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2011年8月30日

市文化事業団
ブラック・ボトム・ブラスバンド(BBBB)in八島商店街
中学生50人とPRパレード
9月19日、総合文化会館で合同演奏会
 プロのブラスバンド「ブラック・ボトム・ブラスバンド(BBBB)」のメンバーと市内の中学校吹奏楽部員が8月27日、浜の八島商店街で、高らかに楽器を吹き鳴らしながらパレードして、9月19日に浜の総合文化会館大ホールで開く演奏会(舞鶴市文化事業団主催)をPRした。  BBBBは、1993年に関西で結成。トランペット、トロンボーン、サックス、スーザフォン、スネアドラム、ベースドラムで構成するニューオリンズスタイルの7人編成。96年にプロデビューし、全国各地でのライブ演奏のほか、様々なロックやジャズのフェスティバルに出演している。  舞鶴市文化事業団では、市内の中、高校のクラブ活動や社会人でも吹奏楽が盛んであり、また、10月に国民文化祭の舞鶴市実施事業「吹奏楽ポップスとジャズの祭典」が開催されることから、BBBBの公演を企画した。  PRパレードを前に、浜の総合文化会館小ホールで、白糸、城北、城南中の吹奏楽部員約50人と高浜町の中学校の吹奏楽部員約30人を対象に、BBBBのメンバーによる演奏指導が行われた。中学生たちは、迫力のある音を出そうと、アドバイスに耳を傾けた。また、演奏会に出演する市内中学生との合同練習も行われた。  PRパレードでは、市内中学生約50人とBBBBのメンバーが「聖者の行進」を演奏しながらパレード。演奏会への来場を呼びかけた。  演奏会は、9月19日午後2時開演。第1部ではBBBBがニューオリンズナンバーやオリジナル曲を演奏。第2部では、市内中学生と合同で、「『まいづる』マイ・タウン」「上を向いて歩こう」などを演奏する。  入場料は、全席自由席で一般2,000円、高校生以下700円、シニア(60歳以上)1,000円、未就学児は無料。
【問い合わせ】電話64・0880、市総合文化会館
写真=PRパレードする中学生とBBBBのメンバー



市政記念館と屋外ステージ
赤煉瓦でサマージャズ再び
9月4日、杉山さんら出演
中止のジャズ祭引き継ぎ
 昨年限りで幕を下ろした赤煉瓦ジャズ祭を引き継ごうと、赤煉瓦ライブハウス実行委員会(濱本正史代表)が、9月4日午後4時〜同9時、北吸の市政記念館と屋外ステージで、「赤煉瓦サマージャズ+(プラス)」を開催する。ジャズヴォーカルの杉山千絵さんや地元ミュージシャンが出演する。  これまでNPO法人赤煉瓦倶楽部舞鶴などが中心になって赤煉瓦ジャズ祭を開催してきたが、スタッフの高齢化と運営資金難、来場者の減少などによって今夏の開催の中止が決まった。その一方、回数を重ねてきたイベントの中止を残念がる声が市民たちから寄せられ、スタッフとして参加していた同実行委員会が例年に比べ小規模ながらも、街の活性化の役割を受け継ぎ、さらに発展させたジャズイベントをと企画した。  午後4時から同記念館外の屋外ステージで、地元の5組のミュージシャンによるミニライブとセッションを楽しむ。同7時半から同記念館ホールで、杉山さんと上野山雅司カルテットによるライブ。杉山さんは神戸ジャズヴォーカルクイーンコンテストでグランプリを受賞し、昨年デビューアルバムを発表した。  入場料は前売り1,500円(当日500円増し)。高校生以下は500円引き。チケットは同記念館などで扱っている。
写真=ジャズヴォーカルの杉山千絵さん


2011年8月26日

長谷の村本さん
バイオガスプラントが稼動
屎尿をメタンガスと液肥にリサイクル
自然エネルギーで自給自足実践
加佐の仲間と手作り、普及へ夢
 岡田地区の山村の長谷に暮らし、家族で音楽活動をする村本敏(びん)さんが、自分たちの屎尿を燃料と液肥にリサイクルするバイオガスプラントを手作りした。稼動中のプラントでは屎尿の発酵分解が進みメタンガスを発生させ、青い炎を灯している。脱原発と大量のエネルギー消費社会からの転換を唱える村本さんは、口にする米と野菜は自らの手で作りながら、自然エネルギーも生み出す自給自足のシンプルな生活を実践している。  家族バンド「THE FAMILY」を結成する村本さんは、2008年に南丹市から長谷に引越した。田畑を耕しつつ小さな命の輝きや平和を歌った曲づくりをし、各地でライブ活動を続ける。3月の東日本大震災による福島第1原発事故後は、加佐の農業者たちと舞鶴ピースプロジェクトを立ち上げ、脱原発のパレードなどにも取り組む。  自給自足の暮らしを目指し、エネルギーの自然からの利用と消費低減を心がける。山に入って枯れ枝などを熱効率の優れた装置で燃やして熱源にお湯と火を作り、電気は冷蔵庫や照明など必要最小限の使用に抑える。屎尿は畑の肥料としてまいていたが、ガスなどに再生したいと20年来プランを温めてきた。  バイオガスプラントは、発酵槽に投入した家畜の糞や人糞、農産物の残物などがメタン菌などによって発酵分解され、約100日後にメタンガスを含むバイオガスと液肥を生産する。発酵槽上部のパイプラインを通ってガス貯留袋に貯めておき供給する。ガスは地方都市ガスとほぼ同じ性質で安全性が高く、排出口から取り出す液肥は無味無臭で、有機物に富み肥料効果を発揮する。  ベトナムなどでこのプラントの設置に関わった綾部市の建築業の男性のアドバイスのもと、村本さんとピースプロジェクトの仲間も加わり、4月に約10日かけて畑を掘り、長さ8.5メートル、幅1メートル、高さ1メートルのポリエチレン製の長細い筒状の発酵槽を設置。投入口は直接トイレにつなげた。  2立方メートルのガスを入れる貯留袋(ポリエチレン製)は台所の天井に取り付けた。バイオガス1立方メートルで4人家族の1日分の調理を賄うことができる。ガスバーナーは底を釘で穴を開けたコーヒーの空き缶をバーナー部に利用し、コンロ台も洗濯機の外枠の金属板を切り取り自作した。材料費は約1万円で日曜大工程度の簡単な作業ですむ。  8月17日に初めてガスに点火し、お湯を沸かしてお茶を飲み、いまもガスがある日は毎日利用。導入に関心をもつ人らも見学に訪れている。液肥は今後、貯まってから畑の菜園に使う。  村本さんは「初めてガスに火が灯った時は文明開化の感激を味わった。完成した『長谷1号』のプラントで試行を重ね、誰もが使いやすいようなものに改良し普及させたい。大きなエネルギー革命の予感がする」、妻のさゆりさんは「自分たちで育てたものを食べ排出したものがガスや液肥になり、その火で料理してまた食べるという究極のリサイクルの輪が出来上がりました」と話す。
写真左=発酵分解でガスと液肥を作る筒状の発酵槽
写真右=バイオガスプラントの構造図(バイオガスキャラバン編著「ビニールで作るバイオガスプラント」より)



「8月24日」浮島丸殉難者追悼集会
事件の証言活動続けたい
「浮島丸」元乗組員の
小野寺さん(横浜市)が初めて参加
 今年の追悼集会に、「浮島丸」の元乗組員の小野寺和一さん(82)=横浜市港北区=が初めて参加した。「事件のことは忘れることができない。生き残った者の使命として伝えていきたい」と、海に向かって静かに手を合わせた。  事件当時16歳の小野寺さんは、無線担当の通信兵だった。船は45年8月22日に大湊港を出港し能登半島沖を航行中、GHQから日本の軍令部などを経て浮島丸にあてた「8月24日以後は大型船の航行を禁止し、航行中の船は最寄りの港に入るべし」との電報を受け取った。  舞鶴湾に入港時、船後部の風呂場にいて、突然天井に吹き飛ばされ床に叩きつけられ気を失った。船内は人が一杯で動きがとれない状況の中、船倉の鉄骨に足をかけるのをやめた直後、鉄骨が落下し九死に一生を得た。その後、海軍の船が来て救助された。  「朝鮮人を虐殺するために船内から爆破したとの説があるがそんなことは絶対ない。亡くなった朝鮮人たちは気の毒としかいいようがない。戦争はやるべきでない」。犠牲者の遺骨が安置されている東京都の祐天寺の追悼会に毎年参加し、数少ない生き残りとして積極的に事件の証言活動を続けている。



2011年8月23日

命、家族の絆 問いかける
「岡田の里からお産といのちを守る会」
ドキュメンタリー映画「うまれる」上映会
8月27日、市商工観光センターで
 「岡田の里からお産といのちを守る会」が、命や家族の絆を考えてもらおうと、ドキュメンタリー映画「うまれる」(豪田トモ監督・企画・撮影)の上映会を、8月27日、浜の市商工観光センター五階で開催する。虐待を受けた経験から親になることに戸惑う夫婦など4組の物語を描いた。同会は来場を呼びかけている。  産前産後の女性たちをメンバーにした同会は、これまでお産をテーマにした座談会、障害を持つ子供と養護学校教師のふれあいを描いた映画「4分の1の奇跡」などの上映会に取り組んできた。また、喜多にある助産院を会場に、毎月第2木曜日に育児を語る会なども開く。  命のありがたさや生まれてくることの意味などを発信しようと、同会の北山純代さん、助産師の永木ひとみさんを中心に企画し、子育て支援グループなども協力している。  映画は両親の不仲を見てきた夫、母から虐待を受けた妻のカップルの親になることへの戸惑い、18トリソミーという染色体異常の重い障害を持つ子どもを育てる夫婦が我が子に向き合う姿、出産予定日に子供を亡くした夫婦、子供を望んだものの授からない人生を受け入れた夫婦が登場する。  2児の子育てをする北山さんは「子供は親を選んで生まれてくるという映画の中のエピソードに、改めて子供たちがいとおしく思えるようになりました。子供だけでなく自分も生まれてきたことのありがたさを感じられる映画です」と話している。  上映時間は@午前10時(赤ちゃん6カ月まで同伴タイム)A午後2時。入場料は前売り1,000円(当日200円増し)、小学生〜高校生は500円。託児もする(要予約)。申し込みはeigaumareru@yahoo.co.jp 【問い合わせ】電話090・5884・9222、北山さん。
写真=映画に出演した、重い障害の子を育てる夫婦



今年もやります!本社企画
プロ野球観戦ツアー 阪神vs巨人 甲子園球場
9月23日(金・祝日) 参加者49人募る
先着順 本社まで
参加費 1人 12,000円
 9月23日(祝日、金曜日)に甲子園球場で開催されるプロ野球公式戦「阪神vs巨人」(午後2時プレーボール)観戦ツアーの参加者を募集します。6年ぶりのリーグ優勝をめざす阪神タイガースを1塁側アルプススタンドから応援します。参加費は1人1万2千円(小人も同額、弁当、飲み物、風船付き)。  観戦ツアーの日程は、当日午前10時、JR東舞鶴駅(北口)▽同10時10分、中舞鶴バス停(中総合会館前)▽同10時30分、JR西舞鶴駅(舞鶴グランドホテル前)を大型バスで出発。甲子園球場で試合を観戦して、大形バスで舞鶴に帰ります。  申し込みは、住所、氏名、年齢、電話番号(参加者複数の場合は全員)を記入して、舞鶴市民新聞社「プロ野球観戦ツアー」係まで。はがき(〒624―0905、福来912―1)、FA](77・1750)、Eメール(maipress@topaz.ocn.ne.jp)で受け付けます。  募集人数は49人(先着順)。小学生以下は保護者、または引率者同伴。定員になり次第、締め切ります。また、参加者には後日、観戦ツアーの詳細をお知らせします。
 旅行企画 兜葬゚市民新聞社(電話78・2055)
 旅行手配 葛椏s交通社舞鶴営業所(電話76・1374)



2011年8月19日

庶民の庚申信仰30年かけ調査
江戸時代に爆発的に広まった信仰の足跡
安田さん、90歳を機に出版
舞Iの庚申塔や本尊、伝承などまとめる
加佐、西、東、104の庚申塔を紹介
 中国で生まれ、日本に伝えられて江戸時代に庶民の間に爆発的に広まった庚申(こうしん)信仰について、堀上の安田重晴さん(90)が舞鶴での信仰の歴史を調べて1冊の本にまとめた。約30年かけ加佐や大浦などを歩き、草むらにひっそりと立つ石造の庚申塔や本尊、伝承などを探し、「庚申さん」と親しまれた往時の信仰の足跡を記録した内容になっている。90歳を機に出版した。  江戸時代に整備された舞鶴と周辺地区の街道と道標を対象に、1980年から調査を開始した安田さんは、その成果を『まいづる田辺 道しるべ』の本として98年に出版。道しるべの調査中、多くの村の入り口に庚申塔も立っているのに気づき、庚申塔も探し記録に留めるようにした。昨年までバイクに乗って現地調査に取り組んできた。  庚申信仰は中国三国時代から晋の時代(220〜420年)、道教思想の三尸(さんし)説が起源とされる。人の体内にいる三尸という虫が庚申の日に人が寝ている間に体を抜け出し、その人の罪過を天帝に告げ寿命を縮めるとされ、それを防ぐために庚申の夜は虫が出ていかないように寝ずに過ごすことが説かれた。庚申の日は60日ごとに1年で6回巡ってくる。  日本にいつ伝えられたのは分からないが、奈良時代の「続日本記」に宮中で庚申のお遊びが行われたと初めて記録に出てくる。室町時代後半には神仏と結びつき庶民の間に広がり、江戸時代に入ると各地に庚申堂を建て、講といわれる集まりが結成され、徹夜で語り明かす一種の楽しみになった。その後は信仰心が薄れた。  完成した本『まいづるの庚申信仰と歴史』はA4版で245ページ。庚申信仰の概要、日本での歴史、舞鶴の加佐、西、東などの各地区別に庚申塔など104件の建立年月日、大きさ、本尊、表示内容、古老から聞き取った伝承などを記している。  舞鶴で最も古い庚申信仰に関わる資料は鎌倉時代前期作の松尾寺の「南山曼荼羅図」であり、江戸時代初期には舞鶴で初めて庚申堂が西町に建立され、田辺城下に信仰を広める役割を果たした。加佐地区は各集落に江戸時代末までに庚申塔が次々と建立され、その数46基になり信仰が盛んだったことが分かった。  また、市内の多くの庚申塔は全てが「庚申」と文字が刻まれているが、大波下のものは市内で唯一、邪鬼を踏みつけた青面金剛像、左側に童子、右側に三猿を配した石仏で珍しい形だった。  安田さんは「いまでは舞鶴でも庚申信仰を見ることができなくなりました。こうした信仰の歴史を知ってもらえれば」と話している。100部作成した。有料(1,000円)で配布している。
【問い合わせ】電話75・2713、安田さん
写真左=本を手にする安田さん
写真右=青面金剛像を刻んだ市内でも珍しい庚申塔



青森下北で紙芝居上演へ
8月27、28日 出港した地訪れ
浮島丸事件殉難者を追悼する会
強制労働の建設現場跡地も巡る
 浮島丸殉難者を追悼する会(余江勝彦会長)の一行が、海軍特設輸送艦「浮島丸」が出港した青森県下北半島のむつ市を訪れ、浮島丸事件を題材に製作した紙芝居の完成報告を兼ねて上演することになった。朝鮮人労働者たちが強制的に建設工事に従事させられていた鉄道やトンネルなどの現場跡も巡り、8月27日と28日の両日、現地で追悼を続ける市民グループと交流する。  浮島丸事件は、第二次大戦末期、下北半島で働いていた朝鮮人労働者と家族らを乗せた「浮島丸」が、1945年8月22日に大湊港を出港し、釜山に向かう途中に寄港した舞鶴湾内で謎の爆発・沈没をして、朝鮮人524人、乗組員25人が亡くなり、戦後日本の海難史上2番目の遭難者を数えた。  舞鶴市民らでつくる同追悼する会が毎年8月24日に追悼集会を開き、事件を伝えている。事件を子供たちにも知ってもらおうと、同会メンバーの余江美穂子さん(66)=白浜台=が昨年、自ら絵とストーリーを考えて紙芝居を製作、様々な催しで上演を重ねている。  製作にあたって下北半島を訪れ、強制労働の聞き取り調査や追悼事業をするむつ市の浮島丸下北の会(村上準一代表)の案内で鉄道などの建設現場跡を取材し、イメージを膨らませて創作に活かした。お世話になったお礼を兼ねて紙芝居を見てもらおうと下北行きを計画した。  同追悼する会事務局と上演メンバーの15人が追悼集会終了後に出発し、8月27日に大間や大畑町の建設現場、浮島丸が出港した旧桟橋跡などを歩き、28日にむつ市の図書館で上演する。フェリーに乗船して移動することで「浮島丸」の航跡もたどる。  余江会長は「紙芝居の上演を下北の人たちがとても楽しみにして待っていてくれています。犠牲となった朝鮮人労働者たちが、戦時下、青森でどんな状況にあったのか現場跡を見ることで、事件を肌で感じてきたい」と話している。  今夏の追悼集会は、8月24日午前11時から下佐波賀の殉難の碑公園で開かれる。
写真=浮島事件の紙芝居上演活動をする余江さんたち


2011年8月12日

節電の夏
大量の木屑 電気と熱に再生
丸玉産業舞鶴工場
バイオマス燃料に利用
コージェネレーション設備で発電、工場に供給
産業廃棄物をエネルギーに循環
 住宅用木工製品の開発・製造をする平の丸玉産業舞鶴工場(小林永政工場長)が、製造過程で出る大量の木屑をバイオマス燃料としてリサイクルし、発電と熱を生み出すコージェネレーション設備を稼動させている。電気は工場内に供給し全使用料の6.24%を賄い、熱は製品を乾燥させるドライヤーなどに利用している。節電が求められる今夏、産業廃棄物処理とエネルギーコストの削減につながっている。  1967年創業の舞鶴工場はフローリング材などを主力に生産し、その製造ラインから1日に約18トンの木屑が発生する。これまではそうした木屑は巨大な回収装置とパイプで1箇所の貯蔵サイロに集められ、ボイラーで燃やして生まれた熱風で製品を乾燥させるための装置に活用していた。  さらにバイオマス燃料から電気を取り出そうと、発電装置を設置し今年4月から稼動させた。蒸気タービンで発電する方式で、1時間に140キロワット、1カ月間では5万2千キロワットを発電する。工場で使う電気の6.24%を供給し、月に52万円の電気料金を削減できた。発電システムの総事業費は約2500万円。  丸玉産業では本社のある津別工場(北海道網走郡津別町)近くに、大規模な木質バイオマスコージェネレーション設備を導入し、工場の電気と熱のほぼ全量を供給している。同設備の設置は舞鶴工場が2カ所目になる。  小林工場長は「大量の木屑を熱源として利用はできていたが、なんとか発電に活かしたいと考えていた。社会との調和や貢献を掲げる社の方針に合致した取り組みができた」と話している。
写真左=導入した発電装置
写真右=ボイラー室(手前)に木屑を送るパイプと貯蔵サイロ



箏曲 立道さんから指導受け
全国コンクールで活躍
尾松さん(白糸中)銅賞、泉さん(東高)優良賞
8月27日、箏アンサンブル斗為巾コンサート 受賞曲も披露
 白糸中学校3年生の尾松優希さん(15)=矢之助町=が、福山市で開かれた第29回全国小・中学生箏曲コンクールの中学生個人の部で、銅賞を受賞した。また、東舞鶴高校3年生の泉ひかりさん(18)=小倉=が、岡山市で開かれた21回全国高校生邦楽コンクールで、優良賞を獲得した。2人は箏アンサンブル斗為巾メンバーとして、8月27日のコンサートで受賞曲を披露する。  筝曲コンクールは、将来プロを目指す子供たちが出場し、特に中学生の部は年々レベルが上がっている。高校生対象の邦楽コンクールも、芸大や音大附属高校の生徒たちが出場する。  2人は、生田流沢井箏曲院師範で同斗為巾を主宰する立道明美さん=矢之助町=から指導を受ける。立道さんはコンクールへの挑戦を通して、成長することを願って子供たちに出場を勧める。  尾松さんは今回が4回目のチャレンジ。「甦る五つの歌」の三・四・五楽章を選曲し、1年かけて練習に取り組んできた。この曲は超絶技巧が求められる難曲で、15歳の多感なころの感性を織り込んだ曲のイメージの理解など芸術性も問われる。予選を通過し本選に出場し、楽しく弾くことに集中した。同行した母親の体調管理のサポートも心強い応援になった。  泉さんは中学時代に箏曲コンクールで最優秀賞と銀賞を受賞。一段とレベルが上がる高校生の大会で入賞を目指したが、音楽を専門に学ぶ高校生が立ちふさがった。今回は尾松さんと同じ曲の一・二・三楽章を選んだ。出場を決めたのがコンクール1カ月前だったにも関わらず、自分の力を80%出すことができたという。  尾松さんは「上手い人ばかりだったので予選通過に驚きました。中学生の最後に銅賞がとれうれしい」、泉さんは「途中から楽しく弾こうと吹っ切れました。優良賞にびっくりしました」と喜ぶ。立道さんは「受賞は本人たちにとって励みになり続ける意欲にもなります。子供たちの演奏の輝きをぜひ聴いてほしい」と話す。
 箏アンサンブル斗為巾の第21回コンサートは、8月27日午後6時から北田辺の市民会館で。都山流尺八本曲コンクール全国大会で金賞を受賞した尺八奏者の永廣孝山さんをゲストに迎える。前売り1,000円(当日300円増し)。
【問い合わせ】電話090・3997・8477、立道さん
写真=上位入賞した尾松さん(左)と泉さん


2011年8月9日

多くの市民来場 のんびり交流
市身障福祉センター内サロン「ぽーれぽーれ」
喫茶、ギャラリースペース設け利用広がる
気軽に集える場に 演奏会、マジックも企画
喫茶運営は全てボランティア
全盲の人も厨房で作業
 余部下の市身体障害者福祉センター内のサロン「ぽーれぽーれ」に昨年12月の開設以降、来場する市民が増えている。障害者やボランティアだけでなく、同センターの利用者以外の人たちも気軽に訪れ、お茶の時間を過ごす。喫茶スペースで厨房などに携わる運営ボランティアも増え、大正琴コンサートやマジック喫茶を企画するなど、福祉施設の枠を超え新たな交流の場としてにぎわっている。  同センター内のこども支援施設「さくらんぼ園」が移転した空きスペースに、障害者だけでなくだれでも訪れてもらえるサロンをオープン。スワヒリ語で「のんびり」という意味の「ぽーれぽーれ」と名付け、約30席の喫茶室やテラス、ギャラリースペースを設けた。約1200冊の書籍と漫画を並べ、だれでも貸し出しできるミニ図書室コーナーも置く。  喫茶スペースは、コーヒーなど飲みもの(150円)を中心に提供し、レジや接客などは全てボランティアで運営する。登録者は障害者と健常者に関わらず250人で、午前と午後の交代制で6人が担当。全盲の人も厨房で作業している。これまでセンターを訪れたことがなかった市民が、コーヒーを飲みに訪れている。  また、サロンの企画委員が中心になって、ギャラリーや喫茶スペースでのイベントを考えている。6月にはセンターの大正琴サークルで指導する講師がコンサートを開き73人が来場した。続いて聴覚障害を持つ富永安雄さんらによるマジックショーには69人が訪れ、その中に初めてセンターに来た人も。来場者は毎月約1300人を数え、その内約7割がセンターの利用者以外の人で、開設の目的を果たしている。  同センターの富永華世所長は「人から人へと口コミで広がり、予想以上に多くの方に利用してもらっています。障害者の方も喫茶スペースでボランティア活動に加わることで自信にもなっているようです。だれにでも楽しんでもらえる場になれば」と話している。  利用は年末年始を除く午前10時〜午後4時。8月23日午後0時15分〜同45分に尺八演奏、8月30日午後0時半〜同1時、オカリナとキーボードのミニコンサートを開く。入場無料。
【問い合わせ】電話63・3008、同センター
写真=マジック喫茶を楽しんだ会場一杯の来場者たち



市長旗全舞鶴少年野球
本社など後援
舞I東スポ少(学童上級の部)が
3回目の優勝
中筋少年野球ク(少年の部)は
4回目
 第22回市長旗全舞鶴少年野球選手権大会(舞鶴野球連盟主催、舞鶴市民新聞社など後援)は8月7日、行永の舞鶴球場などで、学童上級と少年の部の準決勝、決勝が行われ、学童上級は、舞鶴東スポーツ少年団が4年ぶり3回目、少年は中筋少年野球クラブが13年ぶり4回目の優勝を果たした。  学童上級の決勝は、舞鶴東スポ少が、池内少年野球クに2点を先制された。しかし、同点に追いつき、さらに1点リードしたものの追いつかれた後、3―3の同点から3連打で2点を奪い逆転勝ちした。  少年の部の決勝は、中筋少年野球クが序盤から得点を重ね、4―0とリードした。しかし、志楽シャークスの粘りで同点に追いつかれた後、3点を奪って突き放した。  試合後、表彰式があり、舞鶴野球連盟の倉橋貢会長が、優勝した舞鶴東スポ少と中筋少年野球クに市長旗と舞鶴市民新聞社杯、準優勝の池内少年野球クと志楽シャークスに盾を贈り、厳しい暑さの中での選手たちの健闘をたたえた。  学童下級の部は、8月20日に1、2回戦、28日に準決勝、決勝が東舞鶴公園陸上競技場で行われる。
 6日の少年の部1回戦を含めた結果は次の通り。
 【学童上級】準決勝=舞鶴東スポ少4―2明倫ヘッピリーズ、池内少年野球ク6―4余内少年野球ク▽決勝=舞鶴東スポ少5―3池内少年野球ク  【少年】1回戦=中筋少年野球ク5―1南舞鶴スポ少、舞星野球ク4―3与保呂スポ少、志楽シャークス4―1高野ドジャーズ、舞鶴東スポ少3―2鶴友ク▽準決勝=中筋少年野球ク2―1舞星野球ク、志楽シャークス7―6舞鶴東スポ少▽決勝=中筋少年野球ク7―4志楽シャークス
写真左=舞I東スポ少
写真右=中筋少年野球ク


2011年8月5日

必要な支援息長く
〜三角クッションで体を休めて〜
よしださんと教室生、4月から被災者へ送り続ける
7月に大船渡市を訪問、直接手渡す
 洋裁教室を主宰するよしだ敦子さん(59)=七条中町=と教室生たちが、東日本大震災の被災地となった岩手県大船渡市の被災者たちに、手作りの三角クッションを4月から送る活動を続け、7月までに200個を作った。よしださんは活動に協力している同市の女性の案内で避難所や仮設住宅を訪れ、被災者たちにクッションなどを直接届け、必要とされる支援を息長く続ける大切さを実感した。  収益金を被災地の支援活動に役立てようと、市民たちでつくる舞鶴支援会が4月に主催したフリーマーケットで、よしださんの洋裁教室は持ち運びしやすい大きさの三角クッションを手作りして販売した。また、NPO法人難民を助ける会の依頼でトートバックも製作し被災地に送った。  硬い床の避難所で体をゆっくり休めてもらうために三角クッションを使ってもらおうと、知人の紹介で知り合った大船渡市の志田克子さんの協力を得て、被災者に届ける活動を4月から開始。布地などの材料費や郵送費などはよしださんが負担し、教室生と知人らが月に二度集まり、縫製や裁断などの作業を分担して毎月50個を目標に仕上げている。  7月25日に同市を訪問。約40人が避難生活を送る文化会館や蛸浦小学校グラウンドに建つ仮設住宅で、三角クッションと教室生の書家が手描きしたうちわなどを手渡した。6月にクッションをもらってよしださんにお礼の手紙を書いた女性とも会うことができた。クッションを使って休むと体の調子がよくなり、クッションのポケットに貴重品を入れて枕にして寝ているという声も聞けた。  よしださんは「必要とされるものを送りたかったので、活用してもらえていることを知って、今後も舞鶴のみんなと力を合わせて続けていこうという気持ちが湧いてきました」と話している。  大船渡市も大津波の傷跡が今も刻まれている。道路を隔てた高台は無事でも低地の平野部は建物が呑み込まれ、片付けられた車やがれきが山積みになり、復興はまだ先のように感じた。そんな中でも「皆さんの笑顔が印象に残った」と逆に元気づけられたという。  三角クッションづくりの作業を手伝ってくれる人を募っている。8月は23日、9月は4日と27日に行う。
【問い合わせ】電話64・4424、よしださん
写真左=お礼の手紙を送ってくれた被災者と対面したよしださん(左)
写真右=三角クッションを手にする仮設住宅で暮らす女性
左右とも、よしださん提供(大船渡市で)



自然の恵み手作りで食す
NPO名水の里杉山 地域の魅力発信
今月から毎月ワークショップとワークカフェ
8月7日は風車づくり
 NPO法人名水の里杉山主催のところてんやピザづくりなどの体験教室が8月3日、杉山の石窯パン工房であり、親子や市民ら16人が山と海の恵みを味わった。同法人は今月から毎月第1日曜日にワークショップとワークカフェを定期的に開催する。8月7日はペットボトルで風車づくりをする。参加者を募っている。  この日は寒天を使ったゼリー、ところてん、地域の山菜の天ぷら、そば粉のかりんとうなどを作った。子供たちも生地をこねてピザづくりに挑戦し、石窯で焼き上げた。また、竹細工で箸と器も作り、竹を割ってつなげた樋で流しそうめんをして手作りのメニューを美味しく味わった。  同法人はこれまでパンやピザづくりを中心に体験教室を開いていたが、地元の人たちの技術を教えてもらうワークショップを企画し、教室を通して棚田や名水、水車がある杉山の魅力を参加者に知ってもらうことにした。講師は杉山の住民や市民農園の利用者らが務める。  9月4日は藍の生葉染め、10月2日はタバスコづくり、11月6日はつるかごづくり。時間は午前10時〜午後2時。ワークショップはだれでも参加できる。材料費など実費必要。ワークカフェでは米粉のピザづくりもできる。1枚500円。申し込みは世良さん(電話63・8687)。
写真=ピザ作りをする親子たち


2011年8月2日

高齢者福祉 住宅地で
博愛福祉会 小規模特養とケアハウス併設
「グリーンパーク愛宕」8月22日竣工式
ヘルパー介助で生活する人も受け入れ
職員アイデアで多様なトイレ設置
 社会福祉法人博愛福祉会(岸本良博理事長)が愛宕浜町に建設を進めてきた、小規模の特別養護老人ホームとケアハウスを併設した「グリーンパーク愛宕」が近く完成する。民家や公園の住宅地に隣接し、子供たちの遊び声が聞こえる場所に立地する。地域の人たちとの交流も進めたいとしている。8月22日に現地で竣工式を行う。  同福祉会は市場に定員50人の特別養護老人ホーム「グリーンプラザ博愛苑」と定員50人のケアハウス「グリーンプラザ博愛」を運営するノウハウを活かし、住宅地に小規模の福祉施設を開設して、特養への入所希望のニーズに応えることにした。  グリーンパーク愛宕は敷地面積約1880平方メートル、鉄骨造り3階建てで、延床面積約2996平方メートル。1階に多目的ホールや事務室など、2階に定員29人の特養、3階に定員29人のケアハウス。特養とケアハウスはともにすべて個室で、3つのユニットを1つの居住単位にしている。共同生活室は食事やレクリエーション活動などに利用する。総事業費は約6億3千万円。  ふつうケアハウスは食事やトイレ、移動など自立できる人が入居する施設だが、今回の施設ではヘルパーの利用で介助を受けながら生活できる人を受け入れる。介護度の軽度から重度に応じて利用しやすい多種類のトイレを職員のアイデアで採用し、各ユニットに3つのトイレを設置。また建物の床は二重底にして転倒しての骨折防止の構造にした。  同福祉会の従来の施設も活用し、市場のケアハウス、次に愛宕のケアハウス、次に愛宕の特養、市場の特養と各施設に一番軽度から重度に応じて、利用者を受け入れることも可能になった。
写真=公園手前そばに建設されたグリーンパーク愛宕



本社など後援
球児たちの熱闘スタート
市長旗全舞鶴少年野球大会
36チーム総勢500人が入場行進
学童上級の部のベスト4決まる
 第22回市長旗全舞鶴少年野球大会(舞鶴野球連盟主催、舞鶴市民新聞社など後援)が、7月31日、行永の舞鶴球場で開幕。日焼けした選手たちが堂々の入場行進を繰り広げた開会式の後、市長旗、舞鶴市民新聞社杯をめざした熱戦が始まった。  開会式では、学童上級の部、同下級の部各14、少年の部8の計36チーム、総勢約500人の球児たちが入場行進。内野に整列した後、国旗、市旗、舞鶴野球連盟旗を掲揚、昨年度優勝チームから市長旗などが返還された。  舞鶴野球連盟の倉橋貢会長が「1日も早く被災者に明るい笑顔が戻るよう、息の長い支援を続けよう」と、3月に発生した東日本大震災の被災者支援を呼びかけ、「皆さんは勝利をめざして、力を尽くして試合に頑張ってほしい」とあいさつ。多々見良三市長は「大好きな野球ができることを家族や監督、コーチなどのお陰と感謝し、元気はつらつとしたプレーを見せて欲しい」と励ました。  与保呂スポーツ少年団の北村智哉主将が「野球ができることを感謝し、震災で野球のできない仲間たちの分も精一杯全力でプレーすることを誓います」と宣誓。多々見市長の始球式で、学童上級の部1回戦、三笠少年野球ク―明倫ヘッピリーズで熱戦の火ぶたが切られた。  大会第1日は、学童上級の部1、2回戦が同球場と隣接する東舞鶴公園陸上競技場で行われ、ベスト4が決まった。予定されていた少年の部の1回戦4試合は、全京都少年野球選手権と日程が重なったため、8月6日に変更された。  学童上級、少年の部の準決勝、決勝は8月7日に同球場で行われる。
 第1日の結果は次の通り。
 【学童上級の部】1回戦=明倫ヘッピリーズ1―0三笠少年野球ク、志楽少年野球ク6―5与保呂スポ少、中筋少年野球ク10―3茜が丘ベースボールク、舞鶴東スポ少8―2高野少年野球ク、余内少年野球ク6―0福井少年野球ク、南舞鶴スポ少15―3朝来少年野球ク▽2回戦=明倫ヘッピリーズ11―6志楽少年野球ク、舞鶴東スポ少8―0中筋少年野球ク、余内少年野球ク8―0南舞鶴スポ少、池内少年野球ク7―1共楽少年野球ク
写真=やりを投げる吉河選手


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