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2004年4月30日

舞鶴出身の奥田さんが創作家具展
5月9日まで、ギャラリー・サンムーンで
 舞鶴出身の木工家、奥田芳樹さん(35)=香川県木田郡牟礼町=の創作家具展が、5月9日まで浜のギャラリー・サンムーンで開かれている。新聞記者を脱サラ後に飛騨で家具づくりを学んだ。木の自然な表情を生かし、シンプルなデザインと使い心地のいい机や椅子などを並べた。舞鶴では初めての作品展。  東舞鶴高校、同志社大学を卒業し神戸新聞社に入社。手仕事による物作りを模索する中、香川県で作られる家具に触発され、木の仕事を志した。退社して飛騨に移住し職業訓練校で学び、家具製作会社で経験を積み、独立して工房「五坐」を設立。今春に工房を香川県に移した。  長い年月を経る内に変化していく木の表情を大切にしようと、表面にオイルを塗って仕上げている。注文を受けて作るほか、昨年は家具展を各地のギャラリーで開いた。今回はせんや桜などを使った机や写真立て、飾り台などを展示した。製材から乾燥、作品までに4年かかったものも。  奥田さんは「長い年月を経て、木のアクが表面に出て色が変わったり、傷を付けてもそれが新しい表情となるのが面白い。木の懐の深さも気に入っています」と話していた。 【問い合わせ】電話63・4858、サンムーン。

写真=奥田さんと手作りの机など
マリンレジャー安全推進旬間で
舞鶴海上保安部が救命胴衣着用アピール
 マリンレジャー安全推進旬間(4月26日〜5月5日)にちなんで、舞鶴海上保安部(杉田勝美部長)は4月28日、竹屋の舞鶴汽船桟橋で、幼稚園児を招いて救命胴衣を着用してもらい、海難事故に有効な救命胴衣をアピールした。  海釣りなどマリンレジャーが活発化し始めるゴールデンウィーク期間中に、海の事故防止を呼びかけるため、引土の三鶴幼稚園(荒牧直子園長)の年長児60人と保護者らに、救命胴衣を着用してもらった。同保安部警備救難課の木下敏和課長が、園児らに救命胴衣の着用、携帯電話の携行と緊急通報の「118番」が事故防止に大切なことを話した。  この後、園児らは救命胴衣を着用してもらい、舞鶴汽船の「あさなぎ」に乗船して、湾内を巡った。同保安部では、安全旬間中、釣り客らに海上で救命胴衣の着用など事故防止を呼びかける。

写真=救命胴衣を着用する幼稚園児ら
2004年4月27日

4月29日、舞鶴メダカの学校・与保呂分校開校式
休耕田に200匹放す、参加呼びかけ
 メダカを増やして生息地の自然環境の復活に取り組む「舞鶴メダカの学校」(冨崎伸博教育長、会員9人)は4月29日、与保呂の休耕田で与保呂分校の開校式を行うことにしている。近くには木ノ下分校があったが水の管理が難しく閉校したため、新たな田んぼにメダカ約200匹を放す。地域の人たちにも参加を呼びかけ、メダカに親しむ機会にしたいという。  かつては小川にたくさんいたメダカだが、農薬などの使用で絶滅の危機に瀕する中、メダカを飼育していた仲間たちが1999年4月に同学校を結成。自宅で飼って増やし、里親となった市民に贈っているほか、生息地を復活させようと、木ノ下や真倉の休耕田、中筋小学校などの池にメダカを放して分校を開校してきた。  現在は市内に数か所の分校があるが、メダカが生息できる自然環境は少なくなっているという。休耕田を利用しようとしても、稲刈り前から水が入らず干上がり、適地がなかなか見つからなかった。今回開校する与保呂分校は会員所有の田んぼで、常に水が流れ込む条件に適していた。同学校事務局の嵯峨根一正さんは「いまは機械を田んぼで使うので、秋になると水を切る。昔みたいにいつも水が入っていた田んぼは少なくなった」という。  29日は午前10時から。場所は与保呂小学校の手前50メートル(舞鶴自動車道の下)で左に入った所。

写真=生息地が減っているメダカ
東舞鶴高校ボランティア部
ネパールの子らに手作り給食袋贈る
 東舞鶴高校ボランティア部(中西真那部長、3人)が、ネパールの子供たちに使ってもらおうと、250人分の給食袋を手作りし、その中にタオルを入れて、4月23日、ネパール・ムスタン地域開発協力会の理事、田中仲江さん(65)=綾部市=に寄贈した。部員らが交流する鹿原の知的障害者施設「みずなき学園」の利用者らも、袋に花などの絵を描く協力をした。  田中さんが以前、東高で講演をしたのがきっかけで、昨年も同部が給食袋を贈った。同協力会は1994年から教育や食料、衛生事情が悪いネパールのムスタン地方で、学校建設や学校給食支援を続けている。現地では食べ物を手でつかんで食べる習慣があるが、手を洗わず食べたりするため病気の子供も多いという。同会は95年から給食袋を子供たちに配っている。  昨年2年生の家庭科で製作したエプロンの端布を材料に、部員らがミシンで縦30センチ、横18センチの袋を縫った。エプロンに使った図柄を再利用、手芸の手法であるステンシルで袋に絵の具を塗る作業で、交流する同学園の利用者が協力。タオルは文化祭のバザーで残ったものを使った。  3年生の部員、表夏海さん(17)は「手を洗って病気になる子供たちが少なくなるお役に立てればうれしい」と話していた。田中さんは「学校給食を始めた影響で、子供たちが学校に通って給食を食べ、教育と健康が改善でき、地元の農業振興にも役立ちました。夏には再びネパールに行くので手渡したい」と感謝していた。

写真=ネパール・ムスタン地域開発協力会の田中さんに給食袋を渡す部員たち
2004年4月23日

女性3人がNPO法人立ち上げ
今田に民間デイサービスセンター
 介護福祉士や保育士などの資格を持つ女性3人が、NPO(特定非営利活動)法人「よろづや よろずよ」を立ち上げ、今田の民家を改造して民間デイサービスセンターを4月21日に開設した。これまで福祉施設で介護職員などをした経験から、利用者の希望に応じた小回りのきく支援をしようと、市内では初めてNOP法人によるデイサービス事業をスタートさせた。子供からお年寄り、障害の有無に関わらずどんな人も利用でき、縁側を備えた自宅のような民家で、利用者に寄り添った歩みをしていくことにしている。  3人は青井の平林実谷子さん(33)、上福井の永野由貴子さん(39)、京田の村上恵子さん(45)。特別養護老人ホームなどに勤務し、介護職員やホームヘルパーとしての経験を持つ。その中で大規模な施設では利用者の希望に沿った過ごし方ができない悩みを、一時同じ施設で働いた3人が話し合っている内、自分たちも老後に集いたいような場所をつくろうと決意した。  山形市の個人運営の宅老所などを見学、昨年から憩いの場となる民家探しをした。運営母体には、福祉に関する情報や人の交流が図りやすいメリットを考慮し、NPO法人を選んだ。拠点となるセンターは平屋建てで、畳の和室2部屋、台所、お風呂などを備え、バリアフリー化など手作りで改造した。  利用者の個々人の願いを聞き、時間を過ごしてもらうのが基本。急な散歩や買い物に応えるほか、外食、温泉への小旅行など、利用者とスタッフが一緒に楽しめるサービスを考えている。また、地域の人たちの交流の場にもしたいという。これまでの福祉施設の枠にこだわらず、お年寄りだけでなく子供も受け入れる。運営は利用費などで賄う。3人とボランティアスタッフの1人が対応する。1日の利用定員は10人以内。  代表の平林さんらは「仕事で出会ったお年寄りの中には、五老岳に行ったことがない人もいました。その日の天気と利用者の願いを聞き、お弁当を持って散歩に行くなど、のんびりと笑顔がたえない場所にしていきたい」と話していた。  利用は月曜〜土曜日の午前9時〜午後5時。料金は1日利用の通所1800円(家族送迎)。短時間利用(1時間500円)もできる。場所は今田ゲートボール場のそば。問い合わせは電話78・3323。

写真=NPO法人の看板を手にするスタッフと自宅のような雰囲気のデイサービスセンター
舞鶴地方史研究会、設立40周年記念鼎談
4月25日、西駅交流センターで
 舞鶴地方史研究会(小林清会長)は、設立40周年を記念して、記念鼎(てい)談「40年の回顧」を、4月25日午後1時〜同3時、伊佐津の西駅交流センターで開催する。舞鶴市史編纂室に勤務した元会長の瀬戸美秋さんらが、舞鶴の歴史を掘り起こし、市民にその面白さを紹介してきた研究会の活動と、市史編纂のエピソードなどを語る。だれでも来場できる。入場無料。  同研究会は舞鶴の地方史に関心を持つ市民らが、田辺籠城戦や庶民の暮らし、石造物、旧海軍の建造物などの調査・研究に取り組み、その研究成果を会報に発表、昨年に35号を発行した。最近では丸木舟をテーマとした座談会、小倉の国指定重要文化財の「行永家住宅」に残る古文書の目録づくり、赤野の中世集団墓の調査、江戸時代の京街道を歩く会など、地道に調べた歴史の実像を積極的に市民に伝える活動を続けている。  鼎談をするのは瀬戸さんと元市史編纂委員で会員の真下八雄さん、小林会長の3人。瀬戸さんと真下さんは同会の設立当時からのメンバーで、研究会の40年を振り返る。また、1973年の「史料編」から94年の「年表編」までの市史7巻の刊行を終え、それ以後に発見された丸木舟などの新たな事実を加筆する改定の機運を盛り上げていきたいという。  鼎談の後、午後3時10分から同研究会の総会を開く。 【問い合わせ】電話62・3133、小林さん。

写真=市民参加の京街道ウォークの下見をする会員(昨年10月)
2004年4月20日

全国公募「日中水墨画合同展」で
小坂さん、総務大臣奨励賞を受賞
 絵画教室「舞鶴文化ライフ教室」を主宰する日本画家、小坂けいしんさん(56)=朝来西町=の作品「春風」(30号)が、全国公募の第21回日中水墨画合同展(日本中国水墨交流協会主催)で、総務大臣奨励賞を受賞した。4月23日から5月7日まで、東京都美術館で開かれる同合同展で展示される。  小坂さんは、5年前から同合同展に応募し、毎年入賞している。昨年は奨励賞に輝き、今年は一ランク上の総務大臣奨励賞を獲得した。受賞作の「春風」は、自宅近くの田口神社の池をスケッチした。水面に映る春の光りと、春風でのさざ波、木々の影を描いた。  受賞の知らせに、小坂さんは「思ってもいませんでした。夢をかなえたような感じです」と喜んでいる。また、「水墨画のイメージとは異なる表現で、自然をよく観察して描きました。写実的であり。抽象的なところもあり、このあたりが評価されたのでは…」と話している。  同合同展では、舞鶴から応募した日本画グループ「緑峰会」の今峰武さん=丸山中町=が特選、同じく福村早智子さん=吉坂=と西野広子さん=栃尾=が入選した。  また、小坂さんの作品は、7月に名古屋国際展示場で開催される第8回エイズチャリティー美術展で、招待作家として展示される。また、同美術展を主催するハート・アート・コミュニケーションが、10月下旬に英国国立大学グレートホールで開く英国国際美術博覧会にも出品が決まっており、出品作家の資料選考で、3人に贈られる英国大使館からの文化親善名誉作家の認定書を受けることも内定しているという。

写真=受賞した作品「春風」と小坂さん
5月から「語り部」養成講座
受講者募る!引き揚げの歴史後世に
 終戦後の引き揚げの歴史を後世に伝えようと、舞鶴引揚記念館「語り部」養成講座(市、市教委主催)が、5月から始まる。抑留と引き揚げの体験者から話を聞いたり、シナリオ作りのワークショップなどを開く。講座修了後はボランティア組織を結成し、同記念館を拠点とした活動を計画している。受講者を募っている。  舞鶴港は昭和20年から同33年までの間、旧ソ連や中国などから約66万5000人の引き揚げ者を受け入れた。その史実を後世に伝えるために同63年に引揚記念館が開館し、資料を展示。引揚者らでつくる引揚を記念する舞鶴・全国友の会が、語り継いできたが、会員の高齢化で活動が困難なため、市などが語り部の養成に乗り出す。  講座は舞鶴語り部の会や立命館大学平和ミュージアムなどが協力し、5月22日から来年3月19日まで計10回、講義やワークショップ形式で行う。時代の歴史背景を学ぶほか、実際に語る内容のシナリオ作りをする。講座を終えた人たちで、同記念館での解説や学校への出前講座などの活動を予定している。  会場は同記念館など。時間は午後1時半〜同5時。受講対象者は近代史に興味があり、講座修了後に語り部として活動する意欲のある人。10人程度を募集する。申し込みは4月21日〜5月12日。住所、氏名、性別、年齢、電話番号を記入し、はがき(〒625―8555北吸1044 市教委社会教育課)、FAX(62・9897)で受け付けている。
【問い合わせ】電話66・1073、同課。

写真=引き揚げの資料を展示する引揚記念館
2004年4月16日

お年寄りの交通事故防止へ
舞鶴東署と東安協「岸壁の母」替え歌CD
 高齢者の交通事故防止に役立てようと、舞鶴東署(中井潔署長)と舞鶴東交通安全協会(澤田浩会長)は、舞鶴を舞台にした往年のヒット曲「岸壁の母」の替え歌のCDを300枚制作した。北吸の市老人福祉センター「文庫山学園」で、お年寄りに歌唱指導して、替え歌を覚えてもらっているほか、老人会などに配布して活用している。  替え歌の曲名は「命守ります〜舞鶴編〜」。同署の交通課員が、お年寄りたちに馴染みのある歌の替え歌で、交通事故防止を図ろうと歌詞を考案。市内の女性ボランティアが歌を吹き込んでCDを作った。  替え歌の歌詞は3番まであり、1番では「散歩に来ました 今日も来た(中略)危ない場所とは知りながら 今なら渡れる 今なら渡れる 焦ります」と歌い、原曲にある台詞も替えて、「渡るのならその先の横断歩道で…お願い…あの、あの横断歩道で…」と呼びかけている。  2番では、「つけてください 反射材」の歌詞で始まり、「反射材は貴方の命を守ります」との台詞を挿入。3番では、「ああ。事故ゼロの町…舞鶴 この町で暮らす…私たちの願いです」と締めくくっている。  春の全国交通安全運動(4月6日〜同15日)の一環として制作。期間中に交通課員らが、文庫山学園を訪れ、お年寄りたちに歌唱指導して、全員で合唱した。CDにはカラオケ用の演奏も収録されており、同署では、多くの人たちに口ずさんでもらって、交通事故防止を図りたいとしている。

写真=文庫山でお年寄りに歌唱指導する交通課員と制作したCD
高井さん(成生)念願の初入賞果たす
日本現代工芸美術展で現代工芸賞
 成生在住の陶芸家、高井晴美さん(39)が、第43回日本現代工芸美術展(現代工芸美術家協会主催)で、念願だった初入賞を果たした。1992年から毎年出品し、毎回入選を重ねてきたが、今回は大作「濤聲(とうせい)」で現代工芸賞を受賞、同協会本会員の資格を得た。枠にとらわれずに作陶する高井さんにとって、自由な表現を重視する現代工芸美術展の入賞は、陶芸の道に入ってからの目標だった。  94年にふるさとの成生に窯を築いて独立した。若狭湾に面した漁村に設けたアトリエの目の前は海。この海をテーマに追求し、大作のオブジェを作り続けている。作家活動を始めた91年から、日本の美術界をリードしている日展に出品、通算七度の入選をした。  同美術展はこの分野で最も大きな展覧会で、自由な表現とテーマ性を重視。陶芸や染織などの第一線で活躍する作家を多く輩出している。入賞作品は目を閉じて聞こえる波の音を形にした。縦、横とも60センチ、奥行き35センチ、重さは30キロ。3カ月かかって仕上げた。入選なども含め800点が3月下旬から東京で展示された。  何度も壁にぶつかり挫折しそうになった高井さんを支えてきたのが、成生の地と出会った人たちだった。そんなふるさとの海を形にし、希望のメッセージを土に込め続けてきた。高井さんは「入賞は信じられなかった。今後も忘れられがちな当たり前のことを作品で伝えていきたい」と話していた。4月27日〜5月2日、京都市美術館別館で、同美術展の近畿展が開かれ展示される。

写真左=現代工芸賞の表彰状を手にする高井さん
写真右=目を閉じて聞こえる波の音を形にした受賞作「濤聲」
2004年4月13日

余内小、昭和29年の卒業生
50周年の節目に同窓会
余内小学校を昭和29年3月に卒業した人たちが、今年で卒業から50周年を迎えたのを記念して、4月10日、倉谷の同校に集まり同窓会を開いた。出席した人たちは隣接する北野神社の境内に、1本の梅の若木を記念植樹した。  同29年に卒業したのは75人。これまではクラスごとに同窓会を開いたことがあったが、50周年を記念して一堂に集まることにした。市内をはじめ千葉県や横浜などから31人が出席した。  学校を見渡すことができる高台の北野神社境内で梅の若木を植樹。地元の世話人代表の柴田英樹さん(62)らが、若木を添え木にひもで固定し、根に土をかけた。参加者らは懐かしい顔を見つけて思い出話に花を咲かせ、校内を散策した。福岡市から駆けつけた男性(62)は「京都への修学旅行が一番の思い出です」と話していた。

写真=福祉タクシーのリフトを操作する仲西さん
女性も初参加、退職者の集い
昭和2、30年代に元大和紡舞鶴工場勤務
 元大和紡績舞鶴工場に勤務していた男性職員らでつくる「大和高野会」(野間久夫会長、67人)が4月10日、高野由里のダイワボウマテリアルズ舞鶴工場で、舞鶴工場退職者の集いを開催した。今回は昭和2、30年代に就職した元女性職員にも初めて参加を呼びかけた。出席した128人が青春時代を過ごした工場で一堂に会し、懐かしい当時を振り返っていた。  同20年ごろ、中学校を卒業後に舞鶴工場に就職した男性職員らが同会を結成し、毎年総会を開いて交流を重ねていた。また、女性職員らも紡績や機織など各職場ごとに集まる機会を持っていたが、今年は工場で一堂に集まろうとの要望を受け、同会が総会と兼ねて退職者の集いを企画した。  集いでは野間会長(70)が「貧しかったその反面、同じ職場で働く者同士の心の絆が深く、40年を過ぎても今なお職場ごとに懇親を深めている」とあいさつ。その後、出席者らは現工場の荻田隆工場長らの案内で、最新機器が導入された工場内を見学。懇親会の会場には当時の職場や文化祭などの写真も掲示され、多くの人が見入っていた。出席した女性(65)は「15歳から8年間働きました。みんなで食事をしたりと青春の思い出がいっぱいです」と話していた。 写真上=青春時代を過ごした舞鶴工場で当時を懐かしむ元女性職員ら 写真下=昭和28年の捲糸室の様子

写真左=青春時代を過ごした舞鶴工場で当時を懐かしむ元女性職員ら
写真右=昭和28年の捲糸室の様子
2004年4月9日

車いす利用者が温泉や小旅行へ
松尾の仲西さん 、福祉タクシーサービス開始
車いすの身障者や高齢者の温泉に行きたい、との願いを実現した福祉タクシーが、4月から市内で営業を始めた。車いすでの入浴設備、目的地までの道中の身障者用トイレの設置個所などを事前に確認、安全で快適な乗客サービスを行う。これまで温泉や小旅行に出掛けにくかった車いす利用者には朗報と言えそう。  営業しているのは、松尾の有限会社「ラポート」福祉タクシー事業部。近畿運輸局の車いす利用者と付添人に限定した輸送業務の事業許可を受け、1日から営業を開始した。所有車両は、車いす1台と付添人2人に運転手を含めた4人乗り福祉タクシー1台。代表取締役の仲西浩毅さん(48)が運転手を務める。 仲西さんは、元サラリーマンで、会社への出勤時に、近所の人から頼まれて、松尾の自宅から市街地の病院に送ることがあった。しかし、これが度重なると、送られていた人も遠慮がちになった。「お年寄りや障害者の人たちは、もっと困っているだろう。気軽に利用できるタクシーがあれば…」との思いが、福祉タクシーを始めたきっかけという。 高齢者や身障者の移送ボランティア団体や福祉施設の職員らから話を聞き、移送だけに限らず、温泉旅行のサービスもするタクシーの運行を計画。タクシー運転手に必要な2種免許と、介助に役立つようホームヘルパー2級の資格も取得した。 営業を始めて間もないが、温泉行きを希望する車いす利用者があり、仲西さんは車いすの入浴設備の有無など事前に調査、利用者とも打合せを行って、行く先を兵庫県八鹿町の「とがやま温泉」と決めた。4月10日に出発する。 仲西さんは「病院などへの移送もしていますが、温泉や観光を業務のメーンにしたい。安全を最優先に、車いすの人たちが楽しく旅に出掛けられるよう手助けします」と話している。 利用料金は、1日8時間貸切りで3万1200円。半日4時間もあり、予約があれば見積もりもするという。予約は電話、65・2266、FAX65・2268、ラポート。

写真=福祉タクシーのリフトを操作する仲西さん
英会話上達へ教材カード
鷲田さん、今回は一般動詞編 作成
 英会話教室を主宰する丸山西町の鷲田マリさん(52)が、2枚のカードを組み合わせて、英会話の基本を学べる教材「PANDA card ENGLISH」を作成した。今月から講師を務めている南公民館での英会話教室で使っている。長年英語を教えている体験から、日本人が英会話につまずきやすいポイントを研究した成果をカードに盛り込んだ。  鷲田さんは3年前、「カードで覚える英会話えほん」を執筆。付録にカードを付けたが、数が少なくいろんな場面の会話を学ぶことができない欠点があり、今回は数を増やした一般動詞編を作った。日本語の会話の構造を分析・分解し、それに対応した英会話の基本的な思考回路をカードでトレーニングする。  カード(縦6センチ、横8.5センチ)は表に「して良いですか」、裏にそれを英語にした「Could I〜?」と書いた主語と助動詞の出だしの63枚、表に「返す」、裏にその英語の表記を書いた動詞の189枚。日本語の微妙な言い回しを使い分け、2、3年間の海外留学で身につく感覚をこのカードで学べるという。前埼玉県立大学教授の吹浦忠正さんが「日本の語学教育の革命」と推薦している。  鷲田さんは「自主的に楽しく学べるので、子供たちにも使ってほしい」と話していた。今後はbe動詞編なども作る。1セット2100円。ブックスなみえらぽーる店(電話63・8446)などで発売中。

写真=南公民館英会話教室の受講生にカードの使い方を教える鷲田さん
2004年4月6日

「みずなぎ学園」アート作品、パンなど示販売
北田辺にショップ「ビバ!」オープン
 知的障害者施設の「みずなぎ学園」の利用者たちが制作した陶器や絵画のアート作品、パンや野菜などを展示販売する常設ショップ「ビバ!」が、4月1日に北田辺にオープンした。創造性豊かな作品を知ってほしいと、再スタートを切ったNPO法人・CASネットワーク(志摩敏樹理事長)が運営し、同園保護者会(今村勝治会長)がボランティア店員を務めている。同園では「街の中にお店が出来ることで作品の評価を受け、利用者の賃金につながる機会が増える」と喜んでいる。  志摩理事長はシマフィルム代表を務めており、舞鶴に暮らす人々の物語を描いた映画「ニワトリはハダシだ」(森崎東監督)の製作総指揮をした。完成した映画は、2月にドイツのベルリン国際映画祭に招待を受け、批評家から高い評価を受けた。  知的障害を持つ子供と養護学校教諭らを主人公としたが、鹿原のみずなぎ学園で昨年5、6月にかけて、養護学校との設定でロケを行った。その時に障害者が生み出した作品を目にして、その独創的な魅力に引かれ、作品を紹介して賃金につながる活動をと協力を申し入れた。  市民の活動を支援することを目的としたCASは、1年間活動を休止していたが、事務所をみずなぎショップに改装、スタッフも一新して再開した。陶芸や縫製、書、箸置き、野菜、昨年から製造を始めたパンなどを販売している。店名のビバはスペイン語で「ばんざい」。これまでの福祉のイメージの言葉ではなく、明るく目を引く言葉を選んだ。  志摩さんは「作品が市民の目に触れる機会となれば。今後も支援の輪を広げていきたい」と話していた。店は西舞鶴郵便局の斜め前。開店時間は午前10時〜午後5時。火曜休み。パンは毎週月・水曜の正午から販売。ボランティア店員を募っている。
【問い合わせ】電話78・2448、ビバ。

写真=店内いっぱいに並べられた作品
立道さんが現代邦楽に挑む
4月17日、市民会館で箏曲ソロリサイタル
 沢井箏曲院教師の立道明美さん(43)=矢之助町=の箏リサイタルが、4月17日午後7時から北田辺の市民会館で開催される。世界的な演奏活動で知られる沢井一恵さんらが賛助出演し、故・沢井忠夫さん作曲の現代邦楽を奏でる。邦楽の楽しさを聴いてほしいと活動する立道さんだが、今回は生死をさまよった母親に励まされ、自分にできる表現をと気持ちをあらたに臨むことにしている。  立道さんは沢井忠夫さんと一恵さんに師事。全国箏曲コンクールに入選し本選に出場したり、NHK―FMの邦楽番組に出演した。箏アンサンブル斗為巾を主宰して毎年コンサートを開き、後進の育成にも務めている。箏を古典の枠ではなく、現代に生きる音楽として魅力を伝えていこうと、ピアノやサックスなどと共演し、ジャズなどの曲を箏で演奏できるようにアレンジしている。  幼いころに箏曲の手ほどきをしてくれたのが母親の山中文子さん(68)だった。その母が病気で昨年六月まで10カ月の入院生活を送った。生死をさまよう中にあっても箏を忘れず、病室でリハビリ代わりに箏に触れ、退院後は車いすに乗って斗為巾のコンサートに出演した。そんな母の姿が励ましとなり、5年ぶりにソロリサイタルを企画、難しいとされる沢井さんの現代邦楽に挑む。  第一線で活躍している沢井一恵さんは、インドネシアの舞踊家や新日本フィルハーモニー交響楽団と共演、異色の演奏活動でも知られる。また、ニュー・サウンズ・オーケストラの東出裕成さんがサックスで賛助出演。曲は「白花譜」「甦る五つの歌」など。  立道さんは「沢井さんの曲はスピードがあり音の量が多く、華やかで切ない。いまに生きて成長する箏曲を聴いてください」と来場を呼びかけている。前売り2000円(当日500円増し)。
【問い合わせ】電話62・2496、立道さん。

写真=邦楽の楽しさを伝えたいという立道さん
2004年4月2日

「舞鶴TMO」地元農家と商店の活性化へ
菓子・パン12店が章姫イチゴ素材に商品づくり
 中心市街地の活性化に取り組む舞鶴TMO(事務局・舞鶴商工会議所)は、章姫(あきひめ)イチゴを使った地産地消型商品づくりの事業を開始した。地元の農家が特産化を目指し栽培に取り組むイチゴを素材に、東地区の菓子店やパン店など12の店が商品を開発し、1カ月間試験販売している。地域の農家と商店の活性化につなげたいとしている。  市の中心市街地活性化基本計画に基づき、同会議所が中小小売商業事業構想を策定。その活動母体の舞鶴TMOを同会議所が設立し、昨年に西地区のマナイ商店街にチャレンジショップを開設するなど、商店街の魅力づくりを支援している。  今回は地元産品の地元消費をキーワードに、JA京都にのくに舞鶴いちご部会(荒堀武男部会長、15戸)が舞鶴の特産品にと力を入れる章姫に注目。章姫は大粒で甘味があり、大浦や加佐で栽培されている。東地区の和・洋菓子店や喫茶店などで協賛店を募り、12店が独自に章姫のタルトやクロワッサンなどを作り、3月末から試験販売を始めた。イチゴは舞鶴農業青年クラブが各店へ直送している。  販売は4月25日まで。期間中は協賛店を巡るスタンプラリー(抽選で章姫をプレゼント)も実施している。12店はトラットリア イル パッソ▽レストラン・アルカ▽ラ・マルシェ▽卑弥呼▽エッセン▽かんから▽かきした▽ラセール八島店▽ベルエポック▽煉瓦屋▽チャーリー▽ロジナ。

写真=章姫を使ったパンや洋菓子
お年寄りたちに大正琴で懐かしい曲
木村流岡田教室生が「安岡園」訪問
 「琴遊会」木村流大正琴の岡田教室(上田恒子代表)のメンバーが、3月31日、安岡の養護老人ホーム「安岡園」を訪れ、大正琴で懐かしい曲など演奏して、お年寄りたちを楽しませた。  岡田教室は、毎年この時期に同園を訪問しており、今年で9回目。今年は近くの吉野子供会の女子児童3人も「子供応援団」として一緒に訪れ、タンバリンを鳴らして演奏に加わった。  大広間に集まったお年寄りを前に、阪神タイガースの球団歌「六甲おろし」や「ソーラン節」などを演奏。また、「勘太郎月夜歌」の演奏に合わせて、道中合羽姿のメンバーが、お年寄りたちにお菓子を入れた手作りの花籠をプレゼントした。

写真=演奏に合わせお年寄りたちにお菓子をプレゼントするメンバー
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