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2006年6月30日

東ティモールの現状、7月9日に報告会
復興支援に取り組んだ日本人スタッフら
 独立反対派の勢力による虐殺や焼き打ちで、多くの市民が難民となった東ティモール。独立から5年目を迎える現在も政情不安が続き、市民らは避難生活を余儀なくされている。その現状を伝えようと、現地で復興支援に取り組んだ日本人スタッフが7月9日、北田辺のカトリック西舞鶴教会リグリアンホールで、報告会をする。3月に現地を訪れた市民2人もその様子を語る。市民の来場を呼びかけている。入場無料。  ジャワ島に連なる東側にティモール島は位置する。その島の半分が四国とほぼ同じ面積の東ティモール。ポルトガルが植民地としたり、1942年から3年間は日本が占領。75年に独立を宣言したが、9日後にはインドネシア軍が武力侵攻し併合した。  99年、東ティモールの人達は直接選挙で独立を選択したが、親インドネシア派民兵による虐殺が始まり、国連の多国籍軍が到着するまでに首都ディリの九割の建物が破壊され、人口75万人中の25万人が西ティモールに逃れた。2002年に独立したが、現在も東西間の反目、国軍と警察の抗争など政情不安が続く。27年間支配したインドネシアは厳しい弾圧を行い、日本はインドネシアの最大の援助国であり続けた。  東ティモールの復興支援のため、99年に日本カトリック司教協議会に東ティモールデスクが発足、翌年から現地駐在員を置き援助活動を続けてきた。カトリック西舞鶴教会主催の報告会では、3年間デスクの現地スタッフだった徳恵利子さんが話す。  また、3月には現地へのスタディツアーがあり、舞鶴から教会関係者を通して東ティモールに関心を寄せていた元小学校校長の水嶋純作さんら2人が参加。米作りをする村や中学校、虐殺現場などを回り、各国からの援助が役立っていない様子も実感した。  南山大学大学院で学ぶ水嶋さんは「現地からのメールでは、いまも東出身という理由で家を焼かれ、教会施設に何千人も難民キャンプさながらの生活を送っています」とし、2人は独立達成後の人々の歩みと現在を一緒に考える機会にと、9日に報告する。時間は午前10時半〜正午。
【問い合わせ】電話77・0418、濱口さん。

写真=1999年に虐殺された人々に、今も献花に訪れる市民が絶えないサンタクルス墓地(2006年3月、水嶋純作さん撮影)
舞鶴水産実験所助教授の益田さん
専門とする魚類心理学の入門書出版
 長浜の京都大学フィールド科学教育研究センター・舞鶴水産実験所助教授の益田玲爾さんが、専門とする魚類心理学の入門書『魚の心をさぐる―魚の心理と行動―』(成山堂書店、四六判、144ページ)をこのほど出版した。舞鶴などの海に潜って研究のフィールドにする益田さんの初めての著作。独自の視点から魚の行動を分析し、市民に馴染みの若狭湾の魚たちも登場する。全国の書店で発売中。  益田さんは1965年横浜市生まれ。東京大学農学研究科博士課程を修了後、ハワイの研究機関に勤務した。2000年に実験所に移り、魚類心理学の研究室を開設、舞鶴湾などを定期的に潜り、魚たちの生態を観察・研究し、その一端を本紙の連載「若狭湾水中散歩」で紹介するほか、テレビの科学番組に出演したり講演会で話してきた。『海の生物資源』(東海大学出版会)などで分担執筆した。  「魚の行動の背後にあるからくりを実験で確かめたい」との思いで魚類心理学をスタートし、放流に最適な成長期を調べたその研究成果を水産資源の管理に役立てたり、魚で分かった点を人間心理への応用にもつなげることを追求する。  高校生らを対象に、水産の知識をわかりやすく伝える成山堂のベルソーブックスシリーズの26冊目として、監修する日本水産学会の依頼を受けて執筆した。舞鶴湾の四季の魚の様子、シマアジなどがきれいに並んで泳ぐ秘密、イシダイを使った学習能力の実験、木で作った漁礁の効果などを書いた。研究者の生き方に興味を誘うような話題や地球温暖化にも言及し、多くの魚の写真も掲載する。  益田さんは「研究者になって本を書くことが一つの夢だった。舞鶴の海に潜って思いついたことを実験で確かめ、市民や小学生に説明することの積み重ねが本の形になった。舞鶴にいなければ書けなかった本です」と話している。初版は2000部。定価1680円。書店になければ注文を。  益田さんは7月5日午後八時から放送のNHK番組「ためしてガッテン」に出演する。

写真=初めての著作を手にする益田さん
2006年6月27日

夭逝した少年と少女の思いアジサイに
城南中生、花を通して命の尊さ学ぶ
 京田の城南中学校(稲川芳文校長)の正門右側の花壇に、大きな色とりどりのアジサイがいま花を咲かせている。城南中への入学を待たずに亡くなった少年が、病院の病室から眺めていたアジサイを看護師が17年前に学校に贈り、学校技労員が挿し木をして増やしたものだ。長年、アジサイに秘められたこうした話は知られずにいたが、生徒たちは花を通して命の尊さを学ぼうと取り組みを始めた。  城南中に勤務した技労員の男性が2005年3月に退任する際、いきさつを初めて披露した。国立舞鶴病院(現・舞鶴医療センター)に入院していた少年が急性骨髄性白血病で亡くなった。少年は病室の窓からアジサイをよく眺めていたことから、小児科看護婦長がそのアジサイを少年が進学するはずだった城南中に届け、この男性が校舎がよく見える国道側の花壇に挿し木をし、少しずつ増やしていった。  初めてこのエピソードを知った学校職員が調べていく内、この少年と前後して同じ病気を5歳の時に発病し、入院した舞鶴病院に隣接する舞鶴養護学校で学び、平成3年6月に10歳で亡くなった岡安直美さんのことを知った。直美さんも城南校区に住んでいたことが分かった。  アジサイを通して、夭逝した少年と直美さんから命の尊さや、関わった人たちの思いを感じようと、今月から教師らが授業で経過や、直美さんが亡くなる2年前の小学2年の時に、自分の入院で生活が変わった家族を気づかう作文などを全生徒に紹介した。生徒と教師らは地域のお年寄りから剪定の方法を教えてもらったり、手伝っている伊佐津川沿いのアジサイ並木に、このアジサイを植えることなどを話し合っている。  3年生の舩本あかりさんと秋山佳菜さんは「由来を知ってびっくりした。多くの人に知ってほしい」、3年生の阿部純也君は「校内にアジサイを増やしたい」と話していた。

写真=看護師から贈られ、いま大きな花を咲かせるアジサイ
ピティナ・ピアノコンペティション舞鶴地区予選
佐谷さん(三笠小)に舞鶴市長賞
 社団法人・全日本ピアノ指導者協会=略称・ピティナ=舞鶴支部(竹内晴代支部長)主催の第30回ピティナ・ピアノコンペティション舞鶴地区予選が6月25日、浜の総合文化会館で行われ、特別賞の舞鶴市長賞に三笠小3年、佐谷麻美さんが輝いた。  同コンペティションは、全国で3万人以上が参加する世界最大規模のピアノコンクール。全国200地区で地区予選、さらに全国62地区で地区本選が行われ、全国決勝大会の出場者が決まる。  舞鶴地区予選には、園児から高校生の198人が参加、年齢別の各カテゴリーに分かれて、課題曲を演奏して、ピアノの演奏技術を競った。審査の結果、京都地区本選(8月9、10日、京都市山科区の東部文化会館で開催)に進出する50人と、特別賞の受賞者が決まった。  表彰式では、京都地区本選の進出者を発表、また、舞鶴市長賞を受賞した佐谷さんに、江守光起市長から賞状とトロフィーが贈られた。  このほか、特別賞の受賞者は次の皆さん。  舞鶴市教育長賞=堀尾大真(中舞鶴小4年)▽ピティナ舞鶴支部賞=志賀悠(倉梯第二小2年)▽JEUGIA賞=佐久間香菜(高浜小6年)▽カワイ賞=志摩杏奈(余内小2年)▽検定部優秀賞=黒崎美楓(倉梯小6年)

写真=特別賞受賞者や江守市長と審査員ら
2006年6月23日

聴覚言語障害者たちの交流拠点、情報を学ぶ場
支援センター5周年、デイサービスセンター3周年
 市聴覚言語障害者支援センターが5周年、市聴覚言語障害者デイサービスセンターが3周年を迎えた。耳の不自由な人たちへの相談活動や、生活に必要な情報を学ぶ場を作るなどの役割を担う。情報が入らず孤立しがちだった障害者たちが、センターで交流の輪を広げて笑顔を取り戻している。記念式典が6月18日、余部上の市障害者総合支援センターで開かれ、今後も魅力あるサービスの提供と、未利用者への呼びかけをしていきたいとした。  社会福祉法人・京都聴覚言語障害者福祉協会(高田英一理事長)が、ろうあ者や中途失聴者、難聴者らを対象に支援や機能訓練をする両センター(余部上)を運営。2001年に開設した支援センターは舞鶴市の事業委託を受け、手話通訳者と要約筆記奉仕員の派遣、補聴器や生活に関する相談などを実施する。昨年は生活相談が1644件で増加傾向にある。  デイサービスセンターは、ろうあ者たちが中心になり民家を借りて学習活動を行ってきた「つるの会」を発展させる形で、全国で初めて03年に開所し、現在は支援センターに併設。同協会の自主事業として、聞こえないことで入手できなかった防災・健康の情報を提供する学習、難聴者への手話教室、料理教室、創作活動などを実施する。家に閉じこもりがちだった人が訪れ、心を開くきっかけの場となっている。毎週月、火、木、金曜に開き、36人が利用する。  式典には利用者や手話サークル、要約筆記サークルのメンバーら約100人が出席。同協会常務理事の保住進さんが「障害者や高齢者など社会的に弱い立場を余儀なくされる社会から、関係者の皆さんと力を合わせ、少しでも温もりのある豊かな社会になるよう努力したい」とあいさつ。  続いて、デイサービスを利用する女性たちが習った銀座カンカン娘の踊りを披露したり、ろうあ者の濱元和子さんが「新聞やテレビの分からない用語を持ち寄って勉強したり、しめ縄づくりをしています」とデイサービスの様子を発表した。また、難聴者の中野恵子さんらが「職員の皆さんの笑顔に迎えられ、聞こえにくいことを気にすることなく集い、笑い、心のほぐれる幸福を感じています」とお祝いのメッセージを寄せた。  同協会によると、サーービス量に応じて利用者に原則1割負担となる障害者自立支援法が今春から実施されて以後、デイサービスの利用回数を減らすケースも出てきた。「障害者手帳を持つ難聴者は市内で600人です。こうした人たちにまだまだセンターが知られていない。利用を呼びかけていきたい」とする。  両センターの問い合わせは電話64・3911、FAX64・3912。

写真=記念式典でデイサービスの様子を発表する利用者
スポ少軟式野球府予選会で志楽が優勝
全国交流大会出場かけ近畿大会へ
 志楽少年野球クラブ(池田弘道監督)が、第28回全国スポーツ少年団軟式野球交流大会府予選会で優勝した。府代表として、7月15日に奈良・橿原球場で開催される近畿交流大会で、近畿各府県代表と全国交流大会の出場をかけて対戦する。  志楽、朝来小学校の5、6年生がメンバーの同クラブは、舞鶴市スポーツ少年団に加盟。全国交流大会出場に向けた第1ステージの舞鶴・宮津・京丹後ブロック予選、さらに北部ブロック予選を勝ち抜き、府予選会に進出した。  志楽少年野球クは、府北部ブロック代表として6月17日、福知山市民球場で行われた府予選会に出場。府南部ブロック代表の久御山バッファローズを2―1、京都市内ブロック代表の太秦ベースボールズを7―5で破り優勝した。  久御山戦では、川端健介投手から井上由貴3塁手への継投で接戦を勝ち抜き、太秦戦では、井上3塁手、森山義久1塁手、若林拓也右翼手ら中軸打線の活躍で打撃戦を制した。池田監督は「守備や走塁の課題を克服して、さらにレベルアップを図り、全国交流大会出場をめざして近畿大会に臨みたい」と話している。  志楽少年野球クのメンバーは次の通り。  井上由貴(志楽小6年)川端健介(朝来小6年)山本圭也、森山義久、藤原聖、野原滉太、石田峻也、池崎光希、若林拓也(以上志楽小6年)川端千都(朝来小5年)新井晶登、加藤魁(以上志楽小5年)

写真=府予選会で優勝した志楽少年野球クラブ
2006年6月20日

伊佐津川沿いのアジサイ並木を守ろう!
城南中生100人が草刈りで協力
 中筋地区の老人クラブが取り組む伊佐津川沿いのアジサイ並木を守ろうと、城南中学校の生徒約100人が6月16日、万願寺の九枠橋から境谷の境谷橋(木橋)の区間の土手で、アジサイの周囲の草刈りをした。2001年からこの区間に、地元の高齢者と城南中生徒たちで350本を挿し木した。まだアジサイは小さいが、それでも青やピンクなどの花を見せている。生徒たちは今後も二ツ橋まで延ばす並木の植樹や、草刈りを手伝うことにしている。  九枠橋から北に向かって、伊佐津川沿いの左側の土手には自転車歩行者専用道路が整備され、地元の人の散歩や通学コースになっている。その専用道路のすぐ下の土手に、中筋老人クラブ連絡協議会(嵯峨根清彦会長)が堤防の環境美化にと、府の許可を得て01年からアジサイの挿し木を始めた。2年前には城南中の3年生も120本の植樹をし、いまでは境谷までの1キロの区間に350本のアジサイが並ぶ。  老人クラブで施肥をしたり、地元有志も加わって草刈りなどを続けてきたが、高齢化と範囲が広いため、作業の人手が不足しがちになった。「どこにアジサイがあるのか分からない」との声を聞き、生徒会が草刈りボランティアを呼びかけ、1〜3年の100人が応じた。この日、老人クのメンバーと一緒に鎌を手に草刈りをすると、色とりどりのアジサイの花が土手沿いに見通せるようになった。  3年生の藤田美紀さんは「友達とこの土手の道をランニングしたことがあるけど、先輩たちがアジサイを植えたことを知らなかった。卒業してもここを歩いてアジサイを見に来ます」と話していた。同協議会会長の嵯峨根さんは「老人会だけでは世話に手が回らなかっただけに、中学生の応援は心強くありがたい。ここは地元の人の朝夕の散歩コースになっており、多くの人の目を楽しませる並木になれば」と一緒に作業した。  同協議会では2年後を目標に、二ツ橋までアジサイの並木を延ばしたいとする。

写真=専用道路下の土手でアジサイの周りの草刈りをする中学生たち
空き缶やポリ袋などのごみ拾いに汗
白糸中生400人が新川クリーン活動
 浜の白糸中学校の生徒約400人が6月16日、学校前を流れる新川(与保呂川)で、クリーン活動を実施した。川の中に入って空き缶やポリ袋などを拾い集めた。  地元の「新川を美しくする会」の清掃活動を見ていた生徒たちが自主的に参加したのをきっかけに、1999年から生徒会が呼びかけ毎年、ボランティア活動として続けている。その後、流域の青葉中や倉梯小、与保呂小にも取り組みが広がり、年々地域の環境美化の意識も高まり、川で見かけるごみも少なくなっている。  今回も参加を希望した1〜3年の約400人が、片山橋から養老橋までの区間で、川のごみを集めた。

写真=川の中に入ってごみを拾う生徒たち
2006年6月16日

新規就農者と仲間たち、苗を定植
力と知恵を合わせ「堀川ゴボウ」栽培
 正月のお節料理などに使われる京の伝統野菜、堀川ゴボウの栽培に、岡田地区などの新規就農者ら6人が「舞鶴伝統野菜倶楽部」を結成して取り組んでいる。米やイチゴ、万願寺甘とうなどを作り、専門分野の異なる農業者と大工のメンバーが力と知恵を合わせる。由良川近くの志高の畑約30アールを耕し、このほど3900本の苗を定植した。11月からの収穫に向け、京都市内などにも売り込みたいとする。  堀川ゴボウは、豊臣秀吉が京都に建てた聚楽第の堀に、住民たちが豊臣家滅亡後にゴミと一緒に捨てたゴボウが、芽を出して太くなったのが始まりとの由来を持つ。品種としては滝野川ゴボウだが、一般のゴボウと栽培法が異なる。  10月に種を播いて翌年の6月ごろ一旦引き抜き、長さを60センチほどに切りそろえた後、斜めに寝かせて再び畑に植え、11〜12月に収穫する。6月には指1本ほどのものが、収穫時には直径5センチまでの太さに育つ。味と香りがよく、普通のゴボウよりも柔らかい。中は空洞で、そこに詰め物をした料理が有名。料亭などで使う高級食材となっている。  府北部の主産地は大江町で10数人が生産する。京都市場では約8000本の取り扱いがある。舞鶴では生産量は年々減少し、台風23号のあった2004年はほとんどなかった。  新規就農者の米原浩朝さん(36)=福来=や添田潤さん(28)=西方寺=ら3人は昨年、堀川ゴボウを栽培し1600本を出荷したが、土から掘り出す収穫には手間がかかり、共同で取り組んで面積も広げようと、百姓仲間に声をかけ六人で同倶楽部を作った。購入した苗を3カ所の畑に植え、乾燥防止と除草対策として畑に藁を敷いた。  メンバーで大工の徳永啓二さんが製作した道具を使って、畑に斜めに穴を開けて植えやすくするなど、それぞれが得意な仕事で協力する。代表の米原さんは「市場に出荷するほか、みんなで直接取り引きできる店を開拓したい。全国のお節料理に堀川ゴボウの1品が定番になるよう広まれば」と話していた。
【問い合わせ】電話82・0008、JA加佐支店。

写真=堀川ゴボウの苗を植えるメンバーたち=志高で
西高生がジャワ島中部地震被災者支援へ
6月17日、西市民プラザでフリーマーケット
 5月にインドネシアのジャワ島中部で起きた地震の被災者を支援しようと、西舞鶴高校生徒会(藤原玲奈会長)が中心となって、6月17日午前10時〜午後2時、円満寺の西市民プラザで、西高フリーマーケットを開く。被害状況をパネルで伝え、ボランティア部なども手作りした作品やクッキーなどを販売し、売上金を義援金として現地に送る。来場を呼びかけている。  5月27日にジャワ島中部で起きた地震で約6000人が死亡、約3万6300人が負傷した。現在も約64万人の被災者が、避難所やテントでの避難生活を続けているという。  西高生徒会と各クラブは、舞鶴を襲った2004年の台風23号や、今年3月にも、フィリピンの地滑り災害の被災者を支援しようと、フリーマーケットを開き、集まった義援金を送った。  写真部がポストカード、手芸部がミサンガ、商業科の生徒らがコーヒーを販売する。先週から生徒会の役員でチラシ作りをし、市内の小中学校に配布した。義援金は京都府国際センターを通して現地へ送る。会長の藤原さんは「前回は多くの方に来ていただきました。自分たちでできることを続けていきたい」と話していた。
【問い合わせ】電話75・3131、西高。

写真=来場を呼びかけるポスターと義援金箱を手にする西高生徒会役員ら
2006年6月13日
















舞鶴市展「市展賞」に泉さん(日本画)ら
6月14日〜18日、総合文化会館で作品展示
 第38回舞鶴市展(舞鶴市、同市教委主催)が6月14日、浜の総合文化会館で開幕する。市内外から応募のあった洋画、日本画、書、写真、工芸美術の5部門の入賞・入選作260点と招待作家の作品など合わせて308点が展示される。同18日まで。時間は午前10時〜午後6時(ただし、最終日は午後5時)。入場無料。  今回の応募点数は、洋画66点、日本画32点、書56点、写真99点、工芸美術32点の計285点で、前回の応募点数281点をわずかに上回った。応募作品は審査され、各部門ごとに最優秀賞の市展賞1点が選ばれたほか、特選、奨励賞などの入賞作、入選作が決まった。  市展賞に輝いたのは、▽洋画=綾部市、新宮都木彦さん(75)の「ふるさと幻映2」▽日本画=行永、泉靖子さん(53)の「往時の物たち」▽書=万願寺、新宮文葉さん(45)の「種田山頭火の句」▽写真=宮津市、宮崎日出生さん(76)の「里山悠々」▽工芸美術=倉梯町、長谷川紀子さん(66)の「輪舞」。  舞鶴の受賞者の泉さんの作品は「日常の中に捨てられ忘れられた物に着眼し、その中に自らの心を寄せ、何かを表現しようとした」、新宮さんの作品は「素材の内容と墨色の関係がピタリと収まった」、長谷川さんの作品は「黒色のシンプルな形態に、白の線というモノクロームな色調に、リズミカルなデザインがよくマッチしている」と、各審査員の講評を得た。  市展賞を除く入賞者は次の皆さん。  【洋画の部】特選=芦田ミス子(行永東町)土手道代(浜)▽奨励賞=岩崎富治(綾部市)杉本光弥(森本町)三國滋子(魚屋)▽委嘱作家賞=佐藤栄一(倉梯町)  【日本画の部】特選=古川京子(倉梯町)▽奨励賞=分野英子(溝尻)今中満智子(浜)  【書の部】特選=高橋依里(京都市)村尾彌生(公文名)▽奨励賞=中嶋青峰(堀上)小林孤城(小倉)▽委嘱作家賞=嶋田麗雲(森)  【写真の部】特選=河村輝子(高野台)和田国広(福知山市)▽奨励賞=林正武(吉野)垣内秀夫(安岡町)井田竹次(綾部市)松岡秀雄(白屋町)  【工芸美術の部】特選=高橋洋子(兵庫県丹波市)▽奨励賞=谷口一郎(福知山市)高井孝子(成生)

写真左=【市展賞】泉さんの日本画「往時の物たち」
写真中=【市展賞】新宮さんの書「種田山頭火の句」
写真右=【市展賞】長谷川さんの工芸美術「輪舞」
舞鶴少年サッカークラブ結成20周年
京都パープルサンガKIDSサッカー教室
 舞鶴少年サッカークラブ(小森宏代表)が結成20周年を迎えた記念行事として、6月10日、伊佐津の西運動広場で、京都パープルサンガKIDSサッカー教室を開いた。定員を大きく超える幼稚園児と小学校1、2年生の約140人が参加し、サンガ普及員のコーチの指導を受け、ミニゲームなどを通してボールに親しんだ。  サッカーワールドカップのメキシコ大会の1986年に、同クラブを結成した。現在はジュニア選手(小学生)40人、ジュニアユース(中学生)40人が所属し、練習や試合に臨んでいる。  日本サッカー協会でも小学校低学年のKIDSを対象に、サッカー教室を全国で取り組んでいることから、同クラブも20周年の記念事業として、サッカー初心者の子供たちにボールを使って遊んでもらおうと、サッカー教室を初めて企画。府内を中心に教室を開く京都パープルサンガ普及部に指導を依頼した。  元日本代表や元サンガ選手の普及部コーチら七人が訪れた。園児と小学生の部に分かれて、ボールを使った運動をしたり、シュート練習をした後、5対5でミニゲームをし、子供たちはゴールに向かってボールを蹴り込んだ。また、夜には記念パーティーも開かれ、フリーアナウンサーで女子1級審判員の和田りつ子さんのトークショーもあった。

写真=サンガのコーチの指導でミニゲームをする子ら
2006年6月9日

舞鶴医療センターに助産師外来
妊娠中のケアや出産後の訪問育児相談
 産婦人科医師の退職に伴って、行永の舞鶴医療センター(平野伸二院長)は先月(5月)から助産師外来を開設した。看護師10人がスタッフとなり、分娩の取り扱いを除く、妊娠中のケアから出産後の保健指導、自宅に訪問しての育児相談などに取り組む。医師がいなくなった機会を逆に活かし、看護師本来の仕事に立ち戻り、母子が主体となった出産や子育てをサポートする。将来は院内で分娩もできるようにと検討を重ねている。  昼夜を問わない長時間労働などを背景に、全国的に産婦人科医の不足が深刻化する中、同センターでは3人いた同科医師が、出産準備などの理由で3月末までに全員が退職し、同科は休止状態となった。しかし、助産師らがこれまで蓄積してきた専門性と、未熟児の集中治療をするNICUを含む母子医療センターを活かし、自分たちにできる活動をしようと同外来の開設を実現した。  陣痛から分娩、回復期までを、自宅と変わらない雰囲気の同一の部屋で過ごすLDR(居室型分娩室)を外来の相談室として利用する。外来者に対してゆっくりと時間をかけて話を聞き、妊娠中の乳房のケアや妊娠の保健指導、育児相談などに応じる。約1カ月間に21件の外来があった。自宅への訪問ケアは沐浴指導などに取り組む。  このほか電話相談や、他の病院で生まれた新生児の同センターへの搬送で、小児科に同行して母子をフォローする。母子医療センターには現在も、搬送されてきた未熟児や産褥入院する女性らが入院している。助産師の森谷幸子さん(32)は「いまは病院で医師が扱うお産が当たり前になっていますが、そうした市民の意識を変え、自然なお産とは何かを一緒に考えていきたい」と新たな一歩を踏み出した。  同センター病棟師長の吉田美和子さんは「本来お産とは自然なもの。母子が主体となって、その声を聞きながらいいお産ができるように助産師本来の仕事をしていきたい」と話す。今後は助産師が分娩を扱えるように院内助産院の開設に向け、取り組みたいという。外来と訪問ケアは平日の午前9時〜午後4時、予約制。電話相談は平日の午前8時半〜午後5時15分。
【問い合わせ】電話62・2680、同センター。

写真=くつろいだ雰囲気のLDRを利用した助産師外来の部屋
6月一杯、辻本さん(浜)の押し花額展
週末だけのアートギャラリー「カサマン」で
 ふしぎな花倶楽部インストラクターの辻本敦子さん=浜=の押し花額展が、浜の週末だけのアートギャラリー「カサマン」で開かれている。八重桜の花や自宅で育てた草花など、大好きな花の美しい色彩を額の中に活かしている。今月まで。  辻本さんは60歳を過ぎてからふしぎな花倶楽部で押し花を学び、インストラクターの資格を取得した。これまで同倶楽部で作品展に出品してきたが、一人展は今回が初めて。  草花が大好きで自宅庭で様々な花を育てる。そうした花と野で見つけた花などに、1週間かけて10キロの重しを置く。額に入れて真空状態にすれば数年は色褪せず、鮮やかな色彩を楽しむことができる。今回はバラ、野イチゴ、クズの葉、ニンジンの花などを使って、花束やリーズ状などにデザインした作品が並んでいる。  期間は今月の土・日曜の正午〜午後6時。入場無料。
【問い合わせ】電話62・1110、カサマン。

写真=押し花額の作品と「ふしぎな花倶楽部」インストラクターの辻本さん
2006年6月6日

東高ウィンドアンサンブル部が吹奏楽教室
中学生たちに各パートの基礎を手ほどき
 府立高等学校の土曜日子ども体験活動プログラムとして、東高吹奏楽教室が6月3日、泉源寺の東舞鶴高校で開かれた。同高ウィンドアンサンブル部(川渕あゆみ部長、部員112人)の部員が講師役を務め、市内や綾部などの中学生220人が、各楽器のパートに別れて基礎の手ほどきを受けた。  白糸と城北、城南はじめ、綾部や福知山などの中学校で吹奏楽部に所属する中学生たちが参加した。それに対して同アンサンブル部は約九十人の部員がフルートやクラリネット、トランペットなど12の楽器別に指導を担当した。  高校生たちは各パート別に、楽器の扱い方から演奏の基礎までを丁寧に教えたほか、府吹奏楽コンクールの中学校の部で課題曲となっている「海へ 吹奏楽のために」など2曲の模範演奏を披露。パーカーション(打楽器)を指導した東高3年の中野さくらさんは「初めての中学生が多かったので、スティックの持ち方やリズムの取り方を教えました。みんな素直に話をきいてくれ、やる気を感じて楽しかったです」と話していた。

写真=東高生(右端)からリズムの取り方を教わる中学生
「いいお産ってなあに?」助産師招き交流会
6月17日、西方寺の大庄屋上野家で
 助産院での出産経験を持つ市内の女性たちが、お産について考えようと、6月17日午後2時半から西方寺の大庄屋上野家で、「サンバ(産婆)DEお産!in上野家〜いいお産ってなあに? みんなで考えませんか〜」を開催する。敦賀市の瀧澤助産院(瀧澤和子院長)の助産師たちが、その活動や現在の医師不足などの話をし、市民と交流する。来場を呼びかけている。  富室の徳永和子さんが2児(3歳、1歳)を、西方寺平の布施京子さんが1児(7カ月)を、助産師が開業する瀧澤助産院で出産した。2人とも診察を受けた病院では、医師から十分な説明を受けることができず、夫婦が主体になってお産に関わることができない体験をしたことから、助産院での出産を選んだ。  助産師が4人いる同助産院で年間約80人が出産する。助産師がゆっくりと時間をかけて説明をし、その人がどんな人でどんな暮らしをしているかまで話を聞いてくれ、「心の部分を大切にしてくれた」(徳永さん)、「検診に行くのも楽しかった。行くとホッとでき、産む時もリラックスできた」(布施さん)という。出産後もこまやかなケアで、「この時の体験が自宅に戻ってからの育児に役立った」とも。  病院で医師が処置するお産が当たり前になっているが、もう一度お産について助産師も交えて考えてみようと、2人が交流会を呼びかけた。だれでも来場できる。定員40人(先着順)。参加費500円(おやつ、コーヒー付き)。時間中、子供の世話をする。申し込みは徳永さん(電話83・1309)、布施さん(電話83・1410)へ。

2006年6月2日

犬や猫たちと人とのふれあい活動
「ハーモニー」が施設で心の刺激や癒し
 今年の干支は戌。犬たちと人とのふれあい活動に取り組んでいるのが、ボランティアグループ「ハーモニー」(飯田弘子代表、15人)。高齢者や障害者の施設を犬や猫とともに訪れ、ふれあうことで人に心の刺激や癒しを与えている。6月11日には、愛犬と楽しく暮らす方法を学んでもらおうと、認定家庭犬しつけインストラクターの築山清美さんを講師に迎え、セミナーを開催する。  全国の獣医師らを中心とした社団法人日本動物病院福祉協会が、人と動物とのふれあい運動(CAPP)のボランティア活動を提唱し、1986年にスタート。舞鶴では元市民病院の医師が呼びかけ、獣医師や愛犬家の市民らが94年にハーモニーを設立した。  現在は会員たちが特別養護老人ホーム「寿荘」を2カ月に1回、知的障害者授産施設「みずなぎ学園」を月に1回など訪れる。同行する動物は猫もいるが、ゴールデンレトリバーやチワワなど犬が多い。参加できる動物は、人が好きな社会性に富むものが選ばれる。施設を訪れる48時間以内にシャンプーなどのケアも施す。活動第1号犬は、雑種の捨て犬を保護し育てた。  リーダー犬は相手によって動きを変える。高齢者に対してはじっと動かず、障害者には一緒に散歩し、自分の行動を通して他の犬にルールも教えている。最初は犬を怖がっていた高齢者も、次第に慣れて頬ずりする変化も見られる。寿荘の職員は「以前飼っていた犬のことを思い出し、泣きながらも笑顔を見せたり、ふだん表情のない人も和やかな顔を見せてくれています」とその効用を話す。  メンバーで獣医師の安積初江さんは「動物の持っている力を借り、私たちもエネルギーをもらっています」と話している。飯田代表は「ボランティア活動に適性のある動物がなかなか育たないなど悩みはありますが、待っていて下さるのをひしひしと感じます」と、今後も動物をパートナーとして活動を続ける。  ハーモニーでは毎年、動物の飼い方などの啓発活動にも取り組む。第6回目の今年は、11日午後1時から浜の舞鶴トラベル2階(JR東駅北口)で開く。定員は30人。参加は無料。
【問い合わせ】電話64・1210、あづみ動物病院。

写真左=犬とふれあい表情を和ませる寿荘のお年寄り
写真右=一緒に活動する「ハーモニー」の会員と動物たち
一人暮らしの高齢者宅に緊急通報システム
市が委託、看護師ら24時間体制で安心生活支援
 舞鶴市はこのほど、市内の一人暮らしの高齢者の緊急時の連絡や日常生活の相談に応じる安心生活支援システム事業を始めた。委託先の安全センター(本社・大阪市)の看護師らが365日24時間体制で対応し、高齢者宅に設置した装置を通して定期連絡を入れたり、緊急時には消防署や近隣の人に通報する。導入後ほぼ1カ月で84人が設置を希望し、48人に取り付けた。  一人暮らしのお年寄りに住み慣れた地域で安心して暮らしてもらおうと、65歳の希望者を対象に同システム事業を実施。契約した高齢者宅に通報装置を設置する。「緊急」「相談」のボタンを押すと、同センターにつながり、装置に向かって話すことができる。  同センターに常駐する看護師が、健康や医療に関する相談に応じるほか、急病で「緊急」のボタンを押すと、同センターが状況に応じて、事前に確保した近隣の協力や消防署などに連絡し、安否確認に駆けつけたり必要な措置を取る。また、定期的に同センターから連絡を入れ、高齢者の様子の把握や介護予防をアドバイスする。  利用料は1カ月1575円。
【問い合わせ】電話66・1012、市保健福祉部長寿社会推進課

写真=健康相談も受けられる通報装置
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