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2011年1月28日 |
お年寄りの通院支援、車で無料送迎 竹屋町森歯科クリニック 「治療に行きたいが通えない…」の声に 大雪続きの今冬、利用者に喜ばれる 交通手段がなく通院の困難なお年寄りに利用してもらおうと、竹屋の竹屋町森歯科クリニック(森昭院長)が、車による無料送迎サービスを実施している。府北部の歯科でこうした取り組みは珍しく、大雪のこの冬、利用している高齢者たちから喜ばれている。 歯科衛生士で森院長の妻が歯のセミナーで、「治療に行きたくても交通の便が悪くて通えない」「送ってくれる家族の都合を聞かなくてはならず、気軽に通えない」などの声を高齢者から多く聞いたのをきっかけに、歯科医院で何かできないかと話し合った。 同クリニックには午前中に高齢者が来院することが多く、自家用車やバス、タクシー、家族による送迎、徒歩で通っているという。その多くが継続した通院治療が必要なケースで、そのためにも送迎の支援が大切と、九州で無料送迎に取り組む歯科医院の実例を参考に、昨年11月から開始した。 乗り降りしやすいようスライド式ドアの普通乗用車(5人乗り)を購入し、スタッフ3人が送迎を担当している。院内の広報誌などや窓口で利用を呼びかけたところ、現在は約20分で送迎できる西地区在住の約10人が、1週間〜10日に1回のペースで利用している。 スタッフの國枝聖佳さんは「足元の悪い冬場に入って少しずつ利用が増えてきました。『とても助かる』と喜んでいただいています」と話す。利用は市内在住の65歳以上の人。身体障害を持つ人も相談に応じる。時間は診察日の午前11時〜午後3時の予約の人。 【問い合わせ】電話76・9186、竹屋町森歯科クリニック 写真=送迎に使っている車 |
DVD 忘れられない校歌を残そう 懐かしい写真や校舎の映像とともに モナミゼミを中心に制作実行委 舞鶴の小、中学校 東西全37校収録 市内の小・中学校の校舎などの映像とともに校歌を収録したDVD「舞鶴市立小中学校 校歌」が、まちづくり市民グループ「モナミゼミ」(田中俊樹代表)を中心にした制作実行委員が制作した。すでに閉校となった学校の校歌も収められ、卒業生にとって思い出を蘇らせるDVDとなっている。 DVDの制作は、少子化、過疎化が進み、学校統廃合で閉校となる学校が増えていることから、「忘れらない校歌を残そう」と、モナミゼミが企画。これに賛同した市PTA連絡協議会、舞鶴青年会議所などが実行委員会を組織して制作した。また、制作費は賛同者からの協賛金をあてた。 DXDは2枚1組で、東、西地区にわけて校歌を収録している。東地区は小学校9校、中学校4校と閉校となった小学校6校、中学校1校、西地区は小学校11校、中学校4校、閉校・休校の小学校2校を収めている。 各学校ごとに、学校の沿革と懐かしい写真や校舎の映像などを背景に、各校の児童・生徒が合唱する校歌が歌詞とともに流れる。また、閉校・休校の学校の校歌は、コーラス・グループ「コールマミー」が歌った。 田中代表は「各学校の熱心な協力や資料提供を受け、足掛け3年かけて出来上がった。学校が地域と一体となった存在であることを改めて感じた」と話している。 DVDは1300組制作、協賛者に1200組配った。在庫100組を希望者に協賛金1,000円で頒布する。 【問い合わせ】電話75・0206、喫茶「モナミ」。ただし、時間は午後1時〜同5時。頒布は在庫が無くなれば終了する。 写真=「小中学校校歌」のDVD |
2011年1月25日 |
世界大会圧勝で4連覇 ターンテーブルの演奏、チーム部門で HI―Cさん(白糸中出身) 舞鶴を拠点に活動、独自の世界広がる 2枚のレコードを自在に操り音楽を生み出すターンテーブルの世界大会のユニットを組んだチーム部門で、白糸中学校出身の演奏家、HI―C(ハイシー)さん(28)=田中町=が、15カ国から出場したプレイヤーを破り優勝し、この大会の4連覇を達成した。今年もアジアなど海外での演奏のほか、作品の発表に力を入れたいと舞鶴を拠点に活動に取り組む。 回転台を2台備えたターンテーブルの装置を使い、2枚のレコードを手でこすって前後させたり、同じ部分を反復再生させるなど様々な奏法によって、元々レコードに収められている曲とは異なる新しい音楽を作り出す。 10代のころ、不良少年だったHI―Cさんは、ターンテーブルの日本チャンピンの演奏を見て衝撃を受け、演奏家を目指して猛練習を積み、2003年には日本チャンピオンに輝いた。大阪でDJの仕事をしながら独自の音楽づくりに熱中した。 DJ YASA(ヤサ)さんとユニット「Kireek(キリーク)」を組み、07年に最も権威のあるDMC主催の世界大会に挑み、チーム部門で初優勝。08年、09年と3連覇を成し遂げた。その実力が認められ欧州などのイベントにも招かれ演奏している。 4連覇のかかった世界大会は昨年10月、英国ロンドンで開かれた。これまでは日本の音楽を題材に曲を作って臨んだが、今回はオーストラリア先住民の世界最古の管楽器ディジュリドゥなどを取り入れた曲を完成させ、演奏した。前回はパソコンのトラブルもあって1ポイント差で勝ったが、今回は18ポイント差で圧勝した。 HI―Cさんは「だれよりも自分が音楽に乗ることを大切に演奏している。4連覇ができ安心した。次はどのチームも成し遂げていない5連覇を狙いたい」と話す。また、地元の舞鶴の盛り上げや子供たちに音楽に親しんでもらう活動もしたいとする。 写真=YASAさんと演奏するHI−Cさん(右)(HI−Cさん提供) |
地元の素材で「恵方巻ろぉる」 ふるるファーム 2月3日の節分、予約販売 瀬崎のふるるファームが、2月3日の節分にちなみ、ロールケーキで作った「恵方巻ろぉる」を販売する。舞鶴産の卵や抹茶などを素材に3色のクリームがたっぷり入った一品で、昨年も好評だった。 節分の日にその年の縁起のいい方角を向いて太巻き寿司を丸ごと食べると、よい1年になると言われている。今年の恵方は南南東。同ファームのお菓子工房は太巻きを模したケーキを2年前に1日限定商品として開発した。 スポンジ生地にお菓子用の竹炭パウダーを混ぜて、海苔をイメージして黒くして、その中に西方寺の平飼い鶏の卵で作った生クリーム、さらに加佐産の高級抹茶を加えた緑色のクリーム、小豆を加えたこしあんクリームを入れて生地を巻く。 菓子工房スタッフの足立美千代さんは「抹茶の苦味とクリームの甘味がブレンドされおいしい味になっています」と自信の一品になっている。1本は長さ約11・5センチ、幅約10センチ。930円。1月31日まで予約を受け付け、2月3日午前10時〜午後3時に同ファームで引き渡す。 同ファームはこれまで冬場の2月は毎週火、水、木曜を休んでいたが、今年2月は火曜日だけを休みにする。 【問い合わせ】電話68・0233、同ファーム 写真=3色のたっぷりのクリームが入った「恵方巻ろぉる」 |
2011年1月21日 |
英語と歌に親しんで 英会話と音楽の教室がコラボ キッズ・ゴスペル隊結成 3月26日に市政記念館で発表会 初めてでも一緒に歌おうよ 浜の英会話教室と丸山口町の音楽教室がコラボレーションし、歌と英語に親しんでもらおうと、子供たちのキッズ・ゴスペル隊を作り、プロ歌手から指導を受け練習に励んでいる。女性起業家による異業種交流会の中で生まれた企画で、3月26日にイベントの中のオープニングで発表する。ゴスペル隊への参加を呼びかけている。 中丹地域での男女共同参画社会の実現に向け、市民グループ「CHU―トレイン」(中丹地域を結ぶネットワークの会)が女性たちのキャリア支援などに取り組む。その活動の一つ、女性企業家の異業種交流会「ワン・ステ」に参加する英会話教室「キャン・イングリッシュ・クラブ」講師のテヘラニ綾子さん、音楽教室「パレットスクール」代表の櫻井みどりさんが、キッズ・ゴスペル隊を共同企画した。 同クラブでは英語の曲を歌う機会はあっても外で発表する場がなかった。一方、パレットスクールは昨年の発表会で子供たちがゴスペルを発表し、英語で歌う体験をもっと多くの子供たちにしてほしいと、2人の目的が一致。両教室の園児から中学生、それ以外の子供たちの約30人が、今月からゴスペル歌手たのいみきさんの指導で、ジョン・レノンの「パワー・トゥー・ザ・ピープル」を練習している。子供たちは音楽に乗せて英語を覚えている。 近藤さんは「発表をすることで子供たちには自信がつき、楽しさを感じてもらえると思います。英語に触れたことのない子供たちにもこの機会に英語は難しくないことを知ってもらえれば」、櫻井さんは「歌を楽しみながら英語を学ぶ機会にもなります。ゴスペルの楽しさも知ってほしい」と話す。 練習は1月30日、2月27日、3月13日の午前11時〜正午、丸山口町の森の子ら幼稚園で。英語が初心者の子供でも参加できる。参加費は3,000円(レッスン料など)。3月26日に北吸の市政記念館でCHU―トレインが1年の活動のまとめとして開くイベントで発表する。 【問い合わせ】電話64・5751、キャン・イングリッシュ・クラブ、電話62・8662、パレットスクール。 写真=プロ歌手の指導でゴスペルの練習をする子供たち(森の子ら幼稚園) |
加佐地域福祉センター「由良川学園」で お話挿絵原画展 田中さんが水彩で描く 「子どものころに遊んだ景色」 加佐地区の民話や伝説をまとめた冊子『まいづる加佐 ふるさとのお話』(A4判、101ページ)の挿絵原画展が、八田の加佐地域福祉センター「由良川学園」で開かれている。田中實さん(67)=高野由里=が、水彩で描いた民話の一場面や加佐を代表する風景画を展示している。 『ふるさとのお話』は、岡田上子育て支援協議会会長の飯田和子さん(75)=桑飼下=が、昨年12月に自費出版した。 「子どもたちに郷土への誇りを持ってほしい」と、悠久の歴史を誇る由良川沿いに拓けた加佐地区に伝わる話をまとめた。 出版に当たって、子どもも大人も楽しめるようにと、親交のあった田中さんに挿絵を依頼。田中さんは、舞鶴の民話を題材にした紙芝居や防犯紙芝居の絵を制作しており、また、加佐地区にも縁があったことから引き受けたという。 田中さんは、挿絵の制作のためスケッチに出かけ、また、飯田さんの書いた民話などを何度も読み返して絵筆を走らせた。民話の一場面を描くときには、「子どものころに遊んだ景色をイメージして描いた」と話す。 原画展は、由良川学園の1、2階ホールと加佐診療所に展示。3月30日まで40点を展示して、その後、原画を入れ替え、6月30日まで残る30点を展示する。展示時間は午前9時〜午後4時。ただし、加佐診療所は土、日、祝日は休み。 写真=展示された「ふるさとのお話」の挿絵原画 |
2011年1月18日 |
「伊達直人」名で本社通じ タイガーマスクの善意届く フリースクール「聖母の小さな学校」へ 「元気に学校生活を」 不登校の子供達の成長見守りたい 全国の児童養護施設などに漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」などを名乗る匿名で寄付が広がっているが、舞鶴では不登校の児童生徒が学ぶ上安のフリースクール「聖母の小さな学校」に1月14日、「伊達直人」名で現金3万円が届いた。「聖母で学ぶ子供たちが元気で学校生活を送ってほしい」とメッセージも添えられている。 「伊達直人」と名乗る匿名の市民から、舞鶴市民新聞社に「聖母の小さな学校に贈ってほしい」と現金3万円が寄せられた。現金が入った封筒の表には「聖母の小さな学校で子供たちが、元気で楽しく学校生活を送れるようにこのお金を使ってください。」と記されている。 聖母の小さな学校は元中学・高校教諭の梅澤秀明さんと良子さん夫妻が1989年に開設し、不登校の子供たちを受け入れ、自分に向き合いながら成長する過程を大切にした実践を続け、これまで約200人が巣立っている。現役の教師や市民らもボランティアで授業を手伝う。現在は5人の生徒が在籍する。保護者の相談にも応じている。 全国のフリースクール同様、民間施設であるため公的補助はなく運営は厳しいのが現状だ。国と府の研究委託費や全国のカトリック修道会の寄付を受けたり、多くの事業家や市民たちが経済的に運営を応援する。卒業生とその保護者たちで支援する会も作り募金活動に取り組んでいる。 不登校の自分に自信が持てず引きこもっていた子供たちが、聖母での成長を経て数年後、笑顔で再び聖母に集い運営を手伝う姿に、その様子を知る関係者たちは聖母の意義を強く感じている。 梅澤秀明さんは「うちのような不登校の子供たちの学校に目を向けていただき感謝しています。市民の皆さんに支えられていることは、生徒たちにとっても大きな励みになります」と話している。 写真=「伊達直人」の名前とメッセージが記された封筒と寄付された3万円 |
舞教組女性部 構成劇で平和発信を 浮島丸事件題材に、教研で演じる 1月22日、勤労者福祉会館 1月22日に南田辺の勤労者福祉会館で開かれる京教組女性教研in舞鶴・与謝で、舞鶴市教職員組合女性部に加入する女性教諭たちが、浮島丸事件を題材にした構成劇を発表する。女性の視点から事件を通して平和のメッセージを伝えようと、練習に取り組んでいる。 終戦直後の1945年8月24日、青森県大湊港を出港した海軍特設輸送艦「浮島丸」が、朝鮮半島の釜山に向かう途中に寄港した舞鶴湾佐波賀沖で謎の爆沈をし、549人が亡くなった。船には、下北半島で鉄道の建設などに強制的に従事させられていた朝鮮人労働者やその家族たちが、祖国に戻るために乗り込んでいた。 京教組女性部など主催の女性教研が、今年は舞鶴を会場に開かれるため、舞教組女性部が舞鶴から平和を発信する催しをと浮島丸事件を取り上げることにした。13年前に市民劇団「りんご座」でも事件を劇にしたことのある小学校教諭の品田千里子さん(52)が、脚本と演出を担当し、約30人の教諭らが出演する。 劇のタイトルは「悲しみの海から 母なる海へ」。事件の概要などを映像とナレーションで説明し、大湊から船に家族で乗り込む喜びの場面と、舞鶴湾で爆沈した遭難者を地元の人たちが救助する場面を芝居で演じる。 教諭たちは佐波賀での救助シーンで地元の女性に扮し、村人に助けを呼びかける台詞を気持ちを込め練習している。また、乗船のシーンでは、舞鶴在住の在日韓国人たちが踊りの指導や民族衣装の提供で協力し、本番でも出演する。品田さんは「浮島丸事件は決して忘れてはいけない事件。舞鶴の海が平和の海に、母なる海になることの願いを劇に込めました」と話す。 午前10時半からのオープニングで演じる。その後、映画監督の井筒和幸さんの記念講演、午後から講座や分科会を行う。 写真=男性も加わり練習する教諭たち |
2011年1月14日 |
中国で高まる需要 舞鶴湾のナマコ増殖へ 京大水産実験所 種苗生産技術の研究進める 1月下旬に稚ナマコ放流、生育環境調査も 経済発展が著しい中国で高値での需要が伸びているナマコに着目し、舞鶴湾のナマコ資源を増やそうと、舞鶴市の委託を受けて長浜の京都大学舞鶴水産実験所の研究グループが、湾内での天然採苗(さいびょう)と種苗(しゅびょう)生産の確立に向けて研究に取り組んでいる。実験施設で育成してきた稚ナマコを1月下旬には放流する。今春から舞鶴湾での親ナマコの分布状況や最適な生育の環境調査も実施する。 国内でのナマコ消費は減っている一方で、元々中華料理で高級食材だった中国では、富裕層の増加で乾燥ナマコが健康食品として需要が高まっている。大連では1キロが10万円〜25万円で販売されているともいう。そのため日本から中国へ輸出する乾燥ナマコが急激に値上がりしている。 舞鶴湾でのナマコ漁獲量は1970年には約290トンだったが、資源量の減少なども影響し2007年は約80トンにまで落ち込んでいる。しかし、府全体の漁獲統計では08年、ナマコの水揚げ金額は約1億円を占めた。 舞鶴水産実験所の山下洋教授らのグループが、09年10月から青ナマコの増殖を目指し研究をスタートさせ、今年度は放流のための稚ナマコを確保する方法として、自然に稚ナマコを集める採苗と人工的に育てる種苗生産技術の研究をする。 天然採苗は湾内14カ所にカキ殻を入れた網の採苗器を水深2メートル付近に設置。天然ナマコが産んだ卵から孵化した幼生がカキ殻に付着し、約半年間で稚ナマコに成長した。場所などの条件の違いで100匹いた採苗器もあった。 種苗生産の実験は産卵誘発剤で親ナマコから受精卵を採集し、孵化した幼生をエサのやり方などを変えて飼育。波板(45センチ四方)を使った採苗器に藻を付着させ水槽に入れて世話を続け、育った稚ナマコを屋外や施設内などの異なる水槽で飼育を続け、大きなもので体長15センチまでになった。 実験を担当する研究員の大島真兼(まさかね)さんは「屋外の水槽の方がよく育つのは、太陽を浴びて波板に藻類がよく付き、それをエサにしていることが考えられます」と話す。今後、実験所前の海底にカキ殻を敷き詰めたカキ礁を造り、飼育する稚ナマコ約3,500匹を放流し定期的に追跡調査する。 山下教授は「舞鶴湾でナマコはどんな場所に生息しているのか、生育に好適な水温や溶存酸素などの海洋環境を調べ、資源管理について提案し、最終的には生産技術を漁業者に移転できるようにしたい」とする。研究は12年4月まで続けられる。 写真左=稚ナマコを飼育する水槽施設と研究員 写真右=波板を使った採苗器 |
ナマコのサプリをどうぞ 「磯のや」舞鶴産使って4年かけ開発 引土の水産加工業「磯のや」(田中史朗社長)がこのほど、舞鶴湾産の青ナマコを使った健康補助食品(サプリメント)「漁師の子(なまこ)聚楽(じゅらく)」を開発し販売を始めた。ナマコから抽出したコラーゲンを含んでいる。 遊漁船の運航やナマコ漁などを営む田中さんは、ナマコが昔から滋養強壮や美容にいい食材として食べられていたことに注目。漁期(11月〜3月)が決められ旬の食材だが、加工して付加価値をつけていつでも気軽に食するサプリメントとしての開発を思いついた。 近畿大学工学部生体分子工学研究室(渡邉義之准教授)と共同で実験を行い、コラーゲンの抽出とナマコの成分比較を行い、「高タンパクで低カロリー」な食品であることをつきとめた。さらに、府と市、産官学の研究会のサポートも受け、約四年をかけて製品化にこぎつけた。 商品は1瓶150粒入り(52・5グラム)で、原料として活ナマコ約1キロを使用している。舞鶴湾で獲ったマナマコを乾燥させ、宇治市の製造会社で粉末にして粒状にする。田中社長(61)は「舞鶴のナマコのよさを伝え、もっと食べてもらえる機会にもなれば」と話す。 1瓶8,190円(税込み)。市内の薬局やネットで販売中。今後は商社と提携し海外での販売も検討している。 【問い合わせ】電話75・0705、同社 写真=商品化したサプリメント |
2011年1月11日 |
仕事通し社会貢献を 生命体睡眠環境開発研究所代表、田中さん 新しいビジネスモデル、本で伝える 自身の半生、ジェルトロン開発の歩み 2月には記念講演も 新素材のクッション材「ジェルトロン」を開発した公文名の生命体睡眠環境開発研究所代表の田中啓介さん(53)がこのほど、自身の半生と新しいビジネスモデルの構築に取り組む挑戦を綴った著書『寝ても眠れない日本人へ』(発行・ライティング)を出版した。自身の予知能力など科学で解明できない力の研究や睡眠の質の大切さ、開発までの歩み、仕事を通して社会貢献をする生き方を語っている。 田中さんは日本でのウォーターベッドブームを作ったが父の家具店を継がず、設立したパシフィックウエーブでジェルトロンの研究開発に傾注し、体圧分散性に優れた介護用ベッドのマットレスなどの商品が床ずれ防止に効果を上げ、10万人以上の利用実績を上げる。最近ではショルダーパッドが、プロゴルファーの藤田寛之選手や石川遼選手らの多くのキャディーに使用されるようになった。 社会に役立つ仕事を通し、幸せを実感しながら生きるため、自身の実践を伝え、新しい人たちとの縁をつくりたいと、約五年前から本の執筆を考えていた。これまでに商業誌や自身のブログに書いたもののほか、講演の内容や新たに書いた原稿を加え完成させた。 「快適な眠りを実現し、人生を豊かにする方法」をサブタイトルにした著書はB6版で191ページ。前半では少年時代から不思議な体験を持ったことで米国へ留学して研究をし、「人間は果てしない大宇宙の中の、地球という小さな星の構成要素の1つにすぎないちっぽけな存在」と謙虚に捉える宇宙観に基づく生き方を提唱する。また、睡眠の研究から人の持っている能力の引き出し方、眠りの環境を整える大切さを述べる。 後半は、コクヨの創業者の娘婿の原信太郎氏や、貧困層の教育と医療の改善事業に取り組み、ノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行総裁ムハマド・ユヌス氏の仕事の姿勢から、社会貢献をすることの意義を書く。交通事故を起こしたつらい体験を経て、多くの人たちに支えてもらったことで、「自分以外の人のお役に立てる人生を生きよう」と決意したことを記した。 田中さんは「お客さまからの『ありがとう』の言葉がかけがえのないエネルギーになっています。仕事を通して人生いかに幸せに生きるかをご縁ができた人たちと共有していければ」と話す。初版は3,000部発行。1冊1,000円(税別)。舞鶴堂書店などで販売中。2月には記念講演も予定されている。 写真=著書を手にする田中さんとジェルトロン |
出場7選手、全員が金賞 バトントワーリングコンテスト ディナモ舞鶴から このほど長岡京市で開かれた第5回バトントワーリングコンテスト(京都府スポーツバトン協会主催)で、引土のディナモ舞鶴スポーツクラブから出場した7選手すべてが金賞を受賞した。 コンテストの入門ソロトワールで、植野紗也さん(明倫小1年)、市川凛々以さん(中筋2年)、國枝愛莉さん(余内小3年)、梅原日茉梨さん(東山保育園)、山ア風香さん(岡田下小4年)、谷口虹波さん(高野小3年)、入門2バトンで山ア風香さん(岡田下小4年)と橋本愛奈さん(中筋小3年)が金賞を受けた。 入門ソロトワールは1本のバトンを使い、共通規定演技を行う基本競技。入門2バトンは2本のバトンを使って演技する。両種目とも正しいバトンのテクニック、ボディーテクニック、パフォーマンスの3項目で審査される。 同クラブでは2009年10月からバトン教室をスタートさせ、府北部で競技の普及に取り組んでいる。指導する京都府スポーツバトン協会理事長の加納靖子さんは「みんなまじめに地道に練習している結果が出た。これからもバトンを楽しく正しく身につけ、レベルアップをしてほしい」と話している。 写真=金賞を受賞した7選手 |
2011年1月7日 |
五和会が市社協の歳末友愛運動へ 30年の節目で10万円贈る 今春からは交流サロンなど計画 給食ボランティアグループ「五和会」(滝口不三子会長、会員23人)が活動開始から30年になる節目に、市社会福祉協議会(小林舜治会長)の歳末友愛運動の募金として、このほど10万円を寄贈した。今春からは高齢者の交流の場となるサロンなど新しい活動を計画している。 同協議会のボランティアスクールを修了した5人で昭和55年に発足。当時は餓死する高齢者もいたことから手作りのお弁当の配食を目指した。新しい分野のボランティアだったため、保健所の指導や研修などを受け翌年から活動をスタートさせた。 明倫地区の一人暮らしのお年寄りを対象に月1回、材料の仕入れ、調理、箱詰め、配達をする。活動には同協議会や民生児童委員をはじめ、多くの市民の協力を得た。多いときには約130食を作った。また、春には花見弁当も作ってお年寄りたちと会食した。料理の好きな会員たちが集り、共同作業を通して絆も深めた。 長年続けてきた給食活動だが、食の多様化や手軽に弁当が買える時代になり、いまの地域の実情に合った取り組みをすることにし、給食活動を一区切りつけることを決めた。その30年の節目にこれまでの活動費の中から10万円を同協議会に贈った。 滝口会長は「待ってくださっている方がいるからこそ長く続けてこられました。30年間、食中毒もなく無事故でよかった」と話す。 今春からは西市民プラザを拠点にサロン活動、男性の料理教室、親子のお菓子づくり、プラザに集まる子供と高齢者との交流事業などを検討している。 写真=募金を贈る五和会のメンバーたち |
雪に負けず気合いの蹴り!! 国際空手道円心會館東舞鶴支部 10年目の寒稽古 国際空手道円心會館京都北東舞鶴支部(尾関昌則支部長)の寒稽古が1月4日、伊佐津の伊佐津川河川敷であり、3歳から48歳までの門下生約30人が、空手の上達を願って初稽古に挑んだ。 同支部が1年初めの練習会として、屋外で寒稽古に取り組み今年で10年目になる。年末からの雪が積もる河川敷の中、ジョギングで体を温めた門下生たちが揃い、尾関支部長の掛け声のもと、突きや蹴りの基本を繰り返し、最後に相手と組んでの練習に取り組んだ。 約1時間の稽古の後、用意された豚汁を食べた。 参加した藤原優君(朝来小学校4年)は「いつもと違って寒く足の感覚がなくなってきた。今年は関西大会の優勝を目指したい」と話していた。 写真=雪の中、稽古に励む子供たち |
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