舞鶴市民新聞社の運営する舞鶴市近郊ローカルニュースサイト
      Web みなと舞鶴    http://www.maipress.co.jp
現在地は?
ホーム>> 過去のトピックス >>2010年6月
2010年6月29日

本社など後援で7月17日「地球のステージ」
精神科医の桑山さん(山形市)がライブ、12日から写真展も
 紛争や貧困の中にあっても笑顔で生きる子供たちの姿を知ってほしいと、世界各地で医療支援活動をする精神科医の桑山紀彦さん=山形市在住=のライブ「地球のステージ」が、7月17日午後6時半から浜の市商工観光センターで開かれる。これまでに出会った人々や世界で起きている現実を、自作の歌と映像で伝えている。活動に共感した市民が企画、協力の輪が広がっている。12日から北吸の市役所ホールで、パレスチナ・ガザの活動を撮影した写真展を開く。舞鶴市民新聞社など後援。  桑山さんは東ティモールなどの紛争地やイラクでの地震の被災地などで、心に傷を負った人たちのケアを中心として医療支援に取り組む。この20年間に約60カ国を歩き、NPO法人地球のステージを設立し、パレスチナに現地事務所も開設した。  その一方、堅苦しい講演形式でなく、現地で撮影した映像とメッセージを込めた自作の歌でライブ活動を1996年から全国各地で始めた。昨年は開業するクリニックでの診察のかたわら、250カ所を回った。  舞鶴で主催する実行委員会代表を務める森の橋本希久子さん(54)が昨年7月、京丹後市での公演を見て心を動かされた。獣医師の夫、久典さんが新しい生き方を求めて医院を閉め、畜産振興のため国際協力機構(JICA)の派遣でアフリカ・ザンビア共和国とバングラデシュで活動したこと、そしてザンビアへの2度目の派遣の2006年、志半ばで現地で亡くなった経験が重なった。  公演は1〜5番のシリーズの内、ソマリヤやガザなどの様子を伝える一番を演じる。友人や市民グループなどの支援を得て、協賛金の呼びかけやチケット販売に協力が広がっている。ライブに先立つ12日〜16日は市役所1階で、09年1月の停戦期間中のガザでの活動の写真を展示する。  橋本さんは「戦争で親を亡くした子供たちも登場しますが、助け合う気持ちや夢を持っている姿に、日本とどちらが心が豊かなのかと思えてしまいます。子供から大人まで勇気を与えることができるライブを見て、平和のことを考える機会にしてほしい」と話す。  料金は大人1000円、高校生以下500円。チケットの申し込みは橋本さん(電話090・5665・1902)。託児もある(1人300円、事前予約を)。

写真左=空爆を受けたガザの建物(NPO法人地球のステージ提供)
写真右=桑山紀彦さん
ピティナ・ピアノコンペティション舞鶴地区予選
市長賞に堀尾さん(中舞鶴小)、京都地区本選へ37人
 社団法人全日本ピアノ指導者協会=略称ピティナ=舞鶴支部(竹内晴代支部長)主催の第34回ピティナ・ピアノコンペティション舞鶴地区予選が6月27日、浜の総合文化会館で開かれ、幼稚園児から高校生がピアノの演奏技能を競った。  舞鶴地区予選には、デュオ(連弾)の部の3組6人を含む98人が出場。年齢別カテゴリーで、各課題曲を演奏して審査を受けた。審査の結果、京都地区本選(8月7日〜同11日、京都市山科東部文化会館で開催)に出場するデュオ3組6人を含む37人が決まった。  また、成績優秀者に特別賞が贈られた。特別賞の受賞者は次の皆さん。  舞鶴市長賞=堀尾公香(中舞鶴小)▽舞鶴市教育長賞=内海友里(倉梯小)▽JEUGIA賞=中村涼(倉梯小)▽カワイ賞=山口美香(倉梯小)▽ピティナ舞鶴支部賞=齋藤咲良(福井小)▽検定の部優秀賞=大槻美奈(青葉中)

写真=記念撮影する特別賞受賞者ら
2010年6月25日

秋に開催の第19回東アジアホープス卓球へ
一条ク・内藤選手(新舞鶴小6年)が日本代表に
 一条卓球クラブ(小畑喜生代表)の内藤雅明選手(11)=新舞鶴小6年=が、秋に開催される第19回東アジアホープス(小学校6年生以下)卓球大会の日本代表に決まった。中国や韓国など八カ国が出場予定の大会で、団体戦、個人戦(シングルス)で、アジアの強豪に挑む。  日本代表選考会が6月19、20日、栃木県・鹿沼総合体育館であり、各都道府県予選1位の選手、昨年度の全日本選手権ホープスの部上位進出選手ら66選手が出場して、日本代表10人の枠を争った。  内藤選手は、1月の府予選1位で出場した。12グループに分かれての第1ステージ(各グループ5、6選手によるリーグ戦)を3勝1敗で通過。さらに各グループ上位2選手の24選手が6グループに分かれての第2ステージ(各グループ4選手によるリーグ戦)は、3戦全勝で1位となり、上位6選手に入り、日本代表に決定した。  第2ステージでは、昨年度の全日本選手権カブの部(小学4年生以下)で優勝した木造勇人選手(愛知・美崎ク)を3―2のフルセットの末に破った。実力は1ランク上と見られていた木造選手に対して、堂々と互角に渡り合っての勝利だった。  一条卓球クから東アジアホープス大会の日本代表になったのは、第12回大会の上田仁選手(現青森大)以来2人目。上田選手は、青森山田中学・高校と進み、高校時代には全日本選手権ジュニアの部の二連覇を達成している。  8月下旬の日本代表合宿の後、大会に臨む内藤選手は「いつも通り最後まであきらめずに日本代表として頑張りたい。また、大会では強敵のアジアの選手と戦い、しっかり勉強したい」と抱負を話す。  小畑代表は「選考会では、毎日の練習通りに粘り強く戦い、120%の力を発揮した。レベルの高いアジアの選手と戦い、実力アップにつなげてほしい」と期待している。

写真=東アジアホープス日本代表に決まった内藤選手
来年10月に舞鶴で国民文化祭、豊かな個性結集
大型記念オブジェ制作へ小学生も協力し陶板づくり
 来年10月に舞鶴で開かれる第26回国民文化祭・京都2011を記念して、市内在住のアーティストたちが中心となって大型記念オブジェを制作する。その作品に多くの子供たちや市民に関わってもらおうと、陶芸家たちが小学校を巡回して陶板づくりを指導している。小学生たちは思い思いのかたちの陶板に仕上げている。  同文化祭の赤れんがアートフェスティバル事業の1つとして、未来への希望を託したイメージで「始まりの時」と題した作品をつくる。高さ5メートル、幅4メートルの卵型の形をし、周囲に陶板を張り付ける。舞鶴在住の作家グループ「アノ・ソノ・アート」が制作し、北吸の市役所前の芝生に設置する。  陶板1100枚の内、全20校の小学校を回って約900枚を作ってもらう。今月から陶芸家3人が手分けして各学校を訪れている。6月21日は成生在住で同フェスティバル企画委員長の高井晴美さんが、地元の大浦小で3年生15人に指導。子供たちは粘土を15センチ四方の板に伸ばし、竹ベラで星やリボンなどの形にし、土をつけて自分の顔や花などを描いた。  3年生の野村幸吉君は「細かい部分が難しかった。みんなに見てもらえるのは恥ずかしいけれど少しうれしい」と船の陶板を作った。高井さんは「子供たちの作品は個性があっておもしろい。もらったエネルギーを作品に結集させたい」と話す。  陶芸館でも小学4〜6年生を対象に陶板づくり教室を随時開く。来年3月末までに色付けし焼き上げる。

写真=高井さんに教わり陶板を作る大浦小3年生たち
2010年6月22日

西方寺の大庄屋上野家運営「KYO・ふるさと加佐」
農業部会を発足し米粉などの自給自足へ実践
 西方寺の交流拠点施設「大庄屋上野家」を運営するNPO法人KYO・ふるさと加佐が、このほど農業部会を発足させ、スタッフが米や野菜づくりに励んでいる。施設で提供している食事やパンなどの原料となる米粉などを自前で賄うため。将来的には新規就農希望者の受け皿にもなりたい、となれない農作業に取り組んでいる。  上野家では米粉を使ったパンなどを製造販売しているが、今年に入ってからうどんやロールケーキ、ハンバーガーなど次々と米粉商品を開発。来場者が施設で食べていくほか、持ち帰り用に買っていくなど好評だ。これまで米粉は地元農家が生産し、昨年は1500キロを使用したが、今年はその倍の3000キロが必要になると見込んでいる。  そうした原料を自ら作って安定的に確保するとともに、遊休農地を活用しようと農業部会を立ち上げた。大川営農組合から田んぼと農業機械を借りるなどし、国からの補助金も得て水田70アールでコシヒカリを育てる。また、2アールの畑には味噌づくりのワークショップに使うための大豆をつくるほか、ウリやハーブなどの栽培も検討している。  作業を担当するのはスタッフの北井秀典さん(25)。大学時代に家庭菜園などを体験したが、一からの米づくりは初挑戦。JA職員や地元農家からオーソドックスな米づくりの方法を教わりながら、トラクターでの耕運、田植え、草刈りなどに汗を流した。  北井さんは「手探りしながらの作業ですが、近所の皆さんからいろいろアドバイスをいただき、先生役になってもらっています。土に触れて体のリズムもいい」と話している。

写真=米づくりに励むスタッフの北井さん
「日本海リーグ」負けしらずで春の2大会制す
社会人ソフトボールチーム志楽「ユニティー」
 志楽地区の住民を中心につくる社会人のソフトボールチーム「ユニティー」(福光晃監督、メンバー20人)が、8チームによる日本海リーグの春季リーグ戦と日本海リーグ35周年記念大会で優勝した。昨年冬から体力強化や基礎練習などを繰り返した成果が表れ、負けしらずで春の2つの大会を制した。  日本海リーグは春と秋に総当りのリーグ戦とトーナメントの計4大会を開催している。結成4年目の「ユニティー」はこれまで2回優勝したが、初の全勝優勝を目指してチーム全員で、地元の屋根付きの練習施設で体力づくりをはじめ、ノックやピッチングなど基礎練習に取り組んだ。  その効果がすぐさま今シーズンに出て、春のリーグ戦で全勝優勝。続くトーナメントの記念大会でも決勝で「こやま」を3―0で下し、MVPにはエースの下野浩暢選手が輝いた。ピッチャーを中人とした堅い守りとつなぎの打撃を見せた。  主将で4番の深沢正俊選手(34)は「仲間を意味するユニティーのチーム名のとおり、みんな一致団結して試合にのぞむことができた」と話している。監督の福光さん(43)は「秋の大会でも全勝し春秋と連覇したい」と次を見据えている。

写真=志楽地区の住民を中心にしたメンバー
2010年6月18日

西舞建設(西)が日星高野球部に
夏の大会の投手力向上へブルペン寄贈
 上安久の私立日星高校野球部に、西の西舞(せいぶ)建設(臼井忠義代表)が、ピッチャーの投球練習場のブルペン施設を建設して寄贈した。投手と捕手のスペースはグリーンのシートに囲われ、屋根付きで雨天でも3人が同時に投げることができる。部員たちと臼井さんが専用の土を入れて均す作業に、一緒に汗を流し完成させた。本格的なブルペンに投手陣たちは気持ちよく投げ込み、練習に意欲的に取り組んでいる。  臼井さんは山中始之監督の義父にあたる。山中さんから練習場としている学校グラウンドの土について相談を受け、練習の様子を見に行った。デコボコの土で練習する姿が目にとまり、進んで土の入れ替えや重機で土を均し、また照明設備も贈った。チームは昨年、創部10年目にして夏の京都大会で初勝利し、ベスト16にまで勝ち上がった。  昨年の学校創立80周年で同窓会と教育振興協力会から寄せられた寄付をもとに、学校は耐震化されずに使用禁止となっていた体育館を取り壊し、倉庫を改修して部室を作った。その更地となった敷地に臼井さんは、建設現場の足場などに使うパイプで組み立てたブルペンを先月寄贈。建設作業も同社が負担した。また、投球練習場の横に、同社と他企業が共同で贈ったバッティングマシンを設置した打撃練習のゲージも備えている。  これまでグラウンドの隅に土を盛ったマウンドで投球練習をし、雨天の場合は投げることができなかった。投手の牧田翔選手(3年)は「ブルペンで投げているという雰囲気があって楽しく練習ができています。感謝の気持ちをもって練習と試合にのぞみたい」とピッチングをする。  臼井さんは「野球をやりたいと日星に入ってきた選手たちの夢を応援しようと、練習施設の整備をお手伝いしました。ひたむきに野球に打ち込んでほしい」と話す。山中監督は「練習環境ができたことで選手たちも意欲が生まれ、恩返しをしたいと意識が変わってきた。夏の大会に向け投手力の向上が図れる」と感謝している。

写真=完成したブルペンで土を均す西舞建設の臼井さん(右)と野球部員たち
浜の「土岐陶器本店」地元の陶芸家らを紹介へ
高井さんの作品販売に合わせ、6月27日まで「陶展」
 陶器や漆器などを扱う浜の「土岐陶器本店」(土岐康郎代表)が、地元成生在住の陶芸家、高井晴美さんの作品を販売することにし、それに合わせ6月18日から陶展を開いている。今後、陶芸や木工など様々な舞鶴の作家の作品も紹介していきたいとする。  来店者から舞鶴のお土産となる陶器の問い合わせを受け、同店の土岐真子さんが地元の作家の作品を扱おうと、日展に9度入選する高井さんに相談した。市内に常設展示する場を持たなかった高井さんも快く引き受け、初の試みに合わせ作品展でPRすることにした。  ギャラリーのような雰囲気のあるスペースに、日展などに出品した大型オブジェ、小さなオブジェの花器、抹茶茶碗、食器を並べた。高井さんは「大きな作品を置いてもらえる場はなかったので、遠い成生に来てもらわなくても街中で気軽に見てもらえる場ができとてもうれしい」と喜ぶ。  土岐さんは「商店街に少しでも元気になってもらえればという高井さんの協力で実現できました。今後もいろいろな作家の方に会場の提供をしていきたい」と話していた。陶展は同27日まで。その後も作品は扱っている。火曜休み。
【問い合わせ】電話62・0515、同店

写真=展示された作品を見る高井さん(左)と土岐さん
2010年6月15日

竹村さん(南田辺)が花手まり作りを楽しむ
誕生日の6月20日、米寿祝い家族が作品展贈る
 南田辺の竹村滋子さん(87)が、色とりどりの糸を使った美しい模様の花手まり作りを楽しんでいる。70歳から始めてこれまでに約300個を完成させた。一針一針と手間と根気がかかっている分、愛着のある宝物になっている。88歳の誕生日を迎える6月20日、家族たちが米寿のお祝いにと作品展の機会をプレゼントする。南田辺の舞鶴勤労者福祉会館(西総合会館内)で、200点の作品を一堂に展示する。入場無料。  和裁などを得意とする竹村さんは30代のころ、近所の人から花手まりを見せてもらい、その美しさから自分で作ってみようと思ったが、子育てなどで忙しく機会をなくしていた。そんな中、綾部市内の文化教室で教えているのを知って、70歳から月に1度、電車に乗っていまも通い続けている。  ビニール袋に籾殻を入れたものを芯にし、何百回も毛糸を巻いて丸くし、その上に細い糸で何百回も巻いて土台を整える地巻きをする。次に土台を糸で均等に分け、模様をつけるときの目安にする。細かな模様になると212等分にもなる。模様の手順を講師から教わり、一針一針かがる(縫う)。  1個の作品は円周30〜40センチ。複雑な模様だと完成まで一カ月はかかる。椿や桜などの花柄、星や薫風、クリスマスをイメージしたデザインなど様々。1個完成すると同じものを作って友人にプレゼントすることも。  昨年、これまで作った277点を息子の尚行さんがカメラで撮影し、2冊の作品集に収めてくれた。そして米寿の記念にと誕生日を迎える20日に作品展を開こうと、家族たちが密かに準備をしてきた。  竹村さんは「同じ巻き方でも違う柄の作品ができたり、作業中は何も考えずに夢中になれる楽しさがあり、完成したときのうれしさは大きい。作品展のプレゼントを知ったときはとてもびっくりしました。これからもできるだけ続けたい」と話している。20日は午前10時〜午後3時半。

写真=色とりどりの美しい模様の花手まりと竹村さん












舞鶴市展「市展賞」に谷田さん(洋画)ら5人
6月16日〜20日、総合文化会館などで展示
 第42回舞鶴市展(市、市教委主催)の市展賞が決まった。洋画・日本画・書・写真・工芸美術部門から各1点が受賞、このほかに特選9点、奨励賞14点と入選199点が選ばれた。6月16日から20日まで、日本画・書・工芸美術が総合文化会館、写真が市政記念館、洋画がまいづる智恵蔵で展示される。入場無料。  市展賞を受賞したのは、洋画が谷田博さん(73)=行永=の「燃える山」▽日本画が辻丸三代さん(62)=余部上=の「ヤマハゼ」▽書が大田貴彦さん(24)=天台=の「臨石鼓文」▽写真が牧野英喜さん(42)=宮津市=の「旅情」▽工芸美術が山下春子さん(65)=長浜=の「遥かな」。  谷田さんは5回以上、大田さんは4年連続、牧野さんは10年連続、山下さんは6年ぶり2回目の応募で、それぞれ初受賞。辻丸さんは、5年ぶり2回目の受賞。  審査員の講評では、「燃える山」は、素直な思いが強烈な赤の色面となっている。「ヤマハゼ」は、素直な感動をストレートに描いている。「臨石鼓文」は、気が満ち活々とした生動を感じる。「旅情」は旅へ誘う叙情あふれる秀作。「遥かな」は、ダイナミックなフォルムと表面に施したレリーフが力強く表現された力作―とした。  舞鶴市展の応募総数は280点。入賞・入選作と委嘱・招待作家らの作品計276点が展示される。表彰式は、20日午後3時からまいづる智恵蔵で。また、同日午後3時45分から各部門展示会場で、審査員の講評会がある。

写真=【市展賞】写真左から書・大田さんの「臨石鼓文」▽洋画・谷田さんの「燃える山」▽日本画・辻丸さんの「ヤマハゼ」▽工芸美術・山下さんの「遥かな」
2010年6月11日

造形積み木3300個などでかまくらやドミノ倒し
まちづくりサポートクがニッセイ財団の助成受け購入
 NPO法人まちづくりサポートクラブが、3300ピースの造形積み木(ビルディングロッズ)と240ピースの大型ブロックを、日本生命のニッセイ財団の助成を受けて購入し、6月8日、女布の城南会館で初披露した。宇治市から積み木名人が訪れ、小さな1ピースをたくさん積み上げかまくらを作って中に子供が入って遊んだり、壁のようなオブジェを作ってドミノのように倒す様子を楽しんだ。  同クラブは円満寺の西市民プラザで、子育て中の親子らが気軽に集える親と子のひろば事業(月・火・水・金曜)を実施。遊具も置いて遊んでもらっているが、多くの親子が積むという遊びの中で協力する体験をしてもらおうと、今回2つの遊具の導入を検討し、財団から助成を受け48万円で購入した。  白木の造形積み木は一ピースが縦23ミリ、横117ミリ、幅8ミリ。軽くて摩擦力があり高く積み上げることができる特徴を持ち、建物やオブジェなどをイメージしたものを作ることができる。大型ブロックは柔らかくて軽い発泡樹脂の素材からできている。  この日は同プラザから会場を移してのおでかけひろばがあり、遊具をお披露目した。宇治市のNPO法人子育てを楽しむ会のメンバーが来鶴、造形積み木のいろいろな積み方の実例を見せながら親子やスタッフらに教えた。かまくらを模した小型の塔の中に子供たちが入ったり、花火のナイアガラの滝をイメージした壁を作り、子供が1つ1つピースを抜くと雪崩のように壁が崩れ、見ている親子らを驚かせた。  幼児と参加した廣澤珠香さんは「子供は積み木を壊して楽しそうにしていました。大きくなったら一緒に大きなものを作って遊んでみたいです」と話していた。  同クラブのスタッフは「面白くて大人のほうがはまりました。これだけ多くのピースを揃えるのは珍しく、積み木遊びのコンテストもできそう」とする。普段のひろばにも一部置いて使うが、おでかけやイベントなどで利用していく。
【問い合わせ】電話77・0102、同クラブ

写真=ドミノのように倒れていく積み木の壁
東南アジアからの合板陸揚げ港を舞鶴西港へ
丸玉産業舞鶴工場が陸送のCO2やコスト削減にも
 平の丸玉産業舞鶴工場(小林永政工場長)が、舞鶴港の利用を促進しようと、主力製品のフローリング材の原材料で東南アジアから船で運ぶ合板の陸揚げ港を、堺市の堺泉北港から舞鶴西港に切り替えた。これまでの堺泉北港からトラックで陸送するのに比べ、二酸化炭素(CO2)を月間で90.6%の削減にもつながる。日本海側への船便の少ないローカルポートのハードルを越えるため、荷揚げ業者らと協力して取り組んだ。  建築用木工部材の設計・製造をする舞鶴工場は、原材料の合板をインドネシアとマレーシアから堺泉北港へ輸入。月間24万枚(4800立方メートル)の合板を使う。過去5年間、年に数回程度、船便の都合で舞鶴港に陸揚げしたこともあり、年間を通して全て舞鶴港に回そうと、昨年8月から徐々に切り替え、今年4月に100%陸揚げできるようになった。  日本海側への船便は少なく運賃も高く、冬は荒天で欠航する日も多いなど課題があったが、荷揚げする日本通運と協力、また商社を通じて船会社にも働きかけ、量をまとめるようにするなど発注の仕方も工夫し、実現させた。5月は4隻が入港した。  船賃は距離が長くなった分高くなったが陸送費用が安くなり、全体的にはコストの削減になった。トラックの排出するCO2は月間で約2.8万トン(2リットルのペットボトル換算では月に726万5040本相当)の削減に結びついた。  舞鶴工場は「少しでも舞鶴港の利用につながればと思った。今後は他の原材料の舞鶴港へのコンテナでの陸揚げも検討したい。行政にはコンテナ以外で舞鶴港を定期的に活用する企業への支援もお願いしたい」とする。

写真=マレーシアから到着した船と荷揚げされた合板=西港第4埠頭
2010年6月8日

地域医療を担う人材育成へ返済不要の奨学金給付など
峰山町の丹後中央病院が日星高看護科支援
 地域医療を担う人材を育成する日星高校の看護科を支援しようと、京丹後市峰山町の丹後中央病院(西島直城院長)が、返済の必要のない奨学金の給付を3年間実施することや、学校に毎年120万円の助成をすることなどを決め、このほど学校側と調印した。西島院長は「経済的な格差で学ぶ機会が奪われてはならない」と、4月から月1回、無償で生徒たちに講義も行っている。  正看護師を養成する日星高の看護科五年課程では卒業生の半数以上が生徒の地元病院に就職。舞鶴共済病院と舞鶴赤十字病院は日星の生徒に対して奨学金の貸与をし、卒業後にその病院に勤務すると返済が免除される制度を行っている。  卒業生が勤務する丹後中央病院でも、同じく貸与制の奨学金を同高に実施してきたが、公立高校の授業料無償化の影響で私立の日星への希望者が減らないよう、返済不要で卒業後同病院に勤務条件の縛りのない奨学金制度を新たに設けた。  看護科の学費は年間46万8000円。公立高校無償化に伴い私立高校への支援策として国から11万8800円、府から5万円の助成が行われ、残る29万9200円が保護者の自己負担となるが、その分を同病院が京丹後市など丹後地域から通う生徒を対象に給付する。現在、2人の1年生が申請を希望している。  また、3年間にわたって毎年120万円の助成金を同病院から受け取る。府の支援や同病院の給付金の対象とならない生徒を支援するため、日星高は助成金を役立てるなど検討している。  西島院長は「看護を志す意欲を持っている生徒たちの学ぶ機会と、国家試験の合格率アップの応援をしたい」と話す。水嶋純作校長は「病院からのバックアップは生徒にとって、また地域にとっても心強い」、山内輝栄看護科長は「府北部は超高齢化社会を迎え、看護師不足が続いています。支援を得て多くの看護師を育て地域に貢献できるようにしたい」とお礼を述べた。

写真=無償で生徒に講義を行う丹後中央病院の西島院長
京極マリアの遺徳を伝え、その生き方から学ぼう
僧侶や住民らNPO法人「京極マリア祈りの里」設立へ
 近江の大名・浅井長政の姉で、丹後藩主・京極高知の母である京極マリアが、晩年を過ごした泉源寺地区で、僧侶や住民たちが「泉源寺さま」と親しまれたマリアの遺徳を伝え、その生き方から学ぼうと、NPO法人「京極マリア祈りの里」を設立する。祈りの生活を過ごした庵の此御(こみ)堂を復元しコミュニティーの場としての活用のほか、マリア像の建立、キャラクターの制作などに取り組みたいとしている。  戦国時代に生まれた京極マリアは、京極家の当主に嫁ぎ、安土城下で洗礼を受けキリシタンとなった。若狭藩主を務めた息子の高次が亡くなった後、泉源寺にあった此御堂に移り、1618年に没した。マリアを慕って村人たちは位牌を作り此御堂にまつって守ってきた。  また、同じ地区にある龍興院(りゅうこういん)の過去帳には「泉源寺殿」と記録されている。1977年には此御堂は解体されたが、没後380年の98年、位牌が移された近くの智性(院(ちしょういん)で、カトリック教会と合同による法要とミサを行った。  2018年の没後400年を控え、キリシタン弾圧の中で信仰を貫いたマリアの生き方を子供たちに伝えていこうと、地元の人たちの協力を得てNPOを立ち上げることにし、このほど府の認可を得た。智性院の近くに資料館やコミュニティースペースを兼ねた此御堂の再建、マリアのキャラクターをつくってその生涯の紹介、浅井氏とゆかりのある長浜市との交流、地域の活性化に役立つ活動などを計画している。  理事長に就任予定の増田憲嶺(けんりょう)住職(47)は「人間にとって一番大切なものを見つめ続けた生き様はこの時代、宗教を越えて人として学ぶことが多い。人とのつながりの回復に向けた活動になれば」と話している。

写真=地元の人に守られてきたマリアの位牌と増田住職
2010年6月4日

「れいんぼう」が自閉症の子らへの理解深めてと
6月12・13日、まいづる智恵蔵で初展覧会
 自閉症の子供たちへの理解を深めてもらおうと、「舞鶴 自閉症児・者の住みよい地域づくりをすすめていく会」(通称れいんぼう、若本紀美子代表)が、初めての展覧会に向け準備を進めている。子供たちが足跡をつけて描いた共同作品の虹の絵や写真などを展示し、それぞれのユーモア溢れる個性や純粋さを伝えたいとしている。6月12、13日、北吸のまいづる智恵蔵で開催する。入場無料。  同会は2007年に結成され、保育園や養護学校などに通う子供たちを持つ18家族がメンバー。月に1度、親たちが集まる交流会で悩みごとの相談や情報交換を行う。また、親子行事などにも取り組んだ。  自閉症は生まれつきの脳の障害でその原因ははっきりとわかっていない。一部に音楽や絵画の才能、記憶力など優れた面がある一方、協調して遊ぶことや同時に複数のことを行うこと、言葉の理解が苦手などの特徴を持つ。  外見からは障害のことはわからず、人との関わりが不得意なことから、「親の教育が悪い」「引きこもり」などと誤解されることもある。しかし、適切な支援があれば発達や成長ができる。写真や文字などで視覚的に行動の手順を示すなど、得意なことを利用し苦手なことをわかりやすい形で支援する。  展覧会は、舞鶴市女性センターネットワークの会の「つるの会 ゆめ基金」の「つる輝き賞」の助成を受け企画、子供たちの感性を表現した作品を展示する。制作時にも子供たちは手順書をまず見てから、素足に絵の具を付け布の上を歩いて足跡をつけた。当日会場には七色の布を天井から吊るして虹に見立てる。  好きなものを自身で撮影した写真、支援グッズなども並べる。両日とも午前10時〜午後5時。若本代表は「周囲の人たちの理解が増えるよう自分たちから発信しようと思いました。枠にとらわれない伸び伸びとした個性を作品から感じてもらえれば」と話している。

写真=足跡をつけて作品づくりをする子供と保護者ら
「KYOふるさと加佐」がオリジナルご当地バーガー
地域の農産物使い、大庄屋上野家で6月6日から販売
 NPO法人KYO・ふるさと加佐が、地域の農産物を使ったご当地のオリジナルハンバーガー「赤岩親子バーガー」を開発した。西方寺平の鶏肉と卵、米粉パンなどを使い、ボリューム満点。6月6日正午から運営する西方寺の大庄屋上野家で販売を始める。  上野家では加佐産コシヒカリを使った米粉パンやうどんなど、食で地域おこしに取り組んでいる。米以外にも加佐のすぐれた農産物を活用して、1つの商品を作ろうとハンバーガーを完成させた。  赤岩山中腹の西方寺平で育てられたニワトリのミンチ肉を照り焼きにし、目玉焼きにした卵とピーマンなどを米粉パンにはさむ。今後はピーマンに替え、万願寺甘とうを使う。包装紙のデザインは、スタッフの桝田春子さんが考案した。1個500円。上野家のみで1日限定10個を販売。初日は50個を用意する。  同法人は「宮津バーガーなど北部のご当地ハンバーガーと、食の交流イベントも開ければ」と話す。米粉パンを加佐地区を対象に配達もしている。曜日によって配達地域は異なる。
【問い合わせ】電話83・1300、上野家

写真=鶏肉と卵などを使ったハンバーガー
2010年6月1日

「エル・マールまいづる」国内初の海上プラネタリウムに
近畿初の3Dシステム映像導入、6月6日にコンサートも
 千歳のエル・マールまいづるに備えられている国内初の海上プラネタリウムで、3D(3次元)システムの映像が導入され、人気を呼んでいる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月探査機「かぐや」が撮影した月の映像を元にしたプログラムを投映し、宇宙空間から月を眺めているような臨場感を体験できる。近畿のプラネタリウムでは、3Dの導入は同施設が初めて。  海に浮かぶエル・マールまいづるは関西電力が2004年にオープン。豪華客船の室内をイメージした船の体験館などを備える。プラネタリウムのシアター(100席)は、6.5等星までの恒星約8500個を映し出すことができる。  今春から導入した3Dは、既存の投映機を使うことができるシステム。3D用に加工されたソフトを機器に入れ、専用の眼鏡をかけて見ると立体感ある映像を見ることができる。「かぐや」がとらえた月のクレーターなど、詳細な様子が投映されている。  また、本物の星空に関心を向けるきっかけづくりにと、投映に様々な工夫を凝らす。2007年からスタッフたちが舞鶴で見える今晩の星空を解説し、眺めるポイントをアドバイスして夜空を身近に感じてもらっている。来場者から見たい星座のリクエストにも応えている。2009年度の入場者数は4万8963人と、前年度の23.5%増と増加傾向にある。  廣畑勇五郎館長は「3Dの投映では歓声が起きたり月の様子がよくわかったと好評です。来場を機に子供と星空を見ながら会話しているという父親の声もいただき、天文に興味をもってくれる子供たちが増えれば」と話していた。月の3D投映は9月中旬まで。その後はJAXAが配信するタイムリーな宇宙映像を投映する。  投映時間は平日が@午前11時A午後1時半B同3時、土・日・祝日は@午前10時A同11時半B午後1時半C同3時D同4時半。観覧料は高校生以上200円、小・中学生100円、小学生未満は無料。水曜休館。各回によって番組構成は変わるので3Dを見たい人は事前に確認を。
【問い合わせ】電話68・1090、同施設

 エル・マールまいづるで6月6日、プラネタリウムコンサートが開かれる。チェンバロ奏者の明楽(あけら)みゆきさんが出演する。  近世に北海道から大阪などを日本海経由で結んだ北前船の現代版プロジェクトツアーが、6月2日から北海道小樽をフェリーで出発して催されるが、その最終日に同施設で行われる。  札幌在住の明楽さんは、ピアノが発明さる前の16世紀に考案された古楽器のチェンバロを使い、国内外で演奏活動をする。シアターで投映される星空のもと、演奏する。  上演は午前10時を除く投映時間と同時刻から。観覧料のみ必要。

写真=同施設内のプラネタリウム投映機
金魚の養殖・販売業の田中さん、八反田北町の畑で
花咲かじいさんスイートピー育てる
 金魚の養殖・販売業の田中孜さん(68)が、飼育する水槽を置く八反田北町の畑で、たくさんのスイートピーの花を咲かせている。畑の畝だけでなく周囲に花の垣根もつくり、散歩する人や通学する小学生たちを和ませている。  倉梯第二小学校近くの畑で野菜を栽培しているが殺風景と思ったことから、スイートピーを育てることにしたのが約5年前。和名で「カオリエンドウ」と呼ばれるように香がよく、花が次から次へと付き約2カ月間楽しむことができる。  種を秋に蒔き、小さな苗は冬を越して5月ごろから花を咲かせた。次々と蔓を伸ばすため竹とビニールひもで支柱を並べ、丁寧に蔓をひもで結ぶ。その甲斐あって畑の中や周囲30メートルの花の垣根が出来上がった。白や紫、赤などの色の花に近所の人たちが見に訪れる。昨年は約200人に花を切って持ち帰ってもらった。  田中さんは「花咲かじいさんになったつもりで楽しんでいます。みなさんに喜んでもらえることが一番です」と話す。6月末まで見られる。

写真=たくさんのスイートピーの花を育てる田中さん
サイトマップお問い合わせメールマガジンお申込み
当サイトに掲載されている情報・画像を、無断で転用・複製することを禁じます。
Copyright © maizurushiminshinbun all rights reserved.