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2004年12月28日 |
西署交通巡視員が手作り、ニワトリの置物 ケアハウスのお年寄りにプレゼント 舞鶴西署の交通巡視員2人が12月24日、上安のケアハウス「シティーコーポ安寿」を訪れ、入居するお年寄りに、来年のえと「酉」にちなんで手作りしたニワトリの置物をプレゼントして、交通安全を呼びかけた。 酒井由紀子さんと涌田かおりさんの2人で、多発する高齢者の交通事故防止に「交通安全祈願 心にゆとり届け隊」として取り組んでいる。この「ゆとり」と来年のえとをもじって、ニワトリの置物を考案、紙などを使って高さ20センチの可愛いニワトリを作った。 2人は、お年寄りの居室を訪れ、「朝の散歩などゆとりもってしてもらい、交通事故に遇わないようにと」と言葉かけ、一人一人に置物をプレゼントした。 写真=「シティーコーポ安寿」に入居するお年寄りにニワトリの置物をプレゼントする交通巡視員 |
お年寄りたちと餅つき交流 小学生と母親、家族でボランティア体験 「家族でボランティア体験事業実行委員会」と市社会福祉協議会は12月23日、円満寺の西市民プラザで餅つき交流会を開催した。小学生と母親の親子約60人と地域の人たちが協力して餅をつき、お年寄りたちと会食して交流した。 西自治連合会や西市街地老人クラブ連合会などでつくる同実行委員会と社協が、核家族の親子にお年寄りと交流する機会とボランティアを体験してもらおうと、初めて企画した。吉原小と明倫小の児童が参加し、民生児童委員らが世話役をした。 15キロの餅米が用意され、蒸した後に2つの杵と臼で同時に餅つきをした。子供たちは大人に手を添えてもらいながら初めて餅をついたが、いい音を響かせていた。続いて丸餅にしてきなことぜんざいで食べ、お年寄りたちとゲームなどを楽しんだ。 写真=餅をつく子供たち |
2004年12月24日 |
倉梯第2小児童会、台風23号被災者に 応援メッセージと募金活動 行永の倉梯第2小学校(森下久光校長、396人)の児童会(宮川孝志会長)が、台風23号で被害を受けた市内の被災者を励まそうと、メッセージと募金活動を呼びかけた。被害の様子を伝える写真を校内に掲示するなどし、児童たちから74通の復興への応援メッセージが寄せられ、集まった募金1万2432円と一緒に、12月21日、義援金の受け付け窓口の市役所へ届けた。 台風による被害を伝えるニュースを見るなどした児童会が中心となって、自分たちにできることで被災者を応援しようと、お小遣いの中から少しずつ募金を集めようと決め、11月下旬の2日間、児童会役員が登校時に募金箱を手にして募金を呼びかけた。その取り組みの中で、励ましのメッセージも送ることへとつながった。 水没した観光バスや泥の片付けをする住民らを撮影した22枚の写真を今月初めから掲示し、その下に記入するびんせん用紙を置いた。1年から6年生までが1枚のびんせんに、「寒くなるので風邪をひかないようにして下さい」「1日でも早く気持ちよく過ごせる日がくるのを祈っています」「勇気をもって前へ進んで下さい」などの文章を書いた。役員の児童たちが、74枚のメッセージを大きな模造紙に張り付けた。 会長の宮川君(6年)は「これまで台風の被害というと遠くのことだと思っていたけれど、今回は写真を見て身近に感じました。被災者の皆さんに見てもらい少しでも元気を出してもらえれば」と話していた。 写真=児童会が呼びかけ寄せられた励ましのメッセージ |
台風で倒木、クリの苗木を園児ら植樹 舞鶴幼稚園で創立120周年記念し 円満寺の舞鶴幼稚園(山田雅子園長、92人)で12月21日、創立120周年記念と、台風23号で倒木した大きなクリの木の代わりに、園児たちが中庭にクリの苗木を植樹した=写真。 台風23号の強風で、園庭に植栽されていた樹齢30年のクリの木1本とヒマラヤ杉2本が倒木した。クリの木は、幹が裂けるなどしたため伐採したが、毎年大きな実をつけ、園児たちの誕生会にクリご飯にして喜ばれていたという。 このため、もう一度クリを実らそうと、同園PTA(吉田博貴会長)が中心となって植樹を計画。今年11月の創立120周年の記念植樹も合わせて、元のクリの木の跡に穴を掘り、肥料を施して、園児たちが高さ1.5メートルのクリの木を植樹した。園児たちは、早く大きくなってと、スコップを手に、木の根本にていねいに土をかけていた。 写真=幼稚園の中庭にクリの苗木を植樹する園児ら |
2004年12月21日 |
舞鶴ボーイスカウト第5団が使用済みろうそく寄贈 12月24と25日、八島キャンドルイルミネーション 舞鶴ボーイスカウト第5団(横木芳弘団委員長)が12月18日、ろうそくをリサイクルしたキャンドルづくりをする鹿原の知的障害者授産施設「みずなぎ学園」を訪れ、集めた使用済みのろうそくを贈った。八島商店街商業協同組合(伊庭八郎理事長)と舞鶴TMO(上西勝己委員長)は、同学園の園生たちが作ったろうそく1000本に点火する八島キャンドルイルミネーションを、同24と25日、浜の同商店街で開催する。 みずなぎ学園では障害者たちの授産事業として、使用済みとなったろうそくを回収し、溶かして水に浮かべる半球状のキャンドルを製作している。ろうそくは近くの寺院のほか京都市内からも寄せられるという。このリサイクルキャンドルの取り組みを支援しようと、ボーイスカウト第5団が市内の寺院や葬儀場、旅館を回り、不要となったろうそくをもらい受けた。 この日は、同団の稲田光隊長、ボーイとカブ隊の5人が同学園を訪問。ダンボール3箱分のろうそくを、製作に取り組む園生4人に贈った。隊員らは「1年間かけて集めたろうそくです。どうぞ使って下さい」と手渡した。 同組合と舞鶴TMOは今年舞鶴でも大きな災害があったことから、その復興を願って昨年に続いて2度目のキャンドルイルミネーションを実施する。八島商店街の三条から八条までの間に、同学園製作のキャンドルをコップに入れた水に浮かべて点火する。東地区の幼稚園・保育園の園児約九百人が描いた絵をコップに巻き付ける。 また、大リークの年間安打の新記録を作ったイチローの262本にちなみ、262本のキャンドルを使ったタワーも作る予定。このほかにも、学園の製作するキャンドルを題材にした絵本の記念販売、八島おかみさん会による甘酒の無料配布もある。点火は両日とも午後6時半〜同8時半ごろ。24日午後8時からは市内の幼稚園の聖歌隊による賛美歌、25日午後7時からはアマチュアバンドの演奏も行われる。点火ボランティアを募集している。 【問い合わせ】電話62・0369、谷川さん。 写真=リサイクルキャンドルに取り組む「みずなぎ学園」の園生(右)にろうそくを贈るボーイスカウト |
スポーツタイマーと 陸上競技用スパイク 阪神・杉山投手が母校の倉梯小に寄贈 プロ野球阪神タイガースの杉山直久投手(23)から12月20日、母校の倉梯小学校(中井章夫校長、440人)=行永=に、スポーツタイマー1台と陸上競技用スパイク13足(合計30万円相当)が寄贈された。全校集会で披露され、児童たちは「杉山投手のように夢を叶えたい」と、希望に胸を膨らませていた。 杉山投手は、昨年12月24日、同校の創立130周年を記念した「ようこそ先輩」の行事に出席。児童たちから千羽鶴や励ましの言葉を受け、「プロ初勝利をあげたら倉梯小にプレゼントします」と約束した。今シーズンは2勝をあげて、児童たちの励みになるスポーツ器具を贈った。 全校集会には、自主トレーニングに励む杉山投手に代わって父親の市職員、明美さん(58)が出席。杉山投手からの「夢に向かって努力することを心掛けて、学校生活を送ってほしい」とのメッセージを読み上げ、タイム計測やゲームタイムを表示するスポーツタイマーと、陸上競技のスパイクを披露した。 写真=杉山投手からの寄贈品を披露する父親の明美さん(左) |
2004年12月17日 |
村づくりに取り組む「ふるさと大浦21」 竹炭窯完成し初火入れ、大浦をPR 大浦地区の村づくりに取り組むグループ「ふるさと大浦21」(岸英一会長)が、多祢寺の舞鶴自然文化園内に築造してきた竹炭窯が完成、12月14日、初火入れをした。手入れが届かず繁茂する孟宗竹を有効利用し、竹炭と竹酢づくりを通して大浦の魅力の発信につなげる。来月に窯を開けて竹炭を取り出す予定。 同グループは平成9年に観音寺に竹炭窯を製作し、竹炭と竹酢の製品化に成功。一般の木炭に比べて竹炭は多くの穴があり、水の浄化や湿気の除去に効果を発揮し、高温で発熱する特徴がある。JA東支店やとれとれセンター道の駅などで販売している。 これまでの窯は作業するトラックが入りにくい場所にあったため、関電の竹炭実験研究センターに隣接する竹林に築いた。約10人が7月から山を削ってれんがを組み上げ、赤土を盛った。9月に一度完成したが天井が落ちそうだったため、天井を再度作り直した。 窯は奥行き3メートル、幅2.7メートル、高さ1.3メートル。約250キロの竹炭が出来上がり、これまでの窯の2.5倍の生産量が見込める。竹を1メートルの長さに切り、ぎっりと窯に詰めて着火。炭化させた後、空気を取り入れて一気に窯内の温度を上げる精錬を行い、火を消して約10日間かけて熱を冷ます。 同グループ特産部会会長の永田武さんは「今後は年に3度ほど竹炭づくりをし、大浦の竹炭をPRしていきたい」と話していた。 写真=火入れされた竹炭窯 |
「グリーンプラザ博愛」手芸サークルの お年寄りが福祉施設へ手編みの膝掛け 市場のケアハウス「グリーンプラザ博愛」に入居する高齢者でつくる手芸サークルのメンバーが、ボランティア活動をしようと、手編みの膝掛け4枚を共同製作し、12月16日、余部下の市社会福祉協議会に届けた。舞鶴市ボランティアセンターが作った膝掛けと一緒に、後日、市内の福祉施設へ寄贈する。 ケアハウスには60歳以上が入居し、手芸サークルの7人が人形などを作ってきた。点字ボランティアの入居者から同センターが膝掛けを福祉施設に贈っている活動を紹介され、取り組むことにした。 寄せられた毛糸を使って10月から作業を開始。ボランティア指導員の橋本さとみさんのアドバイスを受け、メンバーらがモチーフを丁寧に編み、最後に63個のモチーフをつないで1枚を完成させた。 この日、手芸サークルの西村フミ子さん(81)、池田里んさん(84)、岡島香津江さん(83)らが膝掛けと鍋敷きを届けた。西村さんらは「同じデザインに編むのが難しかった。喜んで使ってもらえればうれしいです」と話していた。 写真=手編みの膝掛けなどを社協に届けた手芸サークルのメンバーら |
2004年12月14日 |
12月19日、手作りイベント「さんたまつり」 西市民プラザやマナイ商店街一帯で 市内の若者たちでつくるグループ「CP.(シーピードット)」(太矢憲一代表)は12月19日、円満寺の西市民プラザやマナイ商店街一帯で、クリスマスにちなんだ手作りイベント「さんたまつり2004」を開催する。ダンスやバンド演奏のステージ発表、巨大な雪だるまを載せたデコレーションカーのパレードなど多彩な内容でクリスマスムードを盛り上げる。 同グループは、毎年夏に若者たちが開催している「まち遊びフェスティバル」のスタッフを中心に結成された。メンバーは、20、30代の会社員や自営業者ら16人。名称の「CP.」は、クリスマスパレードの頭文字から名付けた。 「まち遊びフェスティバル」のスタッフの中に、綾部市物部地区の若者がおり、同地区で毎年クリスマスの夜に、地域の人たちがサンタに扮し、電飾したデコレーションカーでパレードしていることを知った。これに触発されて、昨年のクリスマスには、グループの有志が2台のデコレーションカーを作り参加したという。 この参加者が中心となり、舞鶴でもクリスマスの楽しい時間や場所の提供、併せてまちづくりや商店街の活性化につなげようと、今年5月にグループを結成して、イベントを企画した。メンバーたちは、仕事を終えた後に集まり、イベント内容の打ち合わせなどを行い、現在は、知り合いの塗装会社の作業場を借りて、パレードのデコレーションカーの製作に取り組んでいる。 デコレーションは、高さ3.8の雪だるまとサンタの家。雪ダルマは竹で枠を作って白い紙で覆い、蛍光塗料を吹きつける。これにライトを当て浮かび上がらせる。サンタの家は、暖炉やクリスマスツリーなど作り、電飾する。このデコレーションを軽トラックにそれぞれ載せてパレードする。 イベントは19日午後1時に西市民プラザで開幕。ロックバンドの演奏などのほか、マナイ商店街に園児の描いたクリスマスの絵を展示する。午後6時半からはマナイ商店街でキャンドルイルミネーションを点灯、ピアノ演奏などの後、同8時半からデコレーションカーのパレードがある。 太矢代表は「台風23号など暗いニュースがありましたが、1人でも多くの人たちにイベントを楽しんでもらい、笑顔でこの1年を締めくくってほしい」と来場を呼びかけている。 写真=デコレーションの雪だるまの製作に取り組むメンバー |
近代五輪100周年記念で舞鶴みなとLC 市内の出場選手出身校にオリンピック・オーク植樹 今夏のアテネ五輪に舞鶴出身の山口有希選手(東海大3年)が出場したことや近代五輪100周年を記念して、舞鶴みなとライオンズクラブ(藤沢明会長)は、青少年に夢と希望を持ってもらおうと、市内の五輪出場選手の出身校に「オリンピック・オーク」(ドイツ柏)の苗木を寄贈。12月10日にベルリン五輪(1936年)の棒高跳びに出場した大江季雄選手の母校、溝尻の新舞鶴小学校で植樹を行った。 「オリンピック・オーク」は、ベルリン五輪の優勝者に鉢植えの苗木として金メダルとともに授与された。同五輪の開催種目数は少なく、全体で130本が選手やチームに贈られた。日本選手は5人が受け取り、その1人で三段跳び金メダリストの田島直人選手は、苗木を母校の京都大学に持ち帰り、同大農学部グラウンドに植樹した。 同大陸上競技部OB会「蒼穹会」では、このオークを大切に育て、今では高さ20メートルの大樹に成長。さらに、このオークを後世に伝えるため、ドングリの実から苗木を育て、全国各地の陸上競技場などに植樹している。 舞鶴みなとライオンズクラブでは、青少年の健全育成にと、この苗木を蒼穹会からもらい受け、山口選手や大江選手、ロサンゼルス五輪(1932年)の水泳競技に出場した菅谷初穂選手の出身校の明倫小、新舞鶴小、城北中、西舞鶴高の4校に植樹した。 新舞鶴小での植樹では、6年生115人や同クラブの会員らが出席。藤沢会長は「夢に向かって忍耐強く継続することが大切。目標を持って頑張ってほしい」とあいさつした。この後、児童とともに「夢と継続」と書かれた銘板(縦28センチ、横40センチ)を除幕、高さ1.5メートルのオーク1本を植樹した。児童を代表して西村侑可理さんが「オークを大切に育て、先輩に負けないよう夢を持って頑張りたい」とお礼の言葉を述べた。 写真=新舞鶴小で植樹する舞鶴みなとLCの藤沢会長 |
2004年12月10日 |
舞鶴TMO、「エイブルカード」名刺発売 「みずなぎ学園」利用者がデザイン 中心市街地の活性化に取り組む舞鶴TMOは、地域の障害者の社会参加を支援する事業として、「エイブルカード」の名刺を発売した。知的障害者授産施設「みずなぎ学園」の利用者が描いた絵画を片面に印刷し、もう片面に事業所や氏名を記入できる。東西の商店街で1セット(100枚つづり)800円で販売している。収益金の一部は作者に還元される。 まちづくりを考えるNPOや商店主、福祉関係者らのネットワークの話し合いの中で、障害者の様々な才能を社会参加に役立てる機会をつくろうと、今回はみずなぎ学園とタイアップして、障害者が描いた絵「エイブル・アート」を名刺にするプロジェクトに取り組んだ。また、その名刺を店舗で販売することで、商店街を訪れてもらえればと企画した。 「エイブル」は「可能性」という意味で、障害者のアートから可能性を見いだし、アートを通して人間性を回復させる試みとして関心を集めている。学園で10点を選んでもらい、TMOが選んだ1点を名刺カードに印刷。カードは縦5.5センチ、横9.1センチ。パソコンで作れるようにとインクジェットプリンター専用紙を使った。。200セット(2万枚)作成した。 TMO東プロデューサーの土田幸正さん(44)は「名刺交換をする際にこの絵を話題にできます。今後もデザインを変えて続けていければ」と話していた。東西商店街の文具店などで販売中。各店で名刺作成も請け負っている。料金は2000円。 【問い合わせ】電話62・4600、舞鶴商工会議所。 写真=障害者が描いた絵を取り入れた名刺 |
12月17〜19日、作業所「仲間の店」 「ほのぼの屋」でクリスマスづくしの製品販売 平の知的障害者授産施設「まいづる作業所」と「まいづる共同作業所」が、12月17日〜同19日、大波下のワークショップほのぼの屋で「仲間の店」を開催する。障害者たちがクリスマスづくしの自主製品を販売し、店舗運営を体験しようと初めて試みる。クリスマスに向けてアイデアを凝らしたさをり織りの人形や、松ボックリを使ったリースなど約十種類を作った。来場を呼びかけている。 両作業所では約80人の知的・身体の障害者たちが縫製や木工などの自主製品を作り、福祉関連のイベントやカタログで販売している。今月はクリスマスを控えていることから、クリスマスにちなんだ作品にアイデアを絞り、自主製品を多くの人に知ってもらう場と自ら販売する体験をしようと、期間限定で店を開設することにした。売り上げはすべて障害者の給料につながる。 さをり織りや木工などの4つのグループが手作り品を製作。さをり織りではテディベアやツリーの飾りつけ用のオーナメント、タペストリーなどの縫製品など、今回新たに開発した品のほか、これまでから人気の松ボックリに色を塗りビーズを飾ったリースやツリーも出品する。いずれもクリスマスにふさわしい夢のある作品に仕上がっている。 まいづる作業所では「今回はほのぼの屋内で店を開きますが、いつかは外でお店を設けて販売できるようになれば」と話していた。時間は午前10時〜午後9時。 【問い合わせ】電話68・0600、同作業所。 写真=アイデアを凝らしたクリスマス向けの作品の数々 |
2004年12月7日 |
台風23号被害で市の農家支援策で 農業災害ボランティア19人駆けつける 台風23号で被害を受けた農家を支援するため、舞鶴市が打ち出した農業復旧緊急支援策の一つ、農業災害ボランティア派遣が12月4日から始まった。市やJAなどで組織するボランティアセンターが、依頼のあった農家へボランティアを派遣。この日は市内や大阪からの参加者たちが西方寺などの2軒の農家に駆けつけ、ビニールハウス内の畑を覆った泥の片付けなどに汗を流した。 河川流域や山間部の農地では土砂や樹木などが流れ込んだり、ビニールハウスなどが壊れる被害が続出。市はそうした農家を支援するため、国の農地災害復旧事業の個人負担を軽減するなどを盛り込んだ緊急支援策を決めた。 農業災害ボランティアは国の災害復旧事業の対象とならない田畑を対象に、土砂やごみの片付けなどの作業でボランティアを派遣する事業。同3日までに10人の農家が依頼し、46人がボランティア登録した。作業は土・日曜日に実施し、第1回目の4日は、西方寺の定方克之さんと志高の後守貴博さんの2カ所で19人が参加した。 定方さんは約20アールの畑で野菜を有機栽培で作っているが、近くの岡田川の氾濫で畑は泥で覆われ、収穫できなかった。友人らやボランティアの助けを得て、排水路の泥の片付けなどに取り組んできたが、大部分の畑は泥が残ったまま。この日は市内や京丹後市などから来た9人がハウス内に残る深さ約15センチの泥を、スコップや手で取り除き、埋まっている農業資材を回収し、川で泥を洗い流した。 兵庫県高砂市から参加した会社員の三好一夫さん(57)は「少しでも役に立てればと思って来た。実際に現地で作業をして被害のひどさが分かった」と黙々と泥をかき出した。定方さんは「自分たちでやっていると悲観的になったりもするが、こうして手伝ってもらうことで元気づけられもします。大部分の畑の泥は乾いたら土に鋤き込むつもりですが、収穫できるのは1年後になりそうです」と話していた。 同5日も八田などの農家3軒で20人が作業した。ボランティアに関する問い合わせはまいづる農業災害ボランティアセンター事務局(電話66・1023、市農林課)。 写真=ビニールハウス内の泥をかき出すボランティアら=西方寺の定方さんの畑で |
西神崎の竹内酒店屋根にサンタクロース 女性らが手作り、夜はライトアップ 民家2階の屋根にかけた梯子をよじ登るサンタクロースが、神崎でちょっとした話題になっている。廃材などを利用して女性たちが手作りした人と等身大の人形。前を通る子供たちが「サンタさん、行ってきます」と声をかけるなどし、微笑ましい光景が見られる。 プレゼントの袋を背負ったサンタが現れたのは西神崎の竹内酒店。同店の竹内未夜子さん(56)が、台風23号で神崎地区の住民が増水した由良川に飲み込まれ亡くなり、河口に大量のごみが漂着する被害があったことから、子供たちの心を和ませる話題づくりをしようと、近所の人たちに呼びかけて作った。 同地区を着陸地として利用する舞鶴・神崎フライトエリア同好会の村上貴是さんが、廃材のハンググライダーの軽量パイプを本体の骨組みに利用。女性らがそこに包装材を巻いて肉付けをし、サンタの赤い衣装を着せた。近くの神崎駐在所の警察官も最初は泥棒かと驚き、子供らは「リアルやな」と漏らすほど、人の体型そっくりに仕上がった。先月(11月)27日から設置し、夜はライトアップをしている。 竹内さんは「朝夕に子供たちがサンタにあいさつの声をかけたりしてくれています」と話していた。サンタは12月25日まで屋根に設置しておく。 舞鶴・神崎フライトエリア同好会と神崎地区有志は、12月12日午後2時から西神崎の由良川河口で、クリスマスイベントを開催する。サンタクロースに扮したメンバーが、槇山からハンググライダーで飛び立ち、河口に着陸してプレゼントを手渡す。だれでも来場できる。無料。悪天候の場合は西神崎公民館で行う。 【問い合わせ】電話77・0838、村上さん。 写真=梯子を登るサンタクロースの人形 |
2004年12月3日 |
布川家(余部下)が資料3619点を市に寄贈 12月4〜6日「中舞鶴の歴史展」で公開 余部下の布川和子さん(55)が、江戸時代から庄屋を務めてきた布川家に伝わる書画や民具、文書など3619点を市に寄贈した。それに合わせて市民でつくる実行委員会が、主な寄贈品を展示する「中舞鶴の歴史展」を、12月4〜6日、余部下の中総合会館で開催する。布川家資料とともに同地区の古地図や写真なども並べ、海軍と関わり発展した歴史を振り返る。4日は基調講演がある。 余部下村の庄屋だった布川半兵衛(後に範兵衛)は、明治22年に海軍の第4鎮守府の開設が余部下に決まって以後は、地元代表として奔走した。その跡を継いだ徳蔵は中舞鶴町議員や府議会議員を務め、芸術分野にも造詣が深かった。今回寄贈された多くの書画は、この2人が収集したものとされる。 寄贈の機会に中舞鶴の歴史を知ってもらおうと、同地区の市民や各団体で準備に取り組んできた。舞鶴地方史研究会が資料整理や目録作成で協力。布川家収蔵品の中から屏風などの絵画や書、膳や碗などの民具などを展示する。 絵画では京狩野派3代目の狩野永納(1631〜97年)による12画面の花鳥図押絵貼屏風、明治画壇で活躍し日展委員を務めた吉田鋤牛(ちょぎゅう)の二曲屏風もある。文書関係では、幕末の禁門の変に派遣された動員記録や費用の取り決めなどを記した「軍役人夫並諸入用割覚帳」、鎮守府開設に関わった調査人や必要資材の記録「鎮守府御用宿帳」「鎮守府御用日誌」などが含まれている。 実行委員会事務局で文書を整理した同研究会の小林清さんは「数千点の文書の詳しい検討はこれからだが、幕末から明治期の地方の動きを生々しく伝える貴重な資料だ」と話していた。 3日間とも午前9時〜午後5時。入場無料。4日の基調講演は、京都工芸繊維大学教授の日向進さんが「布川家と中舞鶴の近代を彩る住宅」(午後1時半〜)、同大学教授の並木誠士さんが「布川コレクション―狩野永納筆花鳥図屏風を中心に―」(同3時〜)と題して話す。 写真=展示される吉田鋤牛の屏風 |
和田ふ頭(仮称)に接続、臨港道路 橋りょうの名称は「舞夢みなと大橋」 国土交通省舞鶴港湾事務所と京都府港湾事務所はこのほど、和田ふ頭(仮称)に接続する臨港道路に設置するトンネル、橋りょうの名称を決めた。ふ頭への海を渡る橋りょうは「舞夢みなと大橋」と名付けた。 和田ふ頭は、京都舞鶴港の多目的国際ターミナルとして、国、府が平成4年度から整備を進めている。第1期工事では、5万トン級の大型貨物船が接岸可能な長さ280メートルのバースを備えたふ頭(面積約12ヘクタール)を整備する。完成は同20年代初頭で、総事業費は約500億円。 臨港道路は、下福井からふ頭までの延長4.2キロで、うち国道175号と並行して走る1.2キロはすでに完成して供用を開始している。国道177号の魚屋交差点からの残る3キロの道路に設置する橋りょう3カ所とトンネル一カ所の名称を市民から公募、応募のあった名称から地元関係者で構成する選考委員会で決定した。 ふ頭に架かる「舞夢みなと大橋」は、橋長370メートルで、全幅11メートル。幅3.75メートルの車道2車線と幅2.5メートルの歩道を備えている。また、伊佐津川に架かる橋を「伊佐津川橋」(橋長133メートル)、上安地区を通る高架橋を「安久高架橋」(同60メートル)、上安久から下安久のトンネルを「みなと安久トンネル」(全長1125メートル)と名付けた。 写真=完成予想図 |
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