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2013年1月29日

ボランティアグループ「五和会」
市民の茶の間が大人気
毎月第2水曜に市民プラザでサロン開設
100食分の軽食完売!

 ボランティアグループ「五和会」(滝口不三子代表)が、だれでも気軽に交流できる場をつくろうと、2011年4月から円満寺の西市民プラザ展示室で始めたプラザサロン「にこにこ」が、多くの市民で賑わう人気を見せている。口コミで初めて来る人、誘い合って毎回訪れる人など、毎月第2水曜日にお茶と軽食でコミュニケーションが広がっている。
 同会は年末に一人暮らしのお年寄りらに、餅と味噌を配る活動などを長年取り組んでいる。お弁当の配食もしていたが一区切りをつけ、だれでも立ち寄れるサロンを開設した。
1回目は29人の参加で、その後50人前後にまで増えた。次第に口コミで広がり、プラザであるサークル活動を終えて来場する人も多くなり、昨年9月からは軽食100食分を用意。10月は113人が訪れた。
 挽き立ての豆で入れるコーヒー(もしくは紅茶、抹茶)とお菓子が100円、手作りの軽食が250円も人気の理由になっている。このほか足湯アロマ(500円)、保健師の相談コーナーもある。テーブル席のほか、畳のスペースも設けている。
 おふくろの味はお手の物の同会会員が調理し、まちづくりサポートクラブの親と子ひろばの若手スタッフらが、受け付けや配膳などで協力する絶妙のコンビで運営を続ける。
 今年初のサロンがあった1月9日は、かやく御飯と粕汁の100食分がほぼ完売。次々と市民が訪れ5つのテーブルが空くのを待って席に着く人も多く、最後は調理室を開放して座ってもらった。
 滝口さんは「どこかで聞いて来た初めて顔を見る人や男性もおられ、ここで知り合いになっています。最初の目的だったおしゃべりの場になりうれしい」と立ち働いている。来場した宮下蓉子さん(75)=新町=は「ここに来ると話ができるので楽しみにしています。これからも友達を誘って来たい」と話していた。
 2月は13日午前10時〜正午。軽食はこいも御飯と肉だんご汁。申し込み不要。

写真=多くの市民で賑わうサロンの様子(1月9日)



東舞鶴高校男子剣道部
予選会4位入賞で初の近畿大会へ

 東舞鶴高校の剣道部男子が、全国高校選抜剣道大会の京都予選会で初の4位に入賞し、3月17日に赤穂市である近畿選抜大会への出場切符を初めてつかんだ。部員たちは春の近畿の舞台に向け、熱の入った稽古を積んでいる。
 昨年11月の新人大会でベスト4に入り、今年1月の予選会へ進んだ。4校リーグで初戦に龍谷大平安に0―1で惜敗したが、2戦目の花園に3―0で勝って勢いがつき、3戦目の大谷に3―1で勝ち2位通過。3位決定戦では久御山に0―4で敗れたが、初の4位を確保した。
 キャプテンの野元慶二郎君(2年)は「少ない部員の中、1人1人が精一杯できることに取り組んだ結果が出てうれしい。近畿選抜では大きな声を出し、東高の名前を知ってもらえるような剣道をしたい」と話す。顧問の葛田健二教諭は「キャプテンを中心にまとまりのあるチーム。自信を持って近畿に臨んでほしい」と励ます。
 出場選手は次の皆さん。
 先鋒=西田紫音(1年)▽次鋒=中岡二葉(2年)▽中堅=藤ア大地(同)▽副将=野元慶二郎(同)▽大将=長山真也(1年)▽控え=大内裕弥(2年)、山ア一弥(1年)

写真=東高剣道部の男子部員と顧問ら






2013年1月25日









1部初昇格のZAWA優勝
舞鶴フットサルリーグ
最終戦で決着、MVPは池田選手に
2部はaloaloが1位

 舞鶴サッカー協会主催の舞鶴フットサルリーグ(Mリーグ)の2012年シーズンが閉幕し、1部は今シーズンより2部から昇格したZAWAが初優勝、最優秀選手(MVP)には12点で得点王になったZAWAの池田裕太選手が選ばれた。2部はaloaloが優勝し、MVPは17点で得点王のフェルナンド選手(SK BRAZIL)に贈られた。
 5人制の室内サッカーのフットサルを、府北部で普及させるためMリーグを設立。4期目となった今期は上級の1部に10チーム、下級の2部に10チームが出場し、昨年4月に開幕して東体育館などを会場に、総当りで対戦し優勝を競ってきた。
 1部の優勝争いはZAWAとFC FALCAOに絞られ、今月19日の最終戦で勝ったチームが優勝という伯仲した戦いになった。昨シーズンの2部で優勝したZAWAは、持ち前の攻撃力を発揮し、FC FALCAOに8―3で勝ち、8勝1敗の好成績で栄冠を手にした。ベストキーパーに贈られるBEST GOLEIROは小林聡一選手(ZAWA)が選ばれた。
 ZAWAキャプテンの倉橋知宏さん(31)=常新町=は「前へ前へと攻めの気持ちを持つチームです。高校生ら若い選手に引っ張られ、目標だった昇格1年目で優勝を果たすことができ満足しています」と話していた。
 2部は1位〜3位チームが7勝1敗1分で並ぶ混戦となり、得失点差の争いでaloaloが優勝を決めた。BEST GOLEIROは木村之紀選手(aloalo)に贈られた。
 aloaloキャプテンの海老原恭平さん(25)=清美が丘=は「堅い守備が持ち味。狙い通りに優勝できてうれしい。来期は1部で優勝を目指したい」と話している。
 1部の下位2チームと2部の上位2チームが入れ替わり、4月から新シーズンがスタートする。参加するチームも募っている。 【問い合わせ】電話090・7961・9871、竹辺さん
 今シーズンの最終順位は次の通り。
 【1部】@ZAWAAFC FALCAOBGILL FUTSAL CLUBCFCルパンDBBKEマジェスティF菩薩FCG楽蹴HFCスペランカーIオスプレイ
 【2部】@aloaloAGILL FUTSAL CLUBBAFLLICTIONCSK BRAZILDSanky MonkeyEUK cafoneFDjanBeGウイルスFCHザンギエフIGOBUSATA

写真左=1部優勝のZAWAメンバー
写真右=2部優勝のaloaloメンバー



親子でなかよくカレー作り
コンテストに8組のオリジナルレシピ
最優秀賞に堀内さん親子

 舞I商工会議所の「金曜日はカレーの日プロジェクト」の一環として、各家庭のオリジナルカレーを親子で作ってもらう「親子でカレー<Rンテスト」が1月20日、南田辺の舞I勤労者福祉会館で行われた。八組の親子17人が参加し、工夫を凝らしたわが家の一品を披露した。
 長い艦上生活で曜日感覚を失わないよう、現在でも海上自衛隊では毎週金曜日のお昼にカレーが食べられている。この習慣に因んだ同プロジェクトには、市内の飲食店や小売店が参加し、さまざまなカレーのメニューを提供している。今回の受賞レシピも参加店に公開され、商品化の希望があれば参加店のメニューとして提供される。
 海上自衛隊の調理担当者を養成する第4術科学校の教官や、舞I料理学院の河田宏子学院長ら5人が、親子協力度やネーミングなどの5項目で審査した。親子たちは、1,500円以内の材料で制限時間90分の間に手際よく調理を行った。
 舞Iのちくわなどを使い、おでんの具材で作ったカレーや、神崎の「ホフマン窯」を模して盛り付けられたカレーなど、個性溢れるレシピが披露された。
 最優秀賞には、堀内克美さん(43)、遼太郎君(9)=八反田南町=親子の「味彩(あじさい)カレー」が選ばれた。隠し味に味噌を使い、盛り付けるのが好きな子どものことと栄養を考え、蒸したカボチャやサツマイモなど六品の野菜が添えられ、ポーチドエッグが乗せられたカレー。
 克美さんは「盛り付けに凝ると子どもが喜んでくれるので励みになってます。一人じゃできないことでも親子だと力強くできて、緊張も半分でした」と話し、遼太郎君は「ポーチドエッグの卵の白身を巻くところが難しかった」と話していた。
 ほか、優秀賞には平野鈴子さん、督馬君(12)=魚屋=親子の「出汁がう舞ぞ!インドカレー」と、壁田さちさん、圭虎君(10)、圭乃さん(7)=浜=親子の「いそがしい母さんの残り野菜で作るカレー〜冬バージョン〜」が、特別賞の「親子なかよし賞」には、澤井有美さん、涼さん(10)=下安久=親子の「甘いけどおいしいよ!!舞(my)ギュトカレー」が選ばれた。

写真=完成したオリジナルカレーを盛り付ける親子






2013年1月22日

空き缶集め車いす贈ろう
城南中生徒会 3万6千個目標に、残り4千個まで迫る
毎週水曜登校時 地域の人らも協力

 京田の城南中学校(櫻井秀之校長)の生徒たちが、アルミ缶の空き缶を集めて車いすを贈る運動に取り組んでいる。昨年4月からスタートしたが、いまでは地域にも広がり、毎週水曜日の回収日に持ち寄る人も増えてきた。3月までに目標の3万6千個を集める予定で、あと4千個に迫る。協力を呼びかけている。
 城南中は約四年前から空き缶集めを始め、リサイクル業者に引き渡して換金し、生徒会活動の費用に役立てていた。しかし、東日本大震災をきっかけに、空き缶回収をボランティア活動に活かそうと生徒会で話し合った。舞鶴赤十字病院や特別養護老人ホームなどを訪れ、クリスマスカードを贈るなどの交流体験から、車いすを寄贈することにした。
 アルミの空き缶3万6千個で車いす1台と交換している一般社団法人「環公害防止連絡協議会」(三田市)の活動を知り、昨年春から回収を開始した。毎週水曜日の午前8時から30分間の登校時に、生徒会や野球部などの生徒たちが正門と裏門に立ち、空き缶を受け取っている。
 最初は1回に400個ほどしか集まらなかったが、チラシを作って地域に配ったり、体育祭や文化祭で保護者や住民に呼びかけると、秋ごろから次第に増え、散歩がてら持ってくる人もおり、1,400個集まる日もあった。
 前期生徒会長だった3年生の段大翔君(15)は「がんばって生きている被災者を見て、学校でもできる活動をしようと思った」、後期会長の3年生、堀江李さん(同)は「たくさんの生徒だけでなく、毎回持って来てくださる人もいます」、現会長の2年依田響さん(14)は「先輩たちから活動を引き継ぎ、お世話になっている地域の方たちにお礼の気持ちを込めて取り組んでいきたい」と話している。
 車いすの贈り先は検討して決めることにしている。回収への協力を求めている。
【問い合わせ】電話75・0137、同校

写真=これまで集まったアルミの空き缶と協力を呼びかける生徒たち



特集「人物館」より

父の背中見て作句励む
東中川裕子(ひがしなかがわゆうこ)さん
陶芸、ニット、俳句を展示 1月31日まで身障センターで

 壺シリーズの陶芸、25年以上続けたニット、父から手ほどきを受ける俳句作品を展示した個展を、余部下の市身体障害者センター・サロン「ぽーれぽーれ」ギャラリーで開いている。「こんなことをやっているんだと見てもらう機会になりうれしいです」
 仮死出産で生まれ、脳性小児麻痺の後遺症が残った。愛知県の身障者職業訓練校に入学し編みものを学び、1985年からみずなぎ鹿原学園で陶芸などの作業に取り組みだした。同時にブラザー編み物教室にも入った。
 壺の陶芸作品シリーズを得意とする。「女王の壺」と名づけた大きな作品は昨年の舞鶴市展で入選した。多数のリングを壺の表面に貼り付けたユニークなデザインは現代アートのようだ。アクセサリーなども作り、学園で販売している。
 セーターやチョッキなどを編み、両親や知人らにプレゼントするほか、頼まれて作ったこともあり、多くのニットを製作してきたが、手元に残るものは少ない。教室の講師の体調不良でいまは編み物を休んでいる。
 父は俳句結社「風土」同人の南うみを氏。08年ごろ、市内の特別養護老人ホームの俳句会クラブに南さんが指導に訪れるのに同行するうちに興味が生まれ、自分でも作句するように。父からアドバイスを受け生活体験を題材に詠んだ句は「春の雲クリームソーダ泡噴いた」「若葉風喫茶店までパンはこぶ」など、素直で伸び伸びとした目で季節や日常を切り取る。
 父から「南ゆふこ」の名前をもらい、作品をまとめた群作が日本文学館出版大賞ポエム部門で佳作を受賞した。「お父さんのおかげで俳句ができるようになった。私の師匠。季語を勉強してもっと上手になりたい」。そんな父への想いを「天高し父の俳句についてゆく」に込めた。
 学園に併設する喫茶店でパンの販売の仕事もしている。
 展示は1月31日まで。午前10時〜午後4時。
【プロフィール】1956年生まれ。京都市出身。若葉学園(白糸中学校障害児学級)、丹波養護学校高等部で学んだ。舞鶴市民俳句大会で特選を受賞。安岡町。




2013年1月18日

全国に発信!「金曜はカレー」
東舞鶴高校放送メディア部
商工会議所や海自隊など徹底取材、ビデオ作品制
8月 全国総文に出品

 泉源寺の東舞鶴高校放送メディア部が、市内の飲食店などが参加する「金曜日はカレーの日」プロジェクトを紹介したビデオ作品を制作した。海上自衛隊舞鶴地方総監部食堂の厨房で調理する様子も撮影、その美味しさの秘訣も取材している。第29回京都府高校総合文化祭で優秀賞を受賞し、今年8月の全国総文への出品も決まり、部員たちは全国に舞鶴のカレーをPRしたいと張り切っている。
 同部は府総文祭のビデオメッセージ小部門に応募した。テーマの「故郷」にふさわしい題材を探していたところ、金曜日にカレーを提供する取り組みがあることを知って企画を立て、昨年夏休みに取材を開始した。プロジェクトを進める舞鶴商工会議所で事業の経過や参加店などを教わり概要を把握した。
 次に舞鶴総監部を訪れ、海上に出た自衛艦での生活で曜日感覚を設けるため、金曜日にカレーを出すようにしたことを聞き、実際に厨房で調理を手伝い、400食分の仕込みの様子を撮影し、隊員たちにもインタビューをした。また、調理員から季節に応じてシーフードや野菜などのカレーを作ったり、船によっても缶詰のモモやチーズ、パイナップルなどを入れるなど隠し味も異なるレシピも聞き取った。
 部長の2年生、植田真優さん(17)、1年生の倉橋咲子さん(15)と奥森彩加さん(同)が取材とナレーションを、2生の西ノ上光さん(17)と井本真優さん(16)が編集を担当した。
 計12時間の映像から約5分の作品にまとめたが、伝えたいポイントの絞込みや追加撮影のため、土・日曜も学校に出て締め切り直前まで完成度を上げるためにこだわった。その甲斐あって、優秀賞の講評では「舞鶴とカレーのアイデアが新鮮で、構成がよく練られていた」と評価を受けた。
 植田さんは「取材データが多く5分にまとめるのが心苦しかった。時間をかけた作品なので受賞はとてもうれしい」、井本さんは「肉じゃがだけではない、舞鶴の新しいイメージが伝われば」と話している。作品は8月に長崎県で開かれる全国総文で上映される。

写真=「カレーの日」の作品で府高校総文の優秀賞を受けた部員と顧問たち



マリンボウルで月例会
舞鶴ボウリング協会 予選会も兼ねて

 舞Iボウリング協会(山下光一会長)の1月月例会が1月13日、北吸のマリンボウルで行われた。22歳から75歳までの男性15人、女性5人の計20人が同協会に所属し、この日は14人が参加した。毎月第1日曜日の午後8時から同ボウルで月例会を行い、ゲームを楽しみながら技を競い合っている。
 昭和40年に発足した同協会は、8年前から定期的な月例会を行い、10月から3月の半年は5月に行われる「四都市(舞I、綾部、福知山、宮津)体育大会」、4月から9月は10月に行われる「府民総体」の予選会も兼ねている。毎月4ゲームの平均アベレージで順位を決め、半年の通算成績で出場選手を選出している。四都市には12人、総体には6人が出場し、優勝経験者もいる。
 会員が集まるのは月例会のみで、この日も抽選でレーンを決め、お揃いのユニフォームと、マイボール、マイシューズでハイスコアを目指した。年齢に応じたハンデもつけ、毎回景品なども用意している。
 マリンボウルの公認ゲームで平成17年から六回パーフェクトゲームを達成し、昨年の年間ランキングで1位になった山下会長は「年齢や経験を問わず、会員を増やしていきたい」と話していた。
 同協会は、入会金500円、年会費2,400円。月例会参加費は1,800円(4ゲーム分)。 【問い合わせ】電話090・3283・3430、山下さん
 1月月例会の結果は次の通り。
 @山下光一870(アベレージ217)A今井久雄777(同194)B瀬野克則773(同193)

写真=ウォーミングアップをする会員たち



2013年1月15日

そばで交流 農地守ろう!
白屋地区 地元とまちの住民たち 不耕作地を利用して
地域の喫茶店もそばメニュー揃える

 19世帯の約50人が暮らす白屋地区で、地元住民たちと昨年オープンしたぎゃらりー・喫茶「こもれび」に集まる市民たちが、不耕作地を利用してそばの栽培からそば打ちと試食会で交流する取り組みをした。高齢化で耕作放棄地が増える中、都市住民の力を借り楽しみながら農地を守る継続的な活動にしていければとする。
 東舞鶴高校山岳部OBたちが多門院でそばを作り収穫しており、2011年にそば打ちに参加した白屋の住民たちが、自分たちでも栽培から始めようと話がまとまった。白屋は農家15戸だが、この内実際に米づくりをしているのは5戸で、高齢化と後継者不足で作付けされない農地が増えてきた。
 約7アールの畑で自治会役員と農事組合員たちが中心になって耕し、白屋に引っ越して「こもれび」を営む永井玲子さんの友人や馴染み客たちも加わり、昨年種まきや刈り取り作業をし、乾燥させて約30キロを収穫。製粉後、約30人が集まり、こね、のばす、切るなどの作業を分担し、年越しそばにして味わった。
 今年は獣害の少ない白屋で山岳部OBたちもそばを栽培することを考えている。地元住民たちも都市住民に呼びかけ、作付け面積を増やせればとする。また、「こもれび」でそば粉を使ったクレープやようかんなどをメニューにしているが、地元と共催でお菓子や料理教室も開催できればと、コーヒーを飲みながら話し合っている。
 農事組合長の松岡秀雄さん(67)は「そばを中心にして交流の輪が広がり、畑をやってみたいという人も増えてくれれば」と話していた。

写真=収穫したそば粉でめん作りをする参加者たち(松岡秀雄さん提供)



赤れんがパーク5号棟で3月3日まで
「種は船」ドキュメント展
初日の19、20日トークイベント
日比野さん、五十嵐さん来鶴

 2010年から12年にかけて、赤れんが倉庫など市内各所で行われた市民参加型アート・プロジェクト「種は船in舞I」と、舞Iで造船され出港した「TANeFUNe」が新潟までの航海を行った「種は船〜航海プロジェクトfrom舞I」の報告ドキュメント展が、1月19日から3月3日まで、赤れんがパーク5号棟で開催される。
 市内で「まいづるRB」の企画運営を行い、文化芸術の振興による地域づくりを目的とした非営利団体・一般社団法人torindo(トリンド)が主催し、舞I市が共催する。
 航海中に撮影された映像や、各寄港地で作られた「宝物」などを中心とした展示を行う。新潟市に上架されているため「TANeFUNe」は展示されないが、10年に市民らの手によってつくられ、舞I高専に保管されていた、長さ5メートル、高さ4メートル、幅4メートルのダンボールの模型船「舞I丸」=写真=が展示される。
 航海のゴールだけに焦点をしぼるのではなく、3年に亘って行われたプロジェクトの過程で何が起こり、朝顔の種の形をした船づくりや航海を経て、海から見た今の日本、舞Iの土地、出会った人々にはどのようなことが起こっていたのかを、展示を通して掘り起こし伝えていく。
 同プロジェクトの監修・日比野克彦さんと、舞Iで現場リーダーを務め、「TANeFUNe」の船長として航海を行った五十嵐靖晃さんのアーティスト2人も来鶴する。1月19日に赤れんがパーク5号棟で2人による航海の報告(午後1時から同2時半)、同20日に同4号棟で社会学者の山田創平さんと五十嵐さんらによる「海から見た日本列島」(午後1時から同4時)のトークイベントを行う。
 同展は午前10時から午後5時(最終日は午後4時半)。入場無料。無休(ただし2月10日のみ一部展示が鑑賞できない)。問い合わせは会場電話66・1096、舞I観光協会・赤れんがパーク事業部まで。

写真=(10年撮影:torindo提供)



2013年1月11日

引土の眞下さん 陸前高田を支援
「被災地を忘れないで」
復興のシンボル・一本松のクリアファイル広める

 舞鶴みなとライオンズクラブの幹事を務める眞下幸代さん(62)=引土=が、岩手県陸前高田市の住民たちに心を寄せ、復興を応援する一本松プロジェクトを立ち上げた。震災直後から友人たちと一緒に物資を集めて送り、昨年10月に現地を訪れ息の長い支援活動の思いを強くした。津波で残った一本松の写真をプリントしたクリアファイルを現地から仕入れ、被災地を忘れないでほしいと広めている。
 息子の弘明さんが営み、幸代さんも手伝う引土の飲食店に、陸前高田市出身で舞鶴に在住する人が客として来店していた。2011年3月の震災後、故郷を心配して戻るこの男性客に、知人たちと協力して集めた米や衣類などを託した。その後、陸前高田を支援する成生の陶芸家の高井晴美さんに協力し、募金や介護用品などの物資、クリスマスには震災遺児にチョコレートなどを送った。  昨年10月、高井さんの呼びかけに応えた市民らとバスで陸前高田を訪れた。津波で多くの人が亡くなり、見る影もない町に心を痛め、歩いた先々で手を合わせ供養した。
 その一方、宿泊した旅館のお風呂で会った仮設住宅で暮らす人たちから「遠くからよくきてくれたなぁー。忘れないでいてくれることが一番うれしいんだぁー」と明るい声で逆に励まされた。
 被災地を歩いてどんな支援が必要かと考える中で、一軒の雑貨店に入り店主の対馬浩美さんに出会った。対馬さんも津波で夫を亡くしたが、いまは復興支援の土産品や倒れた樹木で作られた器などを販売している。復興のシンボルとなる一本松のクリアファイルを土産に購入し、友人たちに配った。
 一本松は立ち枯れたため市が昨年9月、根元から切断し、防腐処理した幹などを組み合わせ、元の場所に蘇らせる。また、高田松原を守る会の市民たちが、苗木を育て将来松林の風景を復活させようと活動している。ファイルの収益金の一部が松原の再生に役立てられている。
 この取り組みを支援しようと、対馬さんと連絡を取りファイルを仕入れ、支援イベントで協力を求めたり、店舗に常時置いてもらうなどして、これまでに500枚を販売し収益金を全て送っている。
 真下さんは「犠牲になられた人たちのことを忘れてはいけない、と被災地に立って思いました。これからも顔の見える形で自ら汗をかく支援ができれば」と話している。学校などに本を送ることも考えており、再び10月に訪問する予定。
 ファイルは1枚300円。田中町の「森のこびと」、森町の「リサイクルブティック ココア」、引土の「だいにんぐ舞虎」などに置いている。扱ってくれる店舗などの協力も呼びかけている。
【問い合わせ】電話75・8374、眞下さん

写真=「一本松の写真のクリアファイルを広めたい」と協力を呼びかける眞下さん



瀬尾写真館松田さん
富士フイルム営業写真コンテスト テーマ賞
仕切りポーズ捉えた傑作
1歳の赤ちゃんを横綱のコスチュームで

 第49回富士フイルム営業写真コンテストの子供ポートレート部門で、浜の瀬尾写真館館主の松田幸三さん(51)が撮影した写真「ハッケヨイ」が、テーマ賞(入選)を受賞した。1歳になる赤ちゃんに横綱のコスチュームを着せ、仕切りのような姿を見逃さずにとらえた傑作になっている。
 プロカメラマンがスタジオや野外ロケで人物を撮影した営業写真が審査の対象となり、プロにとってはレベルの高いコンテストになっている。今回は全国の3,362人が1万1,115点を応募し、その中から入選200点が選ばれた。
 同館では赤ちゃん誕生から成人するまでの節目節目に撮影し、一冊のアルバムづくりをしている。今回作品のモデルとなった赤ちゃんも、一歳の記念に合わせスタジオで撮影した。
 赤ちゃんは橋本大晴(たいせい)君。横綱の綱を身につけ、相撲の仕切りのような姿が一枚の写真になっている。松田さんは「この子でないと撮れない一枚でした。入選はモデルのおかげです。ご家族の人にも喜んでいただけました」と話している。
 大阪市の富士フイルムフォトサロンで1月18日〜24日まで展示される。

写真=撮影者の松田さん(右)と応募作品(中央)、モデルの橋本大晴君と母親。
(瀬尾写真館提供)



2013年1月8日

今年も家庭料理で健康に
舞鶴料理学院 公文名に移転し新規オープン
新築の1階を教室に 少人数制と新コースも導入

 昭和51年11月に開校し、37年目を迎えた舞I料理学院(河田宏子学院長)が、引土の長久ビル3階から、公文名の田中家具跡地の一画に、このほど移転し新規オープンした。同学院は府北部で唯一の文科省後援「家庭料理技能検定」の試験会場になっている。新たにレベル別の少人数制と様々なコースを導入し、1月11日から授業を開始する。
 引土の旧教室には駐車場がなかったことと、高齢者や仕事帰りの疲れた体で夜の部に通う生徒たちが、3階の教室まで歩いて上らなければならなかったのが、移転を考え始めたきっかけだった。
 建物は新築一戸建てで、レンガ調のデザインの外観。教室は1階部分で、白を基調にした明るい室内には調理台が3台置かれ、料理を美味しく見せるためにこだわった蛍光灯と暖色系のLEDスポットライトが照らす。真名井の清水源流に近い立地条件を活かして、地下水と水道水の両方が使えるようにした。駐車場も約15台分が設けられた。
 今年から、調理の作業が多く学べて一人一人と深く接することができるように、2人一組のクラス編成にする。コースは従来の一般教養と資格取得に加え、様々な層の生徒が通えるよう、65歳以上の「シニア」、小学4年生から中学3年生までの「ジュニア」、「男性限定」などを設けた。朝の部は10時から正午、夜の部は7時から9時半までなど。日曜、祭日は休み。
 河田学院長は「今まで以上に人とのふれあいを深め、家庭料理を作ることの大切さやありがたさを伝えていきたいと思っています」と話していた。生徒を随時募集している。
【問い合わせ】電話0120・76・2808、同学院

写真=新教室と河田学院長(右)と堀講師



舞鶴ボート協会 初漕ぎ
目標立て競技力向上へ

 舞鶴ボート協会(村田匡会長)主催の初漕ぎ会が1月2日、浜の漕艇センター前の舞鶴湾であった。東舞鶴高校ボート部員とOBたちが滑るように力強くボートを漕いだ。
 今年で27回目の新春行事。水上の安全と競技力の向上を願って行い、毎年2日の午後2時と決め、案内を出さなくてもOB・OGらが集まっている。
 この日は約60人が参加する中、部員と大学生たちが1人乗りと2人乗りの12艇を繰り出し、約500メートルのコースで気持ちを新たにオールを漕いだ。
 男子キャプテンの渡辺瑠君(2年)と女子キャプテンの大矢莉沙さん(同)は「インターハイと国体の出場を目指したい」と今年の目標を話していた。

写真=力強くオールを漕ぐ東高ボート部員たち



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