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2009年10月30日 |
「鉄腕舞鶴」福村君(海洋高 )が高校生チャンピオンに 全国高校アームスレリング男子ライトハンド60キロ以下級優勝 アームレスリングチーム「鉄腕舞鶴」(松本隼介代表、20人)に所属する鹿原の福村勇人君(18)=海洋高校3年=が、高校生のアームレスラーのチャンピオンを決める全国大会の男子ライトハンド60キロ以下級で、初優勝を果たした。競技を始めて2カ月余りだったが、初出場の大会を全勝で制した。チーム内で社会人選手を相手にした練習やアドバイスを受け短期間に力をつけた。 第8回全国高等学校アームレスリング選手権大会が10月25日、茨城県笠間市で開かれ同級に25人が出場。福村君も実力を試そうと右腕でエントリー。ほとんどの選手が競技歴数年の中、左腕で優勝した選手にも勝ち、トーナメントの10試合全てで圧勝した。 小さなころから力が強く腕相撲には自信があった。高校では3年間レスリング部に所属、オリンピックのメダリストを育てた三村和人教諭から指導を受けた。知り合いの鉄腕舞鶴メンバーから誘いを受けて入会し、トレーニング器具などを使った練習方法を教わり実践するほか、社会人相手に数多くの対戦をこなして経験を積んでいる。 優勝の結果にメンバーたちから祝福の電話が多く寄せられた。福村君は「優勝のトロフィーを鉄腕舞鶴に持ち帰ることができすごくうれしい。先輩たちの練習に取り組む姿勢から学ぶことも多く、いまは負けてばかりですが追いつけるようにしたい」と話す。 松本代表(29)は「前向きな練習の成果が出て、みんなで喜びあっています。チームで初の全国チャンピオン誕生は僕たちにも刺激になる」と喜んでいる。福村君に続けてとメンバー4人が、11月22日の全国大会に挑む。 写真=丸太のような右腕で大会を制した福村君 |
本社など後援「舞鶴小学生体操競技大会」 種目別と団体・個人総合で力いっぱい演技を発表 第7回舞鶴小学生体操競技大会(舞鶴市体操協会主催、舞鶴市民新聞社など後援)が10月25日、公文名の中筋小学校体育館で行われ、小学生たちが器械体操4種目の技を競った。 大会には、中筋小など市内8校から41人が参加。A(小学1、2、3年)、B(同4、5年)、C(同6年)のクラスに分かれ、床、跳び箱、鉄棒、トランポリンの4種目で、種目別と団体・個人総合の優勝を争った。 小学生たちは、日ごろの練習の成果を発揮して、各種目で力いっぱい演技を発表。審判員が採点を行った。また、会場では、応援の保護者らが演技をビデオ撮影していた。 同大会は、これまで中筋校区の児童を対象とした中筋体操教室が、レベルアップなどを目的に開催してきた。今回からは、小学生に体操競技を普及するため、今年9月に設立された舞鶴市体操協会(松本昭司会長)が引き継いだ。 結果は次の通り。 【団体総合】Aクラス=(1)中筋小C(奥田夏鈴、藤井夏未、石原夕莉、丸山桃佳)(2)同B(3)同A▽Bクラス=(1)中筋小F(山本菜月、眞下知子、杉山綾捺)(2)同E(3)同D▽Cクラス=(1)中筋小G(北野杏沙、濱田優衣、藤原瑞穂) 【個人総合】Aクラス=(1)石原夕莉(中筋小)(2)森下真帆(高野小)(3)中川真綾(新舞鶴小)▽Bクラス=(1)杉山綾捺(中筋小)(2)岡本美里(同)(3)山尾桃子(同)▽Cクラス=(1)藤原瑞穂(中筋小)(2)青柳祐花(倉梯小)(3)北野杏沙(中筋小) 写真=鉄棒の演技をする女子児童 |
2009年10月27日 |
子育て中の母親らの舞鶴ママズアンサンブル 11月7日、城南会館で秋のほんわか音楽会 出産や育児でいったん音楽活動を断念した母親たちが、子供連れでも活動できる場をと、舞鶴ママズアンサンブルを結成し練習に励んでいる。平日の昼間に練習時間を取り、幼児を膝の上に乗せながら母親らが楽器を演奏したり、その周りを子供たちが元気に遊び回っている光景が見られる。演奏会も子供と一緒に気軽に来場できる。11月7日午前11時から女布の城南会館で、秋のほんわか音楽会を開く。 中・高校時代に吹奏楽部員や社会人の吹奏楽団に所属していた女性たちは、出産などを機に演奏から遠ざかったり、子育ての時期は夜間の練習に出づらく、活動を諦めざるをえない事情を抱えている。 そんな悩みを持ちながら活動を再開したいと思っていた女性4人が、まちづくりサポートクラブからの演奏の依頼をきっかけに、全国で母親たちのブラスバンドが誕生しているのにも励まされ、2007年春に同アンサンブルを結成した。 メンバーは口コミで増え、現在は市内外在住の独身女性、妊婦、乳児から高校生までの子供を持つ母親の17人。フルートやチェロなどの楽器、ソプラノ歌手で構成する。毎週1回、城南会館で午前中に集まる。演奏中は子供たちが会場で遊び周り、全員で見守っている。 メンバーらのリクエストを元に選曲し、最低5人のアンサンブルで演奏できるように、元の曲をアレンジしてオリジナルの楽譜を作成。童謡や映画音楽などをレパートリーに持つ。これまで幼稚園などで披露し親子での来場を呼びかけ、音楽を聴きながら踊る子もいた。演奏中は託児スタッフが子供の世話を担当する。 代表の小野範子さん(31)=女布=は「できるときに、今できることを大切にし、無理をせずに活動を続けていきたい」と話す。7日は「シンコペーテッド・クロック」などを演奏する。入場無料。問い合わせは同アンサンブル(maizuru_mamas_ensemble@yahoo.co.jp)。 写真=平日の昼間、子供を連れて練習に励むメンバー |
福知山で10月31日と11月1日に友の会 ミニSLフェスタ10周年、鉄道模型運転会で初参加 市民らでつくる北近畿鉄道友の会が、10月31日と11月1日に福知山で開かれるミニSLフェスタで、10周年記念イベントとして鉄道模型運転会を開催する。150分の1のNゲージ車両を走らせるため、ビルが林立する都市や田園風景の中を高架のレールを敷設したジオラマの最終仕上げに取り組んでいる。 友の会は、舞鶴の近代化に大きな役割を果たした鉄道を知ってもらおうと、東舞鶴駅のジオラマを製作してまいづる智恵蔵に展示し、赤れんがフェスタで運転会も開催。今回はミニSLイベントの同フェスタ10周年記念に初参加する。 約半年をかけてNゲージ車両(線路幅9ミリ)の複線のジオラマを製作。ビルや道路などの間を走る高架駅の都市の風景、田畑などの田園風景をイメージし、友の会事務局長の嵯峨根八郎さん=万願寺=らを中心に、細かな部分まで本物そっくりに作り上げた。 また、真倉駅など沿線をモデルにしたジオラマ、縮尺80分の1のHOゲージも持ち込む。両日の運転会は午前10時〜午後3時。先着400人。運転体験は1回100円。会場は福知山商工会議所前。 【問い合わせ】電話0773・22・2108、同会議所 写真=都市などをイメージして製作したジオラマ |
2009年10月23日 |
精神の障害を抱える人たちを対象に 東舞鶴病院がデイケア事業をスタート 大波下の東舞鶴病院が、精神の障害を抱える人たちを対象に、デイケア事業をこのほどスタートさせた。運動が苦手な人たちにもゆっくり過ごしてもらおうと、敷地内の庭付き民家を改修して、大規模な施設とは異なる雰囲気の建物で、趣味の創作活動や仲間づくりなどを通して、対人関係の修復や自立への自信を取り戻してもらう場にとスタッフらが支える。今後、利用者と相談しながら活動プログラムを考えていく。 東舞鶴病院は神経科、精神科、内科の診療科を備えている。医療機関が精神科のデイケアを開設するのは、舞鶴市内では舞鶴医療センターに次いで2カ所目。精神科に通院中で人付き合いが苦手な人などを利用対象者とするが、同病院では運動に抵抗がある人らの居場所としても念頭に置いている。 病院に隣接する2階建ての木造民家(床面積180平方メートル)を改修し、1階の広いリビングに机と椅子を配置。絵を描いたりなどの文化的な取り組み、ゲームなどのレクリエーション、庭での作業、散歩、キッチンを使っての料理教室などの活動をプログラムに検討している。医師や精神保健福祉士、作業療法士ら4人のスタッフが対応し、気軽に参加してもらうため、無料送迎バスも運行する。 利用は月曜〜金曜の午前9時〜午後4時。1日の参加が困難な人は半日のみのショートケアの利用もできる。現在は1日平均7〜10人が通っている。心理療法士のスタッフは「外に出て仲間づくりをすることは大きな力になる。利用するメンバーたちとともに考えて、のんびりとゆっくりと過ごしてもらえるデイケアにしたい」と話している。 【問い合わせ】電話62・3606、同病院医療相談係 写真=活動の場となる敷地内の庭付き民家を改修した室内 |
個々の障害に応じたきめ細かな支援の充実へ 障害児通園施設「さくらんぼ園」新施設の建設始まる 障害児通園施設「さくらんぼ園」の新施設の建設が、余部上の旧梅花幼稚園跡地で始まる。新たな訓練室やリラックスするための部屋などを設け、個々の障害に応じたきめ細かな支援の充実に向け、舞鶴市社会福祉協議会が来年4月の開所を目指している。 同協議会が運営するさくらんぼ園は、障害を持つ就学前の子供の発達支援や保護者の療育相談などに取り組んでいる。余部下の市身体障害者福祉センター内の約60平方メートルの1フロアのスペースを施設として現在活用するが、54人が利用するには手狭となっていた。 新施設は木造平屋建て約497平方メートル。これまで1フロアで行ってきた訓練や指導などを、個別の部屋で実施できるよう約8倍の広さをとった。滑り台などの道具を備えて自分の体のコントロールを訓練する感覚統合訓練室、情緒を安定させるためのスヌーズレン室、言語指導をするST訓練室、個別指導室などを設けた。新たに臨床心理士も常勤スタッフとして加わる。総工費は1億2432万円。 10月20日、現地で起工式があり、関係者らが出席して期間中の無事故などを祈願した。 写真=余部上の旧梅花幼稚園跡地に建設される「さくらんぼ園」新施設の完成予想図 |
2009年10月20日 |
神崎海水浴場に不思議な泡「波の花」 台風18号の強風がもたらし大量の漂着ごみも 舞鶴でも強風が吹いた台風18号が通過した8日、神崎海水浴場では珍しい波の花と呼ばれる大量の泡が砂浜に打ち上げられた。普通は冬の荒波の岩場で起きる現象だが、突如湧きだした一日限りの不思議な泡を地元の人たちが写真に収めるなどいまも話題にしている。一方、大雨と強風は2004年の台風23号以来となる大量の漂着ごみを浜辺に残し、住民たちを悩ませている。 波消しブロックに砕けた高い波が泡立ち、強風と波で東西に長い海水浴場の中央部の約150メートルの砂浜に集中して吹き溜まっていた。10月8日午前8時ごろ、屋外に出た西神崎の倉内總輔(そうすけ)さん(78)は、白いものが風で舞っているのを見て、砂浜に出ると一面泡立っている様子に驚きカメラで撮影した。 波の花は海中の植物プランクトンや海藻が岸辺に集まり、それらのゼラチン質が海水に粘りを加え、強風と波でかき混ぜられ、岩場に打ちつけられることで起きる現象。波の荒い能登半島では冬の風物詩に。輪島市の中学生の調べでは、風速7メートル以上、気温4度以下が発生条件とされる。気象庁によると、舞鶴は8日に最大風速18.5メートルを記録した。 舞鶴湾内でも海藻の繁殖が活発になる冬場の岩場で、規模の小さな波の花は見られるが、この時期、しかも砂浜で起きるのは珍しく、神崎地区のお年寄りたちも初めて見たとびっくり。倉内さんは「川の水が混じっているのか、真っ白ではなくカフェオーレのような色。舐めると泥の味がしましたが、とてもきれいだった。翌日にはなくなっていた」と話す。 京都大学舞鶴水産実験所は「神崎で波の花が起きるとは聞いたことがない。大量のプランクトンが増水した由良川から流れ込むなど、発生条件ができたのではないか」とする。 波の花は一日で消えたが、漂着ごみは残ったまま。水かさが増した由良川や海などから植物の枯れ枝、流木、ペットボトル、ポリ容器、タイヤなどが主に河口東側一帯の砂浜に打ち上げられた。波打ち際には高さ約50センチも枯れ枝が積み重なり、ごみの垣根のような場所も見られる。 ペットボトルなどを拾い集めている住民もいるが、「とても人の手で片づけられる量ではない」と、地元では台風23号以来の漂着ごみに頭を痛めている。 写真左=2004年の台風23号以来となる大量の漂着ごみ 写真右=浜に打ち寄せられた波の花と呼ばれる大量の泡(倉内總輔さん撮影) |
コミュニティスペース「ほっとハウス」オープン 八島商店街空き店舗に市民がつながる地域の拠点 八島商店街の空き店舗を活用したコミュニティスペース「ほっとハウス」が完成し、10月16日、現地でオープニング式典が開かれた。NPO法人舞鶴市女性センターネットワークの会が、まちに元気をもたらし、市民がつながる地域の拠点として運営していく。 まちの中に活動の場を設けようと数年前からアイデアを温め、府と市の補助金も得て開設。得意な技を活かして企業を目指す女性が店舗経営の体験、厨房を借りて調理と販売ができるチャレンジショップ、食べ物の持ち込みもできる交流の場のカフェ、親子がつどえるひろば事業の3つを柱にし、高齢者や観光客、親子らが気軽に立ち寄れる場とした。 オープニング式典では同会の伊庭節子理事長が「皆さんと連携して人と町を元気にし、話題とにぎわいをもたらしたい」とあいさつし、関係者も参加して看板の除幕をした。その後、橘幼稚園児たちが踊りや歌などを披露し祝った。 ショップとカフェの営業は毎週月・水・金・土・日曜の午前10時〜午後4時(カフェは午後3時まで)。広場は月・水・金の午前10時〜午後3時。チャレンジ出店を募っている。 【問い合わせ】電話62・1615、ほっとハウス 写真=オープンを祝う式典で踊る橘幼稚園児たち |
2009年10月16日 |
中学生の硬式野球チーム「舞鶴ボーイズク」 府支部予選で初優勝、リーグ関西秋季大会へ 中学生の硬式野球チーム「舞鶴ボーイズクラブ」(榎原斌代表)が10月3、10日、京都・太陽が丘球場などで行われた第39回日本少年野球連盟(ボーイズリーグ)関西秋季大会京都府支部予選で念願の初優勝を果たした。関西秋季大会には、同支部予選の上位2チームに出場権が与えられ、同クラブは準優勝で過去2回出場しており、今回が8年ぶり3回目 同クラブは、1、2回戦を勝ち抜き、準決勝で最強豪と見られた京都ファイターズと対戦。初回の先制攻撃で3点を奪い、相手の反撃を1点に抑えて勝った。決勝では、京都ホークスと打撃戦を展開して、12―8で打ち勝った。 山林明雄監督は「新チームになって、早朝練習を行った成果が現れたと思う。この優勝を幸運と見られないよう、さらにレベルアップを図りたい。関西秋季大会では初戦突破が目標」と話す。 また、主戦投手でもある小酒卓也主将(城北中2年)は「チーム全員が一丸となって、1つのボールに集中してプレーできたことが優勝につながったと思います。関西秋季大会も集中してプレーします」と、大会での活躍を誓った。 関西秋季大会は、10月24日から兵庫県淡路佐野運動公園野球場などで開催される。 京都府支部予選の試合結果は次の通り。 ▽1回戦 舞鶴8―1京都ヴィクトリー(5回コールド) 【舞】小酒―山口【ヴ】小山・平井▽2塁打=森、木村(舞)平井(ヴ) ▽2回戦 福知山3―5舞鶴 【福】植田―市田【舞】小酒、山上、中村・山口▽2塁打=木村、福村哲(舞) ▽準決勝 舞鶴3―1京都ファイターズ 【舞】小酒―山口【フ】北川・嶋田▽2塁打=荒竹(フ) ▽決勝 京都ホークス8―12舞鶴 【ホ】川村、瀬戸、富田―大原【舞】森、奥野―山口▽3塁打=望月(ホ)森(舞)▽2塁打=富田、山崎(ホ)三上、森、西村、山口(舞) 写真=京都府支部予選を制した舞鶴ボーイズクラブ |
11月1日、講演会&ワークショップ 旭山動物園元飼育係で人気絵本作家のあべさん 旭山動物園の元飼育係で北海道旭川市在住の人気絵本作家のあべ弘士さん(61)の講演会とワークショップが11月1日、浜の市商工観光センターで開かれる。大胆で躍動感あるタッチと色彩の動物たちの絵などを描き、100冊を超える絵本を制作している。11月に東・西図書館で絵本原画展も予定している。 あべさんは25年間、多くの来場者を迎える旭山動物園で飼育係として勤務。在職中から動物などをテーマにした絵本を出版し、48歳で退職し創作活動に専念している。長年動物たちを観察し生態に触れてきた体験を元に、繊細かつダイナミックな作品を生み出している。著書は『えほんねぶた』『あらしのよるに』など多数。 市立東図書館が1989年、西図書館が90年に新館がオープンし、今年は20周年と20年目を迎えることから、両図書館で人形劇や読み聞かせをする市民団体などで構成する「子どもと本をつなごう・まいづる実行委員会」が講演会を主催。子どもゆめ基金の助成を受けて開催する。 講演は「絵本とどうぶつ」をテーマに午後4時〜同5時半。小学生以上で定員120人。入場無料。講演に先立ち、午後1時から段ボール紙を使った動物づくりのワークショップで、あべさんが指導する。定員はすでにいっぱいになった。同3時20分からは実行委員によるあべさんの絵本の読み聞かせがある。 【問い合わせ】電話62・1090、東図書館 写真=大胆で躍動感あるあべさんの作品の数々 |
2009年10月13日 |
「大川橋」新橋開通記念ふるさと加佐ロードレース 11月22日、ランナーたちがレースで渡り初め 国道175号線の由良川に架かる「大川橋」(八田〜上東)の新橋が11月22日に開通するのを記念し、ふるさと加佐ロードレース(同実行委員会主催)が新橋をスタート・ゴール地点に開かれる。共用開始を前に、ランナーたちが新大川橋をレースで渡り初めをする。昨年秋で幕を閉じた加佐一周駅伝に替わり、地域と参加者との交流を深めるスポーツ行事として今後も継続したいとする。出場者を募っている。 1953年に架設されたいまの大川橋は老朽化が進むほか、2車線で幅員が狭く大型車両のすれ違いが困難になっている。府はその南側に歩道を付けた4車線の新橋(長さ400メートル、幅員21メートル)の架け替え工事を2002年に着工。また、東側国道の上東地区の急カーブの区間を解消するため、1999年から総延長約1.2キロのバイパス工事を行っている。総事業費は97億円。 開通式典が開かれるのに合わせ、実行委員会(村上敏正実行委員長)が加佐ロードレースを企画。運営者の減少などで加佐一周駅伝が昨年秋で終了したが、地元住民や陸上関係者らが、スポーツを通した交流の場がなくなるのを惜しみ、毎回同時に行っていたロードレースを引き継ぎ、単独開催することにした。実行委員会は「来年以降はコースを検討し、継続していきたい」とする。 テープカットなどの後、午後1時に新大川橋西側からスタート。バイパス道路など3キロのコースを走る。小学生、中学生、一般の各男女の部を設ける。参加資格は市内外の小学生以上。定員は各部を合わせ150人(先着順)。参加無料。 申し込みは住所、氏名、生年月日、性別、電話番号、保護者の承諾(小中学生のみ)を記入し、はがき、メール(小中学生不可)、FAX(同)などで、〒624―0123大俣689 加佐ロードレース事務局(岩田)へ。eメールはkasaroad@zeus.eonet.ne.jp FAX83・0320。 写真=由良川に架かる来月開通予定の新大川橋(手前)と現大川橋 |
大浦小6年生、引き揚げ子供語り部発表へ 10月18日の由良川元気サミットで 由良川元気サミットが10月18日、綾部市の府中丹文化会館で開かれるのを前に、参加する市内の小・中・高校生たちが準備に取り組んでいる。引揚記念館近くの平の大浦小学校(坂根登代行校長)6年生20人は、体験者たちから学んできた引き揚げの史実を伝えようと、子供語り部として発表する。 大浦小はここ数年、引揚港があった地域の歴史を知ろうと、総合的な学習の時間で学んでいる。今年も6年生たちが引揚記念館の見学、シベリア抑留や出迎えの体験者から話を聞き、感想などを話し合い発表内容を考えた。 極寒の地での強制労働の辛さや飢餓の苦しみなどを児童たちが1人1人語り、佐波賀在住の女性から教わった「引き揚げ者を迎える歌」を全員で合唱する。最後に「戦争や引き揚げを見つめ、地域の未来を考えていきたい。引き揚げの歴史を語り続け子ども語り部になれるように学習を続けていきます」と結ぶ。 6年生の島田繭実さんは「抑留体験者から当時着ていた服や黒パンを見せていただき、その寒さや飢えの様子がよく分かりました。話をして下さった方たちの思いを伝えたい」と話している。 サミットでは三笠小や白糸中、東・西舞鶴高など市内の11校が発表する。 写真=「引き揚げ者を迎える歌」を練習する6年生 |
2009年10月9日 |
オルゴール療法セラピールーム 響きの効果医療に活用、岸本病院が全国初 自己免疫力を高めるオルゴールの響きの効果を医療に活用しようと、浜の岸本病院(岸本良博院長)が、全国の病院で初めてとなるオルゴール療法を行うセラピールームを開設した。ストレス社会に対応して、同療法を2007年に外来で導入してきたが、心身の不調を抱える人たちからリラックスできたと反応を得ている。音響効果を高めた桜材の五角形の専用ルームで安らぎの空間づくりを目指す。 耳で聞き取れない周波数を出すオルゴールの響きは、オーケストラの生演奏や森の中にいるのと同じ状況といわれ、脳幹などに働きかけ自律神経を整え血流を改善し、自然治癒力を高める効果があることが、最近の研究で解明されている。 約30年前に岸本純子副院長は、オルゴールの響きに気持ちが安らぐことに驚き、入院患者にも聴いてもらうと穏やかな表情に変わる経験をした。そして日本オルゴール療法研究所(大阪市)の研究成果を受け、院内の1室を利用しオルゴール療法を行っている。 ストレスや高血圧、不眠症など様々な心身の不調を持ち、既存の治療や薬の服用では改善できない悩みを持つ人たちが来院し、頭がすっきりし体調を回復するなど変化が見られるようになった。東京などからも問い合わせがあり、3年間に約70人が療法を受け、確かな手応えを感じセラピールームを作った。同療法を導入する病院は大阪市内に1カ所あるが、専用ルームは岸本病院が初めて。 壁と床に桜材を使った五角形のルームを新設。壁などには電磁波の遮断シールを張った。オルゴールはスイス製のシリンダー式を3台、米国製のディスク盤式1台を備え、症状によって使い分ける。檜作りのドーム型のベッド2台を置き、横になって体全体で響きを感じてもらう。 岸本副院長は「現代人はストレスが多く病気にかかりやすくなっています。これまでの治療法にオルゴールセラピーを加え、悩みを持つ人たちに元気になってもらえれば」と話している。予約制で1回60〜90分。保険は適用されず、費用は1回1500〜2000円。 【問い合わせ】電話62・0118、同病院 開設に合わせオルゴールセラピー体験が、10月9、10、11日、同ルームで開かれる。同研究所の佐伯吉捷所長が話す。3日間で計6回。各回20人程度(先着順)。費用は1000円。 【問い合わせ】フリーダイヤル0120・700・704、同研究所 写真=桜材を使った専用ルームと備えられたオルゴール |
「趣味の絵画サークル」が第1回作品展 10月18日まで、ゆっくり茶房「森のとけい」で 舞鶴出身で門真市在住の洋画家、奥野北雄さんから指導を受ける「趣味の絵画サークル」の第1回作品展が、上安のゆっくり茶房「森のとけい」で開かれている。風景画や人物画など楽しみながら描いた多彩な作品が並んでいる。入場無料。 奥野さんは舞鶴で開く教室で指導して20年になる。昨年教室は一区切りをつけたが、引き続き指導を希望する市民たちがサークルを結成、今年1月から南公民館で17人のメンバーが自由なテーマで絵を制作し、奥野さんがアドバイスをしている。 作品展は伊根の舟家、自分の孫、茅葺き民家、花など油彩や水彩、パステルで描いた作品18点が並ぶ。世話人の竹内弘さん(81)は「みんなわきあいあいと楽しみながら描いています。今後も年に1度作品展を続けたい」と話す。10月12日から作品を入れ替える。同18日まで。火曜休み。午前10時〜午後6時。 【問い合わせ】電話76・1153、同店 写真=展示された絵画 |
2009年10月6日 |
アームレスリングチーム「鉄腕舞鶴」 メンバー4人が腕試し、全国大会出場へ アームレスリングチーム「鉄腕舞鶴」(松本隼介代表)のメンバー4人が、第3回京都府アームレスリング選手権の体重別クラスの男子個人戦で上位入賞し、11月に東京で開かれる全日本選手権への出場を決めた。世界チャンピオンや他チームの元へ出稽古をしてレベルアップを図り、府大会で3年連続優勝する選手も出るなど着実に力をつける。全国大会でも上位入賞をと意欲を見せる。 日本アームレスリング連盟が、腕相撲をルールに従って競技化したスポーツで、右腕、左腕のどちらでもエントリーでき、体重別に対戦する。腕力だけでは勝てず、スピードや集中力、手の使い方など技術が必要とされる。 四年前に「鉄腕舞鶴」が結成され、若者らが各地の大会に積極的に参加。最近では、明石市在住の世界チャンピンや大阪などのチームに出向き、練習や試合を重ねるなどして技術を吸収し、チーム内に広めている。今年は土曜夜の市などで一般参加の大会を開き認知されるようになり、入会者も増えて高校生3人を含むメンバー20人が競い合っている。 府大会は、建築業の古川修吾さん(33)=浜=が自己の体重より重いクラスの90キロ以下級の右で優勝▽会社員の濱野隆之さん(37)=下福井=が90キロ超級の右で3位▽漁業の浜崎康成さん(25)=野原=が80キロ級の右で2位、左で4位▽会社員の重村敦司さん(32)=八反田南町=が70キロ以下級の右で3位、左で4位。古川さんは3年連続優勝と3階級を制覇し、昨年の全国大会でも8位に入った。濱野さんと重村さんは初の全国大会への挑戦になる。 古川さんは「出稽古の成果で、これまで勝てなかった西日本チャンピンにも勝てるようになった。来年の府大会は舞鶴鉄腕の選手が全階級で入賞したい」と話す。 写真=府大会で活躍した古川さん(前列右端)らメンバーたち |
水源の森を守り続ける与保呂生産森林組合 百選保全活動コンクールで審査委員会特別賞 与保呂水源の森での植樹や整備活動などを続ける与保呂生産森林組合(土本訓正組合長、組合員98人)が、森林と水の普及啓発事業実行委員会が主催する「水源の森百選」保全活動コンクールで審査委員会特別賞を受賞した。土本組合長らが10月1日、浜の府中丹広域振興局で、竹内啓雄局長から賞状などを伝達された。 与保呂川の源流にあたり、市内に飲料水を供給する与保呂浄水場の水源にもなっている森は、林野庁から「水源の森百選」にも選ばれている。同組合は116ヘクタールの山林を所有し、1975年設立当初から下草刈りや間伐など手入れを続けている。 また、クマの人里への出没が多くなってきたため、それを防ぐためにエサとなるドングリなどの実をつけるコナラなどの広葉樹を植えてエサ場を作ろうと、与保呂楽しい村づくり推進委員会と協力して、2005年から植樹に取り組む。地域住民だけでなく、ボランティアの市民や企業なども参加し、これまで約千本を植えた。 土本組合長は「先輩たちから受け継いできた森林を私たちで整備し、次の世代につないでいきたい」と話していた。11月に約200本の苗木の植樹を計画している。 写真=府中丹広域振興局の竹内局長から賞状を伝達される土本組合長(中央)ら |
2009年10月2日 |
太平洋戦争中、舞鶴海軍工厰の知られざる技術史 舞鶴高専・岡本教授がコンクリート船研究論文に 舞鶴高専建設システム工学科の岡本寛昭教授(62)が、太平洋戦争中に鋼材不足を補うため、舞鶴海軍工厰で開発されたコンクリート船の建造経過や構造などを研究しまとめた。戦後は呉市の漁港で防波堤に転用され、いまも目立った劣化もなく利用されていることもわかり、同工厰の知られざる技術史と舞鶴発祥の近代化遺産に光を当てた。10月23日、鹿児島大学で開かれるセメント・コンクリート研究討論会で発表する。 コンクリート船は第一次世界大戦にヨーロッパで、第二次大戦は米国でも採用された。日本では舞鶴海軍工厰で開発されたことが以前から知られていたが、まとまった研究がなく、コンクリート工学を専門とする岡本教授が調査を進め初めて論文にした。 海軍省は1941年、エンジンを持たないコンクリート製油槽船の開発を同工厰に命じ、林邦雄技術中佐が中心となり、試作などを経て設計に着手。同工厰は鋼船専用造船所だったため、兵庫県曽根町(現・高砂市)に民間造船所を新設、派遣された水嶋実技手が指揮し、43〜44年に4隻(長さ58メートル、幅8.5メートル、高さ6.5メートル)を完成させた。続いて800総トンの石炭輸送を目的に、自走式貨物船4隻(長さ60メートル、幅10メートル、高さ6メートル)を作った。 セメントと砂を手で練り込み、型枠内に打ち込み成型する鉄筋コンクリート方式で造られ、厚さは11〜20センチ。建造の計10隻は近海輸送に利用されたが、鋼船に比べて重く、油槽船は満載時に船体が海中に没し、速度が遅いなど利用が敬遠されるようになった。 終戦直後、座礁沈没したものもあるが、石油補給タンクや瀬戸内海で物資輸送に活用され、50年には貨物船2隻が呉市の安浦漁港で防波堤に転用された。その船の実地調査を実施したところ、65年経過したいまも十分な強度を保ち、大きな劣化も進んでいないことが明らかになった。同漁港には舞鶴海軍工厰で開発されたとの説明看板が立つ。 岡本教授は「短期間に開発・実用化し、いまも強度をもつ当時の技術力は大変なもの。舞鶴海軍工厰を戦争の視点ばかりではなく、ここで生まれたすぐれた技術を産業遺産として後世に伝えたい」と話している。 写真左=呉市の安浦漁港で防波堤に転用されているコンクリート船(岡本教授提供) 写真右=岡本教授 |
10月27日、岡田中学舞台公演でプロと共演 生徒らダンサーから直接指導のダンス特訓 10月27日に岡田由里の岡田中学校(舩本忠成校長)で開催されるプロダンサーたちの舞台公演に向け、同校で9月28日、ダンスのワークショップが開かれ、共演する全校生65人が、来校したダンサーたちの指導でボディクラップと呼ばれるダンスを体験した。最後には全員で音楽に合わせて、手や足を打ち鳴らしリズミカルな動きを見せた。 文化庁主催の舞台芸術体験事業で、プロの公演を鑑賞すると共に共演の機会も設けられ、応募した各地の小中学校で巡回される。岡田中は1昨年は合唱、昨年はオペラ公演で生徒たちも出演した。今回は舞台などで活躍するダンスグループ「リズム・コレクション」(東京都新宿区)が来演する。 この日は同グループの四人が、演じる寸劇で共演する生徒の指導のため来校。足をベースドラムなど体全体を楽器にして、手や腿などを叩いて音を出しリズムを取って踊るボディクラップを実演した後、キューバの打楽器カホンの演奏に合わせ、各学年に分かれた生徒たちが、異なる動きの振り付けを受け、群舞のシーンに挑戦した。 また、プロと一緒にステージに上がる役柄に五人が選ばれ、さらに激しい動きの特訓を受け、今後の自主練習用のDVDも渡された。その1人、3年生の藤崎正洋君は「リズムが早くて難しいですが楽しかったです。本番までにがんばって覚えたい」と話していた。映画「あずみ」で主演の上戸彩さんに殺陣の指導をしたコレクションのリーダー、浅井星光さんは「生徒たちはリズム感がよく、覚えが早いのでびっくり。当日の共演が楽しみ」とした。 公演は27日午後1時半から。地域の人たちも来場できる。 写真=ボディクラップと呼ばれるダンスを体験する生徒たち |
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