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2009年8月28日

舞鶴湾内のアマモ調査始まる
近畿大の学生たちが生育要件など探る
 舞鶴湾内のアマモの調査に、近畿大学農学部の学生たちが取り組んでいる。魚の産卵と生育場所となり「海のゆりかご」とも呼ばれ、水質の浄化作用にも役立っている海藻。長年舞鶴湾に親しみ水質調査も行う海洋環境保全推進員の高橋正延さん(73)=桃山町=が、船を出すなど協力している。戸島と乙島の2カ所でフィールドワークを実施、生育の要件などを探る。  アマモは波の穏やかな浅い砂泥の海底にはえる多年草。藻場の大群落には魚たちが産卵し、稚魚が育つ。また、赤潮の原因となる栄養塩を吸収する。が、海岸の埋め立て工事によって全国的に激減しており、近年神奈川県などでは、多様な生物の環境を守るためアマモ再生の取り組みが始まった。  高橋さんによると、舞鶴湾内のアマモは約50年前には至る所で群生し、海上からも繁茂する葉が見えたが、水質悪化と護岸工事などで減少したという。その後下水施設の完成で水質が改善され、アマモも多少増えているのを実感している。  府立海洋センターが2004〜06年に実施した府内全域のアマモ場の分布調査で、舞鶴湾は西湾や長浜など計2.7ヘクタールの藻場を確認。1973〜93年までの20年間に和田などで消失したが、93年以降アマモ場が回復傾向にあり、増加原因は不明としつつも、70年代当時の状態にまで戻りつつあると報告した。  近畿大4年の小坂康太さんと兒山靖治さんが、舞鶴湾で下見調査をしている際に出会った高橋さんの協力で、8月から現地調査を始め、乙島西側などで友人ら4人で藻場の広さや水深を測り、幅23.5メートル、長さ120メートルの繁茂地を確認した。葉にはびっしりフジツボが付着している様子も観察。漁船を出した高橋さんも海に入り泥を採取するなど手伝った。  小坂さんは「想像していたよりも大きな藻場があるのが分かりました。同じ場所で分布にばらつきがあるのはなぜか、集めた資料を分析して生育条件を調べたい」と話す。今後も現場を訪れ卒業論文にまとめる。高橋さんは「湾内にアマモが群生していた昔はイイダコや貝もたくさんいた。当時にように豊かな海を取り戻せるよう、アマモ再生の手掛かりが見つかるよう協力したい」とする。

写真=アマモを手に協力する地元の海洋環境保全推進員の高橋さん(右)と学生
朝来小5年の上柳君、由良川でカワアナゴ釣る
日本海側の最北限の記録と分かる
 朝来小学校5年生の上柳将喜(まさき)君(10)=大波下=が8月23日、地頭の由良川でカワアナゴを釣り上げた。本来は太平洋側の汽水域に主に生息しているが、研究者の調べで今回の採集で日本海側の最北限の記録と分かり、夏休みの自由研究で紹介した。京都大学舞鶴水産実験所を通して、皇居内の生物学研究所へ生きたまま送られた。  魚釣りを趣味にする上柳君は、自由研究のテーマに、釣った魚を調べることに取り組んだ。23日も祖父母らと由良川橋近くで竿を出し、うどんのえさで約25センチの大物を釣った。見かけない魚で最初はライギョかと思ったが、自宅に持ち帰りインターネットで調べるとカワアナゴに似ていたことから、市民新聞社を通じて水産実験所に写真を送り、本物と確認された。  ハゼ科のカワアナゴは河川の下流域から河口に生息し、栃木県から九州までの太平洋側に分布する。魚類分類学専攻で水産実験所の甲斐嘉晃(よしあき)助教は「最近では山口県や島根県の日本海側での分布が確認されている。まだ情報不足ですが由良川でも自然分布している可能性がある」と話す。  上柳君は「珍しい魚と分かってびっくりした。夏休みの最後にいい思い出になりました」と水産実験所に届けた。

写真=釣り上げた体長25センチのカワアナゴと上柳君
2009年8月25日

一条卓球出身で青森山田高3年の
上田選手がインターハイ2冠に輝く
 一条卓球クラブ(小畑喜生代表)出身の青森山田高校三年、上田仁選手(17)が舞鶴に帰省、8月20日、北吸の一条卓球研究所を訪れ、全国高校総体(インターハイ)卓球競技の男子団体戦、同個人戦のダブルスで優勝して2冠に輝いたことを報告した。個人戦シングルスは準優勝で、惜しくも3冠は達成できなかったが、9月からはドイツのプロリーグに参戦、さらに実力を磨き、オリンピック出場をめざすという。  全国高校総体卓球競技は、8月5〜10日、神戸市総合運動公園体育館で行われ、上田選手は3年連続して団体戦、個人戦ダブルス、同シングルスに出場した。団体戦では、シングルスとダブルスでエントリー、圧倒的強さで5年連続12回目の優勝。ダブルスでは、1、2年生と準優勝だったが、今年は松平健太選手(3年)と組んで優勝した。  3冠をめざしたシングルスでは、決勝でダブルスを組む松平選手と対戦した。松平選手には、昨年の決勝戦で敗れ、今年1月の全日本選手権ジュニアの部では勝った最大のライバル。2ゲーム先取され、1ゲームを取り返したが、4―1で敗れた。  この一戦を振り返り、上田選手は「自分から向かっていく立場だったが、先にミスしてしまった。松平選手にプレッシャーを与えられなかったのが敗因」と分析する。  小畑代表は「松平選手は、これまで多くの国際大会を経験しており、その差が出たと思う。しかし、これから上田選手も世界の舞台で戦い、同じように経験を積めば必ず追いつき、追い越せる」と話した。  上田選手は、今年5月の世界選手権に初の日本代表としてダブルスと混合ダブルスに出場。この戦いぶりが評価され、ドイツのプロリーグに参戦することが決まった。世界の強豪と戦い、オリンピックの出場条件となる世界ランキングのアップを図る。

写真=優勝メダルを胸にした上田選手
8月29日、箏アンサンブル斗為巾コンサート
クロマチック・アコーディオン奏者のかとうさんゲストに迎え
 箏アンサンブル斗為巾(立道明美さん主宰)の第19回コンサートが、8月29日午後6時半から北田辺の市民会館で開かれる。クロマチック・アコーディオン奏者のかとうかなこさんをゲストに迎え、ヨーロッパの哀愁ただようアコーディオンと、箏と三味線の異色の共演も行う。  沢井箏曲院師範で演奏家の立道さんが、指導する教室生たちと同アンサンブルを結成し、毎年コンサートを開いている。その中で和太鼓やドラムなど他のジャンルの演奏家とも共演し、箏の魅力の幅を引き出してきた。  ゲストのかとうさんは1979年大阪府の生まれ。小学生時代に全日本アコーディオンコンクールで1位に輝いた。高校卒業後に留学したフランスで、ピアノ式からボタン式のクロマチックアコーディンに転向、全フランスのコンクールでも1位に。帰国後はコンサート活動やアルバム発表、テレビCMの演奏など日本を代表する演奏家として活躍する。  入場料は前売り1000円。
【問い合わせ】電話090・3997・8477、立道さん

写真=ゲスト出演するかとうかなこさん
2009年8月21日

舞鶴出身のプロボクサー(塚原ジム所属、京都市)
霜尾順也選手が西日本ミニマム級新人王に輝く
 舞鶴出身のプロボクサー、霜尾順也選手(22、塚原ジム所属)=京都市=が、新人ボクサーの登竜門である2009年度の新人王トーナメントに出場し、西日本ミニマム級新人王に輝いた。約1年間リングから遠ざかる大けがから再起し、プロの厳しさもくぐり抜けタイトルを獲得。右の強打を武器に高いKO率を誇る。次は他地区との新人王と対戦し、全日本新人王決定戦に進出したいと闘志を燃やす。  新人王戦にはデビューから4勝までのプロボクサーに出場資格が与えられる。ライトフライ級などで3勝した霜尾選手は、1階級体重を落として最軽量のミニマム級(47.6キロ以下)で、西日本地区のトーナメントに出場した。  7月の1試合目は3ラウンドに右フックでダウンを奪い、4ラウンドを終えて2―0の判定勝ち。8月15日の決勝は足を使う選手と対戦。相手の動きに慣れた2ラウンド目で、カウンター気味に入った右ストレート1発でKO勝ちした。新人王に決まり、「夢のようで本当にうれしい。やっとここまで来た」と心から喜んだ。  西方寺出身の霜尾選手は岡田中学校時代、テレビで世界タイトルマッチを観戦したのを機に、ボクシングの道に進むことを決意。「ガッツはだれにも負けない」と高校卒業後に京都市内のジムに入り、2006年にプロテストに合格した。  デビュー戦はKO負けを喫し厳しいプロの洗礼を受けたが、悔しさをバネに2戦目はKO勝ちを収めた。3連勝し順調に勝ち進む中、試合で右目の眼底骨折をし、手術を受け1年間は試合ができない苦しい時期を過ごした。そして復帰第1戦となったのが新人王戦。自分を信じて戦い抜き、勝利の判定に号泣した。  戦績は5勝3敗、内4KO勝ち。強打の右フックを武器に攻撃的なボクシングスタイルをとる。霜尾選手は「新人王をとるまでは勝てればという思いだったが、ここまできたら負けられない。これまでやってきた練習を全て出し切りたい。応援をお願いします」と、日本ランキング入りを目指し練習に打ち込む。  西日本と中日本、西部日本の各地区の新人王は西軍代表を決めるトーナメントを勝ち抜き、東日本新人王(東軍代表)と全日本新人王のタイトルを争う。霜尾選手は9月26日、福岡市で西部日本の新人王と対戦する。

写真=右の強打を武器にタイトルを獲得した霜尾選手
8月30日まで「森の時計」、懐かしい風景やSL列車
写団キャラットの高橋さん(高野由里)が写真展
 写真グループ「写団キャラット」メンバーの高橋光則さん(61)=高野由里=の写真展「わが街まいづる 心の景色」が、上安の喫茶店「森の時計」で開かれている。昭和50年以降の舞鶴の風景をはじめ、舞鶴線を走るSL列車のモノクロ写真も並ぶ。8月30日まで。  日本写真協会の会員でもある高橋さんは、20代のころから写真を始め、鉄道や風景作品などを撮影しグループ展などを開いてきた。初めてとなる今回の個展では、いまは見られなくなった舞鶴の風景と、懐かしいSL機関車など鉄道の移り変わりをたどる写真の計20点を出品した。  昭和50年に槇山山頂から撮影した雲海に浮かぶ朝の五老岳、埋め立てられる前の浦入の元橋立の砂州と浦入湾を走る連絡船をとらえた平成元年の作品、昭和43年のお召し列車、海舞鶴線や倉谷側線を走る列車などを見ることができる。高橋さんは「あまり知られていない風景を探し歩いています」と話す。入場無料。火曜休み。
【問い合わせ】電話76・1153、同店

写真=今はない浦入の元橋立の写真などと撮影した高橋さん
2009年8月18日

かまぼこのまちづくりへスクラム
「舞鶴かまぼこ知ろう館」活用協議会設立
 舞鶴蒲鉾協同組合(高野真一代表理事)が、市民グループや商店街、行政に協力を呼びかけ、このほど「舞鶴かまぼこ知ろう館」活用協議会を設立した。まいづる市民自治研究所が舞鶴かまぼこの魅力を探る調査をし、同組合がかまぼこ資料館を開設するなど関心が高まっていることから、一層特産品を活かしたまちづくりにつなげたいとする。かまぼこ板絵コンクールや料理メニューの提案などを検討している。  地域社会づくりを考える市民グループのまい研が調査隊を結成し、市内のかまぼこ業者に製造の特徴や課題などを聞き取り、購入動向などを調べる市民アンケートをし、その結果と消費増への提言を昨年フォーラムで報告。提言をきっかけに同組合が舞鶴観光協会などの協力で、JR西舞鶴駅前のバス案内所の一角に舞鶴かまぼこ資料館を今年4月に作り、独自の製法などを紹介している。  資料館の設置を足がかりに市民や行政と協働して、さらに舞鶴かまぼこをPRし観光などに役立てたいと、同協議会の設立を呼びかけた。委員には観光ボランティアけやきの会会長の伊庭節子さん、まい研の長谷博司さん、資料館の地元の新世界商店街理事長の吉田修さん、市経済部商工観光課長の砂原由明さんら七人が依頼を受け、同組合の高野代表理事が会長を務める。  これまでの会合では、11月15日の「かまぼこの日」に合わせたイベントの企画▽かまぼこの板を使って舞鶴らしいテーマで絵や言葉を描いてもらう板絵コンクールの開催と作品展示▽料理メニューを開発し専用パンフレットで紹介▽資料館独自にクイズを盛り込むなどのホームページで全国への情報発信などを話し合い、いずれも今年度中に実施する予定。また、委員らは「資料館周辺に常設の販売と食べることができる施設を」「意見箱の設置を」などの意見を交わした。  同組合は「皆さんの協力をいただきながら、市民や観光客に地域の特産品に愛着を持ってもらえるよう、継続して取り組んでいきたい」としている。

写真=協議会設立への弾みになったかまぼこ資料館
地域調査の一歩に役立ててとガイドブック
まいづる市民自治研究所が実践本
 まいづる市民自治研究所が昨年、舞鶴の特産品であるかまぼこをテーマに行った調査の実践をまとめた本『行け行け!わがまち調査隊 市民のための地域調査入門』(A5判、158ページ)がこのほど自治体研究社から出版された。まい研の調査体験を元にテーマ設定から計画立案、体制づくり、結果活用まで、自分たちで地域を調べるための手法やポイントを紹介している。  著者は京都大学大学院教授でまい研応援会員の岡田知弘さんと、まい研代表として調査に取り組んだ品田茂さん。地方が衰退する中、北秋田市などで地元住民や団体による地域経済などの調査と提言が行われ、地域づくりを目標とした調査の重要性が広まっており、初めて調査を行う市民にとって、具体的なガイドブックとして企画した。  第1部で岡田さんは、個別の統計では見えない地域のトータルな姿をつかむため、現場で直接住民の声を聞き、その中から人をつなぐネットワークが生まれるなど、調査そのものが協同を生み出す社会運動と解説。舞鶴の調査でも関係者とのつながりを深め、「何よりも得難い『宝物』を得た」と意義を強調した。  第2部では品田さんが、計画から最後の交流会までの手順を詳しく紹介した。地域をにぎやかにする目的とスケジュールのスタート・ゴールを明確にし、調査のための調査に陥らないため、地域振興に向けた提言の発表など成果の活用をすることを目標にした。業者への聞き取りの協力依頼や日程調整、当日の段取りなど丁寧に行い、信頼関係を築くよう配慮。各項目の文章に岡田さんが、助言などのコメントを添えている。  3部には、城陽市などで行われた製造業などの調査に使われたアンケートやヒヤリング票の資料を掲載した。品田さんは「自分たちで調査をすることで課題と展望が見えてきます。全ては調べることからスタートし、そのために本が役立てば」と話している。1冊1780円。書店で発売中。

写真=テーマ設定から結果活用までの手法を収めた本
2009年8月11日

10月に八島商店街空き店舗にコミュニティスペース
人材発掘してまちを元気に、名称とショップ希望者募る!
 NPO法人舞鶴市女性センターネットワークの会(伊庭節子理事長)は、埋もれた人材を発掘してまちを元気にしようと、八島商店街の空き店舗を活用し、10月にコミュニティスペースを開設する。親子が集える場の提供、レンタルの厨房・喫茶・販売ボックスなどを備えたチャレンジショップ、交流の場のカフェなどの機能を持つ。8月27日、ショップ希望者と意見交換会を開く。スペースの名称とチャレンジしたい人を募っている。  地域の人や観光客なども気軽に立ち寄れ、店舗経験や交流を生む場として企画。20畳の部屋で親子の広場事業▽レンタルの厨房や画廊スペースで調理と販売、料理教室の開催、作品展示販売▽持ち込み飲食が可能な喫茶コーナーなども設ける。スキルアップのセミナーなどで支援もする。同会でも舞鶴の特産品の食の開発と販売、観光振興などに務める。  場所は六条と七条の旧薬局の空き店舗(幅約6メートル、奥行き約24メートル)。九月から改装を始め、10月16日にオープン予定。総事業費は約1250万円。府の地域力再生プロジェクトから約290万円の交付を受けた。  具体的な運営について、チャレンジショップに参加してみたい人に集まってもらい、どんなシステムなら利用しやすいかなどを話し合う意見交換会を2回開催する。1回目は8月27日午前10時から余部下の中総合会館5階。参加人数は最大50人(先着順)。資料代など300円。託児もする(1人300円)。申し込みは同会(電話63・3305)。  同会理事の福田英都子さんと並川はるみさんは「女性たちの持つ力を引き出すお手伝いができれば。観光客の休憩の場や高齢者にとっても利便性の高い場にしたい」「多くの方に協力をいただき開設へ準備を進めています。チャレンジしたい人たちと一緒に店を作りたい」と話す。  名称募集の締め切りは8月31日午後5時まで。はがきかFAXで舞鶴市女性センターネットワークの会(〒625―0087余部下1167 市女性センター内、FAX62・0872)。

写真=開設地の空き店舗前で、チャレンジショップやカフェなどの企画を話し合うメンバーたち
本社など後援「第20回市長旗全舞鶴少年野球」
球児たちの夏開幕、少年と学童上級ベスト4決まる
 第20回市長旗全舞鶴少年野球選手権大会(舞鶴野球連盟主催、舞鶴市民新聞社など後援)は8月8日、行永の舞鶴球場で開幕した。球児たちが力強く入場行進した開会式に続いて、少年と学童上級の部の1、2回戦が行われ、ベスト4が決まった。同9日に予定されていた準決勝、決勝戦は、雨天のため順延され、少年の部は同29日に伊佐津の西運動広場、学童上級の部は、9月5日(球場未定)に行われる。  開会式では、少年11、学童上級15、同下級14の計40チーム、総勢約550選手が入場行進。日焼けした選手たちが、しっかりとグラウンドの土を踏みしめて堂々の行進を繰り広げた。前年度優勝チームから市長旗、舞鶴市民新聞社杯が返還され、レプリカが贈られた。  舞鶴野球連盟の倉橋貢会長が「野球を通じて、苦しくても辛くても頑張る強い精神力を培ってほしい。大会では友情を深めてください」とあいさつ。斎藤彰市長は「イチロー選手は、野球がうまくなるためには『物を大切にすること』と言っている。このことを皆さんも忘れず、精一杯頑張ってほしい」と激励した。  今大会は20回記念大会として、同連盟が各チームから、「私と野球」をテーマに作文を募集。この中から選ばれた2人の選手が、野球ができる喜びや感謝の気持ちを綴った作文を発表。福井少年野球クラブの福本海斗主将が「大好きな野球ができることを感謝し、チームのみんなと力を合わせて戦います」と選手宣誓した。
 第1日の結果は次の通り。
 【少年の部】1回戦=高野ドジャース3―1鶴友クB、南舞鶴スポ少9―1志楽シャークスB、中筋少年野球クA4―3舞鶴東スポ少▽2回戦=高野ドジャース3―2中筋少年野球クB、与保呂スポ少A12―1南舞鶴スポ少、舞星野球ク8―7志楽シャークスA、中筋少年野球クA15―1与保呂スポ少B
 【学童上級の部】1回戦=福井少年野球ク6―1朝来少年野球ク、中筋少年野球ク6―3池内少年野球ク、南舞鶴スポ少B10―9共楽少年野球ク、与保呂スポ少4―1志楽少年野球ク、南舞鶴スポ少A2―0明倫ヘッピリーズ、茜が丘ベースボールク12―4高野少年野球ク、三笠少年野球ク4―2舞鶴東スポ少▽2回戦=福井少年野球ク2―1中筋少年野球ク、茜が丘ベースボールク17―0南舞鶴スポ少B、余内少年野球ク5―2三笠少年野球ク、南舞鶴スポ少A8―1与保呂スポ少

写真=選手宣誓する福井少年野球クの福本主将
2009年8月7日

上田兄妹「デフリンピック」夏季大会へ
卓球日本代表として夢舞台で全力プレー誓う
 聴覚障害者のオリンピック「デフリンピック」の第21回夏季大会に、東舞鶴高校出身の上田大輔選手(24)=大阪府立だいせん聴覚高等支援学校勤務=と、日星高校出身の上田萌選手(19)=東京富士大学2年=の兄妹が、卓球日本代表チームメンバーとして出場する。また、日星高で萌選手を指導した卓球部監督の谷上宏樹教諭(33)がコーチで同行する。4年に1度の夢舞台で全力を出し切りたいと力を合わす。9月5日〜15日、台湾の台北市で開かれる。  国際ろう者スポーツ委員会が運営するデフリンピックは、1924年に初の大会を開催。日本は65年の夏季大会から参加し、2005年の20回夏季大会は水泳などで金メダル3、銀7、銅1個を獲得。今大会は81カ国・地域から約5400人が出場する。日本は12競技に245人の選手団を送る。  65年から連続出場する卓球は、14〜16回まで男女とも団体・シングルス・ダブルス・混合複の4種目でほぼ金メダルを独占し、傑出した強さを見せた。が、前回大会で男子は初のメダルなし、女子は単・複で銀が最高だった。今回は金メダル奪還を目標に強化に取り組んでいる。代表選手は男女各4人。全選手が4種目に出場する。  感音性難聴でほぼ両耳が聴こえない上田さん兄妹は、北吸の一条卓球クラブで卓球を始めた。大輔さんは中学で全日本カデット、東高時代は全国選抜の出場のほか、障害者の国体で優勝もした。大学から競技を休止したが、世界の舞台で金メダルを目標に歩む妹の姿を見て卓球を再開した。  約6年のブランクを経て練習を積み重ね、昨年12月の全国ろうあ者大会で男子シングルス3位に入り、最後の代表切符を手にした。兄の出場を応援していた萌さんも自分のことのように喜んだ。ヨーロッパにはいないカットマンタイプのプレーを持ち味とする。  日星高で萌さんは健聴者と互角に戦って複・団体でインターハイを経験する一方、全国ろうあ者大会で3連覇し、いち早くデフリンピック代表候補に内定。昨年は世界ろう者卓球選手権大会で単と複で3位、団体2位、台北でのプレ大会は単・複・団体で金とエースの活躍を見せた。左利きのフォアハンドの攻撃的なプレーは、大学で力強さに磨きがかかった。  萌さんは「目標は4冠王ですが結果はあまり気にせず、1試合1試合挑戦の心と、支えて下さった皆さんへの感謝の気持ちを持ち、納得がいくプレーができるようがんばりたい」、大輔さんは「これまで2人を支えて下さった人たちの想いを胸に、自分らしさを発揮して良い結果を舞鶴に持って帰りたい」と話している。  この間、代表チームコーチとして指導する谷上教諭は「卓球は日本の中では最もメダルを期待されている競技。選手がベストな状態で臨めるよう力になりたい。2人を含め全選手がメダルの可能性があり、全力で戦ってほしい」と見守っている。

写真=デフリンピックに出場する上田大輔選手(中央)と萌選手(右)、コーチの日星高・谷上教諭(谷上さん提供)
舞鶴から28年ぶり、和田中が初の近畿中学校総体へ
バスケットボール男子の部で府大会準優勝
 和田中学校バスケットボール部が、8月8、9日に宝塚市などで開かれる第58回近畿中学校総合体育大会のバスケットボール男子の部に初出場する。京都府大会で準優勝し切符を手にした。同種目で舞鶴の中学校から近畿大会に出場するのは28年ぶり2回目。強豪校相手に全力プレーでぶつかる。  市中学校総体で優勝、続く中丹大会の決勝で日新中と対戦。前半負けていたが後半逆転し1位に。優勝を目標に臨んだ京都府大会の準決勝は大枝中に41―40と接戦を制した。決勝は山科中に敗れた。これまで府大会のベスト4は壁が高く、府北部から近畿への出場は難しかった。  2月の府新人大会で準優勝した経験が自信につながり、またディフェンス力とパス回しがレベルアップした。身長180センチ以上のセンターの2選手を軸にした攻撃と、3人の3年生選手のディフェンスがかみ合ったチームになっている。  キャプテンの佐藤賢選手(3年)は「みんなで声をかけてプレーができたのがいい流れを生みました。近畿では1戦1戦に集中してプレーしたい」と話す。顧問の岡田哲也教諭は「どの試合もがまんしてよく守ってせり勝ち、選手たちは精神的にも強くなりました」と振り返る。

写真=接戦を制して府大会を勝ち進んだ部員ら
2009年8月4日

舞鶴グリーンテニスクラブ所属
中学生4選手が8月7・8日の近畿総体へ
 8月7日と8日に神戸市で開かれる第58回近畿総合体育大会テニス競技大会に、舞鶴グリーンテニスクラブに所属する4人の中学生選手が、男子シングルスと女子ダブルスの種目で出場する。4選手は優勝や上位入賞をと意欲を見せている。  男子シングルスには青葉中2年の有吉孝仁選手、岡田中3年の水口智弘選手、女子ダブルスには城北中1年の山中夏海選手と同3年の植本真優香選手のペアが出場する。4人とも小学生時代から硬式テニスの同クラブで練習を続けてきた。  1次予選の京都府下地区大会で、サウスポーからのフォアハンドを武器とする有吉選手が優勝し、サーブを得意とする水口選手が2位、今大会からペアを組んだ植本さんと山中さんは4位に。2次予選の府中学校総合体育大会では有吉選手が2位、水口選手がベスト8、植本・山中ペアがベスト8で出場権を得た。  近畿大会に向け有吉君は「2次予選の決勝は勝ちを逃したので次は優勝したい」、水口君は「まず1勝して優勝を目指したい」、植本さんと山中さんは「励まし合ってベスト4を」と練習をする。ヘッドコーチの大滝直義さんは「有吉君は攻撃的なテニスが持ち味。水口君は試合をするたびに成長している伸び盛り。植本・山中組はコンビネーションを高めればチャンスはある」と話す。

写真=近畿総体テニスで上位を目指す山中、植本、有吉、水口選手(左から)
8月9日の運転会へ子ら鉄道ジオラマづくり
まいづる智恵蔵で教室のワークショップ
 鉄道模型のジオラマ教室のワークショップが7月19日から北吸のまいづる智恵蔵で開かれ、8月9日の運転会に向け、23人の子供たちが駅やトンネルなどの情景づくりに取り組んでいる。  まいづる智恵蔵赤れんが倉庫復元サポーターが昨年初めて主催。団扇や勾玉づくりなどの五教室を夏休み中に開催する。ジオラマ教室は北近畿鉄道友の会が協力し、今年は7月19日と26日、8月9日の3日間で、他の作品とつなげてNゲージの車両模型を走らせるなど3コースに分けて企画した。  ジオラマの縮尺は150分の1。参加した子供たちは駅や海沿いの線路、トンネル、民家などの情景をイメージし、ハッポウスチロールを使っておおまかな地形を組み上げ、おが屑に色を塗ったパウダーを振りかけ緑や土の色を付けるなど、本物の景色に近づけるように工夫した。早く作業が進み2日目で完成させる子もいた。  明倫小学校4年生の竹内征矢君は「国道沿いの花畑園をイメージしました。線路の下を通る地下道を作るのが難しかった」と話していた。完成後は希望者の作品のみ8月9日〜同23日まで智恵蔵で展示する。

写真=ジオラマ作りに取り組む子供ら
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