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2011年6月28日 |
市民参加で装い新たな縁日に 「東舞鶴はまっこ夜の市」八島商店街で 7月23日まで 地域コミュニティー再生へ NPO、団体、市民が協力 新作盆踊り、被災地支援、ワークショップ ☆商店街に活気を!商店街に親しみを☆ 長年親しまれてきた東商店街地区の土曜夜の市が、市民参加型の地域の縁日として装いを新たにし、6月25日から浜の八島商店街で始まった。これまで商店街を中心に行ってきたが、若い世代の担い手不足もあり、今年から地域のNPO法人やボランティア、団体、市民らが協力し、体験型のワークショップなど新しい企画も取り入れる。初日は新作の盆踊りが披露され、東日本大震災の被災地支援のためのイベントもあった。 大門や三条など東地区の商店街一帯で夏の土曜日に夜の市が開かれてきたが空き店舗が増えるようになり、ここ最近は八島商店街を中心に継続してきたが、担い手の高齢化による人手不足や厳しい予算などで、一時は中止も検討された。 その一方、地域のコミュニティーの場として、商店街の新たな役割が求められていることが指摘され、また市民に対するアンケートで夜の市を継続してほしいと要望もあった。商店街の人員だけでは内容の充実も難しいため、東舞鶴商店街連盟の若手スタッフらが呼びかけ、NPOやまいづるRB、市民グループらが会合を重ねてきた。 市民らがそれぞれの持ち味を活かして企画を打つ。舞鶴在住のNAOKOさんが作詞作曲した「まいづるファミリー音頭」の盆踊りの発表、美術家の日比野克彦さんが発案した被災地支援のためのハートマークづくり、音楽コンテストなど参加型のイベントを盛り込んだ。 初日の6月25日はカスタネットを鳴らしながらポップなリズムの盆踊りに、舞鶴かにのPRキャラクター「チョキまる」も加わった。また、多くの子供たちが被災地へのメッセージを込めた短冊づくりや、ダンボールを使った創作体験を楽しんだ。夜の市事務局の清野麻友子さんは「夜の市が人の集うコミュニティーづくりの第一歩になれば。市民の発表の場にしてもらう中で商店街に親しみをもってほしい」と話している。 7月23日までの毎週土曜日の午後6時〜同9時。7月2日は肉じゃがソングの発表、市民が作った短冊と岩手県などの被災者が書いたメッセージの短冊を吊るした七夕飾りの展示、まんが同人誌の読書会など、7月9日は侍ショーなど、7月23日はアームレスリング大会決勝など。毎回開くフリーマーケットの出店者を募っている。 【問い合わせ】電話66・0644、事務局 西地区でも7月2日〜同23日の毎週土曜日に夜の市を開く。 写真=市民が考えた盆踊りが初披露された |
ピティナ・ピアノコンペティション 舞I地区予選 教育長賞に寺町さん(倉二小) 京都地区本選へ41人が出場 社団法人全日本ピアノ指導者協会=略称ピティナ=舞鶴支部(竹内晴代支部長)主催の第35回ピティナ・ピアノコンペティション舞鶴地区予選が6月26日、浜の総合文化会館で行われ、幼稚園児から高校生がピアノの演奏技能を競った。 舞鶴地区予選には、105人が出場。年齢別カテゴリーに分かれ、課題曲を演奏して審査を受けた。審査の結果、8月6日〜同11日、京都市で開催される西日本京都地区本選に出場する41人が決まった。 表彰式では、京都地区本選出場者と奨励賞の受賞者12人を発表。また、成績優秀者に特別賞が贈られた。特別賞の受賞者は次の皆さん。 舞鶴市長賞=藤村実希(宮津小)▽舞鶴市教育長賞=寺町奏音(倉梯第二小)▽ピティナ支部長賞=佐谷裕亮(三笠小)▽カワイ賞=田中月菜(福知山・惇明小)▽JEUGTA賞=高橋尚生(小浜・中名田小)▽検定の部最優秀賞=山本愛紗(新舞鶴小) 写真=記念撮影する特別賞受賞者ら |
2011年6月24日 |
鹿原にミニ鍾乳洞発見! 巨大な石灰岩に空洞や石柱 地元の富室さん、山城に続いて 住民ら約40人が見学 鹿原の山の中でミニ鍾乳洞が見つかった。地元の富室孝さん(61)が探しあてた。巨大な石灰岩にできた小さな隙間から覗き見ることしかできないが、大きな空洞には長い年月をかけて出来上がった石柱や石筍(せきじゅん)などの存在が確かめられた。このほど地域の住民たちが、不思議な形をした鍾乳洞を見学した。 鹿原の自然環境を調査する富室さんは、これまでにも新しい山城も発見した。今回はタヌキが岩の間から顔を出していた穴があったのを思い出し、周辺の岩にある多数の穴をライトで照らし、その中の1つに空洞や石柱の姿が照明に浮かんだ。 松尾から鹿原、与保呂地区にかけ石灰岩の地層が点在し、明治のころには、鹿原の石灰山は土壌改良剤などに使う石灰(いしばい)を製造するための採石場だった。石灰の塊を粉末状にする石積みの石灰窯がいまでも残っている。与保呂には竪穴の鍾乳洞がある。 1枚の大きな岩にできた鍾乳洞の覗き穴は縦3センチ、横約15センチと小さく、体を入れることはできない。外からライトで照らし、一脚にカメラを取り付けセルフタイマーで撮影して中の様子を確認した。奥行きは約2・5メートル、高さ1〜2メートル、幅約6メートル。高さ約70センチの石柱、天井からさがるストロー状やゴーヤのような形のつらら石、幕状鍾乳石、うす状の石筍などがあった。 地域の農地・水・環境保全向上対策に取り組む鹿原活動組織が見学会を催し、参加した親子ら約40人が石灰窯跡や鍾乳洞を見て回り、地元にこうした自然が残ることにびっくりしていた。 富室さんは「地元の人から鹿原にも鍾乳洞があると聞いたことがあり、石灰岩の地層なので必ず存在すると思った。鍾乳石の形が面白く、これで地域の自然の豊かさがさらにわかりました」と話している。 写真左=ゴーヤのような鍾乳石が天井からさがる(富室さん撮影) 写真右=石柱などがある鍾乳洞内部(富室さん撮影) |
全日本女子ウエートリフティングに出場 青葉中出身・加悦谷高3年 西尾選手を市長が激励 全日本女子ウエートリフティング選手権大会に出場する青葉中学出身の加悦谷高校3年、西尾里菜子選手(17)が6月22日、市役所を訪れ、多々見良三市長から激励を受けた。 西尾選手は、69キロ級で全日本選手権は初出場。今月上旬の近畿大会でスナッチ75キロ、春の府大会でクリーン&ジャーク93キロを挙げ、トータル168キロを記録。全日本選手権基準記録(155キロ)を上まわり、6月24日からさいたま市で開催される全日本選手権の出場を決めた。 西尾選手は「大学生や社会人も出場する大会。飲み込まれないようにして、自己新記録をめざします」と抱負を話した。多々見市長は「普段の力を出すことが大切。体調に気をつけて頑張ってほしい。健闘を祈ります」と励ました。 西尾選手は、アジア・ユース日本代表候補で、全日本選手権で代表入りをめざす。アジア・ユース選手権は、今年9月にタイで開催される。 写真=多々見市長から激励を受ける西尾選手 |
2011年6月21日 |
福島へ届けたい 勇気と元気 舞鶴支援学校 高等部3年生たち 藍染のタペストリーと土鈴づくり 生命力の「藍」 復興の「和」 前進の「トンボ」 堀の舞鶴支援学校の高等部3年生たちが、東日本大震災の被災者を励まそうと、藍染のタペストリーと土鈴づくりに取り組んでいる。7月中旬ごろまでに各50点を完成させ、福島県の被災地に贈ることにしている。 震災から3カ月を経過し、高等部の生徒たちが被災地に向け自分たちにできる支援をしようと話し合い、もの作りの力を高める作業学習の中で取り組んでいる製品を贈ることに決めた。PTAも材料費を支援するなどで協力している。 タペストリーは縦約1メートル、横60センチの大きさ。強い生命力をもった藍で麻の布地を染め、力を合わせて復興を目指してほしいと中央に「和」の文字を染め抜いた。また、空を飛ぶトンボを周囲にあしらい、前向きな気持ちを持ってほしいとの思いも込めた。 土鈴「池姫龍」は笑龍と怒龍の2対の作品。地元の池姫神社に伝わる龍神伝説をヒントに、学校開校以来作っている。笑龍は福を招き、怒龍は厄除けの作品であることから、被災地に贈ることにした。 学校を職場に見立てた6月21日までの校内実習、それ以後は作業学習の授業で3年生たちが作っている。タペストリーづくりでは、2人1組になって自分たちで作った藍液に布地を2回浸して染めるなど、数工程の作業を根気よく行っていた。3年生の石田彩香さんは「被災者の方に勇気と元気を製品と一緒に届けたい」と話す。 写真=藍液で布を染める生徒たち |
青葉中 OBも参加し、第10回青葉デー 合唱に思い込め、心一つに 青葉中学校(渡辺弘校長)の第10回輝け青葉デーが6月18日、浜の総合文化会館で開かれ、全校生徒592人が出場しての合唱コンクールが行われた。OBたちも参加し、東日本大震災の被災地に思いを込めて全員で「翼をください」を歌った。 合唱を通して生徒たちが一丸になるため毎年取り組んでいる。声を合わせるため練習を重ねこの日を迎えた。クラスごとに1曲を歌い、審査員が金、銀、銅を決める。また、青葉中OBの輝け青葉を歌う会も参加している。 1年生たちは「マイバラード」など、2年生たちは「道」など、3年生たちは「走る川」などを歌った。また、合唱部も発表し、全員で校歌なども歌った。会場ロビーでは被災地支援の募金活動やメッセージの呼びかけも行われた。 写真=クラスで歌う生徒たち |
2011年6月17日 |
わたしが出会った 加佐の魅力伝えたい 大阪から移住の桝田さん 笑顔・風景60点展示 上野家で写真展 6月28日まで 西方寺の加佐交流拠点施設「大庄屋上野家」スタッフの桝田春子さん(25)=東神崎=が、同施設で初の写真展「わたしが出会った加佐」を開いている。大阪府内から舞鶴に移り住み丸1年。農作業をする人や子供たちの笑顔、地域の自然や暮らしの魅力を、カメラを通して新鮮な目でとらえている。6月28日まで。 吹田市出身の桝田さんは京都市内の大学在学時、都市と農村をテーマにした卒業研究に取り組む中、農家と接する機会を持ち農業に関心を持った。舞鶴市と連携する京都精華大学職員から紹介を受け、昨年5月から上野家スタッフとして働く。 大学で写真部だった経験を活かし、上野家のホームページで情報発信を担い、取材にでかけ加佐の人や出来事を写真と文章で紹介している。農作業を手伝いに行くときにもデジタルカメラを携える。写真展にはサイトに掲載した写真を中心に約60点を展示する。 田んぼを背景に肩車をする親子、農家の男性や女性たちの笑顔、自宅近くの神崎浜のおだやかな春の浜辺、白壁の蔵と細い路地のたたずまいなど、のどかな風景をとらえている。 桝田さんは「専業農家じゃなくても自分の食べ物は自分で作っている人ばかりで、みんなが自分の時間で生きていると感じました。まだ行っていない由良川東岸の地域や小学校も訪れてみたい」と話す。午前10時〜午後4時。水曜休み。 【問い合わせ】電話83・1300、上野家 写真左=地域の人と自然を撮影する桝田さん 写真右=桝田さんの作品 |
手軽に心肺蘇生法学ぶ 三笠小 トレーニングボックス使って 桃山町の三笠小学校で6月14日、救急法講習会が開かれ、5、6年生と保護者が舞鶴共済病院の看護師たちからトレーニングボックスを使っての心肺蘇生法を学んだ。 学校内での万一の心肺停止の事故に備え救命法を学ぼうと、5、6年生の68人と参観日に訪れた保護者約30人が講習会に参加した。各学校で心肺蘇生法を指導する同病院プレホスピタル研究会の医師や技師らが講師を務めた。 看護師の渡瀬美恵子さんが、倒れている人を見かけたら「119番とAED(自動体外式除細動器)をお願いします」と声をかけることや、1人に1台ずつ渡されたトレーニングボックスで、胸骨圧迫(心臓マッサージ)の方法とAEDの操作方法をアドバイス。児童たちはボックスの心臓部を手で何度も押して蘇生法を体験した。7月には再度、保護者対象の講習会も開かれる。 写真=心臓マッサージを体験する児童たち |
2011年6月14日 |
看護師目指す仲間励ましたい 日星高看護科生徒たち 被災の高校を自主的に支援 6月25日、総文でチャリティーバザー 物品の提供と来場を呼びかけ 合同PRフェアで 上安久の日星高校看護科五年課程の生徒134人が、東日本大震災で被災した同じ看護科の高校生を支援しようと、6月25日に浜の総合文化会館内でチャリティーバザーに取り組む。震災時の様子を記した手紙やメールを寄せた福島県と宮城県の2校に、教科書などを購入するための図書カードと応援メッセージを届ける。市民にバザー物品の提供と来場を呼びかけている。 震災後、同じ看護科五年課程の高校が被災地にあることをホームページで知り、岩手など4県の5校にあて、生徒と教職員らがお見舞いのメールとファックスを送ったところ、お礼のメールが届いた。 その中に、地盤沈下で校舎に被害がでた宮城県白石市の白石高校は、自宅を失ったり家族を亡くした生徒の様子が記され、福島県福島市の福島東陵(とうりょう)高校からは後日手紙も届き、「原発事故で現在、風評被害に苦しんでいます」と書かれていた。 教科書や参考書の購入に役立ててもらうため、生徒たちが自主的にバザーを企画。普通科の生徒たちにも物品提供を呼びかけるとともに、看護科の各クラスで応援メッセージを作成した。寄せ書きのデザインを担当した五年生の坂田亜季美さん(19)は「元気が届くようにと私たちの笑顔の写真を貼りました。被災地の様子は人ごととは思えません」と話す。 4年生の矢野明穂さん(18)は「同じ看護師を目指す生徒として、お互いにがんばろうという気持ちを届けたい。被災地の状況を見て、今まで以上に看護師になりたい思いが強くなり、手助けをできれば」と準備に取り組んでいる。 バザーは市内の教育機関の合同PRフェアで開く。午前10時〜午後4時。提供を呼びかけている物品は新しい本、CD、衣料品、学用品、日用品など。締め切りは同20日。 【問い合わせ】電話75・7610、日星看護科 写真=被災高校に届けるため作ったメッセージと生徒たち |
被爆地長崎訪れる和田中3年生 「ふりそでの少女像」 製作の思い聞く 元和田中教諭の余江さんから 修学旅行で長崎市の原爆資料館を訪れる和田中学校の3年生41人が6月10日、同館庭園に設置されている「ふりそでの少女像」を製作した元和田中美術教諭の余江勝彦さん(70)=白浜台=から製作時の様子を聞いた。 毎年修学旅行は関東方面に出かけていたが、今年は震災の影響で被爆地の長崎などを2泊3日で訪問する。6月20日に平和祈念像を訪れ、被爆体験を聞くなどする。千羽鶴も持参して捧げる。 原爆で亡くなった福留美奈子さんらが少女像のモデル。振袖姿で荼毘にふされ、その様子を描いた絵がきっかけで、綾部市の母親の志なさんが娘の最後を知り、綾部市の中学生たちが浮島丸事件の犠牲者を追悼する像を作った余江さんに依頼し、ブロンズ像(高さ2・5メートル)が1996年に完成した。 余江さんは和田中在職時に、学校と自宅からも近い場所にアトリエを借りて少女像を製作した当時の様子、いまも毎年8月に長崎を訪れていることを説明した。「和田中の生徒たちが像を見てくれることはとてもうれしい。自分の目でしっかり見て感じてほしい」と話した。 生徒たちは像の前で平和集会を開き、地元の長崎活水高校生たちと交流もする。 写真=少女像の写真を手に話す余江さん |
2011年6月10日 |
加佐の新たな名物に ドジョウ養殖、出荷も始める 佐藤さん、小俣の田んぼで 台風被害で苦労した除草対策から始まる 今田の会社員、佐藤義明さん(58)が、小俣の休耕田の除草対策にとドジョウの養殖に取り組み、2年目の今年から出荷も始めている。水を張って池のようになった田には、多数のドジョウが繁殖する。市内の料理店など出荷先はまだ少ないが、今後徐々に広げていきたいとする。加佐の新たな名物になればと期待を膨らませている。 佐藤さんは出身地の小俣に田んぼを所有する。2004年加佐地区に大きな被害をもたらした台風23号によって、田んぼに岩や土砂が流れ込み、耕作できなくなった。そのまま放置していると草が繁茂し、草刈り作業に苦労していた。 荒れた休耕田でドジョウを飼って草の対策をしている記事を読み、試してみることにした。京丹後市のドジョウ養殖業者から約130匹を分けてもらい、昨年春に田を一度起こしドジョウを放したところ、水草が少し生える程度に草を抑えることに成功。 鳥よけに水面の上に糸を張り、週1回、牛糞や鶏糞肥料をまくとミジンコが増え、それをエサに成長する。飼育の手間をかけなくても元々繁殖力が強いため一気に増えだした。昨年秋から田んぼを増やして4枚にし、出荷することも考えだした。 2年目の今年は大きなもので15センチにもなり、5月に市内の料理店に初出荷。その後も口コミで知った個人にも販売している。オスは数が少ないためメスだけを出荷する。 佐藤さんは「最初は出荷なんて考えもしなかった。えさだけやっておけばどんどん増えてきた。泥抜きさえすればくせのない味で、天ぷらやフライ、バター焼きなどで食べられます。これから販路を開拓したい」と話している。 出荷シーズンは11月ごろまで。販売価格は100グラムで500円を予定している。問い合わせは午後6時以降に佐藤さん(電話090・3826・8072)へ。 写真左=ドジョウを飼う田んぼと佐藤さん 写真右=どんどん増え出したドジョウ |
「五和会」4月から西市民プラザで開設 サロンで住民「にこにこ」交流 ボランティアグループ「五和会」(滝口不三子代表)が、住民たちの交流の場をつくろうと、4月からプラザサロン「にこにこ」を、円満寺の西市民プラザで定期的に開設している。訪れた市民たちはお茶を飲みながら顔見知りになり、少しずつ親睦を深めている。 五和会は長年、明倫校区の一人暮らしのお年寄りを対象にお弁当の配食に取り組み、今春で活動に一区切りをつけた。4月からはだれでも気軽に立ち寄りおしゃべりができるサロンを、西市民プラザの協力で毎月第2水曜日に開く。 西地区の住民を中心にスタッフも合わせ、毎回約50人前後が参加。サロンの看板を見て来場する人たちもおり、お茶とお菓子で和やかに話をし、終了後に昼食を一緒に食べに行く人たちも出てきた。6月8日は同プラザの親と子のひろば事業もサロン会場で同時に開かれた。 滝口さんは「少しづつ来場者も増えつながりが生まれています。今後はここで発表会などもできれば」と話す。次回は7月13日午前10時〜正午。事前申し込み不要。参加費は茶菓子代100円。電話77・0086、西市民プラザ。 写真=お茶を飲みながら談笑する参加者たち |
2011年6月7日 |
舞鶴空襲、戦争体験後世に 住民グループ、手記や資料募る 来年7月29日刊行へ 6月11日に商工観光センターで、 立命館大国際平和ミュージアム名誉館長 安斎さん講演会 米国の原爆投下の訓練だった舞鶴空襲をはじめ、軍事拠点だった舞鶴の戦争体験を後世に語り継ごうと、住民グループが市民からの体験記や資料などの募集をしている。すでに学徒動員の体験者から聞き取りも始めた。舞鶴の戦争体験を集大成した記録としてまとめ、来年7月29日に刊行する予定だ。6月11日には、立命館大学国際平和ミュージアムの安斎育郎名誉館長が、「語り継ぐ戦争・空襲メッセージ」をテーマに講演する。 舞鶴空襲は1945年7月29日、米軍が模擬原爆の約5トン爆弾を舞鶴海軍工廠に投下、翌30日も延べ240機の艦上機で攻撃し、工員や動員学徒ら184人が犠牲になった。当時海軍は「被害は軍事秘密」とし、空襲の事実が隠蔽され今だに正確な被害実態もわからないままだ。 が、米軍機が7月30日の空襲を空撮した写真が米国立公文書館で発見され、昨年公表された。また、犠牲者を追悼する慰霊式も造船関係者が始め、改めて空襲や戦争への関心が高まり、史実を掘り起こして後世に伝えようと、戦争展などに関わる市民が、「舞鶴空襲67周年語り継ぎたい戦争『市民から市民へのメッセージ』編さん委員会」(蒲田忠夫代表)を結成した。 舞鶴工廠などの軍事施設で工員や学徒動員、徴用工、挺身隊として働いた人や市民でその体験のほか、戦時下の家族や地域の日常生活などの体験記を募集する。舞鶴空襲の体験、投下、救助、機銃掃射の状況などの手記も。字数は1500字以内。 体験を描いた絵、資料、写真なども日付や場所などを書き添えて提供を呼びかけている。受け付けは6月11日から12月末まで。応募につき1,000円の協力金が必要だが、後に本の代金から差し引く。 同委員会でも、あまり知られていない特攻兵器の開発、工作機械が持ち込まれ機雷などを製造した学校工場、工廠地元の中舞鶴地区の暮らしなど、インタビューや座談会形式で聞き取り収録する。蒲田代表は「舞鶴の戦争を伝える最後の機会で、高齢者からも自分の体験を話したいという声が出てきた。舞鶴の戦争、空襲を掘り起こしたい」と話す。 講演会は6月11日午後2時から浜の市商工観光センターで。安斎さんは放射線防護学の専門家で、福島原発事故に関する本も最近出版した。参加費500円(資料代)。高校生以下無料。体験記・講演会の問い合わせは事務局の関本長三郎さん(電話FAX62・5736)。 写真=1945年7月30日の舞鶴空襲を米軍機が撮影した写真。海軍工廠付近で白煙が上がる(米国立公文書館蔵、福林徹氏提供) |
NPO法人 大野辺緑地で コスモスの花咲かせよう 6月4日、作業スタート ボランティア募る コスモスの花畑をつくろうと、NPO法人「花の懸け橋」(上山友康理事長)が6月4日、西港に面する下福井の大野辺緑地で土起こしなどの作業を開始した。秋には2万5000本の花を咲かせる。手伝ってくれるボランティアを募っている。 大野辺緑地を管理する府港湾事務所から管理委託を任され取り組むことになった。芝生が広がる緑地にあるニセアカシアや桜などの樹木などの世話もする。 花畑にするのは全長約300メートル、幅3メートルの土地。初日の6月4日は市民や法人スタッフの14人が、鍬などを手に芝生をはがし、土を起こした。その後、肥料を施し8月に種を蒔く。10月にコスモス祭を開く予定。 また、樹木の根本の3メートル四方の土地28区間をアート花壇にする。約200個の草花のポット苗を提供し、市民に思い思いの図柄になるよう植えてもらう。 土を起こす作業は6月11日〜同13日の午前9時〜正午も行う。軍手やスコップなど持参。問い合わせは同法人(電話77・5887、上山さん)。 写真=土を起こす参加者たち |
2011年6月3日 |
市民劇団が旗揚げ公演 舞鶴演劇サークル「谺(やまびこ)」 高校生から70代までの団員、けいこに励む 6月12日、総文小ホールで民話劇など上演 市民でつくる舞鶴演劇サークル「谺(やまびこ)」(粕谷美枝子代表)の旗揚げ公演が6月12日、浜の総合文化会館小ホールで行われる。演目は民話劇「おこんじょうるり」と劇団員が脚本を書いた「三人の強盗(ワル)」。初舞台に向けて、劇団員たちはけいこに励んでいる。入場無料。 市民の演劇活動が途絶えていた舞鶴で、演劇好きの市民らが集まり、昨年2月に同サークルが結成された。現在、劇団員は20人。高校生から70代までと年齢層が広く、職業も主婦、看護師、保育士、介護福祉士など様々。毎週火、金曜日の夜、福知山演劇サークル「わっぱ」代表の日比野修三さんの指導を受け、けいこを続けてきた。 旗揚げ公演では、劇団員全員で俳優はもちろんのこと、裏方の大道具・小道具の製作から音響・照明も行う。特に一幕13場と場面展開の多い「おこんじょうるり」では、背景のお城や屋内、風景などベニヤ板や段ボールに描いた。衣裳は「わっぱ」から借り受ける。 演目の「おこんじょうるり」は、村人からあいそをつかされたイタコばばさまと、ばばさまから食べ物をもらったキツネが恩返しする人情話。日比野さんの演出で、劇団員たちも各場面での動きや台詞などに意見を出し合って芝居の完成度を高めている。 ばばさま役を演じる上安の主婦、仲井玲子さん(44)は、福知山共栄学園高校3年の娘の笑美子さん(18)に誘われて入団。芝居にはまったくの素人だが「劇団員全員のチームワークで演じる舞台をみてほしい」と話す。 仲井さんは、笑美子さんが出演する「三人の強盗」の脚本を書いた。団員の山崎章さんの演出で、元OSKの松平夏奈さんが特別演技指導している。 開演時間は、昼の部は午後3時、夜の部は午後7時。 【問い合わせ】電話64・5046、粕谷代表 写真=旗揚げ公演に向けけいこする劇団員 |
巨大クレーン 橋桁吊るす 倉梯小児童が大宮橋工事見学 倉梯小学校の4年生たちが6月1日、架け替えが進む行永の大宮橋の工事を見学した。大きな橋桁が100メートルのクレーンで吊り下げられ移動する様子を見守った。 昭和33年に与保呂川に架けられた旧大宮橋が老朽化したため、平成21年から架け替え工事が始まった。新しい橋は長さ29メートル、最大幅29・4メートル。上流側の半分の架け替えを終え、下流側の架け替えを進めている。8月末に完成予定。 見学会では4年生たちが府職員から橋桁は福島県郡山市内の工場で製作され、分解して夜間に運ばれ2晩かかって到着したことや、新しい橋は水の抵抗を減らすため橋脚がないことなどの説明を受けた。その後、大型クレーンが橋桁を吊るし、反対方向へ動かす作業を見学した。 写真=クレーンで吊り下げられ移動する橋桁 |
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