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2014年10月31日

横浜DeNA育成1位指名
日星高校の亀井捕手 プロ野球ドラフト会議
超高校級の強肩に複数団が注目
「3年で一軍入り目指す」

 日星高校3年の亀井塔生(とうい)捕手(17)=野村寺=が、10月23日に開かれたプロ野球のドラフト会議で、横浜DeNAベイスターズから育成1位の指名を受けた。高校生でトップクラスの強肩に複数球団のスカウトの注目が集まっていた。夢だったプロへの第一歩を踏み出した。10月27日には同校で激励会が開かれ、生徒たちから祝福を受け活躍を誓った。  2歳上の兄の野球をしている姿を見て、高野小学校2年で地元の高野少年野球クラブに入部した。5年生の時、投手の直球を受ける選手がいなかったため、捕手を始めた。城南中野球部と地元チームの高野ドジャースでも捕手を続けた。  兄のいた日星高に進学し、2年の秋から正捕手についた。守備では走者を刺すスローイング、打者としてはパンチ力のある強打、50メートル6秒台の走力を持ち味に、攻撃を掲げるチームの1番バッターを務めた。  肩の強さが他校に知られるようになり、DeNAなど5球団のスカウトが亀井捕手のプレーを見に訪れた。今年のセンバツで優勝した龍谷大平安と春季大会2次戦で対戦。多くのスカウトも見つめる中、平安の俊足選手の盗塁を阻止した。
 亀井捕手は「この試合で自信がつき、プロの世界を意識するようになった。ドラフトにかかっていまはほっとしている。DeNAは若い選手が多くいい雰囲気のチーム。3年で一軍に入ってレギュラーになり、いつか1億円プレーヤーになりたい」と話した。
 同校の山中始之監督(41)は「新チームになって自分が中心になって引っ張っていく意識を持つようになって、精神的に大きく成長した。早くプロの水に慣れ配球を学んで、思い切って勝負できる気持ちを持ってほしい」とエールを送る。
 ドラフト会議には支配下登録に81人、育成登録に23人が指名され、この内高校生は40人だった。亀井捕手は右投げ右打ち、179センチ、75キロ。
 激励会では水嶋純作校長が「夢を持ち続ける大切さを示し、私たちにも大きな勇気をもたらしてくれた。ここからがスタートなので頑張ってほしい」と祝福し、野球部主将の河野頌平選手(2年)は「先輩の指名に刺激を受けました。レギュラーを目指して頑張ってください。僕たちも甲子園を目指します」と激励した。
 亀井捕手は「ここまで来ることができたのも先生や野球部員、みんなのおかげ。日星高の星になれるよう頑張りたい」と応えた。

写真=プロへの一歩を踏み出した亀井捕手



全国デザコンへ 舞鶴高専の森下さんら
旧丸山小の校舎の記憶 眺めて
空間部門で集える小屋提案

 「全国高等専門学校デザインコンペティション2014inやつしろ」の空間デザイン部門で、舞I高専デザコン部の3チームが初めて予選を通過し、11月8、9日に熊本県八代市で開催される本選に出場する。市内に唯一残る木造校舎の旧丸山小学校=三浜=をテーマにしたチームは、保存と活用に取り組むNPO法人・赤煉瓦倶楽部舞鶴(馬場英男理事長)の会員らと意見交換を行い、本選に向け準備を進めている。
 丸山小学校活用プロジェクト「唯一の景色」を制作したのは、建設システム工学科4年の森下泰地さん、同3年の佐藤拓巳さん、同2年の竹内正彦さんの3人。同倶楽部が行う校舎の改修作業や清掃活動に参加し、管理する三浜・小橋両地区の住民から聞き取り調査を行ってきた。
 9月に予選を通過したプレゼンテーションポスター(A1サイズ)では、全国で朝顔を育てる「明後日朝顔プロジェクト」で校舎が活用されている事例を挙げ、三浜・小橋両地区の住民に校舎の魅力や大切さを思い出してもらうため、校舎全体が眺められる場所に小屋を製作し、活用への話し合いができる場を提供するアイデアを発表した。
 小屋は、校舎の一部の廃材を壁や床に再利用するため、約20平方メートル>の大きさを提案。誰でも製作に参加できるよう簡単な仕組みにした。校舎全体が見えるように屋根は支え梁を無くし、吹き抜けにして周りの景色も見えるようにした。捕食室やトイレも設置し、グラウンド内に建設を予定しているが、11月3日にも同倶楽部と話し合い、住民らの意見を取り入れて詳細を決めていくことにしている。
 リーダーの森下さんは「自然の中にある校舎が廃校のイメージでなく生きているようで魅力を感じた。課題もあるが実現させたい」、馬場理事長は「校舎を眺めながら話し合うというのが良い。活用していくには全国に知ってもらい関心を高めていくことが重要」と話していた。
 また、丸山小では11月3日に、市民有志らによる「明後日朝顔in舞I」が、6月下旬から育てた朝顔の種の収穫祭を行う。

写真=予選を通過したポスターを持つ竹内さん、森下さん、佐藤さん(前列左から)と意見交換をした赤煉瓦倶楽部舞鶴の会員たち



2014年10月28日

就労移行支援事業所
「ウェルポート虹」利用者
初の全国障害者スポーツ大会へ
荒賀さんがボウリングで出場

 下安久の就労移行支援事業所「ウェルポート虹」(後守貴博代表)利用者の荒賀圭澄(かすみ)さん(20)=行永=が、11月1、2日に長崎県で開催される「第14回全国障害者スポーツ大会・長崎がんばらんば大会」のボウリング競技に京都府代表として出場する。同事業所からは初で、6月から毎月2日、府のコーチに指導を受け、練習に励んでいる。
 今年1月に福知山市のサンケイボウルで、知的障害者の自立と社会参加の促進を目的に開催された「京都府ゆうあいボウリング大会」(府、京都障害者スポーツ振興会主催)に、同事業所から初めて4人が出場し、荒賀さんはレーン優勝と総合成績2位で、全国大会への出場を決めた。
 同大会は府を3ブロックに分けて持ち回りで開催されており、今年は府北部の19〜65歳の25人が出場。2ゲームの成績で争われ、荒河さんは120と111の計231のスコアで、同レーンの他の2人に50ポイントの差を付けて優勝。総合では1位と1ポイント差で惜しくも2位となった。合計スコアが200を超えたのは全国大会に出場できる上位2人だけだった。
 荒河さんは昨年9月に、東舞I高校浮島分校に通いながら同事業所の利用者となり、志高のビニールハウス農場で花の苗の育成作業などを行っている。ボウリングは中学生の頃からの趣味で、力強くスピードのある玉を真っ直ぐに投げ、平均スコアは120〜130と安定している。
 荒河さんは「府の大会は楽しかったのでいつもの力が出せた。全国大会も優勝を目標に自分のペースで投げたい」と話している。

写真=府大会のレーン優勝のメダルをかける荒賀さん



JA京都にのくに加佐支店
出資詐欺の未然防止に尽力
警察感謝状贈られる

 市内の高齢女性(81)が出資詐欺の被害にあうのを未然に防止したとして、10月23日、南田辺の舞鶴警察署で、大川のJA京都にのくに加佐支店(真下勝之支店長)に京都府警本部刑事部組織犯罪対策統括官感謝状が、同支店職員の竹村英行さん(34)と嵯峨根崇文さん(27)に舞鶴警察署長感謝状が贈られた。
 10月10日午後1時半ごろ、女性が同支店を訪れ500万円の預金の引き出しを依頼した。応対した竹村さんが高額なためその用途を尋ねたところ、あいまいな返答だったため詐欺被害の可能性を考え、嵯峨根さんが女性と一緒に自宅に出向き、病院建設への出資を募るパンフレットを見つけ、出資金額が記入されておらず理解できない内容だっため、真下支店長(55)らと相談し舞鶴署に通報した。
 舞鶴署の捜査の結果、鹿児島県で9月に約450万円の詐欺被害を与えた会社を名乗る男性から、女性宅に出資を募り現金を引き出すよう電話があったことがわかった。
 真下支店長は「高齢者が多い地区なので、本店からの詐欺などの事案のFAXを職員で回覧して周知し、被害を未然に防ぐよう研修もしている」、竹村さんは「ゆっくりと来店者の話を聞くことが大切だと実感した。少額でも気を緩めず聞き取りをしたい」、嵯峨根さんは「女性の自宅に現金を届けることが何度かあり、自分で来店されるのは珍しいと思った。外回りの仕事で今回の事例を話し被害の防止に役立てたい」と話していた。
 舞鶴署管内では今年の架空請求などの事件は2件あり、被害額は約1,300万円にのぼる。

写真=感謝状を受け取る職員の嵯峨根さんら



2014年10月24日

達磨が不景気吹き飛ばす
だるま祭 迫力のねぶたがパレード
11月1、2日 東地区商店街で
放置竹林を活用 市民が手作り
北海道物産展やステージショーも

 11月1、2日に開催される第67回舞鶴だるま祭(舞鶴実業会事業協同組合主催)で、放置竹林を伐採した竹を材料に、市民たちが手作りした達磨ねぶたが登場する。園児たちが引っ張り商店街をパレードし、浜の同組合駐車場に展示される。きりりとした太い眉と表情で、不景気を吹き飛ばそうと活を入れている。
 戦後の混乱の時代、七転び八起きのだるまにあやかって、商店街の復興の願いを込めて、東地区の商工業者の団体が1948(昭和23)年に第1回だるま祭をスタートさせた。企業なども参加して出し物をしてコンテストをしたり、商店主が自転車にモールを飾りつけ宣伝隊をつくって走り回るなど、まち挙げての盛り上がりを見せた。
 近年は地方経済の衰退で商店街も空き店舗が増えてきたが、賑わいの場を作りだそうと様々なアイデアを凝らし継続している。今年は大きな達磨ねぶたを製作し、メーンオブジェとして公開することにした。
 市民や林業者でつくる「まいづる竹林整備・竹活用ネットワーク協議会」が、20年以上放置された金剛院の竹林をモデル地区として整備に乗り出した。その伐採竹を有効活用しようと協議会から提供を受け、まいづる竹灯実行委員会が協力し製作を手掛けている。
 約1カ月前から約20人で作業を進めている。三角形の大きさで高さ2・2メートル、底辺3・6メートル。竹を割って骨組みに使い、その上から赤色と白色のテープ約70本をぐるぐると巻いた。髭は黒のペンキで塗り、達磨大師の姿をイメージした表情に仕上げた。中には照明を入れ夜間に灯す。
 同組合の野口抜誠理事長は「景気回復の願いを込めた迫力満点の達磨になった」、同委員会の塩見邦夫委員長は「七転び八起きでがんばろうという気持ちを達磨に現した。不況に立ち向かう表情になっている」と話している。
 達磨のパレードは11月1日午前11時、浜の八島八条を出発し、八島、三条商店街を巡り駐車場に着く。橘幼稚園の園児たちが引く。
 北海道物産展は浜の旧マイコムで11月1日午前9時半〜午後5時、2日午前9時半〜午後4時。今年のお祭り舞台は駐車場ではなく旧マイコムで行なう。1日はかわら屋演奏(正午)、かわたり京子ショー(午後1時半)、チャッタマンショー写真撮影会(同2時15分)など、2日は日星高校チア・吹奏楽部・軽音楽部(正午)、ヒップホップダンスショー(午後1時半)、カワイダンスエージェンシー(同3時)、フラダンス(午後3時半)など。
【問い合わせ】電話62・0217、同組合

写真=伐採竹で作った達磨ねぶた



こだわりの和の食味わって
宰嘉庵 チャレンジショップに焼鯖寿司店
職業訓練の最新機器など見学

 平野屋の貸しスペース「舞鶴町屋 宰嘉庵」で、秋から冬限定の焼鯖寿司の店が営業している。焼鯖のほか、地元産の鯖へしこを使ったへしこ寿司もあり、出店者の村田長戸さん(56)は「料理人が作るこだわりの寿司を味わって」と呼びかけている。
 市民のまちづくりグループ「KOKIN」(大滝雄介代表)が、民家を改修して貸しスペースとして運営し、イベントなどに利用されている。飲食の営業許可も取得し、調理ができる収納式スペースを設置。店をしたいという人向けのチャレンジショップとしても貸し出し、今夏はうなぎ屋の出店があり好評だった。
 引土で村田さんが営むラーメン店「こうちゃん」で、京都市内の割烹店などに勤めた料理人が作る焼鯖寿司を提供したところ、評判となったことから多くの人に食べてもらおうと、「戸島屋」の店名で宰嘉庵に出店することにした。
 兵庫産の酢を自分で調合して寿司酢にし、日本酒を使って鯖の塩を抑え、丹後産コシヒカリの寿司飯とバランスが合うように食べやすくした。村田さんは「京の和食文化が注目される中、府北部の食材を使った食を発信していきたい」と話している。
 焼鯖寿司は1本980円、国内産の鯖を使ったものは1,480円。へしこ寿司は650円。持ち帰りのみの販売。営業は来年1月まで、時間は午前11時〜午後7時。休みは不定休。
【問い合わせ】電話090・4297・1030、戸島屋

写真=料理人が作る焼鯖寿司とへしこ寿司



2014年10月21日

32陣営が出席 少数激戦か
市議会議員選挙 立候補予定者事前説明会
11月9日告示、16日投開票
現職22、新人9、候補未定1

  任期満了に伴う舞鶴市議会議員選挙(11月9日告示、16日投開票)の立候補予定者事前説明会が10月16日、浜の総合文化会館小ホールであった。現職22、新人9、候補者未定1の32陣営が出席し、定数28を争う少数激戦の選挙戦が予想される。
 現職27人の内、市民フォーラムの浅野良一氏、鶴声クラブの梅原正昭氏、公明党の奥田保弘氏、無会派の高田堅一氏、輝進クラブの松宮洋一氏を除く22陣営が出席。党派別(公認)では自民党7人、共産党3人、公明党2人、無所属10人。
 新人9人の内、海上自衛隊出身者が3人、海上保安庁出身者1人が含まれる。党派別(同)では公明2人、共産1人、無所属5人、政治団体に公認申請中が1人。民主党関係者が出席したが、候補者は擁立できていない。
 前回2010年の市議選(定数28)には、現職21人、新人12人の33人が立候補した。
 説明会では各陣営の関係者たちが、市選挙管理委員会の事務局から立候補届出の関係書類を手渡され、選挙運動の注意点について説明を受けた。11月3日〜7日に届出書類の事前審査が行なわれる。

写真=選管事務局から説明を聞く各陣営関係者たち



ポリテク京都
マレーシアの指導官が来校
職業訓練の最新機器など見学

 マレーシアの職業訓練指導官らが10月15日、上安の京都職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ京都、白川幸太郎校長)を訪れ、教育プログラムや、校内見学で最新機器を用いた実習の説明を受けた。国際協力機構(JICA)が実施する職業訓練指導官研修の一環。
 マレーシア政府は5カ年計画で、高付加価値経済の実現に向けた重要課題として人材育成に力を入れており、質の高い技能を修得する職業訓練の実例を学ぶため、職業訓練校責任者の意識開発を目的とした研修をJICAに要請した。
 ポリテクには、マレーシア職業訓練指導員上級技能指導者訓練センターのプログラムユニット長を務めるアズミ・ビン・アーマード氏ら15人が来校。同校から、少人数制で実践技術者の育成を目指し、学卒者を中心に、離職、在職者も対象にした訓練、企業との共同研究、病院への技術支援などを行っている教育プログラムの説明を受けた。
 実習棟では、生産技術科の精密加工機器や3Dプリンター、学生たちが作った住居環境科の木造家屋、電子情報技術科のソーラーカーなどを見学した。指導官らは写真に収めるなどし、機械加工の技術などを熱心に質問していた。

写真=生産技術科の実習棟で機械加工についての話を聞くマレーシアの職業訓練指導官たち



2014年10月17日

陸前高田へ本寄贈を
眞下幸代さんと友人たち、現地へ
11月21〜23日 住民から必要な支援聞く
本の提供、協力呼びかける

 引土の飲食店経営の眞下幸代さん(63)と友人たちが、東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の支援活動を続けている。今年3月には、自宅を再建した同市の男性を撮影したドキュメンタリー映画の上映会を企画した。その収益金などを使って図書の寄贈をするほか、被災者たちの現状を聞き必要な支援を探る。11月21日〜23日に現地に向かう。本の提供を呼びかけている。
 震災直後から、陸前高田出身で舞鶴在住の男性に協力することで支援を始めた。津波で夫を亡くした同市の雑貨店店主の女性とも知り合い、物品販売を通して支援したり、陶芸家の高井晴美さんらとともに一昨年と昨年、同市を訪れ仮設住宅などを回った。
 同市気仙町で自宅が浸水し、息子を失くした農林業の佐藤直志さんが、仮設住宅に入らず自宅に留まり、新しい自宅を再建するまでを追った映画「先祖になる」(池谷薫監督)の上映会を友人たちと開き、多くの市民に見てもらった。
 こうした取り組みが縁で、佐藤さんと一緒に活動し映画にも出演した気仙町の菅野剛さんと交流するようになった。菅野さんからはまだ気仙町には人が戻っておらず、小学校では教材が不足していると説明され、支援が行き届いていない人や団体の話を聞いてほしいとアドバイスを受けた。
 被災した市立図書館に代わって、企業の支援で作られた図書館と、市民グループが運営する気仙町にある「にじのライブラリー」に本や支援金を贈ることを決めているが、眞下さんは「つながりのできた陸前高田の人たちから話を聞き、必要とされる支援を見つけ、継続していきたい」と話す。
 協力を呼びかけている本は文庫本以外なら新刊本、古書を問わない。
【問い合わせ】電話090・3267・8341、眞下さん

写真=本を贈る予定の陸前高田市立図書館(眞下さん提供)



真倉・後野さんの畑で
どうやってできたの!?
不思議な形のサツマイモ
近所の人もびっくり

 真倉の後野fさん(81)の畑で、バネのような螺旋状になったサツマイモが出来上がった。近所の人たちの間で「どうやってできたのか」と謎を呼び、話題になっている。
 数年ぶりにサツマイモを栽培しようと、後野さんは5本の苗を購入し植えた。4本の株には普通の形のサツマイモがついていたが、1本だけが大きなサツマイモが1個ついていた。
 高さ約30センチだが、バネのようにぐるぐると巻いており、計測すると1・1メートルあった。重さは約4キロ。近所の農家にも見てもらうと、一様にびっくりしている。
 後野さんは「どうしてこんな形になったのか。自然は面白い。当分は食べずに置いておきます」と不思議がっていた。

写真=螺旋状をしたサツマイモ



2014年10月14日

尾笹さんがアドバイス
れんがの窯でピザ焼こう
ルンビニ保育園 園児と職員らで製作中
保護者も職業活かし協力

 寺内のルンビニ保育園(楠文範園長、園児117人)の園児と職員、保護者らが、屋外の園庭南側でパンやピザを焼くための窯づくりに取り組んでいる。綾部市などで窯づくりをする尾笹秀夫さん(72)=綾部市武吉町=からアドバイスを受け、園児たちがセメントをこねたり、赤れんがを積み上げる作業を楽しんでいる。
 同園は食育に力を入れており、園児たちも自分たちが作ったパンやピザを園内のオーブンで焼いて食べるのを毎回楽しみにしている。3年前から本格的な窯で焼いたピザを園児たちに食べてもらいたいと職員たちが計画を進めてきた。2012年に全職員が園内研修で綾部の施設を訪れ、尾笹さんが作った窯を見学し、ピザの焼き方を教わったのが縁で、今年9月中旬から協同での窯づくりが始まった。
 3〜5歳児の66人が尾笹さんと職員に教わりながら、年長園児を中心に今年度の卒園制作として取り組んでいる。園児の保護者らも、自分が経営する飲食店の窯を見学してもらったり、建築業の経験を窯づくりに活かすなどして参加し、協力している。
 窯は内側の高さが52センチ、幅と奥行きが92センチの大きさで、1・7メートル四方の高さ0・8メートルのコンクリート台の上に設置されている。内側に耐火れんが280枚、外壁に赤れんが500枚が使われる予定で、耐火れんがの部分はほぼ完成し、火のまわりを見る試し焼きも行われた。
 園児たちは重たい赤れんがを運んだり、セメントをこねてれんがに塗るなど、自分たちができる作業に夢中になっていた。山下結愛さん(6)は「セメントに入れる水運びとか、みんなでこねるのが楽しかった。早くピザを焼いて食べたい」と喜んでいた。
 楠園長は「念願の窯だったので、作るなら園児にも参加させたいと思った。サツマイモなども焼いて食べてほしい」と話していた。窯は今月中の完成を目標にしている。

写真=製作中の窯にセメントを塗る園児たちとアドバイスをする尾笹さん(右)













竹活用ネットワーク協議会
金剛院の放置竹林を整備
モデル地区で 竹粉利用などへ

 林業者や市民たちでつくるまいづる竹林整備・竹活用ネットワーク協議会が、紅葉の名所で知られる鹿原の金剛院で竹林整備に乗り出した。伐採した竹はオブジェに利用したり、粉砕機でチップにして活用するなどを検討している。
 舞鶴市内は府内で約1300ヘクタールと最大の竹林面積があるが、山の持ち主の高齢化などで手入れがされず里山まで拡大している。こうした放置竹を整備しようと、森林組合や行政などが連携して今年6月に同協議会を設立した。
 金剛院にある20年以上放置された約0・4ヘクタールの竹林をモデル地区として、今月から3年かけて整備に取り組んでいる。協議会メンバーや林業者たちが、間隔を保ち若い竹を残して古い竹を伐採し、粉砕機でチップにして竹林に撒き、下草を抑制するのに役立てる。これまで計100本を伐採し、今年はあと1、2回作業を行なう。
 同協議会役員の橋本泰弘さんは「紅葉を見に訪れる観光客にも竹林整備をPRできれば」、会長の川勝邦夫さんは「ペレットをさらに細かくして荷物を置くパレットの試作品を開発した。竹炭や竹粉の農業利用なども進めたい」と話している。
 また、同協議会メンバーの舞田宗孝さんは河辺由里の田んぼで、今年から竹粉を入れて土壌改良剤として活用する。5月10日に10アールあたりの田に乳酸菌発酵させた竹粉50キロを散布し、代かきをして水を溜めてしばらく置いた。乳酸菌は草の種の発芽を促進させる働きがあり、発芽した種が浮いたところで水を抜いて種も流した。
 5月25日に田植えした後は深水で管理。一度も草取りに田に入っていないが、草は少なかった。稲を収穫した舞田さんは「稲の出来栄えはまずまずだった。この方法を広げていきたい」と話していた。

写真左=伐採した竹を粉砕機でチップにする
写真右=竹粉を散布した田の収穫の様子



2014年10月10日

ゴム銃製作 射撃競技楽しむ
ポリテク京都の学生たち ものづくりの魅力に触れる
世界ランク上位者も輩出

 ポリテクカレッジ京都生産技術科の学生たちが、自ら製作したゴム銃を使った射撃競技を楽しんでいる。デザインにも凝り銃の性能を高めて練習を積み重ね、日本ゴム銃射撃協会認定の公式大会にも出場し、種目別で世界ランキング1位になった学生もいる。遊びを通してものづくりの魅力に触れている。
 ゴムを弾代わりにして的に当てる競技。縦4センチ、横3センチの長方形の的に1・6メートル離れた位置から狙うマッチボックス、幅10ミリ、縦横5ミリの直方体の的を5つ並べ、1メートル離れた位置から撃つフライシュート、糸を結び吊り下げた5円玉の大きさの標的を狙うコインペンドラムの3種目がある。各種目によって時間と弾数の制限などが設けられている。銃はどんな材質でもいいが、長さや重さなど規定がある。
 1年間の公式大会での得点記録を合計して、3種目総合の世界ランキング、種目別の世界ランキングを決定する。9月現在で世界には2969人の競技者がいる。
 昨年春にポリテクカレッジ石川(石川県)から転勤してきた指導員の刈部貴文さん(35)がゴム銃と大会を紹介したところ、当時の1年生たちがものづくりサークルを結成し、昨年12月から銃の設計をしてプラスチックを材料にレーザー加工機で完成させた。自分の手に合うようにグリップの太さを調整し、サイドグリップを装着して両手で握れるようにしたり、各自が工夫を凝らした。  1月に京都市で開かれた競技会に初出場し、木村成志さん(20)が、新人賞と暫定で総合世界ランキング8位の好成績を収めた。また、西田源さん(19)がマッチボックス種目で満点の25点を出し世界ランキング1位についた。9月にも大会があり、木村さんは総合ランキング35位と下げた。現在部員は1、2年生の10人。
 サークル長の三田村悠平さん(19)は「先生からゴム銃を紹介され、自分でもやってみようと仲間を募った。勉強したことが活かせることができ面白い」、木村さんは「以前から射的が好きだった。刈部先生を目標にもっとうまくなりたい」と話す。総合ランキング26位の刈部さんは「同じ銃を10個作っても性能はそれぞれ違う。自分で作った製品を使い、ものづくりを趣味にもしてもらえれば」と指導している。
 10月11、12日に開かれるポリテク祭の11日午後1時〜同3時、ものづくり教室でゴム銃づくり体験ができる。

写真=自作のゴム銃を持つ学生たちと指導する刈部さん(右端)



砂浜に銀貨の輝き!?
神崎海水浴場 ギンカクラゲ漂着

 暖かい外洋に生息するギンカクラゲが、神崎海水浴場の砂浜に多数打ち上げられている。ちょうど銀貨のような色と形をしており、地元の人たちは初めて見たと話題にしている。
 主に黒潮海域に生息するクラゲ。円盤状の中心部は銀色、外周部は藍色を持つ。触手には毒がある。若狭湾沖でも時々、漂っているという。
 西神崎の倉内總輔さん(84)が10月5日朝、浜辺を散歩していると、波打ち際に一面打ち寄せられているのを見つけた。大きさは直径1センチから4センチまでと様々あった。「最初は不法投棄され腐食した丸型の電池が漂着したのかと思ったが、手で触るとぶよぶよしていた。後で手がぴりぴりとしびれた」と話していた。

写真=砂浜に打ち上げられたギンカクラゲ



2014年10月7日

京都産の酒米「祝」収穫に励む
泉源寺の椋本和明さん 舞鶴で唯一の生産者
酒造組合と府の要望で増産へ
「どんな酒になるか楽しみ」

 一時栽培が途絶え、1990年に復活した京都産の酒米「祝」の収穫作業が、泉源寺の田んぼで始まった。京都の醸造組合から地元の酒米を使った酒造りをしたいとの要望を受け、京都府も農家に増産を依頼し生産の拡大を目指している。舞鶴では専業農家の椋本和明さん(49)=泉源寺=が唯一の栽培者で、昨年までの0・3ヘクタールから今年は1ヘクタールに面積を増やして取り組んだ。
 祝は1933(昭和8)年、府立農業試験場丹後分場で独自に開発された京都生まれの酒米。吟醸酒づくりに向く良質な品種で、46年にかけて奨励品種となり、多い時には府内で600ヘクタール以上生産されていたが、戦後は食糧増産のため収量が少ない祝は次第に作られなくなった。
 55年から再び栽培されるようになり、伏見の蔵元で最も多く使われるようになった。しかし、稲の背が高く倒れやすく収穫時期も遅いため作りにくく、74年以降姿を消した。その後、伏見の酒造組合の働きかけで府立農業総合研究所などが栽培法を改良し、90年から再度復活した。
 最近は和食のユネスコ無形文化遺産の登録で、日本酒の魅力も見直され、京都の蔵元は地元の酒米で仕込んだ酒造りへのこだわりも強くなっている。そこで府酒造組合連合会が昨年、祝の増産を府に要望した。
 国による米の生産調整(減反)が2018年度をめどに廃止されるため、府は予想される米価の下落対策として、需要が見込め価格も有利な祝の生産拡大を目指し、10アールあたりにつき補助金を出している。府内の生産面積は昨年78ヘクタールだったが、今年は120ヘクタールにまで増えた。取り引き価格は同じ酒米の五百万石よりも高い。
 泉源寺のNPO法人京極マリア祈りの里は遊休農地を活用し、地域の特産品を作ろうと2011年から祝を栽培し、舞鶴の蔵元「池田酒造」が純米吟醸酒に仕込んでいる。同法人理事の椋本さんが祝の栽培を担当していることを知った府と酒造メーカーから、昨年12月増産の依頼を受けた。
 今年は5月中旬に田植えをし、1回のみの除草剤による低農薬栽培をした。途中何度か、府職員などが水管理や肥料などの指導に訪れ、今月2日から収穫を始めた。椋本さんは「日照不足や大雨の影響は少なく、よくできている。自分の作った米が京都のこだわりのお酒になるのはうれしい。どんな日本酒になるのか楽しみ」と話していた。

写真=よく実った祝と稲刈りをする椋本さん












高野台の有本和彦さん
マコモタケ収穫最盛期
栄養豊富!キンピラやカレーで

 イネ科の植物のマコモタケの収穫がシーズンを迎えている。高野台のテニスコーチ業兼農業の有本和彦さん(57)が、高野由里の田んぼで刈り取り作業に追われている。
 ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で低カロリーな食材として、外皮をむいて茎の部分を食べる。タケノコのような食感でほのかな甘味がある。中華料理の高級食材で知られるが、くせがないため和・洋風にも合う。和歌山などでは水田の転作作物として地域の特産品に育てている。
 有本さんは約10アールの田で2011年に株を植え、手をかけなくても増えだし、2年目には人の背丈以上に伸びて群生するまでになり、収穫して出荷を始めた。今年は6月に芽が出始めたが例年に比べて高くならず、風通しのよい程度にはえ揃った。先月から収穫を開始し、多い日には約300本を刈り取る。
 有本さんは「ちょうど株を間引いたような状態になり収穫もしやすい。キンピラやカレー、シチューなどに使ってもおいしい」と話している。
 収穫は10月末まで続く。七日市のスーパー「ウメガキ」に3本100円(太いのは2本100円)で販売している。葉も乾燥させてマコモ茶として希望者に売っている。
【問い合わせ】電話090・9701・5777、有本さん

写真左=食物繊維やミネラルなど豊富なマコモタケ
写真右=収穫した茎の部分



2014年10月3日

舞鶴LC「かもめの学校」活動修了
市民による国際交流果たす
のべ17カ国270人 日本語・文化教える
修了生ら資格取得などに役立て

 舞鶴在住の外国人の暮らしを応援しようと、実業家らでつくる社会奉仕団体の舞鶴ライオンズクラブ(一盛広樹会長)が開校した日本語や日本文化、習慣を教える教室「かもめの学校」が活動を終えた。様々な国から来た人たちが言葉を覚え地域に溶け込み、また互いの国の文化に触れ友人を増やすなど、市民による国際交流として大きな役割を果たした。最後となった14期生の修了式と感謝の集いが9月27日、浜のホテルマーレたかたであり、卒業生たちがお礼を述べた。
 舞鶴で暮らす外国出身の女性が、子供が小学校から持って帰るお知らせのプリントが読めず、言葉で苦労している悩みを聞いた同クラブが、2000年に開設した。市退職校園長会と市教委も協力し、9月から1年間のスケジュールで、中総合会館を教室に毎週土曜日午後から、元校長たちが講師となって日本語学習や料理教室などをした。
 当初はフィリピンや中国から来鶴した人が多かったが、次第に韓国、ベトナム、インドネシアなど多くの国の出身者が増え、延べ17カ国、270人の生徒が在籍。下級を終えた後に上級に進むなど学習意欲に溢れ、計600回の講座に延べ約1万人が学んだ。日本語能力試験に合格し、自動車免許やホームヘルパーの資格を取得したり、言葉が上達して仕事に役立てている。
 その一方、国際化が進み滞在する外国人の生活も多様化し、多い年で40人いた受講生も少なくなったことから、活動に一区切りをつけることにした。
 14期修了式には上級A、Bコースの13人が臨み、同校の塩崎幸生校長から修了証書を受け取った。2010年に中国から来日した福村はるかさんは「先生の教え方がとても丁寧で感謝しています。今後も日本語を学んでいきたい」、2年前にフィリピンから来た丸山杏さんは「来日当初は不安でしたが、先生たちが優しく土曜日が楽しみになった。早く行こうと休みの日を忘れて行ったこともあります。日本語が大好きになりました」と話した。
 塩崎校長は「慣れない環境で日本語を学んでこられたことに敬意を表します。日本文化の習得とかけがえのない仲間と過ごす時間を、提供できたのではと思っています。学校がきょうで閉校するのは残念ですが、学んだ言葉と知識を活かし今度は皆さんが先生になって教えてほしい」とエールを送った。
 感謝の集いには卒業生、講師、クラブメンバーら約100人が出席し、思い出を語った。11年に卒業した韓国出身の松山英珠(ヨンジュ)さんは「日本のお漬物やお茶の入れ方なども学んだほか、いろんな国の文化にも触れることができた。かもめの学校で身をもって教わったボランティア精神を活かし、キムチづくりや通訳の活動もしています」とお礼を述べた。
 同クラブ国際委員長佐古田政彰さんは「今後は若い人たちの留学を応援したりなど、ニーズにあったいろんな形の国際交流の支援を検討していきたい」と話していた。

写真=「学校に通うのが楽しかった」とお礼を述べる14期の修了生たち



躍動 ダンスバトルに声援
「西舞鶴100円商店街」で初開催

 西地区商店街一帯で9月28日、「西舞鶴こうちゃった100円商店街&グルメフェスタ&ダンスバトル2014」が開催された。初めてストリートダンスの競技会も行われ、商店街の各店舗が100円で提供するサービス品やご当地グルメなどで、家族連れらが買い物や食事、イベントを楽しんだ。
 商店街ににぎわいを創出しようと、新世界、マナイ、平野屋、中央、広小路の5商店街の振興会などでつくる実行委員会が主催し、今年で5回目。マナイの西市民プラザでは、North Kansai street協会の協力で、ダンスバトル「OVER THE WALLin舞I」が開催された。
 舞Iや福知山、兵庫県丹波市などの団体でつくる同協会は、北近畿のストリートダンスの発展やレベルアップを目指し、各地の子供たちが繋がることを目的に活動している。
 同ダンスバトルは各地域で年間5回予選大会が行われており、総合ポイント上位16人が来年のチャンピオン大会に出場できる。この日の舞I予選には、府北部などからU―15(16歳未満)の部に14人、一般の部に24人が出場。1人45秒の持ち時間で1対1のトーナメント戦が行われ、3人のジャッジが採点を行った。
 参加者たちはDJの演奏に合わせ、それぞれが得意とするヒップホップやブレイク、ロックダンスなどでポイントを競い合い、集まった多くの観客から声援が贈られていた。
 同協会に所属する「M.F.P'sync」(舞I)のkazpさん(28)は「100円商店街に訪れた人たちにも見てもらえて、出場した子供たちも楽しんでいた。ダンスだけでなく、相乗効果で街全体が盛り上がっていってほしい」と話していた。次回はえびす市の11月22日に、同プラザでダンスコンテストを開催する。

写真=フリースタイルのストリートダンスで1対1の対戦をするU―15の部の出場者たち



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