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2010年10月29日 |
写真集「心のふるさと丹後」出版 城屋の坂根さん 宿題を果たし9年ぶりに第2集 ヘリから空撮した風景など156点掲載 丹後地方の祭りや伝統行事、風景を撮り続けている城屋の農業、坂根正喜さん(64)が、写真集「心のふるさと丹後 そのU」(A4版、157ページ)を自費出版した。01年3月に第1写真集を出版以来、9年ぶりの第2写真集で、空撮の写真も多数掲載して、丹後の海や山、町並みの美しさを紹介している。 坂根さんは、地元・城屋の伝統行事「揚げ松明」の撮影をきっかけに、丹後地方に撮影区域を広げて写真を撮ってきた。少子高齢化によって途絶えつつある伝統行事、過疎化で廃村の危機にある集落を守りたいとの思いで、カメラを持ち丹後各地に出掛けているという。 第2写真集には、舞鶴、久美浜・網野、丹後・弥栄、峰山・大宮、野田川・加悦・大江、伊根・岩滝・宮津で撮影したカラー写真156点を掲載。第1写真集に載らなかった地区や伝統行事などを集めた。また、「空から丹後を撮りたい」との思いから、ヘリコプターに搭乗して撮影した空撮写真が全体の3分の1を占めている。 舞鶴の三浜・小橋海岸、成生岬、与保呂川沿いの桜などのほか、火災で焼失する前のダイワ紡績工場の空撮写真もある。大江山連峰を背景に工場と周辺の民家が撮影されている。また、各地の伝統行事では、行事の参加者や見物する人たちの生き生きとした表情を写しだしている。 坂根さんは「空撮では、丹後の特徴的な山や峠を背景に写し込み、誰でもわかるよう工夫しました。第1写真集を出してから、残っていた宿題を終えた感じです」と話している。 第2写真集は、1部3,800円(税別)。倉谷のブックスアスカにある。 【問い合わせ】電話75・2643、坂根さん 写真=第2写真集「心のふるさと丹後 そのU」を手にする坂根さん |
フットサルMリーグ 最終戦、ゴールラッシュで逆転優勝!! 1部でFALCAO、MVPは安達選手 社会人を主体にしたチームが参加する舞鶴フットサルリーグ(Mリーグ)の今シーズンの全日程が終了し、1部(上級者クラス)はFC FALCAO(ファルカン)が最終戦で逆転優勝、2部(ビギナークラス)はGOBUSATAが優勝した。各部の最優秀選手(MVP)には得点王になった選手が選ばれた。2期目のシーズンは参加チームも増え、競技レベルも確実に向上した。 5人制の室内サッカーのフットサル競技を府北部で広げようと、舞鶴フットサル委員会がMリーグを創設した。一期目は舞鶴などの9チームが参加し、今シーズンは2部制に分け、それぞれ8チームが東体育館などを会場に総当りのリーグ戦で4月に開幕した。 一部はFC FALCAOとGILL FUTSAL CLUBがともに5勝1分と勝ち点で並び、優勝は今月23日の最終戦にまでもつれ込んだ。先に試合のあったGILL(ヒル)はオスプレイと対戦し、6―0で勝利して得失点で10点の差をつけた。FALCAOが優勝するには、11点差をつけての勝利が必要という厳しい条件の中、対戦した楽蹴(らくしゅう)に13―1とゴールラッシュで初優勝を果たした。3位はBBK。 FALCAOは青葉中学校と東舞鶴高校の元サッカー部の同級生、社会人サッカーチームの仲間ら8人で、Mリーグ参戦のために今年結成したチーム。15点で得点王に輝きMVPも受賞した主将の安達義紀さん(23)=行永=は「全選手が個性を出しながらチームプレーもし、攻守の切り替えをすばやくできたのが勝てた要因だと思います。優勝できて気持ちいい」と話していた。 2部は2位がFCエスペランカー、3位はSanky Monkey。MVPは得点王に輝いたGOBUSATAの足達航大選手(19)=常。 11月6日〜12月8日までの毎週土曜日、1、2部の16チームを交えてのカップ戦を行う。来期のMリーグの参加チームを募っている。 【問い合わせ】電話090・5672・5249、倉橋さん 写真上=1部で優勝したFC FALCAO 写真下=2部のMVPの足達選手 |
2010年10月26日 |
不要眼鏡をリサイクルへ 舞鶴ライオンズクラブ 発展途上国の人々へ送る 回収箱30カ所設置、提供呼びかけ 引き出しの奥にしまいこみ使わなくなった眼鏡を再生し、眼科治療が十分行われていない発展途上国の人々へ送ろうと、舞鶴ライオンズクラブ(西谷淳美会長)が眼鏡リサイクル・プログラムに取り組んでいる。市内の病院や眼鏡店など30カ所に回収箱を設置しており、不要になった子供や大人用の眼鏡の提供を呼びかけている。 世界保健機関(WHO)によると、世界で1億5,300万人が未矯正の屈折障害(近視、遠視、乱視)を患っている。こうした視覚障害の大半は短時間で診断でき、矯正レンズによって容易に対処できるが、眼科治療が十分行われていない開発途上国では眼鏡がないため勉強や仕事に支障が生まれ、さらなる貧困に追い込まれるケースがある。 ライオンズクラブ国際協会は教育や雇用の機会を拡大しようと、こうしたアジアやアフリカなどの国々の人たちへリサイクルした眼鏡を送る活動を実施。毎年数100万個を収集し、カナダやスペインなどに置かれるリサイクルセンターへ集められ、眼鏡の洗浄や度の強さごとに分類され、配布チームに送られる。 舞鶴ライオンズクラブもこの活動に協力しようと先月から回収箱の設置を進めており、舞鶴共済病院や舞鶴赤十字病院、市役所、JR東・西駅、ボンボン堂本店、メガネの和諧堂などに置いた。 眼鏡は処方眼鏡、読書用眼鏡、サングラス、フレームが壊れた眼鏡、プラスチックや金属フレームのみ、レンズだけでも受け付けている。特に子供用眼鏡が不足している。来年2月でいったん集約しオーストラリアのリサイクル・センターへ送る。その後も継続して収集を呼びかける。 【問い合わせ】電話62・1102、同クラブ 写真=不要眼鏡の回収箱 |
ガールスカウト京都35団 マイモミジプロジェクト参加者募る 11月23日、藤津峠側沿いに植樹 温暖化対策、名札を付け維持管理 ガールスカウト京都35団(榎本明子団委員長)は、地球温暖化対策として「マイモミジプロジェクト」を企画、11月23日、上東の国道175号線・新大川橋の藤津峠側沿いにモミジを植樹する。「マイモミジ」として植樹を行い、維持管理する参加者を募っている。 「マイモミジプロジェクト」は、植樹による地球温暖化対策を1人でも多くの人に知ってもらうための取り組み。「緑の募金」を有効に活用して、高さ1メートルのイロハモミジなど118本を約10メートル間隔に植える。 また、モミジには名札を付け、「マイモミジ」として維持・管理する計画。年1回(毎年11月23日)、下草刈りや枝打ちを行う。また、枯れた場合は、その都度補充することにしている。 参加者は当日午前9時に、八田の由良川学園前に集合、現地で植樹を行う。また、正午から同学園でミニ茶話会を開き懇談する。 参加申し込みは、電話82・0563、榎本団委員長まで。 |
2010年10月22日 |
〜合唱で心通わせる〜 待ち望む声と、ともに歌う 年金者組合舞鶴支部コーラスサークル「そよ風」の歌声 障害者支援施設みずなぎ学園を一昨年から定期的に訪問 年金者組合舞鶴支部のコーラスサークル「そよ風」(三宅あき代表)が、丸田の障害者支援施設「みずなぎ学園」を定期的に訪問し、合唱を通して障害者との交流を深めている。利用者たちもサークルの来園を楽しみに待ち望み、曲をリクエストして、アコーディオンの伴奏で一緒に歌声を響かせている。 そよ風は年金受給者らでつくる舞鶴支部のメンバーで2001年に結成。現在約20人が月1回の練習をして、組合の大会など年2回の発表会に出演している。このほか、特別養護老人ホームや地域の老人会なども訪れ、歌声を披露するボランティア活動も行う。 みずなぎ学園への訪問は一昨年からほぼ隔月で続ける。10月はメンバー13人が訪れ、三宅正幸さんの指揮と関本順子さんのアコーディオンの演奏に合わせ、「里の秋」「赤トンボ」などの合唱や詩の朗読をした。メンバーの中で92歳と最年長者の川ア静子さんが作詞・作曲した「そよ風」なども披露し、手拍子をしながら一緒に歌う人もいた。 また、障害者たちがリクエストして「青い山脈」などを元気よく歌ったり、「炭坑節」の時には椅子から立ち上がり踊った。代表の三宅さんは「通ううちに顔馴染みになり、皆さん待っていてくださるようになりました」、川アさんは「ここでみなさんと歌うことで心がつながり、明るい気持ちになります」と話している。11月はこひつじ苑を訪れる。 写真=学園利用者と一緒に合唱するメンバーたち |
趣味のカメラを通じて親交 「仲良し4人写真展」10年目で初の合同作品展 魚屋のギャラリー・マスミで10月31日まで カメラを共通の趣味に親交を深める女性4人の初の合同作品展「仲良し4人写真展」が、魚屋のマスミ・ギャラリーで開かれている。各地の風景写真などが展示され、旅情を誘う作品展となっている。10月31日まで。 4人は、ギャラリーオーナーの多田満寿美さん(魚屋)、梅木千鶴子さん(上安)、市田島枝さん(引土)、金森宏子さん(森本町)。 公民館講座の「写真教室」で知り合い、その後、写真クラブ「写楽」(林正武代表)に入会、カメラの腕を磨いてきた。作品展は、これまで個人や2人で開いたことはあったが、講座で知り合い10年目を迎えたことから、4人そろって初めて開いた。 それぞれ自分の気に入った作品3点を持ち寄り展示している。多田さんは金剛院、梅本さんは上高地、市田さんは白川郷、金森さんは琵琶湖など、撮影旅行に出掛けてカメラに収めた作品。これまで四人そろっての撮影旅行は、日程が合わず実現していないが、今回は偶然に風景写真が集まったという。作品展には、林代表も2点を賛助出展している。 多田さんは「それぞれの個性がきらめいた作品を見てほしい」と話している。 ギャラリー・マスミは、午前9時〜午後4時まで開いている。木曜日は定休。 写真=作品展を開いた多田さん、梅木さん、市田さん、金森さん(左から) |
2010年10月19日 |
演劇サークル「谺(やまびこ)」 芝居で笑い届ける 「こひつじの苑舞鶴」で初の訪問公演 “夢は総合文化会館大ホール” 市民でつくる演劇サークル「谺(やまびこ)」(粕谷美枝子代表)が10月16日、安岡の障害者支援施設「こひつじの苑舞鶴」で、初めての訪問公演を上演した。庭に生えたたけのこをきっかけに、いがみあう両隣の住人が仲良くなる物語を劇団員たちが熱演し、会場に集った利用者たちの笑いを誘った。 演劇好きの市民たちが市文化事業団の支援を得て、今年演劇サークルを立ち上げた。劇団員は20人。ほぼ全員が演じるのは初めてで、福知山の演劇サークル「わっぱ」代表の日比野修三さんの指導を受け稽古に励む。 来年の旗揚げ公演を目指している。 本格的な上演を前に今回訪問公演を実施。全員は一度は舞台に立てるようにとAとBの2グループに分かれ、作品「たけのこ」に取り組んだ。約50年前の昭和のよき時代を舞台設定にし、垣根を境にするアイコとタロウの両家が1本のたけのこから騒動が持ち上がるが、最後は2人が結ばれ垣根も取り払われる物語。この日はAグループの5人の出演者が役になりきって台詞回しと演技をした。 粕谷代表は「きょうはみんな上手にできたと思います。夢は総合文化会館の大ホールや近隣のまちを回って演じることです」と話す。24日は養護老人ホーム「安岡園」でBグループが演じる。 写真=熱演する劇団員たち |
種は船in舞鶴 親子ら乗り心地楽しむ プロジェクト史上最大の模型船が完成! 舞鶴の海と造船技術など地域の特性を活かしたプロジェクト「種は船in舞鶴」で、実物大の模型船が完成し、10月16日と17日、北吸の赤れんが倉庫芝生広場で市民にお披露目された。多くの親子たちが乗船し乗り心地を楽しんだ。 鹿児島など各地で朝顔の種を模した船づくりに取り組む美術家の日比野克彦さんの協力で、舞鶴市などが先月から実施。2011年から2年間かけて実際に海上で自走する船をつくるため、その模型としてダンボールやベニヤ板などを材料に、市民や子供たちが製作に参加してきた。 10月16日は、日比野さんと現場を指揮したアシスタントの五十嵐靖晃さんが企画について説明。新潟県の越後妻有(つまり)アートトリエンナーレに出品するため、02年に下見に訪れた集落で、お年寄りたちと会話する中、廃校の小学校を朝顔で覆う作品づくりを始めたのがスタートだったと話した。同17日は完成式が行われ、つきたての餅が振る舞われた。 両日は倉庫群周辺で赤れんがアート&クラフトフェスタが開かれ、多くの作家がテントを並べ作品の販売やワークショップをしたり、いけ花の展示、ジャズの演奏などが行われ終日賑わった。 写真=完成した船(左)を説明する日比野さん(右) |
2010年10月15日 |
10月17日、由良川元気サミットで 与保呂小5年生たち、ダイナミックな蛇踊り披露 地元の蛇切岩伝説もとに 龍をモデルにした大蛇を住民と児童で合作 与保呂小学校の5年生21人が、10月17日に綾部市の府中丹文化会館で開かれる由良川元気サミット(府中丹広域振興局など主催)で、地元に伝わる民話「蛇切(じゃきり)岩伝説」を、紙芝居を使った劇と蛇踊りで紹介する。踊りに使う大蛇は龍をモデルにした全長約9メートルで、地域の住民と児童との合作。児童10人が担ぎ棒を使って、大蛇のダイナミックな動きの演技を披露しようと練習に取り組んでいる。 民話の物語は、多門院の美しい娘が与保呂の池近くで青年に出会って恋に落ちることから始まる。2人は親の反対で結ばれず、娘は池に身投げして大蛇に変身し、暴れて被害にあった住民たちが困り果て、モグサで牛を作って火をつけ大蛇に食べさせた。 大蛇は熱さでのたうち回り、大岩に激突して3つに切断された。祟りを恐れた村人は頭を与保呂の日尾池姫神社に、胴体は行永のどう田の宮に、尻尾を森の大森神社に祀ったとされる。 与保呂小5年生は総合的な学習で蛇切岩伝説について学び、市民グループが伝説の案内板を設置したり、地元住民が劇化するなど地域の民話を大切にしていることを聞き取った。その学習の成果として元気サミットで発表する。 児童たちは民話のストーリーを紙芝居に描き、その絵をパソコンを使ってスクリーンに上映し、舞台で朗読と芝居も入れて紹介する。その中で娘が変身した大蛇の蛇踊りを披露する。 地域の市民らが龍をモデルにした大蛇を手づくりして協力。舌や牙もあるリアルな頭部や胴体、尻尾などを壁材を特殊な塗料で固めて仕上げ、教諭と児童たちが彩色や、胴体に鱗を思わせる銀色の布を巻き完成させた。大蛇を担ぐ児童たちは、息を合わせてとぐろを巻く動作などの練習をしている。 先頭で頭を担ぐ吉田拓巳君(11)は「頭を動かすのは難しいですが、当日の舞台は広いので大きく動き回るようにしたい」と話す。学校では地域の人たちにも見てもらう機会をつくる予定。 元気サミットでは学習したことを発信する言葉の力の向上を目指し、舞鶴から4小学校、2中学校、東・西舞鶴高校などが参加する。 写真=蛇踊りの練習をする5年生たち |
岡田上小5、6年生 元気サミットで「ふるさと太鼓」 4地域の伝統を打ち鳴らす 見守ってもらった感謝を込めてリレー演奏 来年3月に学校統合で閉校となる岡田上小学校の5、6年生は、「ふるさと太鼓」の演奏を発表する。校区内の四地域に伝わる太鼓をリレー形式で演奏、地域の伝統を受け継ぎ、これまで学校を見守ってもらった感謝の気持ちを込めて太鼓を打ち鳴らす。 演奏するのは、「大俣太鼓」「地頭太鼓」(ともに市無形民俗文化財)と「桑飼下太鼓」「宇谷太鼓」。この伝統太鼓を、それぞれの地域から通学する児童が担当する。 「ふるさと学習」として、各地域の太鼓を伝承する「太鼓名人」から打ち方や太鼓の由緒を教わり練習。この学習の様子を撮影した映像や調べ学習の成果をスクリーンに映し出し、演奏とともに発表する。 宇谷太鼓を演奏する6年生の土井明日花さん(12)は「2人で息を合わせて打つところを聞いてほしい」と話している。 同校は岡田下小と統合して、新しく岡田小になり、現在の校舎は閉校となる。 写真=発表に向け練習する5、6年生 |
2010年10月12日 |
内田さん、日本マスターズ空手男子組手で 再度頂点目指し4年ぶり優勝 地道なトレーニングの成果で栄冠 日本空手協会舞鶴田辺支部長の内田慎一郎さん(48)=境谷=が、このほど四日市市で開かれた日本マスターズ2010(全日本空手道連盟など主催)の男子組手2部(45〜49歳)で、優勝を果たした。06年に優勝したがその後の敗戦を機に、再度頂点を目指して毎日地道な基礎トレーニングを積み、栄冠を手にした。指導する子供たちにも、目標を立て稽古にのぞむことの大切さを身をもって教えている。 10歳から空手を始めた内田さんは、中学、高校時代に京都や近畿大会で優勝し、20代では国体3位になり日本代表にも選ばれた。いつかは日本一をとの夢を持ちつつ、子供たちへの指導に力を入れるようになった。教え子の中学生が世界選手権3位に入賞したほか、全国大会に多くの生徒たちを輩出した。 自身も試合に取り組む姿を見せようと、10年ぶりに公式戦に出場し、06年に男子組手1部(40〜44歳)で念願の初優勝をした。翌年も挑戦したが3回戦で敗退。来年以降は出場をやめようとの思いがよぎったが、表彰台に上がる選手を見て悔しさとやり残した気持ちがこみ上げ、もう一度がんばろうと考えた。 敗因に気持ちの甘さと相手に攻撃をさせないための形ができていなかったと反省し、時間を作って自宅で一から練習に取り組んだ。体力も落ちていることから腕立てふせなど基礎トレーニングは毎日欠かさず日課にする。また、子供たちに教えながら自身も基本を再確認した。 その成果が徐々に表れ同大会で08年は3位、09年は2位と順位を上げた。そして社会人61選手が出場した10年。準決勝は1―0で負けていたが、残り3秒で上段回し蹴りが決まって逆転勝ちし、続く決勝は落ち着いて戦い4年ぶりの優勝を手にした。 内田さんは「前回優勝のときの気持ちと違って今回は達成感があります。4年間苦しんできた分、お世話になった皆さんに感謝で一杯です。目標を立てることとあきらめないことの経験を子供たちへの指導に活かしていきたい」と話し、今後も同大会への挑戦を続ける。 田辺支部の教室は毎週火・金曜日の午後7時〜同9時、城北中学校体育館で行っている。いつでも見学者を受け入れている。 写真=生徒に指導する内田さん(右) |
少年サッカー大会 舞鶴選抜にライオンズ杯 ジュニア、ユースともに優勝 府北部4市でのリーグ戦制す 第17回舞鶴ライオンズ杯少年サッカー大会(舞鶴ライオンズクラブ主催)が10月10日、伊佐津の西運動広場で行われ、舞鶴選抜チームがジュニア(小学生)、ジュニアユース(中学生)ともに優勝した。 青少年健全育成の一環として、同クラブが府北部四市の小、中学生チームを招待して開催している大会。ジュニア、ジュニアユースに舞鶴、福知山、綾部、宮津市の各チームが出場、リーグ戦で優勝を争った。 ジュニアの舞鶴選抜は、綾部SC、福知山・成仁サッカースポ少、宮津サッカースポ少を破り、三戦全勝で優勝。ジュニアユースの舞鶴選抜も綾部フリーゲンフースバルク、福知山市中体連選抜、宮津サッカージュニアユースを破り優勝した。 閉会式では、舞鶴ライオンズクの西谷淳美会長が、舞鶴選抜の両チームにライオンズ杯を授与、選手一人一人の優勝メダルを贈った。 2位以下の結果は次の通り。 ▽ジュニア=A宮津サッカースポ少B綾部SCC福知山・成仁サッカースポ少▽ジュニアユース=A福知山中体連選抜B綾部フリーゲンフスバルクB宮津サッカージュニアユース 写真=西谷会長から優勝メダルを受ける選手 |
2010年10月8日 |
趣味に生かされた母偲ぶ 白井淑子さんの遺作品 家族らが市場の「こもれび」で展示 車椅子生活を送る中 人形、布絵、絵手紙など創作 今年3月に85歳で亡くなった田中町の白井淑子(しゅくこ)さんを偲ぼうと、遺作展「しゅくちゃんの宝箱」が、市場のぎゃらりー・喫茶「こもれび」で開かれている。白井さんの息子と娘たち家族が、46年間車椅子生活を送りながら前向きに創作意欲を持ち続けた母親が残した多くの和紙人形やちぎり絵、絵手紙、布絵などを展示した。10月30日には孫の雄一朗さん(29)がオリジナルの追悼曲を歌うソロライブを企画している。展示は同31日まで。 淑子さんは終戦直前の1945年4月、啓一さんと結婚し2児の母親となった。女学生時代に階段から落ちて、脊髄を損傷する大事故にあうが回復して復学。しかし64年に再発して、両下肢の機能障害で車椅子を利用するようになった。 そんな中でも、舞鶴歌人会に入って短歌を学び、自宅近くの農道へ電動車椅子で散歩に出かけ、田園風景を歌の題材にして詠んだり、随筆を書いたりした。ともに短歌を楽しみ74歳で亡くなった夫との共著で短歌と随筆をまとめた本も2冊、自費出版した。 このほかにもほぼ独学で和紙や粘土人形、絵手紙、布絵、リース、七宝焼など次々と趣味を広げて打ち込んだ。特に和紙人形は1,000点以上つくり、他の作品とともに多くを家族や友人らに贈っていた。 亡くなった後、長男の友二さん(61)=田中町=の妻、たみ枝さん(61)が、淑子さんが残した箱を開けると、たくさんの人形などが出てきた。家族で話し合い、多くの人に見てもらって母の供養にと遺作展を企画した。 木の心棒に綿を巻き和紙を折って着付けた人形は、駒子と呼ばれる着物姿の女性や花嫁、童子などが並ぶ。布絵の材料の布は、戦時中から使っていた座布団を大切にとっておいて作品に再生させた。最後までベッドの上でしていたのが絵手紙だった。短歌コンクールで入賞した歌「耀(かがよ)ふは桜にさくら車いすに冬を耐へきてわれもかがよふ」を書き込んだ絵手紙も展示した。このほか押し絵、書作品も飾った。 友二さんとたみ枝さん夫妻は「箱からたくさんの作品が出てきたときは圧巻でした。これは何とかしなければと思いました。母の人柄を感じてもらえれば」、長女の土本郁子さん(64)=倉谷=は「母は動く腕と手に感謝して趣味が生かしてくれたと言っていました。生前、母に作品展を開こうかと声を掛けたのですが迷惑をかけるからと遠慮していました。本当はしたかったのだと思います。きっと喜んでくれているでしょう」と話していた。 10月30日午後六時から、友二さんの長男で、アマチュアでバンド活動をする雄一朗さんが歌う。入場無料。展示は午前10時〜午後6時。同15日から作品を入れ替える。水・木曜日は休み。会場は国道27号線青葉大橋下。 【問い合わせ】電話63・3088、同店。 写真左=母の作品を展示した友二さんとたみ枝さん夫妻、土本さん 写真右=故・白井淑子さん |
土の味わいとアイデア込め 陶芸家、鈴木隆さん(綾部市在住)焼物展 森のとけいで10月16日まで 綾部市在住の陶芸家、鈴木隆さん(52)の焼物展が、上安のゆっくり茶房「森のとけい」で開かれている。銀食器の質感や薪窯で作ったような土の素朴な味わいが目を引き、アイデアを凝らして制作した器が並ぶ。10月16日まで。 1986年に綾部に移って創作活動を続ける鈴木さんは約4年前、時間と人手がかかる薪窯から、1人で全ての工程を手がけることができる灯油窯へと転換。薪窯では釉薬を使わず焼き締めた作品だったが、いまは薄く釉薬などを使いつつ、薪窯のようにザラついた肌合いや偶然の焼け具合の姿を残した新しい作風へと変わった。 皿一面に銀を塗った器はまるで銀食器のようで、時間がたつごとに風合いも変わってくる。泥をスポンジで叩いて塗ってまだら模様を出す。象嵌(ぞうかん)の技法を使って、器に掘った溝に白い泥を埋め込み、独特の文様を描き出している。また、ケースの中に器と炭を入れて焼成することで、中の作品が燻され自然な焼き具合に仕上がる。 一見灯油窯で作ったとは思えない花入れや日用の器、両面が使える角皿など約100種に、素朴な質感と様々な工夫の面白さが込められている。鈴木さんは「薪窯の雰囲気を残しつつ新しいことを試しています」と話す。同8、9、16日は会場にいる。火曜休み。入場無料。 【問い合わせ】電話76・1153、同店 写真=開設された病児保育室 |
2010年10月5日 |
アートの力で地域創造を 10月10日〜同24日市内各地で 舞鶴国際芸術祭プレイベント 韓国の現代美術家ら滞在、制作中 アートの力で地域創造と交流を図ろうと、国民文化祭・京都2011に合わせ、来年秋に開催される舞鶴国際芸術祭2011のプレイベントが、10月10日〜同24日、北吸の赤煉瓦倉庫群や八島商店街、青葉山ろく公園などを会場に開かれる。作家たちの作品展示、市民参加によるワークショップ、映画の特集上映会、空き店舗の再生計画など盛りだくさんだ。すでに韓国の現代美術家五人が舞鶴に滞在し、鉄やガラスなどの作品づくりに取り組んでいる。 NPO法人赤煉瓦倶楽部舞鶴や美術家らで同芸術祭実行委員会を組織して企画。市内の赤煉瓦倉庫や景勝地、廃校舎、空き店舗などを会場に、北東アジアの作家たちが滞在しながら制作・発表するアート運動。今年は来年の本番に向けたプレイベントとして開く。 9月25日からソウルやニューヨーク在住の韓国人作家たちが来鶴、市内を巡って地域の歴史などを聞き制作活動を開始。女性4人の作家は智恵蔵を拠点にドローイング、ガラス、平面作品、廃材を使った造形品づくりをする。男性作家は余部上の鉄工所で鉄を使った作品を仕上げている。作品は10月10日から智恵蔵などで展示される。 八島商店街の四条近くの空き店舗を活用し、ギャラリーと情報発信の機能を備えた北東アジアアートセンターに再生させる。陶芸館で行ったワークショップに参加した子供たちの陶芸作品を展示したり、この場で市民に絵を描いてもらって展示するほか、週末には大道芸やライブなども開く。日本の作家たちが再生計画に取り組み、10月10日にオープンする。 10月10日午後1時半から市政記念館で、美術家の日比野克彦さんらをゲストに北東アジア芸術祭の意義をテーマにシンポジウムを開く。同11日は同館で北東アジアの監督たちによる映画4本を上映する。同会は「10日のオープン時には作品の会場めぐりをして作家たちによる解説もできれば」としている。映画以外は入場無料。 【問い合わせ】電話66・1096、市政記念館内 写真=市内の鉄工所で作品をつくるジュー・ヨンホさん |
急病の子供預かります。 岸本病院 病児保育室ピノキオ開設 要望に応え働く親を支援 浜の岸本病院(岸本良博院長)に10月1日、病児保育室ピノキオが開設した。風邪など急病の子供のそばに親が仕事などでいられない場合、病院内の専用スペースで看護師や保育士たちが子供を預かる子育て支援事業の一つ。働く親たちのニーズに応えた。 市の子育て支援市民会議の委員も務める岸本純子副院長が、幼い子供を持ちながら働く母親や保育所から、急病の子供を預かる施設を医療機関に設置してほしいとの要望を受け、舞鶴と近隣市町で初めての施設をスタートさせた。 保育室は会議室を改装した約28平方メートル。専用スペースの2室はスライド式のドアで仕切ることができる。壁は白を基調に明るい雰囲気で、遊具や絵本なども備える。保育士2人が対応する。保育時間は月曜〜金曜の午前8時15分〜午後6時。 対象児童は市内在住の概ね3ヵ月〜小学3年生。定員は6人。事前登録(無料)をしてもらい、子供の既往症などの基本情報を聞き取った後、電話で前日、当日に利用を申し込む。利用料金は1日2,500円、半日(5時間以内)1,500円。 岸本副院長は「専門スタッフをいつでも待機させておかねばならず、運営経費の面で医療機関や保育所でなかなか実現できませんでしたが、働くお母さんたちのお役に立てれば」と話す。 【問い合わせ】電話62・0118、岸本病院 写真=開設された病児保育室 |
2010年10月1日 |
100円商店街でにぎわいを、府内初12月5日に西地区で 舞鶴商工振興会、参加店を呼びかけ 考案者の齋藤さん(山形県)を招き勉強会 商店街全体を一軒の100円ショップに見立てて、にぎわいを作り出す「100円商店街」を開催しようと、舞鶴商工振興会(尾関善之会長)がこのほど、円満寺の西市民プラザで、このアイデアを考案した山形県新庄市職員で、NPO法人AMP理事長の齋藤一成さんを招き、概要や成功のポイントなどを学ぶ勉強会を行った。12月5日に西地区商店街で、京都府内初となる実施に向け、準備を進めていく。 西地区商店街で海の幸グルメフェスタを開催するのに合わせ、活性化の切り札として全国で注目される100円商店街を計画。京都職業能力開発短期大学校(上安)住居環境科の学生が今春、卒業研究として100円商店街を提案したこともきっかけになった。勉強会には30人を超える商店主、商工・行政関係者たちが参加した。 100円商店街は各店頭に100円コーナーを設置し、客を呼び込む販促事業。これまで全国50カ所で実施され、いずれも多くの集客と売り上げがあり成功している。2004年から新庄市でスタートし、人口4万人の町に1万人の集客を記録した。 齋藤さんは、これまでのイベントは集客が店の売り上げにつながらないとし、「100円商店街は100円の商品を売ることが目的ではなく、店内の品物・サービスを売り、店の収益をアップさせるための販促のツール」であり、経費も広告代だけですみ、補助金に頼らなくても可能と説明した。 成功の3つのポイントに、100円商品は外に陳列し多くの客に見せる、外で客と会話し店内に誘って店内の商品を見せる、100円商品の清算は店内で行うことで他の通常商品も買ってもらうことを列挙。また、多くの店の参加とお客さん側に立ってアイデアをひねることも大切と強調した。 販売された100円商品として、はがま、食品、文具などの物品のほか、ズボンの裾直し、家賃1カ月分、理髪店の顔そり券、車内クリーニング券、土嚢、裏山で切り出した竹など、高額商品やサービス、変り種の事例を紹介。「100円だからこそお客さんの財布のひもも緩み、遊びが許される。肩肘はらずに遊び心で考えて」とアドバイスした。 尾関会長は「成功に向け多くの商店の協力を呼びかけ、一過性に終わらせず継続した事業につなげたい」と話していた。 写真=齋藤さんより事例を聞く出席者たち |
造形作家の松浦さん(城陽市)作品展、サンムーンで10日まで 安らぎ与えるぽっちゃり系 4頭身の仏さまたち 立体造形作家の松浦つかささん(52)=城陽市=の作品展が、浜のギャラリー・サンムーンで開かれている。陶器製の仏像を出品しているが、4頭身でぽっちゃり系の頬や体型をしていたり、木に登っているなど一風変わった仏さまたちが並び、思わず微笑んでしまう親しみや安らぎを与えている。10日まで。入場無料。 安らぎと癒しをテーマに彫刻作品の制作に取り組む松浦さん。大阪天王寺公園にカバのモニュメントが設置され、高野山奥の院に地蔵菩薩を建立するなどした。綾部市奥上林の元小学校跡をアトリエにする。昨年5月にもサンムーンでカバの作品展を開いた。 仏像との出会いは、京仏具の鋳物店で仏像の原型作りを仕事にしていたことから。以来、仏像づくりをライフワークとするが、作品として取り組み始めたのはこの6年の間。自ら求める癒しの想いを仏さまの姿を借りて形にする。 その形は観音菩薩などをモチーフにすることもあるが、ほとんど自分のイメージで作り上げる。また、子供たちのかわいらしさを造形的に研究し、ふっくらとした頬や腕、4頭身の体型といったこれまでの仏像にない造形を考え出した。 今回は約50点を発表した。土を焼き締め自然の土の色を出した高さ約30センチまでの仏さまが木の展示台に立つ。木に登って遠くを見つめていたり、知人の娘をモデルにした仏さまも。曼荼羅をイメージした16点のレリーフ作品を初公開した。作者の人柄も重なり、優しさと遊び心が会場を満たしている。 松浦さんは「自分の思いが少しでも伝わり、『ほっこりするね』と感じてもらい、心のつながりができれば」と話している。1日午後4時からオープニングパーティー、3日午後4時から大垣市の津軽三味線のアマチュア演奏家のライブがある。入場無料。火曜休み。 【問い合わせ】電話63・4858、サンムーン。 写真=親しみを感じさせる作品と松浦さん |
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