とも言われ、公家人の庵か祇園から来たのか…。田辺藩は、今から400年以上前に細川幽斎と忠興親子によって築かれた城下町。歌を詠む幽斎の友人、中の院道勝がこの地に幽閉されており、それを慰めるために幽斎が京都の吉田から桜を移植し、以後この地が吉田と呼ばれるようになったという。今は2代目の樹に春を委ね、その横には三代目の「若い桜」も植えられている―。2代目(右)は大正初期に初代桜の衰えを恐れて移植され、今も脈々として心花に徹する風情を誇り、村の人々の生活とも縁が深い。初代、そして2代から3代へ…「年々歳々ここに開き、歳々年々人はここに集まり、悠久自然の恩恵に浴することの幸せを感じつつ、春を楽しまん哉」と。(昭和52年2月、市の天然記念物に指定)

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