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2011年12月27日

Mリーグ3期目 熱おび閉幕
1部はGILLが初優勝
2部はZAWA
参戦チーム今期最多
フットサル人気高まる

 舞鶴フットサルリーグ(舞鶴サッカー協会主催)の2011年シーズンが終了した。3期目の今期は1部でGILL FUTSAL CLUBが初優勝し、2部では初出場したZAWAが初優勝した。1部の最優秀選手(MVP)は、16点で得点王に輝いた安達義紀選手(FC FALCAO)が、2年連続で選ばれた。  フットサルを府北部で普及させようと開設された。2期目から上級の1部、下級の2部に分け、総当りのリーグ戦で優勝を競う。今期は1部、2部とも最多の10チームが参戦。4月に開幕し毎月一度対戦してきた。  1部の優勝の行方は今月の最終戦にまでもつれ込んだ。対戦したGILL FUTSAL CLUBが勝つか引き分けで優勝、FC FALCAOが勝てば優勝が決まる。両チームはシュートを打ち合って3―3で引き分け、GILLが8勝1分で栄冠をつかんだ。  GILL主将の竹辺エイジさん(28)=朝来中=は「いまのメンバーで2年になりチームワークがよくなった。どのチームも真剣にリーグ戦に望んでいる中で、初優勝できて最高です」と話している。3位はマジェスティ。最少失点に抑えたゴールキーパーに贈られるBEST GOLEIROは斉田有紘選手(マジェスティ)が選ばれた。  2部はZAWAが9試合全勝で優勝、2位はFCルパン、3位はGILL FUTSAL CLUB。MVPは山本洸司選手(FCルパン)、BEST GOLEIROは浜田智選手(ZAWA)。ZAWA主将の倉橋知宏さん(30)=常新町=は「優勝を目指して練習をしてきた。もっと練習をして強いチームづくりをしたい」と話している。

写真左=1部で優勝したGILL FUTSAL CLUB
写真右=2部で優勝したZAWA



池田酒造
地元産米で初の日本酒

 舞鶴で唯一の酒蔵「池田酒造」=中山=が、念願だった地元産の酒米を初めて使った日本酒を完成させ、販売している。  同社は約5年前に自家醸造を復活させ、地元産米で仕込むことを目標にしてきた。西方寺の農業、布施直樹さんも地元酒蔵との提携を考え、今年酒米の「日本晴」を栽培、600キロを供給した。  完成した商品は「池雲にごり酒」と「池雲しぼりたて生」(本醸造)。どちらも生酒で、すっきりとしさわやかな味に仕上がった。池田恭司専務は「口あたりがいいので日本酒が苦手な人にもおすすめです」と話す。年明けには、NPO法人京極マリア祈りの里が栽培した酒米で仕込む。  にごり酒は1.8リットル瓶が2,000円、720ミリリットル瓶1,000円、しぼりたて生が1.8リットル瓶2,300円、720ミリリットル瓶1,150円。市内の酒店で扱っている。
【問い合わせ】電話82・0005、同社

写真=完成した日本酒


2011年12月24日

ハゼ科の絶滅危惧種
タビラクチ 舞鶴湾で初採集
京大水産実験所院生の松井さんが論文発表
日本海側の分布・見直しへ 干潟以外の調査範囲拡大を

 長浜の京都大学舞鶴水産実験所を拠点に研究活動をする同大学大学院農学研究科・博士課程一年の松井彰子さん(26)が、環境省レッドリストの絶滅危惧種に指定されているハゼ科のタビラクチを舞鶴湾で初めて採集し、このほど論文で発表した。日本海側の分布域の北限と東限を大きく更新しただけでなく、干潟を形成しない砂泥底の浅場で淡水が湧き出す湾内にいたことで、新しい生息環境が分かった。  昨年夏、湾内でけた網をひきタビラクチを見つけ、その後生息環境を調査してきた。標本にしたものは昨年9月〜10月に採集した約18ミリ〜34.9ミリの8匹。京都府内の汽水域に生息する魚で、近い将来野生で絶滅が心配される絶滅危惧IB類が見つかったのは初めて。  タビラクチのこれまで知られている国内での分布は、日本海沿岸では長崎県北部から山口県まで、太平洋沿岸は宮崎県から和歌山県などで、潮位差の大きい泥底の干潟に生息している。  一方、今回見つかった舞鶴湾の箇所は、1日の潮位変動が小さく、干潟ではない砂状の泥底だった。また、採集地点周辺は陸から淡水の流入がないにも関わらず、局所的に海水塩分よりも低い塩分域が多数存在したことから、海底から湧き水が出ていると考えられる。  松井さんは「干潟以外の環境でも生息していけることが今回の調査で明らかになり、より効果的な保護活動を行うために調査する環境の範囲を広げる必要があります」と話す。

写真左=タビラクチの標本を持つ松井さん
写真右=舞鶴湾内で採集されたタビラクチ(松井さん撮影)



村尾さん「ふるさと見つめなおす手がかりに」
市教委にフォト歳時記30部
増刷して希望者にも販売

 丸山中町の村尾幸作さん(72)が12月21日、水谷昭教育長に、自費出版したフォト歳時記『ふるさとの光 まいづる100物語』(126ページ)30部を寄贈した。市教委では、市内小、中学校に配布して、ふるさと学習に役立てる。   村尾さんは、舞鶴の四季折々の風景写真などを撮り続けているアマチュアカメラマン。元舞鶴共済病院事務部長で、退職時に写真集を出版しており、フォト歳時記は昨年8月に古希(70歳)を記念して出版した第2写真集。  フォト歳時記は、縦24センチ、横25センチの大きさで、舞鶴の四季の風景や名所などを撮影した約200点のカラー写真を掲載している。当初1400部作成したが、残り部数がわずかとなったため150部増刷。「子供たちがふるさとを見つめなおす手がかりになればうれしい」と贈った。  水谷教育長は「子供たちにとって大切なふるさとを感じることに、この写真集を活用します」とお礼を述べた。
フォト歳時記は1部2,500円。
【問い合わせ】電話62・3439、FAX62・3272、村尾さん

写真=フォト歳時記を見る水谷教育長(右)と村尾さん(左)


2011年12月20日

地元開催を力に上位入賞を
全国高専プログラミングコンテスト
12月22、23日総合文化会館で 観戦呼びかける
舞I高専から4チームが出場

 全国の高専生がプログラミングの腕を競う第22回プログラミングコンテストが、12月22、23の両日、浜の総合文化会館で開かれる。舞鶴を会場にして行われるのは初めて。今大会を主管する舞鶴高専からは自由部門などに4チームが出場する。地元開催だけに舞鶴高専の学生たちは例年以上に力を入れている。だれでも入場し観戦できる。  コンピュータープログラミングを応用した作品づくりの技術や独創性、有用性などが審査される。課題部門のテーマは「旅とコンピューター」で、旅を楽しむための斬新なアイデアで、自由部門はその時代性にあった作品で競われる。競技部門は「よみがえれ、世界遺産」をテーマに取り組む。  全国の高専から163チームが応募し、書類審査の予選で課題と自由の各部門でそれぞれ20作品が通過した。本来なら岩手県一関市で本選が行われ、一関高専が運営する予定だったが、3月の大震災の影響で舞鶴高専が担うことになり、初のプロコン全国大会が舞鶴で開かれることになった。  舞鶴高専のプログラマーズコミュニティー部から自由部門に1、課題部門に2、競技部門に1の計4チーム総勢18人が出場する。タブレット端末で旅のスケジュールなどをオンラインで他者と共有したり、GPSが使いにくい屋内でもスマートフォンで位置情報を得ることができるアプリケーションなどを開発した。  同部の新保智喝部長(電気情報工学科4年)は「舞鶴での開催なのでしっかりと結果を残したい。多くの市民に見てほしい」と話す。  課題と自由部門はプレゼンテーションとデモンストレーションがある。プレゼンは22日午前10時10分〜午後5時、デモは22日午前10時40分〜午後5時、23日午前9時〜午後2時。舞鶴高専チームのプレゼンは課題が22日午前10時23分と午後2時19分から、自由が同日午後4時6分から。両部門のデモと競技部門は両日行っている。  入場無料。当日は市内に無料送迎バスを配車する。また、小・中学生を対象に観戦ツアーを実施し、学生たちが解説をする。
【問い合わせ】電話62・8882、舞鶴高専学生課

写真=出場する舞I高専の学生たち



舞鶴かき シーズン到来
冬場の冷え込みで 身大きく

 舞鶴湾の冬の味覚として知られるかきの出荷作業が、12月15日から始まった。冷え込みが厳しくなるとともに、身が大きくなることが期待される。  舞鶴湾の養殖かきは、三方に落葉広葉樹の山に囲まれ、湾にミネラルが注ぎ込み、かきのえさとなるプランクトンが豊富なため生育がよく、身が大きくプリプリで味も濃いのが特徴となっている。  湾内の9カ所で66の経営体がかき養殖を行い、養殖いかだ232台を浮かべる。昨年の収穫量(むき身)は19.6トン、金額は1,861万円だった。  初出荷の日、青井地区ではいかだに吊るしたかきを引き揚げ、青井共同作業場で殻から身をむく作業が行われた。舞鶴牡蠣組合の大下敏明組合長は「夏の海水温が高かった影響でまだ身は小さいが、冷え込んでくれば身が大きくなってくる」と話す。  初セリではむき身31キロが5万8,900円、殻付き30キロが1万1,400円で取り引きされた。シーズンは来年3月末まで。青井共同作業所では直売もしている。

写真=出荷に向けかきのむき身作業が続く


2011年12月16日

どぶろくで町おこしを
居酒屋店主の橋本さん
自ら栽培の米使って初仕込み
市の特区受け第1号の製造

 舞鶴市がどぶろく特区に認定されたのを受け、第1号の製造免許を取得した農民居酒屋経営の橋本泰弘さん(59)=溝尻町=が、12月14日から仕込みを開始した。年末には新酒が完成し販売するほか、来年1月にお披露目や、全国のどぶろくが集まる愛媛県での品評会に出品する。どぶろくで町おこしをと夢を広げている。  内閣府が認定する特区は、民宿やレストランなどを営む農業者が自分で生産した米を原料に、製造免許や販売免許を取った上で、少量でも製造できるようになっている。府内ではすでに福知山の大江町、京丹後市で製造している。  橋本さんが事務局長を務めるNPO法人舞鶴同志の会では、耕作放棄地の再生や子供たちの食育などを活動内容にしており、できた米でどぶろくを造ろうと会員たちと話し合ってきた。が、法人では農地の借用と製造免許の取得ができないため、橋本さんが取り組むことにし、免許の要件を満たすため5月に居酒屋「どぶろくべェー」もオープンさせた。  堂奥の田んぼ10.5アールで、コシヒカリを一度だけ除草剤を使う減農薬で栽培し収穫。きれいに白く精米し、一度の仕込みに米27キロ、酒用米糀約13キロ、水約22リットル、乳酸、酵母菌を原料に使う。浜の居酒屋2階を醸造所にした。  初の酒造りは、兵庫県立工業技術センターの井上守正主任研究員の指導を受け、一段仕込みで挑戦。米を蒸した後に台の上に手で広げて冷まし、タンクに原料を全て投入し保冷庫に入れた。温度管理とかき混ぜる世話をして、アルコール度数15、6度になるまで発酵を待つ。全量で80リットルができる予定。  橋本さんは「数年後には赤米を使った甘口の女性向きのどぶろくを造ってみたい。異業種の人たちにお菓子などの材料に使ってもらい、加工品が生まれてくれれば」と話す。  720ミリリットル瓶1本を1,680円で予約販売する。同店でもお酒のメニューとして提供する。営業は午後6時半〜同10時。日・月曜休み。
【問い合わせ】電話090・2113・0515、橋本さん

写真=浜の居酒屋2階の醸造所で仕込みをする橋本さん(左)ら



5連覇で新しい歴史作る
HI―Cさん
DJの世界大会で最多の優勝果たす
「原発事故受け 日本のためにプレーを」

 DJの世界大会「DMC ワールドDJチャンピオンシップ」がこのほど英国ロンドンで開かれ、白糸中学校出身のターンテーブル演奏家、HI―C(ハイシー)さん(29)=田中町=が、チーム部門で5年連続優勝をした。フランスチームの4連覇を超える大会最多の歴史を作った。  不良少年だった10代のころ、ターンテーブルの日本チャンピンの演奏を見て衝撃を受け、独自に猛練習を積んで2003年に国内大会で優勝し、大阪でDJの仕事をしながら音楽づくりに熱中した。  演奏は回転台を2台備えたターンテーブルの装置を使い、2枚のレコードを手でこすって前後させるなどの奏法で、元々レコードに収められている曲とは異なる新しい音楽を作り出す。  DJ YASA(ヤサ)さんとユニット「Kireek(キリーク)」を結成し、ターンテーブルの世界最高峰であるDMCの世界大会で07年に初優勝。その後、欧州などのイベントに招かれ演奏活動を続ける。  5連覇のかかった世界大会には15組が出場。決勝で2人は、クイーンの「ウィ・ウィル・ロックユー」など20曲を使って6分間演奏し、15人の審査員から大会史上初となる全員1位の評価を受けた。演奏の冒頭には福島第1原発事故を踏まえ、「原発はいらない」とメッセージを訴えた。  HI―Cさんは「好きで始めた音楽の最高の舞台で名前を刻むことができうれしい。今回の大会では大震災や原発事故のこともあり、日本のためにプレーしようとステージにあがった」と話している。
 12月21日にはNHKテレビ「あほやねん!すきやねん」に出演する予定。ツイッターのURLはhttp://twitter.com/#!/KIREEKdjhic

写真=優勝しトロフィーを手にするHI―Cさん(左)とDJ YASAさん(ロンドン市内で)


2011年12月13日

2台目の3Dデジタル映写機
浜の八千代館
地方の単館で前例ない取り組み
時代に対応 映画上映に情熱注ぐ

 浜の映画館「八千代館」にこのほど、昨年4月に続いて2台目の3Dデジタル映写システムが導入された。地方都市の単館に、2台の3Dデジタル映写機が入るのは、全国でもほとんどないケースという。急速に進む映画のデジタル時代に対応し、運営するシマフィルム(志摩敏樹代表)が地方映画館の充実に向け熱い想いを注ぎ込んでいる。  大手の映画製作会社が公開する作品の多くが、従来のフィルムではなくデジタルで製作されるようになっているほか、若手の映画監督らもDVDによる作品が増えている。フィルムに比べ持ち運びも簡単で、映像の劣化もしにくい。  そうした3D(三次元)と2D(二次元)のデジタル作品を上映するには、専用の映写機などシステムが必要。複数のスクリーンを備える大手シネマコンプレックスでは導入が進むが、初期投資がかさむため地方の独立系映画館では導入が難しくあまり進んでいない。  そんな中、同館は昨年4月に1台目のシステムを北近畿で初めて入れ、2階のスクリーンで上映してきた。今回は1階の小規模な上映室に設置し、スティーヴン・スピルバーグ監督の3D映画「タンタンの冒険」、続いて「怪物くん」を上映している。2台目の映写機はタッチパネルで操作できるなど扱いやすくなった。  今後は3Dだけでなく2Dのデジタル映画も上映していく。また、従来のフィルム映写機も残しており、フィルム映画にも対応する。
【問い合わせ】電話62・3583、同館

写真=新しく導入された3Dデジタル映写機



商議所青年部
「ゆうさいくん」PRグッズ作成
公式ガイドブックなど

 舞鶴商工会議所青年部はこのほど、細川幽斎公(1534〜1610年)のイメージキャラクター「ゆうさいくん」のPRグッズを作成した=写真。  戦国時代、田辺城を築いた幽斎は、関が原の戦いで、西軍1万5千人に対して、500の兵で城に立て籠もる籠城戦を仕掛けた。また、古今和歌集の秘奥である古今伝授を授けられた文化人でもあった。  同青年部が昨年、まちおこしとしてキャラクター「ゆうさいくん」を誕生させ、着ぐるみがイベントに出演している。今回のPRグッズは公式ガイドブックとバッジ、シール。  ガイドブックは子供たちにも理解しやすいようにと、イラストなどを多用し、ゆうさいくんのプロフィール、城下町の歴史などが紹介されている。1万部作成した。出演するイベントで配布するほか、市商工観光センターなどに置いている。
【問い合わせ】電話62・4600、同会議所




2011年12月9日

被災地訪れ復興の想いを
日星高生徒たち
折り鶴と募金に祈り込め手渡す
12月14日、宮城県名取市閖上地区へ

 東日本大震災の犠牲者や復興への祈りを込め、日星高校の全校生320人が折り鶴づくりに取り組み、代表の生徒3人と教員らが12月14日に宮城県名取市を直接訪れ、閖上(ゆりあげ)地区の小・中学生に送る。また、生徒と保護者、教職員らが寄せた募金約50万円も携え、仙台市で復興支援を続けるカトリック仙台教区サポートセンターに届ける。  カトリック系の日星高はクリスマスを前に毎年募金活動をしてきたが、今年は大震災で亡くなった人や復興へ向けた祈りをテーマにし、11月28日から被災地に届ける折り鶴を1クラス千羽を目標に作り、1万4千羽を完成させた。鶴にはメッセージなどを記した。  名取市で開業する医師、桑山紀彦さんが5月、日星高で被災地の様子を伝えたことから、名取市に折り鶴を届けることにした。同市閖上地区の閖上小学校と閖上中学校で児童・生徒が亡くなるなど被害を受けた。現在は高台の不二が丘小学校に移って勉強を続けているが、保護者たちが地区の復興を願って折り鶴プロジェクトに取り組み、舞鶴の中学生たちも折り鶴を送った。  各学年を代表した3人の生徒が不二が丘小を訪れ折り鶴を手渡し、案内を受け同地区を見てくる。12月20日、全校生にその様子を報告する。  生徒会長の3年生、池田真哉人さん(18)は「多くの鶴を折ることができた。被災者の皆さんの笑顔を見てきたい」、2年生の塩見有加さん(16)は「現地に行きどこまで復興しているのかこの目で見て、支援のニーズを知りたい」、1年生の吉岡志乃(ゆきの)さん(15)は「桑山さんの話を聞き、震災の大ききと重さを知り他人事ではいけないと感じました。みんなの想いを代表して届けたい」と話している。

写真=折り鶴と募金を直接届ける3人の生徒



アカペラで被災地支援
クリスマスコンサート
12月18日、市政記念館
収益金、NPOへ

 東日本大震災の被災地の復興を歌声で支援しようと、舞鶴倶楽部が12月18日午後2時から北吸の市政記念館で、アカペラのクリスマスコンサートを開催する。舞鶴や近隣の3グループが出演する。来場を呼びかけている。  同倶楽部は、これまでチャリティー食事会などの収益金を被災地支援に役立ててきた。今回も収益金を被災地で支援を続けるNPO法人難民を助ける会に寄付し、支援物資や活動などに活用してもらう。  アカペラは楽器を使わずに人の声だけで曲を演奏する奏法で、ポップスやジャズなど様々な曲が歌われている。舞鶴から出演するのは「The Last Order」。職場や幼なじみの仲間6人で結成し、2006年には豊岡のアカペリンピックで優勝した。神戸などのイベントにも出演し、福祉施設で慰問コンサートもする。被災地へのエールを込めたオリジナル曲を歌う。  このほか、福知山の「CINQ」、豊岡の「elfish」が出演する。前売りは1,000円(当日300円増し)。チケットは市政記念館内のカフェ「ジャズ」などで扱っている。
【問い合わせ】電話090・8886・9110、石井さん

写真=コンサートのチラシ


2011年12月6日

闘病の中 楽しむ書
書道連盟元理事長 長谷川さん
書歴50年と喜寿迎え初個展
身障センターで12月15日まで展示
「気軽に書に親しんで」

 舞鶴書道連盟の元理事長、長谷川順市さん(77)=倉梯町=が、人工透析をしながら書を続けており、書歴五十年と喜寿を迎えた記念の初個展が、余部下の市身体障害者福祉センター・サロン「ぽーれぽーれ」で開かれている。だれもが書に親しんでほしいと、遊び心も交えて作品を仕上げ額装せずに展示している。12月15日まで。  南公民館でスタートした書道講座の一期生として受講したのが、書を始めるきっかけ。修了後は奥本朝雲さんに師事して腕を磨き、書道教室を開いて約20年間、子供らの指導に力を入れ、文庫山学園でも利用者たちに教えた。舞鶴書道連盟の発足時に入会し、理事長も務めた。  65歳の時、2つの腎臓を摘出し、それ以来、自宅と病院で1日に4度の人工透析をするのが日課になった。そうした中でも楽しみながら書を続けている。また、舞鶴市身体障害者団体連合会の会長として、障害者の福祉向上にも取り組んできた。  個展のために新たに書いた作品を中心に出品している。「自分が動けば周りも変わる」など、気にいった言葉を選び作品にしたほか、巻紙に「川の流れのように」の歌詞、百人一首の歌、書道教室で使ってきた約3千枚のお手本などが並ぶ。仲間との交流の場になっている身障センターについて、「身障センターは心のオアシス」と作品にした。  長谷川さんは「これなら私にも書けると思ってもらえるような作品を作って展示しました。気軽に筆を握ってもらえれば」と話す。午前10時〜午後4時。入場無料。
【問い合わせ】電話63・3008、同センター

写真=人工透析をしながら書を続ける長谷川さんと作品



深みと明るい色調表現
洋画家の森下さん
画業40周年で油絵展

 洋画家の森下一夫さん(63)=女布=が画業40周年を記念し、12月8日〜11日、南田辺の舞鶴勤労者福祉会館で油絵展を開催する。パリのカフェのほか、吉田のしだれ桜を深みのある明るい色調で描いている。来場を呼びかけている。  高校卒業後に独学で油絵を学び、洋風の近代建築を描き続け、1985年にヨーロッパを取材。人々が休憩しながら会話を交わすカフェ、雄大な自然のスイスの山々、様々な民族や交易、宗教的影響が融合する風土の中にあるヨーロッパの街並に魅かれた。全国各地の百貨店で作品展が巡回される人気画家になった。  個展には35点を出品する。スペイン・アンダルシアの白い村の絵は、家の白壁の重量感とこの地方の透明感ある空気の色を表現している。また、今年初めて目にした吉田の瑠璃寺のしだれ桜も題材にし、青い空を背景に桜の花が映える絵に仕上げた。  森下さんは「以前は目新しいものを描こうと思いましたが、いまは何気ない風景の中に美しいものを見つけ描くように変わりました」と話す。午前10時〜午後5時。入場無料。

写真=吉田のしだれ桜を描いた作品


2011年12月2日

本物の箸づくり一筋
余部上の吉岡さん
使いやすさ、木目の美しさで評判
東京の箸専門店のみの販売から
浜の土岐陶器本店でも

 木の天然塗り箸を一本一本、専門に手作りしている木工所がある。余部上の吉岡民男さん(50)。東京都内の箸専門店だけに並べていたが、このほど浜の「土岐陶器本店」でも扱うようになった。本物の箸づくりにこだわって、丁寧に仕上がった箸は、手になじんで使いやすいと評判になっている。  父親が塗り箸の下地の木地づくりをしていたが、製材した木から箸までの商品づくりに、2代目の民男さんが約15年前から切り替え、箸専門に製造している。全国の箸が集まる東京都内の箸専門の小売店に、七年前から注文を受けて卸すようになった。一時はネットで販売もしていた。  インドネシアなどの黒檀や東北産のオノオレ桜など、主に七種類の角材を仕入れて乾燥させ、箸の長さに製材し棒状にした後に手作業で仕上げ作業に入る。八角などの形状にし、箸先はものをつかみやすいように八角などにする。太さは9〜11ミリの3種類あり、男性と女性用で長さも変える。持ち手に彫りを入れ持ちやすいようにしたものもある。  最後に、生漆を布や綿などで木地にすりこみ、むらになっている余分な漆を紙でふきとって専用の乾燥室に保管して乾燥させる。天然素材の木目が美しい。一膳が1,580円〜2,600円。  吉岡さんは「いろいろお客さんの要望を聞きながら、使いやすさを求めて作っています」と話している。電話62、0515、土岐陶器本店。

写真=吉岡さんが1つ1つ丁寧に仕上げた箸



橋でお絵描き 地面一杯に
魚屋の永代橋で
相愛保育園児たち楽しむ

 静渓(せいけい)川に架かる魚屋の永代橋(長さ12・2メートル、幅5・2メートル)で、近くの相愛保育園の園児たちがこのほど、橋の地面一杯にお絵描きをして楽しんだ。架け替え工事が進む橋に、園児たちが描いたカニなどの絵が1日だけ披露された。  市による高潮対策工事で道路のかさ上げに伴って、満潮時に水につき老朽化していた市道丹波町線の永代橋も架け掛けが進められいる。工事を請け負う小谷工務店が10月、近くの同保育園園児たちに工事を見学してもらう機会を持ち、新しい橋を大切にしてもらおうと今回お絵描き会を企画した。  舗装前のコンクリートの地面に、年長児30人が用意された4色のチョークを使って、自分の掌や足をなぞって書いたり、思い思いにアンパンマンなど伸び伸びと大きな絵を描いた。絵は1日だけそのままにされ、翌日からシートをかけ舗装された。

写真=チョークで橋に絵を描く園児たち


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