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2011年3月29日

京の伝統野菜
佐波賀だいこん復活の一歩
農業者、府、市がプロジェクト
地域のブランド産品へ 試験栽培、初収穫
野生種に近く濃い味
 昭和30年ごろに京阪神に出荷されていたが、その後次第に姿を消した京の伝統野菜「佐波賀だいこん」を復活させるプロジェクトが、関係者によって始まった。本来の野生種に近く、濃厚な味と繊維質の多さが特徴でおろしや煮物などに適している。佐波賀だいこんの普及に努めた生産者の曾孫にあたる佐藤正之さん(47)=佐波賀=が、府や市などの協力で昨年9月から佐波賀で試験栽培し、このほど一部を収穫した。地域のブランド産品として販売を目指している。  佐波賀だいこんは江戸時代から作られていたとされる。従来のだいこんが3カ月で収穫でき、スリムな形をしているのに比べ、秋に種を蒔き翌年2〜3月に収穫する晩成型で、根本は太く先が尖った形。葉は濃い緑色でタンポポの葉のように地表に広がっている。水分が少なく繊維質が豊富で硬く、煮崩れしにくい。辛味も含まれる。  水はけのよい栽培適地の佐波賀地区を発祥地に、昭和30年前後には大浦と加佐などで栽培面積50ヘクタール、2,200トン(この内佐波賀地区は1,500トン)を出荷していた。しかし、生育期間が6カ月と長く、身がしまり重く引き抜くのに力がいるため、次第に生産者に敬遠され、消費者の嗜好の変化も影響し作られなくなった。現在は種子保存のため京都府農林水産技術センター(亀岡市)が栽培を続ける。  佐藤さんの曾祖父の憲太郎さんが、佐波賀だいこんの育成と佐波賀園芸組合の設立に尽くしたこともあり、復活への思いを温めていた。農協や府、市などとスクラムを組んでプロジェクトを開始。同センター提供の種子約580個を昨年9月にハウスと露地の畑に蒔き、ずっしりと大きなものを収穫できた。世話は一般的なだいこんと変わらないが、発芽率が従来の約8割に比べ6割程度と少し落ちる。  ハウスで育った150本は瀬崎のふるるファームレストランに出荷し、3月26、27日におろしや生スティック、味の濃い葉も炒め物にして提供した。露地の70本から種を採る。  佐藤さんは「今後数年かけて選抜して種を採って栽培を繰り返し、付加価値をつけて商品として広がるようになれば」と話す。同ファーム代表の秋安俊豪代表(54)は「食べてみてこれがだいこん本来の味と思った。食文化を見直し、昔の味覚を呼び戻す素材になる」と期待をかける。
写真=佐波賀だいこんと生産者の佐藤さん


統合し「加佐中」へ
思い出の学校 別れ告げ
由良川、岡田の両中学校で閉校式
 加佐地区の由良川中学校(稗田靖彦校長)と岡田中学校(舩本忠成校長)の閉校式が3月26日、両校で行われた。地元住民や生徒たちが思い出の詰まった学校に別れを告げた。  62年の歴史に幕を閉じる由良川中では、多々見良三市長の式辞に続き、稗田校長らが次々と最後のあいさつをした。3月に卒業したばかりの元生徒会長、松村凌平君たちも学校に別れの言葉を送り、生徒たちが合唱。最後に「おもいでこころにきざみつぎのみらいへはばたこう」と書いたボードを手に、中学校への感謝の気持ちを伝えた。  4月から両校は統合し加佐中学校と名称を変え、岡田中校舎で開校する。
写真=学校への感謝の気持ちを伝える由良川中の生徒たち(舞鶴市提供)


2011年3月25日

東日本大震災
被災者支援へ 買い物で募金
ベルマートいいだ
レシートの金額1%を義援金に
 舞鶴市と丹波市にスーパーを展開する安岡の「ベルマートいいだ」(飯田充寛代表)は、東日本大震災の被災者を支援するため、買い物を通した義援金の募金活動に取り組んでいる。来店者が買い物をしたレシートを箱に入れてもらい、その総額の1%を義援金として寄付するもの。東北出身の同社従業員も実家の安否を心配し、東北地方の取引業者の中には被災した人もおり、現地に支援物資も送った。  同社は被災地の復旧を願って店内に救援募金箱を置いているが、レシートを使った募金を3月17日から始めた。レシートをレジのサッカー台にある投入箱に入れてもらい、レシートに記された買い物金額の1%を同社で負担して義援金に充てる。買い物客からすでに多くのレシートが寄せられている。  東北の業者と品物を取り引きする同社にとっても、被災地の窮状は遠い出来事ではない。宮城県のとり肉加工業者が被災したほか、サバやイワシなどの水産物、茨城産のゴボウなどが入荷せず品薄状態という。20日に被災地に入った救援グループに対し、緊急支援物資として飲料水15ケース、カップ麺15ケース、缶詰300個を提供した。  飯田代表は「従業員の実家も被災し心配しています。買い物を通した募金活動が広がれば。協力をお願いします」と話していた。4月17日までの1カ月間取り組み、集計後に日本赤十字社を通して届ける。その後も継続するか検討する。
【問い合わせ】電話62・9323、同社。
写真=レシートを専用の箱に入れる買い物客


閉校の4小学校
最後の卒業式
「たくさんの思い出ありがとう」
 市内の20の小学校で3月23日、一斉に卒業式が行われた。今春から統合再編のため閉校する加佐地区の四校では最後の卒業式となり、多くの地域住民たちも出席し、心のこもった式で6年生を送り出した。  全校で937人が卒業した。その内、閉校する岡田上小は最少の3人、岡田下小11人、八雲小4人、神崎小10人。  岡田上小は、岩田早苗さんと大槻嘉偉(かい)君、土井明日花さんが卒業。東日本大震災の犠牲者に黙祷した後、北浦弘治校長が3人の学校生活に触れながら「82年の岡田上小の歴史の中で1,614人の卒業生を送り出しました。最後の卒業生として胸を張って加佐中学校で大きく羽ばたいてほしい」と式辞をした。  在校生27人が6年生との運動会や登下校、クラブ活動などの思い出を語ると、3人も入学したころからの6年間にあった様々な思い出を振り返り、「笑顔を忘れず新しい道を歩みます」と述べ、児童や教職員らで歌詞を考えた「岡田上小学校最後のチャイム」を合唱した。
写真=岡田上小を卒業する3人


2011年3月22日

東日本大震災
被災者支援へチャリティーバザー
西舞鶴高生徒会 手作りケーキやポストカード販売
吹奏楽部の定期演奏会前に義援金も募る
 東日本大震災の被災者を支援しようと、西舞鶴高校生徒会は3月20日、北田辺の市民会館で、チャリティーバザーを開いた。生徒たちが部活動で作ったケーキやポストカードなどを販売したほか、義援金の募金活動も行った。  生徒会では、これまでハイチ地震の被災者支援にチャリティーバザーを開催しており、東日本大震災の支援に立ち上がった。この日、市民会館では同校吹奏楽部の定期演奏会が開かれ、この開演前に生徒会役員ら約70人が取り組んだ。  生徒会役員が会場入口で、震災を伝える新聞を掲示した看板を立て、義援金を募った。また、料理部はシフォンケーキやカップケーキ、美術部、書道部、文芸部はポストカードやメッセージカード、しおりなどを販売。囲碁将棋部は来場者と対局して義援金を募った。  生徒会長の2年、安原隆一郎君(17)は「少しでも力になれればと思う。義援金は不足している生活物資などに役立てばうれしい。また、被災して来年受験を控えている高校生には、勉強を頑張ってほしい」とエールを送っていた。  生徒会では、寄せられた義援金とバザーの売上金を日本赤十字社を通じて被災地に送る。
写真=義援金を募る生徒たち


認知症の理解、寸劇で広めたい
3月26日、「寿荘」でケアマネージャーら
体験を元に脚本作り演じる
 認知症とその介護について理解を深めてもらおうと、寸劇形式で紹介する介護者教室「認知症!?こんな時どうする?」が、3月26日午後1時半から上安の特別養護老人ホーム「真愛の家 寿荘」で開かれる。ケアマネジャーなどが自分たちの体験を元に脚本をつくり出演する。だれでも来場できる。入場無料。  社会福祉法人真愛の家主催で介護教室が昨年6月から開かれ、これまでグループホームの説明や療養食について市民に学んでもらった。3回目の教室では認知症と介護をテーマにした。舞鶴市内では介護認定者約3,300人の内、認知症が約60%を占めるとされ、今後も増加が予想されている。  認知症になっても家族や地域の人たちの理解があれば、住み慣れた自宅で暮らしていけること、当事者の大変さも知ってもらおうと、親しみやすい寸劇で伝える。ケアマネジャーや看護師ら13人が脚本、役者、照明などを担当し、2月から仕事の終わった夜に練習を開始。業務が異なるためなかなか一堂に集ることができないが、少しでもわかりやすく演じようと夜遅くまで打ち合わせをする。  寸劇は3幕仕立て。1幕は同居する母親が認知症になり、家族が最初は戸惑いながらも、地域の支援センターで相談し接し方を学んでいく様子を描く。2幕は夜中に出歩いていた高齢の女性に気づき声をかけ、一緒に自宅を探したが認知症で徘徊していたことがわかった体験を元にした。3幕では若年性認知症になった場合の家族の対応を紹介する。  当日は、東日本大震災の被災地を支援する義援金箱も会場に置き、来場者に協力を呼びかける。
【問い合わせ】電話77・5005、城南・城北地域包括支援センター
写真=練習をするスタッフたち


2011年3月18日

東高PTAが義援金50万円
東日本大震災 被災者支援へ市社協に寄託
支援の輪広げたい 3月19、20日に正門で募金活動
 東舞鶴高校PTA(小林俊行会長)は3月14日、東日本大震災の被災者支援に義援金50万円を市社会福祉協議会に寄託した。同協議会では、中央共同募金会を通じて被災地に送る。  同校PTAは、同11日に起きた東北地方太平洋沖地震で、東北・関東地方に甚大な被害が発生したことから、本部役員会でPTA基金会計規約に則り、緊急に特別会計基金から義援金を支出することを決めたという。  この日、小林会長と松本真俊副会長が、余部下の同協議会を訪れ、高木修事務局長に義援金を手渡した。小林会長は「被害の大きさに身の毛もよだつ思い。親として1人の人間として、被災者の手助けができればと思う。支援の輪がさらに広がってほしい」と話していた。  同校PTAでは19、20日午前九時から正午まで、泉源寺の同校正門付近で、本部役員が義援金の募金活動を行う。
写真=義援金を手渡す小林会長(中央)と松本副会長(右)


みんなの笑顔 広がる場に
森のとけい イベントハウス「笑々のかくれ家」
和の空間に利用次々と
 上安のゆっくり茶房「森のとけい」のイベントハウス「笑々(にこ)のかくれ家」が、同店南側に完成しこのほどオープンした。同店のオーナー、磯引典子さん(61)が展示、教室などの会場に気軽に使ってもらおうと開設。市民による手作り公民館ともいうべきスペースで、落ち着いた和の空間に、さっそく自然食や小物づくり、朗読会などの利用の予約が入っている。笑顔が広がる場になればと願っている。  国道27号沿いの「森のとけい」は1階が喫茶店、2階が作品展示のスペースになっている。磯引さんは、作品展を開いた市民たちから教室の会場に使わせてほしいとの声を聞き、同店の営業時間に関係なく趣味や懇親会などでいつでも集れる場所をつくろうと思いついた。  JR舞鶴線の線路をはさんで同店南側に、自身が所有する木造平屋建ての空き家を利用することにし、建築業者に古民家風の改修を依頼。6畳の3部屋をワンフロアにして板張りにし、押入れのスペースにすだれと竹で飾り棚を設けた。床の間には家の庭にあった庭石を運び入れ、中庭風に仕上げた。また、ゆっくりと寛げるように掘りごたつも置いた。台所とトイレも備える。  笑うことが一番大切との思いと、国道からは一見わかりにく場所にあることから、「笑々のかくれ家」と名付けた。2月末にお披露目のイベントとして、福知山マンドリンクラブのメンバーが演奏し、20人を超える人で会場は一杯に。来場者の中にはさっそく利用の相談をする人もいた。  布を使った小物づくりや墨絵教室など定期的な利用のほか、3月19日には母娘による歌と朗読のコンサートも行われる。磯引さんは「人の輪が広がり、笑いの絶えない場になれば。お金をかけなくても知恵を出し合えば楽しいことは増えます」と話す。利用料は光熱費として1人につき300円のみ。申し込みは森のとけい(電話76・1153、火・水曜休み)。
写真=お披露目式でマンドリン演奏を聴く来場者たち


2011年3月15日

与保呂川を美しくする会
清掃活動の体験から生まれた
標語 大宮橋の横断幕に
6月完成に合わせ青葉中生徒から募集
みらいにつなげよう 笑顔いきかう この橋を
 与保呂川を美しくする会(倉橋貢会長)が、架け替え作業中の大宮橋=行永=に掲げる横断幕の標語を募集し、このほど行永の青葉中学校で入賞者の表彰式をした。同校の東真里奈さん(2年)と橋本七施さん(3年)の作品が優秀賞に選ばれ、横断幕に採用される。  与保呂川に架かる大宮橋は昭和37年に完成し、老朽化と道路整備に伴って新しい橋の架け替え工事が始まった。同会は6月の完成を記念して横断幕を掲げることを企画し、橋に隣接し川の清掃にも取り組む青葉中生徒たちから、町内会を通して環境や共生などをテーマにした標語を募集した。  東さんの標語は「守りましょう ともに育った 与保呂川」、橋本さんの作品は「みらいにつなげよう 笑顔いきかう この橋を」。入賞者した同校生徒の11人が倉橋会長から記念品を受け取った。  倉橋会長は「自分たちの清掃活動の体験から生まれた標語が多かった。生徒たちに負けないよう、大人たちも地域の環境保全にがんばりたい」と話す。  優秀賞以外の入賞者は次の皆さん。  佳作=内藤初桃(1年)中村嘉博(3年)▽特別推薦賞=工原優美(1年)▽応募記念賞=西口桃(1年)上枝慎吾(同)末永佳奈(2年)藤田里彩(3年)唐橋彩花(同)上枝直道(同)
写真=入賞した11人と倉橋会長ら


支援の動き即時に広がる
東日本大震災被災地へ救援部隊派遣、緊急募金
 3月11日に東北地方で発生した巨大地震と、それに伴う大津波で東北各地に大きな被害が出た。そうした被災地に向け即日、舞鶴市などが救援部隊を派遣するなど支援の動きが広がっている。市民の間からも「自分たちにできる支援をしたい。いま音楽仲間たちと話し合っている」と声が寄せられた。  舞鶴市消防本部はこの日夜、隊員14人、消防車など4台を仙台市に向け派遣した。海上自衛隊舞鶴地方総監部も災害派遣のため、毛布などの支援物資を積んだ護衛艦や補給艦など9隻、舞鶴衛生隊の6人、水中での捜索活動などができる潜水員12人が12日未明までに現地に向け出発した。第8管区海上保安本部でも巡視船を向かわせた。  緊急募金も始まった。舞鶴市は14日から市役所1階ロビーや西支所、加佐分室、各公民館など9カ所で義援金箱を置き、募金を受け付ける。また、難民を助ける会や京都生協でも募金を始めた。同会理事の鷲田マリさんは支援への協力を呼びかけている。  募金先は「加入者名 難民を助ける会 郵便振替00100―9―600」、通信欄に「太平洋沖地震」と記入。「口座名義 京都生活協同組合 京都銀行吉祥院支店 口座番号3830024」。  この地震で舞鶴は震度1、12日に到達した津波の高さは約20センチだった。



2011年3月11日

市民の協力で1547個集まる
舞鶴ライオンズクラブ 不要眼鏡再生し開発途上国へ
今後も回収箱置き協力の輪広げたい
 世界の開発途上国の人たちに役立ててもらおうと、舞鶴ライオンズクラブ(西谷淳美会長)が不要になった眼鏡の回収に取り組んでいる。昨年9月から30カ所に初めて設置した回収箱には、多くの市民の協力で眼鏡が提供された。3月9日、会員たちが寄せられた眼鏡の仕分けと梱包作業をし、眼鏡やレンズなど1547個をオーストラリアのリサイクルセンターに向け送った。今後も回収を続ける。  近視や乱視などの大半は、短時間で診断でき矯正レンズで容易に対処することができるが、眼科治療が十分に行われていない開発途上国では視力検査の費用も高額で、眼鏡がないため仕事や勉強に支障が生まれ、さらなる貧困に追い込まれている。  ライオンズクラブ国際協会は毎年数百万個を回収し、カナダなどのリサイクルセンターで、洗浄や度の強さごとに分類し、アジアやアフリカなどの人たちへ届ける。舞鶴ライオンズクラブでも初めてこの事業を実施、市内の病院や眼鏡店、スーパー、宮津などに回収箱を置き、処方眼鏡、サングラスなどの提供を呼びかけた。  若い女性がまだ新しいサングラスなどを使ってほしいと同クラブ事務所に直接届けてくれたり、廃業した眼鏡店主が多くの眼鏡、フレーム、レンズなどを提供した。  2月末でいったん回収し、浜の市商工観光センターで遠近両用など完全な眼鏡やフレームだけなどに仕分けし、ダンボール箱に詰めた。ケース入りも含め眼鏡817個、壊れたフレーム250個、レンズのみ480個が寄せられた。  西谷会長は「初めての取り組みでこれだけの眼鏡が集り、協力していただいた皆さんに感謝しています。引き続き回収箱を設置し、さらに協力の輪が広がるように取り組みたい」と話す。特に子供用眼鏡が不足している。
【問い合わせ】電話62・1102、同クラブ
写真=会員たちが寄せられた多くの眼鏡を仕分けした


総額23740円でした!
松岡さん小銭貯金 上野家予想クイズ
ニアピン賞2人に賞品贈る
 西方寺の加佐交流拠点施設「大庄屋上野家」が、長谷(ながたに)の農業、松岡広司さん(32)から20年間にわたって貯めた1円と5円ばかりの寄付を受け、その総額を当てる予想クイズを実施し、3月8日、ニアピン賞の応募者に松岡さんが収穫したコシヒカリ10キロを贈った。総額は23740円だった。  中学生時代からお釣の小銭を貯めていたが、上野家の活動に役立ててもらおうと寄付。上野家では一斗樽に移し変え総額予想クイズを企画し、60人が応募した。コップ1杯分380円をヒントに、楽しみながら思い思いの金額を書き込んだ。  最小は9800円、最高金額は15万円。ピタリ賞の該当者はいなかったが、最も近いニアピン賞は2人が受賞。福知山市の女性が220円少ない23520円、その次が284円少ない23456円と予想した森の有馬まさみさん(40)。  有馬さんは仕事仲間ら3人と初めて上野家を訪れ応募した。元銀行員だったこともあり、見た分量から推測し数字を2〜6まで順に並べた。「ニアピン賞と聞いてびっくりしました。お米は3人で分けていただきます」と喜んでいた。  松岡さんは「自分では3万円前後かなと思っていました。今度は5がつく硬貨の貯金を始めました」と話している。
写真=23456円と予想した有馬さん(右)とコシヒカリを贈る松岡さん


2011年3月8日

「ゆうさいくん」の着ぐるみお披露目
舞鶴商議所青年部 城下町のイメージシンボルとして活用
5月22日、田辺城まつりで本格デビュー
 舞鶴商工会議所青年部は、市民から公募した地元ゆかりの戦国武将・細川幽斎のイメージキャラクター「ゆうさいくん」のデザインを元に着ぐるみを製作、3月6日、浜のホテル「マーレたかた」であった同青年部創立30周年祝賀会でお披露目した。今後、市内の各種イベントに登場、城下町のイメージシンボルとして活用する。  同青年部は、創立30周年記念事業「まちおこしプロジェクト」として、戦国時代に丹後を治め、田辺城を築城した初代城主で、歌人として知られる細川幽斎(1534〜1610)の没後400年にあたる昨年、イメージキャラクターを募集。230点の応募作品の中から舞鶴高専建設システム工学科二年、菅野綾夏さん(17)の作品を最優秀作品に決めた。  着ぐるみは、このデザインを元に、舞鶴高専の学生たちが、CGを使って立体化した。制作費は54万円。完成した「ゆうさいくん」は、坊主頭に家紋の入った羽織、袴姿で、腰に刀を差し、右手に筆を持って歌人をアピールしている。  菅野さんは「威厳と可愛らしさを兼ね備えるよう目をまっすぐに、口を尖らせ、頬に朱を入れ、顔を重視してデザインした。着ぐるみができ、もう一度会いたいと思われるようなキャラクターに育ってほしい」と話した。  お披露目では、鎧武者を連れて会場に入場。約100人の出席者から大きな拍手が送られた。  「ゆうさいくん」の着ぐるみは、5月22日、南田辺の舞鶴公園一帯で開催される第20回まいづる細川幽斎田辺城まつり(同実行委員会主催)で本格デビューする。
写真=お披露目された「ゆうさいくん」の着ぐるみ


3月15日から募集
愛称つけてね! 京極マリアのイメージキャラ
NPO法人、泉源寺で地域作りに活用
 泉源寺で晩年を過ごしたキリシタンの京極マリア(1542〜1618年)。現在放映中のNHK大河ドラマ「江(ごう)」の主人公、浅井三姉妹の叔母にあたる人物だ。地元住民らでつくるNPO法人が、マリアのイメージキャラクターを作成し、愛称の募集を3月15日から始める。  マリアは近江の戦国大名・浅井長政の姉で、21歳の時、京極高吉(たかよし)に嫁ぎ、安土城で夫とともに洗礼を受けた。長男の高次は若狭国、次男の高知が丹後国を治めた。若狭と丹後に近い志楽の泉源寺に移り、庵の此御(こみ)堂で静かに信仰生活を送り、村人たちも「泉源寺さま」と慕った。  信仰を貫いた生き方を伝えるとともに地域づくりに活かそうと、地元の智性院住職の増田憲嶺(けんりょう)さんや住民たちがNPO法人「京極マリア祈りの里」を設立し、同院前にマリアの石像を建てた。遊休農地を活用した特産品の開発・販売なども計画している。  活動をPRしていくため市内の主婦に依頼し、マリアのイメージキャラクターのイラストが完成した。アニメに登場するようなかわいらしい女性が描かれている。入会を呼びかけるリーフレットの表紙にも活用している。  愛称の募集は3月15日〜4月15日。採用者には泉源寺の特産品とキャラクターグッズをプレゼントする。5月15日に開く石像のお披露目の式典で、採用者の発表と表彰を行う。  応募は名前、住所、電話番号、愛称名を記入し、はがき、FAX、eメールなどで申し込みを。あて先は〒625―0026泉源寺1074 京極マリア祈りの里 FAX62・1360。eメールはinfo@online-tada.co.jp
【問い合わせ】電話62・1130、増田さん
写真=京極マリアのイメージキャラクターのイラスト


2011年3月4日

若狭・中丹誘客協が提案
ひと肌を感じる出会い作り
観光資源活用トータルプランで最優秀賞
観光客誘致と高速の利用増へ
支援金3,000万円で事業推進
 舞鶴、福知山、綾部市、福井県小浜市、高浜町、おおい町と各観光協会でつくる若狭・中丹広域観光誘客協議会が、第五回「観光資源活用トータルプラン」(財団法人・高速道路交流推進財団主催)に応募して最優秀賞を受賞。このほど、浜の市商工観光センターで受賞報告会を開き、同財団から3年以内のプラン実現を条件に出される計画実施支援金3,000万円を活用して、今後の事業推進について意見を交換した。  観光資源活用トータルプランは、広域的に点在する観光資源を結合して、観光客の増加と高速道路の利用増につながるプランを同財団が公募。今回は全国の44団体から応募があり、1次、2次審査を経て、最優秀賞一点と優秀賞二点が決まった。  若狭・中丹広域観光誘客協議会は、舞鶴若狭自動車道の無料化に伴い、昨年5月に発足。「おでかけドライブマップ」の作成や高速道のサービスエリアで出向宣伝などに取り組んだ。  受賞したプランは、「ひと肌を感じる出会い作り」を事業目標に、地域に伝わる「祭り」や住民の「手作りイベント」の体験観光化、祝いごとのハレの文化の商品化、田舎暮しの誘致を支援、広報、集客、情報発信を行う。  報告会には、同協議会の3市4町の観光担当者や観光協会員ら25人が出席。受賞を喜び合うとともに、事業推進に向けてモデル事業の選定、広報用ホームページの作成、祭りや地域イベントへの参加者募集窓口機能の整備などについて話し合った。
写真=最優秀賞を受賞した若狭・中丹誘客協会員


かわいい製品いっぱい みずなぎ学園ふれあい展
商品開発力向上と製作力で
鹿原学園で3月6日まで
4〜6日はオリジナルTシャツのプリント体験も
 障害者支援施設みずなぎ学園、丸田学園、高野学園、鹿原学園の4施設の利用者約300人が、各施設で創作活動や自主製品づくりに励み、販売をして賃金にあてている。年一度のふれあい展は、製品や日ごろの活動を市民に一堂に紹介する機会。創作活動の分野で枠にはまらない自由な発想で作る人形やオブジェ、絵画を展示。喫茶コーナーにはたくさんの手作りパンも並び、多くの市民が買い求めた。  自主製品コーナーでは園芸、流木、額、和紙を使ったカードケース、皿など多彩な商品が置かれる。また、毛糸で作った動物たちのマスコット、フェルト玉のストラップなどカラフルでかわいらしさを強調した製品、利用者のデザインを活かしたハンカチやポストカードも。  商品を紹介するポップカードには、印象的なネーミングやストーリー性をもたせる内容にし売り方を工夫。従来の福祉施設の自主製品のイメージを超える取り組みの成果に、来場者たちも興味を誘われていた。  3月4〜6日はオリジナルTシャツなどのプリント体験ができる。当日、使いたい写真やイラスト、プリントするTシャツやハンカチなどの持参を。参加費はインク代などの200円から。時間は午前10時〜午後4時。
【問い合わせ】電話63・5030、鹿原学園
写真=多彩な自主製品が並んだ会場


2011年3月1日

日星高野球部 ノリノリのダンス披露
冬場の練習メニューにラテン、ヒップホップ踊る
普段使わない筋力を楽しみながら強化
 日星高校野球部がこのほど、冬場のトレーニングにダンスを取り入れるユニークな練習を行った。ダンスインストラクターの指導で、アップテンポな曲に乗せ、部員たちはラテンやヒップホップなど本物のダンサーのように、腰をくねらせながらステップを刻み、軽快に息の合ったリズムを刻んだ。  荒天でグラウンドが使えない冬場の練習に、ふだん野球では使わない筋肉を使って運動能力と体力を強化しようと、体育館でバスケットボールやバレーボールなどをメニューに入れている。さらにトレーニングの意欲を引き出すため、楽しみながらこれまでやったことのない競技に挑戦しようと、ダンスを体験することにした。  日星高には昨年、チア部が創部された。クラブの指導を手伝うリトモスインストラクター、松岡由美子さんが野球部員20人とマネジャーたちにレッスン。ラテンやサルサなど数種類のダンスを音楽に合わせて動きを見せ、部員たちはそれに合わせて全身を動かし、次第に体と心が乗り、初めてとは思えないリズミカルな踊りを披露。最後にポーズが決まるとハイタッチで喜び合った。  部員の隅垣勝成君(2年生)は「テレビで見ていたダンスの動きが自分にもできて楽しかった。とてもハードな動きで練習にもなりました」、指導した松岡さんは「ダンスは体幹を鍛えることができるだけでなく、人を楽しくさせれくれます。一緒に踊ることで一体感が生まれ、チームワークを高めるのにも役立ったと思います」と話していた。
写真=講師の指導で踊る部員たち


今シーズンの活躍へ闘志新たに
舞鶴少年野球MJBリーグ
3月6日の開幕を前に開会式
 舞鶴少年野球・MJBリーグ(白石明会長)の開会式が、2月27日、和田の和田中学校体育館で行われ、選手たちは今シーズンの活躍を誓って闘志を新たにした。  同リーグは、中学生の軟式野球クラブチームが、2回戦の総当りで優勝を争う。今シーズンは、7チームが加盟、3月6日から11月まで試合を行い、前期(一回戦総当り)の1位通過チームには原口杯を贈る。また、8月には招待大会のブルーマリン杯大会を開催する。  開会式には、7チームの選手や監督らが参加。平野光雄運営委員長が「今年の冬は雪が多く、グラウンドで練習できなかったが、室内で体力を鍛えたと思う。昨シーズン同様に、最後まで競り合い優勝争いを期待します」とあいさつした。  昨シーズン優勝の舞星野球クラブから優勝旗、優勝杯が返還され、同クラブの田中慎太郎主将が「正々堂々戦うことを誓います」と選手宣誓した。
写真=選手宣誓する舞星野球クの田中主将


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