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2006年12月26日

赤煉瓦倶楽部舞鶴がライトアート・イルミネーション
大晦日、カウントダウンイベントに来場を
 NPO法人赤煉瓦倶楽部舞鶴は、北吸の市政記念館周辺で夜間、赤煉瓦ライトアートin舞鶴2006を開き、イルミネーションで煉瓦倉庫を照らしだしている。大晦日の12月31日はカウントダウンイベントとして、午後9時半から同館でライブ演奏をする。来場を呼びかけている。  ライトアートは昨年に続いて2回目。同31日までの午後5時〜同10時(31日は時間延長)、同館前の楠木にイルミネーションを設置した。また、その周辺で創作ライトアート作品を展示。作品はだれでも出品でき、随時募っている。  31日は午後9時半からで、マジックキューブなどが出演する。年が変わった時刻に立道明美さんや全員での演奏などを予定している。入場料500円(仮装した人は無料)。飲食は同館内の喫茶jazzでできる。【問い合わせ】電話66・1096、同倶楽部舞鶴。

写真=倉庫群に灯るライトアート作品
子らお年寄りに干支の壁掛け贈る
丸山4町内「にこにこ会」が歳末ボランティア
 丸山地区4町内の地域助け合いボランティアグループ「にこにこ会」が23日、歳末ボランティア活動として友愛訪問に取り組んだ。地域の子供たちが来年の干支イノシシの壁掛けを作り、地域の一人暮らしのお年寄り宅50軒を回ってプレゼントした。  高齢者や単身者世帯が増える4町内で同会を結成し、子供から大人たちまでがふれあい、支え合う地域づくりを実践する。年末恒例の友愛訪問では子供たちがボランティアを体験し、お年寄りに喜んでもらうのが狙い。  50人の子供と民生児童委員ら25人の大人たちが、地域の幼稚園で壁掛けを作り、防犯と防火を呼びかけるチラシとケーキを一緒にプレゼント。お年寄りたちは顔をほころばせて喜んでいた。その後、幼稚園に戻ってクリスマス会を楽しんだ。

写真=お年寄りに壁掛けなどを贈る子ら
2006年12月22日

JA京都にのくに直売所第1号店オープン
舞鶴西支店の元金融コーナーに「彩菜館」
 JA京都にのくにがこのほど、南田辺の舞鶴西支店の元金融コーナーを改装し、農産物の直売所「彩菜館」を開設した。専業や兼業に関わらず生産者や加工グループが、直接持ち込んだ自慢の野菜や卵、弁当など多種の産品が並んでいる。京都にのくにが運営する常設の直売所はここが第1号店。消費者のニーズをダイレクトに知る窓口として定着させ、今後店舗も増やしたいとする。  JA青壮年部の若手の担い手たちが、JA役員と懇談する中で、農業に関わるだれもが市場規格にこだわらず、農産物を直売できる店舗の設置を要望し、昨年12月から話し合ってきた。JAではこれまで定期的な朝市などは開いてきたが、常設店はまだなかった。  西支店の遊休店舗を活用してオープン。生産者が直接、朝の開店前に品物を持ち込み、値段も自分で決めて並べ、閉店の夕方に残ったものを引き取る。日持ちのする加工品などは、数日の間隔で生産者が品数をチェックし補充。販売はJA側が担当、生産者は一定の手数料を支払う。だれでも品物を出品できる。  約90人が野菜や規格外の堀川ゴボウ、ユズ、イチゴ、漬物、竹炭など多くの産品を並べる。品物の安くて新鮮なことと西地区の街の中にある便利さも受け、毎日買い物に来る主婦の姿も見られるという。にのくにの担当者は「生産者に多くの品物を出してもらえるよう呼びかけたい。来年は綾部と福知山にも店舗を広げたい」と話す。  営業は午前9時半〜午後4時。毎週木曜と日曜が休み。12月24日は営業し、年末は同29日まで。
【問い合わせ】電話75・9330、彩菜館。

写真=多くの農産品を並べた「彩菜館」
舞鶴出身の井上さん、ダリで「libido」展
CGを駆使して絵と写真をコラージュ
 舞鶴出身のアーティスト、井上奈奈さん(27)=東京都=が、天台新町のカフェギャラリー「サルバドール・ダリ」で作品展「libido(リビドー)」を開催している。人が持つ根源的な本能エネルギーをテーマに、コンピューターグラフィックスを駆使し、自筆の絵と写真をコラージュの手法で表現した。  建築の専門学校で学んだ後、デザイン会社を経てフリーになり、教育雑誌の編集などに携わった。創作活動では、昨年は京都市内で若手作家による作品展に出品。今回の「libido」展は11月の大阪、東京に続いての開催となった。  表題作「libido」は梅田のJR跡地の開発地のクレーン車がキリンに見え、キリンとクレーン車の絵と写真をコラージュした。3部作「nothing lasts」は馬や鳥を描き、そこにメリーゴーランドなどの写真も加えた。来年1月6日まで。12月28日〜1月5日は休み。
【問い合わせ】電話75・7173、ダリ。

写真=表題作の作品と井上さん
2006年12月19日

平原綾香さんにNHK紅白応援メッセージ
トライアスロン・黒岩さんが特集番組に電話出演
 全国のトライアスロン競技に出場する白浜台の黒岩健三さん(66)が、大晦日のNHK紅白歌合戦に出場するシンガーの平原綾香さんに、きょう12月19日、同局の生番組で平原さんにつながる電話で応援メッセージを送る。平原さんの曲「誓い」に励まされて完走し、後に平原さんから自筆のサインをプレゼントされた。黒岩さんは歌で勇気をもらったことを伝える。今夜午後八時からNHK総合「紅白応援メッセージ」に電話出演する。  トライアスロンは水泳、自転車、ランニングを組み合わせ、体力の限界まで挑む過酷な競技。黒岩さんは全国各地の大会に出場、自転車から落車して肩の骨を折りながらも完走するなど戦歴を重ねる。  平原さんは2003年、「Jupiter」で大ヒットのデビューをし、深みのあるヴォーカルで人気を集める。今年2月のトリノ冬季五輪では、NHKのオリンピック放送テーマ曲「誓い」を歌った。  この曲の「願いをこめた流れ星 夜空を駆けてく(中略)たどり着くまでそのときまできっと あきらめないから」のフレーズを聴き、感動した。制限時間があるトライアスロンでは、ランで最後尾を走っていると夜になり、リタイアしそうになる苦しい瞬間、頭上に星がまたたくのが見える。自分の実体験と歌の情景がすぐさま結びついた。  八月の鳥取皆生大会190.195キロは、ゴール近くでリタイアを考えた時、曲を思い出して制限時間の1分24秒前にゴールした。その様子を本紙などに投稿し、お礼の気持ちを伝えようと平原さんの事務所に記事を送った。平原さんから「世界でイチバンかっこいい65歳! バンザイ!」と記した色紙が九月に送られてきた。  平原さんの紅白3回目の出場決定直後、皆生大会で曲に励まされたエピソードを同局に送った。そして、19日の応援メッセージ特集番組で、自宅から生電話で平原さんにメッセージを伝える1人に選ばれた。番組では平原さんが歌い、黒岩さんのゴールシーンの写真や新聞記事も紹介される。黒岩さんは「選ばれてとても感激しています。紅白では多くの人に勇気を与えてくださいと伝えたい」と話している。

写真=平原さんから贈られたサインを手にする黒岩さん
舞鶴ボーイスカウト第5団が使用済みローソク寄贈
12月23日にキャンドルイルミネーション
 八島商店街商業協同組合(伊庭八郎理事長)が、12月23日にキャンドルイルミネーションを実施するのに先立ち、舞鶴ボーイスカウト第5団のボーイ隊とカブ隊の4人が同16日、使用済みのローソクを鹿原の知的障害者授産施設「みずなぎ学園」に寄付した。  イルミネーションに協力しようと、使用済みローソクからフローティングキャンドルを製造するみずなぎ学園に、第5団が回収したローソクを寄贈。今年は葬祭場から使用済みローソクが第5団の元に届けられた。  ボーイ隊の土田直紀君らが同学園を訪れ手渡した。それらから製造したキャンドルを同組合が購入し、イベントに使う。イルミネーションは23日午後6時から約2時間。八島の三条から八条間に約1000個のキャンドルを並べる。八島おかみさん会が元祖肉じゃがコロッケなどを販売する。点火ボランティアも募っている。
【問い合わせ】電話62・1423、同組合。

写真=使用済みのローソクを贈る第5団のメンバー
2006年12月15日

新規就農者らの舞鶴伝統野菜倶楽部
年末に出荷ピーク、堀川ゴボウを初収穫
 新規就農者らの百姓仲間6人でつくる「舞鶴伝統野菜倶楽部」(米原浩朝代表)が、6月から共同栽培を始めた京の伝統野菜、堀川ゴボウの初収穫に励んでいる。梅雨時の大雨とその後の日照りなどの天候不順が続き、4カ所の畑で出来不出来のばらつきが出たが、中には白っぽく直径5センチの上物もできた。年末に向けて出荷のピークを迎える。市内の直売所でも販売している。  堀川ゴボウは一般のゴボウに比べ味と香りがよく、柔らかいのが特徴。大きなものは中に詰め物をした料理が有名で、正月のお節料理に使われる。府北部は大江町などで小規模に生産されている。品種は一般の滝野川ゴボウと同じだが栽培法が異なる。種を蒔いて翌年の六月ごろに一旦引き抜き、長さを切り揃えた後に再び畑に植え、太くなってから収穫する。  岡田などでイチゴや万願寺甘とうなどを作る農家と大工の20〜40代の仲間が共同栽培と出荷のグループを結成した。これまで個人で堀川ゴボウを作っていたが掘り出すのに手間が掛かった。力を合わせて規模を広げ、志高の4カ所の畑で6月に購入した3900本の苗を植えた。  11月から週2回、重機で収穫作業を始めた。大雨で水に浸かったり、雑草や日照りで水不足にも悩まされた。直径4、5センチのいいものができた一方、ブランドの規格外の細く色が黒いものができるなど、品質が揃わなかった。JAを通して京都市場に出荷し、市場では1本1000円〜1300円の値がつく。ネットでも販売している。年末がピークで年内までに半分を出荷する。  とれとれセンター道の駅、浜八島の産直マート、南田辺のJA京都の直売所「彩菜館」で、規格外を安くで販売中。米原さんは「なぜばらつきがでたのか分からない。自分たちで経験を積んでいくしかない。高級食材と思われがちだが、普通のゴボウのように、家庭で煮たり天ぷら料理に使えることも紹介していきたい」と話す。収穫は来年2月まで続き、売上高1000万円を目標にする。

写真=収穫した堀川ゴボウと同倶楽部の6人
日展・工芸美術部門で2年ぶり8度目の入選
高井さん(成生)、海の新しい表現追い続ける
 大浦半島成生の陶芸家、高井晴美さんが第38回日展・工芸美術部門で、2年ぶりに入選を果たした。落選した2年間をバネに、テーマとするふるさとの海の新しい表現を追い求め、ひたむきに土と向き合う中から、大作のオブジェ「波響(はきょう)」を作りだした。これで通算8度目の入選。あす12月16日から来年1月14日まで、京都市内の京都市美術館で展示される。  1991年から京都市内で作家として活動を始め、日本の美術界をリードする日展に3年連続で入選。94年に漁村の故郷に戻り、アトリエの眼前に広がる海を一貫してテーマに取り上げ、岩にくだける波のしぶきや波の音を形にしたオブジェを発表し、日展などに出品している。2004年には日本現代工芸美術展で初入賞、日本現代美術家協会の本会員になった。  地方にいても全国レベルの作品を作れるのを示そうと、毎年日展に挑戦しているが、03年の入選以後落選が続いた。同じテーマを追求するため、見る側に新鮮さを与えることが難しくなったと思い、同協会の関西在住の作家たちと勉強会を持ち、互いに作品を批評して研究を重ねた。アトリエでは波の音を聞き、土の機嫌を見ながら深夜まで創作に無心で没頭した。また、今年3月には多くの人に見てもらおうと、神戸市のギャラリーで個展を開いた。  「波響」は高さ36センチ、長さ63センチ、奥行き36センチ、薄い水色をする。波のうねりや響きに触発され、海の力強さと静けさなどを表現した。下方に曲がる先端部分は創作中に土が下がってくるため、毎日10センチずつ積み、土が乾くのを待って作業を進めた。5月に構想を固めたが、夏に右肩が痛くなり約2カ月リハビリに通い、10月の搬入に間に合った。  高井さんは「一時は作品を完成させることができないかと思いました。今回に満足せず今後も海の形を追究したい」と話す。来年は6月と10月に大阪市のギャラリーで個展を開く。

写真左=ひたむきに土と向き合う高井さん(アトリエで)
写真右=入選した大作のオブジェ「波響」
2006年12月12日

子らの交通事故防止へ紙芝居
地域交通安全活動推進委員の田中さん
 舞鶴地域交通安全活動推進委員の田中勉さん(71)=溝尻中町=が、子供たちの交通事故防止に役立てようと、紙芝居を作製した。「まいちゃんとワタルくんの交通安全」のタイトルで、遊びに出掛けた子供たちが、道路に急に飛び出さないことや横断歩道を渡ることを教えている。  田中さんは、昨年四月、京都府公安委員会から推進委員に委嘱を受けた。交通安全に役立つ活動をと考え、子供たちが興味を持って集中する紙芝居の上演を思い立ったという。  今年夏ごろから、紙芝居のストーリーの構想を練り、女の子のまいちゃんと男の子のワタルくんを主人公に、安全に道路を横断することを教えることにした。紙芝居の原画は、今年10月まで舞鶴署に勤務していた交通巡視員の永井麻衣さんが描いた。原画は縦27センチ、横43センチで、12枚。  ストーリーは、まいちゃんとワタルくんが、2人で東舞鶴公園に遊びに出掛け、途中に道路の向こう側にいるトオル君と出会う。ワタルくんは、トオルくんのそばに行こうと急に道路に飛び出し、危うく車に引かれそうになる。交差点では、青信号で左右を確認すると、横断歩道を渡るという交通ルールを分かりやすく教えている。  田中さんは、紙芝居用の木枠を業者に依頼して作り、拍子木を使って、このほど、祖母谷実業会のイベントで初上演した。「真剣な眼差しで、子供たちが見てくれました。正しい道路横断の仕方を分かってくれたと思います」と話す。今後も幼稚園や保育園などから依頼があれば、紙芝居を上演するという。
【問い合わせ】電話62・9317、田中さんまで。

写真=「依頼があれば紙芝居を上演します」と話す田中さん
岡田下小で舞鶴出身の田主さん指導
5・6年生の版画30点を1つのパネルに
 久田美の岡田下小学校(木下きく枝校長)の5、6年生26人が、舞鶴出身の版画家、田主誠さん(64)=茨木市=から約半年間の指導を受け、ふるさとの人と自然をテーマに、30点の作品を1つのパネルにした版画を完成させ、12月8日、地元の人らも招き除幕式をした。イチゴや養鶏農家の作業の様子や素朴な石仏などの力作が、豊かな自然と人の営みの姿を伝えている。  文化庁の学校への芸術家派遣事業で、田主さんが6月に同校で5、6年生に指導し、児童たちの生き生きとした作品に触れ、岡田の人と自然をテーマに大作の製作を発案。夏休みに児童たちは大庄屋上野家や農作業をしている家族などをスケッチし、版木彫りや刷りの作業でアドバイスを受けた。完成までに計6回来校した。  1点の版画はB4判の大きさで、縦1.5メートル、横2.5メートルの額に30枚を並べた。除幕された作品を前に田主誠さんは「自然に触れてよく観察しているから、素敵な作品ができるのです。大人にできない力作ばかりで誇りに思ってください」と語り、1人1人に「ダイナミックな構図がいい」「民話的な世界に仕上がっている」と講評し、修了証書を手渡した。  6年の柴田麻由さんは「30枚を見て岡田のことがよく分かった。地域のよさをこの作品でたくさんの人に知ってほしい」と話していた。学校ではほかの場所でも見てもらえる機会を作りたいとする。また、編集プロダクションが30点を収めた画集の発行を企画している。

写真=30点の版画を1つのパネルにした作品と5・6年生、田主さん
2006年12月8日

「シマフィルム」の志摩さんが企画・製作
大阪十三舞台の映画「かぞくのひけつ」公開中
 舞鶴に拠点を置く映画製作会社「シマフィルム」の志摩敏樹代表=南田辺=が、大阪の十三のまちを舞台にした映画「かぞくのひけつ」(小林聖太郎監督)を企画・製作し、劇場で公開されている。一時閉館していた十三の第七藝術劇場の経営に関わったのをきっかけに、復活記念として映画とまちへの想いを込めて製作した。舞鶴を題材に映画を作った志摩さんの情熱が、各地に広がっている。  志摩さんは会社経営の一方、「風花」(相米慎二監督)の製作を手始めに、シマフィルムを立ち上げ、2003年に舞鶴を舞台にした「ニワトリはハダシだ」(森崎東監督)で製作総指揮を務めた。地方在住の異色の映画プロデューサーとして知られ、「17歳の風景/少年は何を見たのか」(若松孝二監督)、「おそいひと」(柴田剛監督)と次々に製作した。  大阪市淀川区十三の第七藝術劇場は、大阪のアートシアターを牽引してきたが昨年9月に閉館した。再開を望む地元から依頼を受け経営に参画し、その復活を記念して十三を舞台に、監督と俳優を大阪出身者で固めて、「かぞくのひけつ」を作った。  映画は、両親の夫婦ゲンカとともに育った主人公の男子と恋人の女子を軸に、父の浮気相手の女性、亭主に呆れつつパワフルに生きる母、個性的な商店街の人々などが織りなす人情喜劇。庶民のまち十三の喧騒と活気、映画の熱気が結びついた。秋野暢子、映画初出演の桂雀々、「パッチギ!」のちすん、NHK「まんてん」でデビューした谷村美月らが演じる。同劇場(約2カ月間)と京都シネマ(京都市、12月15日まで)で先行上映している。

写真=映画の1シーン(シマフィルム提供)
「あ、ツクシだ!」児童もビックリ
春と勘違い?、岡田下小前の久田美川土手
 初冬のこの季節、岡田下小学校(木下きく枝校長)前の久田美川の土手に、春の代名詞のようなツクシがちらほらと顔を出している。1年生たちが冬を探しに出かけて見つけ、「春探しになった」と学校中を驚かせている。府立植物園では「冬にツクシが出るなんてとても珍しい。春と勘違いしたのかも」とする。  1年生たちが12月1日、冬の季節をテーマに植物などを探そうと、土手を歩いている内に見つけた。ツクシはポツリポツリと地面から出ている。長さは4、5センチから10センチで、春に見られるように茶色ではなく緑色をしていた。一部は根から掘り起こし、植木鉢に移して学校で観察している。  府立植物園によると、急激に寒くなっり雨が降らず乾燥状態が続いたことで、植物は冬が来たと休眠に入り、その後暖かくなって雨が降り、春と勘違いした可能性が考えられるとする。  舞鶴海洋気象台の観測記録では、11月の平均気温は12.4度と、平年(2000年までの30年間)の平均値10.9度よりも1.5度高く、観測を始めて過去四番目に高かった。10月と11月の総雨量は平年と比べてあまり差はなかった。

写真=久田美川の土手に顔を出した緑色のツクシ(12月5日撮影)
2006年12月5日

「防犯はカギかけがかんじんです」啓発看板設置
舞鶴署、年末特別警戒スタート
 舞鶴署の年末特別警戒がスタートした12月1日、南田辺の同署庁舎の壁面に、舞鶴防犯推進委員協議会(瀧口國雄会長)が製作した防犯啓発の看板が設置された。自転車盗難の多発する中、自転車や家に鍵を必ずかけるよう注意を呼びかけている。  毎年この時期に設置される看板は、同協議会の幹事、田中實さん(63)=高野由里=が防犯標語とともにイラスト画を描いている。今年で6作目の看板は、山伏姿の子どもが勧進帳を広げている場面を描き、「特別警戒実施中」の見出しとともに、「防犯はカギかけがかんじんです」と、語呂合わせの標語を記している。  田中さんは、元JR職員で、西駅交流センターに務めていた時、帰省客を迎える大きな「絵馬」を描いていた。この経験を生かして、同協議会の看板製作を手伝うようになった。イラスト画は昨年好評だった歌舞伎調にすることに決め、西図書館で資料を調べ、約1週間かけて水性ペイントで描いたという。  弁慶を子ども姿に変えて、勧進帳を読み上げる場面を描いたが、「防犯意識の啓発とともに、若い人たちが古典芸能を知る契機になれば…」と話していた。看板は夜間ライトアップされている。  同署では、年末特別警戒として、署員50人態勢で、金融機関への立ち寄りなどを行い、防犯意識の徹底を図っている。

写真=設置した看板を見る防犯推進協のメンバー











舞鶴自然文化園の四季写真展
12月8日〜同10日、市政記念館で展示
 「第3回舞鶴自然文化園の四季写真展」(財団法人舞鶴市花と緑の公社主催)の審査結果が、このほど発表された。理事長賞には永木孝夜さんの作品「花園で遊ぶ母娘」が選ばれた。全応募作52点が12月8日〜同10日、北吸の市政記念館で展示される。  多祢寺の舞鶴自然文化園は日本一を誇る1500種のツバキはじめ、約5万本のアジサイ、シャクナゲや紅葉など四季を通して草花や木々を楽しむことができる。この自然を題材に写真作品を募集した。  日本写真家協会の水野克比古さんが審査した。理事長賞には、春の草花に敷きつめられた広場で遊ぶ親子を撮影した永木さんが選ばれた。写真展は入場無料。理事長賞以外の各賞の受賞者は次の皆さん。  【観光協会長賞】村田勝彦【特選】吉野耕司【奨励賞】嵯峨根徹、平田仁

写真左=【理事長賞】永木孝夜さんの作品「花園で遊ぶ母娘」
写真中=【観光協会長賞】村田勝彦さんの「霧の朝」
写真右=【特選】吉野耕司さんの「紫陽花の精」
2006年12月1日

西方寺で作陶に取り組む嵯峨根さん(公文名)
米国NYで京都の現代陶芸家らとグループ展
 西方寺に工房を築いて作陶に取り組む嵯峨根辰夫さん(54)=公文名=が、アート活動のメッカでもある米国ニューヨークの中心地にあるギャラリーで、京都の現代陶芸家たちによるグループ展に出品することになった。多くのアーティストが集まるニューヨークで、作品を発表するとともに、期間中滞在して創作の刺激を受ける機会にしたいとする。12月6日から同16日の11日間にわたって展示する。  嵯峨根さんは市身体障害者福祉センター指導員だった1983年ごろから陶芸を始め、97年に舞鶴市展の市展賞、98年には大賞を受賞。2001年退職して西方寺で工房を独力で設立、倒焔式の薪窯を築いた。翌年には穴窯を作った。  農作業をしながら自分のペースで作陶を続け、気が向けばグループ展などに出品してきた。毎年冬にはロサンゼルスに旅し、薪窯で作った焼き締めの作品を持参してフリーマーケットに参加した。米国では焼き締めは珍しく関心を引いた。  今春から京都市内の常設展示場で、クラフト作家約100人とともに作品を並べている。会場を運営するクラフトボックスが、ニューヨークで京都の現代陶芸家展を企画し、5人とともに嵯峨根さんも出品を決めた。米国では日本のように貸しギャラリー方式ではなく、作家が作品を持ち込み実績を重ねて専属になる。  今回は直径62センチの焼き締めの大皿や焼酎サーバーなど約20点を持ち込む。嵯峨根さんは「多くのアーティストが集まる場で発表できるいいチャンスになる。美術館やギャラリーを回るのも楽しみにしている」と話していた。

写真=出品する焼き締めの大皿と嵯峨根さん
12月17日まで市郷土資料館で企画展
舞鶴幼稚園の保存資料、明治の遊具など並ぶ
 全国で10番目の1884(明治17)年に創立された円満寺の市立舞鶴幼稚園に保存される資料を展示する企画展が、北田辺の市郷土資料館で開かれている。いまでは遊び方も不明な明治時代の珍しい遊具や唱歌指導で使った絵図など、園児教育の歴史を示す品々が並ぶ。卒園した人たちが来場し、かつての職員たちと懐かしい思い出話に華を咲かせてもいる。12月17日まで。  舞鶴幼稚園は明倫小学校内に開設された幼稚保育科が始まりで、京都府下では2番目。1920(大正9)年に近くの神社そばに、続く34(昭和9)年に西支所隣に移転、74(同49)年にいまの場所に移った。園児教育の中心的な役割を果たしてきた。  昔使っていた遊具や絵本などは、年に1度虫干しして大切に保管。こうした資料を一堂に展示し、同幼稚園の歴史を振り返る。明治に使った箸や輪、貝殻などの遊具、青い目の人形1体を並べる。人形は米国から日本へ27(昭和2)年に1万2739体が贈られたが、戦時中に敵国の人形としてほとんどが焼かれ残っていない。  このほか足踏み式のオルガン、空襲を描いた紙芝居、昭和初期の伊佐津川での川遊びなどの写真も展示される。昭和10年に卒園し、同園の教諭を経て園長を務めた梅原妙子さん(78)=引土=は「多い時には320人の園児が在籍し、西地区全体から通っていました」と話す。入館無料。月曜休み。期間中の毎週土・日曜日(午後1時半〜同3時)は、元職員らが展示解説をする。
【問い合わせ】電話75・8836、同館。

写真=いまでは使い方もよく分からない明治のころの珍しい遊具
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