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2004年6月29日

NHK杯全国高校放送コンテスト
西高放送部が14年連続出場決める
 引土の西舞鶴高校(北野茂校長)放送部が、7月に東京都内で開かれる「第51回NHK杯全国高等学校放送コンテスト」に、府代表として14年連続で出場することが決まった。府コンテストでは、65歳で西高通信制課程に入学して卒業した元新聞記者の男性を紹介したアナウンス部門で2位、生徒たちの黒色と白色のソックスの賛否を取り上げたラジオドキュメント部門で1位に輝いた。8月にある全国総合文化祭にも出場する。  同コンテストは高校生と放送、学校と地域性を考えたテーマのもと、高校の放送部が、アナウンス部門には府内から52人、ラジオドキュメント部門は6校が出場した。  アナウンス部門で2位になったのは、3年の亀井ゆき菜さん(17)=高野台。通信制課程をテーマにしようと考えていたとき、同級生の祖父の友人の男性が15年前に同課程に入学・卒業した話を聞き、峰山に住む男性宅まで取材に出掛けた。  男性は大学出身者ばかりの職場にあって学歴で悔しい思いをしたこともあり、仕事が一段落した65歳で再び学ぼうと入学。週1回の通学しての学習では一時間かかって学校へ来て、4年間1度も休まなかったエピソードなどを聞き、400字詰めの原稿用紙1枚でまとめ1分30秒で紹介した。府コンテストの決勝では一文を飛ばして読んでしまい、上位入賞は無理だと思った。  部長も務める亀井さんは「男性の話を聞きすごいと思い、高校生の私たちも負けてはいられないと刺激になりました。連続出場記録はプレッシャーでしたがどうしても出たかった」と話していた。  ラジオドキュメント部門で1位になったのは亀井さんと3年の岸田真美さん(17)=上東=、2年の糸井真帆さん(17)=公文名=、同、永野敬子さん(16)=引土。4人で取材やナレーション、録音・編集し番組『白黒はっきりしませんか?』を製作した。  西高の校則では白色以外の靴下は禁止されているが、現状は黒色のソックスを女子生徒たちは着用していた。昨年十月に校内の提言コンテストで、一年の女子生徒が黒靴下の着用を認めてほしいと訴え、学校側は検討すると回答。今年五月から条件付きで黒色の靴下の着用が認められた。  そうした経過を題材にし、1人の意見で事態が変わったことを伝えようと製作を進めた。そのテーマに沿って生徒や町の人、先生らに黒靴下の賛否について聞き、黒色の方が白のルーズソックスよりも好感が持てるという多くの声や提言の一部などを入れ、6分45秒でまとめた。岸田さんらは「1位と聞いてうれしかった。全国大会では勝ち残って1回でも多く聞いてもらえれば」と張り切っている。大会は7月22日〜25日にある。  また、昨年11月の京都総合文化祭のアナウンス部門で金賞に輝いた亀井さんと3年の大田育実さん(18)=女布=、部員9人が舞鶴の肉じゃがと一般の同料理とを作り比べた番組『みぃとぽてと』を製作し、オーディオピクチャー部門で最優秀賞を受賞し、8月1日から阿南市で開かれる全国総合文化祭に出場する。

写真=府代表として全国大会への出場を決めた西高放送部の部員たち
「少年の主張」大会で
中学校代表の生徒8人が意見発表
 第22回「少年の主張」大会(舞鶴子ども育成支援協会主催)が6月26日、余部下の中総合会館で開かれた。中学校代表の生徒8人が自分らしさや友達などをテーマに意見を発表した。  中学生たちが他者や社会との関わりを考え、意見を訴える機会にしようと毎年企画している。社会に向けての意見や家庭、学校生活との関わりなどをテーマにして、各学校の予選で選ばれた代表者が出場した。  若浦中2年の秋田順子さんは「大切な人」と題して、先月に長崎県佐世保で起きた小学生の殺人事件を取り上げ、被害者と加害者の両親の気持ちを推し量り、「愛情を注ぎ子どもを見守ることができる親になりたい」と語った。  由良川中3年の臼井美朗君は「仲間と友達」と題して、出身地の新潟から親の離婚と再婚で舞鶴に移り住み、転校先の小学校と中学校で自分を支えてくれた友達の大切さの体験を述べた。白糸中3年の立町智恵さんも長崎佐世保の事件を取り上げ、「大好きな『ありがとう』という言葉を相手を見て、心を込めて伝えられるようになりたい」と発表した。  審査の結果、各賞が決まった。  市教委教育長賞=秋田順子(若浦)▽舞鶴子ども育成支援協会会長賞=井上佳亮(城北)▽市立中学校長会会長賞=臼井美朗(由良川)▽市社会福祉協議会会長賞=有馬佑奈(青葉)▽市PTA連絡協議会会長賞=立町智恵(白糸)▽市民生児童委員連盟会長賞=二瀬愛(城南)▽国際ソロプチミスト舞鶴会長賞=松嶋綾希子(岡田)▽舞鶴保護司会会長賞=藤田麗(和田)

写真=意見を発表する若浦中の秋田さん
2004年6月25日

行永のブックハウス「ほのぼの屋」
移動販売車で古本売り出し、夜の市デビュー
 行永の障害者小規模通所授産施設ブックハウス「ほのぼの屋」(伊藤薫平施設長)が、単行本やマンガを積める移動販売車を購入し、地域のイベントなどに出向き、出店による販売活動を始める。車体の左右に設けた本棚に、文庫などの古本約1400冊を収納。7月3日に浜の八島商店街での土曜夜の市でデビューするが、今後は市内に巡回コースを設定して出掛けていき、本の販売増だけでなく、店のPRにもつながる動く広告塔にしていきたいとしている。  ほのぼの屋は障害者たちの店をしたいとの願いから、1998年10月に開店した。市民から無料で寄せられた文芸や児童書などの単行本、マンガなど約2万冊、中古CDやレコードも格安で販売。障害者たちがレジや本の整理を担当し、売り上げは賃金となっている。街の中の店舗であることから、本好きの市民や地域の学校の生徒らも訪れ、福祉施設を越えた交流の場に育ってきた。  これまで店舗販売のほか、イベント会場に本を持ち込み販売会を開いてきたが、売り上げを伸ばすため、さらに地域に出向こうと、車に本を積んでの販売を考えていたところ、知人の紹介で中古の移動販売車を購入した。車は3000ccのワゴンタイプで、車体の左右の扉が上に開き、3段と4段の棚が設けられており、本を並べることができる。車体の真ん中にスペースがあるため、まいづる作業所などで作った自主製品も積み込み、販売する。  7月3日から3回の八島商店街での夜の市で、午後6時ごろから移動販売車を使う。東と西地区で週2回の巡回コースも設けたいとしている。施設長の伊藤さんは「平日に買い物に出にくい人たちに喜んでもらえるように回りたい。車が行くことで店のPRや色々な交流もでき、相乗効果が図れれば」と話していた。  ほのぼの屋ではここ数年から最近に出版された本の在庫が減っており、本の寄付の協力を呼びかけている。6月26日〜29日は同店でセールも行う。期間中、本を300円以上購入した人に抽選で、カフェレストランほのぼの屋の食事券(ペア券)1000円が2組に当たる。2等はブックハウスの買い物券(500円分)。7月1日に抽選をする。営業時間は午前10時〜午後7時半。 【問い合わせ】電話62・1010。

写真=車体に設けた棚に本を並べた移動販売車
アテネ五輪陸上男子400メートル
山口選手励まそうと7月9日に壮行会
 8月に開催されるアテネ五輪の陸上男子400メートルに出場する舞鶴出身の東海大学3年、山口有希選手(20)を励まそうと、舞鶴市は6月22日、北吸の市役所本庁舎別館など10カ所に垂れ幕や横断幕を掲示した。  市役所本庁舎別館では、作業員らが別館5階から幅1メートル、長さ12メートルの懸垂幕を掲示。作業を見守っていて江守光起市長や市職員らから拍手が起こった。幕には「祝」の文字と、「明倫小、城北中出身、山口有希選手、アテネオリンピック出場」などと書かれている。  垂れ幕と横断幕は、山口選手の母校の明倫小と城北中のほか、西支所、JR東、西舞鶴駅などにも掲示された。掲示期間は8月29日まで。  また、山口選手の壮行会の開催も決まった。舞鶴市や市議会、市教委、舞鶴商工会議所、市体育協会などで構成する実行委員会(会長、河田友宏・舞鶴商工会議所会頭)が、山口選手を迎えて、7月9日午後6時半から北田辺の市民会館で開く。山口選手を激励するため、多くの市民の参加を呼びかけている。

写真=市庁舎別館に掲示された垂れ幕
2004年6月22日

舞鶴市の健康診査、40歳以上の女性の乳がん検診
従来の視触診とマンモグラフィ併用して実施
 市町村が実施する健康診査において、舞鶴市は乳がん検診で40歳以上の女性を対象に、従来の視触診とマンモグラフィ(乳房X線撮影装置)の併用を市内の5つの医療機関で実施する。府内の自治体では初めての試み。同機器による検査は、乳がんの早期発見に威力を発揮しているだけに、治療に力を入れる医療機関の医師らは検診への申し込みを呼びかけている。  女性の乳がんは晩婚化や母乳を与えないなどに伴い、全国的に増加傾向にあり、2000年は全国で乳がん患者は約3万5000人、発見が遅れて死亡した人は約8000人いた。乳がんは早期発見し治療すれば治癒率は高く、その発見に実績を上げているのがマンモグラフィ。視触診だけに比べてマンモ併用による発見率は六倍強となっている。  国では4年前に乳がん検診で、50歳以上にマンモ併用検診を隔年で実施するよう指針を出し、今年度からは対象を40歳以上にまで引き下げた。しかし、併用検診に助成をする自治体が少ないのと、撮影機器とX線写真の精確な分析をする読影医が足りないため、併用検診は進んでない。  市内では共済病院や舞鶴医療センターなど5つの病院で機器を導入し、撮影技師と読影医がいることから、市は併用検診の実施を決め、舞鶴医師会が委託を受けてその5病院で行う。X写真の読み取りの精度を高めるため、異なる医師が2回読影する。  舞鶴赤十字病院では、昨年6月にマンモグラフィと病変の詳しい検査をするマンモトーム(吸引式組織成検装置)を導入、乳腺外来を開設して乳がんの早期発見と治療に力を入れている。高度な読み取りができる読影A判定の資格者の大江信哉・外科副部長(42)は「マンモグラフィの検査で乳がんが42人見つかり、マンモトームでは31人中に7人が乳がんと分かったが、早期だったため切除すれば完治する人ばかりで、実績をあげています」とその効果を語る。  乳がん検診は8月2日〜11月末。費用は1500円。申し込みは実施前日まで市保健センター(電話65・0065)で受け付けている。同センターはマンモ併用検診を知ってもらおうと、7月3日に伊佐津の西駅交流センター、同31日に余部下の中総合会館で、検診を担当する医師らによる講演会をする。時間は午後2時から。入場無料。

写真=X線写真の読影をする舞鶴赤十字病院の大江医師
「明倫斎なるほど塾」と
「田辺城ガイドボランティア養成講座」
 市教委主催の「明倫斎なるほど塾」と「田辺城ガイドボランティア養成講座」が6月19日、南田辺の明倫斎でスタートした。江戸時代の城下町の歴史や文化を学ぶ場として開校。なるほど塾には小学生約20人が参加し、田辺城の籠城戦などについて学んだ。  近代化遺産等活用研究会からの提言を受け、市教委は市民が城下町の歴史について学習や交流ができる場として、田辺城資料館に隣接する彰古館を、旧田辺藩時代の藩校名から「明倫斎」と名付けて整備した。2つの講座を開設し、小学生や市民らが受講した。  小学生を対象としたなるほど塾では近くの明倫小児童が参加。今回は「城と戦い」をテーマに、元資料館館長で塾長の野々尾理一さんが田辺籠城戦の様子や背景となった関が原の戦いについて解説した。子供たちに江戸時代の鎧かぶとを実際に着用してもらうなどして、当時の合戦の様子を知ってもらった。また、織田信長が当時の最新の武器である火縄銃を使った3段打ちの戦法を、子供たちは竹鉄砲を使って体験した。11月まで6回開く。  午後からのガイドボランティア養成講座には23人が受講し、「大河ドラマと田辺城」をテーマに講義を受けた。12月まで9講座がある。

写真=「明倫斎なるほど塾」で江戸時代の鎧かぶとを着用する小学生
2004年6月18日

舞鶴出身の山口選手(東海大)、陸上でアテネへ
ベルリン五輪の大江選手以来68年ぶり
 舞鶴出身の東海大学3年、山口有希選手(20)が、8月に開催されるアテネ五輪の陸上競技に出場することが決まった。男子400メートルと1600メートルリレーのメンバーとして大舞台に立つ。舞鶴からの五輪出場は、「友情のメダル」で知られるベルリン五輪(1936年)の棒高跳びで活躍した大江季雄選手以来68年ぶり。  山口選手は、明倫小、城北中から京都市の洛南高を卒業して、東海大に進んだ。城北中から本格的に陸上競技を始め、全国中学大会の800メートルリレーで5位、ジュニアオリンピックBクラス200メートルで4位に入賞した。  高校1年で国体少年B400メートルに優勝、同2年のインターハイ400メートルで8位に入賞した。しかし、3年ではケガのため満足なシーズンを送れなかったが、大学に進んで頭角を現した。  大学1年で全日本大学選手権400メートルに優勝、同2年の昨年8月、日本代表として世界選手権(パリで開催)の1600メートルリレーリレーの第1走者として出場、8位に入賞した。同10月の国体成年400メートルでは、アテネ五輪参加標準記録Aをクリアする45秒18で優勝した。今年6月のアテネ五輪選考を兼ねた日本選手権400メートルで2位となり、アテネ五輪出場を決めた。  城北中で山口選手を指導し同校教諭の秋原栄人さん(41)は「身体能力がずば抜けて高く、集中力のある選手だった。アテネでは結果を意識せず、オリンピックの雰囲気を満喫してほしい。そして、次につなげてほしい」と、エールを送っている。
 アテネ五輪に出場する山口選手を物心両面で支援するため、城北中陸上部OBらが中心になって「励ます会」(大槻義人代表)をつくり、「友情の募金」活動を始めた。  「友情の募金」は、大江季雄選手が、ベルリン五輪で西田修平選手と銀、銅メダルを分け合った「友情のメダル」にちなんで名付けた。陸上部の仲間たちが、この精神を受け継ぎ、市民に募金の協力を呼びかけている。募金は山口選手の練習環境などを万全にして、悔いのない戦いをしてもらうために役立てる。  「友情の募金」は1口1000円(何口でも可)。振り込みは、郵便振替口座0098―6―113563「山口有希選手を励ます会」。
【問い合わせ】電話75・0158、城北中学校内、同会事務局の秋原さん。

写真=五輪出場を決めた山口選手
日星高卓球部女子が近畿大会へ
団体戦、シングルス、ダブルスで
 日星高校の卓球部女子が、春季高校卓球選手権大会兼全国・近畿卓球選手権大会(府下2次予選会)で、学校対抗戦(団体戦)で2位となり、近畿大会に出場することが決まった。シングルスとダブルスの種目でも出場権を得る活躍を見せた。  長らく休部状態だった同高卓球部は活動を再開し、昨年の府大会団体戦で4位に入賞し、インターハイに出場する選手も輩出した。今年は両丹大会で優勝し、京都市内であった2次予選会で団体2位となった。  団体戦の選手は安野裕美さん(3年)、有本佳奈さん(同)、植山美穂さん(1年)、松尾宏美さん(同)、宮崎里映さん(同)。シングルスは安野さん、有本さん、植山さん、ダブルスでは安野さんと植山さん組、有本さんと中江真美さん組が出場する。同監督の谷上宏樹教諭は「新入生の加入で選手層が厚くなったが、決勝では経験の差が出て敗れた」と話していた。

写真=近畿大会への出場を決めた卓球部女子の選手たち
2004年6月15日

俳人協会・両丹俳句大会賞に
高井さん(兼題)と林さん(席題)
 第26回俳人協会両丹俳句大会(俳人協会両丹連絡協議会主催)が6月13日、浜の市商工観光センターで開かれ、兼題の部で高井教夫さん(引土)、席題の部で林日圓さん(引土新)が、両丹俳句大会賞に輝いた。  大会には、地元舞鶴はじめ福知山、宮津市など両丹地区の俳句愛好者ら約100人が参加。前もって投句した作品の兼題の部と、大会当日に会場周辺を属目して詠んだ作品の席題の部で、俳句の出来栄えを競った。  兼題の部では、975句の投句があり、俳句協会員らが審査。高井さんの作品「大鳥居までは抱かれて七五三」が、両丹俳句大会賞に決まった。  席題の部では、参加者が1人2句の作品を詠み、参加者が各作品に点数を付ける互選を行った。林さんの作品「浴衣着て白寿の背筋伸ばしけり」が最高得点となり、両丹俳句大会賞を獲得した。また、舞鶴市民新聞社賞には、松岡恵美子さんの作品「人形と枕ひとつに昼寝の子」が決まった。  大会には、俳句協会理事の棚山波朗さんが講師に招かれ、各作品について寸評。参加者らは、今後の創作の参考にしようと熱心に聞き入っていた。  大会終了後、表彰式があり、高井さんや林さんのほか各賞の受賞者に賞状と記念品が贈られた。  両丹俳句大会賞、舞鶴市民新聞社賞を除く各賞の受賞者は次の皆さん。  【兼題の部】舞鶴市長賞=芦田実(京田)▽同市教育委員長賞=東剛一(行永)▽京都新聞社賞=今井きみ江(京丹後市)▽俳人協会両丹連絡会長賞=山本康夫(京丹後市)▽舞鶴俳句協会長賞=高橋真砂(福知山市)  【席題の部】舞鶴市議会議長賞=長井倫子(行永)▽同市文化協会長賞=浜野久恵(宮津市)▽俳人協会両丹連絡会長賞=福井久夫(森本町)▽舞鶴俳句協会長賞=浜福惠(南浜町)

写真=両丹俳句大会賞を受ける高井さん
舞鶴少年剣道教室中学生チーム
錬成大会府予選勝ち上がり憧れの武道館へ
 舞鶴少年剣道教室の中学生チームが、全日本少年剣道錬成大会京都府予選で勝ち上がり、7月28日に東京都の日本武道館で開催される本大会に出場することが決まった。中学の部で出場するのは4年ぶり。憧れの武道館での試合に5人は気合を入れて稽古に励んでいる。  森本町の山口正行さん(65)が監督を務める同教室は、市内の小中学生の58人が通っている。同予選会には全日本少年剣道道場連盟に加盟する府内の40団体が出場し、14の出場枠を争って、3、4チームがリーグ戦をし、1位のチームが出場権を獲得する。  同教室の中学生チームは先鋒が山内翔太君(青葉中2年)=行永▽次鋒が岡田勇太君(同3年)=常▽中堅が竹内一貴君(同)=浜▽副将が安久和孝君(若浦中3年)=赤野▽大将が水谷陽祐君(青葉中3年)=浜。  5月30日に京都市の武道センターでの予選会では3チームでのリーグ戦に望んだ。第1試合は妙覚寺道場(京都市)に5\0、第2試合は練心館(同)に4\0(1引き分け)で1本も取られずに勝った。同教室はこの10年間では中学の部で5回、小学の部で3回、全国大会に出場していたが、ここしばらくは遠ざかっていた。  山口監督は「予選会の結果に自信をもって全国大会に臨んでほしい」とエールを送った。水谷君は「自分たちの剣道をしてまず1つ勝ちたい」と話していた。

写真=全国大会への出場を決めた水谷、安久、竹内、岡田、山内選手と山口監督
2004年6月11日

東京の古本屋から農民の聞き書き「多日新聞」
明治維新期の舞鶴の様子伝える
 1864年(元治元年)から7年間の明治維新期の舞鶴の様子を綴った「多日(たじつ)新聞 第壱」が東京の古本屋で見つかり、田辺藩裁判資料研究会(加藤晃会長)が読み下し文を作成し解読に取り組んだ。筆者名はないが田辺在住の農民の聞き書きと見られる初めての資料。蛤御門の変などの経過やオランダ船の来航などの時代の動きのほか、村々の洪水被害や訴訟など社会の様子を伝える貴重な資料となっている。  「多日新聞 第壱」はB4判で18枚。村の様子を書く中で、「当村」とあることから田辺在住の農民が記したものらしい。17歳から見聞きした事柄を後世に伝えようとメモ書きし、晩年になって清書し「多日新聞」としてまとめたとある。  法政大学通信教育部の教官、筑後則講師が東京神田の古本屋で購入し、通信教育を受ける学生で同研究会会員の若林浩夫さんにコピーを寄贈した。それを若林さんが会長の加藤さんに紹介し、研究会で昨年末から解読に取り組んでいた。読み下し文の作成は会員の高橋俊治さんが担当した。  1870年(明治3)までの7年間にわたって、京都での蛤御門の変や旧幕府側だった田辺藩の様子、舞鶴藩の創設などが書かれている。その中でも、オランダ船が舞鶴に来航し、乗組員が上陸して山の高さを測量した記事、版籍奉還への反発からか大参事(家老)宅へ藩士が鉄砲を3発打ち込んだ事件も記した。  66年と69年に洪水が頻繁に起き、上安久村など各村で民家が流失し、稲の収穫が皆無で飢饉となり、古い麦と黍(きび)を村中から持ち寄り一カ所で集まって食べた。収穫の取り分の改定で高持ち百姓と下作人が争い、双方の120人が京都太政官へ訴え出る途中で、追いかけてきた役人たちに連れ戻されたことも伝えている。  加藤さんは「市内には維新前後のことを詳しく書いたものがないので貴重な資料。これから多くの人に見てもらって研究を進めていきたい」と話している。書き下し文の全文は舞鶴地方史研究会のホームページ(http://www5.nkansai.ne.jp/users/tihoushi/)から見ることができる。

写真=1864から7年間の出来事を綴った「多日新聞 第壱」のコピー
7月17・24日、京大で時計台対話集会
舞鶴水産実験所が舞鶴から送迎バス
 京都大学フィールド科学教育研究センターが、7月17日と同24日、京都市左京区の京大百周年記念時計台ホールで、時計台対話集会「森と里と海のつながり―“心に森”を築く」を開催する。6月2日から始まった企画展の一環で、作家のC.W.ニコルさんらが講演する。長浜の同センター・舞鶴水産実験所は舞鶴市民にも来場してもらおうと、舞鶴から京大まで送迎バスを出す。参加者を募っている。  京大は舞鶴の水産実験所を含む全国にあった研究施設を統合し、昨年4月に同センターを設置。森と里と海のつながり、そこに人がどう関わっていくかを研究する科学をスタートさせた。その発足を記念して同センターが目指す研究を知ってもらおうと、6月2日から8月29日まで、京大の総合博物館で企画展「森と里と海のつながり―京大フィールド研の挑戦―」を開催。舞鶴水産実験所でも舞鶴湾の環境を紹介したパネルや魚を展示した。  対話集会は17日、長野県在住で森の再生活動に取り組むニコルさんが、「森を築いて海を思う」と題して講演する。午後1時〜同4時。24日は宮城県気仙沼湾で牡蠣の養殖業を営み、湾に注ぐ大川源流の森で植樹運動を進める畠山重篤さん、同研究センター長の田中克さん、国際日本文化研究センター教授の安田喜憲さんら5人が講演する。午後1時〜同5時半。入場は無料。  舞鶴から送迎バスを出す。乗車場所はJR東舞鶴駅前(午前7時50分発車)かJR西舞鶴駅前(同8時10分に発車)。同11時ごろに京大に到着し、企画展を見学した後、時計台内のレストランで食事をし、集会に参加する。定員は各回20人(先着順)。費用は1回につきバス代と昼食代を含め5700円。希望者は往復はがきに住所、氏名、電話番号、参加希望日、参加者名を記入し申し込むこと。あて先は〒625―0086長浜無番地 京大水産実験所 時計台対話集会係。
【問い合わせ】電話62・5512、同実験所。

写真=集会で講演するニコルさん
2004年6月8日

超大作米映画「デイ・アフター・トゥモロー」
舞鶴出身の高井さんが特殊効果映像製作
 浜の映画館「八千代館」で、6月5日から上映されている超大作「デイ・アフター・トゥモロー」の特殊効果映像を、舞鶴出身の高井了治さん(26)=サンタモニカ在住=が製作した。電子メールで知らせを受けた父親の市嘱託職員、清二さん(66)=引土新=は「大きな仕事を手掛けて、本人も満足しているようです」と喜んでいる。  高井さんは、西舞鶴高校から大正大学に進学。大学では臨床心理学を専攻したが、コンピューターグラフィックス(CG)にも興味を覚え、パソコンを使ってCG製作に熱中していたという。大学を卒業後に渡米、デジタル・ハリウッド・ロサンゼルス校に入学して、1年間、3Dソフトを中心に映画製作を学んだ。  同校を卒業して、「525スタジオ」に入り、ミュージックビデオの製作に携わり、「MTU best music video award」を受賞。その後、今回の映画製作を手掛けた会社「hydraulx(ハイドラックス)」に移った。  「デイ・アフター・トゥモロー」は、エイリアンの侵略による地球破壊と人類の危機を描いた「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒ監督の最新作。異常気象による自然の脅威をテーマにしている。  高井さんは、映画のオープニングシーンの氷山や竜巻、吹雪などの映像を製作した。清二さんに寄せたメールには「自然現象をCGで製作する難しさを痛感しました。どうすればリアルに見えるか、試行錯誤しながらテストを繰り返し出来上がりました」と書いている。  映画のエンディングタイトルには、キャストとともにスタッフとして高井さんの名前も紹介されている。高井さん父子は「多くの皆さんに映画を観賞してほしい」と願っている。

写真=映画のパンフレットと高井了治さん
6月26日、人権啓発研修会
「夜回り先生」水谷さんが講演
 市とまいづる人権啓発市民会議が、6月26日午後2時〜同3時半、浜の市商工観光センターで、第2回人権啓発研修会を開催する。若者たちの非行防止に取り組み、「夜回り先生」として知られる高校教師の水谷修さんが体験を語る。入場無料。だれでも来場出来る。  同研修会は、地域や各種団体の市民に人権問題について学んでもらい、啓発活動に取り組んでもらおうと、年間に数度の講演会などを計画している。今回は横浜市立横浜総合高校の社会科教師の水谷さんを講師に招く。  水谷さんは昭和58年に高校教師になってから生徒指導を担当し、中・高校生の非行と薬物汚染の問題に取り組んできた。深夜の繁華街をパトロールし若者たちと関わるうち、いつしか「夜回り先生」と呼ばれるようになった。その経験をもとにして新聞雑誌に執筆し、各地で講演活動をしている。『夜回り先生』(サンクチュアリ出版)など著書がある。東京弁護士会の第17回人権賞を受賞した。  研修会は手話通訳や要約筆記もする。託児ルームも用意しており、希望者は同22日までに市人権啓発推進室(電話66・1022)ヘ申し込みを。

写真=研修会で体験を語る水谷修さん
2004年6月4日

一条ク・男子チームが11回目の全国大会へ
ホープス卓球府予選会で3年連続優勝
 一条卓球クラブ(小畑喜生代表)の小学生男子チームが、このほど府立体育館であった第22回全国ホープス卓球大会府予選会で、3年連続優勝を達成、11回目の全国大会の出場を決めた。同女子チームは、惜しくも決勝戦で敗れ、西日本大会に出場する。  男子チームのメンバーは、長曽我部知貴(11)=中舞鶴小6年▽藤原祥(11)=高野小5年▽内藤雅晴(10)=新舞鶴小5年▽松田幸大(9)=三笠小4年=の各選手。  5月29日の府予選会では、予選リーグを1位で突破、決勝戦では、松田選手と藤原選手がシングルスで2勝、長曽我部選手と松田選手のダブルスも勝ち、マゼスト小林(城陽市)を3―0で破り優勝した。長曽我部選手が、チーム・リーダーとして、チームを一つにまとめ、ストレート勝ちしたという。  全国ホープス大会は、小学生の団体戦で、各都道府県の予選を勝ち抜いたチームが優勝を争う。今年は8月2〜4日、東京体育館で開催される。一条卓球クは、過去ベスト8が最高成績で、小畑代表は「昨年はベスト16で悔しい思いをしたので、今年はベスト8をめざしたい」と話している。  女子チームのメンバーは、河北柊子(11)=新舞鶴小6年▽内海陽香(11)=三笠小5年▽矢野和佳子(9)=中筋小4年=の各選手。府予選会の決勝戦で、スイトピア(京都市)に敗れて2位となり、8月10、11日、大阪市立体育館である西日本大会に出場する。

写真左=全国大会への出場を決めた男子チームの長曽我部、藤原、内藤、松田選手(左から)
写真右=準優勝で西日本大会に出場する女子チームの河北、内海、矢野選手(同)
6月19日に市政記念館でブルースライブ
稲葉さん(上漆原)と仲間が協力
 舞鶴にブルースを根づかせようと、「舞鶴BLUES MEETING2004」が6月19日午後5時半から、北吸の市政記念館で開かれる。上漆原のブルースマン、稲葉浩幸さん(43)と岡田中地区の人たちでつくる「岡田中 風知空知人」が昨年に続いて主催。日本のブルースの第一人者、塩次伸二さん率いるブルースバンド、特別ゲストとして小林エミさんが出演する。  生のブルースや音楽に触れる機会をつくろうと、稲葉さんは自身が率いるバンドBLUES800で、市内の飲食店などで演奏したり、昨年からは音楽好きの溜まり場にと引土にブルースバーを開いている。友人らの協力で手作りしたBLUES MEETINGを昨年6月に開催したが、多くの人が来場し好評だった。  塩次さんはウエストロードを京都で結成し、B.Bキングの大阪公演でオープニング演奏するなどした。小林さんは松崎しげるとのデュエット曲「愛と青春の旅立ち」でデビューし、ケニアでのガイヤ主催アースエイドフェスティバルに参加した。BLUES800、市内のアマチュアバンドB.bも出演する。  前売りは2500円(当日は300円増し)。チケットは総合文化会館、JEUGIA東・西店、JAにのくに加佐支店などで販売。問い合わせはドッカリー・ファームス(電話76・2141、夜間のみ)、稲葉さん(携帯090・6735・6053)。

2004年6月1日

クサフグの大群、伊佐津川に遡上
京大水産実験所の上野さんが確認
 海水域や河口などに生息するクサフグの大群が、伊佐津川に遡上している珍しい様子が見つかった。京都大学フィールド科学研究センター・舞鶴水産実験所の上野正博助手が5月28日、上安久の相生橋の下で、川底の砂利にぺたっと張りついてる数百匹のクサフグを確認した。満潮の上げ潮に乗って訪れたらしい。餌取りの魚として釣り客には馴染みがあるが、淡水域の川まで大群で上ってくる理由はあまり分かっていない。  上野さんが伊佐津川河口の水質調査をしている際、河口から約500メートル上流の相生橋付近で発見した。この地点の水の塩分濃度を調べたところ、0.1でほぼ淡水だった。橋の上からその群れを撮影した。川底に張りついて動かない様子は「湯治に来て温泉につかっているよう」という。  クサフグは体長約16センチまでで、青森県以南の日本沿岸に生息。「投げ釣りの外道」として釣り針にもよくかかるが、卵巣などに毒を持っている。産卵の習性が特異。5月〜8月にかけて新月または満月の前後の夕方、大潮に合わせて大群で波打ち際の岩場に乗り上げ、小石の間に産卵する。  低塩分に強く、海水と淡水が混じる汽水域の河口に生息するほか、淡水域の川にも上るという。数年前から宮津市内の犀川などに遡上するクサフグの報告があり、東京工業大学の研究者らが捕獲して調査を開始。川底に張りついて動かないこと、遡上したクサフグは川と海を頻繁に往復するなどの様子を観察したが、なぜ淡水域まで遡上するのかなど詳しいことは分かっていない。  上野さんは「見つけたのは舞鶴港の満潮時間(28日午前10時53分)の少し前だったので、上げ潮に乗ってきたのかも。海水魚が淡水域に上がる理由はいくつかあるが、クサフグの場合、体表面についた寄生虫やカビを殺すための可能性が大きい」と話していた。

写真=相生橋まで伊佐津川を上がって川底に張りつくクサフグ(上野正博さん撮影)
ちゃったまつり「まい花火募金」
1口1000円で受け付け開始
 みなと舞鶴ちゃったまつり実行委員会(安達清司実行委員長)は、祭りのフィナーレを飾る花火大会で、今年も「みんなの花火」を打ち上げるため、6月1日から「まい花火募金」の受け付けを開始した。  今年で29回目のちゃったまつりは、7月31日に西地区商店街で前夜祭、8月1日に東地区海岸での多彩なイベントに続いて、午後8時から恒例の花火大会が催される。  夜空に大輪の花を咲かす花火は、企業や団体がスポンサーとなって打ち上げられ、二年前からは、これに市民の募金で打ち上げる「みんなの花火」も加わった。大会の締めくくりに「スターマイン」を打ち上げている。  今年も「みんなの花火」を打ち上げるため、同実行委員会では、市民に「まい花火募金」の協力を呼びかけている。  募金は1口1000円で、舞鶴市役所商工観光課、西支所庶務係、舞鶴商工会議所で受け付けるほか、京都北都信用金庫本支店、市内各郵便局に備えてある専用用紙で振り込める。締め切りは8月1日。また、募金に寄付した方の氏名を舞鶴市民新聞紙面に掲載する。
【問い合わせ】電話62・4600、舞鶴商工会議所内、ちゃったまつり実行委事務局。

写真=夜空を焦がす大輪の花火=昨年
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