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2008年7月29日 |
山口さん(余部下)が内モンゴルで着物ショー 8月18〜20日、ホルチンキ草原でのナーダム祭で 大道芸のちんどん公演に取り組む余部下の山口年子さん(52)が、7月に行った中国内モンゴル自治区での井戸掘りのボランティア活動に続き、8月18日〜20日、内モンゴルのホルチンキ草原での年1度のナーダム祭で、日本の着物を披露するショーを開催する。民族衣装で祭りに集まる遊牧民にも着物を着てもらい、文化交流を深めたいとしている。 着物を着てちんどん屋に扮し鳴り物を演奏するちんどん活動をきっかけに、山口さんは2000年ごろから着物に親しむようになった。その後、京都市内の着付け教室で学び、着付け講師の資格も取得し着付けも指導。家に眠っていた着物を譲ってもらうなどし、日常生活でも着物を着こなすほか、ちんどん公演で海外に出掛ける時には必ず着物で日本文化をPRしている。 内モンゴルでの公演を機会に、今年6月には友人らと旱魃が続くホルチン地方の村で井戸を贈る活動も行った。これまで内モンゴルには13回訪れたが、着物姿に遊牧民たちが興味を持ってくれたことから、日本の着物を紹介したいと思っていたところ、親しいモンゴル出身の歌手チャン・チチガさんの故郷での祭りで、創作着物ショーをすることにした。 「ナーダム」はモンゴル語で「強い男」を意味し、モンゴル各地で年に1度開かれ、ホルチンキ草原では近隣の村から約15万人が集まり、弓や相撲、競馬の大会が催される。8月18日に開幕、各村の民族衣装のオープニング・パレードに、日本から持参した振り袖、浴衣、留め袖などを着て参加、午後からの着物ショーで日本から訪れた人たちと遊牧民がモデルになり出演する。 山口さんは「着物はだれでも年齢に関係なく着ることができ、昔の日本人の智恵が詰まっています。内モンゴルでは日本の四季に合わせた柄の着物を披露し、文化交流をしたい。楽しく着ることができる良さを日本でも伝えていきたい」と話している。 今回は日本から友人ら10人で向かう。日程は8月16日〜23日。井戸を掘った村にも寄る。費用は19万6000円。参加希望者は山口さん(電話FAX64・1090)。 写真=着物で文化交流を行う山口さん |
エチオピアの森再生活動への支援呼びかけ NPO法人の新妻さん、全国キャンペーンで来鶴 アフリカ・エチオピアでの植林活動などに取り組むNPO法人フー太郎の森基金(新妻香織理事長、福島県相馬市)の全国キャンペーンが7月25日夜、紺屋の桂林寺(能登春夫住職)を会場に行われた。新妻さんがエチオピアで活動するきっかけ、現在の環境教育や水資源開発の活動などについて話し、支援を呼びかけた。 アフリカ各国を旅した新妻さんが、1998年に基金を設立。支援先のエチオピアは、60年代には国土の40%が森だったが、伐採され4%にまで減った。岩窟教会で世界遺産になっているラリベラの村に現地事務所を置く。全国キャンペーンは今年で10年目で、7月18日に仙台市でスタート、8月3日まで17カ所を回る。この日は桂林寺本堂に集まった市民らを前に、活動のきっかとなったフクロウとの出会いを語った。 94年、ラリベラで子供たちにいじめられていたフクロウの子供を助け、森に返そうと木々を探して旅をする中、緑が失われた大地をこの目で見た。帰国後その体験を出版して、寄せられた募金を持って5年後に村人や子供たちと再会し、現地の人の協力を得て植林活動を開始。いまは屎尿の堆肥化、農業にも取り組んでいる様子をスライドを使って紹介した。また、クラシックギターの小関佳宏さんらが演奏で支援を求めた。 新妻さんは「活動の原動力になっているのはアフリカの子供たちの笑顔があるから。今後は学校づくりも進めたい」と話した。 写真=活動を語る新妻さん |
2008年7月25日 |
引き揚げの最終船入港50年で舞鶴・引揚語りの会 浜の五条海岸公園に「岸壁の母」案内板設置へ 引き揚げの最終船が入港して今年で50年を迎えることから、引き揚げの史実を伝え平和を発信しようと、NPO法人舞鶴・引揚語りの会(豊田信明理事長)が、「岸壁の母」の案内板を浜の五条海岸の公園に設置する。1950(昭和25)年まで引き揚げ者の出迎えは五条海岸で行われていた。同会は「引き揚げのことを知ってもらえるゆかりの場所の一つになれば」としている。9月7日に除幕する。 舞鶴港への引き揚げは45年10月7日、「雲仙丸」の入港で始まり、58年9月7日に入港した「白山丸」が最終船になった。朝鮮戦争の影響で50年5月〜53年3月まで引き揚げが中止された間を除き、約66万人が舞鶴の土を踏んだ。 引き揚げ者は一旦、平海兵団跡の援護局に入り、GHQが情報収集などをした後に解放され、平から船で五条海岸に移動し、浮き桟橋に上がって出迎えを受け、東舞鶴駅から故郷に帰った。家族らは援護局に立ち入りができなかったため、五条海岸で待っていた。46年から50年まで続き、引き揚げが再開された53年以降はこの浮き桟橋を平に移設し、出迎えは平で行われた。 記念館でガイド活動をする同会は、来館者から「岸壁の母」の舞台となった岸壁の場所を尋ねられる機会が多いことや、出迎えをした五条海岸に紹介するものがないことから、50周年に合わせ案内板の設置準備を進めてきた。記念館に展示している海岸の浮き桟橋で帰りを待つ親子の写真をはめ込む。写真に写る対岸の山と同じ位置に案内板を立てる。経費は募金や府などの補助金を受け約60万円。 同会事務局長の中田照造さん(58)=丸山西町=は「記念館だけではなく、引き揚げに関心を持ってもらえる場が多くあったほうがいい。岸壁で記念写真を撮りたいという声にも応えることができ、引き揚げの地として舞鶴を覚えてもらえれば」と話している。 写真左=五条海岸の浮き桟橋で待ち受ける親子(引揚記念館の展示写真より) 写真右=案内板を設置する浜の五条海岸 |
8月2〜4日、宮津市で「この本だいすきの会」 「子どもの本と文化の夏の集い」の参加者募る この本だいすきの会(小松崎進代表)主催の「第26回子どもの本と文化の夏の集い〈天橋立集会〉」が8月2、3、4日、宮津市のホテル北野屋を会場に開かれる。初日に絵本画家の浜田桂子さんが記念講演するほか、2日目には今関信子さんら4人の作家や画家たちが語る。参加を募っている。 同会は、学校や地域で子供たちに本の読み語りを実践する全国組織で、作家や読者、教育関係者、編集者らが会員となっている。京都府内には舞鶴や丹後など6支部が活動する。夏の集いには全国から約100人が来場する予定。2日午後2時から小松崎さんの基調講演、続いて浜田さんの記念講演がある。 3日は午前9時から小学校や図書館、地域文庫などの分科会で実践報告。午後3時からノンフィクションを発表する今関さんと国松俊英さん、韓国・朝鮮の昔話絵本を作った金森襄作さん、『天地を測った男伊能忠敬』の著者、岡崎ひでたかさんが話す。夕食をとりながらの交流会もある。 4日は『ムジナ探偵局シリーズ』などの児童文学作家、富安陽子さんが記念講演をする。参加費は1日のみは2000円。3日の交流会の夕食は実費。会員以外でも参加できる。申し込みは7月30日までに。当日参加も可。 【問い合わせ】電話64・6079の辻さん、75・2644の水野さん 写真=来場する作家らの著書 |
2008年7月22日 |
本社など後援「市長旗全舞鶴少年野球」 8月3日開幕、組み合わせ抽選会で球児ら闘志 第19回市長旗全舞鶴少年野球選手権大会(舞鶴野球連盟主催、舞鶴市民新聞社など後援)の組み合わせ抽選会が7月20日、浜の市商工観光センターで行われた。市長旗と舞鶴市民新聞社杯をめざして、学童下級、同上級、少年の部で熱戦を繰り広げる球児たちは、1回戦から決勝戦までの組み合わせが決まり、日焼けした顔に闘志をみなぎらせいた。大会は8月3日、行永の舞鶴球場で開幕する。 今大会の出場チームは、学童下級、同上級の部各14、少年の部13の計41チーム。組み合わせ抽選会には、各チームの主将や監督ら約100人が出席して行われた。 舞鶴野球連盟の山内重紀・少年部長が「皆さんの健闘を期待します」とあいさつ。学童下級の部から出場受け付け順に各チームの主将らが抽選くじを引いた。また、少年の部では、同一チームから複数出場するチームのゾーン別振り分けを行った。 抽選くじを引いた主将らは、それぞれ自分のくじ番号を大きな声で読み上げ、組み合わせ表にチーム名が記され、対戦相手が決まった。また、開会式での選手宣誓は、学童上級の部の抽選で、1番くじを引いた中筋少年野球クラブの新宮大雅主将が行うことになった。 開会式は、8月3日午前8時から舞鶴球場で行われ、全チームの選手たちが入場行進する。この後、少年の部の開幕試合がある。少年と学童上級の部は、3日に1、2回戦、同10日に準決勝、決勝戦。学童下級の部は、同9日に1、2回戦、同24日に準決勝、決勝戦が行われる。 出場チームは次の通り。(組み合わせ抽選順) 【少年の部】与保呂スポ少A▽舞鶴東スポ少A▽鶴友クC▽中筋少年野球ク▽鶴友クA▽南舞鶴スポ少B▽舞星野球ク▽鶴友クB▽南舞鶴スポ少A▽高野ドジャース▽志楽シャークス▽舞鶴東スポ少B▽与保呂スポ少B 【学童上級の部】中筋少年野球ク▽朝来少年野球ク▽与保呂スポ少▽池内少年野球ク▽舞鶴東スポ少▽三笠少年野球ク▽南舞鶴スポ少▽明倫ヘッピリーズ▽高野少年野球ク▽茜が丘ベースボールク▽余内少年野球ク▽志楽少年野球ク▽志楽ドリームズ▽福井少年野球ク 【学童下級の部】明倫ヘッピリーズ▽与保呂スポ少▽三笠少年野球ク▽志楽少年野球ク▽舞鶴東スポ少▽南舞鶴スポ少▽高野少年野球ク▽朝来少年野球ク▽福井少年野球ク▽池内少年野球ク▽余内少年野球ク▽中筋少年野球ク▽志楽ドリームズ▽茜が丘ベースボールク 写真=組み合わせ抽選会でくじを引く主将 |
夏休み、芸大・美大志望の高校生にボランティア指導 IKUEI美術研究所主宰・山本さん(田中町) IKUEI美術研究所を主宰する山本宜治さん(57)=田中町=が、芸大や美大を志望する高校生らを応援しようと、受験の実技試験に出るデッサンの力を身につけてもらうため、田中町のアトリエで夏休みの期間を利用して、ボランティアで指導に取り組んでいる。 武蔵野美術大学で学んだ山本さんは、奈良市のYMCAで絵画指導などに携わった。現在は舞鶴市内でガーデニングのデザインや施工などの仕事をする一方、美術研究所を今年四月に設立。幼児から大人たちまで約20人に絵やアートを指導している。 芸大志望の高校生に、入試に必須のデッサンの指導を頼まれることが増えた。市内には芸大受験の実技の対策を指導する専門校はなく、高校生は京阪神に出掛け費用がかかっていた。こうした機会に恵まれず受験を断念する高校生もいたことから、力になろうと取り組み始め、7人が武蔵野美大や大阪芸大などに合格した。 指導を受ける西舞鶴高校2年の増本匡将君(16)は「円柱を描くのが苦手でしたが、円の描き方や画用紙のセンターの線のとり方など勉強になります」と、ペンを動かしていた。山本さんは「各大学の実技の傾向や自分のレベルがわからないと、なかなか合格は難しい。夢をかなえる力になりたい」と話す。 デッサンの基礎のほか、受験する大学に応じた対策をアドバイスする。夏休み期間中の毎週土曜日の午前8時〜同10時。無料。 【問い合わせ】電話62・5403、山本さん 写真=高校生らにデッサンの指導をする山本さん(右端) |
2008年7月18日 |
アーチェリー(男子個人)でインターハイへ 城北中出身の伊藤選手(府立工業高)が初出場 城北中学校出身で、府立工業高校(福知山市)電子コミュニケーション科の伊藤大悟君(2年)=喜多=が、インターハイ・アーチェリー男子個人の部に初出場する。府予選で自己新の583点をマークした。今年の経験を来年に活かしたいとする。また、舞鶴出身の加悦谷高校(与謝野町)の3選手がウエイトリフティング競技で全国大会に出場する。 伊藤選手は城北中で野球部に所属し外野手としてプレーした。高校進学後は個人競技をしてみようと、活動が盛んなアーチェリー部で初めてのスポーツに取り組んでいる。アーチェリーは70メートル先に5〜10点の点数が記される的を狙って矢を放つ。1回に6射放ち、それを12回繰り返して72射の合計(満点は720点)の点数で競う。 6月8日の府予選では583点で個人戦五位に入った。団体でも7月21日からの近畿大会にも出場する。代表顧問の川島通生教諭は「前向きで熱心な練習の姿勢が花を咲かせた。自分の点数を気にせずプレーをしたのも大きい。経験を積んで次のステップにしてほしい」と励ます。 伊藤君は「入賞などは考えず、インターハイに集まるレベルの高い選手をよく観察してきたい」と話している。 大会は7月28日〜同31日、埼玉県宮代町で開かれる。 また、青葉中出身の加悦谷高3年の小林克己選手が、ウエイトリフティングの男子94キロ級の府予選で1位となり、8月6日からさいたま市でのインターハイに出場する。ともに和田中出身の同高2年の宮川夏綺選手と同2年の足立明日香選手が、ウエイトリフティング女子58キロ級で、7月19日から那覇市で開かれる全国高等学校女子ウエイトリフティング大会に出場する。 写真=的を狙って矢を放つ伊藤選手(府予選会で、府立工業高提供) |
「アミダの森京都隊・ロータリーの森」稲田隊長ら 中国国営TV幹部と面会、砂漠緑化の取り組み話す 中国内モンゴルの砂漠で植樹活動を続ける沙漠緑化アミダの森京都隊・ロータリーの森の稲田尚隊長らが7月14日、来鶴した中国国営テレビの幹部と面会、中国での取り組みについて話した。幹部は来年夏の植樹には同行して取材し、中国国民にその活動を紹介したいとした。稲田さんらは両国の市民の草の根の交流を進めたいと伝えた。 伊佐津在住の中国出身のオペラ歌手で、同グループに中国語を指導する賈華宸(ジャ・ファチェン)さんが、兄で中国最大のテレビ局、中国中央電視台の技術局副局長の賈開宸(ジャ・カイチェン)さんに、舞鶴市民の活動を話したところ、直接その取り組みを聞き取りたいと来鶴した。 緑化の経緯の質問に対し、稲田さんが故遠山正瑛さんの農業開発のため砂漠に森を再生させる趣旨に賛同し、11年前に活動を始め、いまでは温暖化防止の視点で日本から多くの団体が訪れる現状を説明。また、現地の子供たちの教育支援にと学校建設の募金など、活動の幅を広げていると紹介した。 ドラマなどの制作も手掛けた賈さんは「皆さんの活動を知って感動しました。来夏には同行取材し、中国の人々にも伝えたい」と語った。稲田隊長らは「いまは日本人と一部の中国人で植樹をしていますが、将来は多くの中国人も参加してもらい一緒に取り組みたい」と期待を述べた。 写真=中国中央電視台の賈副局長(中央)に話す稲田さん(右) |
2008年7月15日 |
朗読部門で西高放送部3年の林田さん 第55回NHK全国高校放送コンテストへ 引土の西舞鶴高校(井関康宏校長)放送部三年の林田千晶さん(18)=和田=が、7月22日〜同25日に開かれる第55回NHK全国高校放送コンテスト(会場・東京都内のNHKホールなど)に朗読部門で出場する。2006年までこのコンテストに16年連続出場の西高放送部だが、昨年は惜しくも記録が途切れただけに、今年はその悔しさをバネに全国の切符をつかんだ。 府予選は6月14、15日、宇治市の京都文教大学で開かれ、朗読部門には156人が出場し、決勝には20人が進出した。5つの課題の中から林田さんは、佐藤多佳子さん作の小説『しゃべれどもしゃべれども』(新潮文庫)を、同じ話すことで共通点を感じて選んだ。作品は落語家を主人公にした物語で、朗読に選んだ一節は主人公といじめられる男の子との心情が変わる場面。 朗読部門は選んだ題材の評価、マイクや間の取り方などの技術点が審査される。昨年も同じ部門に出場したが読み間違えるミスをしたため、今年は全て頭の中にたたき込み、登場人物の感情も読み取って朗読をした。しゃべることを通して気持ちが前へ出ていく主人公の気持ちを汲み取ることができ、改めて話すことの魅力を発見した。 審査結果は4位入賞で、上位6人までの全国大会出場枠に入った。林田さんは「当日は体調がいま一つだったので、結果にとても信じられない気持ちです。昨年は連続出場をしてきた先輩たちに申し訳なく思っていました。また後輩たちにも続いてほしい」と話していた。 写真=「納得のいく朗読をしたい」と話す林田さん |
96歳迎える今田はつさん、受講者仲間と元気な歌声 南公民館「いきいき楽しく歌いましょう」 南公民館主催の講座「いきいき楽しく歌いましょう」で、7月23日で96歳を迎える森の今田はつさんが、詩吟で鍛えた喉でリズム感よく、仲間とともに元気に歌声を響かせている。その健康でほがらかな人柄にあやかりたいと受講者たちから、誕生日を前にした同11日、花束のプレゼントを贈られた。 講座は松浦光子さんと櫻井みどりさんが講師を務め、健康維持や老化予防に結ぶつく音楽療法に基づき、懐かしい曲を歌いながら発声や呼吸法などを指導している。開講から3年目を迎える今年は50人が受講。2つのグループに分かれ月2回、同館を会場に開く。 1912(明治45)年生まれの今田さんは、同居する嫁の今田美江子さんに参加を勧められ、受講して2年目になる。69年から岳風会に入会し詩吟を始め、81年から浜教室を開きいまも週3回の指導をする。体も悪いところはなく、詩吟と歌を楽しみに続けている。 11日も仲間たちとともに歌った後、全員を代表して松浦さんから今田さんに誕生日の花束がプレゼントされ、驚きながら受け取った。今田さんは「声を出すのは楽しい。連れてきてもらい大切にされ、気分もほがらに過ごしています。プレゼントはとてもうれしいです」と喜んでいた。松浦さんは「今田さんは受講者のお手本になっており、このプレゼントもみんなからの提案です。元気をもらっています」と話していた。 写真=96歳の誕生日を前に花束を贈られる今田さん(右) |
2008年7月11日 |
京鹿子たちばな句会代表で本行寺前住職の 林日圓さんが10年ぶりに第2句集出版 京鹿子たちばな句会代表で、本行寺前住職の林日圓さん(93)=引土新=が、10年ぶりに第2句集『続・冠島』(A5判、177ページ)=文學の森刊、定価2600円=を出版した。俳句大会の入賞作など自選の310句を掲載した集大成の句集だが、90歳を超えて、なお、「生ある限り俳句を詠みつづけたい」と創句に意欲を燃やしている。 林さんが、本格的に俳句を始めたのは、70歳を超えた昭和60年に俳句結社「京鹿子」に入会してからだった。元々俳句好きで、自我流に創句していたが、寺の本山の管長の勧めで入会したという。 「京鹿子」主宰の丸山海道氏と丸山佳子氏に師事して創句活動に励み、平成元年には「京鹿子」たちばな句会を発足、現在も代表を務めている。同3年に「京鹿子」同人、さらに同9年に同人会長となった。また、現代俳句協会会員でもある。 平成10年の第1句集『冠島』に続き出版した第2句集『続・冠島』は、新年と春、夏、秋、冬の部の各章に分けて、それぞれの季節に詠んだ句を掲載。この中には、句誌『京鹿子』の巻頭句を飾った「風の字の虫を抱けり草雲雀」、第44回現在俳句全国大会で秀逸賞を受賞した「村中の音のつながる秋祭」がある。 林さんは、これからも「感性を磨いて真実の姿を詠む実相俳句、さらに精神性を詠む遊行俳句に1歩でも近づきたい」と話している。 写真=第2句集『続・冠島』を手にする林日圓さん |
「Music・Studio M」結成 地域の音楽文化振興へ演奏家5人がスタジオ共同運営 舞鶴など在住のピアノやサックス、フルートの演奏家5人がグループ「Music・Studio M」を結成し、レッスン場や演奏会などに使うスタジオを共同運営している。5人は依頼を受けての演奏活動にも取り組み、地域の音楽文化の振興に努めたいと力を合わせる。7月21日午後2時から矢之助町のスタジオで、初めてのピアノのサロンコンサートを開催する。 ピアノ講師やサックス奏者らが、協力して音楽を広める活動をしようとグループを設立。フルート講師で代表を務める掛村岳志さん=京都市在住=らは、これまでレッスンをする際、会場を変えて指導し不便だったが、5人が共同でレッスン場に使えるスタジオを確保した。 場所は矢之助町のマンション「グランドール左近」1階。元文具店だった場所で、ピアノを持ち込み改装し音の反響もよくなっている。すでにピアノのレッスンのほか、舞鶴フルートアンサンブルの練習もここで指導している。3、40人を収容することができ、演奏会にも使っていきたいとする。 掛村さんは「この地域でプロの音楽活動は難しさがあるが、それを少しでも変えることができれば。音楽センターとして多くの音楽好きの市民が集う場にしていきたい」と話している。21日のコンサートは、メンバーの新井陽子さんと稲谷潤美さんが出演する。入場料1500円。 【問い合わせ】電話090・8203・9774、掛村さん 写真=スタジオでフルートの指導をするメンバーの掛村さん(右端) |
2008年7月8日 |
8月3日、赤煉瓦サマージャズin舞鶴2008 ピアノの山下洋輔さん、女性ヴォーカル3人が華やかな歌声 赤煉瓦サマージャズin舞鶴2008(舞鶴赤煉瓦ジャズ祭実行委員会主催)が、8月3日午後3時から北吸の市政記念館など3会場で開かれる。18回目となる今年は特別ゲストにピアノの山下洋輔さんを迎えるほか、女性ヴォーカル3人が華やかな歌声を響かせる。また、八島商店街で初めて出演メンバーがジャズの演奏行進もする。 出演するのは4つのグループ。松島啓之クインテットはトランペットの松島さん、ベースの嶋友行さん、テナーサックスの岡崎正典さん、ドラムスの広瀬潤次さん、ピアノの今泉正明さん。八木隆幸トリオでは、ともに日本ジャズヴォーカル賞新人賞を受賞し、ファッションショーのモデルも務めたキャロル山崎さん、ボサノバを得意とする森郁さんをゲストに迎える。 トランペットの渡辺正典&キングクレオールでは、OLからジャズヴォーカリストに転身した人気の正木まどかさんが共演する。ドラムなどのフェローン・アクラフトリオでは、舞鶴で何度も演奏する山下さんが特別ゲストで出演する。 終演の午後9時まで、市政記念館とまいづる智恵蔵、両建物の間の通路の野外特設会場の3会場で、4グループが順次演奏する。また、午後3時〜同4時の30分間、渡辺さんらのグループが八島商店街で無料演奏する。 チケットは前売り3500円(3会場共通、当日500円増し)。中学生以下無料(但し保護者同伴)。同記念館(電話66・1096)などで発売中。 同実行委員会の提供で、舞鶴市民新聞社はこのライブに3人を招待する。チケット希望者は郵便番号、住所、氏名、電話番号、市民招待席「サマージャズ」と明記し、7月15日までに申し込めばよい。応募ははがき(あて先〒624―0905福来912―1舞鶴市民新聞社)、FAX(77・1750)、Eメール(maipress@topaz.ocn.ne.jp)で受け付けている。応募者多数の場合は抽選。当選者は十八日付紙面で発表する。 写真左=ピアノの山下洋輔さん 写真右=ヴォーカルのキャロル山崎さん |
先月から舞鶴に滞在、ドイツのアーティストたち 絵画や造形など創作し智恵蔵で7月12日から展示 ドイツ・ロストック市の絵画や造形などのアーティストたちが、6月28日から舞鶴に滞在し、北吸のまいづる智恵蔵で創作活動に取り組んでいる。NPO法人京都藝際交流協会など主催のアート交流プロジェクトの一環。制作の様子は公開されており、舞鶴でインスピレーションを受けた作品は、7月12日から智恵蔵で展示される。 同協会とロストック独日協会の文化交流の提携に基づき、昨年は日本のアーティストたちがロ市で創作活動をし作品を発表した。今年はロ市の作家12、3人が来日し、舞鶴と長岡京市の大阪成蹊大学芸術学部で創作をしている。同協会の石田浄理事長が、赤煉瓦活用のアドバイザーを務めているため、舞鶴が会場の1つに選ばれた。 グラフィックデザインや絵画などの作家7人が来鶴。市内で生活しながら多祢寺のアジサイ展や竜宮浜海水浴場を訪れ、スケッチや写真を撮るなど、創作のヒントを得て作品に活かしている。日本の新聞を使ったコラージュの絵、道端で見かけた地蔵からインスピレーションを受けた絵、ガラス片を使った造形作品などに仕上げる。 コラージュを制作する女性作家のケアスティーン・ボアヒャットさんは「舞鶴の美しい風景を活かし、和紙や新聞を組み合わせた作品にしたい。会場の煉瓦倉庫も素敵で創作意欲が高まる」と話していた。 智恵蔵での発表は7月31日まで。同大学芸術学務でも同12日〜8月3日に展示する。 写真=まいづる智恵蔵で公開の創作活動に取り組む作家たち |
2008年7月4日 |
29代目「クイーンまいづる」決まる 芦田さんと上林さん姉妹の3人 舞鶴の夏のイベント「みなと舞鶴ちゃったまつり」に花を添える29代目の「クイーンまいづる」の3人が決まり、7月2日、同まつり実行委員会(上西勝己実行委員長)が発表した。 NPO法人ガバナンス舞鶴職員の芦田ちはるさん(26)=桑飼上▽スポーツ・インストラクターの上林愛さん(22)=森=▽甲南女子大2年生の上林舞さん(19)=神戸市東灘区。上林愛さんと舞さんは姉妹で、初めて姉妹のクイーンまいづる誕生となった。 3人は、今年のクイーンまいづるのユニフォームのオレンジ色のワンピースと帽子を着用して登場。それぞれ「大好きな舞鶴をPRしたい」「子供たちの憧れになるようになりたい」「舞鶴の四季折々の美しさを伝えたい」などと抱負を話した。 クイーンまいづるは、21日午後1時半から浜の市商工観光センターで開催される「『海の日』のつどい」でデビュー、26、27日の第33回みなと舞鶴ちゃったまつりに花を添える。また、来年7月までの1年間、舞鶴観光協会のイベントなどに出演して、舞鶴のPR役を務める。 写真=クイーンまいづるに決まった芦田さん、上林愛さんと舞さん姉妹(左から) |
元教職員らのスケッチの会が絵画作品展 7月31日までメガネの和諧堂で 元教職員たちでつくるスケッチの会(亀井毅代表)の7人が、円満寺のメガネの和諧堂で絵画作品展を開いている。漁港やイタリアの街並み、花など、それぞれの個性を発揮した絵が並んでいる。7月31日まで。入場無料。 退職教職員互助組合舞鶴支部の絵画サークルで8人がメンバー。月1回の例会を開き、各地にスケッチに出掛けるなど同じ趣味で親睦を深めている。 7人はアジサイやブナの原生林、魚屋町、イタリア・パドバァの街並み、奈良・二月堂など油彩や水彩などで仕上げた13点を展示する。中にはアメ玉を包む袋やラベルを絵に張るコラージュの技法を用いた作品もある。作品は順次入れ替える予定。 【問い合わせ】電話75・1208、同店 写真=出品された作品 |
2008年7月1日 |
元小学校教諭で舞鶴美術協会会員・荒木さん(水間) 思い出アルバムへ画集と随筆集、自分史自費出版 元小学校教諭で舞鶴美術協会会員の荒木花子さん(83)=水間=が、これまで描きためた墨画などをまとめた画集と随筆集を、自分史として自費出版した。最愛の夫との別れ、膝・腰痛などで入退院を繰り返し、重い後遺症を持つようになったが、歳を重ねたいま、地域の大切な巨木のケヤキや多くの友人たちに支えられ、歩行器とともにスローなペースで前を向いて歩んでいる。10月には作品展も開く。 大江町生まれの荒木さんは、小学校教諭として三笠小や中筋小などに勤務し1981年に退職。48年に結婚し子育て、両親の世話、百姓仕事、89年に66歳で亡くなった夫の行正さんの看病と多忙な日々を過ごした。夫の没後7年間に5回の手術を受け、下半身麻痺の障害を持つようになった。 40代で墨画を習いその後独学で楽しみ、舞鶴美術協会や日本南画院にも入り腕を上げた。病気などで思うように描けないが、夫が車を運転してスケッチに連れていってくれた時の下絵が多く残り、それを仕上げて昨年も協会展に出品した。 絵や詩吟、手紙や随筆を書くことを趣味に楽しむが、「思い出のアルバムを作ろう」と昨年から準備。最初は画集に文を添える予定だったが、絵と随筆を分けた。画集はA4判変形で127ページ、随筆集はAB判で158ページ。あまのはしだて出版(宮津市)から各作350部ずつ印刷し、友人らに贈っている。 両作とも題名は「欅さまと共に」。このケヤキは水間の人たちが大切に守る木。樹齢は1000年以上、幹回り5.17メートル、枝は天に向かって大きく広がる。リハビリを兼ねて、自宅からケヤキまでの約70メートルを台車を押して散歩する日課を九年間続ける。日毎の美しさを見、幹に耳を当てて音を聞き、「生きる勇気を与えてくださいます」と畏敬の念を持つ。 画集は約500点の中から約200点を掲載した。墨絵、絵の具で彩色した絵、点描風に仕上げた作品も。入院する夫の世話の間にスケッチした風景画、没後の悲しみの中、供養のために描いた仏画など夫との思い出が詰まっている。 夫の残した日誌を引き継ぎ日々の出来事を記録し、それを元に書いた文章を加筆し随筆集に収録。車椅子生活で一時気落ちしたが、いまは歩行器を利用して野菜作り、散歩で野の草花の美しさに気づき、通院に使うKTRの電車内で乗客と会話をする日々などを綴っている。 荒木さんは「ケヤキさまや友人、趣味に支え励まされ、ここまで生かされていることを感じ、元気をもらっています」と話していた。10月のギャラリー・サンムーン(浜)での記念作品展に向け、気力も充実している。 写真=画集などを手に「障害を持ちゆっくり歩くことで多くのことに気づきました」と話す荒木さん |
ピティナ・ピアノコンペティション舞鶴地区予選 佐谷君(三笠小)に市長賞、京都地区本選へ38人 社団法人全日本ピアノ指導者協会(略称ピティナ)舞鶴支部(竹内晴代支部長)主催の第32回ピティナ・ピアノコンペティション舞鶴地区予選が、6月29日、浜の総合文化会館で行われ、京都地区本選の出場をめざしてピアノの演奏技能を競った。 舞鶴地区予選には、幼稚園児から高校生まで120人が参加。年齢別の各カテゴリーに分かれ、課題曲を演奏。著名な作曲家の嵐野英彦氏が審査委員長を務める審査委員が、京都地区本選(8月3〜8日、京都市山科区の東部文化会館で開催)に出場するソロの部32人とデュオの部3組の計38人と、特別賞の受賞者を決めた。 表彰式では、各カテゴリーの京都地区本選の出場者を発表。また、出場者の中から成績優秀者に特別賞が贈られ、舞鶴市長賞に輝いた佐谷裕亮君(三笠小2年)に、斎藤彰市長から賞状とトロフィーが手渡された。この他の特別賞受賞者は次の皆さん。 舞鶴市教育長賞=矢野将太(余内小2年)▽ピティナ舞鶴支部長賞=堀尾公香(中舞鶴小3年)▽JEUGIA賞=佐久間香菜(高浜中2年)▽カワイ賞=高坂奈央(大宮第二小2年) 写真=特別賞の受賞者らを前に記念撮影 |
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