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2008年11月28日

元小・中学校教諭で絵画サークル「柊」の三國さん
15年間の集大成に初画集を自費出版
 元小・中学校教諭で、絵画サークル「柊」に所属する三國滋子さん(74)=魚屋=が、15年間描きためた作品をまとめた初めての画集(A4判、75ページ)をこのほど自費出版した。退職後に本格的に絵に打ち込み、成生など漁村で見かける網をテーマに、子供のころの思い出も重ねながら描き続けている。来年四月には、舞鶴や綾部市展などで受賞した大作を一堂に紹介する個展も予定している。  終戦の1945年に小学校6年生だった三國さんは、家族とともに台湾から引き揚げてきた。戦後、両親は漁業関係の仕事で忙しかったため、妹3人の世話や家事もこなした。その時、けし炭を手に炊事場のセメントの床いっぱいに、絵を描いていた思い出を今も鮮明に覚えている。  絵はずっと好きだったが、三笠小や城南中などでの教員や子育てで多忙な時間を過ごし、94年の定年退職後に絵に向き合い始めた。幾人の画家から油絵の指導を受け、初めて出品した公募展の受賞を機に、ますます創作に熱が入った。創元会の会友にもなった。  出品作を描く上でテーマを一つに絞る。子供のころ両親が漁業の仕事をする姿や、自宅前に干してある地引網の風景に親しみ、網の美しさを感じていたことから、吉原や伊根などで見かけた網を力感あるタッチで描く。100号などの大作にも取り組み、舞鶴市展で特選、今年は綾部市展で市展賞を受けた。  これまでの作品を一度まとめようと、300点以上ある中から選び、伊佐津の印刷会社モトキに画集の製作を依頼。「網」「風景」「人物」「花・静物」で構成し、これまで受賞した作品など93点を掲載した。300部作り一部は絵の仲間に贈ったほか、販売もしている。  三國さんは「潮の香りまで画面から感じられるように描くのは難しいです。今後も自分にしかできない表現に挑戦し、また画集ができるよう元気に描き続けたい」と話し、日展の出品を志している。来年4月24日〜26日、市政記念館で個展も開く。

写真=完成した画集を手にする三國さん
日展などで活躍する陶芸家・高井さん(成生)作品
来年用カレンダーに 掲載、100人にプレゼント
 日展などで活躍する成生在住の陶芸家、高井晴美さんが、北星社(本社・豊岡市)が来年用に製作したカレンダー「2009 北星社ギャラリー Vol.18」(A2判、6枚組)に選ばれ、その作品がカラー写真で紹介されている。京都・兵庫の北部のアーティストを毎年1人取り上げているが、舞鶴の作家は高井さんが初めて。同社はこのカレンダーをプレゼントもする。  大阪や東京などに支店などを持つ印刷会社の同社は、丹後や丹波、但馬に在住し活動する作家にスポットを当て、1992年から顧客向けにカレンダーを毎年2500部製作している。過去、鉄やガラスなどの工芸作家を掲載した。  漁村の成生に住む高井さんは、故郷の海や波をモチーフに陶芸での表現を追求している。これまで8度の日展入選、京展入選、今年はパリで開かれた公募展でヴァンドーム賞も受けた。現代工芸美術家協会本会員でもある。カレンダーでは日展入選作の「濤の華」「濤の調」など6点が紹介されている。  同社はこのカレンダーを抽選で100人にプレゼントする。応募は郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記し、はがきかFAX、メールで。あて先〒668―0061豊岡市上佐野1620 北星社カレンダー係、FAX0796・29・2246、メールcalendar@robo.co.jp。受け付けは12月5日消印まで有効。当選者の発表は発送をもってかえる。同13日に発送する。
【問い合わせ】電話0796・22・4141、同社

写真=高井さんの作品を掲載した2009年カレンダー
2008年11月25日

京都北部聴覚障害者の暮らしを考える集い
200人が福祉の向上へともに学び合う
 聴覚障害者や福祉関係者らがともに学び合おうと、第14回京都北部聴覚障害者の暮らしを考える集い(同実行委員会主催)が11月23日、浜の市商工観光センターで開かれた。舞鶴や綾部など府北部から集まった約200人が、府内の聴覚障害の福祉運動の歩みを振りかえるとともに、災害時や日常の暮らしの中でのコミュニケーション保障について話し合った。  聴覚障害者の団体、手話や要約筆記のサークルなどで組織する実行委員会が、府北部の5カ所で毎年持ち回りで集いを開催している。障害者の生活の実情を学び、福祉施策の課題を話し合い、今後の豊かな暮らしに向けて提起することを目的にする。  実行委員長の古高雅明さんが「今後我々の生活を更に豊かにするために何が必要か、具体的にまとめることが大切」とあいさつ。続いて京都市聴覚言語障害センター職員の前田定幸さんが記念講演。京都聴覚言語障害者福祉協会が今年設立30周年の記念に出版した『聴覚障害者福祉の源流』(文理閣)の編集委員を務めた。  前田さんは、130年前に日本で最初の盲ろう学校ができた京都の歴史を背景に、京都ろうあセンターなどを経て、障害者自らが法人を運営し、多くの人が協力して綾部市内に重度身体障害者授産施設「いこいの村・栗の木寮」などを作った、全国でも例を見ない運動の成果を話した。午後からは分科会で参加者たちが課題などを話し合った。

写真=あいさつする古高実行委員長
内モンゴル出身演奏家、馬頭琴で「スーホーの白い馬」
国語で学ぶ朝来小2年生ら大草原の音楽にふれる
 中国内モンゴル自治区出身で、日本各地で演奏活動をする音楽家、タイピンさん(32)=大阪市=が11月20日、朝来中の朝来小学校(畠中好野校長、224人)を訪れ、モンゴルの遊牧民の暮らしを話したり、馬頭琴で「スーホーの白い馬」などを披露した。児童たちは馬たちが駆ける大草原で生まれた音楽に聴き入った。  タイピンさんは内モンゴル芸術大学で音楽を学び、2001年に来日して各地で公演を続ける。また、同じ出身地の音楽家でつくるソロンガ歌舞団の一員として、内モンゴルで井戸掘りのボランティア活動をする余部下の山口年子さんらと、支援コンサートなども取り組み、11月8日、市政記念館でも演奏した。  朝来小は国語力の向上を目指した実践校の指定を受ける。国語の教科書で「スーホーの白い馬」を学ぶ2年生41人が、実際に馬頭琴の演奏に触れ物語のイメージを膨らませることにした。  山口さんとともに来校したタイピンさんは民族衣装を身にまとい、「遊牧民は馬を自分の家族として大切にしています」と暮らしぶりを話し、2年生らが「スーホーの白い馬」の一節を朗読したのに続き、草原を数万頭の馬がかける曲などを演奏。また、児童も馬頭琴を弾く体験をした。  2年生の松吉あゆさんと細川大翔君は「演奏は難しかった。すごいきれいな音でした」「演奏を聴いてお話の場面が浮かびました」と話していた。

写真=児童を前に馬頭琴を奏でるタイピンさん
2008年11月21日

「赤煉瓦ライトアートin舞鶴2008」
12月1日〜同25日の 夜間、竹ドームなどの光で演出
 夜間、北吸の赤れんが倉庫群を竹ドームなどの光で演出する「赤煉瓦ライトアートin舞鶴2008」が、12月1日から25日まで開かれる。期間中点灯するほか、ジャズコンサートなども予定する。すでに一部照明づくりの作業が始まっているが、実行委員会では市民の参加を募っている。また、事業の一環として11月29日にはクリスマスツリーアートのワークショップも開く。  NPO法人赤煉瓦倶楽部舞鶴が実行委員会を立ち上げ、平成17年から毎年冬の赤れんが倉庫のライトアップに取り組む。今年は文化庁の「NPOによる文化財建造物活用モデル事業」の委託を受けて実施する。  竹で西洋あずまやと球形のボールなどを製作して設置し、間接照明で建物を照らし幻想的な空間を作りだす。期間中の毎日午後5時〜同10時に点灯する。12月21日には市政記念館内でコンサート、光をテーマにした企画展を智恵蔵で行う。  ワークショップは29日午後2時〜同4時、北吸の赤れんが七号倉庫で。講師はライト・アーティストで多摩美術大学准教授の森脇裕之さん。森脇さんは、NHK紅白歌合戦に出場した小林幸子さんの舞台衣装の電飾を手掛けた。ペットボトルでツリーを作る。定員は小学校高学年以上の20人(定員になり次第締め切る)。参加無料。  製作・運営などのスタッフとワークショップの参加の問い合わせは、委員会の松井さん(電話62・6940)。委員会では支援のともしび基金も募っている。1口1000円から。口座は京都北都信用金庫中舞鶴支店062・0349093 舞鶴赤れんがライトアート実行委員会 実行委員長 松井功

写真=昨年のライトアップの様子
11月30日まで JR東駅前〜赤れんが倉庫に
沿道をアートでつなぐデザインフラッグ160枚はためく
 JR東舞鶴駅前から北吸の赤れんが倉庫をつなぐ沿道に、様々な絵が描かれたデザインフラッグ160枚が掲げられている。赤れんがと人とまちをアートでつなぐ試み。想像力溢れる楽しい絵がはためいている。掲出は11月30日まで。  NPO法人赤煉瓦倶楽部舞鶴が、舞鶴赤れんがフラッグプロジェクトとして、東市街地の中心地から北吸のれんが倉庫群までをフラッグで結びつけ、意識を高めてもらおうと、市や地元商店街などの協力で実施した。  フラッグはポリエステル製で縦90センチ、横60センチ。10月のワークショップに参加した子供や大人たちが、アクリル絵の具で思い思いの絵を描き、三条商店街のアーケードや潮路通りに立てたポールに掲げられた。南極観測船しらせ、ゲゲゲの鬼太郎、線を組合わせた絵など自由な発想のフラッグが、紅葉が進む並木道に溶け込んでいる。  11月15日には描いた市民らがフラッグを見て回るウォーキングをし、縦4メートル、横2.5メートルの大フラッグに絵を描き、7号倉庫の外壁に展示した。来年1月ごろには、フラッグをエコバッグにリサイクルするワークショップも予定している。

写真=市民らが描いて掲げられたフラッグ(潮路通りで)
2008年11月18日

舞鶴高専の学生ら全国高専ロボコン2008へ
歩行のアイデアで技を競い11月23日に決戦
 白屋の舞鶴高専の学生たちが、11月23日に東京都の両国国技館で開かれる全国高専ロボットコンテスト2008に出場する。今年は歩行ロボットが障害物を越えたり歩いたり、変身のパフォーマンスの課題で競う内容。近畿地区大会で独創的なアイデアが評価を受けたロボット「鶴歩(かっぽ)」で、勝ち抜いてきた全国の25校と対決する。  21回目のロボコンは「歩行」をテーマに、多足歩行でロボットが障害物を越える▽多足から2足へロボットが変身するパフォーマンス▽2足でゴール目指して歩く、の3つの課題で構成される。競技時間は3分。  舞鶴高専の創造技術研究会のチームは、全国大会会場の国技館にちなみ、力士をイメージした2足と4足のロボット「鶴歩」で、10月の近畿地区大会のアイデア賞と特別賞を受け、全国大会に2年連続10回目の出場権を得た。  4足ロボットの上に乗る2足ロボットが分離する変身パフォーマンスを披露し、2足ロボットが錘を左右に移動させながら、力士が四股を踏むように大きく足を挙げ、180度回転して前へ進むのが特徴。そうした大きな動きのアイデアが評価された。また、研究会が蓄積してきたプログラミングのノウハウを活かし、今回はリモコンの操縦ではなく、全自動で動く仕組みにした。  地区大会後に歩行スピードをアップさせるため、約3キロの軽量化などの改良を加え、1分以上タイムを縮めることができた。研究会の西本淳一部長(電子制御4年)は「記録より記憶に残るようなパフォーマンで会場を湧かせ、ロボコン大賞を目指したい」と話している。

写真=力士をイメージした歩行ロボット
与保呂 楽しい村づくり推進委・生産森林組合
クマのエサ場、11月30日の植樹会ボランティア募る
 クマの人里への出没を防ぎ水源の森を守ろうと、与保呂楽しい村づくり推進委員会と与保呂生産森林組合が、同地区の養老山でのコナラなど広葉樹の苗木の植樹を2005年から取り組み、4年目の今年も11月30日に約200本を植える予定にしている。一緒に作業をしてくれるボランティアを募っている。  与保呂地区では人里に出没するツキノワグマの目撃が続いていた。山でクマのエサとなるドングリの実をつけるナラなどが枯れたこともあり、人里に出てくるのを防ぐため、山にコナラやシバグリなどの木を植えエサ場を作ることにした。また、与保呂は市内に飲料水を供給する浄水場もあり、水源の森を守ることにもつながればとする。  養老山の森林組合の所有地で人工林を伐採した跡地に、府と市の助成を受け地元住民やボランティアたちが3年間で約500本を植樹した。1年目の木は1メートルを超えたが、シカが若い芽を食べる被害で約4割が枯れた。これまでの活動は今年10月に愛媛県であった全国育樹祭で、国土緑化推進機構理事長を受けた。  今回は府の緑化センターから提供を受けたコナラなどの苗木200本を、その枯れた地に植えなおす作業をする。同推進委員会委員長の門河孝夫さん(64)は「長い目で見なければならない取り組みですが、植樹を通して子供たちに緑の大切さを伝えたい」と話している。作業は午前9時半〜午後1時。与保呂の日尾池姫神社に集合。定員40人。申し込みは同23日までに門河さん(電話63・1115)。

写真=第1回目の植樹会(2005年)
2008年11月14日

京ブランド・黒大豆枝豆「紫ずきん」販売額1億円突破
JA京都にのくに、 舞鶴など管内3市総計で初
 京のブランド産品になっている黒大豆枝豆「紫ずきん」の今シーズンの販売額が、舞鶴、福知山、綾部3市のJA京都にのくに(仲道俊博組合長)管内の総計で、初めて1億円を突破した。1億円の大台は万願寺甘とうに次いで2品目。作付面積の拡大と生産者の技術向上などによって、昨シーズンを3900万円上回る大幅増となった。舞鶴は産地としてはまだ新しいが、今後の生産拡大の弾みになると期待がかかる。  紫ずきんは京都府が「新丹波黒大豆」を品種改良・育種し、1996年度に京のブランド産品に認証された。福知山市夜久野町が半分以上と1番の栽培面積を占める。一般の枝豆に比べて莢と豆が大きく、ムチムチとした食感と甘味が特徴。京阪神などに出荷され、新しい秋の味覚として人気が出ている。  京都にのくには新規生産者の確保に努めた結果、昨年の261人から今シーズンは319人に増え、面積でも昨年から6.4ヘクタール増の21.8ヘクタールに拡大した。管内全体で昨年の約60トンを上回る118.5トンを生産し、1億700万円の販売額を上げた。  舞鶴でも99年度にブランド産地に認められ、加佐地区を中心に生産をしてきたが規模が小さかったため、今年は54人(昨年比22人増)、面積2.7ヘクタール(同2ヘクタール増)で生産した。露地野菜で初期投資が少なくてすむ。  大幅な販売増には新規生産者の確保のほか、府などと連携した栽培指導の強化、生産者も夏場の灌水の管理や病虫害防除に努めたこと、天候に恵まれたことも要因となった。京都にのくには「今回の朗報は生産者の大きな励みになる」とする。

写真=府職員らによる「紫ずきん」の生育調査(8月、田中で)=JA京都にのくに提供
さとうバザールタウン店 に入賞・優秀作品32点並ぶ
海上保安庁「未来に残そう青い海 」図画コンクール
 海上保安庁主催の「第9回未来に残そう青い海」図画コンクールの舞鶴地区の入賞・優秀作品32点が、伊佐津のショッピングセンター「さとうバザールタウン店」で展示されている=写真。11月17日午後1時まで。  同コンクールは、海の環境を守るため、全国の小、中学生を対象に、美しい海や豊かな海をテーマにした絵画を募集。舞鶴地区(京都府と兵庫県北部)から応募のあった182点の中から入賞・優秀作品を展示した。  第8管区海上保安本部長賞の新温泉町立浜坂中学2年の段畑莉歩さんの作品や舞鶴海上保安部長賞など入賞作11点のほか、優秀賞21点が展示されている。舞鶴からは優秀作八点が選ばれた。

2008年11月11日

廃線から36年、旧国鉄中舞鶴線と沿線地域
11月16日まで余部下・三浦写真館で懐かしい写真展
 廃線から36年が経った国鉄中舞鶴線とその沿線地域に関係した写真が、余部下の三浦写真館で展示されている。同館経営の三浦日出夫さん(77)が終戦後から昭和40年代までに撮影したもので、立派な中舞鶴駅の全景、ツルハシなど手作業による国道の改良工事、駅前を歩く4頭のゾウの姿など懐かしい様子の写真25点が並ぶ。展示は11月16日まで。  海軍の軍需物資を運搬するため、1904(明治37)年、新舞鶴駅(現東舞鶴駅)から中舞鶴町の海軍工廠までの専用線が国策として建設。1919(大正8)年に新舞鶴〜中舞鶴間の国鉄中舞鶴線が開業し、東門駅(後の北吸駅)と中舞鶴駅が設けられた。戦争末期には1日に約5000人が利用したとされる。  中舞鶴駅近くで生まれ育った三浦さんは、写真店の仕事のかたわら引き揚げやまちの様子を撮影し、その写真の数々は新聞などに掲載され貴重な記録となっている。今回は中舞鶴線に関する写真を紹介。駅の全景と国道を走るトレーラーバス、駅ホームの空き地が野菜畑となり戦後の食糧難を示すもの、駅近くの海辺でのんびりと釣りをする風景など、歴史の1コマが活き活きと伝わる。  来場した余部下の元国鉄職員の田丸昭恒さん(76)は、昭和20年から27年まで東門駅、同27年から30年まで中舞鶴駅に勤務した。「春になると駅から共楽公園の桜を眺め、聞こえてくる芸者ワルツの歌をいつの間にか覚えてしまいました」と、懐かしそうに写真を見て三浦さんと往時を話し合った。
【問い合わせ】電話62・3634、同館

写真=懐かしい写真と撮影した三浦さん
「市民俳句大会」の兼題の部・席題の部
市長賞に本間さん、市議会議長賞に高井さん
 舞鶴市俳句協会(福井久生会長)主催の第59回市民俳句大会が九日、浜の市商工観光センターで開かれ、兼題の部で本間美智子さん(行永)が市長賞、席題の部で高井教夫さん(引土)が市議会議長賞に輝いた。  大会には、愛好者ら45人が参加。兼題の部では、投句された306句の作品のなかから、本間さんの句「軽鴨の子の十の水輪のつながりて」が最優秀の市長賞に選ばれた。  会場周辺を属目して詠む席題の部には、参加者から1人2句の作品が提出され、参加者が互選して入賞作を決めた。高井さんの句「風と来て風と去りたる赤とんぼ」が最高点を獲得して、市議会議長賞に決まった。  表彰式では、福井会長が本間さんと高井さんに賞状とトロフィーを贈った。
 その他の入賞者は次の皆さん。
 【兼題の部】市教育委員会賞=大槻美千江(森)▽舞鶴市民新聞社賞=千坂美津恵(倉谷)▽俳人協会両丹連絡会長賞=杉山美佐子(南田辺)▽市俳句協会長賞=広瀬久野(行永)
 【席題の部】舞鶴文化協会長賞=大槻美千江(森)▽京都新聞社賞=田辺耕作(丸山中町)▽俳人協会両丹連絡会長賞=杉村千賀子(高野由里)▽市俳句協会長賞=松岡恵美子(市場)

写真=市長賞に輝いた本間さん(中央)と市議会議長賞の高井さん(左)、舞鶴市民新聞社賞の千坂さん(右)
2008年11月7日

陶芸家・高井さん(成生)が4年に1度の個展
11月14〜16日、パリの公募展受賞作など並ぶ
 大浦半島成生在住の陶芸家、高井晴美さんが地元での4年に1度の個展を、11月14日〜16日、円満寺の舞鶴グランドホテル1階ロビーで開催する。日展に入選した作品のほか、今年パリの公募展でヴァンドーム賞を受賞した球体のオブジェも展示し、新しい形や色にひたむきに挑戦し続ける高井さんの創作活動を一堂に見ることができる。入場無料。  1994年から故郷の漁村にアトリエを構え、海を一貫してテーマにし岩に砕ける波のしぶき、波の音などを表現した大作のオブジェを作った。地方にいても全国レベルの作品を作れることを示そうと、こうした作品で日本の美術界をリードする日展に毎年挑戦し、2006年までに通算8度の入選を果たした。また、京展など積極的に作品を発表する。現代工芸美術家協会の本会員になった。  今年は異なる視点で評価を受けようと、6月にパリで開催されたフランス芸術界のトップが審査委員長を務めるOASIS2008に応募した。審査の結果、絵画や工芸部門など日本の作家の262点の出品が決まり、その中から高井さんの「流奏(りゅうそう)」がヴァンドーム賞を受賞。直径30センチの作品は表面に波の流れが描かれ、球体に様々な想いを集める姿を表現した。  高井さんは「世界にはいろんな見方があることが分かりました。これからもチャンスがあれば、海外への出品に挑戦したい」と話していた。個展では04年以降の大作10点、日展の入選作を小さくした花器をはじめ、食器でもこれまでと異なる形や色の作品を出品する。午前10時〜午後5時。販売もする。

写真=パリの公募展のヴァンドーム賞受賞作品と高井さん
劇団ふるさときゃらばん、地域の消防団にエール
11月11日に ミュージカル「地震カミナリ火事オヤジ」
 地域で活躍する消防団を描いた劇団ふるさときゃらばんのミュージカル「地震カミナリ火事オヤジ」が、11月11日午後6時半から浜の総合文化会館で上演される。恋や歌、踊りのエンターテイメントの舞台を通して、消防団への応援歌を送っている。市文化事業団の共催、市内の各消防団も協力している。  同劇団は1983年に東京都小金井市で創設され、地域住民や大都市のサラリーマンなどのいまを取材して多くの作品を上演し、これまでに文化庁芸術祭賞などを受賞した。舞台では下座バンドによる生演奏がつき、芝居と一体となったライブ感覚のステージも魅力になっている。  「地震カミナリ火事オヤジ」は、全国で減少する消防団員の現実に歯止めをかけ、消防団の大切さを伝えようと2006年に創作し、46都道府県で300ステージを達成した人気の舞台。日本消防協会から感謝状も受けた。消防団に集う人達のドラマを通し、消防団へエールを送っている。全席自由。観覧対象は中学生以上。料金は前売り大人3500円、中・高生2500円。
【問い合わせ】電話64・0880、同会館

写真=公演のポスター
2008年11月4日

市聴覚言語障害者地域活動支援センター(つるの会)
交流の輪広げ5周年で文化祭、社会参加の拠点担う
 余部上の市聴覚言語障害者地域活動支援センター(愛称・つるの会)が、今年で五周年を迎えた。耳が不自由なことで情報が入らず孤立しがちだった人たちが、センターでの様々な活動で交流の輪を広げるなど、社会参加の拠点の役割を担っている。5周年を記念した文化祭を10月30日〜11月1日に開き、利用者たちが創作活動での作品やステージ発表をした。  社会福祉法人・京都聴覚言語障害者福祉協会が、ろうあ者や難聴者らを対象に、余部上の市障害者総合支援センター内で、市の事業委託を受け運営する。2000年、ろうあ者たちが中心になって民家で開いた自主的な学習活動を発展させる形で、03年に全国初の市聴覚言語障害者デイサービスセンターを開設。その後、「市聴覚言語障害者地域活動支援センター」へと名称を変更した。  入手しずらかった健康や生活の講座▽社会的なニュースを学ぶ情報学習▽木工や絵画などの創作活動など、コミュニケーションや暮らしを支援するサービスを提供している。現在は難聴者20人、ろうあ者19人が登録し、1日平均11人が利用する。  5周年の節目にセンターでの活動の成果を披露しようと文化祭を企画。パッチワークなどの手芸品、折り紙、写真、版画、韓国の芸能などに使う仮面など展示し、来場した市民たちもその多彩な作品に目を止めた。また、喫茶コーナーや民踊教室の踊りの発表もあった。  利用者の富永節子さん=京月町=は「ここに来ることで情報を得ることができ、食事や趣味を通して仲間づくりも進みます。これからも楽しいセンターになれば」と話していた。同センターの問い合わせは電話64・3911、FAX64・3912。

写真=5周年の節目の文化祭で踊りを発表する利用者たち
地域ブランド化推進キャンペーン協議会
舞鶴かにPRへゆるキャラ作成、愛称を募る!
 11月6日のズワイガニ漁の解禁を前に、舞鶴かに地域ブランド化推進キャンペーン協議会は、PRキャラクターやロゴマークなどを作成した。アジア初のMSC認証といま流行りのゆるキャラを使って、環境にやさしい漁業のアピールとともにブランド化の確立に取り組む。キャラクターの愛称を募集している。  舞鶴市漁業協同組合や舞鶴観光協会などで組織する同協議会が、舞鶴かにの地域ブランドの取得と観光客の誘致を目指したキャンペーンは2シーズン目。京都府機船底曳網漁業連合会(川口哲也会長)には府内の底曳漁船15隻が所属するが、この内舞鶴の漁船は9隻で、ズワイガニの府内全体の水揚量の約5割を占める。  同連合会はズワイガニとアカガレイの漁業で、国際的に知られる海のエコラベルのMSC認証を受け、今年のキャンペーンではこの認証をアピールしていく。  舞鶴かにに親しんでもらうため、海軍とゆかりのある舞鶴をイメージし水兵姿のカニのPRキャラクター、舞鶴かにが大好きな子供をイメージした男の子と女の子のサポートキャラクターなどを作成した。また、赤れんがをモチーフにしたロゴ、キャッチコピー「たしカニうまい!」も発表した。  川口会長は「昨年のキャンペーンでずいぶん舞鶴かにが認知され、値段もよかった。今年は原油高騰の影響で操業時間の短縮など厳しい面もあるが、MSC認証を追い風にPRしていきたい」と話していた。  (1)PRキャラクター(2)サポートキャラクターの男の子(3)女の子の3点の愛称を募集している。応募締め切りは11月12日。各キャラクターの愛称採用者には市内の舞鶴かに料理昼食券(ペア)をプレゼントする。郵送、FAX、メールでキャラクター番号と愛称、住所、氏名、年齢、電話番号を記入し、舞鶴観光協会事務局(市商工観光課)へ。〒625―8555北吸1044 電話66・1024、FAX62・9896、shoukou@post.city.maizuru.kyoto.jp

写真左=PRキャラクター
写真右=サポートキャラクター
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