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2006年9月29日











まいづる福祉会が米屋とホテル
10月から新規事業、1・7日にオープン
 障害者の授産施設を運営する社会福祉法人まいづる福祉会(黒田隆男理事長)が、10月から新規事業を始める。農家からの産地直送米を販売する米屋を浜に1日オープンするのに続き、大波下のカフェレストラン「ほのぼの屋」の隣に、少人数が宿泊できるホテルを7日開業する。こうした事業に合わせ、これまで無認可施設の共同作業所の利用者が認可施設に移行し、無認可を解消する。障害者自立支援法で利用者負担が増える中、新事業で障害者の働く場を広げ給料アップを図る。  今春施行の自立支援法は、サービス量に応じ原則1割の自己負担を利用する障害者に求める。各地の施設では多い人で約2万円の利用料、これに給食費とバス代も含めると、賃金を上回る負担を余儀なくされ、利用を取り止めたり回数を減らすなどのケースが報告されている。  同福祉会の施設や共同作業所の場合、通所を止める人はいないが、負担増を受け賃金アップを目指した新事業を検討してきた。また、新事業に合わせ、まいづる作業所とワークショップの定員枠を広げ、共同作業所で働く42人が両施設へ移行し、念願の無認可の解消を図る。  浜の国道27号沿いに「米蔵なごみ本舗」を開店する。福井や地元岡田地区などの農家から、直接仕入れた減農薬のコシヒカリなどを扱う。白米のほか、玄米をその場で精米・選別して販売する。今後もこだわり農法による米を取り寄せる。6人の利用者たちが運搬、精米、計量などの作業にあたる。  政岡宏店長は「農家とお客さんの声の橋渡し役となり、米食文化を広めたい。また、地域のお店として市民との交流の場にもなれば」と話す。東門バス停前近く。営業は午前9時〜午後6時半。日曜・祝日は休み。
【問い合わせ】電話65・2202、同店。
 続いてホテル「オーベルジュ・ド・ボノ」を開く。「オーベルジュ」はフランス語で「料理を食べられる宿」の意。ほのぼの屋でフランス料理を食べた後、宿泊してもらう。2002年に開店以来、京阪神や北海道などの来店者も増え、ディナー後の宿泊先の問い合わせが多いことから企画を温めていた。京都市在住だった糸井和夫さんが、シェフに就任後はさらに関西の来店者が増えている。  購入した2階建て住宅を、南仏のプチホテルをイメージし、周囲の海と緑の風景に合った瀟洒な建物に改修。外壁はクリーム色の漆喰風、中庭には四季の花壇、室内は白を基調とした壁を配した。1階はセミダブルベット2台の1室、2階にダブル2台の1室があり、両部屋には白いタイル張りのバスルーム、海とクレインブリッジを見渡せるテラスを備える。  ほのぼの屋の利用者たちがベッドメーキング、清掃などを担当する。同施設長の西澤心さんは「ホテルには多くの裏方のメンテナンスと究極のサービスが必要。メンバーたちがレストランで培ってきた経験を生かし、居心地のいいホテルにしたい」と話す。  平日料金は1階が1泊2食(ディナー・朝食)で1人2万2000円、2階が同2万4000円。予約は電話66・7711。

写真左=浜の国道27号沿いで産地直送米を扱う「米蔵なごみ本舗」
写真中=大波下の「ほのぼの屋」の隣に開業する瀟洒なホテル「オーベルジュ・ド・ボノ」
写真右=テラスから海が見えるセミスイートの部屋
介護を描いた映画「二人日和」
10月7日、西総合会館で上映会
 在宅介護支援センター真愛の家など主催の映画上映会が10月7日、南田辺の西総合会館で開かれる。家族介護支援事業として、古都・京都を舞台に不治の病に冒された妻を夫が介護する夫婦愛を描いた「二人日和」を上映する。入場無料。  同支援事業は、在宅で高齢者を介護している家族の精神的・身体的負担の軽減などを図ることを目的に実施。今回は介護を描いた映画を上映する。  野村惠一監督の「二人日和」は藤村志保、栗塚旭らが出演する。京都で伝統職人の神祇装束司を務める主人公夫婦。その妻が不治の病ALSに冒され、京都の四季の風景を織り込みながら、夫婦の絆を通して生と死をみつめる。ドイツ・フランクフルトの映画祭「第5回ニッポン・コネクション」でグランプリに輝いた。  上映は午前10時と午後2時の2回。定員は各回とも125人。申し込みは不要。 【問い合わせ】電話76・8887、真愛の家。

写真=映画「二人日和」のちらし
2006年9月26日

舞鶴東RC、奨学金贈る大連の中学生ら招き
日中両国の友好の絆へ歓迎レセプション
 舞鶴東ロータリークラブ(畑東海男会長)の招きで来鶴した中国・大連市第37中学校の校長や生徒の一行8人の歓迎レセプションが9月21日、浜のホテル「マーレたかた」で開催され、舞鶴と大連の友好交流を深めた。  レセプションでは、畑会長が「ようこそ舞鶴へ。生徒の皆さんには、ホームステイして日本の生活を肌で感じてもらいました。これから、さらに日本をよく理解してもらい、日中両国の友好の絆がより大きくなることを期待します」とあいさつした。  第37中学校の郭慶月校長は「生徒たちは、温かい歓迎を受け、日本語の学習意欲をさらに高めたと思う。また、帰国して、他の生徒たちにも、日本語学習への刺激になると期待している」と答えた。生徒たちは日本語で自己紹介し、クラブの会員らと歓談した。  舞鶴東ロータリークラブは、舞鶴と大連の友好交流を深めるため、第37中学校で日本語を学ぶ生徒を対象に、1990年以来、毎年奨学金を贈っている。今回、初めて同校の生徒らを舞鶴に招待した。  生徒たちは同20日に来鶴。21日には、若浦中学校を訪れ、生徒たちと交流、さらに江守光起市長を表敬訪問した。

写真=日本語で自己紹介する大連の中学生
ワークショップ「みんなでつなごう子育ての輪」
課題などを話し合い支援策探る
 「みんなでつなごう子育ての輪」をテーマに、京都きっずプロジェクト(KKP)主催の2回連続のワークショップが9月22日、円満寺の西市民プラザであった。子育て中の母親や行政職員ら約40人が参加し、子育て支援の課題などを話し合った。次回は同28日に開催する。  府内のNPOや市民らがKKPを結成し、子育てをする当事者の発想から、「行政とNPOの協働」などを課題に学習を重ねている。その成果を基に各地でワークショップを企画した。舞鶴からはまちづくりサポートクラブメンバーが参加している。  この日のワークショップは「舞鶴って子育てしやすい?」をテーマに、NPO法人きょうとNPOセンター事務局長の深尾昌峰さんがコーディネーターを務めた。はじめに子育て中の母親が舞鶴での子育て支援に関する情報を収集した結果、ほしい情報が瞬時に見つからない▽内容がよくわからないなどの課題を報告した。  続いて、六つのテーブルごとに参加者らが「雨の日、子供が遊ぶ場が少ない」「子供が道草しても安心な町に」「産後の家事をサポートする態勢を」などの課題を出し合い、自分たちで出来る支援策を探した。

写真=子育て支援の課題を話し合う参加者たち
2006年9月22日

与保呂・木ノ下・常の三字女性会
9月24日、敬老会で「蛇切岩」上演
 与保呂、木ノ下、常の三字女性会(大浦さよ子会長)は、9月24日に与保呂の与保呂小学校で開かれる敬老会で、地元の伝説「蛇切岩」を題材にした演劇を上演する。初めての三字合同での取り組みで、出演者たちは上演に向けて舞台けいこに励んでいる。  三字女性会では、敬老会の余興の出し物は、例年各字がそれぞれ踊りなどを発表してきた。今年初めて三字合同での出し物をと、「蛇切岩」の劇を演じることを決めたという。出演するのは、女性会の役員26人と太鼓や笛の囃子方の男性2人。  「蛇切岩」の物語は、親の反対で青年と結ばれなかった娘が池に身を投じて大蛇に変身。この大蛇が暴れて川の氾濫を起こしたため、困り果てた村人たちが、モグサで作った牛形に火をつけ、大蛇に食べさせ退治する。この時、大蛇は熱さにのたうちまわり、大岩(蛇切岩)に激突して3つに切断され、村人たちは頭を日尾池神社(与保呂)、胴体をどう田の宮(行永)、尻尾を大森神社(森)に祀ったという。  劇は「蛇切岩縁起」として、木ノ下女性会の川勝由美さんの弟で、アマチュア劇団を主宰する加々里研一さん(京都市在住)が脚本を書いた。6月に配役を決め、七月の台詞けいこ、8月から週1回、合同で舞台けいこを続けている。演出を担当する川勝さんは「大蛇の暴れる場面が見どころで、大きな青い布を使って波しぶきを表現します」と話す。  敬老会には、約80人のお年寄りが観賞する。大浦会長は「お年寄りのなかにも、この伝説を忘れかけている人もいます。もう一度、ふるさとの伝説を思い出してもらうとともに、次の世代にも伝えていきたい」と話している。劇は9月30日午前10時から与保呂小体育館で再上演することになっており、観賞を呼びかけている。

写真=上演に向け舞台けいこする三字女性会の役員ら
10月1日「秋のほっとストリートinまいづる2006」
西地区商店街などで福祉・健康・環境・食の祭典
 秋のほっとストリートinまいづる2006(舞鶴商工振興会など主催)が、10月1日午前10時〜午後3時半、西地区の商店街などで開かれる。福祉体験や健康相談、環境問題の啓発、飲食の提供など多彩なイベントを繰り広げる。  これまで単独で行ってきた消費生活展をまちづくりイベントと同時開催し、ほっとストリートとして東西地区の商店街周辺で毎年交互に実施。今回はJR西舞鶴駅前で、城北中学校吹奏楽部による演奏でオープニング、平野屋通りなどをパレードする。  西市民プラザを会場とした健康福祉祭りでは、健康相談▽手話・要約筆記・点字体験▽骨髄バンク登録など、マナイ・平野屋通りでの消費生活展では手作り味噌販売▽稲藁細工展など、平野屋商店街での環境コーナーではリサイクル・フリーマーケット、ステージでは西高吹奏楽の演奏▽日星高校手話クラブの発表などがある。  また、新世界商店街は西駅前でたこ焼きなどの屋台村、マナイ商店街は野点などの真名井の清水まつり、中央商店街では和太鼓演奏(飛び入りも可)、平野屋商店街はうどんなどのひらのやうまい処を開催する。  当日は、各会場と舞鶴水産流通センター(下安久)での魚まつりの会場を結ぶシャトルバスも運行する。

写真=ほっとストリートをPRするポスター
2006年9月19日

溝尻田口自治会が結成35周年迎え
元自治会長の蒲田さん、足跡を冊子にまとめる
 溝尻田口自治会が今年、結成から35周年を迎え、元自治会長の蒲田忠夫さん(69)が、田口地区の宅地造成が始まったころからの足跡を、冊子「小さな町内の小さな歩み」にまとめた。1970年(昭和45年)から入居が始まった世帯数の推移、上水道の設置や田口橋の建設、地蔵盆など新興住宅地の35年間を文章と写真で振り返っている。「地域への愛着が生まれる手助けになれば」としている。  溝尻を流れる祖母谷川左岸の一帯で、1968年ごろから民間業者によって、山を削った土で田んぼを埋め立てる土地造成工事が始まった。翌年からマイホーム建築と入居が始まり、71年に20世帯で溝尻田口自治会が設立された。その後も新住民が増え、現在は77世帯。入居当時働き盛りだった人たちも定年を迎え、子供たちも独立して家を出ており、少子高齢化が進んでいる。  70年に入居し、77年から5年間、自治会長を務めた蒲田さんは、35周年を記に町内の歴史を残そうと、過去の町内会の記録や住民たちから取材して、冊子を作成。B5判で34ページ。町内会と費用を折半して百部発行した。  堂奥までの一帯が田んぼだったころ、この地区が町から水田地帯への入口に位置していたため、「田口」と呼ばれた地域名を町内会名とした由来、住宅が増えて給水能力が不足した上水道施設を拡充した経過、74年ごろに地蔵を奉り地蔵盆を開催したエピソード、町内会報「たぐち」の一部を掲載している。  蒲田さんは「入居当時は周りになにもなく風がきつかった。自分たちの地域の歴史を伝えていきたい」と話している。同自治会では10月29日、浜のホテルマーレたかたで記念式典を開く。

写真=溝尻田口自治会の歩みを記した冊子を手にする蒲田さん
南自治連など、子らの安全願い横断幕
地域自治会から募った標語を掲示
 南自治連合会と南舞鶴児童愛護連絡協議会は、地域の子供たちの安全を守ろうと、地域の自治会から募った標語を横断幕にし、倉梯小学校と倉梯第二小学校に掲示した。関係者が集まり、9月15日、倉梯第二小で除幕式が行われた。  子供たちが被害者となる事件が全国が起きていることを受け、こうした事件を未然に防ごうと、南舞鶴地区で活動する両団体が標語を掲示することを決めた。同地区の45町内から標語を募り、倉梯小校区には森大和自治会の「守りたいまちの平和と子の未来」、第二小校区に丸山自治会の「声かけてみんなで守ろう地域の子」を選んだ。  倉梯第二小では、学校北東角のフェンスに縦90センチ、横7メートルのテント地に標語を書いた横断幕を設置。この日、南自治連副会長の八木英俊さんが経過報告した後、塩田卓三校長らが除幕した。児童会会長の坂谷真唯さん(6年)が「横断幕が私たちにとって、お守りのような役目をしてくれると思います」とお礼を述べた。

写真=倉梯第二小で除幕された標語を書いた横断幕
2006年9月15日

「舞鶴引揚記念館語り部の会」NPO法人に
名称改め「舞鶴・引揚語りの会」
 ボランティア団体として活動してきた「舞鶴引揚記念館語り部の会」がこのほど、NPO法人の設立承認を受けた。「舞鶴・引揚語りの会」(真下正理事長)と名称を改め、10月からNPO法人としての活動を開始する。引揚記念館を拠点に引き揚げ体験者からの生の声を聞き取ることを元にし、同記念館で来館者へのガイドや資料調査など、史実を語り伝える活動に取り組んでいく。  戦後、中国や旧ソ連からの引き揚げ者を受け入れた舞鶴では、抑留体験者による史実を伝える語り部活動が続けられてきたが、高齢化によって休止状態となった。引き揚げの歴史を風化させないため、市が2004年に語り部養成講座を開き、30人が受講した。  その修了者たちが翌年4月に「舞鶴引揚記念館語り部の会」を結成し、館内でのガイド、企画展の開催などに務めてきた。また、抑留体験者からの聞き取りも重要な活動とし、話を聞いた体験者からお礼の手紙が届くなど心のつながりを深めている。  今後、さらに引き揚げ者の思いや平和の尊さを伝えていこうと、NPO法人化することを決めた。語り部の養成講座や平和学習、同館に寄せられた資料の調査、体験者からの聞き取りなどの活動に取り組む。また、市の生涯学習ボランティアバンクにも登録し、市民からの出前講座の要請にも対応する。  真下理事長は「NPO法人化の承認とバンクの登録によって、社会的信頼と認知度を高め、いままで以上に幅広い活動ができると思う。体験者の生の声を自分たちの血と肉にして、正確に忠実に伝えていきたい」と話している。

写真=韓国からの来館者に展示品を説明する語りの会の真下さん(右から2人目、引揚記念館で)
よしださん、打ち掛けをドレスにリメイク
NDKファッションショーで入選し舞台披露
 デザイナーのよしだ敦子さん=七条中町=製作による打ち掛けの着物をリメイクしたドレスが、第74回NDKファッションショーで入選し、9月11日、大阪市のフェスティバルホールで開かれたショーの舞台で披露された。御所車の柄とグリーンを主とする色彩のドレスが、奇抜な作品と評価を受けた。  日本デザイン文化協会(NDK)は国内で最大の服飾団体。ファッションショーはNDK大阪支部などが主催する。洋裁などを指導するよしださんは4年ぶり、5回目の出品をした。今回は240点の応募があり、デザイン審査で60点が入選し、この日、モデルが着用して披露された。  着物離れが進む中、よしださんは着物に親しむ機会を増やそうと、洋服にリメイクする仕事に取り組んでいる。ファッションショーには、婚礼衣装の打ち掛けのリメイクに挑戦しようと出品した。グリーンを主とした打ち掛けで、本来は背中の柄を表にし、体の線に沿ったドレスに仕上げた。また、グリーンを生かすため同じ色のロングリボンを後ろに付け、取り外し可能なウエストから首までの大きな襟を付けた。  よしださんは「振り袖をドレスにリメイクしていくことを提案していきたい」と話している。今回出品したドレスは、作りなおしてレンタルもする。
【問い合わせ】電話64・4424、よしださん。

写真=打ち掛けの着物をリメイクしたドレスとよしださん
2006年9月12日

夏休みの自由研究で製作した366点
市小学校科学作品展、児童たちの作品並ぶ
 第56回市小学校科学作品展(市小学校教育研究会理科部主催)が9月9日、浜の総合文化会館小ホールで開かれた。市内20校から児童たちの夏休み中に製作した作品366点が出品された。家の近くの電柱に集まる昆虫や川の生き物の記録、雲の観察、ラジオの工作ものなど、バラエティーに富む作品を親子たちが見入っていた。  夏休みの自由研究で取り組んだ作品で、各学校の1クラスから2点以内が選ばれて展示された。低学年は自分の身近な植物や昆虫の観察、中・高学年は環境問題を調べたものが、ここ数年多くなっているという。また、インターネットを使って取り組むテーマ選びの参考にしている児童も増えている。  学年別のテーブルと掲示板に一堂に作品を並べた。1年の部には岡田下小の永野志門君が4月から8月までの稲の成長を観察しスケッチした記録をはじめ、野菜や果物の種調べをまとめたものもあった。3年ではハッポウスチロールの小片をプロペラで回して飛ばす工作(志楽小・東孝輔君)、6年生では綾部市の天文館で作った天体望遠鏡などがあった。  模造紙に調べたことをまとめた作品には、大浦小4年の矢野拓海君が昼と夜に電柱に集まる昆虫を写真で撮影した。八雲小4年の児童は八雲地区で交通事故の危険のある危険マップを作成。1年生が家の付近で見かけるトンボを記録、3年生がモリアオガエルの成長を写真とスケッチで観察、5年生は伊佐津川の3カ所で石の形や生き物を調べた。訪れた母子らは作品を見て回りながら「来年は何を作ろうか」と話し合っていた。

写真=作品を見て回る親子たち
瀬崎の農業公園「ふるるファーム」
パン焼き石窯完成、10月から教室も
 瀬崎の農業公園「ふるるファーム」に、パンを焼く石窯が完成、9月10日、火入れ式が行われた。初窯では、大型パンの「カンパーニュ」が焼き上げられ、来園者に振る舞われた。  石窯は間口1.5メートル、奥行き、高さともに1.7メートルの大きさで、耐火レンガを積み上げて造られた。この石窯では、一度に食パン24斤を焼き上げることができる。石窯焼きのパンは、遠赤外線でパンの中から焼ける特徴があり、美味だという。  火入れ式では、安全を願って神官による神事が営まれ、同ファームを運営する農業法人ふるる代表の秋安俊豪さんが、火のついた松明を窯に入れて点火した。秋安さんは「農と食を近づけるため、目に見える施設として活用していきたい」と話している。  同ファームでは、10月から石窯パン焼き教室を開く。当面の開催日は10月1、15日、11月5、19日、12月3、10日。参加者が自分でパン地をこねて、石窯で焼き上げる。料金は1人1200円。予約が必要で、10人から20人で実施する。また、開催日以外でも、団体での教室開催は相談に応じる。
【問い合わせ】電話68・0233、農業法人ふるる。

写真=石窯に火入れする秋安さん
2006年9月8日

全国高校定時・通信制陸上に東高浮島分校
野瀬さんが円盤投げで3位入賞など
 夜間定時制の東舞鶴高校浮島分校(溝尻)の陸上部員たちが、8月に東京都内で開かれた第41回全国高等学校定時制通信制陸上競技大会で、入賞する活躍を見せた。1年生の野瀬光さんは女子円盤投げに出場し、25メートル94で3位に入った。男子部員の4年生2人は、最後の大会のリレー種目で念願の入賞を果たした。  府予選会で井上拓磨君(四年)が男子走り幅跳びで優勝、同100メートルで3位、高橋了斗君(同)が男子三段跳びと同400メートルで優勝し、個人種目のほかにも井上君が4×100メートルリレー、高橋君が4×400メートルリレーで全国大会に出場した。女子では野瀬さんが円盤投げで優勝、蘆田名月さん(1年)が800メートルで優勝し、全国大会に出場した。  夜間定時制では生徒たちは昼間は働き、夕方から授業を受ける。放課後の午後9時や昼間の時間のできた時に、4人は東高や前島埠頭公園、自宅周辺などで走り込みや円盤を投げる練習に取り組んできた。また、練習時間の取れなかった高橋君は大工の仕事中、筋力トレーニングを意識して過ごした。  全国大会の女子円盤投げには56人が出場し、予選突破のための標準記録が23メートル。野瀬さんはその記録を1センチだけ上回って予選を通過した。12人が出場した決勝では、府予選会での優勝記録26メートル87に及ばなかったが、3位に入った。「ぎりぎり通過した予選は悔しかった。3位はうれしい」と話す。  井上君と高橋君は個人種目では予選敗退したが、井上君はリレーのアンカーで出場し、決勝は47秒64で6位、高橋君はリレーの第1走者で出場、決勝は3分47秒61で7位に入賞した。何度も出走して最後はさすがに疲れが出たが、井上君は「目標の入賞を果たせ満足。府の選手団とも仲良くなれた」と、3年連続出場の最後を飾った。  蘆田さんは予選2分49秒02で9位。決勝に進出できるのは8位までで3秒違いで惜しくも出場を逃した。野瀬さんと蘆田さんは今月の近畿大会府予選に向け、いまも毎日練習に励む。

写真左=女子円盤投げで3位の野瀬さん(中央)、男子400メートルリレーで入賞の井上君(右)、女子800メートルで惜しくも決勝進出を逃した蘆田さん
写真右=男子1600メートルリレーで入賞した高橋君
スポーツの全国大会に社会人や中学生
出場19選手を江守市長が激励
 スポーツ競技の全国大会に出場する選手たちの市長激励会が9月5日、市役所であり、江守光起市長は「ふるさと舞鶴代表として頑張ってきてほしい。優勝を期待します」と励ました。  全国大会に出場するのは、社会人や中学生の19選手。京都府予選を突破したほか、各競技連盟の推薦で、日本スポーツマスターズ2006広島大会の空手道、バドミントン、ソフトボール各競技や全日本ジュニアバドミントン選手権大会などに出場する。  大会と日程、出場選手は次の皆さん。  日本スポーツマスターズ2006広島大会(16〜18日、広島市中区スポーツセンターなど)空手道競技=内田慎一郎(喜多)▽同バドミントン競技=松見恒司(高野由里)▽同ソフトボール競技=神内敏郎(公文名)藤村保夫(和田)冨田毅(常新町)=以上宮津壮年チーム=、山本久美子(上安)荒木美津子(倉谷)=以上京都クインビーチーム  平成18年度全国ソフトバレー・レディース&メンズ交流大会(9、10日、高知県立春野総合運動公園体育館)=山下久美子(八反田南町)角野美和子(八反田南町)堤眞由美(行永)村尾三奈(今田)渡部久美子(八反田南町)=以上YYCLUBチーム  第49回全日本社会人バドミントン選手権大会(15〜20日、石川県金沢総合体育館など)=秋本友子(市場)  第25回全日本ジュニアバドミントン選手権大会(21〜24日、愛知県大府市民体育館)=嵯峨根拓未(城北中)  第4回全日本ターゲット・バードゴルフ大会(23、24日、岩手県二戸郡御所野縄文公園)=渡辺逸子(北田辺)小谷道子(引土)籠貞亮(朝来中)古橋洋子(丸山口町)足立さな枝(南田辺)

写真=江守市長から激励を受ける選手たち
2006年9月5日

チュニジアの障害者施設に収益金寄付
中村さん、現地で鮨チャリティー・ディナー
 国際協力機構(JICA)のシニア海外ボランティアで、アフリカ・チュニジアに派遣された夫に同行して、2002年から滞在した上安の中村禮子さんが、現地で鮨を使ったチャリティー・ディナーを開き、収益金を同国の障害者施設へ寄付した。計15回のディナーには23カ国の人たちが参加し、国際的な草の根の市民交流の輪も広がった。10月から再び赴任するのを前に、9月8日、募金活動として自宅でハーブとアロマセラピーの集いを開く。  夫の泉さんは著名な魚類分類学の研究者で、長年、京都大学水産実験所助教授を務めたが、02年春に定年退官後の2年間、地中海に面するチュニジア・カルタゴ市の国立海洋科学技術研究所に派遣された。  妻の禮子さんも、これまで夫の研究をサポートしてきた経験を活かし、同研究所で仕事をした。一方、同国の人たちとの交流や役に立てる活動の思いを赴任当初から温めていた。ある日、障害者施設を見学した際、施設やボランティア団体に寄付するアイデアが浮かんだ。  海外で鮨が健康食としてブームになっていることに目を付け、食文化の交流を通して寄付を募ることを計画。鮮度が高く鮨に使える魚を探し、国外から来る人に調味料の入手を依頼したり、ご飯を握る練習など試行錯誤を繰り返し、チュニジア日本大使館勤務の料理人のお墨付きを受けた。  自宅でチャリティー・ディナーを実施、参加費の内から収益金を募金の基金とした。同じシニアボランティアの妻たちに準備を手伝ってもらい、好評の内に回数を重ねた。途中、駐日チュニジア大使が休暇で帰国のおりに顔を見せ、協力を申し出た。  04年までの2年間と昨年の3カ月の間に計15回で、延べ422人が参加、約60万円の募金が寄せられた。中学生までが入所する国立の養護施設や自閉症児童の施設、支援するボランティア団体に募金を贈った。こうした活動を自身のホームページ(http://www.manabook.jp/reiko−nakamura02.htm)にも紹介している。  今年日本に帰国後、再度同国への派遣が決まり、2人は10月に向かう。現地で引き続き寄付をしようと募金活動として、6月と8月の2回、チャリティー食事会をした。中村さんは「今年は日本とチュニジアが国交を結んで50周年になり、舞鶴のすばらしさをチュニジアの人達に伝えたい。そしてこうした活動が少しでも友好に役立てば」と話す。  8日はハーブセラピーと食事会を開く。講師のシャーロット・ミッチェルさんは、イギリス国立医療研究所からハーブ医療士の資格を受け、オーストラリア・シドニーでクリニックを運営する。各国でハーブ治療に関する講演を医師らにもしている。午後七時から。会費5000円(収益金を寄付)。事前の申し込みを中村さん(電話FAX77・2669)へ。

写真左=チャリティー・ディナーで準備した鮨と手伝ってくれた女性たち(左から4人目が中村さん)
写真右=募金を贈ったチュニス市の児童養護施設の物理療法室
舞鶴の甍の波彩った瓦一堂に展示
10月29日まで市郷土資料館企画展
 瓦を通して舞鶴の歴史を知ろうと、北田辺の市郷土資料館で、企画展「舞鶴の瓦展」が開かれている。田辺城の瓦や大庄屋上野家などの屋根の鬼瓦、亀などの形をした留蓋の瓦など、瓦師の名前が刻まれた江戸から明治にかけて、舞鶴の甍(いらか)の波を彩った貴重な瓦が一堂に並んでいる。10月29日まで。10月1日には倉谷などにある江戸時代の瓦師の史跡を散策する。  舞鶴からは瓦に適した良質の粘土質の土を産出し、明治以降は瓦製造が舞鶴の主要な産業にもなっていたという。昭和30年ごろまで粘土100%のいぶし瓦を焼く窯があった。江戸時代には田辺藩内に倉谷村の大月佐右衛門、大内村の吉田忠左衛門らの瓦師がおり、その名前が入った瓦が見つかっている。  市内の建築物の屋根に使われた特色ある瓦を紹介した。田辺城に使われた丸瓦、江戸末期の竹屋町近藤家の蔵に使われていた、鬼瓦を固定するための鳥伏間)とりぶすま)、明治18年に完成した与保呂小学校の鬼瓦には、「與」と「黌」を合体させた字が刻まれている。  また、仁寿寺(境谷)の明和三年(1766)の大きな鬼瓦ほか、国登録文化財の上野家の鬼瓦には火よけのため「水」の文字が入る。隅棟の傷みを防いだり飾りとして置いた留蓋の瓦も特色があり、大川神社のもの(1820年)はユニークな亀やうさぎを型どり、久田美の民家のもの(1799年)は桃を飾りにしていた。  さらに、田中瓦工業所(溝尻町)会長の田中英郎さん(71)も協力し、昭和15年に実業家の有本國蔵氏によって寄贈された彰古館(田辺城隅櫓)の屋根に使われた、鶴の絵が入った鶴紋の軒巴瓦など、所有する貴重な瓦が展示された。田中さんは「舞鶴の瓦は高い技術で作られ、それを誇りに全国に行っても紹介してきた。展示は瓦を葺く側にも勉強にもなり、同業者を誘って来たい」と話していた。  時間は午前9時〜午後5時。入場無料。月曜、祝日の翌日は休み。市民会館内。  「田辺瓦の里 再発見」と題して、10月1日午前10時〜正午、大内から倉谷にかけて江戸の瓦師が作った瓦に関連する寺院などの史跡を散策する。定員は30人(先着順、市内在住・在勤者)。参加費100円。
【問い合わせ】電話75・8836、同資料館。

写真左=特色ある瓦と所有する瓦を出品・協力した田中さん
写真右=ユニークな亀の形をした大川神社の留蓋の瓦
2006年9月1日

「舞鶴の歴史 まほろば逍遥」を出版
市文化財保護委員の高橋さん(北田辺)
 市文化財保護委員を務める高橋聰子(としこ)さん(68)=北田辺=が、地元の府議会議員の後援会報に10年間掲載する連載「舞鶴の歴史 まほろば逍遥」が、このほど一冊の本にまとまり出版された。丸木舟の見つかった五千年前の古代から、由良川の舟運、信仰を集める金比羅さん、戦時中の家屋疎開、田辺城下の暮らしなど、多岐にわたる歴史の話題を切り取った。平易な文章でわかりやすいと好評だ。1冊1000円で販売中。  千歳利三郎府議の後援会報「潮風」に、舞鶴の歴史に親しんでもらえる読み物をと依頼を受け、1996年10月から執筆を始めた。その後、年に4回、最近では2回のペースで連載を続け、2006年6月までの26回を1冊にまとめ、同府議の事務所が出版した。  舞鶴出身の高橋さんは大学で史学科を専攻し、主婦をしながら中世時代の志楽や大浦地区の志楽荘、河辺中の河辺八幡神社の大般若経などの調査・研究に取り組んだ。市文化財保護委員をはじめ、舞鶴地方史研究会にも所属する。会報には、これまで取り組んだ研究の成果や講演したテーマなども活かし、自分の興味のある話題を扱った。  96年に60年祭が行われた天台の金比羅さんの項では、戦時中は戦の神様として、無事の帰還を祈る家族が棒に貼った武運長久の御札で参道が白くなるほどだったと、その信仰の厚さを紹介した。また、江戸時代初めの書「丹後風土記残欠」によって、若狭湾にあった凡海郷(おおしあま)が、701年の大宝地震で海中に沈み、その山頂の1部が現在の冠島と沓島であるとされる説が一般にも信じられているが、地震研究家による調査でその説は創作とする報告を伝える。  高橋さんは「一話読み切りでどこからでもページを開くことができます。気軽に舞鶴の歴史に触れてもらえれば」と話している。本は連載と同じタイトル名で、A5判、110ページ。1000部印刷した。舞鶴堂書店、千歳事務所で販売している。
【問い合わせ】電話78・9235、同事務所。

写真=地元の府議会議員の後援会報に10年間26回の連載をまとめた本と高橋さん
上田選手(青森山田)と藤原選手(明徳義塾)
全国中学卓球・団体戦優勝など江守市長に報告
 一条卓球クラブ(小畑喜生代表)出身で、青森山田中3年の上田仁選手(14)と高知・明徳義塾中1年の藤原祥選手(13)が、このほど市役所を訪れ、江守光起市長に第37回全国中学校卓球大会(8月22〜25日、香川県高松市で開催)の成績を報告した。上田選手は団体戦で優勝、個人戦で2位、藤原選手は団体戦で3位の好成績を挙げた。  上田選手は、新舞鶴小出身で、青森山田中では、2年生から団体戦のメンバーとして、全国中学選抜大会、全国中学校大会と2年連続して計4回の全国制覇を達成した。特に今年は主将として大会に臨み、団体戦ではシングルスで5戦全勝して優勝に貢献した。また、個人戦のシングルスで準優勝した。  藤原選手は、高野小出身で、明徳義塾中では1年生ながら団体戦のメンバーに選ばれた。2年生の谷本周星選手とダブルスを組んで出場、予選リーグで1敗したが、決勝トーナメントで3勝する活躍をみせた。  上田選手らは、小畑代表、舞鶴卓球協会の椿恒雄会長とともに市役所を訪問、江守市長に賞状やメダルを披露した。江守市長は「大変うれしい。感激です。将来は世界にはばたく選手になってほしい」と励ました。

写真=江守市長に成績を報告する上田選手(中央)と藤原選手
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