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2006年2月28日 |
本社など後援、2006京都・第6回愛農全国大会 母と子の平和宣言、戦争にNO! 各地で有機農業に取り組む全国愛農会主催の「2006京都・第6回愛農全国大会」(舞鶴市民新聞社など後援)が2月25、26日、浜の市商工観光センターで開かれた。若い愛農会メンバーの実行委員会(添田潤実行委員長)や市民が力を合わせ、西方寺平の体験をもとにした村づくりの芝居を熱演し、講演会で憲法を改めて見つめなおした。大会の最後には小学生と近く母親になる女性が、母と子の平和宣言をして閉幕した。 同会(三重県伊賀市)は1945年に故・小谷純一さんによって発足し、神と人と土を愛する精神を柱に、平和な農村づくりに取り組む。大会には愛知などの会員、韓国で有機農業をする「正農会」の会員ら約220人が出席した。 初日は実行委員や西方寺平農業小学校のメンバーらの劇団「かかし座」が、「農業者たる前に人間たれ!」を演じた。同高1期生の西方寺平の霜尾誠一さんをモデルに、都市の人と交流する農業小学校の体験のエピソードも交えながら、村づくりの意志が若い人に受け継がれていく様子を、村の人たちも出演して演じ、その熱意が会場に伝わった。 2日日は自治体問題主任研究員の池上洋通さんが、「心のクレヨンをとりだして」と題して講演。憲法の条文を取り上げながら、自由や教育、環境などに関する憲法を7本のクレヨンに例え、「7本のクレヨンを使って心に虹を宿し、私たちの意志で村や町を変えよう。愛農の運動が一層進むことを期待している」と結んだ。 最後のピースアクションでは母と子の平和宣言が行われた。5月に出産予定の添田光子さん(26)=西方寺平=が日本が戦争に向かっている足音を感じる母の立場から、「私はこの子の未来を守りたい。でも、一体私に何ができるんでしょうか?」と語ったのに対し、岡田下小学校4年の定方航平君=西方寺=が「『戦争はイヤだ』って一緒に言ってくれる友だちをつくり、平和の声をつなげていって。これから生まれてくるボクたちに平和な未来を手渡してください」と応えた。 奈良県月ケ瀬村の会員は「舞鶴の若い就農者の活気を感じ、これまでの大会と一味違ってよかった」という。愛農と交流する韓国槐山郡の正農会顧問、元敬善さん(93)は、大会終了後に舞鶴引揚記念館と浮島丸事件の殉難者追悼の碑を訪れ、「戦争は悲惨でしかない」と戦争体験を語った。 写真右=西方寺平の体験をもとにした芝居を演じるメンバーたち 写真左=平和宣言をする添田光子さんと定方航平君 |
立派な海の子になります! 舞鶴海洋少年団再結成、38人が入団 休団状態が続いていた舞鶴海洋少年団が新たに再結成され、2月25日、長浜の海上保安学校で結団式が開かれた。小学生38人(内女子11人)が入団し、「体を鍛え心を養い、立派な海の子になります」と誓いの言葉を述べた。舞鶴海上保安部などの支援を受け、新しいアイデアを入れながら4月から活動を開始する。 旧舞鶴海洋少年団は昭和35年に結成され、カッター訓練やキャンプ活動などに取り組み、多い時には団員は70人いた。しかし、少子化やスポーツクラブに入る子供が増えて団員が減少し、10数年前から休団状態となっていた。 ここ数年、子供たちのコミュニティーやたくましさの希薄化が目立ち、また、海洋文化都市を標榜する舞鶴市に海洋少年団がないのは寂しいとの関係者の声を受け、同海上保安部や少年団OBらの協力で、昨年8月から準備を進めてきた。 新少年団は市内の小学校1年〜6年をはじめ、福知山市内からも入団し、揃いのブルーのジャンパーと帽子に身を包んで結団式に出席。はじめに中舞鶴小6年の福島光苗さんらが団旗を手に入場し、福井小1年の金子連太君が八管OBの山下二郎団長から入団証を代表して受け取った。 続いて山下団長は「多くの関係者の協力で準備を進め、活動費を拠出していただいた。今後は活動を発展継続させていきたい」とあいさつした。最後に中舞鶴小五年の上山薫さんが「海のような広い心で団結し、全ての人を友とします」と誓いの言葉を述べた。同海上保安部が事務局を務め、海上保安学校を拠点に4月下旬から基本的な訓練などのほか、新しい活動も取り入れていきたいとしている。 写真=誓いの言葉を述べる中舞鶴小の上山さん |
2006年2月24日 |
不登校生徒らのための「聖母の小さな学校」 運営支援へ多くの善意と励ましの声 不登校の児童・生徒のための上安の民間教育施設「聖母の小さな学校」(梅澤秀明さん・良子さん代表)の運営を支援するため、卒業生らでつくる「聖母の小さな学校を支える会」(川崎弘会長)が募金活動に取り組んでいるが、多くの人たちから善意の募金と励ましの言葉が届けられている。公立学校の教諭らが職場で集めたり、市民たちが応援の輪を広げた。梅澤夫妻は「皆さんの熱い思いに感謝しています。この気持ちを力にしていきたい」とお礼を述べている。 学校は梅澤夫妻が1989年に設立。宗教法人「聖母訪問会」の協力で、「寿荘」西側の施設と敷地を無償で借り、中・高校生らを受け入れ、17年間で約200人が卒業した。基礎教科のほか、ボランティア活動や体験学習も多く取り入れ、公立学校の教諭らも授業に協力し、舞鶴ラインズクラブなど多くの団体も支援。困難に向き合う力をつけた生徒らははそれぞれの道に進み、現在は九人の生徒が通学する。 生徒から1日1000円の費用を受け取るが、年間運営費450万円の内、不足する3分の2は梅澤夫妻が講演の謝礼などを充てたり、聖母訪問会が援助してきた。が、寄付が集まりにくくなり、卒業生と保護者らが広く募金の呼びかけを始めた。 04年10月〜05年9月の1年目は約260件の募金があった。2年目の05年11月下旬〜現在までの約三カ月間に、企業など2件、保育園・学校四件、個人176件の寄付を受け、すでに前回の募金額の3分の2が寄せられた。 募金が急増したこの1カ月間は、夜間定時制高校や小学校の教諭らが集めた募金を持参し、匿名で現金書き留めが届いたり、市民らが友人に聖母の活動を伝えて回った。今田の玉井賀代子さんは寄せられた25人分の募金を梅澤さんに直接手渡し、「今回は寄付できないけれど応援していますという人や、聖母の存在が心の支えになっているという母親もおられました」と言葉を添えた。 梅澤夫妻は「人と人とのつながりから生まれる温もりや信頼の中で、生きる気持ちを持ってほしいと願ってきましたが、まさにそうした思いを持った多くの方に支えられ感謝で一杯です。今後も聖母の火を灯し続けたい」と話していた。寄付は1口1000円。郵便口座番号00980−1−162920 聖母の小さな学校を支える会。 聖母の小さな学校は3月11日午前9時半〜午後1時半、南田辺の城北中学校で、料理教室を開催する。市の友好都市・大連市から派遣される楊艶さんが餃子の作り方の指導や中国の暮らしを話す。学校に行きにくい小・中学生の参加を募っている。定員は約10人。参加費500円。 【問い合わせ】電話77・0579、同学校。 写真=多くの人から寄せられた募金を持参した市民と受け取る梅澤さん(左) |
市消防本部「応急手当普通救命講習」 一般市民も使用可能に、AEDで心肺蘇生 舞鶴市消防本部が、毎月実施している「応急手当普通救命講習」で、2月からAED(自動体外式除細動器)を使用した心肺蘇生法の講習が始まった。昨年7月から厚生労働省が一般市民の使用を認め、公共施設などに設置が進むAEDの使用法を広く知ってもらい、万一の場合に備える。 AEDの使用実習を取り入れた救命講習は2月21日、浜の市防災センターで開かれた。東消防署の救急救命士の資格を持つ署員が講師を務め、市民25人が受講した。心肺蘇生法についての講義を受けた後、人形を使って人工呼吸、心臓マッサージを実習する講習に加え、今回からAEDの使用実習も講習に加えられた。 講習では、傷病者を想定した人形の意識の有無を確認、近くにいる人に、119番通報とAEDを持ってくるように依頼して、人工呼吸と心臓マッサージを行った。AEDが届くと、粘着性電極パッドを人形の右胸上部と左胸下部に張りつけ、あとはAEDから流れる音声案内に沿って措置を行った。受講者が1人ずつ交代して、AEDの使用実習に取り組んでいた。 市では、AEDを来年度から市内の公共施設に設置する予定。普通救命講習についての問い合わせは、電話66・1091、市消防本部警防課。 写真=AEDを使って心肺蘇生を行う受講者 |
2006年2月21日 |
市文化事業団・ワンダフル舞鶴写真展 理事長賞に小幡さん(堀上) 市文化事業団など主催の第15回ワンダフル舞鶴写真展の審査結果が2月17日、発表された。80人から165点の応募がある中、文化事業団理事長賞には堀上の小幡尚子さん(60)の「競う舟団」が選ばれた。3月18日〜21日の午前10時〜午後5時(最終日は同4時)、北吸の市政記念館で展示される。無料。 同写真展は舞鶴の自然景観や歴史、伝統行事などを写真で伝える機会にと企画された。2月1日〜5日に作品を受け付け、日本写真家協会会員の北奥耕一郎さんが審査した。北奥さんは「昨年よりも一段とレベルが向上し、身近にあるテーマを新しい感覚でとらえた秀作が目立った」と講評する。また、今回は若い人の出品が増えたのも特徴という。 市長賞の鬼塚千鶴さん(八幡市)の「春を待つ」は、市役所前の車止めの子鳥の像を撮影した。教育長賞の引地ゆりさん(大和郡山市)の「喫茶室の午後」は、市政記念館での光景を切り取った。理事長賞の小幡さんは舞鶴湾を出航する船の航跡を撮影した。表彰式は3月21日午後4時から市政記念館で。それに先立ち午後2時半から北奥さんによる講座「上手な写し方・写され方」が開かれる。無料。 このほかの入賞者は次の皆さん。 特選=有本隆司(高野由里)土淵隆文(真倉)山下静香(寺内)▽入選=梅木千鶴子(上安)原修一(常新町)瀬野吉弘(余部下)千原都(福知山市)浅奥重和(浜)ちはらまさみ(福知山市)大内節子(同)市田島枝(女布)安達幸子(朝来西町)丸山明(喜多)▽特別賞・ふるさと賞=垣内秀夫(安岡町)▽同・平和賞=川代日出三(小倉)▽同・未来賞=金川美和子(引土) 写真=右から【理事長賞】小幡さんの作品「競う舟団」、【市長賞】鬼塚さんの作品「春を待つ」、【教育長賞】引地さんの作品「喫茶室の午後」 |
カナダからの短期留学生ら日本文化体験 日星高生の自宅にホームステイ 上安久の日星高校(北村司郎校長)に、カナダの姉妹校であるアーチビショップ・カーニー高校の生徒15人が2月14日から短期留学している。日星高の生徒の自宅にホームステイしながら、同高で書道や料理などに挑戦し日本文化を体験している。 日星高はカナダのセント・パトリック高校など3高と姉妹校の提携を結び、互いに2週間ほどの短期留学生を交換したり、日星高から1年間の長期留学するなど交流する。昨年はパトリック高が来鶴し、今回はカーニー高から日本の2、3年生にあたる男子7人、女子8人、教師の2人が訪れた。 同15日には日星高で歓迎会が開かれた。書道の時間では、「衣里区(エリック)」「射運(シャーウン)」などのように、自分の名前を日本の生徒から漢字で当て字にしたものを習い、手本を見ながら筆で書いた。また、その漢字の意味を教諭から教わった。滞在先家族に、好きな日本語を色紙に書いてプレゼントする。26日に帰国する。 「臚辞」と名前を書いたロージー・ジェイコブスさん(17)は「書道はうまくできた。日星高の生徒たちはとてもやさしく、よく英語で話しかけてくれる」と話していた。 日星高進学コース1年生の9人が3月16日〜4月1日、パトリック高校に留学する。 写真=日星高の生徒(右)に教わりながら書道に取り組む留学生 |
2006年2月17日 |
府民参加型で森林整備進める 府中丹広域振興局、治山事業に新たな手法 府中丹広域振興局は、治山事業の新たな手法として導入した府民参加型森林整備事業を、八田の市加佐地域福祉センター西側の山林で進めている。放置竹林が拡大する山林で、ボランティアグループ「森林ボランティアまいづる」(田中三義会長、27人)のメンバーが、このほど竹の伐採に着手した。今後、山林に広葉樹を植栽して、里山の復活をめざす計画で、府民協働による初のモデルケースという。 府民参加型森林整備事業は、府民に計画・整備・管理に共同参画してもらい、広く府民が利用できる森づくりを進めるのが目的。また、府民が計画段階から参画することで、森林の重要性や公共事業に対する理解が得られ、さらに工事・管理コストの縮減が図れると期待している。 整備する山林は民有林で、山裾に加佐地域福祉センターがあることから、平成15、16年度に延長151メートルの落石防止施設を設置。今年度から3年間かけて2.32ヘクタールの森林を整備する。初年度に整備するのは、0.56ヘクタールで、このうち0.11ヘクタールを府民協働区域、0.45ヘクタールを公共事業区域として整備する。 府民協働整備に向け、環境保護活動として森林整備に取り組む「森林ボランティアまいづる」と、昨年夏から協議を重ね、このほど竹の伐採作業を始めた。メンバーらは、今年度中に担当区域内の約800本の竹を伐採する。 来年度以降も担当区域の竹を伐採するほか、並行して伐採跡にケヤキやヤマモミジなど植栽して森林を整備する。 伐採した竹は舞鶴市が整備している市民農園「ふるるファーム」の竹柵用に長さ8メートルに切断して活用するほか、関西電力の舞鶴CO2竹炭固定・有効利用実験センターに竹炭原料として利用する。 府中丹広域振興局では、この整備事業を検証して、新たな公共治山事業のシステムとして確立したいという。 写真=竹の伐採に取り組む「森林ボランティアまいづる」のメンバー |
嵯峨根さん(真倉)の手漉き紙並ぶ 3月末まで城南会館でミニミニ特別展 女布の城南会館で第2回ミニミニ特別展が開かれている。今回は真倉の嵯峨根一正さんが雁皮や藤づる、竹の子の皮など様々な原料で漉いた紙を展示している。3月末まで。 紙漉きの産地として知られる綾部市黒谷に接する真倉でも、昭和20年代まで紙漉きが行われてきた。ここ数年近くで紙漉きをする人に刺激を受け、嵯峨根さんも趣味で紙漉きを始めた。中筋小学校や地元の婦人会で指導もした。 3大原料とされる楮などをはじめ、稲藁や葦、牛乳パックなどでも試しており、16種類の原料とそれからできたハガキ大の紙を展示した。紙が出来上がるまでの工程の解説資料や、自分で工夫したすき具なども並べている。嵯峨根さんは「大人にも楽しんでもらえる教室ができれば」と話していた。 写真=16種類の原料で漉いた紙と嵯峨根さん |
2006年2月14日 |
平和を願う声、輪を広げよう 第1回、語り合う舞鶴のつどい 平和についてともに考え、取り組みの輪を広げようと、第1回「平和を語り合う舞鶴のつどい」(同実行委員会主催)が2月11日、南田辺の西総合会館で開かれた。元中学校教諭で児童文学作家の児玉辰春さん=広島市=が数学教師として歩んだ道、戦争と広島の原爆を伝える作品づくりを話した。市民らは今後も毎月9日に平和を願う活動を続け、あちこちで取り組みが生まれればとしている。 憲法9条を中心に日本国憲法の改正や、改正のための国民投票法案の提出の動きがある中、作家の井上ひさしさんらが憲法と平和を守る9条の会のアピールをした。これを受け各地で九条の会が作られるが、舞鶴でも平和を願う市民の声を広げようと、つどいを開催することにした。 この日は約40人が参加し、実行委員長の水野友晴さんが「憲法改正が現実になりつつあり、日本が戦争のできる国になるかもしれない。そうならないために、自分たちでできる何かをやり、呼びかけをしたい」とあいさつ。続いて児玉さんが講演した。 1928年生まれの児玉さんは戦時中、軍国少年だった。広島市の三和中学校に勤務時代、数学や戦争体験などを記した文集づくりや、1年生が文化祭で原爆で亡くなった少年の物語を上演したことが、「退職後の創作活動の火を灯すきっかけになった」とした。 その後は原爆資料館に展示される真っ黒に焼けた弁当箱などを題材にした作品を次々と発表、私財を投じてアニメーション映画を製作するなどし、いまも戦争体験を語り継ぐ活動を続ける。「書くことで真実を伝えたい。皆さんも広めてほしい」と語った。 続く参加者による平和トークでは、「学校現場で教師らが管理され、自由に発言できない雰囲気がある」「もっと普通のこととして平和を話題にしたいのに、口にすると変なふうに見られる」など社会の変化を感じる一方、「平和について子供に話す機会を」「九条が変われば具体的にどうなるのかを示すわかりやすい冊子づくりを」といった意見を出し合った。 写真=広島の原爆を伝える作品づくりを語る児玉さん |
プロバレエ団公演、本物の芸術に酔いしれる 大浦小で児童やPTA会員、地元住民ら 平の大浦小学校(阿波伊佐実校長、120人)でこのほど、文化庁の舞台芸術体験事業としてプロのバレエ団の公演があり、全校児童やPTA会員、地元住民ら約220人が、約2時間にわたって観賞した。 この体験事業は、文化庁が小学生から高校生までの児童・生徒に優れた舞台芸術を観賞してもらい、芸術を愛する心を育て豊かな情操を養うことを目的としている。大浦小が、この事業に応募して、市教委の主催で東京シティバレエ団の公演が実現した。 開演に先立ち、阿波校長が「いつもテレビで見ている画面でなく、すばらしい生の演技をステージ全体で見てください」とあいさつ。第1部として、バレエ団員による練習が実演され、続いてポーランドの民話を題材にした「コッペリア」より、「コッペリウスの仕事部屋」「鐘の祭り」の1場2幕が上演された。 体育館を利用した舞台ながら、本格的な音響・照明設備が施されたなかで、本格的なバレエが演じられた。第1幕では、パントマイムを中心としたユーモアいっぱいの舞台に、児童たちの笑いと大きな拍手が続いた。第2幕では東欧の民族舞踊の演技に酔いしれていた。 公演の最後に児童代表の3人が、バレエ団員に花束を贈り、「初めて見る衣裳や踊りが印象に残りました」とお礼の言葉を述べた。 (記事と写真 ボランティア記者・河西昭彦さん) 写真=東京シティバレエ団の公演 |
2006年2月10日 |
「龍」俳句会同人の三輪さん(長浜) 毎週土曜日午後1時から約3時間 「龍」俳句会同人で俳人協会会員の三輪恒子さん(75)=長浜=が、第2句集『詩魔(しま)』(美研インターナショナル発行)をこのほど自費出版した。身近な自分の生活の中で感じた心象を詠んだ100句を収録している。絵本のように色彩に富んだ装丁と挿絵で桃の花に包まれたような仕上がり。手に取った人に春の訪れを一足早く告げている。 岩滝町生まれの三輪さんは19歳の時、職場グループで俳句の手ほどきを受けた。その後、「京鹿子」「青玄」などを経て故桂信子さんが主宰する「草宛」に入会し、約30年にわたって桂さんの指導を受けた。1996年から浜明史さん主宰の「龍」で活動を続ける。 99年に第1句集『天爾遠波(てにおは)』を自費出版し、句集はこれだけと定めていたが、長生きを得たことに対する自分への褒美として第2句集を作った。99年以降に作った500句の中から100句を自選した。外出する機会は減ったが、山に囲まれた自宅周辺の四季の移ろいなど句材には事欠くことなく、目で見たものの中に自分の気持ちを込めて表現した。 『詩魔』は縦15センチ、横22センチ、47ページ。市民俳句大会で入選した句「白桃を包むがごとく洗ひけり」を本の桃色の帯に掲載している。亡くなった夫や桂さんを偲ぶ句も収める。三輪さんは「俳句は私にとり日記のようなもの。主人が亡くなった時やつらい時も俳句に支えられてきた。手にした人から『春が来たみたい』と感想をもらいました」と話していた。300部作成した。1冊1300円(税別)。舞鶴堂書店などで販売中。 写真=第2句集を手にする三輪さん |
国道の横断歩道歩いたよ! 聖母幼稚園で交通安全教室 上安久の聖母幼稚園(内海満智子園長、園児220人)で2月7日、交通安全教室が開かれ、今春から小学校に通う年長児77人が、実際に国道27号の横断歩道を歩く体験をした。 同園では1年間に3回、舞鶴警察署の交通巡視員を招いて交通安全教室を開催している。最後の今回は実際に横断歩道を歩いて、車の流れや信号を知ってもらう機会を設けた。 最初に園児らはホールで交通巡視員の酒井由紀子さんから絵を使って、横断歩道は左右を見て車が来ないか確認して渡ること、傘をさして歩く際には前をしっかり見えるように持つことなどの指導を受けた。続いて外に出て同園のそばの国道で、青信号を確認しながら教諭らと一緒に横断歩道を歩いた。 写真=手を上げて横断歩道を渡る園児ら=上安久の国道27号で |
2006年2月7日 |
真倉地区・国道27号沿いに「野菜市」 毎週土曜日午後1時から約3時間 綾部との市境の真倉地区で、地元の人たちが手作りした白菜や漬物などを持ち寄り、野菜市を始めた。新鮮で安全な野菜が市価よりも安いとあって、国道27号を走るドライバーらが立ち寄ったり、近所の人たちが買い物に訪れている。出荷する人たちが話し合って値段を決めたりと、地区のコミュニケーションを図る場にも。毎週土曜日午後1時から開設している。 田畑が広がる真倉地区では主に自家消費用に野菜や米などを作り、余れば友人や近所の人らにあげているが、お年寄りの生産者の種代や楽しみにもつながればと、嵯峨根一正さんと坂根康弘さんらが地区の農家に呼びかけ準備した。昨年12月から毎週土曜日に国道27号沿いの歩道でスタート。特にPRはしなかったが、折からの雪による野菜の高騰もあり、格安の品物にドライバーらがUターンして買い物するなど人気を得た。 1月は休み2月から再開した。場所も迫田商店の綾部よりに移動し、組立式の陳列ボックスを歩道わきに設置。4日は9人が水菜、うずら豆、この日に向け準備した大根の漬物など13品種を出荷し、値段を決める話し合いでは高くなったり安くなったりを経て、シイタケ一パック150円、水菜1束150円、白菜100円などに落着した。 嵯峨根さんは「国道に沿って長い地区だけに、顔を会わせるいい機会にもなり、にぎやかに値段を決めるのも楽しい」と話す。野菜市は午後1時から約3時間。 写真=新鮮で安全な野菜が並ぶ |
2月11日に「平和を語り会う舞鶴のつどい」 児童文学作家の児玉さん講演、アニメ上映会も 平和を願う市民が学び、語る場をつくろうと、「平和を語り会う舞鶴のつどい」の第1回が、11日午後1時〜同4時半、南田辺の西総合会館で開かれる。戦争体験や広島の被爆体験を語りつぐ多くの作品を生み出す児童文学作家の児玉辰春さんが講演する。アニメ上映会もする。入場無料。 憲法改正などが議論される中、平和と戦争体験を語ろうと市民らが同舞鶴のつどい実行委員会を結成。第1回は児童文学やアニメーションを使って学ぶ。つどいは様々な形で今後も継続して開いていく。 児玉さんは1928年広島県大竹市生まれ。38年間中学校で数学教師として過ごした後、創作活動に入った。広島に投下された原爆で焼け残り、原爆資料館に展示される弁当箱や三輪車を題材にした「まっ黒なおべんとう」「伸ちゃんのさんりんしゃ」などを発表し、子供たちに平和を伝えている。「数学教師が歩んだ文学の道」と題して話す。 アニメーション映画の上映会、平和をテーマにしたアート活動、平和トークもする。 【問い合わせ】電話75・2644、事務局の水野さん。 写真=児玉辰春さん作、おぼまことさん絵の『伸ちゃんのさんりんしゃ』の1場面 |
2006年2月3日 |
白杉沖で30センチの大物イセエビ 縁起物でも有名な生き物にびっくり 主に太平洋側の温暖な沿岸部に生息するイセエビが、舞鶴湾内の白杉沖で捕獲され、長浜の京都大学フィールド科学教育研究センター・舞鶴水産実験所に運ばれた。日本海側でもイセエビの捕獲例はあるが、今回のように全長30センチの大物は珍しく、水産研究者らも「府内でこんなサイズの記録は知らない」と縁起物でも有名な生き物にびっくり。2月1日には研究に取り組む三重大学に送られた。 1月29日に白杉沖の刺し網にかかり、府漁連舞鶴地方卸売市場が水産実験所に連絡し提供した。オスで、前の部分の甲羅〈頭胸甲(とうきょうこう)〉は9センチ。同実験所助手の上野正博さんによると、イセエビ漁の盛んな三重県熊野灘沖でも、頭胸甲が7、8センチを超える大物は少ないという。 イセエビは黒潮と対馬暖流が流れる九州西部や千葉県までの太平洋沿岸に分布。岩場に生息し、大きなものは35センチほどになる。孵化後はプランクトンとして浮遊し、海流に乗って移動。1年後に稚エビとなり磯に定着し、脱皮を繰り返して約3年で親エビになる。 対馬暖流に乗って日本海側に入り込んでも、冬場の水温低下で生き残ることができないというが、ごくたまに石川県能登半島沖までの沿岸部で、捕獲された例が報告されている。上野さんから連絡を受けた、イセエビの生態について詳しい三重大学生物資源学部の関口秀夫教授は「浮遊したものが舞鶴湾に定着して大きくなったとは考えにくい。成長したエビがたまたま北へ移動してやってきたのでは」と話す。届いたイセエビは遺伝子などを調べる。 写真=捕らえられた大物のイセエビ=1月31日、水産実験所・益田玲爾助教授提供 |
野田・井川ペアが2年連続の全国大会 舞鶴ひまわりク、最多の5組10選手 ソフトテニスの舞鶴ひまわりクラブ(南部照一代表)の小学生選手たちが、1月28日、福知山市三段池体育館であった第5回京都府小学生ソフトテニス4・5年生インドア大会(府小学生ソフトテニス連盟主催)で、五組がベスト4に入り、全国大会の出場を決めた。 全国大会に出場するのは、5年生男子の部で優勝した野田和明(中筋小5年)・井川佳祐(同)組、同3位の藤田緑(倉梯第二小5年)・原田雅也(三笠小5年)組、4年生以下男子の部3位の井上侑(高野小4年)・神社峻広(新舞鶴小3年)組、同女子の部3位の中沢茉那(中筋小4年)・馬場いつみ(明倫小4年)組と石角唯花(余内小3年)・濱田裕里奈(倉梯第二小3年)組。 野田・井川組は、2年連続の全国大会出場。昨年は予選リーグで2位となり、2位トーナメントでは初戦で敗退しているため、両選手は「予選リーグを1位で突破して、1位トーナメントで出来るだけ勝ち進みたい」と話している。全国大会は、3月29日〜同31日、千葉県白子町で開催される。 舞鶴ひまわりクラブは、上安久の文化公園体育館で、月に10日練習会を開催しており、現在クラブ員は男子13人、女子20人。これまでも全国大会に多くの選手が出場しているが、今回の5組10人は最多という。 写真=全国大会に出場するひまわりクラブの選手たち |
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