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2008年6月27日

東高出身・みなみじゅんこさん(東京都)
作家デビュー、ダンゴ虫の世界を仕掛け絵本で描く
 東舞鶴高校出身のみなみじゅんこさん(46、旧姓鹿田さん)=東京都立川市在住=が、仕掛け絵本2作をひさかたチャイルド(東京都文京区)からこのほど同時出版し、絵本作家デビューを果たした。オリジナルの手作り絵本の創作活動をしていたが、出版社からは初の作品。子供たちの大好きなダンゴ虫を主人公に、土の中を覗いたりできる仕掛けページが設けられ話題になっている。全国の書店で発売中。  みなみさんは両親の帰郷に伴って白糸中と東高を卒業。美術の進路を選択するか悩んだ末、短大を経て大阪市内の幼稚園に勤務したが、子供たちのものを作る姿に刺激され、1年間、夜間の美術専門学校で学んだ。自分の想いを形にするには、絵本が最適と創作意欲が高まり、手作り絵本の世界に入った。  その後も夫の転勤先の各地で、手作り絵本サークルに入会し活動を続けた。盛岡市の手作り絵本コンクールで入選、東京都立美術館の東京展・絵本の部で優秀賞を受けた。実家の家電店を舞台にしたり、2人の息子に読み聞かせる作品などを、1年に1作のペースで20年間続け仲間たちと作品展も開いている。  今回の2作『てとてとだんごむし』『ととととだんごむし』の原型は2006年に完成し、作品展に出品していたところを出版社の目に留まり、出版を持ちかけられた。1作に新たな仕掛けを作ったり、絵を手直しするなど時間をかけて仕上げた。  息子がダンゴ虫と遊んでいる様子をヒントにし、テントウ虫の案内で出かけたりする物語。ストーリーの展開の途中に、地面の穴を覗いたり葉っぱをどけたりできる仕掛けがる。優しい色使いで虫や植物を描き、一緒に散歩している気分にさせてくれる。両作とも縦横15センチ四方で24ページ。各5000部発行した。1冊1050円。  みなみさんは「1冊しか出来ない手作り絵本と違い、広く読んでもらえる出版という気持ちもどこかにあったかもしれません。いま絵本がいろんな出会いをしてくれ、反響をいただいてうれしい」と話している。  市内の書店でも扱っている。
【問い合わせ】電話03・3813、7726、ひさかたチャイルド

写真=ページに仕掛けが設けられた絵本2作
岸本病院、外来でオルゴール療法導入
副院長が心をリラックスさせる効果に着目
 オルゴールの音色と響きが自己免疫力を高め、心をリラックスさせる効果に着目して、浜の岸本病院の岸本純子副院長が、外来でオルゴール療法を導入し、心身の不調を抱える人たちからも体調が回復したと反応を受けている。オルゴールコンサートが来週市内で開かれるが、すでに定員に達しオルゴールセラピーへの関心の高さを示している。  オルゴールは耳で聞き取れない周波数を出しているが、その響きが脳の中枢部に働きかけ、自律神経を整え血流を改善し自己免疫力を高める効果があることが、最近の研究で分かってきた。  約30年前、岸本さんはスイス製のオルゴールに出会い、音色と響きで気持ちが安らぐことに驚いた。入院患者にもリラックスしてもらえるのではと、聞いてもらうと穏やかな顔に変わるなどした。その効果を分析するオルゴール療法研究所(大阪市)の成果を受け、昨年12月から外来で同療法を導入した。  響きを全身で感じてもらったり、小さなオルゴールを枕のように頭を乗せて聞くなどする。冷え性の人や出産後で体調不良の女性たちが、手が温かくなり頭がスッキリしたなどの変化を感じたという。  コンサートは同研究所主催だがすでに定員はいっぱい。岸本副院長は「遠くは鳥取からも問い合わせがあり、反響に驚いています。将来は専用のセラピールームを作りたい」と話している。療法の問い合わせは同病院(電話62・0118)。

写真=オルゴールセラピーに取り組む岸本副院長
2008年6月24日

北京五輪に出場する斎藤選手(舞鶴出身)
壮行会で500人の市民らが激励
 北京五輪のウエートリフティング女子69n級に出場する舞鶴出身の斎藤里香選手(25)=金沢学院東高校教諭=の壮行会が6月21日、浜の総合文化会館大ホールで開かれた。集まった約500人の市民の激励に、斎藤選手は「1キロでも多く挙げて、自己記録を更新したい。ウエートリフティングの魅力を少しでも伝えたい」と決意を述べた。  壮行会では、実行委員長の安達渉・市スポーツ協会長が「舞鶴から五輪出場は、前回のアテネ大会陸上競技の山口有希選手に次いで4人目の快挙。斎藤選手には自己の最善を尽くし、さわやかな大会になるよう祈ります」とあいさつ。斎藤彰市長は「市民に与えてくれた夢と希望のバーベルを挙げてほしい」と励ました。  斎藤選手を城南中陸上部で指導した青葉中の堺谷正人教諭は、中学時代に1人黙々と練習に取り組んでいた姿やウエートリフティングで五輪出場をめざすきっかけとなったエピソードを紹介、「大変な舞台だが、市民の応援を追い風として、完全燃焼してほしい」とエールを送った。

写真=後輩の明倫小児童から花束を受ける斎藤選手
京田のベンチャー企業「パシフィックウエーブ」
体圧分散素材「ジェルトロン」で中国市場に進出
 京田のベンチャー企業で、ベッドマット製造メーカー「パシフィックウエーブ」(田中啓介社長)は、独自に開発した体圧分散素材「ジェルトロン」を使った製品を中国市場に売り込もうと、大連市に輸出し開設したショールームで展示するなど、販路拡大に取り組んでいる。また、ゴルフバッグ用のショルダーパッドの新製品も開発し、スポーツ分野への参入にも力を入れる。  ジェルトロンは、宇宙船内用衝撃緩衝材の研究開発から生まれた立体構造ジェルを元に独自に研究を進め、その素材を使った家庭用ベットのマトットレス、枕、クッションなどの商品を開発。床ずれ防止マットレスは介護現場で多くの利用がある。  経済成長が著しい中国に進出するにあたり、舞鶴市と友好都市の人口600万人の大連市で富裕層の開拓を計画。舞鶴市の支援も受けて、2月に高級安眠枕200セットを初めて輸出した。現地の販売代理店から枕の機能が評価を受け、続いてマットレスやパッド、クッションを輸出し、大連でショールームの展示が決まった。  今回は300万円程度の輸出だが、今後の販売状況に応じて定期的に輸出する。今月内には高級マンションのモデルルーム内のショールームの確保、一流ブランドメーカーが揃う8月の大連国際服装紡織博覧会にも出展する予定で、今年度1000万円をかけて大連での販路の開拓を計画している。  一方、国内ではスポーツ分野に事業を拡大した。ゴルフバッグは重さ約20キロあり、肩への負担を減らそうと、ジェルトロンのショルダーパッドを考案。プロキャディーに試作品を提供し完成させ、半分の重さに感じられるなどと好評を得た。  実際の男子プロトーナメントでも、4月の2008つるやオープンで優勝したS・K・ホ選手(韓国)のキャディーの島中大輔さん、5月の北京オープンで優勝の藤田寛之選手の梅原敦キャディーが使用した。今月から6800円で市販を開始、同社が設立したジェイスリープのホームページから販売している。  今後はビジネスバッグやランドセルなどのショルダーパッドも開発し、新分野への展開も考えている。田中社長は「大連で知名度と実績を上げ、中国各地に広げたい。メイドイン舞鶴の製品で地元雇用の拡大にもつながれば」と話していた。

写真=ジェルトロンを使ったゴルフバッグのショルダーパッド
2008年6月20日

各地でちんどん公演をする山口さん(余部下)と仲間
中国内モンゴル、井戸を掘り当て水が湧き出る
 各地でちんどん公演をする余部下の山口年子さん(52)と仲間たちが、旱魃(かんばつ)が続く中国内モンゴルのホルチン地方の村で、井戸を贈るボランティア活動に取り組み、村人らと一緒に作業し無事水が湧き出した。募金を寄せた日本人に、現地の人たちは感謝の気持ちを記念碑を作って表し、山口さんらは水が出たお祝いに鯉のぼりを上げ、喜びを分かち合った。  公演で内モンゴルを訪れたのをきっかけに知り合った、内モンゴルの歌手チャン・チチガさんが旱魃で沙漠化が進む故郷の窮状を訴える一方、山口さんも井戸を贈ろうと友人らと活動を始め、53万円の募金が寄せられた。  舞鶴から4人を含む9人が、故郷周辺のジュルホ牧場で6月6日、村人や業者らと井戸掘りを開始。呼び水とするための水を約2キロ離れた隣村から車で運ぶなどし、1日かかってボーリングで深さ57メートルまで掘り進むと、地上に水が勢いよく湧き出た。  翌日には村人らが日本人の寄付で完成した旨を記した記念碑を立て、子供たちも集まり水を掛け合ったりと大はしゃぎして喜んだ。また、京丹後市の鯉のぼり職人、奥田稔さん(64)から託された鯉のぼりを子供たちと一緒に泳がせた。水は生活用水や牧草を育てるために使う。  山口さんは「鯉のぼりと一緒に訪れた今回は、何度も土砂降りの雨が降る幸運にも恵まれました。日本の皆さんの気持ちが届きました」と話していた。来年はフホタラ村で井戸掘りと植樹をする予定で、引き続き募金活動もする。募金箱は浜のギャラリー・サンムーンに設置している。  井戸掘りに先立ちジュルホ小中学校を訪れ、子供たちに鯉のぼりを披露したり、寄せられた鉛筆2000本を渡すなど交流も深めた。鯉のぼりは学校に寄贈する予定だったが、井戸の完成後に降った雨でどろどろに汚れたため、日本に持ち帰り洗浄した。今後のモンゴルの訪問先で泳がせることにし、交流のシンボルとして活用していく。

写真=湧き出す井戸水と、日本から持参した鯉のぼりを手に喜ぶ人たち。右端が村人が作った記念碑(山口さん提供)
ギャラリー・サンムーン開廊11周年記念
6月25日から「竹久夢二展」、プレゼントも
 浜のギャラリー・サンムーン(佐藤保明代表)が、開廊11周年を記念した特別展「竹久夢二展」を6月25日から開催する。大正ロマンの天才画家、夢二の肉筆原画や初版版画、自ら撮影した未発表の写真などを展示し、夢二の魅力に迫る。同28日午後7時からは箏奏者の立道明美さん=矢之助町=らが宵待草コンサートを開く。  本物の芸術に触れてもらおうと、1997年に開設。様々な分野の著名なアーティストから、発表の機会の少ない伝統工芸や現代美術、若手作家の発掘、アマチュアの市民まで紹介している。また、国際支援のボランティア活動を応援するなど、アートを愛する佐藤さんと多くの人との輪ができている。  滅びゆくものの中に美を求め、詩にうたって哀感を作品に昇華させた夢二の世界は、いまなお多くの日本人に支持されている。作品展では夢二が装丁した初版本、絵はがきなども並べる。7月7日まで。入場無料。火曜日は休み。  画廊でのコンサートは、立道さんたちが夢二が作詞してヒットした「宵待草」などを演奏する。定員50人。入場料500円。
【問い合わせ】電話63・4858、サンムーン
 11周年を記念しサンムーンの提供で、舞鶴市民新聞社は夢二の「黒船屋」の絵をプリントしたハンカチを5人の読者にプレゼントする。  希望者は郵便番号、住所、氏名、電話番号、読者プレゼント「夢二ハンカチ」係と明記し、同27日までに申し込めばよい。応募ははがき(あて先〒624―0905福来912―1舞鶴市民新聞社)、FAX(77・1750)、Eメール(maipress@topaz.ocn.ne.jp)で受け付けている。応募者多数の場合は抽選。当選者には後日、通知する。ハンカチはサンムーンで渡す。

写真=夢二の作品「黒船屋」
2008年6月17日

精神障害者への理解深めて!と7月19日
映画「ふるさとをください」舞鶴上映会
 和歌山市にある精神障害者らの総合リハビリテーション施設「麦の郷」を舞台にした映画「ふるさとをください」(冨永憲治監督)の舞鶴上映会が7月19日、浜の市商工観光センターで開かれる。映画の製作にあたって関係者が舞鶴入りし、まいづる共同作業所の設立当時を取材した。障害者への理解を深めてほしいと、各地で上映運動が進んでいる。来場を呼びかけている。  全国で共同作業所の運動を展開する「きょうされん」が、設立30周年を記念し製作した。過去、重複障害者を描いたアニメ映画「どんぐりの家」などを作り、3作目の今回はまだまだ偏見の残る精神障害分野に焦点を当て、昨年から和歌山県内で撮影が始まった。  「麦の郷」をモデルにしているが、精神・身体・知的の障害の種別や程度を問わず、受け入れた作業所として、1977年に全国で初めて開設したまいづる共同作業所の元所長らを、映画プロデューサーが訪れ、立ち上げ時の苦労や精神障害者への偏見などを取材し、映画に盛り込んだ。脚本はNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」などを手掛けたジェームス三木さん。  街の片隅で障害者たちが、クリーニング店とパン製造の共同作業所を始めた。県庁職員になった片倉千草は作業所職員の内藤と知り合い、彼らの働く姿に共感する。一方、地域のリーダーである千草の父は作業所に警戒し、反対運動の先頭に立つ。そんな中、作業所のメンバー同士のカップルが生まれた。出演は大路恵美、ベンガル、藤田弓子ら。  上映会の主催はまいづる福祉会、まいづる共同作業所・まいづる作業所友の会。製作費の一部も支援した。上映時間は(1)午後1時半(2)同4時(3)同6時半の3回 入場料は一般1000円(当日300円増し)、小・中・高校生・障害者800円(当日200円増し)。
【問い合わせ】電話66・7707、ほのぼの屋

写真=映画の1シーン
伊佐津川土手のアジサイロードを守ろう!
城南中の生徒が手入れやごみ拾い、地域の老人会も協力
 アジサイで心の教育に取り組む城南中学校(福島治校長、575人)の生徒135人が6月12日、伊佐津川西側の土手で、地域の老人会のメンバーと協力し、アジサイ並木の手入れやごみ拾いをした。  城南中は地元の老人会と一緒に、伊佐津川の九枠橋から境谷橋までの約1キロの土手に、アジサイの挿し木をし約350本のアジサイロードを作った。2006年からは老人会と協力しながらこのアジサイを守ろうと、草刈りなどの世話をしている。  今年も生徒会(村田綾香会長)がボランティア活動を呼びかけ、135人が参加した。生徒らは七日市地区の老人会「七友会」が刈り取った草を片付けたり、空き缶を拾い集めた。大きくなったアジサイはこれから見頃を迎える。

写真=アジサイ並木の手入れなどをする生徒たち
2008年6月13日

第1回世界ろう者卓球で上田さん(日星高出身)
女子団体で銀、複・単で銅のメダル3個獲得
 今春日星高校を卒業し、東京富士大学に進学した上田萌さん(18)が、ブルガリア・ソフィア市で開かれた第1回の世界ろう者卓球選手権に日本代表メンバーとして出場し、女子団体で銀、女子ダブルスとシングルスで、日本人選手の最上位の銅メダルを獲得した。2009年に開催予定の聴覚障害者の五輪「デフリンピック」の日本代表選手に内定しているが、初の国際大会で日本のエースとしてチームを引っ張る活躍を見せた。  国際ろう者スポーツ委員会主催の大会は6月1日〜8日に開催され、世界30カ国から選手が出場、日本からは男女8人が選ばれた。女子団体の決勝は強豪、中国と対戦し3―2で敗れたが、シングスル5戦の内、2戦に出場した上田さんは日本の2勝全てを1人で上げ、銀メダルに貢献した。  また、女子ダブルスは小浜京子選手とペアを組み、3位決定戦で韓国ペアを4―3で下した。女子シングルスの予選は3勝0敗で1位通過し、3位決定戦で日本の稲葉千寿子選手に4―0とストレートで勝ち、2種目で銅メダルを得た。今大会、日本は男女含め単でメダルを取ったのは、上田さんだけだった。  上田さんは感音性難聴でほぼ両耳が聞こえないが、一条卓球クラブで競技を始め、練習でハンディを克服。日星でも複・団体でインターハイに出場し、健常者と互角に戦った。昨年は全国ろうあ者卓球選手権で、七戦全勝で優勝し3連覇を達成、デフリンピックの日本代表枠四人の内、最初の1人に内定した。関東学生リーグ1部の同大学で卓球を続けている。  上田さんは帰国後、実家のある舞鶴の両親に「長期間の大会後半はあまり足が動かず、世界で勝つためには技術はもちろん、精神的にも体力的にもタフなことが必要だとわかった」と伝え、来年の五輪に目を向けている。  日星高で指導し、デフリンピックに向けた日本ろうあ者卓球協会の強化委員の谷上宏樹教諭は「『試合は悔いの残る結果だった』と報告を受けた。世界のトップと戦える力があると思っていたが、対戦成績からも中国選手とも実力は拮抗している。自信をもって来年、金メダルを目指してほしい」と話していた。

写真=表彰台に立つ女子団体・銀の上田さん=右から2人目=ら日本代表選手(日本ろうあ者卓球協会提供)












第40回舞鶴市展、市展賞に分野さん(日本画)ら
6月18日〜22日に展示、27日から記念巡回展
 第40回舞鶴市展(市、市教委の主催)の入賞者が6月12日、発表された。291点の応募作の中から洋画など各部で、今年は40回の記念賞などが決まった。同18日〜22日、総合文化会館などで展示された後、記念巡回展を同27日から開く。  最高の市展賞は洋画で久田博基さん=綾部市▽日本画で分野英子さん=溝尻▽書で淡路香月さん=倉梯町▽写真で井田竹次さん=綾部市▽工芸美術で松瀬裕子さん=大波下=が選ばれた。入賞や委嘱作家らの作品307点の内、日本画・書・工芸美術は総文、写真は市政記念館、洋画はまいづる智恵蔵で展示する。22日の表彰式後、審査員の講評会がある。  記念巡回展は27日〜29日は伊佐津の西駅交流センター、7月4日〜6日は志高の加佐公民館で開かれる。
 市展賞以外の入賞者は次の皆さん。
 【第四十回記念賞】洋画=平尾博美(丹波市)▽日本画=奥野ちよの(岡安)▽書=村尾彌生(公文名)▽写真=野口昭一(福知山市)▽工芸美術=木谷弘子(余部上)
 【特選】洋画=倉垣寛子(高野由里)北村和子(福来)▽日本画=泉靖子(行永)▽書=碓井雀園(竹屋)上山典雄(福知山市)▽写真=松井義郎(同)奥田智美(溝尻梅ケ谷)生橋健治(引土)▽工芸美術=平野貴子(倉谷)
 【奨励賞】洋画=山下和子(京丹後市)山下忠興(同)▽日本画=柴田富美代(上安)西野恵美(喜多)▽書=下司紫汀(引土)小谷照春(行永)上羽朱香(溝尻町)▽写真=河田長友(志高)佐久間守男(高野由里)下志万規子(余部下)長柄俊治(境谷)嵯峨根徹(清美が丘)梅木千鶴子(上安)和田国広(福知山市)▽工芸美術=福居昭(溝尻中町)
 【委嘱作家賞】洋画=森下よし子(大川)▽書=高橋知園(北田辺)

写真左=【市展賞】書・淡路さんの作品
写真中=【市展賞】日本画・分野さんの作品
写真右=【市展賞】工芸美術・松瀬さんの作品
2008年6月10日

舞鶴出身で大学4年生・百田さん(京都市)
京都&全日本、きものの女王をダブル受賞
 舞鶴出身の大学4年生、百田菜津子さん(22)=京都市=が、2008年の京都と全日本のコンテストで、きものの女王をダブル受賞した。2つの栄冠に輝いた百田さんは「文化や季節を感じられる着物の魅力を笑顔でPRしていきたい」と、全国各地の行事などに出演し、着物の振興のため活躍している。7月には祇園祭の花傘巡行にも参列する。  京都織物卸商業組合主催の京都きものの女王は、着物のPRに貢献する女性を決めるもので、府内在住の女性を応募資格に1953年から開催する。女王は1年間、様々な催しなどに出演する(昨年は59回)。08年の女王には18〜30歳の212人が応募、書類審査を経て1次選考会を通過した30人が、昨年11月の本選考会に進出。着物姿や人柄などが審査され、4人の女王が決まった。  城南中学校と西舞鶴高校時代、百田さんはソフトボール部で活躍。着物は成人式などでしか着る機会はなかったが、母の勧めで女王のことを知って、京都の文化に関われる活動内容に魅力を感じて応募した。女王の1人として沖縄三越など各地の催しに派遣され、活動している。  また、全国12地区から選ばれた29人の地区代表が集まり、全日本きもの振興会主催の第41回全日本きものの女王全国大会が、3月に京都市内で開かれた。百田さんは京都代表として出場し、ここでも3人の女王の1人に選ばれた。審査の自己アピールでは「日本が誇る文化、着物の魅力を日本から世界へ広く深く伝えていきたい」とスピーチし、審査結果の発表に感激した。  百田さんは「着物は種類や柄など細かい部分の1つ1つに深い意味があり、洋服にはない奥の深さが魅力です。普段の生活では着る機会の少ない振り袖を着ることも多く、活動のたびにわくわくしています。今後ももっと着物について勉強したい」と話している。

写真=2つのコンテストで女王に選ばれた百田菜津子さん(全日本きもの振興会提供)
兼題と席題の部で愛好者ら出来栄え競う
本社など後援「人協会両丹俳句大会」
 第30回俳人協会両丹俳句大会(俳人協会両丹連絡会主催、舞鶴市民新聞社など後援)が6月8日、伊佐津の西駅交流センターホールで開かれた。両丹地区の俳句愛好者ら137人が参加、兼題と席題の部で、俳句の出来栄えを競った。  兼題の部には、投句のあった1071句の作品を俳人協会両丹連絡会で審査を行い、入賞作品を選んだ。また、席題の部では、参加者がこの日、会場周辺などを属目して詠んだ句を1人2句の計274句を提出して、全員で互選して入賞作を決めた。  俳人協会両丹俳句大会賞には、兼題の部で綾部市の井上あや子さん、席題の部で京丹後市の山中貞一さんが輝いた。また、兼題の部の舞鶴市長賞に舞鶴市の安原葉留美さん、席題の部の舞鶴市議会議長賞に舞鶴市の武内真知子さんが選ばれた。  その他の入賞者は次の皆さん。
 【兼題の部】舞鶴市教育委員長賞=高岡あつ子(与謝郡)▽京都新聞社賞=松本弘子(京丹後市)▽俳人協会両丹連絡会長賞=中川牢蘭(京丹後市)▽舞鶴市俳句協会長賞=吉田藤治(綾部市)
 【席題の部】舞鶴市文化協会長賞=吉田藤治(綾部市)▽舞鶴市民新聞社賞=堂北緋佐子(福知山市)▽俳人協会両丹連絡会長賞=高井教夫(舞鶴市)▽舞鶴市俳句協会長賞=佐々木喜久子(舞鶴市)

写真=舞鶴市長賞を受賞した安原さん
2008年6月6日

舞鶴出身・金沢学院東高教諭の斎藤選手
北京五輪ウエートリフティング女子69キロ級へ
 8月に開催される北京五輪のウエートリフティング競技女子69キロ級に、舞鶴出身の斎藤里香選手(25)=金沢学院東高校教諭=の出場が決まった。日本ウエートリフティング協会がこのほど、北京五輪代表選手として男子、女子各3人の計6人を発表、斎藤選手が選ばれた。  斎藤選手は、昨年11月の世界選手権で、日本の五輪出場枠の獲得に貢献。4月の日本選手権では、スナッチ競技を終えた後、腰を痛め棄権するというアクシデントに見舞われた。しかし、五輪代表最終選考会となった5月のアジア選手権では、スナッチ91キロ(日本タイ記録)、ジャーク119キロ(日本新記録)のトータル210キロの日本新記録をマークした。  日本ウエートリフィング協会では、世界、日本、アジア選手権の3大会で五輪代表を選考、斎藤選手のアジア選手権での記録が、女子69キロ級の世界ランキング9位に入ることを評価した。斎藤選手は、自らの力で出場枠を獲得するとともに、五輪代表の切符を手にした。  斎藤選手は、城南中で陸上競技の短距離と3種競技に取り組んだ。指導した堺谷正人教諭(現青葉中教諭)は「主将として後輩の面倒をみるなど、人間的にもすばらしい頑張り屋だった」という。堺谷教諭が冬場のウエートトレーニングとして、加悦谷高でウエートリフティングを取り入れたのが競技との出会いだった。同高校に進学して、川畑勉教諭の指導を受けて頭角を現し、3年生では女子ジュニア世界選手権に日本代表として出場、銅メダルを獲得した。  立命館大に進んだ後も競技を続け、2004年のアテネ五輪の出場を目指したが、日本の五輪出場枠「1」の壁に阻まれた。その後、けがのため引退も考えたが、北京五輪を最終目標に練習に励んできた。川畑教諭は「本番に強い選手。北京五輪では、さらに記録を伸ばして入賞してほしい」と期待する。  京口の旅館「霞月」を経営する斎藤友幸さん(59)、伊都子さん(51)の両親の元には、電話で斎藤選手から北京五輪代表決定の報告が届いた。友幸さんは「五輪代表になれるとは思わなかったので、驚いています。五輪では楽しんでほしい」、伊都子さんは「五輪では気負わず、自分の力をだしてほしい」とエールを送っている。

写真=斎藤選手
舞鶴から「大杉の清水」と「真名井の清水」
環境省が「平成の名水百選」に
 環境省は6月3日、「平成の名水百選」を発表し、舞鶴からは杉山の「大杉の清水」と西市街地に湧く「真名井の清水」の2カ所が選ばれた。同25日、東京都内で認定の交付式がある。  水環境保全の推進を図るため、1985年に「名水百選」を決めたが、7月の北海道洞爺湖サミットにちなみ、新たに「平成の名水百選」を選んだ。広島大学大学院の岡田光正教授を委員長とした検討委員会が、水質や水利用の状況、住民の保全活動などを評価。市が2カ所を推薦した。  「大杉の清水」は青葉山中腹にある杉山の大杉神社の祠付近から湧く。江戸時代の地方誌にも名水として紹介され、現在はNPO法人名水の里杉山が水汲み場を設けたり、地元の酒米とこの水で仕込んだ日本酒を製造するなど、水を活用した地域づくりをする。  「真名井の清水」は公文名と七日市の境の池のわき水を源泉とし、奈良時代に編纂された「丹後風土記」にも記される。細川幽斎が城下町を作った際、飲料水として活用するため清水を城内に引き入れる水路の御水道(おすいどう)を設け、いまも残る水路を両地区の自治会が清掃し守っている。また、マナイ商店街と新世界商店街が水汲み場を作り、市民らが利用している。

写真=「真名井の清水」を使った水汲み場を備えた庭園
2008年6月3日

素朴な料理のバイキング形式が人気
「農村レストランふるる」の来店10万人に
 瀬崎の市農業公園「舞鶴ふるるファーム」内の「農村レストランふるる」の来店者が5月30日、2006年7月の開業から10万人に達した。加工体験、直売所も備えた複合施設や素朴な料理のバイキング形式が人気となり、予想を上回るペースで集客を増やしている。10万人目の岡山県倉敷市の大山靖子さん(83)に、農業法人ふるるの秋安俊豪社長から記念品が贈られた。  「食と農を近づける」を基本コンセプトにした同ファームのレストランは、地元の食材を使った料理をランチ大人1600円、ディナー同2100円で提供している。メニューは煮物、炒め物、デザートなど約60品目。1年目は1日90人、年間で1万8000人を目標にしていたが3万8677人、2年目は5万1744人が来店した。営業日562日での10万人達成で、1日平均178人になる。  食の安心・安全への関心が高まる中、地域に伝わる料理を好きなものを好きなだけ食べることができる割安感などが人気の要因になっている。中丹や福井県などからのリピーターが主な客層だが、女性グループのランチ客が圧倒的に多い。  地元老人クラブのバス旅行で舞鶴を観光で訪れ、10万人目になった大山さんは「料理は田舎風でとてもおいしかった」と喜んでいた。秋安社長は「いままでになかったタイプの店であることがリピーターの獲得につながった。今後も地域の活性化を図っていきたい」と話している。

写真=10万人目の倉敷市・大山さんに記念品を贈る秋安社長(左)
今年千年紀・源氏物語“藤袴”地元住民が提供
舞鶴養護学校児童らビオトープの庭に植えつけ
 今年千年紀を迎えた『源氏物語』の中にも登場する植物の藤袴(ふじばかま)を地元住民から提供を受け、舞鶴養護学校(室木義治校長)小学部(30人)の児童たちがこのほど、堀の同校ビオトープの庭で5株の苗の植えつけをした。  同校小学部は池や花壇など人工的に再生した自然生態系モデルのビオトープで、鯉や植物などを育て観察する学習に取り組み、今回もその一環で実施した。株は地元池内地区の振興協議会会長の櫻井裕さんが、自宅で育てるものを贈った。  藤袴は『万葉集』で秋の七草の一つとされ、紫や白などの花を咲かせる。昔から河原などに見ることができ、薬草や染料にも利用されてきたが、現在は環境省のレッドデータブックで、生息条件の変化で絶滅の可能性もある準絶滅危惧に指定されている。  櫻井さんから「源氏物語の中にも登場した千年の昔に思いを馳せてください」と説明を受け、児童たちはスコップで土をかけ、「大切に育てます」とお礼を述べた。

写真=ビオトープの庭で藤袴の株を植える児童ら
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