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2011年2月25日

かにPR 歌詞 できたよ
舞鶴かにブランド化キャンペーン協議会
応募154作品から木村さん(愛知県一宮市)の作品
子どもたちが口ずさみやすい歌に
曲と振り付け加え完成めざす
 舞鶴かに地域ブランド化推進キャンペーン協議会は2月23日、公募していた「舞鶴かに」PRソングの歌詞の審査会を開き、愛知県一宮市の薬剤師、木村こはくさん(29)の作品を大賞(採用作)に決定した。子供たちが口ずさみやすい歌詞で、今年秋のカニ漁の解禁に向け、曲と振り付けなどを加えて完成をめざす。  同協議会は、府漁業協同組合、市水産協会、舞鶴観光協会で構成。「舞鶴かに」の魅力をPRするとともに、海の資源を引き継ぐ子どもたちにも親しみを持ってもらうため、PRソングの作成を決め、昨年11月から今年1月末まで歌詞を公募していた。  応募総数は154作品で、応募者の年齢は5歳〜89歳と幅広かった。また、応募者は市内26人を含む府内30人、府外123人のほか、舞鶴出身で米国在住者の海外からの応募もあった。  審査会は市役所であり、まず応募作品の中から募集内容を満たす30作品に絞った。この中から特別審査員の川柳作家、やすみりえさん、舞鶴出身のソロ・ギタリスト、住出勝則さんと、同キャンペーン協議会の一般審査員が審査して、大賞と特別賞五作品を決定した。  やすみさんは、大賞作品について、「メッセージ性があり、ふるさとを思って温かい気持ちになれる。チョキ丸が踊って遊ぶ姿が浮かぶ作品」と講評した。また、「地元をはじめ全国に向けたPRソングとして、長く愛され親しまれるものになってほしい」と話した。  受賞の知らせを受けた木村さんは「とてもうれしい。舞鶴のきれいな海や舞鶴かにのPRとともに、この歌で子どもたちにみんな仲良くしようねというメッセージが伝わればと思う」とコメントした。  同キャンペーン協議会では、特別審査員の住出さんに作曲を依頼、また振り付けも加えて完成させる。

大賞受賞作品

今日は いいこと あったカニ?
海の中から 見ていたよ
おひさま おさかな 友だちだ
いつでも えがおで ありがとう
 まいづる カニカニ チョッキ チョキ
 まいづる カニカニ ありがとう

困ってる子は いないカニ?
みんな なかよし 助けよう
きれいな 海だね たからもの
やさしい 心も たからもの
 まいづる カニカニ チョッキ チョキ
 まいづる カニカニ ありがとう

明日も いいことありそうだ
両手 のばして ハイ握手
ちょっぴり 苦手な ことだって
ま横に 歩いて ふっとばそう
 まいづる カニカニ チョッキ チョキ
 まいづる カニカニ ありがとう

写真=講評する特別審査員のやすみさん(右)


ウサギの可愛い雛人形
「奥母クラブ」手芸サークル
まいづる知恵蔵に出展
3月6日まで
 中舞鶴地区の老人会「奥母クラブ」(瀬野康利会長)の手芸サークル会員12人が、西陣織の布を使ってウサギの可愛い雛人形を作り、2月25日から北吸のまいづる智恵蔵で始まった「第5回ひな祭り雛人形展」に出展している。  手芸サークルの雛人形展への出展は、昨年に続いて2回目。昨年はハマグリの貝殻を材料にして作ったが、今年は干支のウサギをデザインした雛人形にした。  会員がそれぞれ1人一点ずつ制作。知り合いから提供された西陣織の布に綿を入れて、耳の長いウサギの顔と胴体を作り、高さ10センチの男雛と女雛一対の雛人形に仕上げた。人形には手作りのぼんぼりも一対が飾られ、屏風も立てられている。  手芸サークル代表の布川三枝子さん(70)は「ウサギの耳など細かいところが難しかったが、みんなで出来たことがうれしい。是非みてほしい」と話している。  雛人形展は、3月6日まで。時間は午前9時〜午後5時。幼稚園や保育園・所の子供たちや市民の作品約600点を展示。また、八島商店街内の北東アジアアートセンターでも作品を展示している。
写真=ウサギの雛人形を前にした手芸サークルの会員たち


2011年2月22日

市文化事業団 舞台裏方の技伝授
23人が専門家から照明、音響学ぶ
技術者養成講座が定員を超える人気
3月、本番の催しに参加
 舞台や照明などの設営の方法を学んでもらおうと、舞鶴市文化事業団が初めての舞台技術者養成講座を開講し、浜の総合文化会館を実習会場に定員を超える23人が専門家から指導を受けている。第7回目の2月16日はミキサーなどの機器を使って音響の操作法を体験した。参加者たちは自分たちの発表に活かそうと真剣に取り組んでいる。3月の最終回には実際の催しの舞台づくりに関わる。  会館を使った催しに欠かせない舞台・照明・音響などの準備や技術を学び、舞台芸術に関心を持ってもらおうと入門編の講座を企画。受講者を募ったところ、市民劇団で活動をするメンバーたちが自分たちの公演での演出を工夫したい、舞台の裏方に関心のある人ら多数の申し込みがあった。  計10回の講座は1月からスタートし、舞鶴や近隣市町の17歳〜75歳が通う。滋賀県立芸術びわ湖ホール技術アドバイザーの片浦正和さんを総合講師に、これまで舞台や照明などの仕組みの説明を受け、実際の設営の方法などを体験した。  音響の実習では、同館の音響室や天井に設置されているスピーカーを天井裏から見学。フリーの音響家の森正人さんがマイクやイコライザーの仕組みを解説し、マイクケーブルの巻き方を披露した。受講者たちは使用する機器の設営を書いた図と音楽祭の表彰式という想定の台本に沿って、実際にミキサーを操作して音を出したり、舞台に立つ役をした。  受講者の柳原智子さん(東舞鶴高校2年)は、「台本に合わせて音楽を出したり音量を調節するのが難しかった。学校でギター同好会に入っているので、講座で学んだことを文化祭での発表に活かしたい」と話す。3月13日午後1時から同館で開かれるミュージック・フェスティバル2011で、受講者たちは裏方として参加する。
写真=ミキサーの操作を体験する受講者たち


高専・建設システム工学科
地域密着の卒業研究発表
東駅周辺の有効活用など提案
 白屋の舞鶴高専で、卒業を控えた4学科の5年生たちが、学校生活のまとめとして卒業研究を発表した。2月17日は建設システム工学科の33人が、舞鶴など地域に関係するまちづくりや景観、建物などについて研究を述べた。  東舞鶴駅周辺における中心市街地の衰退、空き店舗や未利用地の増加に合わせ、市の検討委員会でも駅北口市有地の有効活用を目指して提言をまとめた。建設システム工学科の2人の学生も駅前の活性化計画を考えた。  山城祥さんはまち中居住で活性化を図ろうと、高齢者を想定した低層集合住宅を提案。1階に店舗やコミュニティー広場、2階に住居スペース、屋上は緑化公園とした模型を作成した。武田浩樹さんは急速な高齢化に対応し需要が増えている老人福祉施設の建設案を述べた。  このほかにも市内の河川整備で架け替えられる橋の形式の提案、由良川河口の現状調査、東浄化センターを周囲の景観に合うよう、周辺環境を意識した色彩や壁面緑化などで覆う計画、老朽化する学生寮を建て替えるため、学生たちから集めたアンケートなどを元に、舞鶴の気候に適した設計案を提案した。
写真=東駅前の活性化案を述べる学生


2011年2月18日

南京大虐殺の史実を今
劇団「IMAGINE21」舞鶴公演
2人芝居のノンフィクション・ステージ
演劇「哀しみの南京」
3月17日 市政記念館
公演成功へ有志が「舞鶴で観る会」
 1937年に起きた日本軍による「南京大虐殺」の史実を基にした劇団「IMAGINE21」の演劇「地獄のDECEMBER(12月)―哀しみの南京―」が、3月17日、北吸の市政記念館ホールで上演される。この公演を成功させようと、市民有志でつくる「舞鶴で観る会」(藤井満代表)が2月15日、初会合を開き、市民に鑑賞を呼びかける活動に取り組むことを決めた。  「哀しみの南京」は、劇団を主宰する渡辺義治さんと横井量子さん夫妻の作・演出で、「ノンフィクション・ステージ」と銘打ち、戦争の狂気と日本人の加害責任、贖罪を描く。夫妻は、それぞれの父親が侵略戦争に軍人、御用商人として加担した事実を知り、家族として、さらに日本人として、この罪に向き合い、どう償うのかを、2人芝居で問いかける。  初演は2006年で、これまでニューヨーク、南京、上海の海外公演を含めて76カ所、81回の公演を数える。観客数は延べ1万7500人に達している。横井さんは「南京大虐殺の加害の罪と懺悔を縦軸に、そしてアメリカ人宣教師などの証言を横軸に、語りや踊りで演じます。また、そこには家族の絆も描いています」と話す。  「舞鶴で観る会」の初会合は、浜の舞鶴勤労者福祉センターで開かれた。劇団「IMAGTNE21」が、1995、96年に中国残留婦人をテーマにした演劇「再会」の舞鶴公演で、協力したメンバーら約10人が再び集まったほか、横井さんも出席。メンバーたちは、チケット販売やチラシの配布など宣伝活動に取り組む。  「哀しみの南京」の開演時間は午後6時半。チケットは大人3,300円、大学生1,000円、中・高校生500円、小学生以下は無料。
 【問い合わせ】電話63・8099、藤井代表
写真左=「哀しみの南京」のポスター
写真右=「観る会」で協力を要請する横井さん(右)


製作から販売で働く力を
舞鶴養護学校高等部
新製品開発、ガラス・木工など1500点
西市民プラザで2月24日「まいよう市」
和太鼓演奏、写真展も
 舞鶴養護学校高等部の生徒60人が、働く力を養おうと作業学習に取り組んでいる。工芸や木工、陶芸、農園芸の分野で、製品の製作から接客しての販売までに関わる。恒例の販売会「まいよう市」が、2月24日午前10時から円満寺の西市民プラザで開かれる。ポーチや傘立てなど多くの新製品も準備しているほか、和太鼓の披露や写真展で生き生きと過ごす学校生活の様子も紹介する。  作業学習はクラフト作家たちを社会人講師として招き、質の高いものづくりを通してコミュニケーションの力を高めようと、1年〜3年生までの生徒が週2日学ぶ。染織では藍の栽培から染料を作り、木工では生徒たちがアイデアを出し合うほか、ガラスではダイクロと呼ばれる貴重な素材を使った美しいアクセサリーを仕上げるなど、本格的な創作活動を体験。製作だけでなく包装や検品なども担当する。  事前に接客学習もして市内のスーパーなどで販売をする。来店者からの要望も聞き取り、次の製品づくりに反映させ、製品の総数も増えてきた。また、創作の技術も次第に向上し製品の完成度も高まり、市民も楽しみにする人気の販売会になっている。  今回の販売会ではこれまでのオリジナル品に加え、新製品のポーチ、数寄屋袋、50センチののれん、文鎮、木のしおり、魚シリーズのマグネット、丸皿、ステンドグラスのフットランプなど総勢1500品を出品する予定。エンドウ苗やチューリップも並べる。  木工作業を担当する3年生の塩根誠君は「コミュニケーションの力と集中力がつきました。自分が作った製品が売れると自信につながります」と話していた。販売は午後2時半まで。太鼓演奏は午前10時から。小学部や中学部などの児童・生徒たちの表情をとらえた写真も展示する。
【問い合わせ】電話78・3133、養護学校
写真=染色の製品づくりをする生徒たち


2011年2月15日

新逸品できました!
商工会議所 8店が開発、報告書配布
2月20日に「宰嘉庵」で体験イベント
旧海軍、海上自衛隊にちなみ
『金曜日はカレーの日』を舞鶴名物に
 市の委託を受けた舞鶴商工会議所が、商店街の活性化を目指した支援事業として、「魅力ある個店づくり塾」に取り組んだ、市内の8店が食事メニューや印鑑など新しいこだわりの逸品を開発し、カレーの日のプロジェクトも今週からスタートさせる。そうした活動成果を紹介した報告書を作成し配布した。2月20日には平野屋の宰嘉庵(さいかあん)で、逸品を体験してもらうイベントも開かれる。  舞鶴商工会議所は昨年度、商店街の1品やサービス、店主らを紹介するガイドブック「ゆるりと。」を発行、情報発信をした。引き続いて商品開発などを支援しようと、昨年7月から個店づくり塾を開校。参加した8店舗がコンサルタントから魅力ある新商品やサービスづくりに向け、アドバイスなどを受けた。  8店舗の逸品を掲載した報告書「ゆるりと。プラス」は、タブロイド判で4ページ。一づる食堂(引土)が西方寺平の卵を使った「めでたまご丼」▽友垣(浜)も同地区の卵の「気まぐれ茶碗蒸し」▽つる清(引土)は「ゆうさい押し寿司」▽神谷印判店(浜)が漢字にアルファベットを組み入れた印鑑「隠れ身の印」▽とうがらし亭(浜)が「万願寺とうがらしみそ」「青とうがらしみそ」▽キョーワドー(浜)が希望のロケ地で撮影する「カジュアルフォト」▽東舞鶴志摩至誠堂(浜)が「お名前入りボールペンギフト」▽福原表具店(平野屋)が「伝統ブランド和紙展示会」。  また、参加者から金曜日をカレーの日にして舞鶴の名物にしようと、他の飲食店も加わり5店で共同プロジェクトに取り組むことも紹介している。4万1000部作成し、2月13日付の朝刊で配布した。  2月20日の関連イベントは、隠れ身の印鑑の紹介やゆうさい押し寿司の試食などをする。午前11時と午後2時の2回。定員は各回10人(先着順)。無料。申し込みは同会議所(電話62・4600)。
写真=8店の新商品を紹介した報告書


韓国遠征のサッカー京都選抜チームに
東舞鶴FCの新谷選手と中筋FCの小倉選手
4月2〜5日、ソウルで韓国ユースと対戦
 サッカーの東舞鶴FC(荒木隆義代表)の新谷剛琉選手(11)=新舞鶴小5年=と舞鶴中筋FCスポーツ少年団(表芳晴代表)の小倉成貴選手(11)=中筋小5年=が、京都選抜チームに選ばれ、4月2日から5日、韓国に遠征する。両選手ともチームでのポジションはMFで、選抜チームでも攻守の要として活躍が期待される。  新谷選手は、小学1年からサッカーを始め、チーム練習のほか、自分1人でも練習に励む努力を続ける。クラブでは学年上のクラスに飛び級で入るサッカーセンスを持ち、特にドリブルが得意。日本代表の松井大輔選手を目標にしている。  新谷選手は「ドリブルを生かして得点したい。初めての海外遠征で緊張すると思うけど、韓国でも自分のプレーをしたい」と話す。荒木代表は「サッカーが大好きな少年。遠征を経験して、一段とたくましくなってほしい」と期待する。  小倉選手は、小学2年生からサッカーを始めた。トラップやパスなどテクニックに優れ、また、視野の広さも持っている。チームでは、攻撃の起点となっており、得点につながるパスを出す。日本代表の長谷部誠主将を目標にしている。  小倉選手は「回りの選手を見ることが出来るのが自分のプレー。アシストして、注目されるプレーをしたい」と話す。増田直之コーチは「韓国遠征では、舞鶴、京都、そして日本を代表するプレーヤーとして頑張ってほしい」とエールを送る。  韓国遠征する京都選抜チームは、京都サッカー協会4種(小学生)委員長の三浦俊団長、同協会指導委員の黒田博行監督とコーチ4人、府内から選ばれた選手35人で編成。4月3、4日、ソウルで韓国ユースと対戦する。
写真左=新谷選手
写真右=小倉選手


2011年2月12日

総額当てて下さい
長谷の松岡さん、1円と5円 20年間の貯金
上野家の活動へ寄付、クイズ企画
 自然の中で田舎暮らしをしようと、約3年前に舞鶴市の長谷(ながたに)地区に移り住んだ農業、松岡広司さん(32)が、20年間にわたって釣り銭の1円と5円を集めた貯金を、西方寺の加佐交流拠点施設「大庄屋上野家」に寄付した。上野家ではその寄付金がいくらあるかを、訪れる人たちに当ててもらうクイズを行っている。さて、その総額はいかに?  岡山県でサラリーマンをしていた松岡さんは、京都府内の田舎で農業をしようと、日限(ひぎり)地蔵で知られる長谷に移った。加佐地区の若手農業者グループと交流し、府の新規就農者を支援する制度も活用し、いまは低農薬の米と万願寺甘とうづくりに励んでいる。  釣り銭を集め始めたのは中学生から。何かを買うためではなく、財布の中にたまるばかりの1円と5円を保管しておくためだった。最初は小さな貯金箱に入れていたが、増えるにしたがい大きな入れ物に移し替え、両替もせず続け最終的にバケツに入れていた。いくらあるか数えようとしたが、途中であきらめた。  作った米を上野家で販売し、スタッフとも親しくしている。いずれ1円と5円貯金を何かに役立てようと思っていたため、上野家の活動に使ってもらおうと先月、寄付した。  上野家は、その寄付金を有効に使おうと総額を当てるクイズを企画。木製の一斗樽に入れ替え、7分目にまで詰まった。来訪者には予想金額と氏名などを紙に書いてもらっている。ピタリ賞1人に米粉パン1年分、ニアピン賞2人に長谷産コシヒカリ10キロを賞品として贈る。  松岡さんは「集めるのを止めるタイミングをなくして20年間続けてきました。上野家のことをもっと知ってもらえれば」と話す。応募締め切りは2月27日。総額の発表は3月上旬に上野家ホームページなどで行う。上野家(電話83・1300)の営業は午前10時〜午後4時。毎週水曜休み。
写真=松岡さんが贈った1円と5円が入った一斗樽


ユーモアと風刺 一枚に
総合文化会館内 喫茶「ゆめさら」で
大機さん(福来)コマ漫画展
 福来の大機博芳さん(61)が、浜の喫茶店「ゆめさら」(総合文化会館内)で、コマ漫画の個展を開いている。ユーモアと社会風刺をきかした一コマなどの漫画約10点が並ぶ。3月18日まで。  大機さんは学生時代に外国の一コマ漫画を見て、1枚の絵だけで風刺を効かした表現に魅力を感じ、ファンになった。1996年の第19回読売国際漫画の公募展に初めて応募し、佳作に入賞したことから自分で描くことがやみつきに。その後も様々な公募展で入賞を重ね、市内で個展も開く。  昨年の猛暑を表現した一コマ漫画、月にとまっているフクロウが次第に大きくなる月から落ちる漫画、仏像が温泉に入って若返って原木に戻る姿など、水彩や色鉛筆などで描いている。  大機さんは「一コマ漫画の面白さを知ってもらえれば。春からは自宅で漫画教室も開きたい」と話す。 入場無料。毎週月・火曜は休み。
【問い合わせ】電話62・8230、ゆめさら
写真=一コマ漫画と大機さん


2011年2月8日

三人三様の個性光る
上安つながりで風景写真展
「森のとけい」で2月20日まで
 地元(上安)3人会による写真展「それぞれの風景」が、上安の「森のとけい」で開かれている。3人が晩秋から春にかけた各地の朝焼けや紅葉、木漏れ日などの風景を切り取っている。2月20日まで。  3人は上安の柴田卓郎さん(76)、同、梅木千鶴子さん(同)、上安出身で現在は余部上で暮らす小畑繁明さん(72)。ともに写真グループの「北京都・写楽」に所属している。上安の地域つながりの3人で一度、地元の森のとけいで写真展をしようと話し合っていた。  柴田さんは秋の戸隠の白樺の林と池、近くの高田神社の黄色に彩られたイチョウ、日本三景の1つ、松島の夕景などを撮影した。梅木さんは琵琶湖を赤く染める朝焼け、朝の光が木々の間から射しこむ風景ほか、西駅近くのイルミネーションと長野の夕もやを印象的にとらえた。小畑さんは朝の五老カ岳からの雲海と山々、戸隠神社奥社の木立の参道、紅葉が流れ落ちる赤目四十八滝の流れなどを作品にした。  梅木さんたちは「こうして写真を並べてみると三人三様の個性が出ていて、とても勉強になります」と話していた。会場には、賛助出品した下東の村上和代さんの古布による創作花も並ぶ。火・水曜は休み。
【問い合わせ】電話75・2677、森のとけい
写真=写真展を開いた柴田さん、梅木さん、小畑さん(左から)


全国中学女子ソフトボール大会
舞鶴から3選手が京都選抜に
マリンガールズの松本、西野選手
城南中ソフト部の藤本選手
 全国都道府県対抗中学女子ソフトボール大会(3月26日から滋賀県守山市で開催)に出場する京都選抜チームに、舞鶴学童女子ソフトボールクラブの中学生チーム「マリンガールズ」と城南中学ソフトボール部から3選手が選ばれた。  マリンガールズの若浦中2年、松本愛香選手(14)と城南中2年、西野瑞季選手(14)、城南中ソフト部の2年、藤本レナ選手(14)。松本選手は、昨年に続いて2年連続で選抜チームに入った。西野選手は、城南中ソフト部員としても活躍している。  マリンガールズの松本選手は1番打者で、遊撃手。俊足を活かして出塁率が高く、チームの得点源になっている。西野選手は3番打者で2塁手。大型打者でありながら進塁打を打つなどチームプレーに徹している。松本選手は「昨年は3位になり、それを上回りたい。チームの勝利に貢献したい」、西野選手は「全国レベルの大会に出場は、自分の成長につながると思う」と話す。  マリンガールズの堀江寛監督は「松本選手は走攻守三拍子そろった選手。西野選手はパワフルな打撃が持ち味。両選手とも活躍が楽しみ」と期待している。  城南中ソフト部の藤本選手は、1番打者で3塁手。バンドを確実に決めて、走者を進塁させるなど与えらた役割を果たす。藤本選手は「声を出しチームを盛り上げたい」と話す。  同部顧問の田邊美貴教諭は「藤本選手はチャレンジ精神旺盛で、積極的なプレーをしてほしい。また、藤本、西野両選手には、チームを引っ張るような強い気持ちで臨んでほしい」と話している。
写真左=マリンガールズの西野選手(左)と松本選手(右)
写真右=城南中ソフト部の藤本選手


2011年2月4日

酒粕入りカレーが人気
「池田酒造」と「舞鶴弁当」
手間かけ独自の味に
1日限定30食、売り切れ続く
 舞鶴で唯一の酒蔵「池田酒造」=中山=と弁当製造・販売の「舞鶴弁当」=伊佐津=がコラボレーションし、出来上がった酒粕入りカレーが人気を呼んでいる。池田酒造で日本酒を搾った後にできる酒粕を使って、舞鶴弁当の森下健史さん(37)が手間をかけ、こくがありこれまでにないカレーに仕上げている。酒粕が健康にいいと注目されていることも重なり、売り切れが続いている。  池田酒造は日本酒の需要の減少で、大手メーカーから原酒を買い上げる「樽買い」を続けていたが、会社員だった池田恭司さん(41)が家業を継ぎ、叔母の孝子さんが杜氏を務め、自家醸造を復活させた。今年で3シーズン目の仕込みで、徐々に販売量も増えている。いまが純米酒などの仕込みのピークを迎える。  森下さんは酒粕の美肌効果や肥満防止、糖尿病を抑制する働きなどを学び、隠し味に日本酒を使う変わりに様々な料理に酒粕を使ってきた。店で扱うビーフカレーにも使うことにし、地元の食材にもこだわっていることから池田酒造の酒粕を取り入れ、昨年春から販売を始めた。  カレールーを入れる前に酒粕を入れる。このほかにもハーブや香辛料など独特の味付けをし、寝かせて3日かけて完成させる。こくとオレンジの風味があり、後味がすっきりしたカレーに仕上げた。1日30食のみ限定で販売している。冬場は搾りたての酒粕を使い、シーズン以外は冷凍保存して確保し、1年中カレーを欠かさない。  森下さんは「酒粕は健康にいいだけでなく、食材のよさを引き出してくれます。これからも池田さんの酒粕を使った料理を広めていきたい」とし、カボチャクリームスープなど他のメニューの開発にも取り組む。池田さんは「酒造りの副産物の酒粕をここまで広げて考えてもらってうれしい。今シーズンもいろいろ工夫しながら仕込みをし、純米酒は狙った味を出すことができほっとしています」と話す。
 カレーは500円。
【問い合わせ】電話76・8880、舞鶴弁当
酒粕は1袋(400グラム)280円。無濾過の純米酒搾りたて生の720ミリリットル瓶1,240円、1.8リットル瓶2,480円。池田酒造や市内の酒販店で扱っている。
【問い合わせ】電話82・0005、池田酒造
写真=純米酒と酒粕を手にする池田さんとカレーを作る森下さん(左)


アレルギーの子供たちにパンを
倉梯町の「チャーリー」
日曜日、卵・牛乳抜きで全品作る
 「アレルギーの子供たちにパンを食べてほしい」と、倉梯町のベーカリーショップ「チャーリー」(大久保智洋店主)が、卵と乳製品を使っていないパンだけを販売する日を設けている。本来は定休日に店を開けるため体もしんどくやめることも考えたが、この日を楽しみに待つ子供たちのために営業を続けている。  大久保さんは食品卸会社で営業の仕事をしていたころ、埼玉県のパン職人に出会い、その仕事ぶりに魅かれて弟子入りし、2010年故郷の舞鶴で店をオープン。菓子パンやバケットなど、パンに合った数種類もの生地を仕込み、火通りをしっかりさせたパン作りに励む。  通常のパンのほかに、卵と牛乳を使わないニンジンパンも作って一緒に販売していた時、アレルギーを持つ子供が、店内に並ぶ他のパンを見て、「これも食べたい」と言った。それを聞いた大久保さんは「ダメ」と断るのをつらく感じた。これを機に、店内の商品を全て卵・牛乳抜きのパンにして、好きなものを選べる楽しさも提供しようと、09年から月2回程度、定休日の日曜日に販売の日を始めた。  当初はチラシなどを配ったが来客は少なく、半分以上を無駄にすることもあり、いまも採算はとれない。加えて事前に道具を洗ったり早朝から仕込み作業をし、ぎりぎり開店時間に焼き上がりが間に合うという忙しさ。猛暑だった昨年夏は体にこたえやめようかと考えたが、毎回来てくれる子供たちや「1カ月に1度でもいいので続けてほしい」との親の声を受け、営業時間を短縮して続ける決意をした。  子供たちが食べやすいよう少しサイズを小さくしたあんパン(80円)、イチゴジャムパン(同)、ドーナツ(100円)、ベーグル、クッキー、食パンなど10数種類を販売する。卵・牛乳を使ってない分、ゆっくりとした発酵で熟成させる工夫をしている。  大久保さんは「子供たちはニコニコしながら試食をしています。今日はこの子もあの子も来てくれるかな、と思い浮かべながら作っています」と話す。  2月の卵・牛乳抜きのパンの日は6日と20日。時間は正午〜午後4時。
【問い合わせ】電話65・4052、チャーリー
写真=「待っている子供たちがいる限り続けたい」と話す大久保さん


2011年2月1日

鎮魂の祈り、絵に込め
香川の祖父と孫娘
シベリア抑留で2人展
引揚記念館で2月13日まで
 シベリア抑留をテーマに絵を描き続ける香川県さぬき市の川田一一(かずいち)さん(85)と、孫娘で美術作家の千田豊実(とよみ)さん(28)の2人展「私のシベリア 私の祖父」が、平の引揚記念館で開かれている。川田さんは石炭採掘など過酷な抑留体験を、千田さんは祖父の話や後姿から受けたイメージを表現した。15点の作品に2人は犠牲者への鎮魂の祈りを込めている。  川田さんは南満州鉄道に入社し、終戦時に奉天で武装解除され、シベリアの炭鉱町で4年間重労働を強いられた。1949年10月、舞鶴に引き揚げてきた。抑留中の炭鉱労働の影響で60歳のころ塵肺と診断され、酸素吸入器を手離すことができなくなった。  亡くなった仲間たちを絵で供養しようと、15年前、孫娘と一緒に絵画教室に通い始めた。家族にも詳しい抑留体験は話したことがなかったが、千田さんは絵筆を握る祖父から少しずつ体験を聞き、祖父が体験を元に一番最初に書き上げた絵を見てショックを受けた。  美大を卒業した千田さんはドイツ・ベルリンで作品を発表するなどし、いまはさぬき市を拠点に活動する。一昨年夏に祖父と初めて2人展を開いたが、引き揚げの地の舞鶴でも見てほしいと同記念館に作品展開催を依頼した。  川田さんは、森林伐採を強いられ帰国できない抑留者と日本に向かう渡り鳥を対照的にとらえた「帰雁」など、いずれもアクリル絵の具を油絵のように塗り重ねている。「2度と抑留や戦争を起こしてならないとの思いで描いてきた。孫が体験を絵にしてくれたことで、若い人たちも考えてくれる機会になると思う」と話す。  千田さんは祖父の記憶や故郷の瀬戸内海の変わらない風景を、時間を示す多数の点で表現した。「祖父の思いをどう表現するかを考え取り組みました。今後も祖父とともに描き、抑留や戦争を伝えていきたい」と語る。 展示は2月13日まで。
【問い合わせ】電話68・0836、同館
写真=抑留体験を描いた川田さんと孫の千田さん


出店や発表で笑顔咲く
まちづくりサポートクラブ
「親子プラザ」地域とのつながり
 NPO法人まちづくりサポートクラブ主催の親子プラザが1月29日、円満寺の西市民プラザで開かれた。市内の事業所や店舗なども協力して出店したり、市民サークルなどが発表し、来場した親子たちを楽しませた。  親子や地域とのつながりをテーマに実施した。京都交通の路線バスを利用した人に抽選券を贈るなどのコラボ企画をしたほか、各店舗などが歯ブラシグッズやパンの販売や似顔絵を描いた。  また、ステージ発表ではママさんグループがフラダンスや合唱などを披露、チャッタマンショーもあり、多くの親子がチャッタマンからプレゼントを受け取った。
写真=チャッタマンと記念撮影する親子たち


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