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2014年11月28日

全国大会の水泳でメダル2個
自閉症で聴覚障害 林さん ビートスイミングク8年の結晶
バタフライと背泳ぎで コーチと母に喜びの笑顔

 泉源寺のビートスイミングクラブまいづる(旧まいづるスイミングクラブ)に通う、自閉症で聴覚障害者の林大智さん(20)=伊佐津=が、11月1〜3日に長崎県で開催された「第14回全国障害者スポーツ大会・長崎がんばらんば大会2014」の水泳競技に出場し、50メートルバタフライで優勝、同背泳ぎで準優勝の成績を修めた。8年間ほぼ休むことなく練習に励んできた林さんは、支えてくれた母の和代さんと同クラブのコーチ・奥東俊彦さん(36)と一緒に喜びの笑顔をみせていた。
 小さい頃からプールに入って遊ぶのが好きだった林さんは、舞I支援学校小学部6年生の時から同クラブに通い、本格的に水泳を始めた。府北部には障害者に水泳の指導をする施設が少ないため、母の和代さんが同クラブに相談したところ、奥東さんがコーチを引き受け、林さんが最初の生徒となった。現在は様々な障害を持つ小学3年生から20歳までの8人が指導を受けている。
 入会前の1年間は、母と与謝野町岩滝のスイミングクラブに通っていたが、全く泳ぐことが出来なかった。奥東さんにとっても障害者への指導は初めての経験で、コミュニケーションを取るのが苦手な林さんと心を通わすため、母の和代さんから手の動きと発声を同時に用いて動作を示すマカトンサインを教わったり、ペースを合わせ、目で見て覚えてもらうことに努め、週1時間の指導の中で交流を深めていった。
 2年後の2008年には京都で行われる大会に出場するまでに上達。得意のバタフライと背泳ぎで毎年3位以内に入り、今回の全国大会への出場が決まった。記録は50メートルバタフライが48秒93、同背泳ぎが48秒53で、いずれも自己ベストを更新した。
 奥東さんは「手探りしながら指導を続けてきたが、8年経ち本当に嬉しい。環境が揃わず水泳ができない人が多い中、本人とお母さんの努力が実った結果だと思います」、母の和代さんは「大会では人が多く興奮していたので、折り返しのタッチなどを失敗して失格にならないか心配でしたが、いつもより後半の泳ぎが早く、ゴールした時は感動しました」と喜びを語っていた。

写真=全国障害者スポーツ大会の50メートルバタフライ優勝と同背泳ぎ準優勝のメダルをかける林さん



姿勢の学習会
支援の福祉機器動かして
肢体不自由の子供たちサポート
12月6日 バリアフリーフェス

 体に障害を持つ子供たちの保護者や舞鶴支援学校教員らでつくる「まいづる姿勢の学習会」(西一代代表)が、子供たちの生活をサポートする福祉機器の展示や理学療法士の講演などをする「キッズ★バリアフリーフェスティバル しちゃったinまいづる」を、12月6日午前10時〜午後3時半、浜の商工観光センターで開催する。入場無料。
 肢体不自由の子供たちの成長に合わせて、適切な時期に適切な用具を選択して使用することが、子供たちの二次障害を予防し可能性を伸ばすことにつながる。フェスタでは座位保持装置、リフト、口腔ケア用品など様々な機器に実際に触れ、動かすことができる。各家庭で使っているちょっとしたアイデアの用具も紹介する。
 また、びわこ学園医療福祉センター草津の理学療法士の高塩純一さんの講演(午前10時)、舞鶴高専電気情報工学科で改良した電動車いすなどの展示、クラウンショー(午後3時)、アロマコーナー、歯科衛生士や作業療法士らによる相談会もある。問い合わせは西さん(hkrja-11410@zeus.eonet.ne.jp)。




2014年11月25日

決勝で大逆転 念願の初優勝
グリーンテニスクラブコーチ 大滝さん
全日本ベテランテニス選手権
レッスン生たちからも祝福

 倉谷の舞鶴グリーンテニスクラブ(寺内寿明代表)のコーチ、大滝直義さん(39)が、このほど名古屋市で開かれた第76回テイジン全日本ベテランテニス選手権の男子35歳以上ダブルスで、念願の初優勝をした。5年連続出場だがベスト4が最高だった。決勝では大逆転で勝利をもぎとった。試合に挑戦することでレッスン生の励みにという大滝さんを、子供たちが祝福した。
 小学4年から同クラブで硬式テニスを始め、西舞鶴高校でインターハイに出場、大学時代には全日本学生選手権シングルスでベスト16と活躍。舞鶴にUターンして同クラブで園児から大人までを指導している。
 全日本ベテランテニス選手権には、今年の各大会の結果を元に、ランキング上位16組が出場できる。選手はプロ、アマを問わない。
 9年前に右膝半月板損傷で手術をしてからダブルスに転向した大滝さんは今年、京都市の柳澤浩一選手(フリー)とペアを組み、山陽オープンと奈良オープンで優勝し出場の権利を得た。  2011年には優勝したことのある関西オープンで今年は3回戦で敗退した悔しさをバネに、全日本大会に向けて自分を追い込むことにした。
 地方クラブではなかなか練習相手がいないハンディキャップがあるが、走り込みとボールの打ち込みの練習量を増やし、食事の節制とウエイトトレーニングで筋力と体力をアップさせ、身心ともにベストコンディションで臨んだ。
 1回戦で第1シードの強豪ペアを2―0で破って波に乗り、準決勝まで1セットも落さず勝ち上がった。決勝は大越祟典・水本圭治ペアと対戦。第1セットを取ったが途中で流れが相手にいき1―1となり、第3セットは1―5とあと1ゲーム落すと負けるところまで追い詰められた。
 それまでの攻めてボレーで決めるプレーから、自分の定位置から打ち合いじっくりと攻めるよう作戦を変更した。2ゲームを取ると相手も慌てだし、6ゲーム連取して逆転勝利した。
 大滝さんは「優勝しなきゃというプレッシャーがかかり、正直勝ててほっとしたとともに、みんなに喜んでもらえてよかった。これからも各年代別で優勝を狙っていきたい。ぼくの試合に刺激を受けて子供たちががんばってくれるのが一番うれしい。それが大会に出続ける理由です」と話していた。

写真=優勝の楯を手にする大滝さん



舞鶴高専
点灯アイデア、学生が協力
12月から東駅前にイルミネーション

 12月から点灯されるJR東駅前のイルミネーションで、舞鶴高専電気情報工学科の学生たちが協力し、点滅の制御を担当する。人の動きに合わせて点灯するなどのアイデアを考え、回路を組み上げた。
 市がJR東と西駅前の4カ所の樹木にLED電球を飾りつけ、毎年12月1日〜2月28日の夜間、イルミネーションを点灯している。昨年までは企業からアイデアを募って実施していたが、今年は高専に依頼した。
 3年生11人が「イルミネーションでコミュニケーション」をテーマにアイデアを検討。1グループは東駅南側のケヤキ4本に設置されたLED電球1万2000個で、歩く人を赤外線センサーで探知して点滅させる。
 もう1グループは東駅北側の3本で人感センサーを使い、人の立つ位置に応じてLED電球がゆっくり点灯するなどパターンを変え、木が動いているような光り方を考えた。
 11月11日、市職員を前に学生たちがアイデアや仕組みを発表し、LEDを使って点灯の様子を実演した。渡辺優也君(17)は「自分たちの研究が地域に活かされる場をいただき、とてもいい経験になりました」と話していた。

写真=点滅のパターンを試す学生たち



2014年11月21日

江戸期の竹屋町の人情知って
舞鶴地方史研究会 4つのエピソード発表
11月23日、集会所で
菅原さん 文書調査成果元に
「町の運営の記録 具体的で面白い」

 竹屋町の町の運営などに関する文書調査の成果を市民に知ってもらおうと、舞鶴地方史研究会が古文書からみた江戸時代の竹屋町の人々について発表する。千葉大学名誉教授の菅原憲二さんが地元の歴史研究家らとともに2006年から文書の調査にあたり、史料集などを作成した。町の事件と人情が伝わる4つのエピソードを紹介する。11月23日午後2時〜同4時、竹屋町集会所で開く。
 近世都市の運営を研究する菅原さんは2001年〜04年、平野屋町の文書約600点を調査し目録を発行。続いて06年から竹屋町の江戸期後半から現代までの文書約4000点を対象に、学生たちとの夏期合宿などで調査をしてきた。町内の住民や地方史研の会員たちも協力し、目録カードの作成などを手伝った。
 11年に竹屋町文書目録、13年に史料集を発行した。竹屋町の文書調査は現在も続いており、11月にも菅原さんが同集会所を訪れ、地方史研の廣瀬邦彦さんらと、調査が残る文書の目録カードづくりをしたり、蔵に保管されていた船箪笥を見つけた。
 竹屋町は江戸時代、城下町の中心的な町として栄えた。高野川の河岸に西廻り航路の北前船が着岸し、物資の集積地として多くの豪商が店を構えていた。5つの組ごとに集会を開き、市民権がない若者たちが祭礼などの要求を実現するための手続きの方法など、特徴的な町の運営などがわかった。
 菅原さんは「町の規模が大きな竹屋町での運営の記録が、具体的にわかって面白い。文書の7割は近代のものが占め、戦争中の町内の動きも伝わってくる」と話している。
 発表会のテーマは「竹屋町に届いたお尋ね者手配書」「19歳の娘が清水の舞台から飛び降りたわけ」「名をなのらずに竹屋町に借金に来た男」「立ち往生の西国巡礼者に竹屋町の救いの手」。だれでも参加できる。参加費は竹屋町の住民は無料、そのほかの市民は300円。
【問い合わせ】電話75・1626、加藤さん

写真=いまも文書調査に取り組む菅原さん(左)と地方史研の廣瀬さん



新たな組織で交流活発に
早稲田大卒業生たち 同窓会「北部稲門会」発足

 早稲田大学の府北部在住の卒業生たちが同窓会組織「早稲田大学京都北部稲門会」を発足し、11月15日、円満寺の加寿美で設立総会と懇親会を開いた。
 舞鶴には卒業生たちで約30年前に同窓会(校友会)組織の「舞鶴稲門会」を設立、丹後地区には「丹後稲門会」があったが、ここ最近はほとんど活動をしていなかった。そのため北部の同窓会組織を整理、統合して新たな会を作り気軽に交流を図ろうと、京都北部稲門会をスタートさせた。
 この日は舞鶴、宮津、福知山などから21人が出席し、会則や役員を決めた。会長に選ばれた志摩和彦さんが「活発な会にしていきたい」とあいさつした。府北部の卒業生全体を把握していないため、掘り起こして入会を呼びかけていく。
【問い合わせ】電話75・6601、FAX75・6540、同会事務局(志摩不動産内)

写真=役員に選ばれた卒業生たち



2014年11月18日

独創的アイデアで挑む
舞鶴高専 ロボコン全国大会へ
4年ぶり13回目の出場
高い技術に評価

 11月23日に東京都内で開かれる高専ロボットコンテストの全国大会に、舞鶴高専チームが4年ぶり13回目の出場を決めた。近畿地区大会で「出前」をテーマにしたロボットが障害物を高速で移動する高い技術が評価され、「アイデア賞」などを受け、審査員推薦で選ばれた。
 今年の競技課題は「出前迅速」。そばの蒸篭(せいろ)をロボットが積み重ねて持ち、スラロームや角材などの障害物を乗り越えて運び、受け取りロボットに渡す。3分以内に運んだ蒸篭の数で勝敗が決まる。
 同校の創造技術研究会の学生8人が、約半年かけて製作。ロボットは自衛艦をイメージし、「駕鶴(ガカク)」と名付けた。
 チェーンに着けたアルミやスポンジなどの「げた」で、高さ9センチの角材をスムーズに乗り越えたり、加速度センサーや角度を測るセンサーで蒸篭を持つ手を水平に保って、スピードを落さずにスラロームなどを走ることができるのが大きな特徴だ。最高で13枚の蒸篭を運ぶ。
 近畿地区大会では2回戦で敗退したものの、こうしたスピード感ある独創的なアイデアが評価され、インターネットによる視聴者からの人気投票でも1位となる「出前迅速賞」を受けた。
 チームリーダーで電子制御工学科4年生、菅沼友樹さん(19)は「全国に出るからにはいい成績をとりたい。アイデア賞をもらった高い技術を披露して、インパクトを与えたい」と話している。

写真=出場する学生たちと出前ロボット



岩井、岡本両選手
レスリングで舞鶴盛り上げを
全国社会人オープン出場へ

 今月設立されたばかりの舞鶴レスリングクラブに所属する岩井康輔選手(29)と岡本裕選手(36)が、11月22、23日に神奈川県逗子市で開かれる第31回全国社会人オープンレスリング選手権に出場する。2人はレスリングで舞鶴を盛り上げたいと臨む。
 フリースタイルを専門とする岩井さんは京丹後市網野町の出身。網野高のレスリング部時代に、高校総体(インターハイ)63キロ級や国体で優勝するなどした。山梨学院大ではけがをし、全日本大会でベスト8に入った。
 しばらく競技から離れたが、2009年の社会人オープンで準優勝。今春からミズノスポーツサービスの職員となり東体育館に勤務し、子供たちにレスリングを指導している。
 岡本さんは京都市出身。高校時代にJOCの大会で2位、同志社大では西日本大会3位に。卒業後は同大でコーチを続けたが大会から離れ、30歳を過ぎて再出場し、13年の全日本マスターズで優勝した。今春から由良川小学校教員として勤務し、舞鶴市レスリング協会の教室を手伝う。今大会にはフリースタイル74キロ級、グレコローマン75キロ級に出場する。
 2人は「クラブができて初の大会なので身が引き締る。来年舞鶴で開かれるインターハイのレスリング大会に向け、弾みになるようがんばりたい」と話している。

写真=出場する岩井選手(左)と岡本選手



2014年11月14日

15年目の躍動 学ぶ心一つに
子供和太鼓教室「喜悳」 11月22日に記念コンサート

 子供和太鼓教室「喜悳(きしん)」が10月から活動15年目に入り、代表の山田つる江さん(70)の指導の下、小学1年生から高校生までの11人が和太鼓の練習を通して、交流や続けることの大切さを学んでいる。11月22日に、行永の倉梯第二小学校体育館で結成15年記念コンサートを開催する。午後1時半から同3時半。無料。
 「喜悳」は、元海上自衛隊勤務の山田さんが、1997年に「クレイン 舞太鼓」に参加して和太鼓と出会い、活動をする中で、指導者の京都造形芸術大学教授で和太鼓教育センター所長の木克美(よしみ)さんに相談し、子供たちの居場所を作ろうと2000年に立ち上げた。
 3歳から20歳までを対象にした和太鼓教室として7人からスタートし、08年には約40人が所属していた。10年以上在籍している生徒もおり、週に1回の練習の成果を福祉施設への訪問や、ふれあいサンデー、与保呂収穫祭、和太鼓フェス、京都造形芸術大学で行われるコンサートなどで披露している。
 木さんの教えを受け継ぎ、きれいなフォームで体に負担のかからない打ち方の指導に力を入れており、子供たちに人前で話す機会を与えるため、発表会でのあいさつは順番に担当するようにしている。
 山田さんは「今は保護者たちの協力もあり、良い状態で継続できている。子供たちには、やればできるということを感じてほしい。太鼓で出会った仲間たちとのふれあいで自分の中に取り入れたものを、外に出していくことが大事」と話している。
 記念コンサートでは、木さんが教室の子供たちをイメージして作曲した代表曲「和","楽童(わらべ)」などを演奏する。また、ゲストに山田さんが指導する倉梯第二小さくらんぼ学級と和太鼓クラブ、木さんが代表を務める「悳炎」が出演する。和太鼓に触れるワークショップも行う。
【問い合わせ】電話090・2190・7918、山田さん

写真=6月に京都造形芸大でコンサートを行った「喜悳」のメンバーたち。右から3人目が山田さん、左から2人目が木さん(「喜悳」提供)



オレッち遊びに来たニャン!
「妖怪ウォッチ」ジバニャン幼稚園に現る

 ゲームやアニメなどで人気の「妖怪ウォッチ」のキャラクター「ジバニャン」の着ぐるみが、このほど布敷の池内幼稚園などに登場し、園児たちが大喜びしながら妖怪体操を踊ったり記念撮影をした。
 「妖怪ウォッチ」は大人気ゲームを原作に、アニメやコミック、音楽などで子供たちの注目を集めている。主人公の小学生が、次々と様々な妖怪たちと友達になる。
 12月20日から浜の八千代館と福知山市の福知山シネマで映画が公開されるのを前に、配給する東宝が製作した着ぐるみの提供を受け、両館が幼稚園などを訪れ、子供たちとふれあいの場を設けた。ジバニャンを前に子供たちは体操を踊り握手をした。
 舞鶴、福知山、綾部の11の保育園・幼稚園で、約1800人の子供たちが交流した。

写真=園児たちと記念撮影するジバニャンの着ぐるみ(池内幼稚園で)



2014年11月11日

現職22人、新人9人の激戦
11月16日投開票 舞鶴市議会議員選挙スタート
まち、経済の活性化争点
原発再稼働や集団的自衛権に注目も

 任期満了に伴う舞鶴市議会議員選挙が11月9日告示され、選挙戦がスタートした。定数28に対し、現職22人、新人9人の計31人(前回2010年選挙は33人)の少数激戦となった。
 立候補の受け付けは市役所本館で午前8時半から行われ、くじ引きで届出順を決めた。立候補者は党派別(公認)では、自民党7人、公明党4人、共産党4人、無所属16人。自民は前回から1人増やし、公明と共産は前回と同じ。前回、民主党は2人を擁立したが今回は断念した。
 選挙戦では約8万5000人と人口減が続く中でのまちづくり、停滞する経済の活性化、若者の雇用の場づくり、医師確保など地域医療の充実など市政の課題に加え、市と密接に関わる隣接する原発の再稼働、集団的自衛権などへの候補者の姿勢に関心が集まる。
 投票日は16日午前7時〜午後8時、市内の59カ所で。開票は同日午後9時15分ごろから北吸の東体育館で。期日前・不在者投票は15日まで午前8時半〜午後8時、市役所、西支所、加佐分室で受け付けている。
 11月8日現在、選挙人名簿登録者数は6万9783人(男3万4330人、女3万5453人)。

写真=立候補者が第一声を挙げ、選挙戦が始まった



本社アンケート
防災対策、地域医療など提言

 舞鶴市民新聞社は立候補者に対して、アンケート調査を実施した。立案したい政策や主な争点と思われるものを含め4項目を質問し、回答が寄せられた。(本紙2、3面に全文を掲載)
 @の「立案したい政策、提言」では、度重なる由良川の水害や各地での災害を踏まえ、防災対策・安心安全のまちづくり・原子力防災などを15人が挙げた。次に多かったのは高齢者・障害者の福祉の充実が10人▽医師確保・救急体制の確立など地域医療の充実に10人と続く。
 また、地域経済の活性化と港の整備活用▽若者の定着に向け雇用の場創出▽教育・子育て環境の整備▽学力を伸ばすまちづくり、などを述べた。
 Aでは「魅力あるまちづくりに必要なもの」を尋ねた。若者の雇用創出・地場産業の支援・企業誘致など経済に関する意見が13人と最も多く、次いで子育て支援・福祉と医療の充実▽災害に強く安心して暮らせるまちなどを挙げた。
 Bの「高浜、大飯原発の再稼働について」の問いには、多くの候補者が「原発に頼らない再生、自然エネルギーの推進を望むが、現時点では安全基準のクリアを確認できれば、再稼働やむなし」としたほか、「立地自治体並の安全協定の締結」を前提に求める回答も目立った。明確に再稼働反対とする候補者もあった。
 Cの「集団的自衛権の行使容認の閣議決定」では、様々な考えが寄せられた。「国民を守るための自衛の措置、外国防衛が目的の行使は認めていない」「平和のための抑止力である」「3要件で歯止めをかけている」「一国平和主義で国は守れない」など様々な理由で、閣議決定を認める・賛成の意見が多かった。
 また、国会で十分な議論のない手順に疑問▽外交政策の改革を優先すべき▽自衛隊員を危険にさらし撤回を求める、とした考えもあった。



日星高と舞鶴YMCA専門学校
友好校連携協定へ覚書
人材育成、推薦枠設置

 上安久の日星高校で11月4日、同校を運営する聖ヨゼフ学園と、来年4月に浜の市勤労者福祉センター跡に舞IYMCA国際福祉専門学校を開校予定の京都YMCA学園が、友好校連携協定に向けた覚書への調印式を行った。
 ともにキリスト教を基盤としている両校は、日星高の普通科と看護科、専門学校に設置される介護福祉学科と国際観光ビジネス学科(定員各40人)が相互に連携し、同高生徒の進路の選択肢を広げ、府北部の医療福祉分野の人材育成と地域活性化に取り組む。
 覚書では、再来年度から同高生徒を対象に、専門学校各学科10人程度の受験料と入学金計17万円を免除する特別指定校推薦入試を設ける。専門分野を共有する合同授業や教職員同士の情報交換、生徒募集の広報協力、YMCAのネットワークを活用した語学留学の支援やボランティア活動への協力なども行っていく。
 調印式では、聖ヨゼフ学園の古川八郎理事長と京都YMCA学園の同校校長予定者の神ア清一常務理事が覚書を交換した。古川理事は「福祉人材の育成に力を入れていくのは課せられたテーマであり、ともにがんばっていきたい」、神ア常務理事は「舞Iの地で働けるチャンスを与えていただき感謝している」と話した。

写真=覚書を交換する聖ヨゼフ学園の古川理事長(左)と京都YMCA学園の神ア常務理事



2014年11月7日

英語で交流、米国人来鶴
教会で英会話教える3人 グレイスヴィルを訪問
国際交流協会 島さんが案内

 米国の教会で移民などの外国人に英会話などをボランティアで教えている米国女性3人が来鶴、NPO法人舞鶴国際交流協会の英会話教室で指導したり、布敷の特別養護老人ホーム「グレイスヴィルまいづる」を訪れ、お年寄りたちと交流した。
 同協会事務局員の島かずみさん(61)が約10年前、夫の転勤に同行して米国テキサス州ダラスなどで暮らした。プロテスタント教会で、米国に短期滞在する外国人、移民たちを対象に無料で英会話を教える教室があり、島さんも通った。
 30カ国以上の生徒を受け入れるバージニア州リッチモンド市の教会で習った時、講師だった女性たちと親しくなり、帰国後もメールで近況をやりとりし、2年前には米国を訪れ再会した。
 今回は大学でフランス語を教えるコリーン・グエンさん、キティ・ニールさん、エリザベス・ラファティさんが日本文化を学び、舞鶴と京都、東京にいる元受講生との交流を計画。10月28日〜11月2日まで舞鶴に滞在し、夕食会で市民と交流したり、宮津市の暁星高校の英会話授業に参加するなどした。
 グレイスヴィルでは淡路由紀子施設長から施設の概要の説明を受け、お年寄りと英語で簡単な会話を交し、日本の「さくら」の歌を聞かせてもらった。同施設で行なう放課後児童クラブの小学生とも交流した。
 島さんは「教会では米国の文化と生活も体験でき、社会奉仕に熱心に取り組むボランティアの姿勢に触れ、こうした人になりたいと思いました」と話す。ニールさんは「グレイスヴィルはお年寄りが尊敬され大切にされており、温かい家のように感じました。舞鶴でいい体験ができました」と喜んでいた。

写真左=MOA美術館奨励賞の坂根さんの絵



比から来日 日星高で英会話指導
自ら挑戦英検1級合格
廣田さん 生徒へアドバイスに活かす

 フィリピンから来日して日星高校などで英会話を教えている廣田尚実さん(54)=行永=が、難関の実用英語技能検定(英検)の最高位の1級に合格した。生徒たちに英検へのアドバイスができるようにと、自ら挑戦し一発合格した。
 マニラ市出身。大学の外交官を養成するコースで学んでいたが家庭の事情で中退し、舞鶴出身の夫と結婚して25歳で来日。日星高校で開かれていた日本語教室で学び、日本語能力試験の1級に合格した。夫とは死別し、飲食店などで働きながら一人息子を育てた。
 2007年から日星高や宮津市の暁星高で英会話の授業を担当。フィリピンでは小学校から各科目を英語で指導する教育が導入され、廣田さんも来日後も英語を忘れないようにと英字新聞を読むなどしてきた。英検を受験する高校生からアドバイスを求められ、廣田さんも受験を決めた。英検対策の本を読み、テレビのニュースを見て2次の時事問題に備えた。
 1次の筆記、リスニングなどは113点満点の内、84点で通過。2次の面接では5つの話題の中から世界のテロ対策を選びスピーチし、面接官との質疑をした。母国のフィリピンではイスラム教が多いミンダナオ島で独立運動があり、政府との内戦を続けている。そうした自国の事情も交え考えを述べた。
 廣田さんは「合格の知らせを知ってほっとしています。生徒たちにもいいアドバイスをしていきたい」と話していた。

写真=日星高で英会話を教える廣田さん



2014年11月4日












11月8、9日 勤労者福祉会館に展示
坂根さん、中西さんが奨励賞
第20回MOA舞鶴児童作品展

 第20回MOA美術館舞鶴児童作品展(同実行委員会など主催、舞鶴市民新聞社など後援)の入賞者が決まった。最優秀のMOA美術館奨励賞の絵画の部は坂根実来さん(高野小6年)、書写の部は中西望さん(新舞鶴小5年)が選ばれた。11月8、9日、南田辺の勤労者福祉会館で作品展が開かれる。
 子供たちの創作活動を奨励し、創造性豊かな心を育てようと各地で開かれている。市内では小学生たちから絵画の部に91点、書写の部に200点、計291点の応募があった。奨励賞の2点は来年2月に熱海市のMOA美術館で開かれる全国展に出品される。
 舞鶴展は8日午前10時〜午後5時、9日午前10時〜午後3時。表彰式は8日午後1時から。入場無料。
 奨励賞以外の入賞者は次の皆さん。
 【絵画】市長賞=河田紫らべ(中筋)▽市教育長賞=新谷晟都(新舞鶴)▽舞鶴市民新聞社賞=竹辺黎汐(大浦)▽金賞=下道彩咲(志楽)▽銀賞=谷口大智(新舞鶴)▽銅賞=野田一沙(中筋)▽佳作=西野朱音(大浦)、片山壱之介(同)、中村煌喜(余内)、梅岡真菜(高野)
 【書写】市長賞=小野里紗(倉梯)▽舞鶴教育委員長賞=藤本星馬(由良川)▽舞鶴市民新聞社賞=金子忠親(朝来)▽金賞=荒木あかり(同)▽銀賞=武田秀紀(由良川)▽銅賞=山ア結生(倉梯)▽佳作=土肥円香(朝来)、江上優杏(中筋)、細川はづき(同)、志賀心(明倫)、森口るいな(由良川)、森口理加奈(同)、岩見雪己乃(倉梯)、後奈々(同)、小畑悠貴(同)、岩見歩佳(同)、山内優希(同)、吉永雪華(新舞鶴)、大西琴奈(同)、亀井詩奈(大浦)、冨田咲里(同)、坂田倫花(倉梯第二)

写真左=MOA美術館奨励賞の坂根さんの絵
写真右=同奨励賞の中西さんの書



「三三会」母校で50年ぶりに校歌
三笠小 昭和29年度卒業生たち

 桃山町の三笠小学校で10月26日、昭和29年度卒業の6年3組でつくる「三三会」が同窓会を開いた。母校に集まるのは約50年ぶりで、改装工事中の校舎の前で校歌を歌い、思い出話に花を咲かせた。
 「三三会」は、三笠小の「三」、3組の「三」、昭和30年3月卒業の「三」にちなんで名付けられた。それぞれが全国各地で暮らすようになっても旧交は途絶えず、数年に一度は同窓生が暮らす各地で同窓会を開き、平成10年からは毎年集まっている。卒業生42人のうち、毎回約20人が参加している。
 同窓生たちは、2年前に亡くなった、当時の担任・萩原勉先生との絆が会の原点になっていると話し、中学1年生の夏に萩原先生を慕って峰山の自宅に33人で押し掛けた思い出が今でも忘れられず、同窓会にも毎回参加してくれていたという。
 今年は、尾花忠明さん(71)=常新町=が幹事を務めたため、母校に集まろうと提案し、京阪神や岐阜、東京、福岡などから23人が参加した。同窓生たちは校舎の前で、当時は木造2階建てだった風景を懐かしみながら、童心にかえって校歌と「ふるさと」を歌い、語り合っていた。
 尾花さんは「ゆっくり落ち着きたい人も増えてきた年齢なので、違う雰囲気の同窓会が楽しかったと言ってもらい、良い思い出になった」と話していた。

写真=三笠小の校舎の前に集まった「三三会」の同窓生たち



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