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2010年11月30日

還暦記念にコンサート 舞鶴音楽隊時代からソロ続ける
稲垣さん、ゲスト招き 13回目の「のらりクラリネット」
12月11日 総合文化会館
 40年以上クラリネットを演奏する団体職員の稲垣孝さん(59)=北吸=が、海上自衛隊舞鶴音楽隊の隊員時代から続ける「のらりクラリネット」の演奏会が13回目を迎える。ソロだけでなくアンサンブルも作って、各地のイベントに出演し音楽を楽しんでいる。今回は還暦記念のコンサートと銘打たれ、12月11日午後3時から浜の総合文化会館小ホールで開かれる。入場無料。  中学校吹奏楽部でチューバ、高校ではサックスを演奏していたが、1969年に入隊した舞鶴音楽隊でクラリネットに転向した。隊員としての演奏に励んだが、一市民としてソロで発表することで若い隊員へ新しい活動を広げる道筋になればと、95年第1回目の演奏会を企画した。  転勤した東京音楽隊時代を除き毎年続けている。2回目からはピアノ伴奏に、下福井のピアノ講師、内藤祐貴子さんとコンビを組み、多彩なゲスト奏者を招き共演もしてきた。  04年定年退官後も旺盛な活動を行う。舞鶴や綾部などの市民でつくるMAF管弦楽団の活動のほか、アンサンブルやソロなどで出演する。最近では来年の国民文化祭に向けて市民で結成された舞鶴選抜楽団の一員に。海上保安学校の吹奏楽部を指導し、地域の音楽文化の向上にも努める。 12月10日の誕生日翌日に還暦コンサートを開く。ピアノに内藤さん、ゲストにGDP Allstarsを迎え、「なごり雪」などを奏でる。稲垣さんは「最初は本格的なクラシックの曲に挑戦し、いまではジャズやポピュラーなどに広がりました。いつまで続けられるかなあと毎年言っていますが、クラリネットの北村英治さんにあやかって80歳ぐらいまでやりたい」と話す。  整理券は市内の楽器店などで扱っている。
【問い合わせ】電話090・8858・5146、稲垣さん
写真=ピアノ伴奏の内藤さんと練習する稲垣さん



舞鶴食材使った土産品好評!!
ホテルマーレたかた半年がかりで開発
万願寺甘とう入りの薬味「食べる生七味」
 浜の「ホテルマーレたかた」(高田啓司代表)が、舞鶴特産の万願寺甘とうを使った薬味「食べる生七味」を開発、販売している。万願寺甘とうの香りとピリッとした実山椒がマッチし、新しい味わいを生み和食や洋食にも使える手作り品。舞鶴のお土産にと購入する観光客が増えており好評だ。  松尾寺が開山1,300年を迎えた際、地元の食材を使った土産品を作って舞鶴を発信しようと、同社や舞鶴商工会議所青年部で企画。京の伝統野菜で東京や京阪神でも知られる万願寺甘とうを使った薬味を作ることに決め、ホテルの厨房スタッフが半年がかりで完成させた。  ふんだんに使った万願寺甘とうをベースに柚子、生姜、実山椒などを混ぜ合わせ瓶詰めしたオリジナル品。材料を包丁で細かく刻むなど厨房スタッフが業務の合間に手作りしているため、1日30〜35個しかできない限定品に。同社が舞鶴の食材を使ったお土産品としては第1号になる。  ご飯にのせて食べるだけでなく、湯豆腐や刺身、鍋のポン酢の薬味に、またパスタにからめたりウインナーのマスタードの替わりなどに使える。ホテル内の料理には出しておらず販売のみ。観光客たちがお土産品として買い求めたり、ネットの通販サイトから注文も入る。1個百グラム入りで630円(消費税込み)。確実に手に入れるためには予約が必要。
【問い合わせ】電話66・2000、同ホテル
写真=和洋食に合う「食べる生七味」


2010年11月26日

思い出 記念モニュメントに
岡田下小学校、来春閉校控え
児童と職員で「繋ぐ」をテーマに制作
学校生活や地域の風景206枚の陶板に刻み、新たな小学校へ
 来春閉校し1つの学校に統合される岡田下小学校(羽賀明子校長)が、閉校を記念したモニュメントの制作に取り組んでいる。全校児童57人と教職員12人が、学校の思い出や岡田の風景などを206枚の陶板に刻んだ。記念モニュメントは体育館前の敷地に設置される予定で、新たな小学校に引き継がれる。来年3月27日の閉校式で除幕する。  岡田上小と岡田中小(休校中)、岡田下小が統合し岡田小学校が来春開校する。岡田下小の最後の年に児童たちに思い出を形に残してもらおうと、「繋ぐ」をテーマに記念モニュメントづくりを開始。計画では記念モニュメントは三角錐の形で底辺1メートル、上辺40センチ、高さ1メートル。コンクリート製の土台に陶板を張り付ける。  陶板づくりでは四角形の粘土板に、児童たちがよく遊ぶ学校裏の城山、運動場、友達、由良川、キャラクターのリラックマほか、「希望」の文字など新設校に託す思いもヘラで描いた。成生の陶芸家、高井晴美さんがその作業をアドバイス。また、由良川をイメージした青を基調にした色づけをし、自宅工房で年内に焼き上げる予定。土台づくりは地元住民が協力する。  5年生の永野志門君(11)は「1年生のとき初めて上った桜ヶ丘を描きました。岡田小学校になっても思い出を忘れないように陶板に残しました」と話し、完成を楽しみにしている。
写真=思い出を描いた陶板を手にする児童たち



木を植え、地球温暖化に関心を
ガールスカウト京都35団「マイモミジプロジェクト」
藤津峠の国道沿いに植樹
 地球温暖化に関心を持ってもらおうと、ガールスカウト京都35団(榎本明子団委員長)は11月23日、上東の藤津峠の国道175号線沿いで、モミジの苗木の植樹を行った。「マイモミジプロジェクト」と名づけた取り組みで、参加者が植樹したモミジの世話を続け大きく育てる。  同団では、毎年隊員が「緑の募金」の街頭募金を行い、市民から寄せられた募金は各種団体の緑化活動などに役立ててきた。今年も5、6月に街頭募金に取り組み、この募金を活用して「マイモミジプロジェクト」を計画した。  新しく完成した大川橋から藤津峠までの国道175線沿いの法面に、イロハモミジや青シダレなど6種類118本のモミジを植樹。木を植えることによって、1人でも多くの人が地球温暖化に関心を持ち、併せて木を育てる喜びを感じてもらうことを目的に、市民に参加を呼びかけた。  この日の植樹には、スカウト隊員や趣旨に賛同した市民ら約30人が参加した。スコップで穴を掘り、高さ約1メートルのモミジを10メートル間隔で植樹。モミジの種類名と植樹した人の名前を記した杭を添え木として立てた。近く用意した植樹者の名札を取り付け、植樹者が自分の植えたモミジとして、下草刈りなどの世話を行う。  榎本団委員長は「これから枯れた木などの補充もして、大きく育てたい。将来、モミジ祭りが開ければ」と夢を膨らませていた。
写真=モミジの苗木を植える参加者


2010年11月24日

陶芸家夫妻おひろめ展
服部さんと村山さん、理想の創作環境求め有田から移住
11月27、28日に桑飼下の自宅で開催
西洋式薪窯を自作、陶磁器出品
 陶芸家の服部克哉さん(39)と村山朋子さん(31)夫妻が、理想の創作環境を求めて昨年、佐賀県有田から舞鶴に移住し、今夏念願の西洋式の薪窯を完成させた。今月火入れして初窯の作品が焼きあがり、27、28日、桑飼下の自宅兼工房でおひろめ展を開催する。服部さんが陶器、村山さんが磁器の日用の道具を展示する。来場を呼びかけている。  服部さんはものづくりを仕事にと考えていたところ、大学の陶芸部で子供のころの土遊びをした楽しい感触を思い出し、陶芸家への道を志した。実家が綾部の村山さんは、陶芸家の両親の元で育った。最初は陶芸に関心を持っていなかったが、体を動かす仕事として選んだのが身近な陶芸だった。  有田市で陶芸を学んでいたころに出会って結婚。独立を考え薪窯が設置できる広い敷地を備えた環境を五年かけて探し、舞鶴市の空家バンクで適地を見つけ2児の家族4人で移住した。山に囲まれた桑飼下の原谷に位置し、赤穂義士が通ったとされる古道がある。  耐火れんがを積んだ西洋式の薪窯は高さ1.8メートル、1.8メートル、奥行き1.3メートル。父の村山光生さんのアドバイスを受け8月に完成させた。同じ薪を使う穴窯と比べ、火が窯全体に回り熱効率がよく、24時間で均一に焼き上がる特徴を持つ。いまはガス窯が主流の磁器もこの窯で焼く。離れの建物にけろくろを設置し2人の工房にした。  作品は落ち着いた風合いに仕上がり、大皿や湯のみ、ピッチャー、ペーパーウエイトなどの陶器と磁器の約百点を展示する。服部さんは「地域の人たちに親切にしていただき、自然豊かな静かな場所で制作に没頭できます。2人で一歩一歩、多くの人に使ってもらえる生活の道具を作っていきたい」と話す。  両日とも午前10時〜午後5時。
【問い合わせ】電話60・1096、服部さん
写真=初の2人展を開く服部さん(右)と村山さん。後ろが薪窯。



舞鶴かま板「絵と文字」大賞
大賞に山下さん(丸山町) 母への感謝描く
舞鶴かまぼこ知ろう館活用協
「ありがとう」テーマに72点の応募
 第2回舞鶴かま板「絵と文字」大賞(舞鶴かまぼこ知ろう館活用協議会主催)の表彰式が11月21日、下安久の舞鶴かまぼこ協同組合多目的ホールであり、大賞を受賞した丸山町の山下久子さん(74)ら入賞者に賞状と賞品を贈った。  かま板大賞は、舞鶴かまぼこ協同組合と市民グループでつくる同協議会が、地域ブランドの舞鶴かまぼこを広く知ってもらうための活動の一環として創設した。2回目の今年は「ありがとう」をテーマに、舞鶴かまぼこの板に絵と文字を描いた作品を募集した。  作品は市内外から高校生を含む大人26点、中学生12点、小学生7点、幼児27点の計72点の応募があった。審査の結果、大賞のほか、特別賞2点、スクール賞の中学生、小学生、幼児の部各1点が決まった。  大賞に輝いた山下さんは、可愛い女の子と野菜や魚を色彩豊かに描き、「不揃いも叱って抱いた愛しい子」のメッセージを添えた。自分を育んでくれた母親の歳となり、母親への感謝の気持ちを込めたという。  表彰式では、同協議会の高野真一会長から受賞者に賞状と賞金(スクール賞は図書券)のほか、かまぼこセットなどの賞品が贈られた。応募作品は、12月下旬から伊佐津の西駅交流センター内、まいづる観光ステーションで展示される。  大賞を除く入賞者は次の皆さん。  ▽特別賞=井野玲子(高野由里)中村光男(京都市)▽スクール賞・中学生の部=藤田彩紀(青葉中)▽同・小学生の部=大塚風羽(与保呂小)▽同・幼児の部=村上結彩(相愛保育園)
写真=大賞を受賞した山下さんの作品


2010年11月19日

子どもたちが誇れる故郷です
岡田上子育支援協議会の飯田さん著
「まいづる加佐 ふるさとのお話」
集めた112編の民話や歴史など子供向けにし近く自費出版
 岡田上子育支援協議会会長で、市老人クラブ連合会女性委員長の飯田和子さん(75)=桑飼下=が、加佐地区の民話などをまとめた著作を近く自費出版する。3年をかけて、舞鶴市史や郷土史、さらに地元の古老たちから話を聞いて集め、子ども向けに平易な文章にして著した。  飯田さんは、亀岡市出身の元小学校長。加佐地区との縁は、ご主人との結婚で、今年で50年になるという。「他所から移ってきた私には、加佐は自然に恵まれ、素晴らしいところです」と話す。  さらに、現在居住する地元の岡田上には、おもしろい民話がたくさんあることを知ったのをきっかけに、「子どもたちにふるさとに誇りを持ってもらおう」と、書籍として出版することを計画した。  岡田上から由良川沿いの岡田中、岡田下、八雲、神崎の加佐地区に広げて民話などを集め始めた。舞鶴市史や郷土史岡田上などに掲載された民話や歴史を基に、自ら子ども向けに分かりやすく書き直した。また、地元の古老たちから民話を教えてもらうこともあったという。  著作は『まいづる加佐 ふるさとのお話』の題名で、岡田上、中、下、八雲、神崎地域に分け、民話など112編を載せる。また、民話には飯田さんと親交のある田中實さん=高野由里=の描いた挿絵も入っている。田中さんは、舞鶴の民話などの紙芝居を製作しており、挿絵を描くため加佐地区を巡りスケッチしたという。  飯田さんは「加佐地区は縄文時代から拓けた地域。子どもたちが悠久の歴史を誇るふるさとを知ることに役立てばうれしい」と話している。
写真=出版を前に校正原稿を手にする飯田さん



ふれあいホーム真愛
認知症、見守り体制づくりへ
初会合で住民、関係機関と連携
 北田辺の小規模多機能型居宅介護事業所「ふれあいホーム真愛」が、認知症高齢者への理解を深め、地域で安心して暮らせるようにと、地域住民や関係機関と連携して声かけや見守りの体制づくりに向けた会合をスタートさせた。第1回目は市内の認知症高齢者の現状説明、介護する家族が近所の人たちの見守りで助けられた体験を語った。  真愛は、地域で高齢者の在宅生活を支援するため、認知症の高齢者などの通い・宿泊・訪問のサービスを1カ所で同じスタッフが対応する。地元自治会役員らと運営推進会議を開く中、認知症の高齢者を早期に発見し家族を支援する体制づくりを進めることにした。  初会合には約30人が出席。市高齢・障害福祉課職員が市内の介護認定者3,300人の内、認知症が60%を占め、正常な判断ができないため10社の生命保険を契約したケースを報告し、「周囲に認知症への理解を広げることが大切」と述べた。  定年退職後に認知症になった夫を介護する女性は、近所に夫の症状を話したことで、徘徊している夫を見つけて連絡してくれ、「家族だけでは夫を守ることができない。近所の人たちに話してよかった」と語った。出席者からは入所施設が少ないことの不安や、「他人に無関心な時代になり声かけが忘れられてきた。少しずつつながりを取り戻せれば」と話し合った。来年3月まで2回会合が開かれる。
写真=会合に集まった参加者たち


2010年11月16日

書とキルトがコラボ
元先生と生徒の吉田さん、嵯峨根さん
「こもれび」で11月30日まで作品展
 書の嵯峨根和子さん(50)=公文名=とキルトの吉田真帆さん(66)=浜=による「小さな書と小さなキルトのコラボ展」が、市場のぎゃらりー喫茶「こもれび」で開かれている。元中学校の美術教諭の吉田さん、その生徒だった嵯峨根さん。中学校卒業以降ずっと交友を続ける二人が初めてコラボ展を実現させた。30日まで。  城南中時代に吉田さんは美術を教え、嵯峨根さんが3年生の時に1年間担任をした。卒業後も手紙で交流し、嵯峨根さんが結婚や子育てのときも吉田さんがアドバイス。吉田さんはパッチワークキルトを楽しみ、嵯峨根さんは書に励み、創作活動の共通点でもつながる。  コラボ展では、嵯峨根さんのかなの書に吉田さんが持つ絣などの布を額装に使った作品を出品。また、気軽に書に親しんでもらおうと、サインペンなどを使って便箋、メモ帳、和菓子の包装紙などに詩などを書き、コースターや栞、額などに仕上げた。クッションや絵本の表紙を題材にしたナップサックも並ぶ。  吉田さんは「先生と生徒ではなく友人としてつきあいが続いています。2人のコラボ展ができるなんて夢のようです」、嵯峨根さんは「布と書が一体になった作品は現代的な感じがし、書の新しい魅力を引き出してくれています」と話す。  午前10時〜午後6時、水曜と木曜は休み。入場無料。同29日午後2時から吉田さんによる朗読会「心に響く小さな五つの物語」がある。
【問い合わせ】電話63・3088、こもれび
写真=作品に囲まれた吉田さん(左)と嵯峨根さん



20年前の思い出開封へ
あの日、作文収めたタイムカプセル…
心当たりある方、参加を 11月20日、自然文化園
 1990年に岡安のグリーンスポーツセンターに埋めたタイムカプセルが、20年後の今月20日、多祢寺の自然文化園で開かれる自然ふれあい大会2010の植樹祭で開封される。当時の小学生やボーイスカウトたちが、未来へのメッセージなどの作文を書いた。舞鶴市緑化推進委員会はカプセルに納めた人たちに、思い出に触れてもらおうと開封への参加を呼びかけている。  91年に宇治市で開かれた全国植樹祭に先駆けた舞鶴プレ植樹祭のイベントとして、ステンレス製のタイムカプセルが地中に埋められた。岡田中や志楽、朝来小学校、ボーイスカウトの子供たちの緑のメッセージ249人分と緑の作文185人分が納められた。  カプセルはすでに掘り出され市で保管している。同文化園の自然観察フィールドのオープンを記念した自然ふれあい大会の植樹祭で、開封して作文などを披露する。午前10時から開催。その後は動植物観察会やキノコ教室などを開く。開封についての問い合わせは市緑化推進委員会事務局(電話66・1023)へ。
写真=1990年にカプセルを埋めた様子


2010年11月12日

再生への希望伝える
小児がん追ったドキュメンタリー「風のかたち」
11月19日、カトリック西舞鶴教会で上映会と監督トーク
 小児がんの子供たちを十年間追ったドキュメンタリー映画「風のかたち」の上映会と伊勢真一監督のトークが、19日午後7時から北田辺のカトリック西舞鶴教会で開かれる。小児がん患者や体験者、医師を見つめることで、命の尊さや再生への希望を伝えている。主催は日星高校を支援する市民でつくるステラソル(日星の夢と舞鶴の未来をつなぐ会)。来場を呼びかけている。  聖路加国際病院副院長の細谷亮太医師の依頼で、ヒューマンドキュメンタリーを製作する伊勢監督が、小児がんの子供たちと医師らが毎年行っているサマーキャンプを10年間撮り続けた。現在、小児がん患者は全国に約2万5千人いるといわれるが、約7、8割は治癒するようになっている。  映画では、人を助ける仕事をしたいと夢を語っていた少女が看護師になったり、学校の先生になりたいとの願いをもちながら他界した子供、そして医療の現場で子供たちを見守り続ける医師らを記録した。  病気を体験した子供たちがそれを機に強さに変えていく姿、医師やボランティアたちが病気の子供と関わることで力を得ていく姿を描き、人の生きる意味を問いかける。映画は105分。2009年の文化庁映画賞・文化記録映画優秀賞を受賞した。  上映協力券は前売り1,000円(当日500円増し)。子供。学生は半額。
【問い合わせ】電話75・0452、日星高。
 また、この日午前10時から日星高で、学校の人権週間の取り組みとして伊勢監督が話す。
写真=映画のチラシ



手話劇、コーラスで交流を
中総合会館で11月14日につどい 本社など後援
コンクールの来場呼びかける
 第32回両丹手話劇コンクール・文化のつどい(両丹聴覚障害者協会など主催、舞鶴市民新聞社など後援)が14日、余部下の中総合会館で開かれる。府北部の6団体が手話を使った劇やコーラスなどを発表し、聴覚言語障害児・者と家族、手話サークル、市民らが交流を深める。来場を呼びかけている。  舞鶴や福知山、宮津など在住の障害児・者と手話サークルが一緒になって手話劇の発表を通して、文化を創造する機会になっている。回を重ねるごとに小学校や高校などで手話を学ぶ児童・生徒、市民らの参加も広がってきた。会場は府北部各市の持ち回りで、舞鶴が会場の今年は聾学校舞鶴分校の児童や保護者らも出演する。  府聴覚障害者協会舞鶴支部と手話サークル「つたの会」は、「田辺城の女たち」を上演する。田辺城を舞台に、ちょっと意地の悪いお局さまが、ご城下に出かけた際、目と耳が不自由な町の者に出会い、人々が助け合って暮らしている姿を目にする。  同支部事務局長で演技指導をする一人、内藤道子さんは「視覚と聴覚に障害を持つ人も今回は出演しており、その方の触手話の様子も見てほしい。練習してきた成果を発揮したい」と話す。  時間は午前9時〜午後4時。入場無料。
【問い合わせ】電話64・3911、市聴覚言語障害者支援センター
写真=手話劇の練習をする舞鶴の出演者たち


2010年11月9日

多機能携帯使い旅先で俳句
舞鶴高専チーム 娯楽ソフトで優秀賞
全国プログラミングコンテスト 特別賞も受賞
 舞鶴高専の学生たちのクラブ「プログラマーズコミュニティー」の2チームが、このほど高知市で開かれた全国高専プログラミングコンテストの課題部門で、第2位の優秀賞を9年ぶりに、また特別賞を3年ぶりに受賞した。優秀賞のチームは、多機能携帯電話を使って旅先で俳句を詠んだり、閲覧できる娯楽ソフトを開発した。  高専生の情報処理技術とアイデアの創造性を競う大会で、予選を通過した20作品が、機能を説明するプレゼン、実際に動かすデモで競う。今年の課題部門は「旅とコンピューター」がテーマ。舞鶴高専からは学生10人の2チームが出場した。  1チームは、多機能携帯電話を利用して旅先で俳句を楽しめる娯楽ソフト「タビは道づれ」を開発。俳句について舞鶴市俳句協会からアドバイスを受けた。携帯電話で風景を撮影し詠んだ俳句を貼り付ける機能、松尾芭蕉らの著名な俳人が詠んだ220句を閲覧できる機能、ユーザーが集まり互いに句を詠む句会機能などを備える。  作りこんだ点や俳句を詠むアイデアが評価され優秀賞を受けた。リーダーの小出健司さん(電子制御工学科五年)は「9年ぶりの受賞はうれしい。最優秀賞は後輩に期待したい」と話す。  特別賞のチームは、エアロバイクを使いエクササイズを支援する実用的なソフトを作った。仮想空間ソフト「グーグルアース」で日本の風景がパソコンに映し出され、バイクを漕ぐとその中を進んでいるように風景が変わる。画面には消費カロリーなども表示される。  リーダーの辻春樹さん(電気情報工学科3年)は「エクササイズをしていても退屈して長続きしない自分の体験をヒントにしました」と話す。
写真上=優秀賞を受けた学生ら
写真下=特別賞を受けたチーム






舞鶴ユネスコ協会
絵画『町のたからもの』展示
国際児童画展と市内園児の作品も
 舞鶴ユネスコ協会(古森輝彦会長)主催の「第11回『絵で伝えよう!わたしたちの町のたからもの』絵画」の入賞作品展が、11月5日〜7日、南浜町のショッピングセンター「らぽーる」で開かれた。  同協会が、身近にある風景や建造物など「町のたからもの」を題材に、市内の小、中学生を対象に絵画作品を募集。市長賞の若浦中2年、松岡渚さんの作品「獅子舞が舞う」など特別賞7点、入賞7点の計14点を展示した。  併せて、国際児童画展として、舞鶴市の友好都市の中国・大連市とロシア・ナホトカ市の子どもたち作品44点のほか、市内の幼稚園児の絵画22点を展示。子供たちの創造力豊かな作品が来場者の目を楽しませた。  入賞作品展、国際児童画展、幼稚園児の絵画展は、同12日〜14日、伊佐津の西駅交流センターでも開かれる。
写真=市長賞の松岡さんの作品「獅子舞が舞う」


2010年11月5日

ジャズとオカリナが競演
11月21日、市政記念館でコンサート
ピアノの明田川さんら出演、市民5人がセッション
 ジャズピアニストの明田川(あけたがわ)荘之さん=東京都杉並区=らのジャズコンサートで、オカリナ愛好家の市民たちが競演する。アドリブのジャズにオカリナの合奏でセッションを挑む新しい試みに、本番を控えた出演者たちは、明田川さんを迎え練習に取り組んだ。オカリナ持参の来場者も当日、飛び入り演奏できる。21日午後1時半から北吸の市政記念館で開かれる。  オカリナを楽しむ和高明代さんが、八反田南町の自宅をライブ会場として開放し、定期的にコンサートを企画する。その中で国内外で活躍する明田川さんのライブを開いたことから競演を持ちかけた。明田川さんはオカリナの製作者・演奏家としても知られる。  市民5人で若狭オカリナ・オールスターズを結成し、明田川さんオリジナル曲の「サムライニッポン」など7曲で演奏する。赤煉瓦ジャズ祭にも出演したサックスの林栄一さん、ギターの津村和彦さんも出演する。  先月には明田川さんが来鶴し、ジャズのリズムを感じて、音の入り方や息の合わせ方などをアドバイスした。「新しい試みに楽しみです。ジャズの街舞鶴から発信できるものがあれば」と話す。  和高さんは「普段は演奏が近づくにつれ緊張感が増すのですが、今回は不思議にわくわくした気分。オカリナの新しい魅力を広げるきっかけにしたい」とその日を待ち遠しくしている。  演奏前の正午から明田川さん製作などのオカリナの展示販売、オカリナ奏者の深瀬欽吾さんの演奏もある。前売り2,200円(当日300円増し)。
【問い合わせ】電話62・0633、music@和

コンサートのチケットを2人に
 舞鶴市民新聞社はこのコンサートに2人を招待する。チケット希望者は郵便番号、住所、氏名、電話番号、「ジャズコンサート」係と明記し、11月10日までに申し込みを。応募ははがき(あて先〒624―0905福来912―1 舞鶴市民新聞社)、FAX(77・1750)、eメール(maipress@topaz.ocn.ne.jp)で受け付けている。応募者多数の場合は抽選。チケットの発送をもって当選者発表にかえる。
写真=オカリナ演奏の市民らにアドバイスする明田川さん(左)


官民一体で海自隊と交流
JCや中堅幹部
親睦会を発足、まちづくり推進へ
 舞鶴青年会議所(JC)と舞鶴商工会議所青年部、市役所、海上自衛隊の青年層指揮官らとの親睦会「みずなぎViSiON『まいちん2010』」の発足式が11月1日、浜の市商工観光センターであった。官民が一体となって自衛隊との交流を進め、まちづくりに活かしていく。  これまでは各団体が独自に自衛隊との交流を重ねてきたが、官民の青年層が一つになって、海自隊の中堅幹部との親睦を深め、将来、司令クラスなどで再び舞鶴に赴任した際の人脈づくりを図り、まちづくりを一層推進することを目的に設立した。名称は舞鶴鎮守府に由来し名付けた。4団体で幹事会を作って運営する。  発足式には青年会議所会員ら若手実業家、市職員、海自隊の課長・艦艇長クラスら約100人が出席。青年会議所の福長尚斉理事長が「ざっくばらんに交流し、ときには熱く地域のことを考える場にしたい」とあいさつした。今後は親睦会や勉強会、スポーツ交流、まち起こしイベントなどを開催していく予定。
写真=交流を推進する4団体の幹事たち


2010年11月2日

私の1冊、思い出綴る
西図書館 読書の楽しさ生きる勇気
20周年記念 利用者の投稿と本を展示
 市立西図書館が現在地に開館してから今年で20周年になるのを記念し、利用者たちが綴った「わたしの一冊」とその本が、円満寺の同館ロビーに展示されている。幼児や10代の若者から70代の市民たちが選んだ絵本や小説などはベストセラーとは異なるラインナップになり、掲示された文章には読書の楽しさや生きる勇気になった思い出がつまっている。11月14日まで。  現在の西図書館は1990年に開館。本の貸し出し業務のほか、絵本の原画展、おはなし会、工作教室など、幅広く本に親しんでもらう活動を続ける。20周年と今年は国民読書年にあたることから、利用者たちに心に残った本の書名と思い出などを用紙に記入してもらうよう呼びかけた。  読書週間に合わせ、投稿された約60点の文章と本を並べた。紹介されているのは絵本やSF、時代小説、ノンフィクションなど多彩なジャンル。中には実用書の『勇気が出る介護の本』(羽成幸子)があり、「入院手術で自立歩行できなくなった義母を介護しています。我が家で起こったことが全て書いてあり、もっと力を抜いて向き合っていこうと元気が出ました」と記される。  このほかにも7歳の小学生が絵本『よりみちエレベーター』(土屋富士夫)の魅力を紹介、30代の女性は子供のころに読んだ絵本『こねこのぴっち』(ハンス・フィッシャー)を昨年西図書館で見つけ再読し、「世代をこえて楽しめる1冊。動物たちのやさしい気持ちを忘れずにいたい」と書いた。  『鴨川ホルモー』を紹介した女性は「よく図書館で本を借りています。この本は笑いがとまらずとても楽しい本。家族で映画も見て、全員が本に出てくる『鬼語』を話せます」と話す。  同館司書の竹之内英子さんは「幅広い年齢層から予想もしていなかった本が選ばれた印象です。思い出の本に図書館で出合ったと記されてあり、改めて図書館の役割を感じました。この機会に興味のない本を手にとってもらい新しい発見をしてほしい」とする。「わたしの1冊」の応募は展示期間中も行っている。
写真=展示された文章と本


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舞鶴かに〈11月6日解禁〉キャンペーン実施
販促エコグッズも販売へ
 京都府漁業協同組合などでつくる舞鶴かに地域ブランド化推進キャンペーン協議会は、舞鶴かにのPRと観光客誘致のため、今年も11月6日からのズワイガニ漁の解禁に合わせキャンペーンを実施する。舞鶴かにのPRソングをつくるほか、キャラクター入りのエゴグッズなどを販売する。PRソングの歌詞を募っている。  同組合舞鶴支所所属の底曳漁船8隻が丹後半島沖で操業。昨年度の水揚げ量は50・3トンで、府全体の51・9パーセントを占める。持続的な資源管理の取り組みに対して、海のエコラベルとされるMSC認証を受けた。7月には地域団体商標登録に向け特許庁に出願し、審査を受けている。  子供たちにも舞鶴かにに親しんでもらおうと、PRソングをつくる。歌詞を募集し、舞鶴観光協会で一点を選び専門家に作曲を依頼、振り付けなどもして来春ごろに発表予定。  新たな販促グッズとして、環境に配慮した舞鶴かにのイメージをPRするため、キャラクターのチョキまる入りのエコバッグ(850円)、2種類のエコボトル(800円、1,300円)を作成。舞鶴観光ステーションで販売する。  また、観光客誘致のためJRや高速バスを利用して来鶴し、舞鶴かにを含む飲食や買い物をした人に抽選(計60人)で特産品セット(5,000円相当)をプレゼントする。  PRソングの歌詞は舞鶴かにのPRにふさわしいもの▽誰もが親しみやすく子供たちが気軽に口ずさむことができるもの▽2番以上3番以内の内容。応募は1人(グループ)一点で市内の観光施設にある専用用紙で申し込みを。市のホームページからもダウンロードできる。来年2月ごろに採用作品一点を決め、採用者に3万円相当の舞鶴特産品セットを贈る。募集期間は来年1月31日。
【問い合わせ】電話66・1024、観光協会事務局
写真=バッグなどが加わった販促グッズ


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