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2006年11月28日 |
水泳男子80―84歳クラスで貫井さん(真倉) 台湾マスターズ50・100メートル自由形優勝 真倉の貫井長次郎さん(81)が、このほど台湾で開かれた台湾マスターズ水泳選手権大会で、男子80―84歳クラスの50メートルと100メートルの自由形2種目で優勝した。中国や韓国などからも選手が出場する中、2002年の世界マスターズ水泳大会(ニュージーランドで開催)で1位になった泳ぎっぷりを披露した。今後も元気で泳ぎ続けたいとしている。 貫井さんはこの大会への出場者を探していた旅行代理店から、声を掛けられ出場を決めた。地元台湾はじめ、日本やフィリピン、米国などの小学生から100歳までの選手約3300人が台湾に集まった。男子80―84歳クラスには約80人が出場、50メートルでは独走の43秒28で、100メートルは折り返しまでは競り合ったがその後は差をつけ、1分50秒14のタイムで、ともに1位に輝いた。 子供のころから近くの川で泳ぎ、小学校時代に水泳部に入部した。社会人時代に一度、赴任先の大分県の県大会で優勝したことがあるが、それ以外は大会に出場したことはない。競泳大会に出るようになったのは76歳からで、2001年に高齢者の全国大会であるねんりんピック広島大会で25メートルと50メートルの自由形で1位になるなど、国内や世界の高齢者の大会で連続優勝してきた。 いまも上安久のアイエムスポーツ倶楽部のプールで週2回程度、大会前は毎日泳いでいる。2冠のメダルと表彰状を手にした貫井さんは「台湾の大会では他の人の練習を見ていて、これならいけると思った。体は特に悪いところもないので、これからも泳ぎ続けたい」と話している。 写真=2種目の優勝メダルと賞状を手にする貫井さん |
ひと足早くクリスマス「ツインズ懇談会」 双子や三つ子を持つ母親たちの子育て支援 双子や三つ子を持つ母親たちの子育てを支援する「ツインズ懇談会」(城南民生児童委員協議会主催)が11月25日、女布の城南会館で開かれ、子どもたち、親同士が楽しく交流した。ひと足早いクリスマスプレゼントもあり、子どもたちは大喜びしていた。 懇談会は、双子、三つ子を持つ親たちに、子育てついて語り合ってもらい、不安や悩みの解決を図ろうと、城南民協が企画。平成14年から年1、2回のペースで開いており、今回で9回目。 今回は、2歳から5歳児の双子6組、三つ子1組の子ども15人と母親や兄弟ら合わせて25人が参加した。朗読ボランティア「こだま会」の演じる紙芝居や人形劇「ヘンゼルとグレーテル」を観賞、城南民協の増山義生会長が扮するサンタクロースが登場して、子どもたちにお菓子をプレゼントした。 写真=サンタからプレゼントをもらう子ら |
2006年11月24日 |
生徒の保護者で音楽プロデューサーの塩入さん 白糸中、校歌を吹奏楽用に編曲した楽譜寄贈 白糸中学校(後野文雄校長)の校歌を吹奏楽用に編曲した楽譜が出来上がり、11月20日、編曲を担当した同校生徒の保護者で音楽プロデューサーの塩入俊哉さん(46)=南浜町=から寄贈された。同校吹奏楽部では、この楽譜で練習を重ね、来年の卒業式で演奏したいとしている。 同校校歌(土岐善麿作詞、信時潔作曲)は、昭和31年に制定され、学校行事ではピアノ伴奏で生徒たちが斉唱していた。舞鶴市吹奏楽連盟会長を務める後野校長は、今年度の府吹奏楽コンクールで、府北部で唯一銀賞を受賞するなど実力のある同校吹奏楽に校歌演奏を、との夢を抱いていたという。 吹奏楽部の演奏のためには、各楽器のパートの楽譜が必要で、編曲担当者が見つからなかった。今年4月、3年生の女子生徒の父親の塩入さんの存在を知り、早速編曲を依頼した。塩入さんは、2000年に作曲したミュージカル「動物達のおしゃべり」などの作品で、文化庁芸術祭新人賞を受賞したほか、数々の曲をプロデュースしたり、編曲者として、東京に単身赴任して活躍している。 編曲を引き受けた塩入さんは、「校歌の1番は校歌らしく、2番は幻想的に、3番はアグレッシブな曲にして、それぞれ現在、過去、未来を表現した」という。楽譜を受け取った吹奏楽部部長の2年生、福本みのりさんは「うれしです。難しい楽譜ですが、頑張って練習します」と喜んでいた。 写真=編曲した楽譜を塩入さん(右)から受け取る吹奏楽部部長の福本さんと後野校長 |
府北部の若いアーティスト16人「グループ展」 サンムーンで11月25日、交流イベントも 府北部の若いアーティスト16人によるグループ展「NEXT POWER 2006」が、浜のギャラリー・サンムーンで開かれている。学生や社会人たちが絵画や陶芸、ファッションなどの作品で瑞々しい感性を発揮している。11月25日に作家と来場者との交流イベントをする。 福知山市の大槻真規子さんが、府北部の若いアーティストたちの交流と発表の場をと企画、出品者を公募した。舞鶴や綾部などの大学生、社会人ら平均年齢25歳の16人が、月1度のミーティングを重ね準備から交流をしてきた。 舞鶴高専4年の伊藤和也さんがイラストとデニムのファションの2点、同4年の杉田一貴さんはアクリル画2点を出品した。女性作家たちは手足や人体を型どった陶芸、絵本の原画、油絵などを並べた。杉田さんらは「他の作品を見てとても刺激を受ける」と話す。 同25日は作家による作品解説、同26日はライブペイントをする。イベントの詳細はホームページ(http://nextpower.web.fc2.com/)で。12月4日までの展示期間中、作品の人気投票を実施、1位の作家には来年サンムーンでの無料展示権が与えられる。火曜休み。 【問い合わせ】電話63・4858、サンムーン。 写真=陶芸やファッション、絵画などが並べられた会場 |
2006年11月21日 |
舞鶴高専の新シンボル、時を告げる 4学科の学生たちが時計台を共同製作 舞鶴高専(小野紘一校長)の4学科の学生たちが協力して、約5カ月かけ時計台を製作、このほど白屋の同校中庭に設置した。強度計算や図面作成、金属加工などの作業を分担し、異なる専門分野を活かした共同作品の第1号。高さの違う31本の鋼管のポールが並ぶ芸術的なデザインで、3方向に3つの時計を接合させ、電源は太陽電池を利用した。学校の新しいシンボルとして、時を告げている。 小野校長が高専祭に向け、工学の専門性を活かして、記念になる作品を自らの手で作ってはと学生に提案。それを受け4学科の学生たちのプロジェクトチームが、5月から検討を重ね、後々まで残り役立つものをと、時計台を一番目につきやすい中庭に置くことにした。高専祭のテーマ「LINK」を念頭にしたデザイン案が多数出たが、学校で作業が可能なものに絞り、最終案を決定した。 建設システム工学科が風や地震などの条件を考慮した強度計算、機械工学科が鋼管の切断や溶接などの加工、電子制御工学科と電気情報工学科がソーラーパネルからバッテリーを経て時計につなぐ回路の組み立てなどを担当。他分野の学生と共同製作する経験がなかったため、戸惑いながら話し合いを進めた。 中庭の中心の直径2.5メートルの円形の花壇跡地に、高さ2〜3メートルの鋼管のポール(直径29センチ)を立てた。ポールを固定する基礎部分にもテーマを表現する工夫を見せ、4つの円で2層の鉄筋を組み、コンクリートを流し込んだ。鋼管そのものの重さで傾き、真っ直ぐ立てるのに苦労した。 続いて、ポールをシルバーの油性ペンキで塗装。「4学科合同プロジェクト」と記したプレートを立て完成させた。太陽電池で発電した電気をバッテリーに充電して夜間でも時計は動く。総勢約40人の学生らが作業に取り組み、今月(11月)4、5日の高専祭で披露した。材料費の35万円の費用で仕上げた。 プロジェクトの代表を務めた建設システム工学科5年の熊谷将吾さん(20)は「5年間の高専生活で初めてモノをみんなで作ることができ、モノ作りの楽しさとエンジニアの醍醐味を実感できた。また、授業で学んだ成果を試す実習の機会にもなった」と完成を喜んでいる。 写真=共同製作し学校の中庭に設置した時計台とプロジェクトの中心になった学生たち |
巨大サツマイモ収穫にビックリ 舞鶴のサムライ、ジョー・岡田さん サムライショーでも知られる通訳ガイドのジョー・岡田さん(77)=余部下=がこのほど、耕作する近くの畑から重さ1.5キロ、長さ30センチのサツマイモを掘り出した。岡田さんは巨大サイズを手にして驚いている。 岡田さんは日本刀を使った居合術のショーを繰り広げ、60秒間に空中に投げたリンゴを何個切れるかを競う空中リンゴ切りがギネス競技に登録されてもいる。その世界記録挑戦会を開いた青空道場そばの畑で、野菜などを栽培する。 秋の収穫期を迎え掘り出したところ、周囲になにも植えていない畝の一番端から出てきた。ここから1.5キロのほかに、800グラムなどの大きなイモができていた。岡田さんは「肥料は何もやっていない。サツマイモは毎年作るがこんな大きなのは初めて。世話になる大阪の知人にプレゼントします」と話していた。空中リンゴ切りのギネスに刺激され、このサツマイモ、世界記録に挑戦したのかも? 写真=長さ30センチの大きなサツマイモと岡田さん。左は300グラムの普通サイズ |
2006年11月17日 |
抑留と平和、羽島さん(米子市)寄贈絵巻で伝える 来年1月26日まで舞鶴引揚記念館で企画展 旧ソ連で約3年間収容所生活を送り、舞鶴港に引き揚げた鳥取県米子市の羽島和彦さん(81)が、その体験を墨絵で描いて寄贈した絵巻を元に、NPO法人舞鶴・引揚語りの会(真下正理事長)が、平の舞鶴引揚記念館で、企画展「絵巻が語るシベリア抑留」を開いている。絵巻と各場面を引き伸ばし解説を加えて展示したほか、羽島さんを訪ねてインタビューした映像で、詳しい抑留生活と平和への願いを伝えている。 絵巻は2003年に同館に寄贈され、同会が企画展に向け資料の整理中に見つけた。抑留の具体的な様子を絵巻にした寄贈品は珍しく、子供たちにもわかりやすく紹介できることから、会員の和佐貞夫さん、名倉美智子さん、古橋ふみ子さんらが中心になり準備を進めてきた。 1944年に徴兵された羽島さんは北朝鮮で終戦を迎え、シベリア鉄道でタシケント(現在のウズベキスタン)の収容所へ送られた。48年7月に「恵山丸」で引き揚げ旧国鉄に復職。退職後、引き揚げの記録を伝えたいと3年がかりで文章にまとめたのに続き、99年ごろに絵巻「私の戦争」を完成させた。 絵巻は長さ7メートル、縦18センチ、朝鮮半島での終戦から引き揚げまでを33場面の絵で描く。タシケントで働かされた紙工場ボイラー室での石炭の焚き殻捨ての灼熱地獄やガスの臭い、辛い労働で消化不良となり太いゴム管を口に挿し、水を流し込まれた胃洗浄を朝夕繰り返した苦しさ、入隊時に父からもらった時計を食料と交換した思い出など、抑留の詳細を再現している。 企画展では33場面をA3サイズに引き伸ばし、解説を加えて展示もする。ラーゲリで使ったスプーンや、収容所から父に送った手紙も並べた。また、羽島さんに抑留生活などを聞いてまとめた映像も放映する。そのインタビューの中で羽島さんは「舞鶴港の濃い松が見えた時の感激は一生忘れられない。戦争は絶対してはならない。どうすれば平和を守ることができるのか1人1人が考えてほしい」と答えている。 羽島さんを訪ねた古橋さんは「真に迫る具体的な話をお聞きでき、私たちも語り伝えねばという思いを強くしました」と話す。展示は来年1月26日まで。午前9時〜午後5時半。大人300円、学生150円。同会は会員も募っている。 【問い合わせ】電話68・0836。同館。 写真=絵巻と来館者に説明する「舞鶴・引揚語りの会」の会員。後方は絵巻を引き伸ばし解説した展示品 |
岡山さん(大山)、卒寿祝い親子4人展 11月18、19日「カサマン」で木工作品など並ぶ 大山の岡山親年さん(90)の卒寿を記念した親子4人展が、週末だけのアートギャラリー「カサマン」で開かれている。長女が卒寿を祝って企画し、親年さんと妻の春乃さん(84)、3男の巧さん=土浦市=、長女の望月敦子さん=大津市=の親子が木工、漆芸、手織り作品を展示する。父がろくろで成型し、娘が漆仕上げをしたお盆なども並ぶ。 林業家の親年さんは木のよさを知ってもらおうと、約20年間、木工品づくりをする。持ち山から切り出した杉やケヤキ、災害で倒れた木などを3年間自然乾燥させた後、ろくろで削りぐいのみや茶托などにする。 雪で倒れた金剛院の紅葉の木を使ったお盆、父の精さんが1950年に手掛け、その後親年さんが完成させ、趣味で漆塗りをする望月さんが漆仕上げをした親子3代にわたるお盆も出品した。2年前に手編みを始めた春乃さんが織り上げ、望月さんが仕立てと草木で染めたコート、3カ月前にろくろを始めた巧さんの小皿も並ぶ。 会場には岡山さん夫妻の友人らが訪れ、話に華を咲かせていた。望月さんは「多くの方に来ていただき、少しは親孝行できたかなと思います」と話す。いま親年さんはろくろを扱っていないが、自宅に残る材料を望月さんと巧さんが引き継いで製作を続ける。展示は11月18、19日の正午〜午後6時(最終日は同5時)。入場無料。 【問い合わせ】電話62・1110。 写真=親子で共同製作した木工品や手織りのコート |
2006年11月14日 |
東高浮島分校2年生3人、秋田の高校生とユニット 全国高校生対抗ごはんCUP決勝大会へ 全国農業協同組合中央会主催の全国高校生対抗ごはんCUP2006決勝大会に、東舞鶴高校浮島分校2年生の3人が、秋田県立大曲農業高校のチームとユニットを組んで出場する。農業高が作った米や野菜を使い、3人が調理を担当、ネットを通して食材やメニューの検討を重ねた。11月19日、川崎市のNHK生田スタジオで料理を作り、食に込めたメッセージとアイデアを競う。12月にNHKで放映される。 高校生に食と農を考えてもらおうと企画され、食材を作るファーム系チーム(3人)、料理を担当するキッチン系チーム(3人)が、同CUPのホームページに登録、互いにアピールした後に気に入ったチームを指名してユニットを組む。ファーム系143、キッチン系158が応募、110ユニットができた。さらにその中から、ユニットで作成するホームページで意見交換やアイデアなどを審査され、5ユニットが決勝大会の出場権を得た。 同分校の秋山雄哉君(17)と黒田建一君(19)、弟の貴之君(17)がチーム「びっくり!モンキー!」で応募。3人とも飲食関係の仕事をし料理に興味を持つ。大曲高とユニット「びっくり☆にんじん」を7月に結成し、「わが町のいちおし 新ごはん料理」の大会テーマのもと、6人が食材やメニューをネット上で夏から検討する作業をした。 ユニットで2つの町の共通項を設定し、町を米と農産物で表現するため、大曲の3人は学校で栽培するあきたこまちや野菜の育ち具合を、分校の3人は料理の試作をネットに載せ意見を交換した。また、黒田君らは舞鶴が元祖となる肉じゃがを取り入れたメニューを提案した。。 9月に決勝出場の通知を受け取り、10月には修学旅行で京都市内に来た大曲高生らと対面してアイデアを練った。3人はそれを元に分校で、カボチャなどのかき揚げを入れた3種類のおにぎり、肉じゃの味付けをした1品などの試作と試食をし、課題を話し合った。その様子をNHKの取材クルーが撮影した。 秋山君は「試作して味や完成度はいま一つなのがわかった」、貴之君は「どう町のアピールをするかが課題。優勝を目指したい」と話していた。大会は片岡鶴太郎さんらが総合司会を務め、12月10日午前10時からNHK総合で放映される予定。 写真=メニューを試作する秋山君と黒田君兄弟。その様子を取材するNHKクルー |
実習認定式で看護の道へ決意新た 日星高の5年課程2年生36人 上安久の日星高校(北村司郎校長)で11月10日、第4回実習認定式が開かれ、看護科5年課程の2年生36人が、病院実習の開始を前にして看護の道を志す決意を新たにした。来年1月から舞鶴赤十字病院、寿荘などで実習が始まる。 最近はナースキャップを身につけない病院が増えていることから、以前の戴帽式を改め認定式としている。この日、真新しい白衣を来た36人が認定を受け、2年生代表の戸嶋真弓さんが「実習を通して技術と知識の向上に努め、皆さんの心に添うようがんばりたい」と決意を披露した。 続いて、北村校長が「看護師の意義をあらためて考える機会にしてほしい」と式辞を述べ、5年生の相根真美さんが実習で患者を受け持った体験を紹介しながら、「患者さんとの信頼を築くため、寄り添って話を聞くなど患者さんとの時間を大切にしてください」と励ましの言葉を贈った。 写真=来年1月からの実習への決意を述べる2年生代表の戸嶋さん |
2006年11月10日 |
手話交流会で近所づきあい深める 宮嶋さん夫妻が聴覚障害の知識や日常会話 地域に住む聴覚障害者の夫妻から手話を学び交流を深めようと、行永大迫新町の老人会「大新会」(廣瀬善之会長、67人)が、5月から手話交流会を定期的に開催している。宮嶋博之さん(65)と裕子さん(63)が、同じ町内の住民らに聴覚障害の知識や日常会話などを教える。参加者は次第に身振りと笑顔であいさつを交わせるようになり、聴覚障害との距離が縮まってきた。来年1月の手話歌の発表に向け、和やかに学び合っている。 宮嶋さん夫妻は長年同町内に居住し、大新会に入会して囲碁・将棋サークルや旅行などに参加するなど、地域に溶け込もうと積極的に活動する。住民との会話は筆談や手話通訳者を介するが、耳の不自由なことへの接し方に戸惑いを見せる人もいることから、大新会メンバーが夫妻とのコミュニケーションの方法を学びながら、聴覚障害への理解を深める取り組みを計画した。 大迫新町会館を会場に5月から第2、4水曜日に手話交流会を開く。夫妻が講師を務め、同じ町内に住む手話通訳サークル「つたの会」の廣瀬博子さんが手助けする。毎回十数人が参加し、手話による自己紹介や日常会話を教わったほか、夫妻から生い立ちや子育て、仕事、生活にいたるまでの話を聴き、障害の世界を知った。 10回目の11月8日は自己紹介の復習、「バナナ」「たこ焼き」などの言葉を身振り表現で当てるゲームをして、宮嶋さんに手を取って指導を受けた。参加した14人は互いのユーモラスなゼスチャーに、笑いを見せて楽しく学んでいた。1月7日に開く大新会の新年互礼会で手話歌を披露し、同会内で手話サークルの結成を目指している。 宮嶋夫妻は「交流会を始めて町内の方の名前を覚えられ、皆さんの側も身振りと笑顔であいさつを交わしていただけるようになりました。参加者は以前に比べ身振りが大きくはっきりとできています」と話す。廣瀬会長は「参加者は宮嶋さんと親しくなったことで、どう接していいかという戸惑いと恥ずかしさが払拭できました」とし、交流の輪がさらに地域に広がればと願う。 写真=宮嶋さん夫妻(正面)から手話を学ぶ住民たち |
漁業者ら来年用大注連縄づくり 東吉原・水無月神社で迎春準備の風物詩 吉原地区の漁業者らでつくる「吉原大注連縄会」(長崎忠雄会長)が、来年用の大注連縄づくりに取り組んでいる。東吉原の水無月神社で早朝から集まり作業する姿は、迎春準備の風物詩となっている。 漁業や水産関係者が多い吉原で、昔から操業の安全と大漁を祈願して始められた。朝代神社や松尾寺など多くの神社に奉納しているが、丁寧な仕上がりが評判となり、依頼が増えている。 今年は10月からもち米の藁をそぐ準備をし、1本の束(長さ3〜8メートル)による作業を始めた。天気のいい早朝に会員らが集まり、男性がより、女性らは余分な藁を切る仕上げ仕事を分担。目標の60本の内、約半分が完成し、11月下旬から各神社へ掛けて回る。長崎さんは「今年は台風で稲が倒れて藁がいたみ、なんとか必要な量を確保できた」と話す。 写真=仕上げ作業をする女性たち |
2006年11月7日 |
府助産師会丹後支部「いいお産の日大会」 母親ら涙と笑顔に満ち元気を分かち合う 助産師や母親ら様々な立場の女性たちがお産について考えようと、京都府助産師会丹後支部(西村佳子支部理事長)が11月3日、南田辺の西総合会館で、「いいお産の日大会」を開いた。85歳のベテラン開業助産師、助産師外来を始めた和歌山県の勤務助産師、自宅出産をした女性らが集まり、お産について見つめなおし、今後の活動の励みとなる機会とした。 全国的に産科医不足で産科が休止される中、お産のあり方を問う声があがる。舞鶴医療センターでは、産婦人科医が3月末で退職した後、助産師らが助産師外来を5月に開設。また、民間の助産院で出産した母親たちがお産を考えようと、「おかだの里から お産といのちを守る会」を立ち上げた。 こうした動きを受け同支部が、「いいお産の日」の3日、意見交流の場を企画。市内や綾部などの勤務助産師、母親ら約50人が参加し、最初に市保健師や新生児訪問をする助産師、未熟児を産んだ母親ら7人が発表した。 舞鶴医療センターの助産師、永木ひとみさんは同外来の現状を報告した。京丹後市で開業助産師をする85歳の梅田さかゑさんは、4200人を取り上げ、「産婦230人が集まってくれ、とても感激した。助産師ほど、いい仕事はないと思った」と振り返る。助産院で出産した徳永和子さんは「はじめにどんな風に産みたいかと聞かれ、行くたびに里帰りした気分になった。赤ちゃんと自分の体を信じて待った体験が、いまの子育てをする力にもなっています」と述べた。 自宅出産を体験した看護師、出産を控える娘を伴い参加した助産師、リスクの高いお産のため総合病院で出産した母親らも発言し、参加者たちは主体的にお産に向き合うエネルギーや、こみ上げてくる涙と笑顔に満たされ、互いに元気を分かち合った。 写真=お産を考えようと発表者の話に耳を傾ける |
市民俳句大会、市長賞に高橋さん(兼題の部) 市議会議長賞には林さん(席題の部) 舞鶴市俳句協会(福井久生会長)主催の第57回市民俳句大会が11月3日、浜の市商工観光センターで開かれ、兼題の部で高橋美智子さん(森)が舞鶴市長賞、席題の部で林日圓さん(引土)が舞鶴市議会議長賞に輝いた。 大会には、俳句愛好者ら58人が参加。大会前に投句した兼題の部345句と、参加者が大会当日に会場周辺を属目して詠んだ107句で、作品の出来ばえを競った。 兼題の部は、市俳句協会理事らの審査の結果、高橋さんの作品「百才のいのちをつつむ藍浴衣」が市長賞に選ばれた。席題の部は、参加者によって互選され、林さんの作品「鳰の子はははの水輪のなかに浮く」が、最高点を獲得して市議会議長賞に決まった。 表彰式では、福井会長が兼題、席題の部の入賞者に、賞状や記念品を贈った。 市長賞、市議会議長賞を除く入賞者は次の皆さん。 【兼題の部】舞鶴教育委員会賞=飯田尚子(市場)▽舞鶴市民新聞社賞=松岡恵美子(市場)▽俳人協会両丹連絡会長賞=郷田綾子(倉梯町)▽舞鶴俳句協会長賞=田中佐知子(北田辺) 【席題の部】舞鶴文化協会長賞=高井教夫(竹屋新道)▽京都新聞社賞=大槻あやの(魚屋)▽俳人協会両丹連絡会長賞=木船史舟(溝尻)▽舞鶴俳句協会長賞=大槻美千江(丸山口町) 写真=トロフィーを手にする高橋美智子さん(右)と林日圓さん |
2006年11月4日 |
「万願寺甘とう」天敵が害虫防除に効果あり 府中丹東農業改良普及センター、実証結果報告会 天敵の虫を使った万願寺甘とうの害虫防除の普及に取り組む府中丹東農業改良普及センターがこのほど、市内3カ所で今年の実証結果報告会を開いた。作物に病気をもたらす被害を与える害虫の防除に、天敵が効果があるデータを示した。 農産物に対する安全性の志向の高まりや、産地間の競争で差別化を図ることから、農薬を使わない農法に関心が集まる。舞鶴では京の伝統野菜で特産品の万願寺甘とうで、天敵による害虫防除の研究が5年前からスタート。いまは栽培農家約200戸の内、2割の40戸が導入する。 害虫のアザミウマはヘタを黒くし、ホコリダニは木全体を枯らす。これに対しタイリクヒメハナカメムシなどが、その幼虫を食べ被害を抑える。報告会では有効性と農薬との経費の比較を紹介。経費は天敵の方が高いが、使い方次第で安くなるとする。生態系への影響にも配慮し、土着の天敵利用の研究も進む。 今年初めて天敵を利用した西方寺平の霜尾敦己さんは「昨年はホコリダニの被害がひどかったが、今年は天敵のおかげで病気もほとんどなく、収量も増えた」と話す。JAでも今後、講習会などを開き指導する。 写真=農家に天敵の効果を話す普及センターの職員 |
家庭内暴力、1人で悩まないで相談を! 国際ソロプチミスト舞鶴がホットライン・カード ドメスティック・バイオレンス(DV)の防止・啓発活動として、国際ソロプチミスト舞鶴(多田和子会長)は11月1日、市教委と府中丹振興局を訪問し、相談機関の連絡先を記入した家庭内暴力ホットライン・カードを寄贈した。 DVは夫婦や恋人間でパートナーから受ける身体的・精神的などの暴力。主に家庭内で女性が被害にあうケースが多い。仕事を持つ女性でつくる社会奉仕団体の国際ソロプチミストの連盟がDV防止に取り組み、1999年の国連総会でも11月25日を「女性に対する暴力撤廃の国際デー」に決めた。 この日は多田会長ら3人が市教委の坂根章教育長に、カード50枚を手渡した。カードには相談先として市女性センターの電話番号(65・0056)が記入されている。市教委は担当課を通して関係機関に配布したり、窓口に置く。多田会長は「1人で悩まないで相談を」と話す。 写真=市教委の坂根教育長にカードを手渡す多田会長ら |
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