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2009年6月30日

文部科学大臣杯小・中学校将棋団体戦府大会
朝来小チームが準優勝、全国・西日本大会へ
 朝来小学校の5年生3人でつくる朝来小チームが、文部科学大臣杯第5回小・中学校将棋団体戦の京都府大会小学校の部で、準優勝を果たし、7月24日の全国大会・西日本大会(日本将棋連盟など主催)に出場することが決まった。学校の休み時間にも将棋を指すという3人は、初めての西日本でまず1勝をと盤上に向かい互いに腕を磨いている。  朝来小チームは大将が北大輝君(11)=朝来西町▽副将が藤村悦史(よしひと)君(11)=大波下▽三将が松本時空(そら)君(10)=朝来中。5月に行われた府北部地区予選で3勝を上げて優勝し、6月21日、京都市内での府大会に出場。18チームが参加する中、2回戦では嵐山東に2―1、続く準決勝で朱雀に2―1で勝った。  決勝では強豪の京都教育大付属小学校チームに1―2で惜しくも敗れた。昨年も府大会に出場したが初戦で敗退していた。3人は「1回戦突破を目標にしていたのですごくうれしい。チームワークがいいので、誰かが負けてもカバーできた」という。  朝来地域の子育て支援協議会が開く遊びのサークルの将棋教室で、将棋を教わったのがきっかけで朝来小で将棋が広まった。同学年の3人はサッカークラブでプレーもしており、将棋大会でもチームを組んだ。本を読むなど自分でも将棋を研究し、父親にも勝つようになり、同協議会の元会長の五十嵐幹さん=吉野=の元に通って指導を受けるなどする。  全国大会の西日本大会は7月24日、大阪市内で開かれる。32チームが出場し4グループでリーグ戦をして1位の4チームが、東日本大会で勝ち上がった4チームと、8月の決勝大会に進出する。  3人は「できるだけいい成績を残したい。まず1勝をしたい」と話している。指導する五十嵐さんは「基本はしっかりとできているので、実戦をどんどん積みがんばってほしい。いま5年生なので来年も楽しみ」と見守っている。

写真=西日本大会に出場する北君(左端)、藤村君(右端)松本君(左から2人目)と指導する五十嵐さん
ピティナ・ピアノコンペティション舞鶴地区予選
深川さん(新舞鶴小)に市長賞、京都地区本選へ45人
 社団法人全日本ピアノ指導者協会=略称ピティナ=舞鶴支部(竹内晴代支部長)主催の第33回ピティナ・ピアノコンペティション舞鶴地区予選が6月28日、浜の市総合文化会館で開かれ、京都地区本選の出場をめざしてピアノの演奏技能を競った。  舞鶴地区予選には、幼稚園児から高校生まで113人が参加。年齢別に各カテゴリーに分かれて課題曲を演奏。審査の結果、京都地区本選(8月2〜7日、京都市山科区の東部文化会館で開催)に出場するソロの部33人と連弾の部6組の計45人が決まった。また、成績優秀者に特別賞が贈られた。
 特別賞の受賞者は次の皆さん。
 舞鶴市長賞=深川七海(新舞鶴小)▽舞鶴市教育長賞=福島寧音(中筋小)▽JEUGIA賞=上野山弥新(三笠小)▽カワイ賞=山口美香(倉梯小)▽ピティナ舞鶴支部長賞=佐谷裕亮(三笠小)▽検定の部最優秀賞=川端慶子(東舞鶴高)

写真=審査員らと記念撮影する特別賞受賞者
2009年6月26日

泉源寺、愛宕神社社殿の修復が完了
完成祝う落慶式典は7月11日を予定
 地域を火災から守り信仰を集めてきた泉源寺の愛宕神社社殿の修復工事が、このほど完了した。経ケ尾(標高125メートル)山頂にある社殿は、長年の風雨を受け傾くなど傷みが進み、地元の人たちの寄付などを受け整備に取り組んだ。戦時中には海軍の砲台の建設によって、移築が行われた歴史を持っている。7月11日午前10時から完成を祝う落慶式典を開く予定。  愛宕神社は元は笠松山(愛宕山、標高272メートル)に、江戸期の寛永年間(1624年〜43年)に遷座されたという説と、厨子内の墨書に延享元(1744)年の文字があることから、この年に奉られたとも言われる。第2次大戦の日米開戦を前に、海軍が高射砲陣地を笠松山に構築するため、昭和14(1939)年、笠松山から南側の現在地に村を挙げ移築した。  愛宕信仰は火災を防ぐ火伏の神とされるが、この神社では甲冑を身にまとい白馬にまたがった将軍地蔵が中央に祀られ、左には愛宕大権現の太郎坊、右には天狗次郎坊が置かれる。愛宕神社は全国にあるが、各地の愛宕信仰を調査する研究者によると、こうした3体が祀られる形は珍しいという。笠松山にあったころは朝来、市場など幅広い地域から信仰を集め、いまも参拝者は絶えない。毎年7月24日に例祭を行っている。  風通しのいい場所にあるため、長年の風雨で社殿は手前にねじれるような形で傾き、浜縁が壊れたり戸も動かないようになっていた。神社を管理する泉源寺農事組合が中心になって、修復工事実行委員会(谷奥喜代晴委員長)を組織し、地域の人たちに寄付を募って昨年11月から工事に着工した。  車の入らない山頂に社殿があり、資材の運搬のため参道を拡幅したが、工事車両は山道の途中までしか入れず搬入に苦労した。傾いた社殿はジャッキで起こし、浜縁は全面改修、戸なども一部新しくした。眺望を妨げていた立木も伐採し、眼下にまちを見渡すことができる。府と市の補助金も受け、総工費は約550万円。  委員長の谷奥さん(61)は「多くの皆さんの協力があって修復を終えました。これからも地域の文化財であることを子供たちにも知ってもらい、守っていきたい」と話していた。

写真=修復工事が完了した愛宕神社社殿
貝谷バレエ團舞鶴研究所スタジオコンサート
7月19日、少女バレリーナら華麗な踊り
 貝谷バレエ團舞鶴研究所の第35回スタジオコンサートが、7月19日午後3時から北田辺の市民会館で開かれる。少女バレリーナたちが、ソロや白の衣裳で華麗な踊りを発表する。入場無料。  東京に本部を置く貝谷バレエ團の定期コンサート。今回は舞鶴研究所の団員を中心に、福知山、小浜研究所の団員も加わり、3歳児から高校生までの総勢約40人が出演する。  コンサートは、2部構成で、第1部はバレエコンサート。初歩クラスの2人ずつで踊る「踊る猫」のほか、「眠りの森の美女」「白鳥の湖」などバレエ曲にあわせてソロの踊りを発表する。  第2部は「バレエブラン(白)」。「白鳥の湖」第2幕から「愛のパ・ド・ドゥ」を、舞鶴研究所常任教師の水口浩美さんとプロのバレリーナ・新井光紀さんが踊る。また、貝谷バレエ團主任教師の大竹みかさんの振り付けの「白の組曲」を、団員たちが白の衣裳で踊る。  大竹さんは「団員たちが自己確立をめざしてソロで踊る舞台、白の衣装で踊るバレエアンサンブルを観賞してほしい」と話している。

写真=コンサートに出演する舞鶴研究所の団員たち
2009年6月23日

木舩さん(溝尻町)が初句集自費出版
60年間の句作の集大成『茄子籠』
 溝尻町の農業、木舩史舟(ししゅう)さん(本名・律也、82)が、このほど初めての句集『茄子籠』(249ページ)を自費出版した。約60年間の句作の集大成になっているとともに、枠にはまらずに詠んだ仕事や家族、田畑を耕す想いの句が人生を振り返る足跡にもなっている。切磋琢磨してきた句友で、元舞鶴俳句協会会長の浜明史さんの墓前に完成を報告した。  祖父や父が俳句に親しんでいた家庭に育った影響も受け、進学した京都府立農専(現・府立大学)で、教授だった林樟蹊子氏に師事し句誌「学苑」に入って作句を始めた。帰郷後に市職員となり、後に「龍」を主宰する浜さんと、「馬酔木」などへの投句を通して意気投合。仕事の多忙で吟行のゆとりはなかったが、「鶴」などに投句をし情熱を持ちつづけた。  経済部長を最後に退職し、時間ができてからは浜さんら句友3人と、四Sの会を作って親交を深めてきた。句誌「苑」の創刊にも参加し、いまは専業農家として野菜を公設市場にも出荷し、農作業に関する句も多く作っている。  句集の準備を約5年前から進めていた。一時中断を経て再開し、これまで作ってきた約4000句の中から、生活のにおいのするものに絞り、浜さんらが選句作業を手伝い、1947年から2008年までの400句を掲載した。  父親になって詠んだ「芍薬は蕾吾子また乳こぼす」、共働きで残す子供を心配した気持ちを表した「鳥ぐもり子へ合鍵をひとつづつ」、「父祖の地のこだはりあつく畦を塗る」では先祖からの土地を噛みしめながら作業をする様子、「田を植ゑてちちははの土地飾りけり」には田植えを終えてほっとする気持ちを込めた。  完成の報告を浜さんにするのを楽しみにしていたが、残念ながら昨年4月に亡くなった。意識の薄れる寸前まで浜さんは「携帯電話を持ってきてくれ、木舩君と話したいことがあるんや」と気にかけていた。完成後、本を手に一番に墓前に向かった。  木舩さんは「浜さんは句集のことを何かアドバイスしたかったのでと思っています。師の『俳句は私小説』の意を汲み、これからも生活の歩みを詠んでいきたい」と話している。350部発行した。句友らに配布し、東・西図書館にも寄贈した。販売はしていない。

写真=生活を詠み込んだ句集と木舩さん
世界平和を祈念して市民にメッセージ
「舞鶴宗教者懇話会」創立5周年記念大会で
 舞鶴宗教者懇話会(能登春夫会長)の創立5周年記念大会が6月21日、紺屋の桂林寺本堂で行われた。「祈るこころ・生きる力」をメーンテーマに、市民ら約250人が参加して、平和祈念式典や講演、コンサートが催された。  同懇話会は、平成15年6月、市内の宗教・宗派を越えた20団体が集まって創立された。人が人として輝き、生きる意味や目的に目覚めて、生き抜く人が1人でも多く生まれるための手助けをしたと、これまで2度の市民による宗教弁論大会や各宗派の交流を深める活動を続けている。  平和祈念式典では、能登会長が、世界平和を祈念する祭文を唱え、各宗派代表が、同寺本尊に手を合わせた。また、能登会長は「共に祈り、共に手を合わせて、さまざまな機会を捉え、あらゆる方法で人の心にある崇高な精神を高め、感性を磨いていきたい」との市民へのメッセージを読み上げた。  この後、広島大学平和学プロジェクト研究センター所長の町田宗鳳さんが「愚に還る」と題して講演したほか、ボーカル・ピアノと二胡のデュオ「沙羅」のコンサートも開かれた。

写真=市民へのメッセージを読み上げる能登会長(桂林寺で )
2009年6月19日

元New OSK日本歌劇団の松平さん
地元拠点に活動、6月28日にコンサート
 元New OSK日本歌劇団のヒーリング・ボーカリスト、松平(まつひら)夏奈さん(25)=引土新=が、生まれ育った舞鶴を拠点にコンサートや舞台の活動に取り組んでいる。大好きな歌を通して出会う人たちの心を癒すことができればと、様々なジャンルの曲を透明感のある歌声で響かせている。6月28日には松陰の舞鶴ホテルで歌う。  子供のころから歌うことが好きで、中学1年生の時に宝塚の舞台を見て憧れを抱いた。タカラジェンヌを目指して歌のレッスンを受け、中3から高校3年まで宝塚を受験したが夢は叶わなかった。西舞鶴高校を卒業後、エリザベト音楽大学(広島市)の声楽科へ進学した。  在学中もミュージカルの舞台に立ちたいとの想いをずっと持ち続ける中、市民劇団として再出発したNew OSK日本歌劇団が研修生を募集しているのを知り、1度だけ受験しようと両親を説得し、2004年オーディションに合格した。2年間の研修生の活動を経て入団、松竹座や南座などの舞台に出演した。  その後、体調面も考慮して得意な歌で活動をしようと同劇団を退団。08年からフリーとして舞鶴を拠点に府北部の病院や喫茶店、公民館、福祉施設などで映画音楽やクラシック曲など幅広い曲を歌う。同劇団OGでつくる劇団「あんがいおまる一座」の一人芝居やミュージカルに出演し、舞鶴と大阪を行き来しながら活動を続ける。  松平さんは「殺伐とした時代ではありますが、歌の力で元気になってもらい、舞鶴の音楽活動の振興にも役立ちたい。小さな催しにも出演します。将来はオリジナル曲も作って歌いたい」と話している。28日、舞鶴ホテル(電話76・0705)で「雨に唄えば Happy Wedding!!」と題したコンサートを開く。午後2時開演。入場料2000円。
【問い合わせ】電話77・2281(午後四時以降)、吉鳥・松平さん

写真=透明感のある歌声を響かせる松平夏奈さん
城の歴史や戦国武将の戦い学ぶ
田辺城ガイドの会が余内小6年生に講義
 田辺城ガイドの会(野々尾理一会長、会員31人)が6月16日、倉谷の余内小学校を訪れ、6年生78人に舞鶴の田辺城の歴史や戦国時代の武将たちの戦いの様子などを話した。  6年生たちは総合的な学習の時間で「先人から学ぼう」をテーマに、舞鶴に生きた人や地域の歴史を学習している。同ガイドの会は週末に田辺城で案内活動をするほか、小学校で子供たちに舞鶴の戦国時代や江戸期についてわかりやすく伝える活動もする。  まず野々尾会長が舞鶴の地図を示しながら、山城から平城へと城の変遷を説明。戦国期、織田信長の反対勢力だった一色氏が丹後を支配し、織田の命を受けて明智光秀と細川藤孝が一色氏を討ち、その後細川氏が丹後を治めた経過を話し、古文書に伝わる舞鶴に田辺城ができたエピソードを元に作った紙芝居を会員たちが演じた。  また、織田氏が鉄砲隊を作って戦い方を変えたとし、田辺城も籠城戦に持ちこたえたのは、細川家の家来が火縄銃の使い方に習熟していたからと解説し、児童たちも火縄銃に触れた。6年生の若槻眞君は「火縄銃の使い方が分かりました」と話していた。

写真=火縄銃に触れる6年生たち
2009年6月16日

「沙漠緑化アミダの森京都隊・ロータリーの森」
8月、中国内モンゴル第5次植林活動に参加を
 市民たちで組織する「沙漠緑化アミダの森京都隊・ロータリーの森」(稲田尚隊長)が、中国内モンゴル自治区の砂漠で第5次植林活動のため、8月に現地に向かう。これまで小学生も含め延べ70人が参加し、地元の子供たちも協力して苗木の植樹や剪定に取り組んできた。今回は中国国営テレビの中央電視台がその活動を取材する予定。5次隊への参加を呼びかけている。  中国内陸部では森の乱開発や地球温暖化などの影響で、砂漠化が急激に進み、日本の故・遠山正瑛さんが1991年に緑の協力隊を作って緑化活動を開始。その後、NPO法人沙漠緑化アミダの森(広島市)が結成され、300万本以上の植樹の結果、林に戻った地域では麦などの栽培も可能になった。  舞鶴からNPOの活動に参加した稲田さんと友人、東ロータリークラブで京都隊を作って、2005年から独自に派遣団を送って毎年活動を続けている。徐々に賛同者が増え、綾部、峰山などの市民も加わり、過去4年間でポプラ450本など計1850本を植え、1万5000本を剪定した。  経済発展が進む中国だが内陸部は取り残されており、学校に行けない子供たちも多い。そのため教育支援として、子供たちに苗気を育ててもらい、1本120円で買い取ったり、学校建設の募金にも協力した。中国政府も自ら緑化活動を始めたが国内での関心はまだ低い。  5次隊は8月18日〜同23日まで滞在し、継続して活動するフホホトやシリンホトの砂漠地帯で植樹や小学校の訪問などに取り組む。今年はロータリー財団から補助を受けた。また、すでに昨年、関係者が来鶴し事前取材をした中国国営テレビが同行する。小学生や京都市内からも参加の申し込みがある。稲田さんは「砂漠の現実を自分の目で見て、現地の人たちと草の根交流をすることはとても意義があります」と話す。  募集定員は25人。費用は大人15万3000円、中学生13万8000円、小学生11万4000円。締め切りは6月30日。
【問い合わせ】電話62・0704、稲田さん

写真=地元の小学生と隊員が一緒に苗木を植える(2008年)
12チーム72選手が声援受け健脚競う
「城南会館」開館5周年 記念小学生駅伝
 城南校区のコミュニティー活動の施設「城南会館」の開館5周年を記念した小学生駅伝大会が6月14日、女布の同会館前をスタート・ゴール地点に行われ、小学生たちが地域住民らの声援を受けて健脚を競った。  駅伝大会には、西市街地の高野、中筋、陸上教室「舞鶴ジュニア」各3チーム、池内2チーム、明倫1チームの計12チーム、総勢72選手が出場。同会館周辺を周回する1区間1.5キロの6区間のコースを奇数区は男子、偶数区は女子が走った。  高野小の齋藤紀子校長の号砲で、12人の選手が一斉にスタート。同会館前の中継地点には、応援の児童や保護者、地域住民らが駆けつけ、選手たちがタスキをつなぐ力走に「がんばれ」と大きな励ましの声をかけていた。  また、5周年記念イベントとして、同会館前では、餅つきや和太鼓演奏が行われ、餅はぜんざいにして来館者に振る舞われた。
結果は次の通り。
(1)高野小A(町原朋弥、田村優歩、島田康平、鉄尾茉弓、井上昂、松本和香)34分37秒
(2)中筋A(川本晴俊、森本和果奈、仲井宇輝、福田菜摘、西口元、杉山琴美)35分6秒
(3)同B(野田一斗、臼井明日香、小野遼太郎、田中麻衣子、増田和司、井本澪奈)36分10秒

写真=スタートする小学生たち
2009年6月12日











市展賞に柴田さん(日本画 )ら5人 決まる
6月17日〜21日、入賞・入選作など展示
 第41回舞鶴市展(市、市教委主催)の審査結果が6月10日、発表された。298点の応募作(前年は291点)の中から、洋画・日本画・書・写真・工芸美術の各部門で市展賞などが決まった。同17日〜21日、市総合文化会館で日本画・書・工芸美術、市政記念館で写真、まいづる智恵蔵で洋画が展示される。入場無料。  市展賞は洋画の部が綾部市の久田博基さん(60)の「通りすぎた風景」▽日本画の部が上安の柴田富美代さん(68)の「寒に耐えて」▽書の部が竹屋の碓井ひさ代さん(64)の「夏日南亭懐」▽写真の部が福知山市の和田国広さん(71)の「幻想」▽工芸美術の部は成生の高井孝子さん(73)の陶芸「古城」。  久田さんは2年連続の市展賞。柴田さんは夫の作る白菜を題材にした。40年間舞鶴を離れ4年前に帰郷したが、異なる環境に馴染めず寂しい想いを絵画に込め、白菜が寒さに耐えている姿を自分に重ね、がんばっていこうとの気持ちで作品を作った。  書を習い始めて約15年になる碓井さんは毎年市展に出品している。「今回は題材選びに苦労しました。市展賞と聞いてびっくりしましたがとてもうれしい」という。高井さんは海外旅行で見た古城をイメージし、旅の思い出と重ねて制作した。審査員は「調和のとれた質の高い作品に仕上がっている」と評価する。  このほか特選や奨励賞なども選ばれた。入賞・入選作、招待作家など計269点を展示する。時間は午前10時〜午後6時(最終日は午後5時)。表彰式は同21日午後3時から智恵蔵で。

写真左=【市展賞】書の部・碓井さんの「夏日南亭懐」
写真中= 【市展賞】工芸美術の部・高井さんの陶芸「古城」
写真右= 【市展賞】日本画の部・柴田さんの「寒に耐えて」
クリスタル・ボウル演奏ヒーリングの会
6月20日、田中さんが五老ヶ岳展望台周辺で
 公文名の睡眠環境開発会社「パシフィックウエーブ」代表の田中啓介さん(52)が、心身の癒しに役立てばと、クリスタル・ボウルを使った演奏のヒーリングの会を、6月20日午後6時〜同7時半、上安の五老ヶ岳展望台周辺で開く。7つのボウルは振動の波動が異なり、人の心と体に共鳴し合う。「宇宙の中の地球」を感じるような響きに触れてほしいとする。入場無料。  ベッドのマットや枕などを開発・製造する田中さんは、仕事上、睡眠やリラクゼーションに関心を持ち、医師や看護師らも会員になる日本睡眠環境学会に入って、肉体と心のバランスを取って健康を保つことを研究している。その中で、眠りで自分を取り戻すための表現手段として、クリスタル・ボウルの演奏に取り組む。  クリスタル・ボウルのルーツは、1761年、ベンジャミン・フランクリンがチベットに伝わる仏具にヒントを得て発明したグラス・アルモニカ。そのデザインとコンセンプトを元にクォーツ・クリスタルの純度99.992%の粉を素材に、摂氏約930度の熱で結晶させ、82年にドイツの発明家が第一号を作った。米国先住民の聖地でも演奏されている。  人の額や丹田(たんでん)など7つのエネルギーポイント(チャクラ)と共鳴し合う7つのボウルから成る。小さなボウルで直径21センチ、深さ16センチ、大きなものでは直径46センチ、深さ36センチ。鹿皮を巻いた棒でこすったり叩いて振動させる。その振動は耳の不自由な人の体にも伝わる。  数年前にも1度、五老岳山頂で演奏会を開き、約100人が集まった。先月(5月)、東京で出会った知人たちから演奏の要望を受け、興味のある人たちにもヒーリング体験の機会を設けることにした。田中さんは「心身の疲れをとり、穏やかな精神状態をつくるのに役立てれば」と参加を呼びかけている。雨天の場合は女布の城南会館で。
【問い合わせ】電話75・8688、田中さん

写真=心地よい振動を出すクリスタル・ボウルと演奏する田中さん
2009年6月9日

毎日放送が昨年放送「舞鶴学園」ドキュメンタリー
民放連最優秀賞などで6月14日、NHKBS2で再放映
 泉源寺の児童養護施設「舞鶴学園」(桑原教修園長、園生56人)を舞台に、毎日放送が取材し昨年放送したドキュメンタリー番組が、「日本民間放送連盟賞・最優秀賞」と「放送文化基金賞・番組賞」を受賞した。家庭の環境に近い小舎制の生活で人との関係づくりを学ぶ子供たちと、その自立を支える職員たちの姿に、多くのエールが送られる大きな反響を呼んだ。受賞作を一堂に集めたNHK・BS2の番組「ザ・ベストテレビ」で6月14日、再放映される。  増加する虐待の渦中の子供たちの声を聴こうと、毎日放送報道局の米田(こめだ)佳史ディレクターが、生活単位を小さくした7棟の住宅の小舎制の取り組みで全国から注目される舞鶴学園の番組を企画。児童養護施設の取材は子供たちのプライバシーを理由に拒否される場合が多いが、施設への偏見を取り払い、養育の実践を社会に発信する機会にと、学園側も協力した。  2007年8月から8カ月間、スタッフらは学園に密着した。時にはカメラを置いて子供たちと遊んで信頼関係を築きながら、ありのままの普段の生活、卒園式などの様子、離れて暮らす両親への想い、いつも彼らのそばで支える職員たちの姿を追い、延べ40日間収録した。  番組「家族の再生〜ある児童養護施設の試み〜」は、昨年4月21日に放送され、深夜の時間帯にも関わらず、多くの反響が寄せられた。自身の子育てと重ねて元気をもらった人、養護施設での仕事を志望する息子に反対していた親が理解を示したり、自分の家庭を見つめ直すメッセージとして受け取る人もいた。関係者からは、施設の様子を伝える内容で胸のつかえが取れたと喜ばれた。  学園の取り組みは放送関係者の心も打ち、民放連の08年の連盟賞・最優秀賞を受けたほか、今年五月には放送文化基金賞の番組賞も受賞。こうした優れたドキュメンタリー番組を集め、NHKが民放の協力で14日、21日に全国エリアのBS2で紹介する。この中で再放映の打診を受けた学園は、養護施設への正しい理解を深めてもらえればと了解した。14日午後1時〜同6時、他の作品とともに放送予定。  桑原園長は「取材の受け入れは施設側にとっても覚悟が必要でした。視聴者の多くの方から応援のエールをいただき、放送から1年経ったいまも励ましを受けています。登場した子供たちの純真で健気な姿が、人々の心を動かした結果だと思います」と話している。小舎制の導入から8年。施設という垣根を越え、市民との交流が進み距離が近くなったと感じる日々を迎える。

写真=番組の1場面。卒園式で言葉を交わす園生(右)と桑原園長
舞鶴ユネスコ協会賞表彰
教育賞・文化賞に4団体1個人
 第24回舞鶴ユネスコ協会賞の表彰式が6月6日、南田辺の西総合会館であった。教育や文化の振興に努めた中筋小学校支援ネットワークなど4団体と1個人が受賞した。  舞鶴ユネスコ協会賞は1985年から設けられ、教育・文化・体育の振興に努め、優れた業績のあった個人と団体を各分野ごとに顕彰している。これまで107の個人と団体が受賞した。  今年は同協会賞の教育賞に、中筋小学校支援ネットワーク▽安達渉さん▽青葉中学校生徒会、文化賞に舞鶴高専建設システム工学科・専攻科▽NPO法人舞鶴・引揚語りの会が受けた。  同ネットワークは2002年に発足し、学校の教育支援活動を地域ぐるみで継続的に取り組んでいる。市スポーツ協会の会長でもある安達さんは2000年から社会教育委員として活動し、子育て支援や生涯学習の推進などに寄与した。青葉中生徒会は与保呂川の清掃、アミル缶回収の収益金で車椅子などの寄付をした。  舞鶴高専の同工学科・専攻科は、神崎ホフマン窯とJR松尾寺駅舎の保存・活用を提案し、市民に公開した場は発表した。駅舎の活用アイデアは実際の改築に採用もされた。同語りの会は06年にNPO化され、語り部養成講座を終えた市民たちが引き揚げの史実を語り継ぐ活動を続けている。  表彰式では同協会の古森輝彦会長が各代表者に表彰状を手渡し、「今後のそれぞの分野の道の発展のために活動を続けてください」と祝った。受賞者を代表して安達さんが「栄誉ある賞に恥じることのないよう、今後も活動に努めたい」とお礼を述べた。

写真=古森会長から表彰される青葉中生徒会
2009年6月5日

「THE FAMILY」の村本さん一家5人
長谷に移住、家族で農的暮らしと音楽活動
 ユズの里づくりに取り組む岡田地区の長谷(ながたに)の集落に、家族5人のバンドで音楽活動をする村本敏(びん)さん一家が移住した。自分たちで食べる食料は家族で作ろうと、田畑を耕す自給自足をし、そうした生活スタイルから生まれるメッセージや人の絆などをオリジナル曲にする。バンド名「THE FAMILY」の通り、その曲は家族で音楽をする楽しさに溢れる。6月6日、14日、地域の催しに初出演しお目見えする。  舞台照明と演出の仕事やソロで歌っていた敏さんは、自分の感性を伝える音楽の可能性を子供たちにも体験してほしいと、2000年家族バンドを結成。敏さんがギター、妻のさゆりさんがジャンベ、長男の弥祐(みゆう)さんがベース、長女のれいさんがピアノ、次女の天(あま)さんがピアニカなど、全員がボーカルを担当する。日吉町に暮らしながら近畿や四国、九州などの地域の祭り、商店街などの催しに出演していた。  作詞作曲する曲は、基盤とする農的暮らしの中から湧き出た食への感謝、環境問題、家族の絆を歌に込める。「This is a family」は家族バンドの紹介をし、「光る命の唄」は小さな草花の命の輝きを示した。親子でも楽しめる曲調に触れ、家族バンドを始めた人もいる。音楽を演奏してほしいと、高度な技術の楽器は使わず、子供たちもできるピアニカなどを編成に取り入れる。  移住先を探していたところ、山間地で高齢化と過疎化が進む長谷の村づくりを手伝う地元の若手農業者に誘われ、昨年12月に引っ越してきた。さっそく田んぼでは古代米などを植え、畑で麦、キビ、自作する味噌と納豆用の大豆ほか、多くの雑穀と野菜を育て、また地域で取り組むユズの里づくりも協力する。  敏さんは「長谷は隠れ里のような雰囲気があり、とても静かな所です。自然の中で暮らす地域の人たちは元気で、いろんな智恵を教わることが多い。ここから親しみやすい音楽を作り、地域に根づいた活動ができれば」、妹とユニットも組むれいさんは「長谷は農業や自然について学びがたくさんできる場所。大好きな音楽を静かに考え、毎日演奏できるのもいい」と話す。  6日は丸田のみずなぎ学園の祭りに出演する。午前10時から。雨天の場合は演奏は中止。14日は西方寺の岡田中小学校の岡田中まつりで午前11時ごろから演奏。地元の女性コーラスグループとも共演する。両日とも入場無料。

写真=長谷の自宅前で演奏する家族バンドの村本さん一家
架け替え工事が進む新大川橋の近くに
舞鶴RCがソメイヨシノ植樹
 舞鶴ロータリークラブ(高田輝一会長)は6月2日、架け替え工事の進む上東の新大川橋の取り付け道路沿いに桜のソメイヨシノ5本を植樹した。今秋には、さらに15本を植樹することにしており、新大川橋周辺の環境保全と景観向上を図る。  同クラブでは、水保全と環境保全を目的に、平成19年度に五老岳山頂や舞鶴21ビル周辺、舞鶴養護学校、ルンビニ保育園に桜100本を植樹して世話を続けている。この一環として、供用開始を控えた新大川橋近くに桜を植樹することにした。  植樹には、会員27人が参加。スコップを手に取り付け道路の南側法面に穴を掘り、14、5年木のソメイヨシノ(高さ4.5メートル、幹回り18センチ)5本を植えた。今年11月には、北側の法面に15本を植樹する。  高田会長は「環境保全に取り組む活動を知ってもらい、舞鶴への入口でもある新大川橋を通り、桜の花で観光客らを出迎えられればと思う」と話していた。

写真=ソメイヨシノを植樹する高田会長(右)ら
2009年6月2日

舞鶴在住で関西詩人協会会員の北山さん
日常、自然を見つめ初の詩集を自費出版
 舞鶴在住で関西詩人協会会員の北山りらさんが、6年間書きためた詩を収めた初めての詩集『一蓮托生』(117ページ)をこのほど自費出版した。看護師の仕事や子育て、日常の暮らし、アジサイなど自然を見つめる中からすくい取ったものを、現実の生活と重ねて作品に昇華している。  小学生のころから担任の教師の影響で、詩を作るのが好きだった。高校在学中は時々書く程度だったが、仕事でのつらい経験をしたことがきっけとなり、約6年前から自分の想いを言葉の形にし、気持ちを切り換えるようになった。  目にしたこと、ふと想いついたことを書き留め、言葉を推敲して詩へと練り上げる。題材は花や子育て、おでん、サイバー犯罪など幅広い。仕事を通して感じる患者への想いといったことも詩にする。詩集にはこれまで作った約百篇の中から70作を収録した。  「サカナヲ ヤイテ」は、魚を焼くという行為が人と人との距離のとり方に似ているとし、全てカタカナで書き表した。表題作の「一蓮托生」は割り箸を取り上げ、一緒になっていた2つの命が離れ離れになり、失った体の一部と表現している。  北山さんは「自然を見つめて現実の生活に重ね、発見した新しい世界を伝え、人の心に何かを与えることができれば」と話していた。百部作成した。1冊1000円。問い合わせは北山さんのメール(rira.43haru−kita@leto.eonet.ne.jp)へ。

写真=自費出版した詩集(左)と北山さん
両丹高校選手権女子の部(団体・複・単)で
日星高卓球部が7年連続全種目優勝、府大会へ
 両丹高等学校卓球選手権がこのほど開かれ、日星高校卓球部が女子の部の団体とダブルス、シングルスで優勝した。全ての種目での優勝はこれで7年連続になる。次回、高校総体(インターハイ)の出場権がかかる府大会に、団体、ダブルス2組、シングルス4選手が臨む。  昨年9月の両丹高校新人大会でも、同高卓球部は全ての種目で1位を得た。今大会では団体の決勝で綾部高と対戦し、シングルス2戦とダブルス1戦を取り3―1で下した。ダブルスの決勝では日星高選手同士が対戦。川本百華選手(3年)・廣瀬光咲選手(同)組が、井上麻美選手(同)・植山真実選手(同)組に3―0で勝った。  シングルスの決勝は植山選手が綾部高の選手と対戦し、3―0のストレートで勝った。この結果、ダブルスで川本・廣瀬組と井上・植山組、シングルスで7位以上の植山、廣瀬、川本、井上の4選手が6月6、7日、京都市内で開かれる府大会に進む。  主将の井上選手は「全種目の7年連続優勝へのプレッシャーはありましたが、それを力にして全員でがんばることができました。インターハイの出場に向けて厳しい道ですが、最後まであきらめずにプレーをしたい」と話している。

写真=両丹大会で全種目優勝した卓球部員たち
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