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2008年10月31日

山口さんら内モンゴル井戸掘り報告と支援呼びかけ
11月8日のチャリティーコンサートに同地出身の演奏家たち
 各地で大道芸のちんどん公演をするグループ「あかりちんどん」の山口年子さん(52)=余部下=たちが、6月にボランティアで取り組んだ中国内モンゴル自治区での井戸掘りの報告と、今後の支援を呼びかけるチャリティーコンサートを、11月8日午後7時から北吸の市政記念館で開催する。井戸水によって沙漠が緑の畑になった様子を紹介し、同地出身の演奏家たちが民族音楽と舞踊で感謝の気持ちを伝える。  内モンゴルを公演で訪れたのをきっかけに出会ったホルチン草原出身の歌手、チャン・チチガさんから旱魃で沙漠化が進み、牧草が生えずに家畜が死に子供たちも学校に行けない故郷の窮状を知り、井戸を贈ろうと山口さんと友人らが募金を始めた。六月に現地に向かい、村人たちと深さ57メートルの井戸を掘り、水が勢いよく地上に湧き出た。  8月に現地を再訪すると、雨が降らない状況は続いていたにもかかわらず、わずかな植物しか生えず砂ばかりの地が、約2カ月で一面の豆と牧草の緑の畑に変わっていた。村人たちは豆を収穫して現金収入を得て、井戸の維持費に当てる計画を立てている。山口さんらは来年以降も別の村で井戸掘りを続けていく。  8日のコンサートにはチチガさん、ソルトさん、オッドン・チチガさんらモンゴル出身の六人が歌や馬頭琴、舞踊を披露する。いずれも母国で音楽を勉強した後、来日して各地で演奏活動を続け文化交流に務めている。入場料は1000円で収益金は来年の井戸掘りに活用する。チケットの問い合わせはギャラリー・サンムーン(電話63・4858)。  山口さんは「2カ月で一面沙漠が緑に変わっていてびっくりした。村人たちはこの緑を見て、安心感に包まれていたようです」と話していた。来年現地の学校も訪れる予定で、文房具やリコーダーを子供たちに贈りたいとする。使っていないリコーダーの寄贈も呼びかけている。
【問い合わせ】電話FAX64・1090、山口さん

写真左=故郷の窮状に協力を呼びかける歌手のチャン・チチガさん
写真右=砂漠だった地が井戸水によって豆畑に変わった(8月、ホルチン地方)
舞鶴ベースボールク・幕谷選手(城北中)と尾崎選手(白糸中)
村瀬杯・ボーイズリーグ府県選抜野球大会へ
 舞鶴ベースボールクラブ(榎原斌代表)の幕谷昂大選手(14)=城北中3年=と尾崎光城選手(15)=白糸中3年=が、第15回村瀬杯・ボーイズリーグ府県選抜野球大会に出場する京都府選抜チームのメンバーに選ばれた。大会は11月1日から3日まで、岐阜県の岐阜ファミリーパーク野球場などで開催され、地元の岐阜県や東京都、愛知県などの選抜チームと優勝を争う。  両選手は舞鶴ベースボールクの主力選手で、幕谷選手は捕手の4番打者(右投げ・右打ち)、尾崎投手は主戦投手(左投げ・左打ち)として、今年6月のボーイズリーグ選手権大会京都支部予選、8月の京都大会で、ともに準優勝する原動力となった。この活躍が認められ、京都市内のチームを中心に編成された京都府選抜チームのメンバー16人に選ばれた。  大会には、府県選抜の16チームが出場。3チーム4組に分かれての予選リーグ、各組1位チームによる決勝トーナメントで優勝を争う。京都府選抜は、静岡県選抜、岐阜県選抜Bと予選リーグを戦う。  幕谷選手は「選ばれるとは思わなかった。胸に『KYOTO』のユニホームを着て、優勝できるよう頑張ります」、尾崎選手は「選ばれてとてもうれしかった。中学生生活の最後の試合となり、思い切り投げたい」と抱負を話す。  舞鶴ベースボールクの山林明雄監督は「幕谷選手は強打、尾崎選手は威力のある直球が持ち味。2人とも存分に持ち味を発揮して戦ってほしい」と期待している。

写真=京都府選抜チームのメンバーに選ばれた尾崎選手(左)と幕谷選手
2008年10月28日

劇団フジのプロの俳優と一緒にミュージカル
小中学生らレッスンに励み11月9日に「青い鳥」上演
 劇団フジのミュージカル公演で、プロの俳優たちと一緒に舞台に立とうと、市内の小中学生たちがレッスンに励んでいる。メーテルリンク原作の「青い鳥」の中で、主人公たちが旅で出会う様々な役柄を演じる。子供たちは7月から演出家らの指導を受けてきた。11月9日の午前10時と午後1時半の2回、浜の総合文化会館大ホールで上演される。主催の市文化事業団は来場を呼びかけている。  子供たちにミュージカルを通して、表現力やコミュニケーションの力を身につけてもらおうと、昨年の「ヘンゼルとグレーテル」に続いて、プロの劇団の指導を受け共演する機会を設けた。応募した小学1〜6年生53人、中学生2人、大人4人の計57人が参加する。  劇団フジは三原じゅん子らを輩出している。子供たちの参加型の公演にも力を入れ、今年も全国6カ所で上演する。全4幕の「青い鳥」は、お金持ちの家でクリスマス・パーティーが行われている様子を眺めるチルチルとミチルが、魔法使いのおばあさんから頼まれ、パンの精などをお供に幸せの青い鳥を探して冒険旅行に出掛ける物語。  子供たちは午前と午後の部に分かれ、チルチルの弟などに扮し踊りにも挑戦する。「元気を出してパワフルに」「お客さんに顔が見えるように立ち位置を気をつけて」とアドバイスを受け、稽古に取り組む。指導する役者の水口健一さんは「のびのびと楽しみ、記憶に残る芝居にしてほしい」と演技を見守る。  出演する新舞鶴小4年の桜ベストさんは「目線を決めるのが難しいですが、みんなに想いが伝わるように演じたい」、中舞鶴小3年の上道ひかりさんは「いっぱい拍手がもらえるようにがんばりたい」と話していた。  全席自由でチケットは一般1000円、中学生以下500円。
【問い合わせ】電話64・0880、同館。

 同事業団の提供で、舞鶴市民新聞社はこの公演に親子5組(計10人)を招待する。チケットの希望者は郵便番号、住所、氏名、電話番号、市民招待席「青い鳥」係と明記し、11月1日までに申し込めばよい。応募ははがき(あて先〒624―0905福来912―1舞鶴市民新聞社)、FAX(77・1750)、Eメール(maipress@topaz.ocn.ne.jp)で受け付けている。応募者多数の場合は抽選。チケットの発送をもって発表にかえる。

写真=指導を受けレッスンに励む子供たち
ユーハン工業舞鶴工場が製作、大浦小で展示
2メートルの大型万華鏡に子らびっくり!
 多祢寺のユーハン工業(友繁仁志社長、本社・福知山市)舞鶴工場が、直径約70センチ、長さ2メートルの大型の万華鏡を製作し、このほど地元の大浦小学校(木下きく枝校長)で展示した。天体望遠鏡などの特殊な架台の製造技術を活かし、もの作りの楽しさを知ってもらおうと手作りした。数人の児童たちが一度に円筒を覗き込み、ガラスに様々な反射をする像を眺めて楽しんだ。  舞鶴工場は天体望遠鏡事業を手掛ける中でも、各種の架台の製造メーカーとして国内トップクラスの技術を持つことで天文愛好家の間に知られる。以前、風景を歪めて見るための遠華鏡(えんかきょう)の架台を製作したのを機に、昨年福知山市の産業フェアに直径12センチの万華鏡を出品した。子供たちの人気を集めたことから、さらに大型の万華鏡を作った。  舞鶴工場の秋田輝夫工場長を中心に、9月〜10月にかけ約1カ月かけて完成させた。電線を巻いていた後の紙製の円筒を万華鏡の本体にし、その中に3枚のガラスをはめ込んだ。外には児童たちが描いた思い思いの絵を張って飾りつけた。万華鏡を回すための取っ手もつく。約1週間、同校に置かれていたが、児童たちが集まり大きな万華鏡を楽しんだ。  4年生の浅尾光希君は「とても大きいのでびっくりした。鏡にいっぱい物が映り面白い」と話していた。友繁社長は「子供たちの創造性を高め、感動をしてもらおうと思って作りました」とする。近く綾部や福知山の小学校でも展示の予定。

写真=大型万華鏡を覗き込む児童と同工場社員
2008年10月24日

「JPAセーフティートレーニング」公開訓練始まる
全国から80人集いパラグライダー槙山から飛ぶ
 NPO法人日本パラグライダー協会主催の公開訓練「JPAセーフティートレーニング2008」が、10月18日から神崎の神崎海水浴場を会場に始まった。全国から集まったパイロットたちが槙山(標高483メートル)から飛び立ち、若狭湾上で緊急事態に備えたフライト技術を学んでいる。浜辺では秋の青空を飛ぶ様子を市民らが眺めた。同25日と26日にも開催される。  パラグライダーのポイントとして知られる神崎での公開訓練は今年で3回目。フライトのための天気などの条件が最も安定する10月に合わせ企画され、舞鶴・神崎フライトエリア同好会も協力する。全国から約80人が集まった。  訓練は10月18日〜19日、同21日〜23日に行われた。愛好者らは槙山山頂の離陸ポイントから飛び立ち、乱気流などに巻き込まれた緊急時を想定し、世界的なフライヤーの扇澤郁さんらが着陸ポイントの神崎浜から、正確にコントロールする操作法を無線で指示した。  21日には北風の絶好の条件になり、予定時間を超えて飛行に取り組み、青空と青い海に色とりどりのパラグライダーの花が浮かんだ。茨木市の西原康晴さん(44)は「いざという時のスキルアップを身につけ安全に飛びたい。ここは海が広がりとても景色のいい飛行ポイントです」と話していた。夜は宿泊する神崎のまいまいハウスで、地元住民らが食事を作って歓迎した。

写真=神崎海水浴場や由良川河口を眼下に、槙山山頂から飛び立つパイロット(10月21日)
本社など後援「MOA美術館舞鶴児童作品展」奨励賞に
絵画の部河田さん(中筋小)、書写の部藤田君(新舞鶴小)
 第14回MOA美術館舞鶴児童作品展(財団法人エム・オー・エー美術・文化財団主催、舞鶴市民新聞社など後援)の入賞入選作品が決まった。最優秀のMOA美術館奨励賞には、絵画の部で中筋小3年、河田乙都さんの作品「セキセイインコと妹」、書写の部で新舞鶴小6年、藤田高史君の作品「満天の星」が選ばれた。  子供たちの創作活動を奨励して、豊かな情操を育て、創造性豊かな21世紀を担う人材の輩出を目的とした作品展。市内の小学生から絵画の部222点、書写の部168点の計390点の応募があった。審査の結果、MOA美術館奨励賞など入賞7点、入選5点が決まった。  同児童作品展は、11月9日午前10時〜午後5時、浜の市商工観光センターで開かれ、応募のあった全作品が展示される。表彰式は、午前11時から行う。
 MOA美術館奨励賞を除く入賞・入選者は次の皆さん。
 【絵画の部】舞鶴市長賞=新谷日菜(新舞鶴)▽舞鶴市教育長賞=内藤沙織(新舞鶴)▽舞鶴市民新聞社賞=丸山眞里奈(新舞鶴)▽金賞=増山華(福井)▽銀賞=藤本絢音(中筋)▽銅賞=森脇陽(明倫)▽入選=大槻凌生(高野)井上颯一朗(岡田下)山崎風香(同)内海友里(与保呂)兼清那奈香(同)
 【書写の部】舞鶴市長賞=舞田結菜(大浦)▽舞鶴市教育長賞=左近凌輔(神崎)▽舞鶴市民新聞社賞=古川咲希(倉梯第二)▽金賞=河内嵯紀(倉梯第二)▽銀賞=金子美歩(朝来)▽銅賞=櫻井亮一朗(大浦)▽入選=磯野早織(三笠)岸勇太朗(大浦)谷口航(中筋)筒井舜平(大浦)大上凌(神崎)

写真左=藤田君の書写「満天の星」
写真右=河田さんの絵「セキセイインコと妹」
2008年10月21日

「ホームズ&ドイル博」開幕、11月30日まで
英国ポ市博物館のコレクション日本初公開
 シャーロック・ホームズ&コナン・ドイル博が10月18日開幕し、会場のまいづる智恵蔵前でオープニングセレモニーが行われた。英国ポーツマス市博物館が所蔵するコレクションが、日本で初めて公開されているとあり、さっそく19日には多くのホームズファンが訪れ、貴重な資料に熱い視線を送った。11月30日まで。  ドイル(1859〜1930年)はポ市郊外で医院を開業する一方、86年にこの地で探偵小説のホームズシリーズの1作目が誕生した。以後、60作品を発表し後の多くの推理小説家に大きな影響を与えた。このドイルの遺品6万点を収集した故ランセリン・グリーン氏がポ市博物館に寄贈し、2006年から展示が開始された。  舞鶴市と英国ポーツマス市の姉妹都市提携10周年を記念した事業。ポ市博物館のコレクションの中から、92点を借り日本で初めて公開する。ホームズに関する映画・テレビなどの台本、ポスター、カレンダー、切手などが並ぶ。また、日本シャーロックホームズクラブが協力し、全作品中の挿絵の展示や人気作品「白銀号事件」の一シーンを再現した。   セレモニーでは斎藤彰市長が「今回の企画を舞鶴の新たなまちづくりの皮切りにしたい」とあいさつ、続いて来鶴したポ市芸術文化開発マネージャーのクレア・ルーニーさんが「コレクションの多様性を探る機会になり、舞鶴で新しいファンが増えることを期待したい」と述べ、開幕の除幕をした。  企画に協力した同ホームズクラブ関西支部代表の平賀三郎さん=豊中市=は「在野の自由人であり、真理を探究する態度がホームズの大きな魅力。ドイルの生きた時代を彷彿とさせる赤煉瓦の建物での展示はぴったりで、地方自治体による日本で初公開の企画はとても有意義です」と話していた。  11月8日午後1時半から浜の市商工観光センターで、シャーロック・ホームズシンポジウムがある。舞鶴出身の同クラブ会員で、スコットランドヤード研究家の真下庄作さん=池田市=もパネラーとして出席する。申し込みは11月6日までに市商工観光課(電話66・1024)。

写真=除幕のセレモニーをする斎藤市長とルーニーさん
10月23日にアコースティックブルースナイト
引土のブルースバー「DOCKERY FARMS」で
 引土のブルースバー「DOCKERY FARMS」で、10月23日午後8時からアコースティックブルースナイトが開かれる。出演は日本のブルース・ハーモニカの第一人者の妹尾隆一郎さん、日本人離れしたヴォーカルが魅力の西濱哲男さん。来場を呼びかけている。  妹尾さんは約40年間ハーモニカだけを吹き続ける。NTV「11PM」の世界の夕日・機関車シリーズの音楽を担当、上田正樹、もんた&ブラザーズなどのコンサートツアーなどに参加した。西濱さんは「俺たちの勲章」の主題歌を歌った「トランザム」に参加。映画「ドーベルマン刑事」の主題歌「黒い涙」を歌い、同時に映画にも出演した。  入場料1800円。
【問い合わせ】電話76・2141、同店の稲葉さん

写真=出演する日本のブルース・ハーモニカの第一人者の妹尾隆一郎さん
2008年10月17日

不登校の子らを受け止め支える民間教育施設
「聖母の小さな学校」が創立20年目
 不登校の子供たちを受け止め支えている上安の民間教育施設「聖母の小さな学校」(梅澤秀明・良子代表)が、創立から20年目を迎えた。不登校に苦しむ子供たちが自分を見つめ、この間に約200人が聖母で学んだ。卒業生たちはいまも聖母を訪れ、後輩たちを励まし梅澤さんを応援するまでに成長している。10月11日にはスポーツフェスタがあり、これまでのテーマパネルも展示された。  元中学・高校教諭の梅澤夫妻が開設し、生徒たちは個々に応じて半日だけ、あるいは週に1日だけ通うなど学びの形も様々。在籍した約200人の内約40人が卒業した。親たちとともに困難に向き合って力を付け、自信を取り戻して大学に進んだり就職した。  教育関係者や市民らも授業などを指導、地域の多くの団体も運営を支援する。今春から府の認定フリースクールになり、聖母での授業が在籍校の単位として認められるようになった。相談活動も行い、昨年は約300件と増加傾向にある。  現在は中学生ら4人が在籍し、スポーツフェスタに向けて自分に向き合い、仲間と話し合ってテーマを決め、いまの自分の力を出し切った。倉谷の余内小学校体育館でのフェスタには生徒3人が出場し、OBの家族、学校関係者ら約90人が応援に駆けつけ競技にも参加した。集まった多くの卒業生の中には、子供を連れたOGもいた。  生徒たちは「同じ仲間がいることが力になり、いまの自分をよしとしてやっていこうと思えるようになった」と気持ちを語り、練習してきた手話歌で「手紙」を披露した。これまでのフェスタのテーマパネル9枚も展示され、制作した卒業生らがその時の様子などを語った。  中学卒業後の1年間聖母で学び、今春から社会人になった舞鶴出身の武田勝義さん(23)=草津市=は「自分を見つめて心を開くきっかけになったフェスタは、自分の原点なので卒業後も毎年来ています。顔を出すことで後輩たちの励みになれば。今度は僕たちが聖母を支えていきたい」と話していた。
 卒業生や保護者らでつくる「聖母の小さな学校を支える会」(川崎弘会長)は、学校の運営を支援する募金に協力を呼びかけている。民間施設であるため運営資金は、梅澤夫妻の非常勤講師の報酬や寄付金で賄われている。1口1000円。口座番号00980―1―162920 加入者名 聖母の小さな学校を支える会。
【問い合わせ】電話77・0579、同学校

写真=学校を支える関係者らが参加したスポーツフェスタ
10月26日、お買い物ごっこ体験イベント
東図書館「おみせやさん」に子らの来場呼びかけ
 溝尻の東図書館で10月26日、お買い物ごっこが体験できるイベント「おみせやさん」が開かれる。来館した子供たちに手作りのお金で、折り紙などで作ったケーキやお弁当などの買い物をして遊んでもらう。工作コーナーも設ける。幼児と小学生の来場を呼びかけている。  人形劇などを上演する市民グループ「ふしぎの国」と同館の主催。最近、折り紙などを使った工作の本などが多く出版され、子供たちに手作りの楽しさが伝えられている。  こうした本を参考にして折り紙やキッチンペーパー、空き箱、発砲スチロールなどを材料に食べ物や品物、パタパタうちわなどを作り、お弁当屋さん、おもちゃ屋さん、ケーキ屋さんなどを開いて買い物を楽しんでもらう。このほかにも紙芝居の実演や折り紙を作るコーナーもある。午前10時半〜午後4時。入場無料。
【問い合わせ】電話62・0190、同館

写真=折り紙などで作ったケーキやお菓子
2008年10月14日

11月2日、JR東駅をスタート地点に
国鉄中舞鶴線の廃線跡歩こう!に参加呼びかけ
 海軍時代に軍事物資の輸送や、戦後も市民の交通機関として利用された国鉄中舞鶴線の廃線跡を歩く催しが11月2日、JR東舞鶴駅をスタート地点に開かれる。中舞鶴駅などに勤務した元国鉄職員が体験談を語る。主催のまいづる智恵蔵赤れんが倉庫復元サポーターは、市民の参加を呼びかけている。  1904(明治37)年、海軍の軍港引き込み線として、新舞鶴駅(いまの東舞鶴駅)から余部町(後の中舞鶴町)の海軍工廠などの施設まで、軍事物資を運ぶ専用線が国策として建設された。19(大正8)年、新舞鶴〜中舞鶴間(3.4キロ)の中舞鶴線が国鉄線として開業、中舞鶴駅が設けられた。北吸地区の赤煉瓦倉庫群のそばを走った。  戦争末期の44(昭和19)年ごろ、1日の乗降客は5000人を超え、海軍施設が民間の造船所になった戦後も従業員の交通機関として賑わった。しかし、国道27号の整備、バスや自家用車の普及で利用者が激減し、72(同47)年10月31日に廃線になった。  廃線跡を歩く催しは同サポーターがガイドを務め、北近畿鉄道友の会舞鶴支部が協力する。午前9時半に智恵蔵に集合し、中舞鶴線の説明をした跡、バスでJR東駅へ移動しスタート。桃山町、北吸トンネル、自衛隊桟橋内線路跡や中舞鶴駅跡を見学し、元勤務者から話を聞く。解散は午後0時半ごろ。  参加費用は大人500円、小学生300円(バス代など)。募集人数は50人(先着順)。申し込みは10月26日までに智恵蔵(電話66・1035)へ。

写真=中舞鶴線北吸トンネル付近を走る蒸気機関車(昭和46年、福岡芳宏さん撮影)
作業所友の会 が市民に物品提供呼びかけ
10月26日にバザー、ボランティアも募る
 まいづる共同作業所・まいづる作業所「友の会」(蒲田忠夫会長)は、まいづる福祉会の障害者施設の運営を支援するバザーを、10月26日、上安のポリテクカレッジ京都体育館で開く。今年は例年に比べ物品の持ち寄りが少ないため、市民に提供を呼びかけている。また、前日と当日のボランティアも募っている。  各施設で100人を超える障害者が仕事に励むが、2006年施行の障害者自立支援法で、約2000万円の減収となって施設運営は厳しさを増している。支援団体の友の会が毎年、バザーを開き収益金を寄付。買い物を楽しむ市民の行列ができ、約200人がボランティアで手伝うなど、バザーはすっかり定着した。最近はポリテク祭と同時に開催し、学生たちが準備から協力する。  物品は日用品、電化製品、本、食品、陶器などだが、昨年に比べて全般的に少なく約8割に止まっている。例年なら品物の整理をする森倉庫で、山積みの品物で壁が見えないが、今年は空きスペースが目立つ。前日まで物品の提供を呼びかけている。バザーは26日午前10時〜午後3時。
【問い合わせ】電話68・0600、友の会事務局

写真=いつもなら壁にまで積まれた品物が、今年は見られない=森倉庫で
2008年10月10日

ブックハウス「ほのぼの屋」開設10周年
10月11日〜19日に記念セール
 社会福祉法人まいづる福祉会が運営する行永のブックハウス「ほのぼの屋」が、開設から今年で10周年を迎えた。障害者たちが働く古書店として地域に根づき、常連客も掘り出しものの古本を探そうと通っている。10月11日から同19日まで記念セールを行う。  障害者たちのお店で働きたいとの願いを受け、1998年10月に同店がオープン。市民が買い物で気軽に訪れる場として、従来の福祉施設では果たせなかった役割を担った。売上げは働く障害者の賃金になっている。徐々に顔馴染みの来店者も増えた。  2006年ワークショップほのぼの屋に統合されて以降、書店勤務の人の多くがレストラン事業に移り、いまは5人が本の整理・販売などにあたる。市民から無料で持ち寄られた文庫、単行本、マンガコミック、児童書など約3万冊を備える。中古CD、レコード、雑貨、堆肥なども扱う。  独自のチラシを近隣に配って本の提供を呼びかけ、在庫の補充も欠かさないよう努める。毎月14、5万円の売上げを目標に設定。昨年より売上げは伸びているが、新しい本が入荷しないと客足が鈍る課題もある。レジなどを担当する男性は「お客さんから『どんな本が入ってますか』など聞かれ、接するのが楽しい」と話していた。  記念セールは1冊50円の均一で販売。マンガコミックのセット本・CD・レコードは表示価格の半額で売る。午前10時〜午後7時半。水曜は休み。
【問い合わせ】電話62・1010、同店

写真=多くの古本が並べられた店内
倉梯第二小でスイセン通して人権学ぶ
丹後・中丹ネットワーク協、贈呈と植え付け式
 子供たちにスイセンの世話を通して人権を考えてもらおうと、舞鶴人権擁護委員協議会(村尾幸作会長)や市などの丹後・中丹人権啓発活動地域ネットワーク協議会は9日、行永の倉梯第二小学校で贈呈と植え付け式をし、児童たちが球根を鉢に植えた。  法務省などが1982年から実施する「人権の花」運動に伴い、舞鶴市内でも花言葉が「尊敬」のスイセンの球根を毎年、幼稚園や小学校に贈って協力して育て人権を学ぶ機会に役立ててもらっている。  この日は同校3〜5年生180人分の球根と鉢、土などを贈り、初めて植え付け式をした。舞鶴人権擁護委員の国松祥一さんが「花を育てる過程で思いやりなどの心の学習をして下さい」とあいさつし、児童たちは鉢に土を入れて球根を植えた。すでに平保育園などにも贈呈し、今年は5つの施設に480個の球根を届けた。子供たちは花の写生や観察にも取り組む。

写真=鉢にスイセンの球根を植える児童たち
2008年10月7日

貸衣装店「キクヅル」の袴宅配レンタルサイト
ネットショップコンテストで大賞を受賞
 魚屋の貸衣装店「キクヅル」(久下修社長)の運営するネットショップ「ハカマレンタルドットコム」(http://www.hakama−rental.com)が、NPO法人・全国イーコマース協議会主催のベストECショップ大賞2008で、最高の大賞を受賞した。卒業式に着用する袴を専門に宅配レンタルするサイト。開設から3年を迎え、豊富な品揃えと充実したコンテンツが人気となり、全国から利用者が増えている。  若者の減少が進む府北部では、婚礼関連の市場が縮小していることから、同店の久下幸典専務(35)が、ネットで全国を対象に顧客を開拓しようと、袴に特化し宅配レンタルするショップを2005年8月に開いた。サイトのデザインは大阪市のホームページ制作会社に依頼し、久下さんが企画・運営をする。  シック、モダンなど様々な好みに対応したほか、同店オリジナルの振り袖と袴など二百数十種類をはじめ、草履や髪飾りなどを揃えた。遠隔地の顧客から確実に返却してもらうため、顧客との電話でのコミュニケーションを丁寧にすることでスムーズにレンタルが進んでいる。  昨年初めて同コンテストに応募したが、2次審査を通過できなかった反省から、トップページの操作性をアップ。また、利用者からアンケートを回収した中から卒業式の持ち物リスト、失敗しないための卒業式のちょっとしたアドバイスのコーナーを設け、興味を引く情報を充実させた。  ネットに親しむ若者らにその利便性と豊富な品揃えなどが人気となり、全国700校以上の学校の卒業生が利用した。東京や京阪神などの大都市部の大学・専門学校の卒業生が主だが、保育士や教諭も利用する。  今年は343店舗がコンテストに応募し、最終審査には10社が進んだ。ネットショップを展開する事業者約920社が審査し、先月東京での発表会で大賞に決まった。袴に絞ったわかりやすさ▽ネットでレンタルのビジネスモデルを確立した、など群を抜く高い評価を受けた。  久下さんは「当初はネットでのレンタルのリスクを指摘されたが、今回認めていただきやってきてよかった。今後も振り袖やドレスなど専門性を高めたネットショップを展開していきたい」と話していた。今月(10月)末にはハカマレンタルの携帯サイトを開設する予定。

写真=ベストECショップ大賞の賞状を手にするサイト運営者の久下さん
舞鶴出身の版画家、田主さんが作詞・作曲
オオミズナギドリの歌、大浦小にプレゼント
 舞鶴出身の版画家、田主誠さん(65)=茨木市=が、自ら作詞・作曲した「勇気を出して〜オオミズナギドリによせて〜」を大浦小学校(木下きく枝校長)にプレゼントし、10月6日、同校を訪れた田主さんの前で6年生20人が合唱をして披露した。  冠島でのオオミズナギドリ調査に同行した田主さんは、鳥たちが一生懸命に空を飛ぶ姿に打たれ、鳥や島の素晴らしさを歌で伝え、故郷に誇りを持ってもらおうと、冠島と関係する地域を校区にする大浦小に曲を贈った。苦手な木登りをして翼を広げて海面を滑降する姿を、約3カ月かけ2番までの歌詞にした。  6年生たちは鳥が風に乗って飛ぶように伸びやかな声で歌い、指揮をした田主さんを感激させた。6年の岡山歌穂さんは「私も勇気を出そうと思える曲です。最後を力強く歌えるようにしたい」と話していた。同校は10月23日の東地区の小学生音楽会で発表する。曲の楽譜の問い合わせは本社編集部の青木まで。

写真=田主さんの指揮で合唱する6年生たち
2008年10月3日

アジアで初、世界基準のMSC漁業管理認証
府機船底曳網漁業連合会に「海のエコラベル」
 京都府機船底曳網漁業連合会(舞鶴市、川口哲也会長)が長年積み重ねてきたズワイガニとアカガレイの資源保護の取り組みが、イギリスのNPO法人・海洋管理協議会(MSC)から持続可能で環境に配慮した漁業であるとして、アジアで初めての漁業管理認証を取得した。自主的な漁獲制限などによる資源回復の成果が評価され、「海のエコラベル」として広く知られる世界基準のMSC認証を受けた。10月9日、京都市内で認証の授与式がある。  MSCの認証制度は、水産資源の適切な管理▽海洋環境の保全などの原則に基づき審査し、水産物に付ける認証マークによって、漁業者の努力を消費者にわかりやすく伝え、消費者にもそのマークの水産物を選ぶことで資源を守る漁業を支える意識をもってもらう狙いがある。すでに欧米を中心に世界39カ国で、マーク付きの商品が延べ1690品目流通している。  府立海洋センター(宮津市)を通して、MSCの認証への申請を勧められた連合会は、2004年に予備審査を経て、06年2月からオーストラリアの認証機関の科学者らが現地調査やデータの精査をし、2年半かけて認証を取得した。  連合会は舞鶴9人、間人5人、網野1人の計15人の底曳漁業者で作る。今回対象のズワイガニとアカガレイは府沖合を漁場とし、漁期は11月〜翌年3月20日。アカガレイについては漁期はないが、ズワイガイの漁期以外は捕獲しない取り決めをしている。年間ピーク時の漁獲量はズワイガイ369トン(64年)、アカガレイ477トン(81年)。  しかし、80年ズワイガニは58トンにまで減少したため、その後資源を守る漁業へと転換、アカガレイは91年71トンに減り資源管理計画を作成した。海洋センターの協力も受け、操業禁止区域の設定▽脱皮直後の水ガニの漁獲制限▽拡大した網目の導入などを進め、90年代前半からズワイガニは回復傾向に。05年〜07年の3年間の平均はズワイガ219トン、アカガレイ126トンにまで増えた。  川口会長は「MSCの認証を得られたことはこの上ない喜びですがあくまでも通過点であり、資源・漁場の管理を持続的に行い、次代に豊かな海を引き継ぎたい」と話していた。  連合会事務局によると、すでにMSCマーク入りの商品販売を展開する大手スーパー、イオングループや国外からも取り引きの申し入れがあるとし、早くも流通業界からも関心を集めている。

写真=認証のロゴマークを手にする漁業者たち(アミタ提供)
荒木さん(水間)が画集と随筆集の自費出版記念
10月6日まで、ギャラリー・サンムーンで絵画個展
 元小学校教諭の荒木花子さん(83)=水間=が、画集と随筆集の自費出版を記念した絵画の個展を、浜のギャラリー・サンムーンで開いている。夫と死別し膝や腰に重い後遺症を持つが、友人や趣味に支えられ、自分のペースで歩んできた人生を思い出の作品で振り返り、多くの教え子や友人も来場している。10月6日まで。  子育てや家の百姓仕事と多忙の中、絵は40代で墨画を習い日本南画院展にも出品。夫の行正さんとよくスケッチ旅行にも出掛けた。66歳で亡くなった行正さんの看護の後、腰や膝を痛め5回の手術を受け、下半身麻痺の障害を持つようになった。  個展には約60点の日本画、墨画、墨彩画を出品。すっかり山の姿を変えた由良ケ岳、なくなった稲木をしまう撻(たつ)小屋、種を蒔いて育てた草花などが描かれる。荒木さんは「展示した絵から昔の暮らしが思い出されます。どれもいとおしい作品です。今後も絵筆を握りたい」と話していた。  いま歩行器で畑仕事や自宅近くの巨木のケヤキまでの散歩を日課に元気に過ごす。10月4日午前10時〜午後3時、画廊(電話63・4859)にいる。

写真=思い出が詰まった絵と荒木さん
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