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NO.69 「小便地蔵」さん(八田)   

 八田は細川藤孝が築城の際、紺屋の農民を移した所で「ヤタ」、いまは「ハッタ」と称する。40数世帯の集落である。大川橋交差点から約500メートルの地点には、村の重宝な地蔵さんが祀られており面会した。由良川左岸を国道178号線が通っているが、この地方に初めて道路が開通したのは明治22年。当時、八田から丸田東、和江には3尺ほどの山裾の道で村と村を結んでいた。その昔、この辺りは宮津街道を往還する人や村人たちが、ひと休みするのに良いところ。ついでにここで立ち小便を…。地蔵さんはいつも頭から小便をかけられていやな思いを。そこで何とか人間どもに小便が出ないように―と考えられ、「立ち小便は困る」意を夢の中で告げられたそうな。その後、村人たちは「小便地蔵さん」として祀り、お参りすると寝小便が治ると言われるようになった。本体は背丈約1メートル、胴回り60センチほどのダルマのようなお姿。どうやら八田の道づくりで掘り当てたらしい。現在、昭和42年の新道整備で民家とともに地上げされ、国道から4メートル余りの高台へ。また、祠の側には川の砂利揚げで出てきた数体の地蔵さんや村の荒神さんも、この防風林の下に集い神仏あわせた聖地に。お地蔵さんは今日もお礼のよだれかけを何枚も掛けて笑顔なるも、社会は高齢化でオムツの需要は増えるばかり。さて、このご時勢をいかがご覧のことやら…。

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