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2009年5月29日

倉谷の府道沿いのバラ並木、市民楽しませる
絵手紙グループメンバーら題材に野外スケッチ
 倉谷の府道小倉・西舞鶴線沿いに、多くのバラの花が見ごろを迎え、歩行者やドライバーらの目を楽しませている。資生堂とケンコーマヨネーズ西日本工場が管理する敷地は、花のシーズンにはバラの並木に変身する。絵手紙づくりをするグループの人たちが、スケッチをしながら花と香りをめでた。  資生堂舞鶴工場跡と同西日本工場の敷地の境界線の柵に沿って多くのバラが植えられ、L字型になったバラの並木が府道の歩道沿いに続く。この時期、黄、白、ピンク、赤など様々な種類のバラが花を咲かせ、散策の市民らが写真撮影もしている。  こうしたバラを絵手紙の題材にしようと、南公民館などで教室を開くグループらのメンバー約70人が5月22日と同26日、野外スケッチを実施。普段は室内でスケッチしているが1年に1度野外に出掛け、これまで赤煉瓦倉庫や与保呂川の桜などを描いた。  見事なバラの花を前に、講師の北川節代さんがよく観察し太い線で一輪を大きく描くように指導し、メンバーらは鉛筆で下書き後に色づけして完成させた。なごみの会の池田里津子さんと高橋秋子さんは「野外で描くのは解放感があって気持ちいいです」「こうして近くで見るといろんな種類のバラがあって、とてもきれいで香りもいい」と創作に励んでいた。

写真=様々な色のバラと絵手紙のスケッチをする市民
カンボジアの子らに絵本届ける運動に協力
岡田上小5・6年生、訳文シールを張り付け
 カンボジアなどに絵本を届ける運動をする社団法人シャンティ国際ボランティア会(東京都新宿区)に協力しようと、地頭の岡田上小学校(北浦弘治校長)の5、6年生たちが5月25日、クメール語に訳した翻訳文のシールを絵本に張る作業をした。  同会は1980年から教育支援の活動をスタート。タイなどで移動図書館事業のほか、アフガニスタンなどで学校建設に取り組んでいる。絵本を届ける活動は書籍代や輸送費などの費用を負担してもらい、同会で準備した翻訳文シールを張って毎年2月に贈っている。今年は2月に約2万冊を届けた。  地域の民生児童委員で同会会員の男性が、この活動を岡田上小に紹介したところ、ベルマーク教育助成財団の補助で費用を賄うことができ、25冊の絵本を学校から贈ることにした。  5、6年生の9人が教育機会に恵まれないカンボジアの子供たちの現状を学んだ後、『ぐりとぐら』『おだんごぱん』などの絵本にクメール語で書かれた訳文シールを張りつけた。後日、自分の名前をクメール語に訳して絵本に張って作業を完成させる。全国から寄せられた絵本を同会で集約し、来年2月カンボジアに届けられる。  5年生の土井明日花さんは「私たちは学校の図書館でいっぱい本が読むことができますが、カンボジアの子供たちも絵本を楽しく読んでほしい」と話していた。

写真=クメール語の訳文シールを絵本に張る児童たち
2009年5月26日

立道さん、音楽で生きる力響かせたい!
市民会館で6月6日に5年ぶり箏リサイタル
 沢井箏曲院師範で演奏家の立道明美さん(48)=矢之助町=が 5年ぶりの箏リサイタルに向け、最後のレッスンに励んでいる。立道さんの1番のファンで、昨年8月に亡くなった母への想いを胸に秘め、音楽が聴く人の生きる力になればとステージに立つ。活躍中のチェロ奏者の林裕さんと共演し、難曲に挑む。自身の誕生日の6月6日午後7時から北田辺の市民会館で開く。  母の山中文子さんの影響で11歳から箏を習い始め、演奏家で作曲家の故・沢井忠夫さんや妻の一恵さんに師事。自らも箏アンサンブル斗為巾(といきん)を主宰し、毎年開くコンサートで、和太鼓の鼓童など、他のジャンルの一流演奏家と競演するチャレンジを続ける。  また、学校やギャラリー、商店街など多くの場で生演奏を披露し、箏の魅力を伝える。多くの生徒にも指導するが、中でも2人の中学生が全国箏曲コンクールで最優秀賞を受賞し、後進の育成にも力を入れている。  5年前に初のソロリサイタルをしたが、体調が悪化し入院した母の世話などで忙しく、自分の稽古の時間が持てず2回目は開けずにいた。それでも斗為巾の演奏会は毎年続け、山中さんも2007年まで車椅子で出演していた。昨年8月、7年間の闘病生活の末、72歳で亡くなった。  母の死に向き合って、自分のできることをいま実行しようと、前に進むことを決意。2回共演し曲の異なる魅力を引き出してくれる林さんをゲストに迎え、リサイタルの準備を進めてきた。林さんはフライブルク音楽大学を首席で修了し、多くのプロオーケストラのソリストに起用されている。レッスンで曲を仕上げるだけでなく、友人ら100人以上を訪ね歩き、来場へ協力を求めている。  プログラムには現代邦楽の作曲家たちの曲想が異なる難曲6曲を選んだ。この内、「風の里歌」など2曲を林さんと共演する。立道さんは「音楽は聴いて下さる方が楽しかったことや苦しかった自分の思い出を重ね、次にどう生きるかの力になりえます。箏は古い楽器だけではなくいまの音楽を奏でることができます。林さんとのアンサンブルで、半歩でも勇気が出る力になれば」と話している。  前売りは2000円(当日500円増し)。
【問い合わせ】電話090・3997・8477、立道さん

写真=演奏会のPR用の撮影に臨んだ立道さん(左)=立道さん提供
水の大切さを考えよう!女子高生8人が意見発表
国際ソロプチミスト舞鶴がクラブ・ユース・フォーラム
 国際ソロプチミスト舞鶴(深田信子会長)が5月23日、円満寺の舞鶴グランドホテルで、クラブ・ユース・フォーラムを開催した。「水と生命(いのち)」のテーマで、東・西舞鶴高校、日星高校、舞鶴高専の女子生徒8人が体験などを交えて、水の大切さをいま改めて考えることを訴えた。  職業を持つ女性たちで組織する同舞鶴は、ボランティアの支援など社会奉仕活動に取り組む。ユース・フォーラムは次の時代のリーダーの育成を目的に2年に1度開催し、子高校生を参加対象にテーマに沿った発表と討論の場を設けている。  今年は東舞鶴高から小高有真さん(3年)と城崎萌恵さん(同)、西舞鶴高から舩本あかりさん(3年)と村川萌さん(同)、日星高から野口裕加さん(2年)と菅沼笙子さん(同)、舞鶴高専から國居里美さん(同)と森田千尋さん(同)が参加。白糸中学校の奥水孝志教頭らが審査員を務め、発表内容などを評価した。  8人は温暖化による地球環境の悪化で水問題が深刻になっている現状や、アフリカなどでは飲料水がなかなか手に入らないこと、英国でも水を大切に使っている一方、日本は生活用水が蛇口をひねればいつでも手に入るため、水への意識が低く、便利な生活に慣れすぎ、水の無駄使いを減らすことが進まないと、知識や体験から問題点を指摘した。  「人間の存続の危機にあり、小さなことからでも始めることが大切」「水は全ての生命に恵みを与えてくれます。感謝の気持ちを忘れずに暮らしたい」などの意見を述べた。続いて審査員の進行で議論を重ねた。全国の代表者が集まり、7月28、29日に開催されるユース・フォーラムに、舩本さんが代表に選ばれた。

写真=「水と生命」テーマに発表する高校生
2009年5月22日

日本野鳥の会京都支部・増田さん(愛宕中町)
日本鳥類保護連盟から野生生物保護功労者表彰
 日本野鳥の会京都支部所属の増田章さん(73)=愛宕中町=が、約15年間にわたって舞鶴市内で野鳥の営巣や繁殖の生態を調査・記録したり、子供たちや市民にバードウォッチングの指導に努める。調査を通して野鳥は以前に比べて減っていることを実感しており、鳥たちから自然環境の変化のシグナルを受け取っている。財団法人日本鳥類保護連盟から、このほど野生生物保護功労者表彰を贈られた。  山に近く鳥の鳴き声が身近な環境で育ち、子供のころ自宅でチャボを飼っていたこともあり鳥好きになった。国鉄退職後の1994年京都支部に入会し、バードウォッチング検定1級を取得。愛鳥モデル校の小学校や探鳥会などで観察を指導したり、ネイチャーガイド養成講座などで講師もする。  海辺の磯に巣を作ることで知られるイソヒヨドリの営巣場所が、内陸部に移ってきたことを確認した。ネズミなどの外敵から卵を守るため、人家の軒下や橋の下など人の生活圏で巣を作るようになり、繁殖率が30%以下から90%に上昇し、生息数が増えていると報告する。  また、コシアカツバメの観察のため巣箱を30個作って林などに設置したり、最近ではキビタキの調査で竹の巣箱を作った。自宅近くの山や水田、舞鶴高専奥の山などをフィールドに歩き、ミサゴやシジュウカラなど多くの鳥の生態も調査し、その記録と写真を支部報などに掲載してきた。  一方、以前ならどこにでもいたヒバリをあまり見かけなくなったほか、オオルリ、スズメ、カイツブリなど多くの鳥が減っていることを気にかける。干潟や浜辺が埋めたてられたり、渡り鳥の越冬地である南方の森が伐採されるなど生息地の減少が原因の1つともされる。「昔なら鳥の鳴き声を録音すると4、5種類の声が入っていたがいまはそんなことはなくなった。身近な野鳥たちからも自然環境の変化が分かります」と指摘する。  増田さんは「危機的な状況になりつつありますが、子供たちに野鳥を通して自然に関心を持ってもらえるよう、これからも自然保護運動に力を注ぎたい」と受賞で気持ちを新たにしていた。

写真=自宅近くの水田で野鳥の観察をする増田さん
舞鶴湾の夏の味覚「育成岩ガキ 」
身も大きく順調に生育、出荷が始まる
 舞鶴湾の夏の味覚として知られる育成岩ガキの出荷が、5月21日から始まった。数は例年に比べて半分程度だが、身は大きく順調に生育している。7月下旬まで約1万6000個を出荷する予定。  天然岩ガキに比べると身が約1.5倍と大きく、育成期間も3年と短く早く市場に出荷できる。舞鶴かき組合(大下敏明会長)岩がき部会(組合員16人)が、青井などの舞鶴湾内で筏にロープを吊って育てる。伊根なども含め府内で昨年は約4万1000個を出荷した。  3年前、海洋センターで種苗生産中に発生したヒラムシが貝に入って大量死し、出荷予定数が減少。それでも380〜400グラム(殻付き)、大きなものでは900グラムにまで育った。組合員たちが筏の上で貝からホヤなどを取り除く作業をし、府魚連舞鶴市場に持ち込み殺菌処理をした。主に京都などに出荷される。大下組合長は「プランクトンの多い舞鶴湾で大きく育った岩ガキを味わって」と話す。

写真=岩ガキの出荷に向けた作業の様子
2009年5月19日

5月24日「まいづる細川幽斎田辺城まつり」
心に響け!ときの太鼓!、小芝居や御城下大行列
 第18回まいづる細川幽斎田辺城まつり(同実行委員会主催)が、5月24日午前9時から南田辺の舞鶴公園一帯で開かれる。今年は「心に響け! ときの太鼓!」をテーマに、町内太鼓連や和太鼓チームが競演するのをはじめ、西地区の城下町の歴史に彩られた多彩な催しが繰り広げられる。来場を呼びかけている。  城下町の歴史の特性を活かしたイベントを通して、まちの活性化を目的に田辺城城門の再建をきっかけに始まった。舞鶴商工振興会など市民が中心になって実行委員会を組織し企画・運営する。慶長5(1600)年の関が原の戦いの2カ月前、福知山城主小野木率いる1万5000の兵が田辺に攻め入り、幽斎が500の兵で田辺城で籠城戦をした史実を元に、祭りを組み立てる。  城門前で籠城戦を覚悟する小芝居が演じられ、寄進米みこしが出発して祭りがスタートする。正午からは和睦を勧める朝廷の使者が訪れたエピソードの古今伝授の小芝居、勝利を祝って市民らが扮する武者たちによる行列、町内対抗の綱引き大会などがある。  また、城門前や公園内ステージなどでは、町内太鼓の練り込み競演、和太鼓チームの演奏、宮津の宮本神楽、和知太鼓の演奏、よさこいの踊りや南中ソーラン、侍戦隊シンケンジャーショー、西町芸屋台の子供語り部、物産店、チビッコ乗馬体験などもする。雨天の場合は一部のイベントを除き市民会館で行う。
【問い合わせ】電話75・0933、同振興会
 市内在住の在日韓国人で組織する民団舞鶴支部も、文化交流をしようと田辺城まつりに参加する。韓国の太鼓や鐘などを奏でる伝統芸能のサムルノリを演じる(城門前で午前11時半から)。武者行列にも加わる。在日韓国婦人会舞鶴支部の女性たちもキムチ、韓国海苔巻きのキンパ、チヂミなど韓国料理の模擬店を出す。雨天の場合は上安の舞鶴韓国人会館で午前10時から販売。

写真=武者行列の様子
舞鶴ネイチャーガイドの会がポストカード
53種類1セットにして「多彌山の草木」
 舞鶴商工会議所など主催のネイチャーガイド養成講座の卒業者でつくる「舞鶴ネイチャーガイドの会」(阿部国生会長、会員20人)が、ポストカード「多彌山の草木」=写真=を作成した。カードは53枚1セットで、各品種ごとに草木のカラー写真と解説文を掲載している。  同会は、舞鶴の豊かな自然を紹介するネイチャーガイドを目指して、養成講座の初、中、上級コースの3年間の受講を修了した卒業者で結成。ネイチャーガイドの活動として、大浦自然公園内の多彌山に自生する植物を紹介するため、カードを作成した。  カード作成に向けて、多彌山の自然観察を行い、草156種類、木122種類を確認。この中からシハイスミレ(スミレ科)など草31種類、ヒュウガミズキ(マンサク科)など木22種類のカードを作った。花の写真とともに特徴などを記した解説文、さらに花の咲く時期を1〜12月の数字に色を付けて示している。  同会では、多彌山や周辺の野山の散策をするとき、このカードを見ながら自然に親しんでほしい、また、今後、さらに他種の草木も加えて、カードを充実させたいとしている。  ポストカードは500セット作成、希望者には一セット1000円で販売している。販売場所は市商工観光センター、市役所観光商業課内の舞鶴観光協会。
【問い合わせ】電話64・6800、市商工観光センター

             
2009年5月15日

府建築士会舞鶴支部が「まいづる建築大賞」創設
第1回受賞者に荻野工務店の1級建築士・荻野さん
 魅力的な建築物の創作や環境保全などに貢献した建築士を顕彰しようと、社団法人京都府建築士会舞鶴支部(上野明支部長、会員92人)が「まいづる建築大賞」を創設し、北吸の荻野工務店の1級建築士、荻野恭弘(やすひろ)さん(42)を第1回受賞者に選んだ。荻野さんはシックハウス症候群などを防ぎ、健康に配慮した住宅づくりと情報発信の取り組みが高い評価を受けた。  建築士の活動を通してまちづくりに寄与しようと、府下の支部として初めて建築大賞を設けた。地域の形成に貢献した建築物を創作した作品分野▽社会貢献をした活動分野▽提言分野で、功績のあった建築士を対象に、会員と市民でつくる選考委員会(緒方良充委員長)が決定する。今回は3件の中から、荻野さんの活動が選ばれた。  ホルムアルデヒドなどの化学物質が、住宅の建材や日用品など身の回りに増え、ライフスタイルの変化によって、アトピーなどシックハウス症候群と呼ばれる健康問題が指摘されるようになった。その対策を強めるため国は2003年に建築基準法を一部改正し、化学物質の使用を規制している。  シックハウス対策の勉強会に参加した荻野さんは、新しい基準に従って設計・施工していたが、症状に悩む人が多いことを体験した。そんな中、特殊酵素で有害物質を分解低減するエコパラダイス工法に出合い、健康を取り戻す家づくりをしようと、05年からこの工法を導入している。  物質を腐りにくく、錆にくくさせる還元作用を持つ抗酸化溶液を住宅づくりに活用する。建築に使う水は溶液で処理し、内装や塗装、左官工事など様々な建材に塗っていく。また、化学物質に替わる自然素材の糊、いぐさで作った壁紙なども使っている。施工後に室内の空気測定を実施、化学物質の濃度が国の基準値よりも大きく下回り、工法を取り入れる各地で健康と環境改善が報告されているという。  表彰式に出席した荻野さんは「これまでの取り組みを認めていただき光栄です。受賞が人の住む本来の環境を見直すきっかけになればと思います。今後も自分が安心して使えるものをお客さんに提供していきたい」と話す。上野支部長は「建築士会の活動を知ってもらうことにつながれば」とする。同支部のホーページも開設した。

写真=シックハウス対策に取り組む荻野さん
舞鶴特産・京のブランド産品「万願寺甘とう」
生産高300トン、売上高2億円めざし初出荷
 「京のブランド産品」の認証を受ける舞鶴特産の「万願寺甘とう」が5月13日、京都の京都中央卸売市場などに向け、約130キロが初出荷された。生産農家でつくるJA京都にのくに舞鶴万願寺甘とう部会(山口道夫部会長)では、生産高300トン、売上高2億円をめざすという。  初出荷に向けて、下福井のJA京都にのくに万願寺甘とう選果場に、生産農家からプラスチック容器などに入れた万願寺甘とうが運び込まれた。組合員によって、鮮やかな緑色の万願寺甘とうを長さや形状で「秀」「優」「良」の3等級に選別され、パック詰めや箱詰めされた。  初出荷の出発式には、今年から初めて福知山、綾部の生産農家でつくる万願寺甘とう部会の部会長も出席。山口部会長は「今年は寒暖の差が激しかったが、保温対策を図り順調に生育した。目標は達成できると信じており、一層安心・安全な商品を提供したい」とあいさつした。  万願寺甘とうは、果肉が厚く、辛味が少ないのが特徴で、今年は362人の生産農家が11ヘクタールに作付けする。昨年は生産高290トン、売上高1億6600万円だった。

写真=鮮やかな緑色の万願寺甘とうを選別する組合員
2009年5月12日

福井県おおい町長井浜海水浴場で
7月5日にアクアスロン大会、出場者募る
 水泳とランニングを組み合わせたスポーツのアクアスロン競技を普及させようと、舞鶴市トライアスロン協会(橋立英雄理事長)などが7月5日、福井県おおい町の長井浜海水浴場を会場に、2009舞鶴アクアスロン大会in若狭おおいを開催する。前日の4日には、小学生〜中学生を対象にしたトライアスロン教室も企画。出場者を募っている。  ランニングと自転車を合わせた舞鶴デュアスロン大会が2002年になくなったが、再開を望む声もあり、以前からトライアスロン愛好者が集まって、高浜町の海水浴場で練習会や記録会を開いていた経験を活かして、福井県トライアスロン協会と共催で昨年第1回の大会を開いた。  会場は手続きや安全、アクセス、運営面などからおおい町の海水浴場が選ばれた。外海でないため直接のうねり波がなく、荒天の影響が少ない。海水浴場に水泳コース、周辺道路にランニングコースを設定。小学生の部と中学生の部のジュニア、一般に分かれて競技をする。午前8時半開会式。3位以上を表彰する。  ジュニアAは水泳200メートルとラン1500メートル▽同Bは水泳400メートルとラン3000メートル▽一般Aは水泳750メートルとラン3000メートル▽同Bは水泳1500メートルとラン6000メートル。参加人数はジュニアが30人(4日のジュニアトライアスロン教室に参加した人に限る)。一般A、Bは各50人。高校生以上で男女を問わない。先着順。参加料は4000円。  申し込み締め切りは6月7日。申し込み要項は舞鶴市トライアスロン協会ホームページからダウンロードできる。
【問い合わせ】電話63・5969、橋立さん。
 7月4日はジュニアトライアスロン教室を開く。対象は小・中学生の30人(先着順)。参加費は教室と大会で7000円、教室のみは5000円。申し込みは6月7日までにチームケンズ京都の事務局(電話075・204・9561)へ。

写真=昨年の大会の様子(舞鶴市トライアスロン協会提供)
ドライブウエー沿いに「花のお地蔵さん」
舞鶴東RCが五老岳の「花回廊」づくり
 舞鶴の観光名所・五老岳の「花回廊」づくりに取り組む舞鶴東ロータリークラブ(山元勉会長)は5月10日、ドライブウエー沿いの通称・お地蔵さんロードに建立した地蔵像をお披露目した。「花のお地蔵さん」と命名され、五老岳の観光振興と交通安全を祈願する。  「花のお地蔵さん」は、五老岳の国道27号線の登り口から500メートルのドライブウエー沿いに建立された。地蔵像は像高約60センチの御影石製で、高さ約20センチの台座の上に安置されている。可愛い地蔵が合掌する姿となっている。また、童謡「見てござる」の歌詞を書いた看板も設置された。  「花回廊」づくりは、同クラブが舞鶴ロータリークラブと共に、社会奉仕活動の一環として、2000年4月から始めた。2年前に市民グループ「花回廊を育てる会」(西村敏弘代表)が引き継ぎ、これまでに山頂へのドライブウエー沿いや山頂の散策路、近畿自然歩道沿いの全長6キロに、レンゲツツジ4000本を植樹した。  お披露目には、花回廊を育てる会のメンバーらが参加。僧侶がお経を唱えるなか、線香を手向けた。

写真=建立されたお地蔵さんに手を合わす子供たち
2009年5月8日

近代化遺産「旧西商工会館」保存・活用を検討
市教委が専門家の建物調査 、5月10日現地説明
 近代化遺産である北田辺の旧西商工会館の保存・活用を検討する市教委は、専門家による建物調査を実施し、5月10日午後1時から現地説明会を行う。1〜3月にかけて調査を担当した京都工芸繊維大学の日向進教授は「19世紀末のヨーロッパ建築の流行が見られる魅力的な建物」とする。  建物は1922(大正11)年、舞鶴税務署として建築。その後に廃庁され、舞鶴出身の篤志家の有本國蔵氏らが払い下げを受けるための費用を舞鶴町に寄付、27年、土地・建物を町が取得し町立図書館として使われた。68年から2005年まで舞鶴西商工会館として活用された。  木造2階建てで外観はタイル張り。屋根は桟瓦葺きだが、外から瓦は見えず洋館風な仕上がり。増改築が繰り返されいくつかの部屋が区画されているが、今回の調査で当初の平面図面を復元した。当初1階は玄関ホールを抜けると大部屋があった。  階段手すりや親柱、各室の扉廻りなどには直線的、幾何学的な模様となっており、19世紀末のヨーロッパの建築の影響が見られる。日向教授は「税務署が建築された当初の姿に復元できる手がかりは十分ある。貴重な財産だ」と指摘する。  現在空き家の建物は、2階部分が雨漏りによる傷みが進み、東側の外壁もタイルが崩落し保存が急がれる。市教委は市民の意見を聴きながら今年度内に、保存・活用に向けた基本設計を出す予定。現地説明会は日向教授が解説する。無料。
【問い合わせ】電話66・1073、市教委

写真=東側の外壁のタイルが崩落している
芳しい香りを漂わせ恒例のローズフェス
すろとべりぃあいすバラ園で6月21日まで
 バラの品種が全国第2位の1100種類を数える福来の「すとろべりぃあいすバラ園」(亀井毅志さん経営)で、恒例のローズフェステイバルが開かれている。園内では赤や白、ピンク色の可憐な花が咲き乱れ、芳しい香りを漂わせている。6月21日まで。  同園には、今年新たに園名の由来のバラ「すとろべりぃあいす」を作ったイギリスのデルバール氏の最新作「ディオレサンス」「ナマエ」など50種が加わった。ディオレンスはバイオレットの花を咲かせ、有名な香水ブランド、クリチャン・ディオールの香りがする。ナマエはソフトピンクの花で、同じくゲランの香りがする。このほか、イギリス産のスタンダード・ローズも新たに12本が加わった。  期間中の5月30日、6月6日には、バラの花や葉をオリジナルな方法で乾燥させ、形や色を変えずに立体のまま残す「レカンフラワー」作りの講習会が開かれる。時間は午前11時〜正午で、参加費2000円(要予約)。また、ローズブーケ、ローズアレンジメント作り体験会もある。  このほか、オープンカフェの特設ステージで、5月17日午後1時からギターとオカリナの「木もれ陽とガチョウの卵」の生演奏が行われる。  入園料は、大人300円、小人100円。開園時間は午前10時〜午後6時。火曜日は休園。
【問い合わせ】電話77・1267、同バラ園

写真=可憐な花を咲かせたドイツ産の「カクテル」
2009年5月1日

沖縄へヨット一人旅、5月 4日に南の海を目指し出発
佐伯さん(北吸)が今回で念願の日本一周巡航達成
 舞鶴ヨット協会所属の佐伯叔久(よしひさ)さん(65)=北吸=が、愛艇の「翔鶴」に乗り込み、沖縄・久米島までの往復の一人旅に出掛ける。すでに3年間をかけて本州や北海道などの一周を終えており、今回の南西諸島を回れば念願の日本列島一周の巡航を達成する。南の海を目指し5月4日、吉田のハーバーから仲間に見送られて出発し、3カ月かけて各地に寄港しながら約4100キロを航海する。  船乗りに憧れていた佐伯さんは海上自衛隊に入隊、在職中からウインドサーフィンを楽しみ、自らの力で操るヨットで日本の港を巡る夢を膨らませ、全長8.3メートルの中古ヨットを購入。輸送艦の機関長兼副長を最後に退職後、定期船の船長を務めながら、6年間かけ長距離用にヨットを改造した。日本の領土から約32キロ以内を航海できるオール沿海の資格を取得し、準備を進めた。  2004年5〜7月に九州と四国、05年6〜8月は北海道、06年5〜8月に本州を各港に寄港しながら1人で一周した。早い潮流に操舵装置が壊れるなどのアクシデントを越え、寄港先で地元のヨットマンや漁師の歓迎を受け、旅の思い出を作った。07年残る沖縄行きを計画したが、仕事などで延期した。  今回は舞鶴から一路西に向け九州を南下、奄美大島や沖縄・久米島の南西諸島まで往復する。その間61港に寄り8月中旬に帰港予定。鹿児島南側の悪石島などのトカラ列島は、黒潮の流れが速く一番の難所だが、7月の皆既日食の絶好の観測地点とされる列島の海から眺めたり、長距離航海のヨットマンが集う奄美大島の古仁屋港での交流を楽しみにする。  佐伯さんは「南方の美しい海でのセーリングと船での生活が楽しみ。困難にチャレンジしての達成感を味わいたい」と、珊瑚が広がるエメラルドグルーンの海へ気持ちが弾む。旅の様子は携帯電話でブログ「翔鶴巡航日誌」に書き込むことにしている。

写真=久米島を目指す佐伯さんと愛艇「翔鶴」
朝来小の児童に講演、心のスイッチ入れて関心を
地雷で亡くなる海外の子供たちを長さん語る
 アジアなどで地雷対策などの活動をするNPO法人難民を助ける会理事長の長(おさ)有紀枝さんが、このほど朝来小学校に来校し3〜6年生たちに講演した。地雷で亡くなる海外の子供たちを紹介し、「みんなと同じ子供たちが被害にあっています。関係ないと思わずに心のスイッチを入れて関心を持ってください」と話した。  助ける会は1979年にインドシナ難民の支援を目的に設立され、カンボジアやアフガンで地雷撤去、アフリカでエイズ対策など、サイクロン被害のミャンマーで緊急支援などに取り組む。97年にノーベル平和賞を共同受賞した。  長さんは地雷の模型を見せながら、足を吹き飛ばす程度に地雷の火薬の量を故意に減らして、戦力ダウンさせる戦争の実態、子供が地雷に触れてけがをしても日本のようにすぐ病院に行けず、親は田んぼや牛を売って薬や包帯を買い治療を受けていると説明した。  「カンボジアなどでは普通の道に地雷が埋まっています。日本のような安全を当たり前と思わないで。いますぐ何かを出来なくても、想像力を働かせて関心を持ってほしい」と語った。6年生の市瀬優哉君は「地雷は恐ろしいものだと分かり、関心を持とうと思います」と話した。朝来小に先立ち、舞鶴国際交流協会の設立5周年で記念講演もした。

写真=地雷の模型を手に、児童たちに話す長さん
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