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2010年12月28日

京極マリアの生き方知って
NPO法人 泉源寺に等身大の石像完成
浅井三姉妹の叔母、キャラクターの愛称募集中
5人の子供を産む、触れて安産祈願に
 近江の戦国大名・浅井長政の姉で、晩年を泉源寺で過ごしたキリシタンの京極マリア(1542〜1618年)を知ってもらおうと、地元の人らでつくるNPO法人がこのほど、京極マリアの等身大の石造を完成させた。1月9日から放映されるNHK大河ドラマ「江(ごう)」の主人公の浅井三姉妹の叔母にあたる。ドラマの舞台となる長浜市の市民との交流、歴史講座なども計画中。キャラクターの愛称を募集している。  京極マリアは京極高吉(たかよし)に嫁ぎ、安土城で夫とともに洗礼を受けた。息子の内、長男の若狭藩主・高次が亡くなった後の1610年ごろ、次男の丹後藩主・高知の領地である泉源寺に移り住み、庵の此御(こみ)堂で静かに信仰の生活を送った。マリアを「泉源寺さま」と慕っていた村人たちは位牌を作り、此御堂に祀り守ってきた。  キリシタン弾圧の中で信仰を貫いたマリアの生き方を伝えるとともに地域づくりに活かそうと、位牌を安置する泉源寺の智性(ちしょう)院の増田憲嶺(けんりょう)住職(48)や地元住民たちがNPO法人「京極マリア祈りの里」を設立した。  同時代に生きたキリシタンの細川ガラシャなどを参考に、御影石製のマリア像(高さ約150センチ)を同院前に作った。女性らしい曲線が強調され、親しんでもらえるようにとひざまづいた姿をしている。来春完成式を行う。また、市内の主婦が描いたキャラクターのイラストも完成した。  今後は命日の7月1日前後にイベントのほか、マリアや戦国時代を学ぶ講座の開催、地元の遊休農地を活用して農産物の生産と販売、没後2018年までに此御堂の再建なども予定している。  NPO法人理事長の増田住職は「多くの人にマリアに関心を持ってほしい。5人の子供を産んだことから、石像に触れ安産にあやかってもらえれば」と話す。
愛称の問い合わせは同法人(電話62・1130、智性院)
写真左=京極マリアの石像と増田住職
写真右=京極マリアのキャラクターのイラスト



お正月には もち食べて
給食ボランティアグループ「五和会」
市内の高齢者たちに贈る
 給食ボランティアグループ「五和会」(滝口不三子会長)が12月23日、円満寺の西市民プラザでもちづくりをして、手作りの味噌と一緒に市内のお年寄りたちに配る歳末友愛訪問活動をした。  五和会は、明倫地区の一人暮らしの高齢者を対象に月1回、手作りした弁当の配食活動を続けてきた。また、昭和53年の年末から市内全域のヘルパーの介護を受けるお年寄りに、歳末友愛運動募金の支援でおもちを贈っている。  この日は、同会会員や京都北都信用金庫職員も手伝い、約30人が30キロのもち米を8台の器械でつき、白と草、粟のもちと鏡餅に丸めた。それらのもちと1月に仕込んだみそ、ウラジロをパックにし、手紙や振り込め詐欺への注意喚起を促す防犯チラシを添え、他のボランティアグループや職員も一緒に60人のお年寄りに届けた。
写真=笑顔でもちを丸める会員たち


2010年12月24日

除夜の鐘つきで新年を
桂林寺 市指定文化財の梵鐘
400食の年越しそば接待、今年も
 紺屋の曹洞宗・桂林寺(能登春夫住職)が、大晦日の31日夜、鐘楼門に掛かる市指定文化財の梵鐘(ぼんしょう)で除夜の鐘つきを催す。この日は境内をライトアップし、年越しそばの接待も行う。除夜の鐘をついて新しい年を迎えてと参加を呼びかけている。  桂林寺は1401(応永8)年、笠翁(ちくおう)雄仙(ゆうせん)和尚の開創と伝えられ、市内はじめ丹後地方の曹洞宗寺院をたばねる要寺としての役割を担っている。 1600(慶長5)年の関ケ原の戦いで、石田三成方が田辺城を包囲したとき、同寺六世の大渓(たいけい)和尚が弟子の僧らとともに籠城に参戦したことでも知られる。  梵鐘は高さ109.5センチ、口径56.5センチ。室町時代の「長享(ちょうきょう)2年戊申(つちのえさる)10月23日」の年号と「大工 佐野主計」の製作者の名の銘文が刻まれている。一説には細川幽斎(ゆうさい)が桂林寺に寄進したとも伝えられている。  大晦日恒例の除夜の鐘つきでは、本堂前に位置する鐘楼門に特設の階段を作って上がってもらう。毎年多くの地域の人や帰省者たちが訪れ鐘をついており、400人分用意する無料の年越しそばも約1時間でなくなる。鐘つきは午後11時半から。
【問い合わせ】電話75・0168、桂林寺
写真=鐘楼門に掛かる梵鐘



聖ヨゼフ学園、梅花女子大と協定
生徒、教職員が相互交流
日星のクラブ活動支援も
 私立日星高校などを運営する聖ヨゼフ学園が、茨木市の私立梅花女子大学と教育連携で協定を結ぶことになり、12月21日、下安久の同高校で両者の代表者による調印式が行われた。今後は両校の学生・生徒、教職員の相互交流を図る。  8月に日星高と同大学などが交流を機に、相互の教育の充実を図ろうと連携に向けた話し合いを重ねてきた。この日は同学園の古川八郎理事長、同大学の長澤修一学長が協定書に調印し握手を交わした。  大学からの出前授業、高校生たちが大学の授業参加、大学看護学部と日星看護科の生徒・教員との交流、大学日本一になった梅花女子大チアリーダー部による日星高チア部のクラブ活動への支援などに取り組む。  同学園は日星高と京都暁星高校、舞鶴聖母幼稚園を運営する。梅花女子大は1878年創設の梅花女学校が前身で、キリスト教を建学の精神にし、現在は4学部9学科に学生約1,700人が学ぶ。 写真=調印を交わした古川理事長(中央)と長澤学長(左)


2010年12月21日

年末の買い物も電話一本で
八島商店街「ほっとハウス」でコンツェルジュ事業
代行・配達サービス実施、資源回収も
子育て中の母親たちや、一人暮らしの高齢者へ
 NPO法人舞鶴市女性センターネットワークの会が浜の八島商店街内で運営するほっとハウスで、コンツェルジュ事業を実施している。その1つで買い物代行や商品配達サービスなどを始めたところ、子育て中の母親や一人暮らしの高齢者たちから依頼を受けている。最近では紙ごみなどの資源回収の代行も取り組む。「年末のお買い物も電話一本でおまかせを」と利用を呼びかけている。  京都府の「地域と商店街の人づくり事業」として、6月から来年3月の期限付きで実施。同商店街内の産直マートにだれもが立ち寄れ、お茶を飲めるサロンの運営、紅茶など約10種類の地元産品を並べたショップコーナー開設などもする。  買い物代行には外出できない母親から夕食の材料の買い出し、一人暮らしの高齢者から生活雑貨品の購入などの依頼があった。産直マートで多くの野菜などを買った人から配達や、店を留守にできない人から郵便物の投函なども受けた。   3人のスタッフが担当し、電話で注文を受け大型のかごを付けた三輪自転車で配達。その範囲は同商店街周辺、浜、北浜、南浜を主に、溝尻の一部にも対象を広げた。1回の買い物の上限は5,000円。配達料は1回80円。  利用者をもっと増やそうと、使用済みてんぷら油の廃油と紙ごみの回収も始めた。スタッフの山口百惠さん(35)は「買い物の参考にしてもらうため、商店街を歩いて店頭に並んでいる新商品や特売品などもチェックし、写真入りでホームページにアップしています」と話す。  注文は月・水・金・土・日曜(祝日除く)の午前10時〜午後2時。 【問い合わせ】電話62・9161、同ハウス
写真=買い物に使う三輪自転車とスタッフたち



3チームが上位入賞!!
舞鶴・福知山の小学生女子たち
チアダンス全国大会で4、5位
 舞鶴と福知山の小学生女子たちでつくるチアダンス教室の3チームが、このほど東京で開かれた全日本チアダンス選手権ジュニア部門で、4、5位に入賞した。全国大会4位はチーム最高位。一つの教室から3チームが上位入賞するのは珍しい。チアに対する高い目的意識と豊富な練習量で、教室全体がレベルアップしている。  「カワイ・ダンス・エージェンシー」(川井千枝主宰)で教わる生徒たちでチームをつくる。小学2〜6年生の18人の「ゴールデンベリーズ」が大編成部門で4位、小学5、6年生の12人の「ミニベリーズ」が小編成部門で4位、小学2、3年生の10人の「ラブベリーズ」が同部門で5位。関西予選ではゴールデンとミニがともに2位、ラブは1位だった。  今回は大切なメンバーとともに演技できる幸せなどを表現し、楽しんで踊っていることが評価されたという。川井さんは「大会に向け目標を設定し、毎日の練習でも課題を持ってみんなが取り組んでいます」と話している。来年1月に米国で開催される世界大会への出場権をかけた大会に臨む。  各チームの舞鶴の選手は次の通り。  【ゴールデンベリーズ】澤瀬理緒(新舞鶴小6年)、竹内江梨奈(志楽小4年)、浜田珠希(吉原小3年)、植田藍海(同2年)、金田玲奈(高野小5年)【ミニベリーズ】東凛香(中筋小5年)、松本真凛(同5年)、奥野祐奈(福井小6年)、林田恵麻(中舞鶴小5年)、白土亜紀(新舞鶴小5年)、田野島遥夏(倉梯小6年)【ラブベリーズ】奥野美桜(福井小3年)、大島夏帆(新舞鶴小2年)
写真=4位の「ゴールデンベリーズ」


2010年12月17日

在日韓国人と日本人の市民 音楽で文化交流広がる
『サムルノリサークル』民族楽器使って演奏
演奏の体験も可、メンバー募る
「和太鼓フェスに出演を」
 舞鶴在住の在日韓国人と日本人の市民たちが、「舞鶴マダンサムルノリサークル」を作って、韓国の民族楽器を使った演奏活動に取り組んでいる。サークル結成から3年が経ち、躍動感ある響きを市民に披露し、韓国の文化を知ってもらう交流の場も少しずつ増えてきた。「いつかは和太鼓フェスティバルに出演して日本の太鼓と競演したい」と励んでいる。演奏したいメンバーを募っている。  自国の文化に触れる機会をつくろうと、在日本大韓民国民団京都府舞鶴支部が2007年に同サークルを結成。折りしも映画や食など韓流ブームを受け、韓国の音楽を通して市民との文化交流も目的にした。  サムルノリは約1,600年の歴史を持つ朝鮮半島の農楽がルーツとされる。厳しい農耕生活の中で作業の苦しさをやわらげ、収穫に感謝して演じられた。その後、韓国の演奏家グループ「サムルノリ」が、ケンガリ(鉦)とチン(どら)、プク(太鼓)、チャング(鼓)の民族楽器を使い、農楽をもとに新しい音楽のスタイルを生み出した。ダイナミックな演奏で、グループ名がそのまま音楽の1ジャンルを指すまでになった。  京都市内から演奏家を講師に招き、仕事を終えた夜や休日にリズムの取り方などの練習を重ねた。その甲斐あって演目は「ウッタリ」、立って演奏する「トンサンプリ」などと増え、田辺城まつりやだるままつり、今月は西舞鶴高校通信制の文化祭などにも出演し、発表の場も多くなってきた。現在メンバーは15人で、この内4人の日本人が参加している。  支団長の金英王(キム・ヨンワァン)さん(59)=昭和台=は「演奏すればするほど奥の深さを感じます。まだまだサムルノリは市民に認知されていないと思うので、もっと練習していろんなイベントに出演したい。1人でも多くの市民に韓国の音楽文化に触れてほしい」と話す。  演奏の体験(無料)もできる。練習は上安の韓国人会館で日曜午前10時〜正午、水曜午後7時〜同9時、木曜午後1時半〜同3時半で可能な時間に。国籍・年齢などは問わない。出演依頼も受け付けている。
【問い合わせ】電話75・1150、舞鶴支部
写真=「チャング」などの楽器で練習するメンバーたち



踊りで舞鶴を元気に!!
結成10周年、よさこい連の歩み
広がる活躍の場、親子3代で踊り続けよう
 舞鶴よさこい連(横田敬代表)が結成10周年を迎え、このほど円満寺の西市民プラザで記念式典を開いた。舞鶴によこさこいを広め、踊りで元気を与えてきたこれまでの歩みを振り返り、総踊りで締めくくった。  2000年に集まった市民50人が、高知で生まれたよさこい踊りの発案者、国友須賀さんの指導で練習し、「舞まいフェスタ」のオープニングで披露したのがきっかけで「舞鶴よさこい連」が生まれた。当時、舞鶴赤十字病院院長で高知出身の横田さんが鳴子を寄贈し、舞鶴を離れたいまも応援を続けている。  その後、「海から花火」などオリジナル曲が4曲に増え、舞鶴のイベントのほか市外にも出かけて踊っている。丸田のみずなぎ学園も定期的に訪れ、障害者たちと踊りで交流するボランティア活動にも取り組む。現在は小学生から大人たちの60人が踊る。  式典には約50人が出席。横田代表が「この10年でみなさんの活躍の場が広がりました。今後も舞鶴の清涼剤として元気を与えられる存在として活動を」とあいさつした。続いてメンバーが10年の歩みを紹介、「楽しくをモットーに親子3代で踊っていきましょう」と述べた。  また、練習会でアドバイスをする竹ノ内栄子さんら3人の指導者にお礼の記念品が贈られ、3人は「一期一会のおもてなし」の曲で踊りを披露した。
写真=式典で踊りを披露する指導者たち


2010年12月14日

12月18日、総合文化会館で「つなフェス」
障害持つ子供もっと知って
5団体、サポート隊で市民とつながり深める
活動紹介や合唱披露で発信
 様々な障害を持つ子供たちや家族のことをもって知ってほしいと、市内の5団体が「つなサポ運営委員会」(林和代代表)をつくり、地域の人たちとのつながりを深めるためサポート隊を募集して活動している。18日午後1時半から浜の総合文化会館小ホールで「つなフェス」を開き、子供たちの様子を映像や絵本などで紹介したり、練習してきた合唱を披露する。来場を呼びかけている。  「舞鶴障害児(者)親の会」と「もくよう会」、「舞鶴自閉症児・者の住みよい地域づくりをすすめていく会(れいんぼう)」「まいづる障害児者子育てねっとわーく」「障害児者支援ステーション『ほっこり』」で構成する。これまで5団体のメンバーは重複する人もいたが活動は個々に行ってきたため、市民とのつながりを広げようと、連携して発信の活動に取り組む。  子供たちの活動を手伝ってくれるつながりサポート隊を募集し、2団体と5人が登録。10月に瀬崎のふるるファームで稲刈り体験を開き、サポート隊の14人が参加した。また、つなフェスに向けた合唱の練習にも加わっている。来年1月23日には学習会も予定している。  つなフェスは「つながろう つなげよう この町に住む私達だから」をテーマに、府の交付金を受け開催。各団体やつなサポ隊、子供たちの紹介、青葉中学校生徒や京都市内から応援に駆けつけた市民グループらによる合唱、二部では障害を持つ子供たちも参加しての合唱を発表する。  参加協力金は500円、小学生以下は無料。参加希望者はなるべく事前に事務局(電話090・8794・9869、橋本さん、午後五時以降に)へ連絡を。サポート隊も募集している。
写真=サポート隊も参加した10月の稲刈り体験



舞鶴少年野球・MJBリーグ
プレーオフで舞鶴東スポ少破り
舞星野球クがリーグ初優勝飾る
MVPには最上選手が輝く
 舞鶴少年野球・MJBリーグ(白石明会長)は、今シーズンの全日程を終了、12月12日、和田の和田中学校体育館で閉会式を行い、リーグ初優勝を果たした舞星野球クラブに優勝旗、優勝杯を贈った。また、最優秀選手(MVP)に同チームの最上達大選手が輝いた。  同リーグは、今年で6シーズン目を迎え、中学生の軟式野球七チームが2回戦の総当りで優勝を争った。3月に開幕して、12月5日に日程を終えた。  舞星野球クは、リーグ戦績9勝2敗1分の勝ち点28で、舞鶴東スポーツ少年団と並び、初のプレーオフを制して優勝した。また、前期(6試合)の1位チームに贈られる原口杯を獲得、夏の招待大会のブルーマリン杯でも、中筋少年野球クラブと決勝戦で延長戦の末、引き分けで優勝を分け合った。  閉会式では、同リーグ運営委員会の平野光雄委員長が、舞星野球クに表彰状と優勝旗、優勝杯を授与。2位の舞鶴東スポ少に準優勝杯、3位の中筋少年野球クの表彰状を贈った。  続いて、個人表彰も行われ、最上選手に最優秀選手賞のトロフィー、各チームで活躍した選手に優秀賞、敢闘賞の盾を贈った。この中で、南舞鶴スポ少の菊本茜選手が、女子選手として初めて敢闘賞を受賞した。  平野委員長は、閉会のあいさつで、「今シーズンは、プレーオフで優勝が決まるなど素晴らしい試合が多かった。来シーズンも感動を与えるような試合を期待します」と述べた。
写真=リーグ優勝した舞星野球クラブ


2010年12月10日

96歳 見事な手仕事見せる
浜の内海さん、ミニ着物づくり
グレイスヴィルまいづるで作品
熟練の腕活かし、古布で手縫いを楽しむ
 96歳になる内海かずゑさん=浜=が、長年培った着物の仕立ての腕を活かし、手縫いで古布を再生してミニ着物づくりを楽しんでいる。腰紐などの作品は、元気な内海さんにあやかって、長寿と健康を授かる縁起物の贈り物としても喜ばれている。訪問着や羽織、座布団など約50点の作品が、布敷の特別養護老人ホーム「グレイスヴィルまいづる」内の交流スペースに展示されている。  内海さんは10代後半から和裁を習い、呉服店からの注文を受け自宅で仕立ての仕事を3人の子供を育てながら続けた。内海さんが仕立てた着物は着やすいと評判で依頼も多く、夜なべして仕上げたという。70歳で仕事から引退した。  1年前、ミニ着物を知った長女の勧めで作品づくりを始めた。フリーマーケットで手に入れた古布の帯や肌襦袢などを使って、一針一針縫ってうち掛けや訪問着、はんてん、でんちなどに仕上げた。着なくなった着物をもらい、ミニ着物に生まれ変わらせてプレゼントすることもある。  ショートステイで利用した同まいづるでも作品づくりや針仕事をして過ごし、その姿を見ていた施設側が作品展を勧めた。藤や鶴などの柄を活かした華やかなミニ着物などが先月から並ぶ。仕事から退いたとはいえ腕は衰えておらず、作品を見た呉服店関係者も見事な手仕事に驚いている。  眼鏡さえかければいまも針の穴に正確に糸を通し、耳もよく聞え周囲の人たちと会話を交わしている内海さん。「図柄を合わせたりといろいろ考えながら作れるので楽しい。作品展ができるなんて夢にも思いませんでした。これからも続けていきたい」と話す。展示は来年1月中旬ごろまでの予定。だれでも見学できる。
写真左=展示されている多くの作品
写真右=一針一針縫う内海かずゑさん



クリスマスと正月、一度に来た
上安のゆっくり茶房「森のとけい」で
「花家族」の絵手紙展 12月19日まで
 上安のゆっくり茶房「森のとけい」で、「師走のひととき絵手紙展」が開かれている。絵手紙グループ「花家族」の四人がリレー方式でつないだ絵手紙、クリスマスや来年の干支などを描いたものを展示し、絵手紙での交流の楽しさを伝えている。19日まで。  4人は有田たけ子さん、北川節代さん、国光宣子さん、瀬野あけみさん。2003年にグループをつくり絵手紙での親交を深めている。今回は12月に合わせた季節感ある絵手紙を持ち寄った。はがきやはご板の形の紙にサンタクロースや兎、獅子舞などを描き、会場はクリスマスと正月が一度にやってきたような雰囲気になっている。  このほかにも3月から8カ月間、4人が誕生日や映画、旅行などの話題を書いてリレーしてつないだ12メートルの絵手紙、卵の殻に和紙を張って兎にした置物、紙箱に絵手紙を張って仕上げた美しい入れ物なども並べた。午前10時〜午後6時。入場無料。火曜休み。
【問い合わせ】電話76・1153、同店
写真=たくさんの絵手紙が並んだ


2010年12月7日

命の神秘伝えたい 特別支援学校教諭と生徒の交流通し
ドキュメンタリー映画
「1/4の奇跡」上映会、主婦・入江監督の講演も
12月11日、商工観光センターで
 石川県の特別支援学校(養護学校)の教諭と障害を持つ子供たちとの交流を通して、命の神秘を描いたドキュメンタリー映画「1/4の奇跡〜本当のことだから〜」の上映会が、11日午後2時から浜の商工観光センターで開かれる。映画を観た市内の夫妻が、人生の困難や障害を宝に変えるメッセージに心を打たれ、舞鶴での上映を企画した。普通の主婦ながら撮影に取り組んだ入江富美子監督の講演もある。  「一人一人が違っていていい。みんなが必要な存在」と生徒たちに話す山元加津子教諭が、難病の多発性硬化症を持つ生徒の笹田雪絵さんと「それを世界中の人に伝えてほしい」と交わした約束を果たそうと、笹田さんが亡くなった後も各地で講演活動を続けている。そんな山元さんを2児の母である入江さんが、映画の知識も資金もない中で撮影を始めた。  2007年に完成後、全て自主上映の形で全国で600カ所以上、そして海外でもその輪が広がっている。今年6月の神戸市内での上映会に、倉谷の会社社長の濱田弘さん(47)と妻の琴江さん(43)が参加、見終わった後すぐさま舞鶴での上映を決意し、友人らの協力も得て準備に取り組んでいる。  映画は、山元さんが障害を持つ子供たちの言葉を色で見たり、一目見たことを全て記憶する力に接し、古代インカ文明の人々が病気や障害を持つ人をとても大切な存在とし、自然の声を聞いた不思議な力を持つことに、生徒たちとの共通点を感じたことなど、考古学者や科学者たちとの話を交えながら、病気や障害にも意味があり、一人一人がかけがえのない存在と描く。  濱田弘さんは「映画を観るまでは障害者への認識がずれていたと気づかされました。全ての人がありのままの自分を愛し、入江監督のように目標を持って進めば夢がかなうということが映画から伝われば」と来場を呼びかけている。上映の後に講演がある。  チケットは前売り一般1,000円、学生500円、当日は各500円増し。障害者手帳を所持する人は500円、小学生以下は無料。同観光センターなどで販売中。
【問い合わせ】電話090・8657・6480、榎木さん
写真=「一人一人が大切な存在」と生徒と接する山元加津子教諭(映画「1/4の奇跡」より)



音楽活動を幅広く支援
文化教育財団が日星高音楽部へ
チューバ、ドラムなど寄贈
 舞鶴文化教育財団(高橋照理事長)がこのほど、上安久の日星高校(水嶋純作校長)音楽部にチューバとバスドラムの楽器、アンプや譜面台10個などの音楽機材(計約70万円)を寄贈した。部員たちの部活動や音楽の授業に活用していく。  同校音楽部は軽音楽と吹奏楽の2つのグループからなっている。ギターやクラリネットなど小さな楽器は部員が私物を持参して演奏してきたが、大きな楽器がないため入部しても辞めていく生徒もいたため、個人では購入できない楽器の支援を同財団に申請していた。  今回寄贈されたのはチューバ1本とバスドラム1台の楽器のほか、アンプやフットペダルなどの機材。生徒たちはさっそく新しい楽器などを使って、高橋理事長らに校歌の演奏を披露しお礼を述べた。同財団は今後も楽器の寄贈とメンテナンスなど日星高の音楽活動を支援していく予定。  音楽部3年の渡辺拓也君(18)は「広い会場で演奏をするとき、自分たちの持っているアンプは出力に差があり音のバランスが悪かった。今回いただいたアンプは110ワットと大きいのでバランスのとれた演奏ができます」と話していた。
写真=寄贈された楽器と音楽機材


2010年12月3日


列車と桜のロードに
「朝来ふれあい向う三軒両隣」
府整備中の遊歩道で
高専生も子供が乗れる列車製作で地域に恩返し
戦中戦後は鉄道路線、桜並木の憩いの場に
 朝来西町の府営住宅の住民でつくる「朝来ふれあい向う三軒両隣」(四方筆樹会長)が、朝来川沿いに府が整備中の遊歩道を、「ポッポの桜ロード」にしようと夢を広げている。近くに以前鉄道が走っていたことにちなみ、電動四輪車を子供たちが乗れる列車のように舞鶴高専の学生に改造を依頼した。来春完成する遊歩道に走らせ、桜並木とホタルが飛び交う憩いの場にしていく。  同グループは朝来小学校の児童の見守り活動や地域の環境整備、高齢者のつどいなどに取り組んでいる。府営住宅の近くを流れる朝来川で、草刈りやトラック10台分のごみの回収を3年がかりで行った。  府が整備を進める遊歩道は公募型の公共事業として実施している。同グループは近くの市道沿いの桜並木とつながる桜ロードとして、またホタルやコイが泳ぐ自然豊かな散策路として地域づくりに活用する思いで応募した。区間は300メートル。  朝来地区は戦時中から戦後、旧海軍の火薬廠工場などへ荷物を運ぶ鉄道線路が敷かれていたことから、鉄道を思い浮かべる遊歩道にしようと、近くの舞鶴高専に相談したところ、学生たちが高専祭の展示作品として列車を製作した。機械工学科の5人が同グループから提供を受けた2台の電動四輪車を改造、特急をイメージしてアルミの板を曲げてつなぎ四輪車のボディーにした。子供たちを乗せる客車も連結させる。  四方さん(67)は「学生たちに作ってもらった列車を今後大切に使っていきたい。夢がだんだん形になってきて一層力が湧いてきました」と喜ぶ。機械工学科5年の足立恵太さん(19)は「卒業前に地域に恩返しをしようとつくりました。物づくりを通して人に役立つ経験にもなりよかったです」と話す。
写真左=電動四輪車を列車に改造した高専生と四方さんら
写真右=朝来川沿いで府が整備中の遊歩道


海の幸味わってにぎわい創出
12月5日、西地区商店街一帯でグルメフェスタ開催
こうちゃった100円商店街も
 「食」によるにぎわい創出イベント「まいづる海の幸グルメフェスタ」(同実行委員会主催)が5日午前10時〜午後4時、西地区商店街一帯で開かれる。併せて商店街約80店舗が自慢の商品やサービスを100円で販売・提供する京都初の「西舞鶴こうちゃった100円商店街」も開店する。  「海の幸グルメ」では、静岡県の「いわしカレー」「桜えびやきそば」「御前崎波乗りバーガー」、島根県の「寒シマメ漬け丼」、愛媛県の「じゃこ天」、大分県の「津久見ひゅうが丼」が味わえる。  また、地元グルメの大漁鍋、焼きちくわ、さざえ飯、元祖肉じゃが、海軍さんのカレーなどを販売する。北海道の小樽水産加工品の販売もある。  このほか、10月9日のまいづる海の幸・創作グルメコンテストでグランプリを獲得した「まりんどーなつ」「平天とへしこの和風ピザ」「舞鶴ちゃんぽん(あんかけ風)」も販売する。  イベント開催に合わせ、舞鶴西港第三ふ頭に臨時駐車場を開設。午前9時〜午後4時20分まで、20分間隔でJR西舞鶴駅までシャトルバスを運行する。



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