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2012年12月28日

もちと味噌届けて35年
五和会 1人暮らし高齢者らへ 北都信金職員も協力

 ボランティアグループ「五和会」(滝口不三子会長、会員18人)が、一人暮らしの高齢者や障害を持つ人たちに、つきたての餅と手作り味噌を配る年末恒例の活動が今年で35年を迎えた。始めた当時、福祉施策の手が届かない人たちの姿を知ったことが取り組みの原点だ。12月23日、円満寺の西市民プラザで京都北都信用金庫職員の協力も得て作業をした。  五和会は、社会福祉協議会のボランティアスクールを修了した5人で1980年に設立。高齢者に弁当を作って配達することを長年続け、昨年活動に一区切りをつけた後は高齢者が集まるサロンを開く。  餅と味噌を届ける活動は、ヘルパーから餅も購入できない人もいる話を聞き、会の結成前の78年から始めた。ヘルパーを通じて要望のあった人たちに向け、多い時には70軒分を作った。当初は会員たちが車で届けていたが、20年前から同金庫職員が配達している。費用は年末の友愛運動の募金から充てている。  今年は大浦半島から西地区までの47人に届けようと、もち米30キロを用意して機械で草もちなどをつき、会員12人と職員五人が丸め、1人2パックになるようにもちと味噌500グラムを詰めた。  滝口さんは「おもちを届けに行き、困難な暮らしをしている人たちに出会ったからこそ、きょうまで続けてこられました。お礼の電話や手紙をいただくことも励みになっています」と話している。

写真=もちと味噌を詰める会員たち



今田ひまわり会と里山保存会
公民館で地域住民たちと交流
芋煮に今年の感謝を込めて

 今田公民館で毎週水曜と土曜に朝市を16年間続けている、今田ひまわり会(小河照子会長)の15周年の節目の祝いと、自治会会員と農事組合員でつくる今田里山保存会(嵯峨根長明代表)の発足を記念した、両会共催の年末大感謝祭が12月22日、同公民館で行われた。ひまわり会が新鮮野菜の販売や、芋煮を無料でふるまい、高齢者から子供たちまでが餅つきなどをして楽しんだ。  今田ひまわり会は、地元の有志たちが平成8年に会員15人でスタートさせた。現在は70歳以上の女性8人が、自分の畑で作った旬の野菜や花を販売している。年末に毎年、1年の感謝を込めて豚汁やぜんざいをふるまっている。  今田里山保存会は、地域住民の高齢化に伴う放置林や遊休農地の解消に向けて、行政からの「森林整備地域活動支援交付金」と「農地・水保全管理支払交付金」の制度を受ける為、今年設立された。  この日は、ひまわり会が200人分の芋煮を用意し、里山保存会員らが子供たちと一緒に杵でついた15キロの餅米を、きな粉餅などにして参加者たちにふるまった。  ひまわり会の小河会長は「準備が大変でしたが、今田の男性たちから世話してやると言われて、うれしくて疲れもとれました。大盛況で、みなさんに感謝しています」と話していた。  同会は12月29日に今年最後の朝市を行い、正月用の松や南天なども販売する。来年は1月9日から朝市を行う。

写真=年末大感謝祭で無料の芋煮をふるまう「今田ひまわり会」の小河会長(左から2人目)



2012年12月25日

SKY舞鶴クラブ
神崎の魅力 かるたで伝える
閉校した神崎小6年生 絵札、読み札卒業記念に製作

 神崎の自然や歴史、祭りなどの魅力を伝えようと、SKY舞鶴クラブ(吉武恭子会長、会員五人)が神崎かるた500セットを作成した。絵札と読み札は、統廃合で閉校した神崎小学校の6年生4人が、蒲江と油江、東・西神崎を歩いて学び、卒業記念に発表したものを利用している。地元の住民や市内の小・中学校などに贈り、来年1月には地区でかるた大会を計画している。  京都SKYセンター主催のシニアイベントリーダー養成講座を修了した市民たちが、同クラブを2004年に設立した。観光企画などに取り組む中、KTRの利用促進のため、神崎の観光マップ作成に協力したことが、神崎の魅力を知るきっかけとなり、それ以後JRの春と秋のハイキング企画で神崎の文化財などのガイド役を務めた。  09年、区民と神崎の歴史を学ぶ合同学習会を実施したところ、神崎小6年生たちも地域のことを知ろうと、同クラブの案内を受け夏休みに文化財巡りをし、翌年の卒業式の前にその成果をかるたにしてまとめ発表。かるたを見た同クラブが、製本して多くの人に手にしてもらおうと、京都府文化力チャレンジ補助事業から20万円の助成を得て製作した。  札は6年生だった大上凌君、左近萌恵さん、佐々木彩さん、森口優弥君の原画と手書きの文字をそのまま使った。ホフマン窯の煙突、槙山から飛び立つハンググライダーなどの絵札に、「にほんかい 行き来していた北前船」「ねがいごと一つかなえる穴観音」などの読み札があり、裏には解説が書かれ、伝承や暮らし、学校生活も紹介している。  吉武さんは「神崎を知れば知るほど、魅力ある地域だと感じるようになりました。学校は平成23年に閉校しましたが、地域が元気になり子供たちが故郷を見直すきっかけにかるたがなれば」と話している。  市内全ての幼稚園や小・中学校、公民館などに配布したいと、12月26日に150セットを市教委に届け、250セットを神崎地区に贈る。残る100セットは同クラブで活用する。1月下旬ごろ、神崎公民館と共催によるかるた大会を元神崎小校舎で開く。かるたは販売の予定はないが、今後お土産品として増刷も検討したいとする。

写真=歴史や自然などを紹介した神崎かるた



中学生サンタたちの温かいプレゼント
青葉中生徒から高齢者へ
1人暮らし宅に手作りカード

 行永の青葉中学校(渡辺弘校長・生徒573人)がこのほど、校区内の1人暮らしの高齢者たちへ、全校生徒1人1人が手書きでメッセージを綴ったクリスマスカードをプレゼントした。  初めての取り組みで、中心となった生徒会が、校区内に1人暮らしの65歳以上の人が700人以上いることを知り、全校生徒でメッセージを届けて、直接交流しようと提案した。  生徒会と校区の民生・児童委員がペアになり、高齢者宅を訪問して直接手渡した。不在の家はポストに入れ、生徒が回れない分は同委員が届けた。  古川町を回った生徒会長の福田啓介君(15)は、民生委員の嵯峨根雄司さん(70)の案内で、1人暮らしの高齢者を紹介されながら1軒1軒訪ねた。福田君は「初めてで緊張するけど、地域の中の学校として貢献したい。民生委員さんと一緒にできるのはうれしい」と話していた。  カードには「これからさらに寒くなりそうです。お体にお気をつけてお過ごし下さい」と、温かいメッセージが書かれていた。受け取った高齢者は「訪ねてくれてありがとう」と笑顔を見せていた。

写真=手作りのクリスマスカードを手渡す生徒会長の福田君



2012年12月21日










地道な取り組み積み重ね
草の根の友好広がる
浮島丸殉難者を追悼する会
訪韓して講演・茶道文化で交流

 終戦直後に舞鶴湾で起きた浮島丸事件で亡くなった韓国・朝鮮人を追悼する舞鶴市民と韓国市民との交流が今秋、継続的に行われた。日本と韓国の両国間には竹島問題を巡ってギクシャクした関係ができたが、舞鶴市民たちによる事件を伝える長年の地道な取り組みが、韓国市民との友好の輪を結ぶことにつながっている。草の根の交流が静かに広がっている。  市民たちが現場近くの下佐波賀に碑を建立し、「浮島丸殉難者を追悼する会」が毎年追悼集会を開き、事件と戦争の歴史を語り継ぐ。集会には在日韓国・朝鮮人が一緒に参加するほか、韓国の舞踊家が鎮魂の舞を捧げるなど、関心を集めるようになってきた。  日清戦争の最中、朝鮮民衆が蜂起した東学党の乱の戦跡を巡るツアーが10月末にあり、日本から参加した24人の中に同会の余江勝彦会長(72)=白浜台=と事務局員の阪本みさ子さん(62)=市場=が訪韓。余江さんは光州市で集まった市民を前に事件と追悼運動について講演し、阪本さんが作成したハングル語版の事件の説明をまとめたDVDを配布した。  余江さんは「来場した女性から『韓国人の私たちもこの事件を知らなかった。事件と追悼活動を決して忘れず伝えます』と感想をもらった。多くの韓国人は大統領の竹島上陸を批判し、冷静に日本人との関係づくりを考えています」と話す。  11月には、今夏の集会で献茶をした京都市東山区在住の韓国茶道協会京都支部長のユン・ドウシンさんが、余江さん宅で日韓茶道交流会を開いた。ユンさんは韓国茶道の歴史や作法を説明、持参した茶道具を使ってお点前を披露して、市民11人が韓国の抹茶と茶菓子を味わった。  ユンさんは「長年追悼を続ける舞鶴の皆さんに感謝の気持ちを表そうと、茶会を催しました」と述べた。民族衣装も体験した仲野久美子さん=溝尻=は「茶の作法は日本と韓国で似ているところもあると感じました。お抹茶は淡い色でとてもおいしく、心と心の交流ができよかったです」と話していた。  また、先月、韓国の国会議員であるイ・ミョンス氏が来鶴、殉難の碑に献花した。イ氏は余江さんに追悼に対する感謝の言葉を伝え、「韓日の友好のため現場を知ろうと来ました。歴史的な事実を直視して後世に伝えることが大切」と語った。

※浮島丸事件とは・・・青森県下北半島で鉄道建設工事などに従事させられていた朝鮮人労働者と家族らが、大湊港から海軍特設輸送艦「浮島丸」に乗船し、朝鮮半島に帰国途中の1945年8月24日、寄港した舞鶴湾内で謎の爆沈をし、乗員乗客合わせて549人が亡くなった。

写真左=韓国光州市民と話す余江さん(左)
写真中=舞I市民にお茶を点てる韓国茶道家のユンさん(右)
写真右=余江さん(左)から事件の説明を受けるイ議員(右)



エーベル
誕生日の記念品にどうぞ
赤ちゃん足形ストラップ製作始める
成長を楽しむことができる一品に

 木のおもちゃなどを販売する女布の「エーベル」(村上貴是さん経営)が、赤ちゃんの足形から採寸した木製ストラップの製作を始めた。誕生祝いの記念品にしてもらえればと注文を受け付けている。  動物の木製ストラップを作る村上さんが、喜ばれる記念品のアイデアを考えていたところ、赤ちゃんの足形ストラップを思いついた。足形のコピーを元にして、ブナやカエデなどの木で実寸サイズに切り出し、サンドペーパーで磨いて仕上げる。  村上さんは「ストラップの足形と比べることで赤ちゃんの成長を楽しむことができます。誕生石をはめ込むことも考えています」と話している。  注文から約1週間で納入する。1個1,500円。ギフト箱入りは別途480円がいる。
【問い合わせ】電話090・6917・0529、村上さん。ホームページからも受け付けている。

写真=赤ちゃんの足形の木製ストラップ



2012年12月18日

農作業などを通して
障害者の一般就労へ架け橋
後守さん 就労移行支援事業所
「ウェルポート虹」開設

 花などの園芸農業の会社を経営する後守貴博さん(38)=下福井=が、一般就労を目指す障害者をサポートしようと、舞Iで初の就労移行支援のみの事業所「ウェルポート虹」を下安久に開設した。障害者たちが農作業や食品加工などの仕事をしていく。利用者を募っている。  就労移行支援とは、障害者が一般就労に必要な知識を学び、能力向上のために必要な訓練を行い、企業への雇用や在宅での就労・起業に致るよう、一定期間行う支援。同事業所では、施設長を務める後守さんの経営する志高と西屋のビニールハウス農場で主に作業を行う。野菜、米づくり、苗の育成などの農作業部門や、じゃがいもの皮むき、大豆加工、しいたけの袋詰めなどの食品加工部門、市内他社と連携して新たな作業も開拓していく販売部門を設ける。  利用対象者は、一般就労を目指し、自力か家族の送迎で下安久の事業所に通所でき、農作業に参加が可能な人▽障害者福祉サービス受給者証「就労移行支援」を持つ人。利用時間は月曜から金曜の午前9時から午後3時。利用期限は2年で、定員は20人。  後守さんは、農場で過去に障害者を対象に実習をした際、農業の仕事を希望している人が多くいることを知った。「就労移行支援を選んだのは、舞Iの障害福祉施設の定員が軒並みオーバーしている地域のニーズに応えるため。一般企業への就労の足がかりになる場を設け、自宅待機者や新卒の学生などに利用してもらい、将来は就労継続支援へ形態を変えることも念頭におきながら、息の長い支援をしたい」と話している。  また、利用者の意見を取り入れていく場を確保し、自分の意見を言ったり、人前で発言する場も設ける。ハローワークなどと連携して就職活動の手伝いや、就職後の職場への訪問などを行い、職場の人と利用者の橋渡しもする。利用開始までには、見学や作業体験などがある。  12月10日から14日にかけて、堀の舞I支援学校高等部の女子生徒2人が、志高の農場で同事業所の依田郁子主任に付き添われながら、花の苗の植え替えなどの職場実習を行った。  同事業所への問い合わせは電話75・5511か、080・8307・4887、または、メールwel-port.niji@sweet.ocn.ne.jpで。

写真=志高のビニールハウス農場で作業をする施設長の後守さん



ゆうさいくんがご案内
人気キャラくまモン参上!
まゆまろと一緒に1日海上保安官も

 熊本県のPRキャラクター「くまモン」が、府北部のキャラクターと交流しまちづくりを応援しようと、12月13日、細川幽斎公イメージキャラクターの「ゆうさいくん」に出会い、南田辺の舞鶴公園を散策した。1日海上保安官にも任命され、海難事故防止も訴えた。  くまモンは昨年のゆるキャラグランプリで優勝し、熊本県営業部長の肩書を持つ。舞鶴に田辺城を築いた幽斎の息子である忠興の時代に、細川家は豊前中津藩を経て肥後熊本藩に移封された縁から、今回来鶴した。  府のPRキャラクター「まゆまろ」とともに、田辺城資料館を訪れたくまモンは、ゆうさいくんから展示資料の説明を受け、公園では雪投げをして遊んだ。観光客と彰古館をバックに記念写真に納まった。  また、くまモンとまゆまろは第八管区海上保安本部の河原功本部長名の任命書を受け、下福井のとれとれセンターで買い物客に海の緊急用電話118をPRした。

写真=ゆうさいくんから展示資料の説明を受けるくまモン



2012年12月14日

紅白のどぶろくで よいお年を
浜の居酒屋「どぶろくべェー」店主、橋本さんが販売
店の2階で新米を醸造

 舞I市が昨年、どぶろく特区に認定され、第1号の製造免許を取得した農民居酒屋「どぶろくべェー」を経営する橋本泰弘さん(60)=溝尻町=が、お正月に向けて紅白のどぶろくセットを販売している。通年販売している白く濁ったどぶろくと、今年のひなまつり用に販売していたピンクのどぶろくのセットで、720ミリリットル瓶2本で3,000円(税込み)。限定30セット。バラ売りは1本1,680円(税込み)。  橋本さんは、堂奥の田んぼでコシヒカリを減農薬で栽培し収穫。米、酒用米糀、水、乳酸、酵母菌を原料に、同店2階の醸造所で仕込みを行っている。  米を蒸した後、台の上に手で広げて冷まし、タンクに原料を全て投入し、保冷庫に入れ、温度管理とかき混ぜる世話をして、アルコール度数が14から18度くらいになるまで発酵を待つ。ピンクのどぶろくは、グンゼ製の紅酵母を使用し、ほんのりとした甘口に仕上がっている。瓶には紅白とお正月にちなみ、「寿」の文字が入っている。  「11月から新米で仕込んだお酒なので、ソフトな味に仕上がっています」と橋本さんは話している。同店でお店のメニューとして味わうこともできる。営業は午後6時半〜同10時。日・月曜休み。紅白セットの販売は電話予約(電話090・2113・0515、橋本さん)。

写真=紅白セットのどぶろくと橋本さん



募金、美しいしおり贈る
こひつじの苑舞鶴ボランティア団体
「聖母の小さな学校」へ

 安岡の障害者支援施設「こひつじの苑舞鶴」の利用者たちが作るボランティアグループ「夢」(高井信昭代表)が12月7日、不登校の児童・生徒のためのフリースクール「聖母の小さな学校」=上安=に、募金と使用済み切手で作ったしおり20枚を寄贈した。  障害を持つ利用者たちが自分たちにもできるボランティア活動をしようと、市民に使用済み切手の提供を呼びかけ、切手をはがしてアイロンがけをし、黒い紙に貼りおしゃれなしおりに仕上げた。バザーなどで販売し収益金を募金に充て、昨年はこども発達支援施設「さくらんぼ園」に寄贈した。  聖母の小さな学校は20年以上前から毎月1度、施設の清掃のボランティア活動に訪れて、生徒たちが窓ふきなどをする。高井代表ら4人が同学校の梅澤秀明代表に募金としおりを手渡した。  「夢」のメンバーの清水康弘さん(42)は「いつもボランティアに来てくれている子供たちのために何かできないかと思い、取り組んできました」と話していた。梅澤さんは「皆さんのがんばりが生徒たちにも伝わると思います」とお礼を述べた。

写真=梅澤さんに募金などを贈る利用者たち



2012年12月11日

再び野球で復興支援
舞鶴東スポ少野球部 被災地のいわき市へ遠征
12月14から16日
部員、保護者ら42人訪れ 地元2チームと対戦

 舞鶴東スポーツ少年団野球部(田中富美夫監督)が昨年に引き続き、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県いわき市に遠征する。部員たちは12月14日〜16日、地元の少年野球チームと対戦・交流を通して、野球で復興に取り組むいわきの人たちを応援したいと現地に向かう。  瓦屋根工事を仕事とする田中監督は震災後、福島県で工事をしたことから、被災地を自分の目で見てほしいと、昨年12月に部員たちを引率し交流試合をした。部員たちは震災被害を身近に感じ、学校で体験を発表。また、今年8月にはNPO法人ガバナンス舞鶴がいわき市の野球チームを招き、東スポ少らと対戦した。  遠征チームは小学5、6年生の部員23人、保護者、チームスタッフら総勢42人。バスで約10時間かけて訪れ、12月15日にいわき菊田キッズ、いわき球友野球クラブと対戦、津波で被害を受けたいまの町の様子も視察する。  田中監督は「昨年遠征して子供たちの意識は変わった。一度行ったから終わりではなく、舞鶴の他チームにも声をかけて交流を続け、舞鶴といわきとのパイプを太くできれば」と話す。  主将の山本悠吏君(新舞鶴小6年)は「去年はがれきがたくさんある中で、野球を続けている仲間がいるとわかりました。今年も元気を出し合っていい試合をしたい」と遠征に向け練習に励んでいる

写真=遠征する小学5、6年の部員たち



舞鶴西地区更正保護女性会
京都刑務所長から感謝状
舞鶴拘置支所の環境整備へ

 円満寺にある府北部唯一の拘置所、舞I拘置支所(平田光史支所長)で、同支所の環境整備や慰問活動を続ける、舞I西地区更生保護女性会(福島イツヨ会長、会員51人)に12月4日、村憲一京都刑務所長名の感謝状が、平田支所長より贈呈された。  同女性会は、昭和46年に、舞I西地区更生保護婦人会として発足。同50年から、舞I拘置支所の慰問活動を始め、同63年から玄関口に年に2回、24年間に亘り無償で花壇を整備し続けている。所内にも花を飾るなど、拘置されている未決囚(刑事被告人)に、ひとときのやすらぎを与えている。  また、懲役で同支所の未決囚のために働いている受刑者の相談を聞いたり、誕生日などの節目に人生訓の講話をおくるなどのサポートも続けている。  この日も、会員12人が、お正月から春にかけての花植えを行った。8個のプランターに、パンジー、シロタエギク、ビオラなど60本を植えた。  福島会長は「長年にわたり、歴代の会員の方々が続けてこられた成果です」と、感謝の気持ちを表していた。

写真=感謝状を持つ福島会長と会員たちと平田支所長(前列右から2人目)



2012年12月7日

資源ごみの回収で連携
フクヤ白鳥店 みずなぎ学園 障害者の仕事づくりに
第1、3火曜日に 店前に「エコプラザ」開設

 森のスーパー「フクヤ白鳥店」(川島和弘店長)と社会福祉法人みずなぎ学園(隅山充樹理事長)が、全国に広がりつつある資源ごみをリサイクルするための回収拠点「はっぴいエコプラザ」を白鳥店前に開設し、資源回収に取り組んでいる。買い物ついでに食品トレーなどを持ち込む来店者に障害者たちが応対し、買い取った業者から得た売却益が障害者の工賃になる。  同エコプラザは、スーパーが資源ごみを回収するための場所や設備を提供して、障害者が種類別に回収してリサイクル業者に引き渡す。フクヤ(本社・宮津市、岡村忠明社長)は七月から舞鶴市と宮津市、綾部市の計三店でエコプラザを設置した。  舞鶴では白鳥店で毎月第1、3火曜日の午前10時〜午後4時に実施。ビン、スチール缶、アルミ缶、ペットボトル、たまごパックケース、新聞・雑誌、小型家電、自転車など!6品目の回収ボックスを店前の横に置いている。  同学園の鹿原など各施設の利用者と職員が順番に受け付けを担当し、ごみの仕分け作業をする。多い時で約200キロを回収した。業者は全品目を含めて1キロ当たり定額で買い取っている。  また、同店は資源ごみの持ち込みを増やしてもらおうと、券1枚につき同店の商品1点に限り10%の割引をするグリーン券を発行し、回収を支援する。この券の受け渡しも障害者たちが行っている。  フクヤの波多野伊佐緒総務部長は「地域に役立つ活動として、障害者の仕事づくりになればと始めました。お客さまも気軽に持ってきていただける場にもなっています」と話す。みずなぎ鹿原学園の高家康生副施設長は「利用者たちが市民と触れ合うなど社会参加の場になっており、フクヤさんの協力に感謝しています」と話していた。  回収は冬の1、2月は休み、3月後半以降から再開する予定。

写真=来店者が持ち込んだ資源ごみを仕分ける学園の利用者たち



聴覚障害者の富永さん
支えあって夫婦2人展
木工と編み物、身障センターで

 聴覚に障害を持つ伊佐津の富永安雄さん(64)とムツ子さん(65)夫婦の2人展が、余部下の市身体障害者福祉センター・サロン「ぽーれぽーれ」で開かれている。木工のおもちゃ、家族のために手作りしたセーターなどの編み物が展示され、2人の人柄が伝わる展示だ。12月15日まで。  幼いころに聴力を失った2人は1973年に結婚し、2人の子供を育てた。会社員だった安雄さんは、府聴覚障害者協会舞鶴支部長などの役職を務め、障害者の福祉向上に向け活動する。  そんな中、スポーツ大会のレクリエーションとして、見よう見まねで木製のポケットゲームを制作。続いてひもでひっぱるタイヤ付きの馬、ゾウなどの動物パズルの木工などを次々と作り出した。  ムツ子さんは母親の手ほどきで六歳のころから編み物を始め、大阪のニット会社に就職し製品の検査を担当した。結婚後は家族や自分の着る服を編んできた。  4年前に脳梗塞で右半身麻痺になったが、夫らの励ましで利き腕ではない左手で編み物に挑戦し、いまでは素早く針を動かせるまでになった。また、動かなかった右手も少しずつ回復した。作品展には麻痺後に作ったかぎ針編みなどの服、モチーフをつなぎ合わせたベストなどを並べた。  安雄さんは「まだまだ技術はないですが、作ったことのないものに挑戦したい」、ムツ子さんは「以前やっていたパッチワークを作ってみたい」と話している。午前10時〜午後4時。
【問い合わせ】電話63・3008、同センター

写真=木工を作った富永安雄さんと夫に励まされ脳梗塞後も編み物をするムツ子さん



2012年12月4日

関東乗り込み大暴れ
アームレスリング「鉄腕舞鶴」
古川さんと安久さん 強豪倒し優勝
来年の全日本チャンピオンへ弾みに

 アームレスリングチームの「鉄腕舞鶴」に所属する古川修吾さん(35)=浜=と安久友規さん(20)=倉谷=の両選手が、第17回JAWA関東アームレスリング選手権大会で、それぞれの体重の階級で優勝した。全日本大会で惜敗した悔しさを晴らそうと関東まで乗り込み、2人は関西のレベルの高さを見せつけた。  建築業で体力に自信がある古川さんは、これまでに京都大会や西日本大会で優勝し、全国大会にも何度も出場する。一方、安久さんは競技を始めて4カ月目の今年の西日本大会で3位に入賞した。  今年も全日本大会に出場したが目標の上位には食い込めず悔しい思いをしていた。関東勢が目立って活躍していたこともあり、このまま引き下がれないと考え、茨城県阿見町であった関東大会に遠征した。  古川さんは一般男子の部の75キロ以下級のライトハンドに、安久さんは同部の65キロ以下級のライトハンドに出場した。ともに14人がエントリーしていたが、関西から来た選手は鉄腕舞鶴の2人だけだった。初の関東大会で実力を発揮して制覇した。  古川さんは「初めて対戦する相手ばかりで関東のレベルも高かった。来年の全日本チャンピオンに向けていい弾みになった」、安久さんは「強豪が多かったですが勝ちたい気持ちが強いぶん勝てた。これをバネに来年はもっと上を目指したい」と話している。  鉄腕舞鶴は今夏から専用の練習場を安岡に開設した。場所は濱野工業を入ったところ。練習は毎週火、木、土曜日の午後7時半〜同11時。練習生を募集している。
【問い合わせ】電話080・2513・1980、松本さん

写真=関東大会を制した古川さん(左)と安久さん



泉源寺住民、東高生徒
通学路 花で飾ろう
学校西側の歩道整備でサツキツツジなど植樹

 泉源寺町内会の住民と東舞鶴高校の生徒たちが11月28日、学校西側の通学路をきれいにしようと、歩道の緑樹帯に、サツキツツジとシバザクラを植樹した。  学校グラウンド西側の通学路となっている歩道の緑樹帯(約76メートル)には、桜の木が植えられているが、下草が生い茂っていたことから、地元町内会が整備しようと学校に提案した。  市緑化推進委員会の緑の募金の補助金を受け、サツキツツジ150本とシバザクラ270本を準備。住民たちと生徒30人が土を掘り、苗木を植えて肥料と水をやる作業をした。  区長のア山正美さんは「歩道は小学生や中学生、高校生が通学に利用している。今後も地元と高校生とで手入れをしていきたい」と話していた。

写真=ツツジなどを植える住民と高校生たち



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