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2008年1月29日

社会的ひきこもりと不登校を共に学ぶ
シンポで取り組みや大学生ら体験を演劇発表
 社会的ひきこもりと不登校を共に学ぶシンポジウム(府主催)が1月26日、伊佐津の西駅交流センターで開かれた。ひきこもりなどを体験した大学生らがその経験を元にした演劇「折り紙気分」を発表したり、不登校の子供たちを支援する向日市と舞鶴市の民間団体が取り組みを紹介するなどした。  社会的な問題になっているひきもりや不登校について理解を深め、青少年の社会的自立を支援しようと北部で初めて開催した。定員150人を超える200人以上が来場し、真剣に話に聞き入って関心の高さを示した。  演劇には大学生ら3人が出演。3人は向日市のフリースクール「寺子屋 みらいの会」のメンバー。学校の放課後、入院した先生のお見舞いに贈る千羽鶴を折る生徒たちが不登校の生徒を話題にする筋立てで、度重なる転校やいじめなどが原因ではないかと話し合いながら、「不登校やひきこもりはどこにでもある普通のこと」とのメッセージを伝えた。  みらいの会副代表の野田隆喜さんが社会復帰の第1歩にと居酒屋を開店した事例などを紹介、「5年後に役立つ支援をしているが親以上の指導はできない」と語った。演劇に出演し同会の活動を手伝う持明院由子さんは小学六年生から不登校になり、大学を卒業してアルバイトをしているが、「いまも朝起きれなくなり、ひきこもりになるのではと不安になる」と正直な気持ちを明かした。  また、舞鶴で活動する不登校の児童生徒のための民間教育施設「聖母の小さな学校」副代表の梅澤良子さんが、スポーツフェスタなど様々な活動を話した。  基調講演では精神科医の斎藤環さんが、不登校の子供たちに対して学校にどうやって再び行かせるかではなく、「親は子供の不安を共有し、どうすれはこの子が元気になるかを一緒に考えることが大切」であり、「不登校もひきこもりも他人に丸投げにせず、自分で関わり続ける努力を」と指摘した。

写真=経験を元にした演劇を発表する大学生ら
舞鶴生活学校が手作り味噌仕込む
男性高齢者に配ったり、手作り食品の普及へ
 ゴミの減量化などに取り組む市民グループ「舞鶴生活学校」(谷口久美子運営委員長)が1月25日、余部下の中総合会館で220キロの味噌づくりをした。完成した味噌は70歳以上の1人暮らしの男性高齢者に福祉味噌として配ったり、手作り食品の普及活動に活用する。  市社会福祉協議会の依頼を受け、昭和53年から毎年、無添加で減塩の福祉味噌づくりをしている。「昔ながらの風味で甘味があっておいしい」と評判になり、希望者が年々増え昨年は69歳以上の一人暮らし男性422人に配られた。  この日は25人の女性会員らが大豆52.8キロ、こうじ81.4キロなどを材料に作業。水に一晩漬け込んだ大豆を圧力釜で煮て、チョッパーでミンチ状にしてこうじと塩を混ぜ、ボール状に丸めて10キロ入る瓶に勢いよく投げて詰め込んだ。22個の瓶は密封して寝かせておくと味噌になる。150キロを福祉味噌に、70キロを同学校がイベントで販売する。  谷口運営委員長は「毎年味噌を待っていただいている方がおられ励みになっています。食べられる人たちの笑顔を思い浮かべながら、心を込めて仕込んでいます」と話していた。今年は福祉味噌は400〜450人の希望者を見込んでおり、12月にボランティアグループが330グラム程度にパック詰めしたものを民生委員らが届ける。

写真=大豆とこうじなどを混ぜ瓶に詰め込む
2008年1月25日

一条ク出身・青森山田高1年の上田選手
全日本卓球ジュニア・男子シングルスで初優勝
 一条卓球クラブ(小畑喜生代表)出身の青森山田高校1年、上田仁選手(16)が、全日本卓球選手権大会ジュニアの部(高校2年生以下)男子シングルスで初優勝した。一時帰省した上田選手は1月21日、北吸の同クラブ練習場を訪れ、小畑代表に優勝を報告するとともに、さらなる飛躍めざして後輩たちと一緒に練習に汗を流した。  全日本選手権は、1月15〜20日、東京体育館で行われた。上田選手はジュニアの部男子シングルスで、スーパーシードの3回戦から登場、決勝までの6試合をすべてストレート勝ちの圧倒的強さで優勝した。青森山田中学時代の1昨年、昨年にも出場、ベスト16、同8とランクを上げ、3年目にジュニアの頂点に立った。  上田選手は、これまでシングルスで全国大会優勝を果たせなかった。カデットの部(中学2年生以下)、全国中学選手権の決勝で、いずれも敗退した。このため、今大会には心に期すものがあったという。「技術的には優勝する自信があり、焦らないで落ちついてできたことが勝因です」と振り返る。  今大会には、最大のライバルと見ていた世界ジュニア優勝の松平健太選手(青森山田高1年)が、けがのため棄権した。松平選手には、カデットの部の決勝で敗れたが、全国中学選手権の準決勝では勝っており、「松平選手に勝って優勝したい」と、早くも来年に向けて決意を新たにしている。さらに、今大会の一般の部では、ベスト32に止まり「一般の部の日本代表に入り、世界選手権に出場したい」と抱負を話す。  上田選手は、すでにジュニア日本代表として、これまで10回以上国際大会に出場。2月にはヨーロッパの強豪を集めてスウエーデンで開催される国際大会の出場が決まっている。  小畑代表は「過去2回、全国の決勝で負けたことをバネに、今回の優勝があったと思う。これからがスタート。オリンピック出場という大きな目標に向かってほしい」と話していた。

写真=優勝メダルとカップを手にする上田選手
2月23日、アイヌ文化に触れて!
智恵蔵で民族音楽演奏会&ワークショップ
 フェリーで結ばれる北海道小樽との交流を起点に、アイヌ文化に触れてもらおうと、NPO法人赤煉瓦倶楽部舞鶴は、アイヌ民族音楽の演奏会とワークショップ「ヤイカテカル〜異文化交流 わたしとアイヌ〜」を企画した。民族楽器のムックリと民族文様の切り絵を作る。2月23日午後2時から北吸のまいづる智恵蔵で開き、北海道アイヌのトンコリ奏者らが出演する。  舞鶴―小樽間にフェリー航路が就航している関係を活かし、同倶楽部舞鶴は昨年春と秋、小樽のガラス工芸などを展示したが、さらに交流を深めようと、両市で活動する同舞鶴コーディネーターの澁谷明都さんの協力で、アイヌ文化を紹介する第1回目の交流企画を智恵蔵の自主事業として計画した。  題名の「ヤイカテカルは、アイヌ語で「自分自身の想いの形を創造する」の意。ムックリは口琴(こうきん)と呼ばれる竹製の楽器。口にはさんで振動弁に付けられたひもを引いて弁を振動させたり、舌の位置や口の形を変えると音色が変化する。トンコリはサハリンなどに伝えられた楽器で弦を指で弾く。どちらの音も風や川のせせらぎなど自然界の音を模倣し、想いを表現する。  アイヌのトンコリ奏者のTOY TOY(本名・小川基)さん、京都出身で小樽在住のムックリ製作者・奏者の佐藤正晃さんが出演、講師を務める。ワークショップは午後2時〜同5時。ムックリと様々な意味を持つ民族文様の切り絵を作る。定員20人(要予約)。受講料1500円(中学生以下800円)。ライブは午後6時〜同7時半。前売り1700円(当日300円増し)。中学生以下無料。両方の参加は2500円。中学生以下は保護者同伴。  会場ではアイヌのお茶やお菓子、ポストカード、小物なども販売する。
【問い合わせ】電話66・1035、智恵蔵

写真=口にくわえて演奏するムックリ(『世界の博物館 国立民族博物館』講談社より)
2008年1月22日

木版画や似顔絵のワークショップと展覧会
若手女性アーティスト3人、まいづる智恵蔵で
 舞鶴出身者などの若手女性アーティスト3人による木版画や似顔絵などのワークショップと展覧会「赤れんがラブリーギャラリー2008」が、2月3日から北吸のまいづる智恵蔵2階で始まる。3月までの期間中に3人がそれぞれワークショップを開催、子供から大人まで造形活動を楽しんでもらう。出来上がった作品はその場に展示する。主催の赤煉瓦倶楽部舞鶴は参加を呼びかけている。  作家とのワークショップを通して、子供や地域の人たちの創造性を刺激しあい、コミュニケーション能力を育もうと、智恵蔵の自主企画で取り組む。2月3日〜11日はあそうだゆきさんの木版画展、同月17日〜24日はbon(小河一恵)さんの絵画展、3月9日〜16日は上羽京(みやこ)さんのにがおえ展をする。3人ともそれぞれの初日にワークショップを開く。  あそうださんは1974年生まれで綾部市在住。97年ごろから京都を中心に銭湯巡りをして銭湯絵日記を作成した。老人福祉施設で働きながら農作業や身近な人を題材に表現活動をする。網野漂流館の「子午線チカクアート」などに出品した。ワークショップでは、消しゴムに身の回りのものを力の抜けたキャラに変身させ、スタンプを制作し押して作品に仕上げる。すでに定員はいっぱいになった。  bonさんは81年生まれの小浜市在住。舞鶴市浜のカフェ「cache―cache」でマネージャーや作品販売をする。日韓美術作家交流展@韓国などに出品した。17日のワークショップは大きな和紙に色々な丸い形を描き、その輪をつなげて珠の森をつくる。定員15人。  78年生まれの上羽さんは舞鶴市出身で大阪市在住のイラストレーター。大学在学中から似顔絵イベントに参加し、現在は会社勤務をしながら、アートイベントでの制作やホームページ上で作品を発表する。3月9日のワークショップは似顔を描く楽しさを体験してもらう。定員15人。  ワークショップは午前10時〜正午。参加費500円。材料は全て主催者で準備する。申し込みは開催日の1週間前まで。定員になり次第締め切る。
【問い合わせ】電話66・1035、同館

写真=2月3日からまいづる智恵蔵「赤れんがラブリーギャラリー2008」をPRするちらし
1年がかりで華やかな下げ飾り、初春を彩る
愛宕新町内会婦人部手芸サークル「なでしこの会」
 愛宕新町内会の婦人部の手芸サークル「なでしこの会」(古川とみ枝会長)の20人が、正月やひな祭りに用いる「下げ飾り」を1年がかりで制作した。縁起物や干支、季節の花などを五本のひもに吊り下げ、赤色を主にした作品が華やかさを競っている。活き活きと活動を楽しむ会員らは1月18、19日、愛宕浜町の府営団地集会所で地域の人たちに披露した。  愛宕下町と浜町に住む女性たちが、みんなで話しながら趣味の活動をしようと、昨年1月に「なでしこの会」を結成。下町の尾松保さんが名付け、毎月1回、同集会所で60代〜80代の会員が集まる。  下げ飾りは北前船が寄港して賑わった地域で、縁起物として作られている。ひな飾り、吊るし飾りとも呼ぶ。ちりめんを材料にネズミ、宝袋、桜、金魚など縁起物や季節感のあるものを縫い、それを1本のひも(長さ1.3メートル)に5〜7個吊った。同じひもを上部の丸い輪に結び、23点の作品を仕上げた。  指導をする古川さん(74)=愛宕下町=は「とてもいいものができ、びっくりしました。華やかで見ているだけで楽しい」、森田ふみえさん(80)=同=は「1つ1つ作っていくのが面白い。みんなとおしゃべりできるのもいい」と話す。会員らは月1度の活動を心待ちにしている。

写真=縁起物や干支、季節の花を吊り下げた作品
2008年1月18日

舞鶴月よう俳句会、結成10周年で合同句集
気の合う仲間22人が身近な出来事詠む
 舞鶴月よう俳句会(岡田陽子主宰)は結成10周年を記念し、合同句集「めりーごーらんど」(83ページ)をこのほど発刊した。会員の多くは入会して初めて俳句に親しんだが、いまでは気の合う仲間たちと作品づくりの楽しさが支えにまでなる。22人が子供や夫などの家族や日常生活、舞鶴の山や海、季節の移ろいを十七文字の世界に詠み掲載している。次の10年に向けともに励まし歩みたいとする。  俳人の橋本美代子さんが主宰する結社「七曜」同人の岡田さん(58)=余部下=が呼びかけ、1997年7月に発足。毎月第1月曜日に、当初は5、6人で定例句会を開いた。次第に人から人へとつながり、40代〜80代の20人を超えるまでに増えた。2年前までは岡田さんの母の瀬野きみ子さんが選者を務めた。  定例句会では各自が事前に詠んだ5句を作者を伏せて出句し、その中から各人が秀作と評価する数句を選ぶ。作品を選ぶ鑑賞眼を養うことが作品づくりの力にもつながっている。「見る・よく視る・深く観る」を大切に、形のあるもので自分の気持ちを表現し、身近な出来事を題材に詠む。  合同句集は全て自薦によって、多い人で10年間の句会で500句詠んだ中から20句に絞り、入会数年の人は10句を選んで掲載した。糸トンボに自分の生きざまをなぞらえたり、退院した娘と夜に長メールをした様子などを詠んでいる。岡田さんは「句会はよい句に出会える楽しみがあり、また自分の気づかない感じ方を引き出してもらえます。感性豊かなメンバーに恵まれ、一つの区切りが形になってうれしい」と話す。  発足から続ける木村泉さんは「句を見るとアルバムの写真のように当時のことが次々と思い出されます」、入会3年の白須賀揚子さんは「アットホームで楽しい句会です。季節感ある日本語の美しさが大好き」、瀬野ちひろさんと南部としえさんは「落ち込んでいる時でもみんなの句を見て元気になります」「余分なものを削ぎ落とす俳句が、シンプルな生き方の指針になっています」と俳句の魅力を楽しんでいる。  500部作成した。少し残部がある。
【問い合わせ】電話64・0033、岡田さん

写真=合同句集を手に新年句会に集まったメンバーたち
中筋小PTA女声合唱団「コールマミー」
1月19日、総合文化会館で演奏会
 中筋小学校のPTA会員らでつくる女声合唱団「コールマミー」の演奏会が、1月19日午後1時半から浜の総合文化会館小ホールで開かれる。入場無料。1999年以来、9年ぶり3回目の演奏会で、団員たちは美しいハーモニーの歌声を響かせようと練習に励んでいる。  同合唱団は、中筋小PTAの文化サークルとして、1979年に結成され、30年近い伝統がある。現在団員は18人で、元PTA会員も含まれている。毎週金曜日の夜間、公文名の中筋小音楽室で練習を続けている。  初演奏会は1995年で、99年に第2回を開いた。団員から「演奏会開催」の機運が盛りあがらなかったため、年数を開けての開催だった。昨年6月、府下の「お母さんのコーラス」に出演したのをきっかけに、演奏会開催を決め、7月から演奏曲の選曲と練習を開始した。市内では、女声合唱団で演奏会を開く数少ない存在という。  演奏会は、市合唱連盟理事長の山下弘さんの指揮、澤瀬久仁子さんのピアノ伴奏で、女声合唱組曲「なつかしき日々」や女声三部合唱組曲「確かなものを」などを歌い上げる。また、吹奏楽団「ブルーマリンズ」をゲストに迎え演奏を発表する。  在団6年の西岡純子さん(48)は「歌うことは楽しい。初めての演奏会ですが、きれいに歌い楽しんでもらえればうれしい」と、市民の来場を呼びかけている。

写真=演奏会に向け練習に励む団員たち=中筋小で
2008年1月15日

全国ろうあ者卓球女子シングルス
上田さん(日星高3年)が3連覇、日本代表に
 日星高校3年生の上田萌さん(18)=浜=が、昨年暮れに大阪市内で開かれた第30回全国ろうあ者卓球選手権大会の女子シングルスで、リーグ戦12試合全てに勝つ圧倒的な実力を見せて3連覇を達成した。この優勝で2009年に台湾で開催予定の聴覚障害者の五輪「デフリンピック」の日本代表選手にも内定した。国際大会での金メダルに向け、春から進学する大学で卓球を続けさらなる飛躍を誓っている。  12選手が出場した同大会で、上田さんは予選リーグで1セットを落とすのみで5戦全勝で1位通過。続く決勝リーグでは、デフリンピックの元金メダリストとも対戦したが一セットも失わず7戦全勝で優勝した。  日星高卓球部を引退してからは、これまでのように十分な練習はできなかった。決勝リーグで鈴木由樹子選手(北海道)と対戦した際には、弱点を突かれて苦しむ場面もあった。試合後、日本ろうあ者卓球協会から日本代表4人の枠の内、最初の1人として内定を伝えられた。日本のエースとしての期待がかかる。  感音性難聴でほぼ両耳が聞こえないが、子供のころから一条卓球クラブで競技を始めた。練習で独特の感覚を身につけてハンディを克服し、白糸中で単・団体で全国大会、日星高で複・団体でインターハイに出場するなど、健常者と互角に戦ってきた。サーブで相手を崩し、ループドライブやプッシュで攻める積極的なプレーを持ち味にする。  上田さんは「3連覇は目標でしたが結果は気にせず、自分の卓球をすることを1番に考え、冷静にプレーできたのがよかった。内定が決まりうれしいのとホッとした気持ちです。デフリンピックで世界チャンピオンを目指したい」と話していた。関東学生リーグ1部の強豪、東京富士大学への進学も決まり、卒業を待たずに2月から卓球部の合宿に参加する。  3年間指導した日星高卓球部監督の谷上宏樹教諭は「自分ががんばることで同じ障害を持つ人たちの励みになるような選手になりたい、また健常者の中でも戦えるといった精神面で大きく成長した。アテネ五輪で日本代表監督を務めた西村卓二さんが監督をする東京富士大学で指導を受けることで、さらに力を着けて金メダルをとってほしい」とエールを送る。

写真=夢に向かって日星高で3年間を送った上田さん
タイムカプセルに入れたウイスキーで祝杯
福井小卒業生、成人式を迎え同窓会
 成人式を迎えた福井小学校の卒業生が1月13日、円満寺の舞鶴グランドホテルで同窓会を開いた。卒業記念に校庭に埋めたタイムカプセルを開封、「成人式に乾杯しよう」と一緒に入れていたウイスキーで再会と20歳の門出の祝杯を上げた。  2000年3月の卒業生で、今年成人式を迎えた。6年の担任だった恩師の綾部市西八田小学校教頭の加藤喜美子さん(56)を迎え、卒業生17人と保護者らが出席した。  タイムカプセルは、卒業記念として、直径30センチ、長さ50センチのビニール管に、小学校の思い出の物を入れた。また、加藤さんの発案で、成人式を迎えた年に、全員で乾杯しようとウイスキーのボトル1本も加えた。前日にタイムカプセルを校庭から掘り出し、同窓会の会場に持ち込まれた。  タイムカプセルを開封して、ウイスキーのボトルを取り出して、全員で乾杯した。幹事を務めた舞鶴高専の学生、岡照晃さんは「みんながそろって集まり、懐かしさが込みあげてきました。近況など話しました」。また、看護学生の内藤智尋さんは「8年ぶりの再会を楽しみ、成人としての自覚を持ちました」と話していた。  加藤さんは「学校行事などに積極的に取り組む卒業生でした。成人として、それぞれの道を歩み始めたときに会えたことがうれしい」と喜んでいた。

写真=タイムカプセルから取り出したウイスキーを手にする恩師の加藤さんと同窓生
2008年1月11日

真名井の清水で街づくり「日本庭園」整備
1月16日に記念イベント、名称を募集
 新世界商店街振興組合(堀嶋輝一理事長)は、地域の歴史資源を活かして街の活性化と地元の交流を図ろうと、引土の京都交通バス待合室南隣(JR西駅前)に、真名井の清水を使った井戸を備えた日本庭園「井戸端会議」(仮称)を整備した。真名井の清水は細川幽斎が城内に引き入れ利用し、わき水を使った都市上水道として日本で最古とされる。1月16日に現地で除幕式と記念イベントを開く。庭園の名称を市民から募集している。  真名井の清水は公文名と七日市の境の池のわき水を源泉とする。奈良時代に編纂された「丹後風土記」にも、その味甘露の如し、万病を癒す力があると記され長い歴史を持つ。1580(天正8)年田辺城を築城し城下町づくりをした幽斎が、上水道として城内まで引き、茶を楽しんだとされる。水路の1部はいまも残り、地元の人たちは田辺の御水道(おすいどう)と呼んでいる。  この地域の名水をもっと知ってもらうとともに、観光スポットに仕立て街の活性化や憩いの広場につながる施設整備を長年の課題とし、元駅前派出所の跡地を利用して日本庭園(86.78平方メートル)を完成させた。総檜造りの東屋の下に四国産の緑石を配置、水が湧き出るようにした。また、電動ポンプによる井戸を設け、無料の水汲み場を作った。深夜はポンプを止める。  庭園には幽斎が受け継いだ古今伝授にちなみ、「おがたまの木」などの3本を植栽したほか、竹垣で囲んだり、天然石のテーブルと椅子、白砂利を敷き詰めた。2台分の駐車スペースもある。総事業費は510円。府の地域力再生プロジェクト支援事業の認定も受け、府などから340万円の補助を受けた。  堀嶋理事長は「水の回りで井戸端会議が行われる地域コミュニティーづくりに役立てば。将来はお茶会や歌会などの利用もしてほしい」と話していた。  16日午前10時から現地で除幕式をし、午後5時から餅つきをしてぜんざいやお茶などを無料で振る舞う。日本庭園の名称の公募は住所、氏名、電話番号、名称を記入し、今月末までにはがきかFAXで、堀嶋輝一理事長(〒624―0841 引土125―4 ホリシマクリーニング内、 FAX75・2570)へ。名称に選ばれた人には同商店街の商品券を贈る。  同組合は商店街の活動を紹介するホームページも開設した。アドレスはhttp://www.maizuru−shinsekai.net/

写真=井戸や東屋などを設けた庭園
舞鶴市の過去の10大ニュースで
市郷土資料館で企画展、平成を振り返る
 平成20(2008)年を迎え、舞鶴市の19年間を振り返る企画展「HEISEI 20」が、北田辺の市郷土資料館で開かれている。平成10年の浦入遺跡の丸木舟出土など、過去の10大ニュースに関わる資料や写真などを展示している。2月3日まで。  平成元(1989)年からの市10大ニュースを紹介し、その中からピックアップした事柄の資料を並べた。元年には近畿自動車道の計画が格上げされ、同4年に田辺城の城門が完成、同5年には赤れんが博物館がオープンした。  同九年、ナホトカ号の油流失事故での対応や泉源寺遺跡の発掘などが写真で、近年では同16年の台風23号被害の新聞記事、アテネ五輪に出場した山口有希選手の活躍も紹介された。また、昭和56年に撮影された東西市街地の航空写真も展示され、まちの移り変わりを見ることができる。入場無料。午前9時〜午後5時。
【問い合わせ】電話75・8836、同館

写真=展示されている資料や写真
2008年1月8日

骨髄バンク登録が1000人を突破
献血併行を2005年に導入して以降
 白血病などの治療法である骨髄移植の推進のため、舞鶴市内で骨髄バンクの登録を献血と併行して始めるようになった2005年以降、バンク登録者が急増し昨年末までに1000人を突破した。全ての献血会場に派遣された骨髄移植推進財団の説明員が、バンク事業を説明し登録を後押しする。バンク運動を進めるボランティア団体「きりんの会」(荒井孝義代表)は、引き続き市民に協力を呼びかけている。  血液の難病で正常な造血ができない患者に対する、健康な人(ドナー)から提供された骨髄の移植治療には、患者とドナーとの白血球の型の一致が必要だが、非血縁者では数百人から数万人に1人とされる。同財団などがドナー募集を担い、昨年11月末までに登録患者数2340人に対し、登録ドナーは29万7636人に達した。  バンクへの登録は同財団の委嘱を受けた説明員から、要件などの説明を受け了解した人が医師の問診を経て2ccを採血される。対象は18歳〜54歳。同財団を通じた骨髄提供で半身麻痺や死亡例はなく、ドナーの安全を最優先している。また、ドナーと患者が直接連絡することはできず、同財団担当者が連絡調整にあたる。  これまでは日本赤十字血液管理センター(福知山市)などが行う献血会場で年に2〜4回程度、ドナー登録を受け付けていたが、献血と併行した登録が効果的なことから、舞鶴では同センターや行政機関との連携の実績を踏まえ、05年9月から全ての献血会場で開始した。  それに伴って説明員の不足に備え、きりんの会などが養成講習会を開き現在は13人に増えた。昨年は57回の登録会を開催し、併行実施以降1145人の登録を数える。府内の総数で見ると、登録者率は全国で3番目の高さになる。  登録会を計画する同会世話人の森下正さんは「登録のペースは全国的に見ても早いと思う。献血を受け付けるボランティアと説明員が同一人なので、説明がスムーズに進んでいることが大きい」と話す。献血ボランティアAOBA会長で説明員の宇野信子さんは「まだまだ多くの患者さんが移植を待っているので、1人でも多くの市民に協力を呼びかけたい」とほぼ毎回会場で受け付けに励む。

写真=学生らに骨髄バンク登録を紹介する説明員たち=舞鶴高専で
市社協が舞鶴書道連盟の寄付で購入
子供用車いすの貸し出しを始める
 舞鶴書道連盟(早村春鶴理事長)の寄付を受け、市社会福祉協議会は子供用車いす1台(15万8000円相当)を購入し、今月(1月)から貸し出しを始めた。利用を呼びかけている。  同連盟が子供用車いすの費用の一部にと、昨年秋、チャリテー書道展を開催し作品の収益金を同協議会に寄付した。購入された車いすは座面と背もたれの部分の角度を調整できる機能を備えており、体の障害に合わせて座ることができる。  同協議会には20台の車いすがあり、子供用車いすがその内1台だけだった。利用の問い合わせは同協議会(電話62・7044)。

写真=今月から貸し出しを始めた子供用車いす
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