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2005年12月27日

12月31日まで幻想的なライトアート
赤煉瓦倉庫群、年末イベントで師走彩る
 NPO法人・赤煉瓦倶楽部舞鶴と市は、北吸の赤煉瓦ロード付近で、12月23日からライトアートに取り組んでいる。赤煉瓦倉庫群を舞台にした年末イベントで師走を彩る。初日は大雪のため竹で作った光のドームなどは設置できなかったが、ロードに一直線に並ぶ赤や黄色の四面体の巨大なライトが、降り積もった雪を照らし、幻想的な雰囲気をつくりだしていた。倉庫内でライブや屋台も催される。同31日まで。  同倶楽部が初めて企画し、京都工芸繊維大学やポリテクカレッジ京都などが協力している。文庫山学園の南側の3棟の倉庫に並行して設置されたアート作品は、巨大なローソクをイメージして、プラスチックの三角形の面を4個つないだ四面体に灯を入れている。入口には光のクリスマスツリーも置いた。  2号倉庫ではライブ演奏(随時)のほか、光のイルミネーションを使った作品も展示されている。点灯時間は午後5時〜同9時(31日は延長予定)。うどんやコーヒー、アルコールなどの屋台は30日、31日に営業予定。ライブ出演者も募っている。 【問い合わせ】電話62・6940、松井さん。

写真=赤煉瓦ロードロードに一直線に並んだ四面体の巨大なライトと赤煉瓦倉庫
西駅交流センターにジャンボ絵馬
来年の干支「戌」にちなみ柴犬描く
 伊佐津の西駅交流センターに、来年の干支「戌」にちなんで、柴犬を描いたジャンボ絵馬が設置された。年末・年始の観光客や帰省客を迎える。設置期間は1月15日まで。  ジャンボ絵馬は、JR西舞鶴駅西口1階の行政サービス横に設置され、大きさは縦約2メートル、横約3メートル。柴犬の絵と「ワンダフル まいづる」などの文字が書かれている。  西駅交流センターでは、平成12年の辰年から干支にちなんだ絵柄の絵馬を設置している。昨年は台風23号災害を考慮して設置を見合せ、2年ぶりの設置となった。

写真=柴犬を描いたジャンボ絵馬
2005年12月24日

新型肺炎SARSなどの新感染症
舞鶴赤十字病院で各機関が連携訓練
 府中丹東保健所や医療機関、市消防署などが連携して、新型肺炎のSARS(重症急性呼吸器症候群)など新しい感染症に対応した訓練が12月21日、倉谷の舞鶴赤十字病院(弘中武院長)で実施された。SARSと疑われる患者の受け入れと検査、特殊な装置を備えたストレッチャーによる搬送などが取り組まれ、関係者が手順を確認し今後の課題を探った。  SARSは、38度以上の高熱が急に出たり、呼吸困難など重い肺炎のような症状が見られる。昨年までに中国や欧米など約20カ国で蔓延し、約1000人が死亡したという。風邪などを引き起こすコロナウイルスの新種が原因とされ、各国でワクチンの開発が急がれている。  関係機関による実地訓練は、1昨年に引き続き2度目。同病院では初めて。SARS発生の地域から西港へ入港した貨物船の船員にSARSらしき症状があるとの想定で、船舶代理店の通報を受けた検疫所が保健所に連絡した。  病原体を外に出さない簡易アイソレーターに乗せた保健所職員扮する患者を、SARS初期診療病院の同病院に救急車で搬送。X線撮影などの後、陽性の疑いが高いとして尿などが採取され、京都市の保健環境研究所へ送って検査と結果を受ける手順を確認し、アイソレーター搭載の府の救急車で、感染症指定医療機関の府立医科大学付属病院へ患者を送りだした。  防護服を着た看護師らは感染症対策の手順に沿った検査や、防護服の着脱、消毒訓練もした。同病院は「アイソレーターに患者を移す際に手こずった。手順の細かな所を見直す必要を学んだ」としている。

写真=簡易アイソレーターのストレッチャーで患者を搬送する訓練
中筋小、親子でクリスマスケーキ作り
放課後児童クラブ「ちょっとクッキング」
 中筋小学校支援ネットワーク(白石明委員長)の放課後児童クラブ「ちょっとクッキング」が12月21日、公文名の同校家庭科室で開かれ、児童と母親が一緒にクリスマスケーキ作りを楽しんだ。  同ネットワークでは、放課後や土、日曜日の児童たちの「居場所づくり」として、それぞれの分野で経験のある「まちの先生」を指導者に、各クラブを開設している。バスケットボール、ハートリフォーム(リサイクル)、陶芸、国語チャレンジなど様々な分野にわたり、児童たちが入部して活動している。  「ちょっとクッキング」もその1つで、舞鶴料理学院学院長の河田宏子さんが、毎月1回のペースで、児童たちに自分でできる料理作りを中心に食育を指導している。クリスマスを前に、この日はケーキ作りを指導した。  児童や母親ら25人が参加、河田さんの指導で無添加のバタークリームを作り、直径18センチのスポンジケーキに下地を塗って花模様などをあしらった。最後にサンタクロースやツリーなどを飾って手作りケーキを完成させた。女子児童は「ケーキ作りは楽しい」と、笑顔で取り組んでいた。

写真=母親と一緒にケーキ作りをする児童
2005年12月20日

多禰寺に伝えられる「大般若経」
大浦歴史研究会が修復に取り組む
 大浦半島の多禰寺に伝えられる仏教最大の教典、大般若経の修復作業に、「大浦歴史研究会」(真下克己会長、会員27人)が取り組んでいる。地域の人たちの幸福を願って、村祈祷(きとう)の転読(てんどく)に使われてきた地元の大切な文化財を、後世に使える形で残そうと、会員らが剥がれた表紙などを糊で張りなおす作業をする。大般若経に込められた村人らの思いを振り返りたいとしている。  大般若経は国家安寧(あんねい)などを祈り法会で読まれたり、村の安全や五穀豊穣などを願って、年の始めに各寺で経の最初と最後だけを読む転読をされてきた。いまでも大浦の平、田井、三浜などの寺院は正月の村祈祷で転読している。  多禰寺は飛鳥時代(6世紀)の開基で、この地方に初めて仏教をもたらしたとされる。寺に残る605巻の大般若経は、同会会長の真下さんが8年がかりで調査し、97年と02年に前後編の報告書を刊行。多くは平安から鎌倉時代に書き写され、いくつかの巻は丹波地方の複数の寺院で書かれ、寺院間を移動して多祢寺にもたらされた。また、瀬崎などの村人から修復・寄進され、人々の信仰の厚さも知ることができた。  舞鶴地方史研究会(小林清会長)が今月、この大般若経の確認作業をした際、大浦歴史研究会メンバーが傷みのひどさを見て、再度転読できる形に再生しようと話し合った。転読という激しい動作で使われるので何度も補修されてきたが、経に書かれた記録によれば、最後の修復は文政八年(1825)で、明治初期には村人らが新しい大般若経を多禰寺へ寄進し、古くて傷んだものは使われなくなったらしい。  同会メンバーらが平野屋の表具師、藤野茂さんの指導や小林会長らの協力で、12月14日から北田辺の市郷土資料館に集まって作業を開始。はずれた表紙と裏表紙を、1巻ごとに経本体に筆で丁寧に糊付けした。605巻の内、傷みの激しい約半分を修復する予定だ。三浜の海蔵寺住職で同会の磯谷正弘さんは「村人たちの祈願の結晶である大般若経を、地元の私たちの手で修復し、いまの人たちにも伝えたい」と話していた。

写真=はがれた大般若経の表紙を糊で張り直す研究会のメンバーたち
12月23〜31日に赤煉瓦ライトアート
八島では同23日、キャンドル・イルミネーション
 市と赤煉瓦倶楽部舞鶴は、12月23日から同31日まで北吸の赤煉瓦倉庫一帯で、「赤煉瓦ライトアートin舞鶴2005」を開催する。ライトアップなど光のアートに取り組む。また、舞鶴TMOと八島商店街商業協同組合は、同23日午後6時から同商店街内で八島キャンドル・イルミネーションをする。  赤煉瓦ライトアートは、文庫山学園南側の倉庫群でイルミネーションや竹で作ったドームの点灯などをする。時間は午後5時〜同9時(23日と31日は時間延長の予定)。また、期間中、同倉庫内でライブコンサートも予定。出演者を募っている。23日〜25日、30、31日はそばやコーヒー、アルコールなどの屋台も営業する。
【問い合わせ】電話62・6940、松井さん。
 八島でのイルミネーションは午後6時〜同8時半。使用するローソクは知的障害者授産施設「みずなぎ学園」が使用済みローソクをリサイクル製造したもの。それに先立ち、舞鶴ボーイスカウト第5団(横木芳弘団委員長)のカブ隊の岸本征悟君らが12月17日、同学園を訪れ、葬祭場などで集めた使用済みローソクを原料に使ってと贈った。  合唱グループも出演する。当日の点火ボランティア、使用済みローソクを募っている。
【問い合わせ】62・0369、谷川さん。

写真=みずなぎ学園に使用済みのローソクを贈るボーイスカウト
2005年12月16日

虫歯予防の正しい知識アドバイス
竹屋町に歯ブラシ雑貨店「Leaf」オープン
 虫歯予防の正しい知識と磨き方などを伝えようと、歯科衛生士の森光恵さんが、竹屋町の森歯科クリニックそばに、歯ブラシ雑貨店「Leaf(リーフ)」をこのほどオープンした。誰でも気軽に入って相談してもらえるようにと、雑貨ショップの形式を採用。歯ブラシなど多くの虫歯予防グッズが並んでいる。歯科衛生士が常駐するこの種の店は全国でも珍しいという。  森さんは歯科医で夫の昭さんと、10年前に大阪から舞鶴に戻って同クリニックを開業。歯科衛生士として働く中、子供たちの虫歯の多さを感じ、同クリニックで予防歯科に力を入れてきたが、歯科医院に行かなくても気軽に予防の話ができる場をとアイデアを温めていた。  虫歯の原因となるミュータンス菌は、砂糖などの糖分をエネルギー源として活動し、歯を溶かす原因となる酸を生成する。その防止に効果があるのが天然素材の甘味料キシリトール。白樺などから採取したキシリトールを食べても、ミュータンス菌は摂取できず、活動が鈍り酸の生成が抑えられる。キシリトール入りのお菓子が増えているが、一部には砂糖を含んだ製品もあり、逆に虫歯を増やすことにもつながっている。  店では専門家が厳選したキリシトール100%のチョコレートやガム、数種類の歯ブラシ、歯磨き粉などを置き、予防についてアドバイスする。また、栄養士も勤務し、キシリトール入りのお菓子の作り方も指導する。森さんは「歯ブラシ1つにしても、個人個人の歯に合ったものが必要です。将来はおやつ作りの教室もできれば」と話していた。場所は竹屋町通りに面する。時間は午前10時〜午後5時半。水・土・日曜は休み。 【問い合わせ】電話090・5886・1287、リーフ。

写真=店内に並ぶ歯ブラシなどの虫歯予防グッズ
郵便局で年賀状受け付けスタート
三鶴幼稚園の園児らさっそく投函
 年賀郵便の引き受けがスタートした12月15日、北田辺の西舞鶴郵便局(浜道吉則局長)で、引受開始イベントが行われ、近くの三鶴幼稚園の園児120人が、同郵便局玄関前に設置された年賀専用のポストに年賀状を投函した=写真。  イベントでは、三鶴幼稚園のチアリーディングチーム「みつるエンジェルス」が、クリスマスソングの合唱と演技、引き揚げ60周年を記念した演舞が発表された。この後、園児たちが、おじいさんやおばあさん、日ごろお世話になっている官公庁あてに、来年の干支のイヌのイラストなど描き、「あけましておめでとう」と書いた年賀状を投函した。  同郵便局では、12月24日までの投函を呼びかけている。同郵便局の今年の年賀状の引受枚数は約102万枚、配達枚数は約93万枚で、元日には71万5000枚の配達を予想している。

2005年12月13日

在宅介護支援センター「真愛の家」
寸劇で「認知症」を分かりやすく
 高齢になれば誰でも患う可能性のある「認知症」についての理解を深めてもらおうと12月11日、上安の特別養護老人ホーム「真愛の家 寿荘」で、認知症に対応する家族らの姿が寸劇で上演された。物忘れや徘徊などの症状が分かりやすく再現され、来場した地域住民ら約80人が熱心に鑑賞した。  寸劇は舞鶴市家族介護事業の一環として、在宅介護支援センター「真愛の家」(植松誠明施設長)が開催した。高齢者を在宅で介護している家族の負担の軽減を図り、高齢者の生活の維持・向上を目的に、舞鶴市から事業委託を受け、同支援センターでは、介護相談のほか、「介護教室」などを行っている。寸劇の上演は、認知症に対する地域の理解を広めることを狙いに初めて取り組んだ。  寸劇のタイトルは「認知症ってなに?」。同センターに隣接する認知症対応型共同介護施設(グループ)「真愛の家 恵の里」の職員を中心にシナリオを書き、出演する特別養護老人ホームらの職員15人が、約2カ月前から業務の合間を縫ってけいこを続けてきた。  寸劇は「物忘れの違い」「ごはん戦争」「徘徊騒動」など、認知症の5つのケースをス想定して演じられた。単なる健忘症と自分の体験をすべて忘れる認知症との違い、食事をしていないと言う高齢者への家族の対応、徘徊する高齢者には、家族だけでなく近所の人たちの協力を得ることなどを劇を通して呼びかけた。  植松施設長は「地域の理解を深め、認知症になっても、安心して暮らせるまちづくりに、寸劇が役立てればと思います」と話していた。

写真=地球環境問題に関心を向けてもらおうと校舎屋上に設置した発電システム
田辺藩校〜明倫小、貴重な資料で変遷紹介
12月25日まで市郷土資料館で企画展
 旧田辺藩校の「明倫斎」を前身とする明倫小学校が保管する文化財を展示した企画展(市教委主催)が、北田辺の市郷土資料館で開かれている。藩校を開いた六代藩主牧野宣成(ふさしげ)の筆による扁額、明治から昭和にかけての日誌など貴重な資料約50点を並べ、学校の歴史を紹介している。12月25日まで。  明倫斎は天明年間(1781〜88年)、宣成が開いた。8歳から元服までの士族の師弟が在籍し、朱子学や漢学、後には洋学や医学などを教えた。時には優秀な師弟を藩費で他国へ遊学もさせた。幕末には職員約50人、生徒200〜300人が学んでいた。  企画展では明倫斎正面玄関のかえる股の瓦、幕府の昌平坂学問所に学んだ田辺藩家老の野田笛浦(てきほ)の筆による上級学問所「蔵修寮」の扁額、藩校が発行した良民の行いを紹介した「田辺孝子伝」と印刷用の版木などを展示している。時間は午前9時〜午後5時。月曜は休み。電話75・8836、同館。

写真=藩校を開いた藩主牧野宣成の筆による扁額などが並ぶ
2005年12月9日

倉橋さん、女性の輝く瞬間をカレンダーに
来年1月末まで「カサマン」で展示
 白浜台のアマチュアカメラマンの倉橋俊一さん(58)が、ストレッチ体操教室の女性12人をモデルに写真を撮影し、来年用のカレンダー(A3判)を製作した。40代〜70代の女性が、体操を通して生き生きと輝く瞬間や談笑する姿を、自然光の中で切り取った。カレンダーと写真を展示した作品展「it’s beautiful Life」が、浜の週末だけのアートギャラリー「カサマン」で開かれている。来年1月末まで。  倉橋さんは写真歴約30年。府立与謝の海養護学校の子供たちの写真集で撮影を担当したが、多くは風景写真を手掛けている。大門商店街のシューズ店をギャラリーに改造したカサマンで運営を手伝うとともに、昨年は写真展も開いた。  1999年、英国で普通の中年女性11人のヌードカレンダーが製作され、その収益金1億円以上を白血病研究機関に寄付。その物語を映画化した「カレンダー・ガールズ」をヒントに倉橋さんは、カサマンオーナーの村山光子さんがギャラリーで開く体操教室の女性12人を撮影し、1人を一月に登場させるカレンダーを思いついた。  女性たちは仕事を退職したり、夫を亡くしたりと年齢も境遇も様々な見知らぬ同士だが、互いの存在が励みになるようになった。そうした過程にカメラで向き合い、スローシャッターや逆光を効果的に使い、躍動感ある動きや休憩中の自然な表情を光と影で表現した。初めてデジタルカメラを使い、7月末から撮影を始め、約8000コマを収めた。  小林和子さん(72)=北浜町=は「教室での出会いで自分が変わっていくのが楽しい。撮影の最初は私たちでいいのかなあと思いました。カレンダーを見た娘が『すごいねー』と言ってくれ、宝物になりました」と喜ぶ。倉橋さんは「小林さんの前向きな姿がやる気にさせてくれ、この人を一月にと決めた。レンズを通してみんなのエネルギーが出ているのを感じ、一人ひとりの個性の輝きを撮ろうと心掛けた」と話していた。  会場は土・日曜の正午〜午後6時。12月31日と1月1日は休み。
【問い合わせ】電話62・1110、カサマン。

写真左=倉橋さんとモデルになった女性たち。後ろはカレンダー作品
写真右=体操中の女性を撮った写真(倉橋さん撮影)
海自隊員、園児らともちつき交流
障害児通園施設「さくらんぼ園」訪問
 海上自衛隊舞鶴航空基地隊の上級海曹会(代表、細田道則海曹長)の隊員15人が12月8日、余部下の障害児通園施設「さくらんぼ園」を訪れ、園児たちと一緒にもちつきをして交流した。  上級海曹会は、舞鶴航空基地隊の発足した平成13年から、地域との交流を深めるため、さくらんぼ園の慰問を続けている。隊員らは、臼と杵、もち米などを持参、園児たちともち米10キロをつきあげた。また、音楽好きの隊員が、ピアノやギターで、「クリスマスソング」を演奏したほか、サンタクロースに扮した隊員が、園児たちにクリスマスプレゼントを贈った。  さくらんぼ園は、就学前の障害児が週1回通園する施設で、園児たちは年末恒例のもちつきを楽しみにしているという。細田海曹長は「園児たちの笑顔を見ていると楽しい」と話していた。

写真=園児と一緒にもちをつく隊員
2005年12月6日

DV公開講座で正井さん
「災害と女たち」テーマに体験語る
 市教委とボイスofDV主催の公開講座「DVってな〜に?」が12月3日、余部下の市女性センターであった。今回は「災害と女たち」をテーマに、ウィメンズネット・こうべ代表の正井礼子さんが、災害報道では伝えられなかった阪神・淡路大震災での女性や子供への暴力を具体的に話し、救援や防災計画を構築する意志決定の場に女性の登用が必要と訴えた。  ウィメンズネット・こうべは男女共同参画社会の実現を目指し、女性問題の講演会や講師派遣、DV被害者の支援活動に取り組む。1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の直後に、女性のための電話相談を開設したり、女性の声を集めた本を編集した。  震災後、マスコミは市民が助け合う美談や希望を与える記事、ニュース性ある話題に偏り、避難所で女性が男性から暴力を受けたり、女性のニーズが考慮されなかった点が報道されなかったとした。震災での死者6433人の内、女性が1000人多いこと、避難所に更衣室や男女別のトイレがないなど、プライバシーのない生活がどれだけ女性のストレスになっているかを明らかにした。  「震災後に女性が受けた性暴力を震災の翌年に報告したが、逆にマスコミから叩かれた」と、被害をなかったことにしたい男性社会を痛感。その背景には、怒りでしか感情を表現できない男性、性を使った暴力で女性を支配して優位に立とうとする男性性を指摘した。  神戸の地震での反省は新潟の中越地震の避難所でも活かされず、現在も多くの自治体の防災部署で女性はほとんどいない。正井さんは「平時から福祉や女性施策にどれだけ女性の視点が活かせて、充実しているかが大切」と話した。

写真=マスコミの災害報道では見えなかった女性の被害を話す正井さん
市商工観光センターにイルミネーション点灯
12月23日、「ボサノヴァ クリスマス」
 浜、舞鶴市商工観光センターでは、クリマスツリーや玄関前のモミの木にイルミネーションを点灯するなどクリマスムード一色。12月23日には同センターで、バイキングでの食事とコンサートを楽しむ「ボサノヴァ クリスマス」を開催する。  コンサートには、京阪神のライブハウスで活躍するプロの女性アーティスト3人によるスペシャルセッション「エスペランサ」が出演。ヴォーカルとギターの高尾典江さん、ピアノの倉さと子さん、パーカッションの太田ヒカリさんが、ブラジルで生まれたボサノヴァの名曲とクリスマスソングを聴かせる。  会場は同センター5階のコンベンションホールで、午後6時開場、同6時半からバイキング、同7時15分からコンサート。チケット代は3000円で、プレゼントが付いている。50席用意している。
【問い合わせ】電話64・6800。

写真=市商工観光センターにクリマスツリーが飾られ、クリマスムード一色に
2005年12月2日

「風の子共同保育園」創立20周年で
来年1月15日、劇団仲間「森は生きている」公演
 大内野町の風の子共同保育園(和田きよみ園長)が創立20周年を迎え、劇団仲間による舞台「森は生きている(12月物語)」を、来年1月15日午後2時から北田辺の市民会館で開催する。人間を掘り下げて描いたロシアの詩人、サムイル・マルシャークの作品を舞台化し、子供から大人までの心をとらえた名作で、上演回数は1800回を超えている。後援は舞鶴市民新聞社など。  風の子共同保育園は無認可保育園として1986年に設立し、10年前には綾部市於与岐町に分園を開設。乳児から学童まで約30人が利用する。「森は生きている」は89年を最初に過去3回、同園が主催した。  マルシャークは「ロシア児童文学の創始者」と呼ばれる。第2次大戦中に新聞特派員として戦場にいた時、この作品を執筆した。気まぐれな女王が冬の森に咲くマツユキ草を探す命令を出し、みなしごの少女が十二の月の精たちから贈り物を贈られる。人の悪意や優しさなどを美しい舞台装置と音楽で詩情豊かに描き、ロングランを続けている。  和田さんは「3歳の子も2時間半釘づけとなる舞台です。モノやカタチでなく、心に残るプレゼントです」と来場を呼びかけている。全席指定でA席4500円、B席4000円。親子券は500円引き。託児もする(要予約、1人300円)。チケットは同園(電話76・4972)などで販売中。同園のホームページ(http://www.geocities.kazenoko34)でも紹介している。

写真=舞台「森は生きている」の1場面(公演パンフレットより)
河田さんの畑で大きな大きな白菜育つ
由良川流域、昨年の台風で土が変わる?
 志高の会社員、河田長友(まさとも)さん(63)の畑で、大きな白菜が育ち収穫期を迎えている。例年の二まわりほど大きく、河田さんもびっくり。昨年十月の台風23号で、氾濫した由良川から運ばれてきた土砂が、畑に入った影響なのかと話題となっている。  9月に鉢に白菜の種を蒔いた後、畑に定植し油かすなどの元肥と追肥を入れた。6年ほど同じ方法で栽培しているが、大きな白菜が出来たのは初めて。白菜の玉は重さ7キロ、高さ40センチ、直径30センチのものもあった。  畑の場所は由良川に架かる岡田下橋の近く。昨年の台風で一帯は冠水し、畑は厚さ10センチほどの土砂に被われ、そのまま畑に鋤き込んだ。河田さんは「数もたくさんでき、味も例年と変わらない。土が変わったのと天気が良かったのが関係しているのでは」と話している。岡田地区の農家も、土砂が入った田畑では今年はよく作物ができたという。

写真=例年の二まわりもある白菜と河田さん
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