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2014年3月28日










市民が市民呼び ダンス楽しむ
東西2カ所で「恋チュン」舞鶴ver.撮影
有志企画 路線バス&書道部もコラボ

 市民有志らが舞IをPRしようと企画した、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」のプロモーションビデオの舞Iバージョンの撮影が3月23日、円満寺の西市民プラザと北吸の赤れんがパークで行われた。京都交通舞I営業所や東舞I高校書道部も協力し、2カ所で約250人の市民がバックダンサーとして参加。曲に合わせてダンスを楽しんだ。
 同企画は、会社員の山川健太さん(35)、市職員の言上真一さん(31)、NPO法人京都丹波・丹後ネットワークの瀬野祐太さん(31)の3人が発起人となり、知人などへ参加を呼びかけた。
 人が人を呼び、市民グループの「まいづる賑やかし隊」や、フリースタイルフットボールチームらが賛同し、フェイスブックの活用などで次第に参加希望者が増え、センターで揃いの衣装を着て踊る小学生から社会人までの女性たちや外国人DJも集まった。  映像制作などを行う女布の「STUDIO EX」と平野屋の写真スタジオ「バンガード」のカメラマン4人が撮影し、赤れんがパークでは小型ラジコンヘリ搭載のカメラによる空撮も行われた。
 パークでは3、4号棟間で撮影が行われ、全員が踊る一番後ろの5号棟横では、曲に合わせて東高書道部の部員7人らがパフォーマンスを披露。同曲の歌詞と曲タイトルを、それぞれ大きな紙1枚ずつに書き上げ、最後に京都交通のバスの車体に赤やピンクのペンキで文字を一気に書き上げた。バスは現在、市内の路線で運行されている。
 山川さんは「他の地域よりも出遅れている分、空撮なども使っておもしろいものを作ろうと考えました。凄く呼びかけてくれて、予想通りの人数が集まってよかったです」と話していた。今後は4月中の完成を目指して個別撮影や編集を行い、動画サイト「YouTube」に投稿する予定で、公式への申請も考えているという。

写真左=赤れんがパークでの撮影風景。空撮も行われた
写真右=バスの車体を使った東高書道部のパフォーマンス



西高吹奏楽部定期演奏会
30回の節目 文化部一丸で

 西舞鶴高校吹奏楽部の第30回定期演奏会が3月23日、北田辺の市民会館で行われ、1、2年生部員約50人が練習の成果を披露し、書道部とのコラボや中学生との合同演奏などで、30回の節目を盛り上げた。
 総合司会を放送部が務め、歌劇「トスカ」の新アレンジ披露や、少人数アンサンブルのフルート4重奏による「山の夏の日」、2年生部員の「名探偵コナンメインテーマ」などが演奏された。
 書道部とのコラボでは、舞Iイメージソングを手掛けたバンド・flumpoolの「証(あかし)」を演奏し、書道部23人が同曲のタイトルや、新天地で夢を持ち続ける人への応援が込められた歌詞を、1枚の大きな紙に書き上げるパフォーマンスを披露した。
 城北、城南、白糸中各吹奏楽部2年生との合同演奏では、「トップ・オブ・ザ・ワールド」などのカーペンターズメドレーが披露された。
 また、ロビーでは30回目の記念として、茶道部の呈茶や写真部の展示、料理部のお菓子販売など、10文化部の紹介も行われた。

写真=「証(あかし)」の演奏に合わせパフォーマンスする書道部



2014年3月25日

優勝目指し全国でプレー
藤原選手(マリンガール)とM中選手(城北中) 京都選抜チーム入り
都道府県対抗中学生ソフトボール大会

 3月28日〜30日に静岡県浜松市で開かれる全国都道府県対抗中学生ソフトボール大会に、舞鶴女子ソフトボールクラブ中学部の「マリンガール」所属で、白糸中2年の藤原麻由選手(14)=溝尻=と、城北中ソフトボール部のM中千陽(ちはる)選手(同)=上福井=が、京都選抜チームに選ばれ出場する。2人とも優勝を目指してプレーすることを誓っている。
 藤原選手は小学3年生からクラブチームのマリンガールで練習し、投手や捕手、内野などオールマイティーにこなし、強肩、俊足、力強い打撃も兼ね備えている。チームには3選手しかいないため、鈴木次郎総監督が所属する一般男子チームに混じって試合に出場している。
 同大会には昨年に続いて2年連続で選ばれた。前回はレフトで下位打順で出場し、京都選抜のベスト8」に貢献した。今年は副キャプテンをまかされ、上位打線での起用が予定されている。鈴木総監督は「京都代表の自覚を持ちがんばってほしい」と送り出す。
 M中選手は自分の力を試そうと選抜の選考会に挑戦し、初めて出場する。中学では投手で4番とチームの柱として活躍する。マリンガールにも小学4年から3年間所属した。決め球の高めのストレートは伸びがあり、パンチ力のある打撃とセンスあるプレーが光る。 同部顧問の堀大輔教諭は「この冬のトレーニングで強化した打撃、ストレートの威力を増したピッチングを全国の舞台で発揮してほしい」とエールを送る。
 藤原さんは「昨年、全国の厳しさを体験したので、今年はみんなを引っ張りたい。つなぐ打撃を心がけ日本一を目指したい」、M中さんは「一つ一つのプレーを大切にし、自分の持ち味を全て出して頂点に立ちたい」と話している。

写真=「日本一に」と意気込むM中さん(右)と藤原さん














引揚記念館
世界記憶遺産申請資料
ウクライナ抑留 木内さん絵画展

 平の舞I引揚記念館で、終戦後に旧ソ連の東欧・ウクライナに抑留されていた、漫画川柳作家の木内信夫さん(90)=千葉県柏市=の体験画を紹介する企画展「抑留と交流と」が開催されている。色鮮やかな水彩画(A5判)で描かれた木内さんの体験画は、収容所で日本兵とロシア兵が相撲をとる様子などのふれあいの日々も描かれ、過酷だけではなかった抑留生活の側面を多面的に見ることができる。
 旧満州で陸軍航空隊兵だった木内さんは、旧ソ連軍の捕虜となり、ウクライナのスラビヤンスク収容所で約3年間抑留生活を送り、1948(昭和23)年に恵山丸で舞I港に引き揚げた。帰国後、好きだった絵で息子たちに抑留体験を伝えようと、色から表情まで鮮明に覚えている記憶を描き始めた。1996年には水彩画40点を同館に寄贈している。
 今回の企画展では、昨年2月に新たに寄贈された65点を紹介。28点を実物で、37点をプロジェクターで投影し展示している。工場で知り合った身長2メートルのロシア兵の肩に乗る日本兵やヒマワリ畑で羊を追うロシアの少女、抑留中のドイツ兵と楽器演奏や卓球を楽しむ様子など、他国の捕虜兵士との交流も描かれ、餓死や凍死に脅された過酷な状況ばかりではなかった日常を、温かな視線でユーモラスに伝えている。
 木内さんは「収容所での生活を通して、他国の捕虜もソ連兵も誰も本当に戦争を望んでいるものはいないと感じた」と話している。計105点寄贈された絵画のうち40点が、市がユネスコに申請した世界記憶遺産の資料に含まれている。3月22日には同館を訪れ、記憶遺産登録にかける思いなどを語った。
 企画展は4月23日まで。午前9時〜午後5時(最終入館は午後4時半)。プロジェクターでの投影展示は1時間上映で、午前9時、同11時、午後1時、同3時からの4回。毎月第3木曜は休み。入館料は大人300円、学生150円(市内在住・在学者は無料)。
【問い合わせ】電話68・0836、同館

写真左=プロジェクターでの展示
写真右=木内さんの体験画



2014年3月22日

近畿初の最新印刷機導入
コザイ印刷 スピードアップ、カラー写真より鮮明に
顧客の要望に応え品質向上へ

 京田の「コザイ印刷」(高井盛作社長)が、最新のオフセット印刷機を設置した。反転機能付きの4色カラー印刷機としては、近畿で初めての導入になる。従来の印刷に比べて、スピードとカラー写真の品質がアップした。
 同社は今年で創業80周年を迎え、市内をはじめ福知山、宮津、小浜などを営業エリアとする。ドイツ製の4色カラーのオフセット印刷機などを備えている。従業員は正社員、パートを含め22人。
 顧客からのより品質の高い印刷物などの要望に応えようと、新しい印刷機の設備投資を決めた。国内トップメーカーの小森コーポレーション製作のオフセット印刷機を導入した。
 長さ9・20メートル、幅3・4メートル。4ユニットの真ん中で紙を反転させ、両面を印刷できる。印刷スピードは従来の機械と比較すると2倍、カラー写真も鮮明に仕上げることができる。また、タッチパネルで操作性も高まり、自動洗浄装置も備える。本体と設置費用を含めると約1億2千万円をかけた。
 高井社長は「最近の印刷はネットによるプリントパックといった低価格が言われており、業界が縮小しているが、プラス思考で臨みたい。お客さんにこれまで以上に納期を短縮して、よい品質の印刷を提供するとともに、一人でも雇用を増やしたい」と話している。
 3月13日から稼働を始めた。スピードアップによる作業時間の短縮によるコストダウン効果も見込め、20%の収益アップを目指している。

写真=新しいオフセット印刷機と高井社長











市政記念館 100万人突破
市民ら歌とダンスで祝福

 北吸の赤れんがパーク2号棟の市政記念館の来館者が3月16日、100万人に達し、館内の喫茶Cafe Jazzで、節目に入館した観光客を市民ボランティアら約30人が歌と踊りで祝福した。
 同記念館は、1902(明治35)年に旧海軍の兵器庫として建設され、国の重要文化財に指定されている。戦後は市庁舎の一部として使用されていたが、芸術・文化の交流の場とするため改修を行い、ホールや展示場、喫茶店を設け、1994年10月に開館した。
 年間来館者数は約4万人前後で推移し、2006年度には7万9021人となった。12年の赤れんがパークオープンでさらに増加し、今年度は1月末現在で過去最高の8万1561人となっている。
 この日は午前10時半に、100万人目の来館者の大阪府堺市の会社員・守屋誠さん(42)ら家族4人がCafe Jazzに訪れると、突然、ヒット曲「ヤングマン」が流れ、カラフルなアフロヘアーのかつらや動物の衣装で仮装した市民らが取り囲み、舞I観光協会などのキャラクター「チョキまる」と一緒にダンスと歌、太鼓などで盛り上げ祝福した。その後、多々見良三市長から色紙や海軍カレーなどの記念品が贈られた。
 守屋さんは「初めて舞Iを訪れましたが、まさか家族がサプライズを受けるとは。歴史ある建物で良い思い出ができました」と笑顔で話していた。
 祝福をした、家族太鼓山本家の山本とし瑛さん(49)は「また、どこかに突然現れて、これからも舞Iを賑やかしたいです」と話していた。

写真左=「ヤングマン」を歌って踊り、家族を祝う市民たち/b>
写真右=100万人目の来場者となった守屋さん家族(中央4人)と祝福した市民たち



2014年3月18日

センバツで校歌を
城北中・舞鶴ボーイズ出身 木村選手(成美高)
3月21日開幕 第2試合に登場

 城北中学校と舞鶴ボーイズクラブ出身の福知山成美高校野球部の2年生、木村典嗣(のりつぐ)選手(17)=大内=が、夏に続いて春のセンバツ大会に出場する。「夏には歌えなかった校歌を歌いたい」と意気込む。第86回センバツ高校野球大会は3月21日に阪神甲子園球場で開幕し、成美高は初日第2試合に登場する。
 中学時代は同クラブで足の早さと長打力で活躍した。昨年夏の京都大会では2年生ながら5番で先発出場し、打撃と守備、盗塁で活躍し5年ぶり4回目の夏の甲子園出場に貢献した。チームは1回戦で敗れたが、木村選手は4打数2安打、2打点と実力を発揮した。
 新チームで臨んだ秋の近畿大会では2番、ライトで出場。中心選手としての気負いもあってあまり成績は残せなかったが、チームはPL学園などを破り、準々決勝まで進んだ。センバツは5年ぶり2回目。
 秋から走り込みを増やし、走塁のスタートの切れが出てきた。チーム一の俊足と守備力などでチームに貢献する。
 木村選手は「夏の甲子園は楽しくプレーができた。センバツは最上級生として経験を活かして足と守備でチームを引っ張りたい」と話している。
 成美高は開幕の3月21日午後1時からの第2試合で、山梨学院大附属高校(山梨)と対戦する。同校は応援のバスを出す。受付はバス手配センター(電話0773・25・5525、午前10時〜午後3時)。寄付も募っている。口座は京都北都信用金庫岡ノ町支店(普)1000001。窓口からの振り込みを。

写真=「チームを引っ張りたい」と意気込む木村選手











楽蹴(1部)、UK(2部)が優勝
フットサルMリーグ 2013年シーズン

 舞鶴フットサルリーグ(Mリーグ、舞鶴サッカー協会主催)の2013年シーズンが終了し、1部は楽蹴(らくしゅう)、2部はUK.cafoneが優勝した。
 フットサルは5人制の室内サッカー。攻守の切り替えが早く、スピード感あるプレーが展開される。今期は上級の1部に8チーム、下級の2部に9チームが参加し、昨年7月から文化公園体育館を会場に総当りで対戦してきた。
 1部は5勝2敗で楽蹴が初優勝した。得点王に贈られる最優秀選手(MVP)には9点をあげたFCルパンの田中佑弥選手、ベストキーパーのベスト・ゴレイロには楽蹴の山本晋一選手が選ばれた。2位はGILL FC、3位はAFLLICTION。
 楽蹴の菅沼央典主将(33)は「1年間優勝を目指して力を合わせてプレーをしてきた。最高の気分です」と話していた。
 2部は6勝2分でUK.cafoneが優勝。MVPは12点をあげたフェルナンド・安田選手(AMIGOS)、ベスト・ゴレイロは外山寛明選手(UK.cafone)が選ばれた。2位はAMIGOS、3位はBBK。
 1部の下位2チーム、2部の上位2チームが入れ替わり、5月から2014年シーズンが開幕する。参加チームを募っている。
【問い合わせ】電話090・7961・9871、リーグ事務局の竹辺さん

写真左=1部で優勝した楽蹴
写真右=2部優勝のUK.cafone



2014年3月14日










渡辺先生ありがとう
岡田保育園で22年間絵画教える
園児たち歌と似顔絵プレゼント

 志高の岡田保育園(北川三和子園長、園児71人)で22年間にわたって、絵画を教えてきた画家の渡辺淳さん(82)=福井県おおい町=が、高齢のため今月で指導を終えた。子供たちに表現することの楽しさを伝え続け、最後に園舎を描いた油絵を贈った。園児たちは渡辺さんに歌や絵をプレゼントして感謝の気持ちを表した。
 渡辺さんは日展に入選したほか、若狭出身の水上勉さんの小説の挿絵を描くなどしてきた。水上さんの新聞連載小説で挿絵を担当していた時、岡田地区を訪れてその風景をスケッチし、由良川に魅了されていたところ、当時の園長から依頼され絵画指導を引き受けることになった。
 月2回ほど同園を訪れ、園児たちにものをよく見るようにとアドバイス。花の背景が白い時には、「花が喜ぶ色にすれば」と言葉を掛けた。また、修正液やスプレーなどを使う技法も教えた。園児たちは身近な野菜や花、カブトムシ、ザリガニ、友達などを伸び伸びと明るい色彩で描き、大庄屋上野家で「小さな小さな絵画展」として作品を発表した。時には渡辺さんは花などを描き、同園に置いて帰った。
 昨年から体調不良もあってあまり園に来られなくなり、指導は今年度限りと決めた。このほど同園で開いた絵画展とありがとうコンサートに合わせ、渡辺さんにお礼を伝えることにした。河田利夫理事長が感謝状を、園児たちが渡辺さんの似顔絵を贈った。続いて渡辺さんが作詞した同園の歌を園児たちが合唱した。
 渡辺さんは「子供たちは思ったまま、見たままを飾らずに表現しているので、私の方が教えてもらっていたようなもんです。素朴で素直な子供たちに会いにくるのが楽しみだった」と振り返り、園舎正面を描いた30号の油絵「待春(たいしゅん)」を贈った。
 北川園長は「渡辺先生の人柄や慈しむ心が子供たちの感性に響き、自ら描きたい気持ちを育んでいたと思います」と話している。

写真左=思い出を語る渡辺さん
写真右=渡辺さんが同園を描いて寄贈した油絵



日星高 生徒と教職員
復興願い込め合唱響く
チアで応援も 収録して被災地へ

 東日本大震災の被災地支援に取り組む日星高校(水嶋純作校長)が3月7日、上安久の同校で3・11の集いを開催した。生徒自らが企画して復興への願いを込めた合唱を歌い、その様子をビデオ収録し、後日被災地に送る。宮城県女川町のFMラジオのパーソナリティーを務める高橋正樹さん(39)の話も聞いた。
 震災後、日星高生徒たちは募金活動をして、宮城県名取市の幼稚園再建などに寄付をしたり、南三陸町など現地を訪れボランティア活動に継続的に取り組んでいる。
 震災から3年となる集いでは、生徒会長の高原寧々さんが「震災の記憶が薄れる中、震災を忘れないことが大切です。集いを通して東北に思いを寄せよう」と呼びかけた。
 その後、手話部の9人がステージに立ち、手話を交えながら、1、2年生と教職員の約250人とともに「花は咲く」を合唱。また、チア部もダイナミックな演技を披露して被災地に元気を送り、そうした様子を生徒が撮影した。
 手話部3年の山根歩美さん(18)は「早い復興を願って歌いました」と話している。生徒会で送り先と時期を検討して届ける。  続く講演では、女川町で唯一の蒲鉾業を営む高橋さんが、目の前で母親が津波にさらわれるのを目撃した女子高生がFM局を手伝うようになったのをきっかけに、アナウンサーを目指して難関の大学に入ったことを紹介した。
 「女川の復興と子供たちの夢を叶える応援をするのが自分の夢。人生には志と覚悟が必要で、人とともに生きることが実は自分の支えになることを知ってほしい」と結んだ。

写真=「花は咲く」を手話で歌った生徒たち



2014年3月11日










フクヤ4月から移動スーパー開始
買い物支援と高齢者見守り活動
「とくし丸」2台運行 市・府と協定

 府北部を中心に12店舗を営業するスーパー「フクヤ」(本社・宮津市、平野功社長)が、高齢化による買い物弱者支援を目的に、4月1日から移動スーパー事業「とくし丸」を舞I市内で開始する。配達販売時に高齢者などの日常生活の異変などを行政に連絡する見守り活動も行うため、市、府中丹広域振興局と3月5日、中丹ふるさとを守る活動に関する協定を結んだ。
 オール日本スーパーマーケット協会に加盟するフクヤは、移動スーパー事業を2012年から展開する徳島市の「とくし丸」で研修を重ね、同社と事業提携。フクヤが募った個人事業主が委託販売を行う。
 ペイントを施した冷蔵庫付きの軽トラックに、生鮮食品や日用品など300品目以上の商品を積み、顧客一軒一軒を訪問する。価格は店頭より10円程高く設定し、フクヤの商品であれば注文も受け付ける。販売だけでなく、高齢者の相談などにも対応する。
 当初は2台運行し、1号車は森の白鳥店を拠点に個人事業主が週6日、同店南側の丸山や与保呂、行永などを3エリアに分け、月・木、火・金、水・土にそれぞれ訪問する。1エリアにつき50世帯の計150世帯を回る。2号車は引土の西舞鶴店を拠点にフクヤとくし事業部の河田哲史マネージャーが、引土、京口、松陰などを回り、1号車の代車対応も考えて週2日営業とする。
 フクヤの浅野泰雄専務、河田マネージャー、個人事業主の3者が、2月から市内3000軒以上を訪ねて顧客を開拓しており、販売ルートの拡大を目指している。個人事業主も募り、今後2年を目処に、12店舗を拠点とした15台での営業を目標にしている。
 平野社長は「買い物に困っている方々へ、いろいろな分野でお手伝いし、一人一人のお客様に対応したい」、浅野専務は「長年お世話になっている地域の方々へ恩返しをしていきたい」と話している。
 問い合わせは、電話63・6101、同社営業本部まで。

写真左=フクヤが運行する移動スーパー「とくし丸」の同型車両。300品目以上の商品を積んで訪問する(フクヤ提供)
写真中=「とくし丸」の同型車両の外観(フクヤ提供)
写真右=中丹ふるさとを守る活動に関する協定を結んだフクヤの平野社長と金谷浩志・府中丹広域振興局長、多々見良三市長(左から)



「藤の音」門下生、音大卒業記念
半林知里さんコンサート
3月16日、市政記念館で声楽披露

 ピアノと声楽を指導する藤原眞紀子さん=北吸=の教室生らが出演する「第31回藤の音コンサート」が、3月16日午後1時から北吸の市政記念館で開かれる。今年は、門下生で大阪音楽大学専攻科声楽専攻の半林知里さん(24)の卒業記念コンサートも行われる。入場無料。
 半林さんは、5歳から藤原さんに声楽の指導を受け、東舞鶴高校ではウインドアンサンブル部で活躍した。昨年の第30回記念コンサートにも出演し、復興支援ソング「花は咲く」の合唱で歌声を披露した。
 半林さんのコンサートは午後2時半から。鹿田美帆さんのピアノ伴奏で、H・ヴォルフの「隠棲(Verborgenheit)」、G・プッチーニの「ひとり寂しく捨てられて」などの声楽10曲を披露する。

写真=コンサートのチラシ



2014年3月7日












引き揚げの歴史世界へ伝える
市、ユネスコ世界記憶遺産に申請
「奇跡的に持ち帰られた希少な資料」
抑留綴った日誌、絵画など570点

 旧ソ連などから13年間にわたって、約66万人の引揚者を迎え入れた舞鶴市は3月4日、舞鶴引揚記念館に所蔵しているシベリア抑留と引き揚げ関係資料を、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に申請をした。資料総数約1万2000点の中から、抑留の様子を綴った日誌、絵画などの570点を選んだ。戦後70年の2015年の登録を目指す。
 世界記憶遺産は文書や絵画などの記録資料が対象となり、2013年10月末現在、世界で300件が登録されている。審査は2年に1度行なわれ、次回の登録は来年。1つの国から2件まで推薦できる。
 政府は国宝の「東寺百合文書」の推薦を内定し、もう1枠を抑留・引揚資料と南九州市が申請した鹿児島県知覧から飛び立った特攻隊の遺書など3件で競う。ユネスコが日本ユネスコ国内委員会に差し戻し、5月末までに同委員会が絞り込む。
 市が申請した資料は570点。抑留生活の様子や望郷の想いを、白樺の皮に空き缶で作ったペン先で煤をインク代わりに和歌などで記した「白樺日誌」には、「幽囚の身こそ悲しき遺言もあらずて異郷に逝く人多し」などと記されている。
 抑留先から家族を思いやる気持ちに溢れた俘虜用郵便葉書、夫の帰国を待つ妻が綴った日誌もある。掌に載る小さなメモ帳は靴の中や服に縫い付けて隠し、収容所や帰国後のGHQの持ち物検査を潜り抜けて持ち帰った。また、抑留中に労働の様子などを描き没収を逃れた絵画、帰国後に描かれた記録画などもある。
 この日、電子メールで申請をした多々見良三市長は「これらの資料は人間愛、家族愛、平和への願いなど普遍的な主題を含む記録であり、戦争の悲惨さや平和の尊さを世界に語り継いでいくことができると確信している」と述べた。
 申請に向け資料の意義を検討してきた東京女子大学の黒沢文貴教授は「絶望的な状態に置かれた人間の生きる希望や生命力など、普遍的テーマを伝えるものであり、奇跡的に持ち帰られた希少な資料だ」と指摘した。
 登録を応援しているNPO法人舞鶴・引揚語りの会理事長の谷口栄一さんは「これまで集まった署名は3万7601名。今後も署名活動を続けたい」と話す。

写真左から=抑留生活を和歌などで綴った「白樺日誌」
       記念館の収蔵庫に保管されている絵画資料
       抑留体験を描いた絵画
       会見する多々見市長



本物そっくり!精巧な御殿雛
浜の宝林寺 彼岸ごろまで展示

 浜の宝林寺(稲田尚住職)が、大切に伝えられてきた御殿雛をひな祭りに合わせて、本堂に展示している。精巧に作られた建物に近所の人たちも見学に訪れている。
 御殿雛は京都御所の紫宸殿を模倣して作られたもので、高さ約90センチ、幅約180センチの木製。廊下を歩く3人官女、警護の兵などが配置され、建物屋根のひさしや御簾など細部まで本物そっくりに仕上げている。
 江戸後期の作とみられ、昭和初期に海軍関係者から同寺へ贈られたといわれる。毎年半日がかりで組み立てて並べる。稲田住職は「近くの人たちも楽しみに来られるので、毎年出しています」と話している。彼岸ごろまで飾る。
【問い合わせ】電話・0704、宝林寺

写真=大きな御殿雛を見る子供たち



2014年3月4日

防災に有効なFM局を
市民らの研究会 2年後開局目指す
3月8日 女川ラジオの高橋さん報告会

 災害時の情報発信に威力を発揮するコミュニティーFMのラジオ局を舞鶴につくろうと、企業家や教育関係者、市民らが乗り出した。定期的な研究会で運営などを検討して、2年後の開局を目指している。ラジオの可能性を知ってもらおうと、3月8日午後2時から南田辺の西総合会館で、宮城県女川町のさいがいFMのパーソナリティ、高橋正樹さん(39)の報告会を開く。
 東日本大震災の被災地では被害や避難、支援情報などの発信に、だれもが手軽に受信できるラジオが役立った。震災後も各地でFM局が立ち上がり、生活に必要な情報が提供され、復興を電波で後押ししている。
 舞鶴市でも台風の水害に襲われ、原発から30キロ圏内であることから、防災に有効なFM局を開局しようと、東北の支援をする市民や舞鶴青年会議所、主婦ら約20人が昨年5月、FMまいづる研究会を結成し、運営形態、資金などを議論してきた。
 近隣の綾部や京丹後市のほか、被災地のFM局も視察した。人の声で人と人をつなげたり、町を元気にすることも目的としている。多くの市民や企業、行政の協力を得て、年内にNPO法人を設立する予定という。
 8日の報告会に招く高橋さんは、女川町の蒲鉾店の四代目。女川さいがいFMの中心的なメンバーで、NHKドラマ「ラジオ」で登場人物のモデルになった。震災から学んだ町づくりとラジオをテーマに語る。入場無料。
 研究会代表の植本浩明さん(53)は「ラジオにどんなことができるか、まず知ってもらう第一歩にし、必要性を広めていきたい」と話している。
【問い合わせ】電話090・3057・1921、植本さん

写真=来場を呼びかけるFM研究会の植本さん(右)と楠崇智さん



サンムーン・チャリティー作品展
被災地へ想い届けて
市民、作家ら協力 コンサートも

 東日本大震災の被災地の復興を支援するチャリティー作品展が、3月8日〜11日、浜のギャラリー・サンムーンで開かれる。震災への関心が薄れる中、市民や作家、画廊、演奏家たちが協力して取り組む。来場を呼びかけている。
 実行委員会(谷公人代表)の主催で5回目。これまでにも作品を提供してきた府北部や近隣のアーティスト約20人が絵画、木工、陶芸、ガラス、漆などを出品する。また、お菓子やパンなども並べられる。午前11時〜午後6時(最終日は午後5時)。入場無料。
 また、8日午後2時からは箏アンサンブル斗為巾とリコーダー演奏者によるチャリティーコンサートが開かれる。被災地へ思いを込めて「春よ来い」などを演奏する。入場料は1,000円。作品の収益金とコンサートの入場料は全額、岩手県大船渡市仮設住宅の支援事業に役立てる。
【問い合わせ】電話63・4858、サンムーン

写真=作家たちから寄せられた作品



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