舞鶴市民新聞社の運営する舞鶴市近郊ローカルニュースサイト
      Web みなと舞鶴    http://www.maipress.co.jp
現在地は?
ホーム>> 過去のトピックス >>2009年11月
2009年11月27日

元字行永会、地域を調べ後世へ伝えよう
絵図や写真も掲載して年内完成予定「行永史」
 元字の行永地区の縁故者らで組織する元字行永会(工原正通総代)が、地域の歴史を書き伝えようと、「行永史」の本づくりを5年がかりで取り組んでいる。水害による災害や産業、教育、年中行事、海軍の軍用地や都市化への変遷などの項目ごとに、編纂委員らが資料収集や聞き取りなどをして、絵図や写真も掲載して約400ページにまとめる。本は年内に完成の予定。12月4日には記念講演会を開く。  与保呂川と椿川と寺川のつくる平地が行永の歴史を繰り広げた舞台とされ、田辺藩時代には米の石高が藩内第1となり豊かな実りをもたらした農村だった。1884(明治17)年には、余部上村や与保呂村など12村を含めて行永村と呼ばれ、続く89(同22)年の町村制の施行で、倉梯村に名称が変更されたり、大字名も行永から変わった地区もある。  行永の歴史を地元の小学校で住民たちが何度か話したのを機に、地域をもう一度調べ直し、形にして後世に残そうと、元字の集会所の管理や行事を主催する元字行永会で2004年、郷土史の作成を決定。舞鶴市文化財保護委員会会長を務める山内羔児さん(77)=行永東町=を委員長に、編纂委員会(5人)を設立した。  行永村の生い立ち、産業、教育などの各項目ごとに、古老から聞き取りや原稿の執筆を始め、話し合いを重ねた。昭和初期に書かれた倉梯村史を参考に、市街地へと変貌する昭和・平成の姿も書き加えたほか、村の集会記録の資料や写真なども掲載。明治に海軍の病院と住宅地の建設のための用地の強制買収、与保呂川の洪水による災害の苦難の歴史も記す。  山内さんは「歩んできた昔と今の姿を書き留めておくことは、今後の行永を考える上で意義あることと思います」と話している。本はA5判。京都府地域力再生プロジェクト支援事業の補助を受け350部作成し、元字行永会の会員180人に配布する。  また、発刊記念事業として11月から講演会を開いている。12月は4日午後1時半から行永公会堂で、遺跡と古墳をテーマにする。来年2月まで月1回開催予定。だれでも来場できる。入場無料。

写真=明治6年作成の行永村見取り図を見て話し合う編纂委員ら
特養ホームで食事提供ボランティア
「一天張」店主ら、お年寄りにすし振る舞う
 伊佐津の割烹・すし店「一天張」の西脇茂樹店主(62)らが、お年寄りたちに握りたてのすしを食べてもらおうと、11月23日、布敷の特別養護老人ホーム「グレイスヴィルまいづる」で、食事提供のボランティア活動に取り組んだ。福祉施設で目の前ですしを握って提供するのは珍しく、この日を楽しみにしていたお年寄りたちは、新鮮なネタのすしを満足そうに頬張っていた。  家族が高齢者福祉施設でお世話になった体験を持つ西脇さんは、仕事を通してお年寄りたちに喜んでもらえるボランティアをする想いを持っていた。その申し出を受けた同まいづるで初めて実施された。食材の費用も全て西脇さんが持った。特養ホームでは、すしを食べたい利用者には店に付添い行くこともあるが、多くの人が一度に食事することはできない事情がある。  この日は西脇さんら5人が訪れ、入所利用者の内、希望するお年寄り35人分のネタとごはんを用意。ホールがすし店に早変わりし、集まったお年寄りを前に次々とタイやエビなどのネタを握った。女性利用者は「きょうを楽しみにしていました。とてもおいしいです」と話していた。  西脇さんは「親が特養ホームでお世話になったことがあり、何かお返しをしたいと思った。喜んでもらえてこちらもうれしい」とし、お年寄りたちから「来年も来てください」と声を掛けられていた。

写真=お年寄りたちの目の前ですしを握る西脇さんら
2009年11月24日

今年8月に亡くなった楯さんを偲び
12月2日から「キラキラ輝く命の絵手紙展」
 今年8月に66歳で亡くなった日本絵手紙協会公認講師の楯洋恵(ひろえ)さん=余部上=を偲ぼうと、ともに絵手紙を楽しんできた友人と指導者たちが、追悼展の準備に取り組んでいる。楯さんは次々と送った多数の絵手紙に、がんの治療を受けながらも前向きに生きる姿を、力強い絵と言葉で表現し周囲の人を元気づけた。交流する人たちが楯さんからの絵手紙を寄せ、12月2日から桃山町のカフェハナノキで「キラキラ輝く命の絵手紙展」を開く。  2005年、近所の小原清子さんに誘われ、南公民館の講座に出掛けたのが絵手紙との出会い。指導する公認講師の北川節代さん=丸山口町=の勧めで、2人は講師の資格の取得を目指し、2年前から大阪市の教室へ1カ月に1度通い、西日本各地から来る愛好者たちと学び、絵手紙の交流も広がった。  そんな中、がんが見つかり病院に入院をし、退院後も抗がん剤治療を受ける日々を過ごす。しかし、明るい性格も相まって周囲に弱音をはかず、講師の夢を叶えようと生き甲斐に打ち込み、生きる喜びとエネルギー溢れる絵手紙を描いた。入院中も絵筆を握り同じ病の患者たちを励まし、教わった患者の中には退院後やり取りをする人も。今年4月2人は念願の資格を取り、自宅で教え始めた矢先に亡くなった。  残された多くの絵手紙を見てほしいと、小原さんと仲間たちが追悼展を企画、市内はじめ四国や岡山などの交流者たちが楯さんから送られたハガキなどの絵手紙約500点を寄せた。治療を受けた舞鶴医療センターに展示されているものも借りた。どれも力強い線と言葉で深い印象を与えている。  生命力を感じさせる赤いニンジンの絵に「今やりたいこと一生けんめい」、冬に咲くスイセンの花の絵には「元気だよってさけんで見る」、赤れんがのトンネルの絵に「トンネルのむこうに夢が見える」と言葉を添える。巻紙には絵手紙の楽しさの長文も綴った。  北川さんは「言葉が湧き出るようで、4年間にこれだけの枚数を描くことはまれなことです。病気になってからの絵手紙には、1日1日精一杯生きる想いが伝わり元気をもらいます。楯さんの絵手紙から何かを感じてもらえれば」と偲んでいる。小原さんは「楯さんの絵手紙は、言葉にとても魅力があり色彩も鮮やかです。いつかは自分で個展をやりたかったのでは。天国で『恥ずかしい』と言っているかもしれません」と話し、楯さんの想いを継いで絵手紙の輪を広げている。  展示は12月6日まで。午前10時〜午後7時(最終日は午後5時)。会場のハナノキ(電話62・1930)はウィズビル2階。

写真左=楯さんが力強く描いた絵手紙の数々
写真右=故・楯洋恵さん







舞鶴と福知山の小学生チアダンス2チーム
関西代表で全国大会へ、ともに3位入賞目指す
 11月29日に東京都内で開かれる第9回全日本チアダンス選手権大会に、舞鶴と福知山の小学生でつくるチアダンスチーム2組が、関西代表として出場する。2チームとも3位入賞を目指している。  ダンスインストラクターなどを務める川井千枝さんの主宰するカワイダンスエージェンシーで学ぶ教室生の内、小学4、5年生12人の「ミニベリーズ」、小学2〜6年生10人の「ストロベリーズ」が、関西予選大会・ポンポン・ジュニア部門に出場。35チームの中でミニベリーズが2位、ストロベリーズが3位で全国大会への出場権を得た。  2チームは身体能力が高く、チームワークのよさを特徴としている。予選では元気に笑顔で踊ること、動きが全員揃っているかなどを審査された。川井さんは「関東のチームが強いが入賞を目標にみんながんばっています」と話している。

写真左=関西予選2位の「ミニベリーズ」
写真右=同予選3位の「ストロベリーズ」
2009年11月20日

吉原小の児童、メッセージ添え鉢植えパンジー
校区内の一人暮らしのお年寄りにプレゼント
 東吉原の吉原小学校(江宮文夫校長、70人)の児童たちが11月16日、自分たちで育てた鉢植えのパンジーを校区内の一人暮らしのお年寄りにプレゼントした。  児童たちは、吉原子育て協議会(山尾清明会長)の「花いっぱい運動」に協力して、パンジーの苗や鉢などの提供を受け、校内で約280鉢のパンジーを育て黄色い可憐な花を咲かせた。鉢には「いつまでもお元気で」「体を大切に」と書いたメッセージを添えた。  児童たちは、同協議会会員や民生児童委員、老人クラブ員らと一緒に、手分けして、95軒のお年寄り宅を訪問。「お元気ですか」などと言葉を掛けて、鉢を手渡した。また、プランターでもパンジーを育て、校区内に設置した。

写真=お年寄りにパンジーを手渡す児童
来年1月17日まで、市郷土資料館で企画展
没後150年「郷土の偉人―野田笛浦―」
 江戸後期に田辺藩で家老を務め、教育の振興などに尽くした野田笛浦(てきほ)(1799〜1859年)の没後150年を機に、企画展「郷土の偉人・野田笛浦│」が、北田辺の市郷土資料館で開かれている。市内にたくさん残る書や屏風、本などの資料で多くの文化人と交流した笛浦の業績を紹介している。  田辺藩に生まれた野田笛浦は13歳で江戸に出て、藩から学費を支給されて勉学に励んだ。文政9(1826)年に清国の商船が遠江沖に漂着した際、清国人との筆談の記録が出版され一躍名を知られた。52歳で帰藩して8代藩主の側用人、9代藩主の家老を務め、藩校の明倫館の整備と海防に尽くした。  企画展には市指定文化財など約30点を展示。筆談の記録「得泰船筆語」、笛浦の筆によるものでは、安政3(1856)年正月に詩を書いた屏風、明倫小学校の前身の明倫館の係員の詰所の「蔵修寮」の扁額などが並ぶ。来年1月17日まで。入館無料。途中展示替えもする。  関連企画として11月23日午後1時から、野田笛浦ゆかりの西地区の寺院などを巡る。案内役は市文化財保護委員の加藤晃さん。応募は19日に締め切った。12月5日午後1時からは特別講演「野田笛浦 没後150年を偲ぶ」。会場は西公民館。講師は同委員の高橋聰子さん、加藤さん、元高校教諭の公文公雄さん。定員50人(先着順)。無料。
【問い合わせ】電話75・8836、同館

写真=笛浦の筆による詩を書いた屏風
2009年11月17日

舞鶴商議所「一店逸品」づくり事業
店の魅力発信、商店街ガイドブック作成へ
 舞鶴商工会議所が、市からの委託を受けた商店街「一店逸品」づくり事業で、商店街ガイドブックの作成に取り組んでいる。市内8商店街と市と連携しプロジェクト実行委員会を立ち上げ、参加申し込みのあった117店舗のこだわりの一品やサービス、商店主にまで焦点を当てて紹介する。これまで知られていない商品なども掘り起こし、各店の魅力の発信と新商品の開発につなげたいとする。12月内に完成の予定。  同会議所は昨年、「商人応援事業」として各店を回って課題や要望を聞き取り、専門のアドバイザーを派遣して支援する活動を実施。その延長として個々の店の魅力を発信するためのガイドブックの作成を決め、8商店街の代表、市、経営企画などに携わるアドバイザー、デザイナーらで6月、実行委員会を組織した。  8商店街の約250店舗から117店が掲載の参加を申し込み、会議所職員やアドバイザーらが9月〜10月にかけ各店を訪れた。各店から掲載を希望するこだわりの一品やサービスを取材したほか、アドバイザーらが店のアピールポイントを掘り起こすなどした。  そうした作業を元にA4サイズの原案の冊子を作成し、委員たちがタイトル名や構成内容を話し合ったり、掲載予定の数商品の品評などをした。女性にも手に取ってもらいやすいように、柔らかなイメージの表紙とタイトルを考案。東地区はノスタルジックなどの特徴を、西地区は歴史的な魅力を切り口にした紙面づくりに取り組む。  4、5000部発行の予定で市内の観光、宿泊施設などに無料で配布する。また、ホームページなどでも掲載したいとする。同会議所は「知る人ぞ知るユニークな商品も紹介でき、商店街の再発見のガイドになる。また新しい商品開発のヒントや意欲にもなれば」としている。

写真=掲載商品の品評をする委員たち
「愛」テーマに舞鶴かまぼこ知ろう館活用協
かま板『絵と文字』大賞に高宮さん(吉野)
 舞鶴かまぼこ知ろう館活用協議会(高野真一会長)が創設した「舞鶴かま板『絵と文字』大賞」の表彰式が11月15日、円満寺の舞鶴グランドホテルで行われ、大賞を受賞した吉野の高宮武久さん(69)ら入賞者に賞状などを贈った。  かま板大賞は、舞鶴蒲鉾協同組合と市民グループなどでつくる同協議会が、地域ブランドの舞鶴かまぼこに親しんでもらう活動の一環として創設。舞鶴かまぼこの板に、「愛」をテーマに絵と文字を描いた作品を募集した。  作品は市内外から高校生を含む大人100点、中学生3点、小学生50点、幼児39点の計192点の応募があった。洋画家で二元会常任委員の山根由一さんを審査委員長に審査を行い、大賞のほか、特別賞2点、スクール大賞の中学生の部1点と小学生の部2点、優秀賞の幼児の部2点の入賞作が決まった。  大賞に輝いた高宮さんの作品は、かまぼこと日本酒を徳利から杯に注ぐ手元が描かれ、「愛しい女房よ 今宵は朝まで飲み明かそう」のメッセージを添えている。10年以上、趣味で油絵を描いているという高宮さんは「受賞にはびっくりしました。家事や子育てなどをまかせきりだった妻に、感謝の気持ちを込めて描きました」と話していた。  表彰式では、高野会長から受賞者に賞状と賞品のほか、バスの1日フリー乗車券などの特典の付いた「かまぼこ手形」が贈られた。応募作品は、12月20日から来年1月20日まで、伊佐津の西駅交流センター内に12月にオープンする観光ステーションに展示される。  大賞を除く入賞者は次の皆さん。  ▽特別賞=山口朝子(亀岡市)井野玲子(高野由里)▽スクール大賞・中学生の部=四方慶明(矢之助町)▽同・小学生の部=岡田裕樹(丸山町)大塚花夏(亀岩町)▽優秀賞・幼児の部=斉藤蓮(境谷)中田朋乃花(下安久)

写真=かま板大賞に輝いた作品を手にする高宮さん
2009年11月13日

田井地区の愛宕神社・金比羅宮・秋葉神社
「お空の3社」一度に遷宮、集落近くの 山の下に移す
 大浦半島の田井地区は、山の上にあった愛宕神社と金比羅宮と秋葉神社の3社を、このほど田井八幡神社近くに遷宮した。標高250メートルの通称「西山」に3社は祀られていたが、建物の老朽化とともに、住民の高齢化で坂道を参拝するのが困難になり、歩いて行きやすい集落近くの1カ所に移した。古くから漁業を基幹産業とする地域だけに、いまも住民たちの厚い信仰を集めている。  愛宕神社と秋葉神社はともに、火災を防ぐ火伏の信仰で知られる。金比羅宮は海上安全を祈願する漁業者たちと縁が深い。田井では3社に関する由来などは残されていないが、江戸時代ごろからこの地にあったと住民たちに伝わり、山の上にあることから「お空の3社」と呼ばれている。大漁を祈願する集まりのため、昭和8年にこもり堂が増設された。  風雨にさらされ神社の建物が老朽化するとともに、坂道を歩いて30分かかることから、高齢者の参拝が難しくなってきたため、3社をまとめて山の下に移すことにしようと、長年住民たちでその費用を積み立て遷宮を実現した。今夏から田井八幡神社近くの場所を整地し、石造りの鳥居を建て、その奥に左から秋葉、金比羅宮、愛宕、それに付随する太郎坊と二郎坊の総檜造りの社を安置した。  区長の水上隆夫さんは「3社はいまも年配者にとっては心の拠り所になっています。ようやく念願がかないました」と話している。

写真=遷宮で新しくなった鳥居と三社
舞鶴でトンボ・オナガアカネを下東で初確認
大陸から風に乗って飛来、虫の会の安川さんが採集
 ロシアなどからの大陸から風に乗って日本海側に飛来するトンボのオナガアカネが、舞鶴で初めて確認された。丹後・若狭虫の会事務局長の安川謙二さん=余部下=が10月21日、上東で採集した。はるばる海を渡ってくるトンボに、10年越しで出会えることができた。  オナガアカネはロシアや朝鮮半島などに生息している。体長は3.5センチほどで、日本のアキアカネより小さい。9月下旬から11月下旬、強い北西の季節風に乗り飛来し、島根県から富山県にかけての日本海側で見ることができるが、太平洋側では記録がない。日本に到着しても幼虫は採集されていないことから、定着していないと考えられている。  甲虫調査をする安川さんは、舞鶴にも飛来していると10年前から考え、いそうな場所を教わり採集に出掛けた。10月20日には京丹後市網野町でオナガアカネのメス1匹、同じく大陸から来るタイリクアキアカネのオス1匹、翌21日に上東の田んぼでオナガアカネのオス1匹を捕まえ、後日専門家に確認してもらった。  安川さんは「舞鶴とその近辺では確認されていなかったので、1度採ってみたいと思っていた。10月の台風18号の風に乗ってきたのかも」と話す。同虫の会の会報で報告する。

写真=体長3.5センチのオナガアカネ(下)。上は日本のアキアカネ
2009年11月10日

高専ロボコン全国大会へ3年連続11回目の出場
舞鶴高専チームが2台のロボットがダンスを踊る
 11月22日に東京都内で開かれる高専生のロボットコンテスト2009全国大会に、舞鶴高専チームの創造技術研究会が3年連続、11回目の出場をする。2台の歩行ロボットがカップルを組んでダンスを踊る競技課題に、舞鶴高専の平安時代の男女をイメージしたロボット「鶴恋慕(カクレンボ)」は近畿地区大会で、見事なパフォーマンスを披露して会場を沸かせ、「ベストカップル賞」を受賞し出場権を得た。  「鶴恋慕」は、平安貴族をイメージした男子のロボット、巫女をイメージした女子のロボットのカップル。高さは約1.3メートル。戦いから戻った男が女に再会し、髪飾りのプレゼントをする物語の設定の中で、無線で操縦する男のロボットと、自動制御の女のロボットが動きを合わせ踊る。近畿地区大会ではベスト8で敗退したが、2台が扇子を手に5回転するパフォーマンスを見せ高い評価を受けた。  チームメンバーは電子制御工学科5年の西本淳一さん(20)と赤松陽介さん(同)、同4年の藤田雅彦さん(18)。アルミなどを主な骨組みとし、人の動きに近づけるため上半身には関節部分を多様した。ダンスなどの制御プログラムづくりに時間がかかった。  藤田さんは「自然な踊りの動きができるロボットができた。全国大会でも最も観客を沸かせたチームに与えられるロボコン大賞を目指したい」、リーダーの西本さんは「地区大会では断トツのパフォーマンスで異色の存在のロボットでした。全国でも観客に楽しんでもらえれば」と話していた。

写真=2台のロボットと出場チームの学生たち
女布の洋画家・森下さんが地元で6年ぶり油彩画展
11月15日まで「サンムーン」、パリの街並みやエーゲ海
 女布の洋画家、森下一夫さんが地元で六年ぶりとなる油彩画展を、浜のギャラリー・サンムーンで開いている。パリの街並みやエーゲ海などを明るい色調で描いた約30点が並ぶ。11月15日まで。  森下さんは1948年、岡田地区の滝ケ宇呂の生まれ。高校卒業後に独学で油絵を学んだ。取材旅行でスペインなどを訪れ、街並みの光を表現しようと研究し、同国アンダルシア地方の白い壁の家々を描いた作品で、画家の登竜門となる現代洋画精鋭選抜展に入賞。全国の百貨店などで作品展を開く人気作家となっている。  帰郷後もイタリアなどを取材し、精力的に創作と発表を続ける。今回はパリのシャンゼリゼのカフェで寛ぐ人々、エーゲ海のミコノスの青い海と白い家並みなど、現地で感じた光と雰囲気を作品で伝えている。14、15日に画廊に滞在する。午前10時〜午後7時(最終日は午後5時)。
【問い合わせ】電話63・4858、サンムーン

写真=エーゲ海などを明るい色調で描いた作品
2009年11月6日

東・西図書館で「おはなし玉手箱」が活動10年
想像力育み、物語の世界へ「ストーリーテリング」
 世界の昔話などを覚えて子供たちに語って聞かせるストーリーテリングの活動を、市民でつくるサークル「おはなし玉手箱」(杉浦千恵子代表)が、東・西図書館で続けて今年で10年を迎えた。相手の顔を見ながら直接語りかけることで物語の世界へと誘う。子供たちは想像力を刺激され、ハラハラドキドキするなどの表情を浮かべている。メンバーは5人と少ないが、子供たちとお話を楽しむ一体感を得ている。  ストーリーテリングは、文章に視線を落とす絵本の読み聞かせと異なり、語り手は物語を覚えて自分のものとし、子供の目を見ながら語りかけることで、表情が変わる様子も分かる。照明を落とした部屋にろうそくの火を灯すことで集中して話に聞き入り、想像力を育てる心のコミュニケーションともなっている。  西図書館のストーリーテリング講座を受けた市民が、1999年にサークルを結成。当初は季節ごとに活動していたが、2002年から偶数月は東、奇数月は西の図書館で、毎月第3土曜日、4歳以上の幼児と小学生の部に分けて行う。10人以上の子供が訪れる日も。小学校などでも依頼を受け語ることもある。  メンバーは女性の5人。ジャマイカ島の民話「アナンシと五」、岩手県の昔話「なら梨とり」、グリム童話など、1人が20話ほどのレパートリーを持つ。月1回の練習会で感想を話し合い、語りの力を磨く。花田智子さんらは「自分も苦しい時にお話の中から力を得て助かっています。昔話の力を改めて感じ、かそけき行為ですが今後も続けたい」とする。  杉浦代表は「子供たちに話を届けて幸せな時間を過ごしてもらい、心のどこかに温かいものが残れば」と話す。11月は21日午前10時半から西図書館で。入場無料。メンバーも募っている。
【問い合わせ】電話62・0190、東図書館

写真=子供たちの目を見て語りかけるメンバー=東図書館で
12月2日に総文で、中国琵琶奏者のエンキさん
ピアノの加羽沢さんとジョイントコンサート
 来日して14年になる中国琵琶奏者のエンキさんが、12月2日に総合文化会館で開かれるピアニストの加羽沢美濃さんとのジョイント・コンサートを前に、主催の舞鶴市文化事業団の瀬野義信理事長らをこのほど表敬訪問し、コンサートへの意気込みを述べた。  エンキさんは中国大連市生まれ。琵琶コンクールで優勝し、国立遼寧省歌舞団で活躍。来日後は大阪教育大学大学院で学び、ファッションショーやラジオ番組にも出演した。演奏活動では中国の民族楽器で最も演奏が難しいとされる中国琵琶を超絶技法で操り、他の楽器とのセッションにも取り組む。  姉妹都市の舞鶴市でもこれまで2度公演し、市民とも顔馴染みになっている。表敬訪問でも市民と懇談、演奏も披露した。「第2のふるさとである舞鶴で音楽を通して交流できることは幸せです」と話す。  ピアノの加羽沢さんは演奏活動や映画などの音楽担当をするほか、作曲家としても活躍。NHK―FM「名曲リサイタル」の司会を担当する。12月2日は2人のオリジナル曲などを演奏する。入場料は4800円(全席指定)。
【問い合わせ】電話06・6762・6130、MIN―ON関西

写真=主催の市文化事業団への表敬訪問で演奏するエンキさん
2009年11月4日

本社など後援「MOA美術館舞鶴児童作品展」
奨励賞に奥田君(絵画)と大上君(書写)
 第15回MOA美術館舞鶴児童作品展(財団法人エム・オー・エー美術・文化財団主催、舞鶴市民新聞社など後援)の入賞・入選作が決まった。最優秀のMOA美術館奨励賞は、絵画の部で奥田和貴君(中舞鶴小6年)、書写の部で大上凌君(神崎小6年)が受賞した。  子供たちの創作活動を奨励し、豊かな創造性を培うことを目的にした作品展。市内の小学生を対象に絵画と書写の作品を募集して開かれ、今回は絵画114点、書写138点の出展があった。  作品展は、21日午前10時〜午後3時、浜の市商工観光センター5階のコンベンションホールで開かれる。午前11時から表彰式が行われる。
 入賞・入選者は次の皆さん。
 【絵画の部】MOA美術館奨励賞=奥田和貴(中舞鶴小)▽舞鶴市長賞=石澤千連(朝来小)▽舞鶴市教育長賞=千歳惇人(吉原小)▽舞鶴市民新聞社賞=窪田智樹(与保呂小)▽金賞=山本千沙姫(倉梯小)▽銀賞=岡田瑞希(志楽小)▽銅賞=堀田悠葵(高野小)▽入選=石澤凛香、北大輝(以上朝来小)山内麻莉乃、丸山眞里奈(以上新舞鶴小)土屋花菜子、堀尾友美(以上中舞鶴小)
 【書写の部】MOA美術館奨励賞=大上凌(神崎小)▽舞鶴市長賞=磯野早織(三笠小)▽舞鶴市教育長賞=青柳祐花(倉梯小)▽舞鶴市民新聞社賞=谷口航(中筋小)▽金賞=清水はる香(中筋小)▽銀賞=岩見望永(倉梯小)▽銅賞=筒井舜平(大浦小)▽入選=金子忠親(朝来小)坂本佳奈美(三笠小)山崎華代(倉梯小)藤本春香、堀家千和里(以上神崎小)舞田結菜(大浦小)

写真左=大上君(神崎小6年)の書写作品
写真右=奥田君(中舞鶴小6年)の絵画作品
丹精込めて育てた菊、見事な花を咲かす
浜町の主婦の今村さんが自宅ガレージで展示
 菊づくりを始めて25年になる浜町の主婦、今村文子さん(60)が、自宅ガレージで小さな菊花展を開いている。古典的な江戸菊、手鞠菊、大菊などを3本仕立てや懸崖(けんがい)づくりにするなど手をかけて世話を続ける。丹精込めた多くの菊が白や黄色などの花を咲かせ、通りかかった人たちも見事な花に見入っている。  人から苗をもらったののがきっかけ。一時止めていたが再開し、4年前まで活動していた菊花同好会で、愛好家から育て方を教わり試行錯誤も重ねて、毎年苗づくりから挑戦している。殺菌と殺虫の消毒、大きな鉢への植え替え、葉と花のバランスを考えての肥料やりなど気が抜けない世話が続く。  いまでは嵯峨菊、管物菊など約80鉢を庭に置き、ぼん天や達磨作りなどの形に仕上げる。約20年前から一部の鉢を浜の総合文化会館前に、職員の依頼で置いている。自宅では2003年から花の時期にガレージに展示し、道行く人にも楽しんでもらっている。今年は例年より1週間早く咲きだした。  今村さんは「重い鉢を動かすのは重労働ですし暑い夏の作業は大変。でも、咲いた時の達成感がその大変さを忘れさせてくれます。やっと2、3年前から見ていただける花ができるようになりました」と話している。11月10日ごろまで見頃が続く。

写真=手をかけて世話をして育てた菊と今村さん
サイトマップお問い合わせメールマガジンお申込み
当サイトに掲載されている情報・画像を、無断で転用・複製することを禁じます。
Copyright © maizurushiminshinbun all rights reserved.