舞鶴市民新聞社の運営する舞鶴市近郊ローカルニュースサイト
      Web みなと舞鶴    http://www.maipress.co.jp
現在地は?
ホーム>> 過去のトピックス >>2009年1月
2009年1月30日

不登校児童・生徒の民間教育施設 「聖母の小さな学校」
2月15日、記念シンポ で20年の実践から支援考える
 不登校の児童・生徒のための上安の民間教育施設「聖母の小さな学校」が、創立から20周年を迎えた。運営する梅澤秀明さんと良子さん夫妻が、苦しむ子供たちに寄り添い続け、これまでに約200人が聖母を巣立ち自分の道を歩んでいる。そんな聖母の実践から不登校の支援を考えようと、記念教育シンポジウム「伝えたい!私が生きた不登校」が2月15日、浜の総合文化会館小ホールで開かれる。卒業生たちも体験を語る。  元中学・高校教諭の梅澤さん夫妻が、「学校に行けずに傷ついた子供の心を癒し、教育の機会を設けて自己実現と成長を支援しよう」と、1989年に設立。宗教法人「聖母訪問会」の協力で、上安の施設と敷地を無償で借りスタートした。運営費の不足分は、梅澤さんの非常勤講師の報酬をあてたり、多くの人たちが募金を寄せるなど物心両面で支援する。  学校は基礎教科をはじめ、サマーキャンプやボランティア活動など体験学習も取り入れる。現役の公立学校の教諭や市民もボランティアで協力し特別授業を行う。生徒たちは個々に応じて出席し、聖母での生活に馴染むようにしている。ひきこもりの子供たちの親からの相談活動にも取り組む。府教委の認定フリースクールの指定も受けた。  秋のスポーツフェスタでは、自分の心を見つめて表現したパネル絵を共同制作し、毎年多くの卒業生や保護者、市民が駆けつけ、温かい応援の輪ができる。苦しみを乗り越えて卒業していく生徒たちは「不登校になってよかった」と、聖母での体験がかけがえのないものに。高校・大学へ進学したり、社会人として歩んでいる。現在は五人が在籍する。  シンポジウムは、同学校顧問で学校法人メリノール女子学院理事の大塚喜直さんが、「聖母の小さな学校の教育の根底にあるもの」と題して基調講演し、大学院生と会社員の卒業生3人が不登校から学んだことを語る。続いて卒業生とその保護者、梅澤良子さん、城南中学校の笠原昌明教諭らが、「不登校の子どもをどう理解し、支えるか」をテーマに話し合う。  入場無料。定員150人。
【問い合わせ】電話77・0579、同学校

写真=スポーツフェスタで生徒の応援に駆けつけ、競技に参加する人たち=昨年10月
特養ホーム「グレイスヴィルまいづる」職員
名刺に舞鶴養護学校の児童・生徒の絵画印刷
 布敷の特別養護老人ホーム「グレイスヴィルまいづる」(淡路由紀子施設長)の職員の名刺に、同ホームと交流を続ける舞鶴養護学校の児童・生徒の描いた絵画が印刷されている。名刺を受け取った人たちからは、温かみのある名刺として好評だ。  同ホームと舞鶴養護学校は、ともに平成17年4月に開設・開校され、近くに位置していたことから交流が始まった。現在では、同校の児童・生徒たちが定期的に訪問、また、同ホームのお年寄りたちは、文化祭に招待されるなどして交流を深めている。  名刺作成のきっかけは、同校地域連携部の取り組みとして、児童・生徒たちの頑張りを知ってもらうらめ、絵画を名刺に印刷。この名刺を受け取った淡路施設長が、素晴らしい絵のセンスに感銘を受け、職員の名刺に採用できるよう依頼して実現した。  淡路施設長のほか職員約30人が、名刺に絵画をカラー印刷している。名前の横に絵を配置したり、裏面の全面に掲載するなどレイアウトに趣向を凝らしている。淡路施設長は「名刺を交換して、この絵について紹介しています。素晴らしいとの感想を話されます。話を始めるきっかけにもなります」と話している。

写真=児童・生徒の描いた絵画が印刷されている名刺
2009年1月27日

昭和33年に城南中卒業、50年目に初の同窓会
同窓生たち 母校を訪れ懐かしい校歌を合唱
 昭和33年(1958)3月に城南中学校を卒業した同窓生が1月25日、卒業50周年を記念して初めて同窓会を開いた。同窓生たちは、京田の母校を訪れ、木造から鉄筋コンクリート建てになった校舎を感慨深げに見学するとともに、同校吹奏楽部の演奏で、懐かしい校歌を歌った。  同窓会は、卒業してから1度も開催していなかったため、卒業50周年の節目にと、田中俊樹さん(65)=引土新=ら地元の同窓生たちが集まり計画した。卒業生は6クラス299人で、卒業名簿の作成時からは住所も変わっていたため、それぞれ友人や知人などを通じて住所を調べ案内を送ったという。  同窓会には、東京や岡山など遠方からの出席者もあり、卒業生のほぼ3分の1の97人が出席した。遠方からの出席者のため、母校の見学も計画。約40人が母校を訪れ、当時の面影を残す校内の一隅を懐かしんでいた。また、後輩たちの演奏で、校歌を合唱した。演奏が始まると、「山川の清く豊かに…(中略) われらの城南中学校」と、すぐに歌詞を思い浮かべ、大きな声で歌った。  堺谷義昭さん(66)=東京都中央区=は「校歌を歌い、当時のことがすぐに蘇った。体育館前にある樹木を見て、当時先生と一緒に手入れしたことを懐かしく思い出します。50ぶりに再会した友達も、どこか面影があります」と話していた。  同窓会は、円満寺の舞鶴グラウンドホテルで開かれ、恩師の青木信一さんら3人を囲んで、中学時代の思い出に話を弾ませた。

写真=同校吹奏楽部の演奏で校歌を歌う同窓生たち
舞鶴くろしお合唱団45周年、新婦人うたごえサークル この指とまれ10周年
2月1日に 歌声に平和のメッセージ乗せジョイントコンサート
 結成45周年を迎える舞鶴くろしお合唱団と、10周年を迎える新婦人うたごえサークルこの指とまれが、初めてのジョイントコンサートを、2月1日午後2時から浜の総合文化会館小ホールで開く。「風よ未来へ〜平和の息吹を感じて〜」をテーマに、府北部などの交流する他グループのメンバーも応援出演する。特別ゲストにプロ歌手も迎える。来場を呼びかけている。  舞鶴くろしお合唱団(伊田悦子代表、8人)とこの指とまれ(竹内和子代表、13人)の団員たちは互いに知人がいたり交流があることから、節目の記念事業としてコンサートを共同企画。両グループとも5年ぶりの演奏会になる。  格差社会や年金問題などが暮らしに影響する中、安心して生きていける社会を目指し、平和のメッセージを歌声に込めようと、選曲にテーマを反映させた。1昨年10月から各団で練習を開始、昨年5月からは一緒に歌う機会をつくる。第2部で府北部や京都市、東大阪市の合唱団メンバーも共演するため、練習に駆けつけている。  第1部では「未来」「へいわのうた」など10曲を、第2部では総勢52人が「ビリーブ」「風よ未来へ」など8曲でハーモーを奏でる。特別ゲストには、山科センター合唱団指揮者でヴォイストレーニングをする中川幸範さんが、バス独唱でロシア民謡を歌う。  くろしお合唱団の指揮者の齋藤きよ子さんは「温かい雰囲気に包まれたコンサートになれば」と話している。入場料は一般800円、高校生・障害者500円。
【問い合わせ】電話64・6473、松岡さん

写真=本番に向け練習に取り組む出演者たち
2009年1月23日

一条ク出身 の上田選手(青森山田高2年 )
全日本卓球ジュニアの部 男子シングルス2連覇
 一条卓球クラブ(小畑喜生代表)出身の青森山田高校2年、上田仁選手(17)が、全日本卓球選手権大会=1月13〜同18日、東京体育館で開催=のジュニアの部(高校2年生以下)男子シングルスで2年連続優勝した。決勝では最大のライバルの松平健太選手(青森山田高2年)を破り、名実ともに「ジュニア・チャンピオン」に輝いた。  上田選手は大会終了後に一時帰省、1月20日、小学校時代に練習に励んだ北吸の一条卓球研究所を訪れ、小畑代表に結果を報告。練習する後輩の小、中学生から祝福を受けた。  上田選手は、ジュニアの部スーパーシードの第1シードで、3回戦から登場。決勝までの5試合をストレート勝ちして、世界ジュニアの優勝者で、昨年はけがのため欠場した松平選手と対戦した。昨年にインターハイ決勝で負けており、上田選手にとっては、松平選手に勝って、ジュニア・チャンピオンになることが最大の目標だったという。  決勝戦では、上田選手が第1、第2ゲームを取り、優位に試合を進めた。しかし、松平選手に追いつかれ、最終の第5ゲームにもつれ込んだ。最終ゲームは、松平選手に10―7でマッチポイントを握られたが、上田選手は、5度のマッチポイントを跳ね返し、13オールから2連続ポイントを奪い15―13でゲームを取った。  上田選手は「松平選手は守備がうまいので、動いて攻めることを考えた。最終ゲームの追い詰められた場面では、焦らずに落ちついてやれたことが勝因」と話す。今後は4月に横浜市で開催される世界選手権に日本代表として出場をめざすほか、高校生活最後となる夏のインターハイで、団体と個人のシングルス、ダブルスの3冠を目標にしている。  上田選手は、ジュニアの試合の後、全日本の一般のシングルス、ダブルスにも出場、ともにベスト4入りを果たした。シングルスでは3連覇した水谷隼選手(明治大)、ダブルスでも優勝した水谷選手と岸川聖也(大阪グランプリ)に、準決勝で敗れた。  小畑代表は「松平選手に勝ったのは大健闘。帰省するたびに、心技体とも成長している。一流の選手になるために、これからもまじめに素直に人一倍努力することを忘れず頑張ってほしい」と励ました。

写真=ジュニアの優勝カップを手にする上田選手
2月1日まで智恵蔵で新春特別企画展
墨の線の造形、多様な表現「書と非書の際・舞鶴展」
 新春特別企画展「書と非書の際(きわ)・舞鶴展」が、北吸のまいづる智恵蔵で始まった。伝統的な書と現代美術の領域を超え、墨から生まれるダイナミックな線の造形の面白さが、見る人の発想の自由さをも引き出す。舞鶴書道連盟の書家や東・西舞鶴高校の高校生たちも出品している。1月25日はパフォーマンスもある。展示は2月1日まで。  「書家と画家の線はどう違うか」などの視点から、伝統的な書芸術と書に非ざる芸術の際を探り、新しい芸術を生もうとのテーマで、京都藝際交流協会が2003年から企画。今年は赤煉瓦倶楽部舞鶴と共催、1月9日から京都市内の画廊で、続いて智恵蔵で巡回する。  NHK大河ドラマ「新選組!」の題字などを描く荻野丹雪さん、伝統的書と現代美術の両分野で活躍する作家、地元の書家ら40人が75点を出品した。墨そのものを練った造形作品、自身の中から湧き出る言葉を文字ならぬ文字で表現し、形にとらわれない墨の世界の多様さを示す。  また、舞鶴書道連盟からも小林狐城さんの金文の書、下仲春鶴さんの正岡子規の俳句を書にしたもの、東舞鶴高校生徒たちの英語の書、人気グループ「羞恥心」の文字を赤、青、黄色で描いた書なども並ぶ。入場無料。午前9時〜午後5時。  1月25日午後1時から智恵蔵で、同連盟理事長の早村春鶴さんによる大きな字を書くパフォーマンスもある。
【問い合わせ】電話66・1035、智恵蔵

写真=自由な発想の作品が並ぶ
2009年1月20日

愛宕新町内会婦人部「なでしこの会」
趣向を凝らし1年がかり、季節の風物手芸で発表
 愛宕新町内会婦人部の手芸サークル「なでしこの会」(古川とみ枝会長)の19人が、1年がかりで手芸作品の制作に取り組み、1月17日、愛宕浜町の府営団地集会所でその成果を地域の人たちに披露した。朝顔やお雛さま、荒巻シャケなど季節に合わせた風物をテーマに、楽しみながら趣向を凝らして仕上げた。  愛宕下町と浜町の女性たちが趣味の場を持とうと、1昨年に同会を結成した。古川さんの指導を受けながら毎月1回、同集会所に集まって活動する。昨年は1年がかりで作った華やかな吊るし飾りを展示した。参加者たちはおしゃべりを楽しみながら活き活きと手を動かす。  前回とは異なる作品を発表しようと、季節に合わせた題材を選んだ。春はお雛さま、夏は朝顔やほおづき、秋はタヌキや山ブドウ、冬はポインセチアや椿、干支の牛など。お雛さまは牡蠣の貝殻に載せたり、実を取り除いた繊維だけが残るホオズキの中にリボンや花などの作品を入れたり、古い着物などを材料にした長さ60センチの荒巻シャケなどが会場を賑やかに飾っている。  愛宕下町の石橋ヨシ枝さん(81)は「山ブドウの実を作るのが難しかったですが、作品ができてとてもうれしい。次はカバンづくりに挑戦します」と話していた。女性たちはさっそく来年の作品づくりに取りかかっている。

写真=楽しみながら完成させた花やタヌキ、荒巻シャケなどの作品
防災意識高めよう!中舞鶴地区防災研修会
地域が連携、阪神淡路大震災から14年
 阪神淡路大震災から14年になる1月17日、余部下の中総合会館を会場に、中舞鶴地区の住民たちによる防災研修会が開かれた。大震災の被害の様子を記録した映像を見たり、炊き出しの訓練、防災用品の展示などをし、地域の連携と防災意識を高める取り組みをした。  中舞鶴団体長会と中舞鶴自治連合会、中央公民館が、地震のあったこの日に初めて研修会を企画。約90人が参加した。東消防署中出張所の竹内義和所長が災害に対する心得を講演した。竹内さんは阪神淡路大震災の数日後、応援出動のため神戸市の被災地に入り救助活動にあたった。  倒壊した建物の下敷きになり自力で脱出できない人が多くいたが、救急隊が駆けつける前に周囲の人たちが協力して救出したケースが多かった事例を紹介し、閉じ込められている人がいないか避難する前に確認をとした。また、地震の多発地域でも避難する人が少ないのは、「自分だけは大丈夫という意識が強い」とし、災害に備える意識を持ってと呼びかけた。  中舞鶴婦人会らが炊き出しの訓練もし、参加者たちがおにぎりと豚汁を試食した。

写真=炊き出しの訓練の様子
2009年1月16日

福井小・憩いの場藤棚スペースに石テーブル
上福井の石材店で働く野元さんが寄贈
 福井小学校(間縞純一校長、児童178人)に設けられた藤棚のスペースに、上福井の石材店で働く野元一人さん(43)が、このほど大きな石テーブルを設置し寄贈した。藤棚は夏には木陰を作って子供たちが涼むなど憩いの場になっている。老朽化した木製テーブルに替わって、青井小と福井小の校歌の歌詞を天板に刻み、両校の統合記念にもしている。  校門左のグラウンドに面した位置にある藤棚は、6月ごろには藤の花が咲き誇り、日陰を求めて子供たちが集ったり、野外学習の際には、この下のテーブルを机替わりにして活用などする。また、地元の福井少年野球クラブが同校グラウンドで練習する時には、保護者らがここから練習を見守っている。  藤棚の下にあった木製テーブルが長年の風雨にさらされ朽ちてしまい、昨年夏に撤去した。その後は、保護者たちが替わりのテーブルを置いていたが、学校側でもテーブルの設置を検討していたところ、息子が同校に通う野元さんが朽ちたテーブルの様子を見て、父の隆さんが営む石材店の仕事に使った残材があったことから、活用して石テーブルを寄贈することにした。  花崗岩の石テーブルは縦73センチ、横294センチ、高さ70センチ。地面に穴を掘って基礎を打ち、土台を据えた。その上に3枚の石板を組み合わせた天板(厚さ15センチ)を載せてボルトで止めている。天板には、2005年に統合された青井小と福井小の校歌が2番まで刻まれる。  野元さんは「ちょうどいい材料が手元にあり、何かに使えないかと思っていました。石テーブルが藤棚にあることが自然になるように、みんなに親しんでもらえれば」と話す。間縞校長は「子供たちや地域の人にとっての憩いの場を、統合記念の場にもしていただき感謝しています。卒業していく子供たちにとっても思い出の場にもなるでしょう」とお礼を述べた。

写真=両校の校歌も刻み、藤棚に置かれた石テーブル。右から2人目が野元さん
舞鶴ユネスコ協会・絵画展と作文
岡田中学・真下君、日本ユネスコ協会連盟会長賞
 舞鶴ユネスコ協会(古森輝彦会長)は、市内の小中学生を対象に募集した「第9回『絵で伝えよう!わたしの町のたからもの』絵画展」と「第10回『地球社会に生きる』作文」の入賞者を決めた。1月17日午前11時から南田辺の西総合会館で表彰式を行う。  絵画展は、自然環境や文化遺産などに目を向け、大切に保存してもらうことを目的に、身近な「わたしの町のたからもの」をテーマに作品を募集。応募作56点の中から、日本ユネスコ協会連盟会長賞など特別賞8点、優秀賞3点、優良賞13点を選んだ。  作文は、「地球社会に生きる」をテーマに募集、「地球の環境問題」や「平和」などに関して綴った作品124点の応募があった。この中から、舞鶴ユネスコ協会賞2点と優秀賞6点、優良賞12点を選んだ。入賞作品は作文集として冊子にした。  表彰式では、絵画展の特別賞の8人と、作文の舞鶴ユネスコ協会賞の2人に、古森会長から賞状などが授与される。その他の入賞者には、各学校を通じて伝達する。
 入賞者は次の皆さん。
 【第9回『わたしの町のたからもの』絵画展】日本ユネスコ協会連盟会長賞=真下征也(岡田中)▽舞鶴市長賞=谷優希(福井小)▽舞鶴市教育長賞=兼清佑美果(青葉中)▽舞鶴小学校校長会賞=志摩采耶(明倫小)▽舞鶴中学校校長会賞=玉置悠衣(青葉中)▽舞鶴ライオンズクラブ賞=光野颯人(大浦小)▽あいおい損保株式会社賞=内藤達志(余内小)▽舞鶴ユネスコ協会賞=今儀和弥(若浦中)
 【第10回『地球社会に生きる』作文】舞鶴ユネスコ協会賞=鹿田健斗(八雲小)小谷諒(岡田中)

写真左=真下君の絵画作品「ぼくの故郷」
写真右=谷君の絵画作品「見樹寺」
2009年1月13日

卒業記念のタイムカプセル開封
成人式を迎えた新舞鶴小卒業生ら自覚新た
 成人式を迎えた新舞鶴小学校の卒業生が1月11日、溝尻の母校に集まり、卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封した。カプセルに納めた「二十歳の自分へ」をテーマにした作文などを取り出して読み、成人としての自覚を新たにした。  平成13年3月の卒業生で、八年前の小学校六年生のとき、全員でタイムカプセルに作文や当時の自分の宝物を納め、成人式の日に開封することを決めた。タイムカプセルは、プラスチック製の高さ約80センチ、直径約50センチの円筒。校庭の片隅に埋めた。  この日、卒業生123人のうち約60人が集まった。カプセルからクラスごとに段ボール箱に詰められた作文などを取り出し、それぞれ自分が書いた作文などを受け取った。「友達と暮らすのが夢。つらくとも頑張る」と作文に書いた団体職員の松岡あゆみさん=天理市=は「社会人なって、作文に書いたように私は頑張っていると思う」と話した。  また、幹事を務めた介護専門学校生の大森一輝さん=溝尻=は「昨年11月にみんなに声を掛け、よく集まってくれた。これで小学校卒業の時の約束が果たせたと思う。自分は楽しいことをモットーにしているので、これからも楽しく生きていきたい」と話していた。参加できなかった卒業生には、作文を郵送することにしている。

写真=タイムカプセルに納めた作文を取り出す卒業生
2人の息の合った演技で近畿大会へ
日星高なぎなた部 の品川選手と外賀選手
 上安久の日星高校なぎなた部の2年生、品川真里奈選手(17)、同、外賀瑞葵選手(16)が、京都府高校なぎなた選手権で、2人1組による演技の部で3位に入賞し、2月に開かれる近畿大会への出場を決めた。たった2人だけの部員だが、互いに声をかけながら練習に取り組み、息の合った演技を披露した。春には新入部員の入部にも期待している。  日星高で開催された府選手権には九校が出場した。演技の部は、払い技や突き技などを組み合わせた8の型の内から3つの型を披露する。5人の審判員が技の正確さや姿勢、目線など10項目を審査。2人は前回の大会では1回戦で負けており、今回は近畿大会出場を目指して練習を重ねた。  品川さんは「先輩たちがゼスチャーで緊張しないでとアドバイスしてくれ、演技に集中できました」、外賀さんは「寒い中、先輩たちが練習に参加してくれました。部員が2人で寂しい時もありましたが、気持ちを盛り上げて楽しく活動してきました」と話す。次の近畿大会に向け、演技を1つでも多くしようと意欲に溢れている。  顧問の堀田和美教諭は「府大会は地元開催で朝から落ちついて試合に臨めました。部員は2人しかいませんが互いに相手のことを考え、演技を作りあげていくことができ、2人の成長ぶりが見えました。次はベスト8を目指して」と励ましている。  近畿大会は2月7、8日、奈良市で開かれる。

写真=近畿大会に出場する品川さん(左)と外賀さん
2009年1月9日

アーティストや市民らの年賀状や絵手紙、絵封筒
1月18日まで サンムーンで世界中の絵葉書も
 アーティストや市民たちが交わした年賀状や絵手紙、絵封筒の235点の作品展が、浜のギャラリー・サンムーンで開かれている。干支の牛を題材にユニークなアイデアでアレンジしたり、箱根駅伝を描くなど新春を楽しく彩っている。また、ピカソなど国内外の作家たちの絵葉書約700枚も壁一面にずらりと並び、小さいながらも多彩なアートの世界に触れることができる。1月18日まで。  正月にちなんだ企画展で、画廊に届いたもののほか市民らも持ち寄った。画廊で作品展を開いた画家たちによる年賀状は、個性的な牛の絵をはじめ、自身が牛の扮装をしてパソコンでグラフィック処理して風景の中に多数配置したものもある。絵手紙は魚、野菜、花火など季節の多彩な題材を取り上げていた。  昨年から市民の間で始まった絵封筒でも年賀を交わし、その中には十二支の動物を切手と絵で表現し、絵にも消印が押されている。干支文字切手を使って獅子舞や闘牛の絵を表したり、和凧の図柄に切手を利用したもの、赤鳥居の切手を貼って初日の出を水墨画で描くなどどれもアイデア一杯。本紙年賀号で掲載した作品も並べられており、展示の全作品を対象に人気投票も行っている。  同画廊代表の佐藤保明さんが各地の美術館などで収集した絵葉書を展示した。棟方志功や丸木スマ、シャガールなど世界の作家62人の抽象や写実などの絵画、写真などのほか、マンガ家の水木しげるの妖怪の絵も。これらは販売もしている。  絵封筒を展示した下安久の広瀬久子さん(75)は「昨年八月の絵封筒展を見て、切手をうまく使っているのに驚き、楽しい気持ちになりました。今では徳島の妹も絵封筒で交流しています」と話していた。会場には文通する市民が集まり、楽しい会話と笑顔が広がっている。午前10時〜午後7時。入場無料。火曜休み。
【問い合わせ】電話63・4858、サンムーン

写真左=画廊に届いた年賀状
写真右=年賀のあいさつを表すなどした絵封筒
元自衛官・由良さんが手作り万葉かるたと和凧
1月15日まで「ボヌール」で作品展
 北吸の元陸上自衛官、由良弘さん(66)が手作りした万葉かるたと和凧の作品展が、浜の喫茶店「ボヌール」で開かれている。色紙に小倉百人一首の歌と平安貴族を、飾り用の和凧に歌舞伎役者を鮮やかな色彩で描き、新春に華を添えている。1月15日まで。  由良さんは、縁起物の和凧を探したが見つからず、自分で作ることを思いつき定年後に絵筆を握った。歌舞伎や浮世絵などの登場人物をポスターカラーで和紙に描いて、購入した細い竹を骨組みに張りつける。昨年一月にも同店で並べ、正月らしく好評だったことから、趣向を変えて一年間準備してきた。  日本の昔ながらの正月を思い出してもらおうとかるたを作った。百人一首の中から小野小町などの四十首を選び、歌と平安貴族や十二単姿の女性たちを色紙に描いた。畳店でもらった畳の切れ端と縁から畳の額(縦70センチ、横60センチ)を自作し、そこに3枚の色紙を並べた。また、だるまや三国志の登場人物などを描いた和凧も並んだ。由良さんは「少しでも新春気分を楽しんでもらえれば」と話す。  午前7時半〜午後7時。日曜休み。
【問い合わせ】電話62・6008、ボヌール

写真=かるたなどの作品と制作者の由良さん
2009年1月6日

舞鶴高専生4人が全国大会で英語力をアピール
全国高専英語プレゼンテーションコンテストへ
 高専生の英語力をアピールする第2回全国高専英語プレゼンテーションコンテストに、舞鶴高専から4人の学生がスピーチの部とプレゼンの部で出場する。バイオ燃料をテーマにスピーチした桑原智大(ちひろ)さん(20)が近畿地区予選で1位、チームを組んだ3人の学生が舞鶴の赤煉瓦建築と神崎ホフマン窯の保存活用を提案し、予選2位で出場権を得た。1月24、25日の大会に向け練習に取り組んでいる。  全国高専英語教育学会などの主催。7分以内に1人が発表するスピーチの部、1チーム3人がパワーポイントを使って10分以内に述べるプレゼンの部がある。いずれも内容や発音などを審査。加えてプレゼンではチームワークと映像のわかりやすさも評価され、最後に審査員からの質問に英語で答える。  電子制御工学科5年の桑原さんは、話題のバイオ燃料の活用について、昨年9月末から資料を集め原稿を作った。バイオ燃料への転換は急務だが、食糧を生産すべき土地が燃料生産にあてられる問題もあり、解決には多様なエネルギー生産の確保が必要と論じた。  10月の校内の英語スピーチ大会で近畿地区予選の代表に選ばれ、11月の同予選に9人が出場する中、よく練られた内容や説得力ある発表態度が評価を受け1位に。「多くの人前での発表はほぼ初めてでしたが、はっきりと話すことを心掛けました」  プレゼンには機械工学科3年の吉永司さん(17)、同、渡邉駿さん(18)、電気情報工学科3年の三大寺悠樹さん(同)が出場。赤煉瓦の町の舞鶴をアピールしようと、昨年6月から神崎ホフマン窯などを見学、3人で役割分担し内容をまとめた。  舞鶴の赤煉瓦建造物の魅力や近代化遺産の意義を述べたほか、昨年2月に他学科の学生たちが神崎ホフマン窯の研究発表をした成果を取り入れ、トロッコ列車を神崎に敷設して、観光スポットとする活用法を提案した。吉永さんらは「調べていく内にもっと活用が進めばいいと思いました」とする。  桑原さんは「抑揚や間に気をつけ開き直って発表したい。エンジニアも海外での仕事に英語が必要なので、もっと勉強が大切と感じる機会にもなりました」、渡邉さんたちは「大会までに煉瓦で街づくりをする関係者に話を聞き原稿を練り直し、本番は楽しんで発表したい」と話していた。英語科の吉永進一准教授は「上位を目指して実力を発揮して」と指導をする。  全国大会は東京都内の国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれ、スピーチに15人、プレゼンに10チームが出場する。

写真左=バイオ燃料の活用でスピーチする桑原さん
写真右=煉瓦のプレゼンをする吉永さん、三大寺さん、渡邉さん(左から)
「舞鶴巧芸」七宝かさね に特許庁の商標登録証
観光土産品で舞鶴のPRに一役
 森本町の「舞鶴巧芸」(田中光代表)が、舞鶴の観光土産品にと手作りする七宝かさねが、このほど特許庁の商標登録証を受けた。長年培ってきた西陣織の帯づくりに使う重ね貼りの伝統工芸の技法を活かし、今後も舞鶴のPRに一役買いたいと新商品の開発に励んでいる。  終戦直後、引き揚げ者らの授産施設としてスタートした同社は、1970年ごろから織物関係の仕事を始めた。アワビやアコヤ貝などの貝殻の螺鈿や金箔などを使って、図案を元に特殊な紙に重ね貼りし、それを細かく裁断し西陣の業者へ納入。帯を織る際のよこ糸として織り込むと図柄が浮かび上がる。  この技法を使って舞鶴の観光土産品づくりを2006年から取り組み、額絵やキーホルダー、トラップ、コースター、マグネットなどを開発した。市内ではまいづる智恵蔵や商工観光センター、市外でも綾部や豊岡市などでも販売されるようになり、販路も広がっている。さらに、今後の認知度と信用を高めようと、商標登録証の出願をした。田中代表は「お祝い品など商品の幅も広げていきたい」と話していた。

写真=登録証を手にする田中代表と多くの観光土産品
サイトマップお問い合わせメールマガジンお申込み
当サイトに掲載されている情報・画像を、無断で転用・複製することを禁じます。
Copyright © maizurushiminshinbun all rights reserved.