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2015年6月30日

府北部で活動の12組を1枚に
G-groundがコンピレーションアルバム
7月5日発売 記念ライブも

 万願寺の音楽制作スタジオ・G―groundが、府北部を中心にライブなどの音楽活動をする12組のバンドやユニットを集めたアルバム「G―ground Compilation ALIVE 〜You are not alone〜」を、7月5日に発売する。同日、北吸の市政記念館ホールで午後4時から発売記念ライブも行われる。
 G―ground代表の小野重行さん(54)が約2年前に企画し、スタジオで収録を進めてきたアルバムには、舞鶴、綾部、福知山、京丹後の各市や兵庫県丹波市などの30代〜70代のミュージシャンが参加。ポップス、ロック、ジャズ、カントリー、フュージョンなど、幅広いジャンルの楽曲が1組1曲収録されている。
 ジャケットのデザインは、楽曲にも参加するグラフィックデザイナーの加畑淳さん(与謝野町)と美術家の岸本かなさん(舞I市)が手掛けた。
 Off Shore(舞I市)はカントリーロック調の曲で、都会から帰郷した友達との再会を歌い、歌詞の一部がアルバムのサブタイトルに使われている。透明感ある歌声のポップスを聞かせる女性シンガーソングライターのRikaさん(同)、70年代フォークユニットのシャブりっちゃん(福知山市)、昨年30周年を迎えたフュージョンバンドCARNAVAL(同)らの楽曲が並ぶ。
 小野さんは、東京で音楽関係の仕事をした後、1999年に帰郷。Rikaさんや、自身も参加するカントリーバンドDOGWOOD FLOWERのアルバムも制作。今回のアルバムには両者の曲の別バージョンを収録し、ギタリストとして4曲参加している。
 小野さんは「みんなで集まったカタログ的なアルバムを作れば、多くの人に知ってもらう手助けができると思った。気に入った人のライブを見に行って楽しんでほしい」と話している。
 CDのアルバムは600枚制作。1枚1200円(税込み)。ライブはCARNAVALを除く11組が出演する。前売り1200円、当日1500円。市政記念館でも販売中。CD、ライブの予約、問い合わせは小野さん(電話75・1659、メールinfo@g-ground.com)へ。



写真=企画、制作した小野さんとアルバムのPRポスター



ディナモ舞鶴
和田さん、檜木さん総合優勝
体操のスプリング杯三都市大会で

 体操競技の第4回スプリングカップ三都市対抗戦がこのほど福知山市内で開かれ、ディナモ舞鶴スポーツクラブの和田天音選手(余内小4年)と檜木胡乃華選手(高野小6年)が総合優勝をした。
 大会は京都府、大阪府、兵庫県の体操クラブの選手が出場。ディナモ舞鶴の選手が跳馬と段違い、平均台、ゆかの総合優勝をしたのは初めて。
 女子Bクラス(低学年)で和田選手は平均台で1位、跳馬と段違いで3位をとり総合で優勝。女子Cクラス(高学年)で檜木選手は段違いとゆかで2位となり総合で優勝した。和田選手は「練習の成果を出せてうれしい。次の大会はもう一つ上の級に出て優勝したい」、檜木選手は「嬉しいのも悔しいのも半々。次の大会はノーミスで勝ちたい」と話していた。
 このほかの舞鶴ディナモ選手の総合成績は次の通り。
 女子Aクラス=H上原禾蓮(中筋小2年)I小豆凛(福井小2年)▽同Bクラス(高学年)=C高橋愛芽(余内小6年)E村尾彩凪(中筋小6年)▽同(低学年)=A白土真珠(新舞鶴小4年)F杉田日菜(同)J淡路莉愛(中筋小4年)▽同Cクラス(高学年)=B藤井夏未(城南中2年)C森下咲(高野小6年)、石原夕莉(城南中2年)I森田結香(若浦中1年)J高橋ことみ(福知山高附属中1年)
   

写真=大会で活躍した選手たち


2015年6月26日

肉じゃがで街盛り上げ20年
実行委員会記念の会 海軍の味、いまや全国
ライバル呉市からもエール
イベント、メディア商品開発など取り組む

 舞鶴が発祥の地とする肉じゃがを使って、街のにぎわいづくりに取り組む「まいづる肉じゃがまつり実行委員会」(伊庭節子会長、会員32人)が、設立から20周年を迎え、6月19日、浜のホテルマーレたかたで記念の会を開いた。会員と関係者がこれまでの歩みを振り返り、元祖争いでライバル関係にある「くれ肉じゃがの会」の藤井泰彦会長らもお祝いに駆けつけた。
 1901(明治34)年に海軍舞鶴鎮守府初代長官として赴任した東郷平八郎が、青年時代に留学していた英国で食べたビーフシューの味が忘れらなかったことと、当時流行していた兵の脚気を防止する料理を作らせた。ワインやバターなどの替わりにしょう油や砂糖などを使い、いまのような肉じゃがが誕生したとされる。その作り方が舞鶴の海上自衛隊第4術科学校にある「海軍厨房管理教科書」に残されていた。
 肉じゃが発祥の地・舞鶴を全国に発信しようと、看板デザイナーの清水孝夫さんが呼びかけ、1995年に市民有志30人で実行委員会を発足。教科書の作り方を元に試行錯誤を繰り返しレシピを完成させ、様々なイベントで肉じゃがを振る舞い、メディアの取材を受けた。同じく本家を名乗り出た呉市とバトルを繰り返し、旧軍港4市とのグルメ交流会も毎年各市持ち回りで開催している。また、肉じゃが味のコロッケなどメーカーと共同開発にも取り組み、いまでは市内の飲食店でも肉じゃがを提供している。
 記念の会には府の岡西康博副知事や多々見良三市長ら約60人が出席。会員たちは出来上がったばかりの肉じゃがを振る舞ったり、海軍軍人に扮した伊庭さんと藤井さんが元祖争いのトークバトルを演じた。
 伊庭さんは「海軍の知恵が詰まったレシピを伝えていくのが私達の役割。食べる人を温かな気持ちにさせ、元気にしてくれるのが肉じゃがです。呉とのライバル関係があってこそ20年も続けてくることができました」と話していた。



写真=「これからもがんばろう」と誓う会員たち



醸造所の橋本さんと
父に感謝!どぶろく贈る
高校生4人、魅力学びながら仕込む

 6月21日の「父の日」に合わせ、父親にプレゼントしようと、市内の高校生4人が浜の醸造所でどぶろくの仕込みを体験し、完成したお酒を瓶詰めして父親に贈った
舞鶴市がどぶろく特区に認定されたのを受け、居酒屋「どぶろくべェー」を経営する橋本泰弘さんが、2012年に製造免許を取得し浜の同店2階を醸造所に、地元で栽培した米などを原料にどぶろくの製造・販売を行なっている。
 どぶろく作りの魅力を若者に知ってもらおうと、知人の高校生たちに父の日のプレゼント用に作ってはと声を掛け、城北中時代からの友人同士の日星高1年の田畑茜さん(15)、西舞鶴高1年三浦優綺奈さん(同)、同1年の小嶋志歩さん(16)、綾部高東分校1年細井紗起さん(15)が参加した。
 4人は5月中旬に橋本さんのアドバイスを受けながら米を蒸すなど作業をした。6月20日には父親の写真入りのラベルを720ミリリットルの瓶に貼り、完成したどぶろくを瓶詰めした。
 田畑さんは「初めて作り方を知ることができ、甘い香りがします」、三浦さんは「お父さんにありがとうの気持ちを書いたメッセージを添えて贈りたい」と話していた。


写真=完成したどぶろくを手にする小嶋さん、細井さん、三浦さん、田畑さん(左から)


2015年6月23日

舞鶴山城研究会
人家近くに新山城発見
余部上地区に堀切の遺構残る

 舞鶴山城研究会(廣瀬邦彦会長)はこのほど、中舞鶴地区でこれまで未確認だった山城を新たに見つけた。人家が近隣にあり堀切などの遺構がよく残っている。近くには余部上城が位置しており、本城に対する支城ではないかと見られている。研究会は地名から「余部後山城」と名付けた。
 舞鶴市内とその周辺には、戦国時代に地域の有力者たちが、防衛の拠点などとして造ったと思われる多くの山城が残っている。研究会のメンバーたちは定期的に山城の踏査を続けている。
 余部上城の調査を終え、南の方角に伸びる尾根を歩いていると、敵の侵入を阻止するため尾根を遮断するように造られた人工的な溝である堀切を見つけた。さらに登っていくと平坦地になり、その向こうにも堀切が存在し、これまで見つかっていなかった山城であることを確認した。眞宗寺や民家の裏山に位置している。
 新しい山城は余部上城から南へ230メートルの距離にあり、標高は90メートル。地面を掘り込んで造ったうね状の空堀が6本連なっていた。うね状空堀は戦国時代後期に見られるようになった。平坦地の広さは縦横10メートル四方。平坦地に土砂を盛り上げて堤状にした土塁は、堀切から4メートルの高さがある。
 周辺には余部上城のほかに余部下村城、余部愛宕山城などがある。廣瀬さんは「余部地区の山城は水軍の拠点として一体となって動いていたかもしれない。今回の新しい山城は人家の近くにあってびっくりした。支城であっても防御がしっかりとしている」と話していた。
 隣接する北吸地区には現在のところ、山城が見つかっていないが、今回の発見で未確認の山城が存在するかもしれないと期待が膨らんでいる。



写真左=土塁の高さを測る会員たち
写真右=新しく見つかった山城の位置(廣瀬さん提供)



ネパール地震の復興支援へ
青葉中生 アルミ缶回収呼び掛け

 行永の青葉中学校(河村悟校長)の生徒たちが、大地震で被害を受けたネパールの復興を支援する活動に取り組んでいる。生徒会が中心となり、同校が以前から行っているアルミ缶回収の収益を、支援活動を行うNPO法人「難民を助ける会」(東京都)を通して現地に届けてもらうため、地域住民らに協力を呼び掛けている。
 4月25日に起きたネパール大地震での被災者は800万人を超えた。生徒たちは、東日本大震災で世界各国から多くの支援を受けたことから、今こそ自分たちでできることをしようと、アルミ缶回収を通した支援活動を決め、同校のOBが所属する同会へ寄付することにした。
 取り組みは5月20日から始め、「ネパールに平和な暮らしを贈ろう」をキャッチフレーズに、生徒会が被災地の状況を載せた通信を作成して全校生徒へ配布。3年の内海友里さんがネパールの国旗と国花のシャクナゲの絵を描き、告知ポスターも作って地域のスーパーなどに張り、協力を呼び掛けている。
 回収袋は職員玄関横に置かれており、いつでも持ち込める。生徒たちは毎週金曜に缶の個数を数え、職員室の横に通信と一緒に掲示し、更新している。6月19日現在で5461個が集まっており、取り組みは9月1日まで続ける。
 生徒会長の羽賀田将貴君(15)は「不足している食料や、子供たちの遊び道具に役立てて欲しい」と話していた


写真=ネパールの復興に役立ててもらおうと、ポスターも作りアルミ缶回収の協力を呼び掛ける生徒たち


2015年6月19日













第47回市展6月21日まで展示
林さん佐織さんらに市展賞
東高の花崎さんと松吉さんは特選に

 第47回舞鶴市展(市など主催)が、浜の総合文化会館など3会場で開かれ、洋画や日本画など入賞・入選作、委嘱作家の作品など311点が展示されている。今年は洋画の部で2位の特選に、東舞鶴高校3年の美術部員2人が入賞し、若い感性が光っている。6月21日まで。
 応募点数は308点。最高の市展賞は洋画の部が兵庫県丹波市の平尾博美さん(79)の「TSUI―OKU追憶」、日本画の部が朝来中の林昌子さん(69)の「野辺の唄」、書の部が綾部市の橋一眞さん(70)の「前田晋羅の句」、写真の部が宮津市の小倉正紀さん(73)の「引き潮」、工芸美術の部が下東の佐織保男さん(81)の陶芸作品「鳥発つ」。
 洋画の部では、東舞鶴高校の3年生、花崎琴美さん(17)の「朱の刻」、同3年生の松吉優海さん(同)の「Sunlight yellow」がともに特選を受賞。花崎さんは学校帰りの見慣れた交差点の信号と青空が印象に残り描いた。松吉さんは見る人の心を和ませるよう、温かな雰囲気の作品を目指してコツコツと制作してきた。
 このほか22歳以下のU―22審査員賞には書の部で舞鶴市出身の大学生、寺町美咲さん(20)の「軍城早秋」、写真の部で峰山高校3年の大森有紗さん(18)の「青春の1ページ」が選ばれた。
 日本画と書、工芸美術が総合文化会館で、写真が赤れんが2号棟、洋画が同4号棟で展示されている。表彰式は6月21日午後3時から同4号棟で。入場無料。


写真左上=日本画の部で市展賞の林さんの作品
写真右上=工芸美術の部で市展賞の佐織さんの作品
写真左下=洋画の部で特選の花崎さんの作品
写真右下=洋画の部で特選の松吉さんの作品



女性囲碁教室 上達目指し
文庫山学園で新妻さんが指導

 女性に囲碁を楽しんでもらおうと、舞鶴囲碁協会理事長の新妻四郎さんが指導する女性限定の囲碁教室が、北吸の市老人福祉センター文庫山学園で月に1回開かれている。60歳以上の11人が教室に通い、奥深い囲碁の魅力を楽しみながら学んでいる。
 2007年5月に、新妻さんが週1で1カ月間、初心者を対象にした女性囲碁講座を同所で開いたのが始まりで、興味を持った26人が指導を受けていた。生徒たちは講座終了後も囲碁を続けたが、独学では上達するのが難しく、挫折した人も多かったため、08年3月に前回の生徒13人と初心者2人で教室がスタートした。
 現在の11人は、新妻さんの妻・洋子さんが講師を務める女性限定囲碁サークル「遊碁会」にも参加し、円満寺の西市民プラザに週に1回集まり、対局で棋力をみがいてる。
 教室では、2週間前に宿題で出された詰め碁の問題9問の答え合わせと、「遊碁会」で互いの対局者が行った手を順番に記入した棋譜を使って、新妻さんが正しい手を解説。生徒たちは約1時間、熱心に質問したりメモを取るなどして学んでいる。
 最初から参加している宮川三恵子さん(72)は「自分も成長したのか、年々少しずつ解るようになってきた。難しいだけに勝った時は嬉しく、辞めなければもっと楽しくなると思い続けている」と話していた。


写真=新妻さん(左)から詰め碁の問題の解説を聞く生徒たち


2015年6月16日

難民や震災へ 支援広げよう
ナナカフェに小さなバザーコーナー
鷲田さんが提案
「気持ち届けられる場を」

 内戦による避難生活が続くシリア難民の支援に協力しようと、浜のウェデングサロン兼カフェ「NanaCafe(ナナカフェ)」で、賛同した市民らが持ち寄った品物で小さなバザーが行われている。支援活動を行うNPO法人「難民を助ける会」(東京都)の西日本担当理事・鷲田マリさんが、小規模でも気持ちを届けられる場を広げていこうと提案。収益は同会を通して現地に届けられる。
 シリアはイスラム教宗派の対立による内戦が2011年から続き、国民の半数以上が周辺諸国などで避難生活を送っている。同会は約170万人が避難するトルコで12年から活動を続け、南東部の難民キャンプに食料などの支援物資を届けている。
 鷲田さんの呼び掛けに、昨年豪雨で浸水被害を受けた福知山市の支援イベントを行った、同店のブライダルコーディネーター・和田ななほさんが応え、店の一角にコーナーを設けた。
 4月下旬からカフェのレジ横に設置し、ウェディング小物のトランクの中にアクセサリーや時計、帽子、ストールなどを陳列し、1000円未満の価格で販売している。店員や口こみで知った人らが使わなくなった品物を持ち寄り、関心を持った来店客が購入している。期間は未定。同店の営業時間は午前11時から午後9時。日曜定休。電話60・2125。
 鷲田さんは「シリアだけでなく、ネパールの震災復興などへも、無理のない程度で寄付が出来る場所が広がってほしい。関心を持つ人が増えていけば、現地の担当職員を招き、現在の世界の動きを知ってもらえるよう、報告会を開きたい」と話している。活動への問い合わせは電話090・3718・8242、鷲田さん。


写真=和田さん(右)が協力し、持ち寄られた品物がレジ横に並べられている


城南陸上部長柄選手
応援受け懸命に完走
市中学総体陸上競技
男子車いす30メートル走

 白屋の舞鶴高専グラウンドで6月6日、第67回舞鶴市中学校総合体育大会陸上競技大会が開かれ、オープン種目の男子車いす30メートルに、城南中陸上部の2年長柄智也選手(13)が出場した。公式戦は昨年秋の新人戦に続いて2戦目。部員たちの応援を受け、懸命に完走した。
 長柄選手は先天性横隔膜ヘルニアで生後すぐに大手術を受け、8カ月までに6回の手術を乗り越えた。肢体不自由と知的障害が残り、栄養を鼻から補給する医療的ケアを必要とする。地域の学校に通わせたいとの両親の願いで、中筋小でたくさんの友達ができた。
 城南中入学後は陸上部に入り、部員との交流も重ね試合の見学もしている。多くの陸上選手を育てた秋原栄人校長のアドバイスを受け、自らも車いすでの競技の練習に取り組み、昨年は小中高生らの記録会などに出場した。
 今回はグラウンドの状態が悪いため、体育館前に特設コースをつくって、昨年の新人戦より10メートル長い30メートルに挑戦。部員たちの声援を受けながら、一生懸命に車いすを押し、46秒8でゴールした。レース後、長柄選手は秋原校長に「先生、ありがとうございました」と述べた。
 秋原校長は「昨年から比べると逞しくなり力強く漕げるようになった。きょうは多くの人の応援の中、少し緊張していたようだが、持てる精一杯の力を出せたと思う」と見守っていた。


写真=声援を受けて車いすを押す長柄選手


2015年6月12日












木造校舎に地域結ぶアサガオ
日比野さんのアートプロジェクトで苗植え
旧丸山小でサッカーも
種のボールと船のゴールで

 アサガオの育成を起点に人と地域の交流を育み、現在全国29地域が参加する、アーティストの日比野克彦さん(56)によるアートプロジェクト「明後日(あさって)朝顔プロジェクト」の、参加地域が年に一度集う「明後日朝顔会議2015in舞鶴」(torindo、市など主催)が5月30、31日、北吸の赤れんがパークと三浜の旧丸山小学校で行われた。参加地域のメンバーと市民ら計約50人が参加し、苗植えなどで交流した。
 同プロジェクトは、2003年に日比野さんが新潟県十日町市莇平(あざみひら)の住民と育てたアサガオがきっかけで、収穫した種が各地域を行き来し受け継がれている。
 舞鶴は2008年に市が受け入れ、市役所のベランダなどで育成を開始。10年から引き継いだ「まいづるRB」によって、種の形をした自走船を造船し航海する「種は船プロジェクト」に繋がり、参加した市民らに受け継がれた。昨年、水戸市で行われた全国会議で舞鶴での初開催が決定したのを機に、旧丸山小の木造校舎を活用したアサガオの育成も始まった。
 初日は赤れんがパーク5号棟2階で、来鶴した水戸(茨城)、新潟、莇平(新潟)、千代田(東京)、金沢、安宅(あたか)(石川)、姫路(兵庫)、氷見(富山)のメンバーが、活動の歴史や育成状況などを報告。
 翌日は旧丸山小学校で、参加地域のメンバーらが木造校舎から張られたロープの下に、13地域から寄せられたアサガオの苗約80本を地植えした。日比野さん考案の「ヒビノカップサッカー大会」も行われ、5人1組の6チームが参加。体育館でチームごとに段ボールなどを使って作成した、「種は船」にちなんだ種の形のボールと船の形のゴールを使い、グラウンドでミニサッカーの試合を楽しんだ。
 日比野さんは「可能性を秘めた丸山小の木造校舎に、水やりや種の収穫などで地域の人が集まり、使うきっかけになっていってほしい」と話していた。
 舞鶴のメンバーたちは地域住民との交流を目的に、旧丸山小に通い水やりを続けており、当日植えられなかった苗は、引土のいさざ会館の中庭で育てることにしている。


写真左=旧丸山小の木造校舎に張られたロープの下で、日比野さん(右)とともに各地のアサガオの苗を植える参加者
写真右=各チームが手作りしたボールとゴールを使い、グラウンドで行われた「ヒビノカップサッカー大会」


よしだ敦子さんと生徒たち
自分らしく、おしゃれに旅立ち
エンディングドレス作品ショー

 人生の最期をお気に入りのドレスで着飾って旅立つことを提案している七条中町のデザイナー、よしだ敦子さんと教室生が6月16日、余部下の中総合会館で、エンディングドレスの展示と作品ショーを開く。ドレスを作った生徒自らが初めて着用して披露する。入場無料。
 2006年から着物リメークを手掛けるよしださんは、葬儀の最期の衣装に生前のその人らしさを感じないことが多いため、おしゃれに自分らしい衣装を着ることを発案。大切にする着物を生前にドレスに作り直すことに取り組み、昨年エンディングドレス展を市内で開いた。
 丹後ちりめんの着物などを素材に、華やかに見えるように胸元にフリルを使い、手を組んだときに美しくなるように袖口を大きくとる。どんな体型にも対応でき着せやすいようにと、袖ぐりに余裕をもたせ、パンツのサイドを開けたり、前開きにして組ひもボタンを採用するなどの工夫を凝らした。
 今回はよしださんが袴をジャケットに、羽織をパンツに仕上げた男性用の衣装などを展示するほか、よしださんデザインのパターンを提供して生徒たちが様々な素材で縫い上げたものを着用して発表する。
 作品ショーに出演する田中玲子さんは「お嫁にきたときに母が作ってくれた着物をリメークし、小紋の柄が素敵なドレスに仕上げることができました。作ってよかったです」と話していた。
 同館4階で午後2時〜同3時。来場を呼びかけている。
【問い合わせ】電話64・4424、よしださん


写真=エンディングドレスと製作した生徒たち


2015年6月9日

夏みかんとスイーツ ギフトで
舞鶴夏みかんの会 詰め合わせセット考案
付加価値高めてPR 需要拡大へ
パティシエの江上さん手掛ける

 神崎地区などで実る夏みかんを地域特産品にと取り組む市民グループ「舞鶴夏みかんの会」(村上貴是代表)が、夏みかんと夏みかんを材料に作ったスイーツを詰め合わせたギフトセットを考案し、注文の受け付けを始めた。付加価値を高めてPRし、夏みかんの需要を掘り起こしたいとしている。
 約130年前の明治期に、夏みかん産地の山口県萩市から北前船で神崎などに運ばれ、栽培が始まったという。昭和30〜40年代が需要のピークで、次第に甘い果実に嗜好が移り、木は放置されるようになった。
 そんな中、村上さんらが地域の活性化になればと、近年は自家用に消費されるだけだった夏みかんに注目し、ボランティアで剪定や収穫、売り込み、今年3月には苗木の植樹にも取り組んできた。
 営業で訪れた京都市や神戸市の菓子店や料理店では、夏みかんの酸味が夏の清涼感として消費者に受け入れられ、新しいお菓子や料理に加工され人気になっていることを知った。神崎の夏みかんも高い評価を受け、「京夏みかん」の愛称を付けて昨年出荷した。
 さらに夏みかんをPRするため、「京夏みかんスイーツギフトセット」を売り出すことにした。長浜のパティシエの江上まゆみさんが、夏みかんをスライスしてシロップで煮詰めたもの、ケーキの中にそれらを練りこみ、上にも載せたもの、マーマレードにしてアーモンドクリームを混ぜたパイ仕立ての3種類の洋菓子を手掛けた。
 4個の夏みかんと3種類のスイーツが3個ずつ入っている。和食や洋食に合う夏みかんの使い方のレシピも入れた。価格は3,500円(税込み)。村上さんは「オリジナルのおいしいスイーツと鮮度の高い夏みかんを味わってほしい。100セットを目標にしています」と話している。
 注文受け付けは7月1日までで、今月15日までに受けた注文は今月下旬に発送する。問い合わせは村上さん(電話090・6917・0529)へ。


写真=夏みかんとそれを材料に作ったスイーツのギフトセット


紫陽花プロジェクト
城南中生が車いす寄贈
アルミ缶回収で入居者用を購入
グレイスヴィルへ

 城南中学校(秋原栄人校長、生徒544人)の生徒たちが6月2日、布敷の特別養護老人ホーム・グレイスヴィルまいづる(淡路由紀子施設長)を訪れ、アルミ缶回収で購入した入居者用の車いす1台を寄贈した。
 同校は伊佐津川の美化活動などのボランティア活動を「紫陽花(あじさい)プロジェクト」と名付け取り組んでいる。きっかけは、1988年に急性骨髄性白血病で亡くなった少年が行永の舞鶴医療センターの病室の窓から見守り続けていたアジサイで、同校の門をくぐりたかった少年の夢を叶えようと挿し木が正門横に植えられ大きく育った。同センターの看護学校校舎前にも株分けされ、看護と命の大切さを伝える象徴になっていることから、思いやりの心をもとうと名付けられた。
 活動の一環のアルミ缶回収は4年目で、車いすの寄贈は同センターから始まり、引土の介護老人保健施設すこやかの森に続く3施設目。1年かけて生徒や地域住民らが持ち寄り、3万6000個をリサイクル業者で現金化して車いす1台を購入した。
 贈呈式には、生徒会の8人と同ホームの入居者やスタッフ約30人が参加。生徒たちから車いすが贈られ、入居者の大滝喜美子さん(96)が「愛のこもった車いすをありがとう。大切に大切に使わせてもらいます」と感謝の言葉を述べた。
 生徒会長で3年の千葉晃弘君(14)は「地域の人たちの力で贈ることができたので、毎年続けて地域に貢献していけたらうれしい」と話していた。


写真=寄贈された車いす(中央)を囲む城南中生徒会とグレイスヴィルまいづるの入居者、スタッフたち


2015年6月5日

バスの魅力、PVで発進
京都交通 You Tubeで話題
ALEG―Reも出演
市内の風景とバスが一体に

 舞鶴市などをエリアに路線バスなどを運行する京都交通は、バスのイメージアップを図ろうと、小型無人機「ドローン」を使った空撮入りの公式プロモーションビデオ(PV)を制作、動画サイト「ユーチューブ」で公開し話題になっている。舞鶴出身のフリースタイルフットボールチーム「ALEG―Re(アレッグ)」が出演し、桜並木や雪景色などの風景の中をバスが駆け抜ける。
 公共交通機関としてのバスのPRを継続的に取り組んでいるが、若者たちへバスの魅力の発信と働き手のモチベーションアップをしようと、新会社による運行10周年の記念事業も兼ね企画を温めていた。
 昨年3月に赤れんがパークで、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」プロモーションビデオの舞鶴バージョンの撮影が行なわれ、同社も参加した。バスのファンによるPVは多いが、バス会社の公式PVは少ないためPV形式で発信したいと、女布の映像制作会社「STUDIO EX」に撮影と編集を依頼した。
 また、若い人たちにアピールするため、舞鶴を拠点に活動するアレッグのYOSSHI(山本佳史さん)、YU―J(守島裕二さん)に出演をしてもらった。フリースタイルフットボールはボールを使ってアクロバティックな技も見せる競技で、2人は2013年の全国大会で優勝し、昨年のサッカーワールドカップが開かれたブラジルに渡り、街中でパフォーマンスを披露した。
 昨年11月にドライバーなど様々な職種の8人でプロジェクトチームを作り、バスのかっこよさなどを映像に取り入れようとアイデアを練ったほか、現場で制作会社担当者とアレッグと相談、提案を受けながら撮影を進めた。
 5月に完成した映像は6分27秒。シカゴプードルによる舞鶴市のイメージソング「My hometown舞鶴〜このタカラモノを未来へ〜」の音楽に乗せ、アレッグの2人がバスの外と中でパフォーマンスを繰り広げる。
 勢揃いするバスをドローンで上空から俯瞰して撮影したシーン、東西循環線のバスが医療センター前の桜並木やJR西駅前で雪の中を走る様子、東駅前のロータリーのカーブを曲がる迫力ある姿、高速バスのターミナル、チケット販売の窓口なども映される。
 同社舞鶴営業所の山守貞之所長(39)は「バスが風景と一体となってかっこいいという感想をもらった。多くの人の協力でイメージアップにつながるものができうれしい。ドローンを使ったバス会社の本格的なPVは日本で初めてでは」と話している。


写真=バスの前でボールを操るALEG―Reのシーン(京都交通提供)


みずなぎ学園へ寄付
近畿労金舞鶴支店

 近畿労働金庫舞鶴支店(上林千江子支店長)は、社会貢献活動の「ふれ愛預金きずな」の寄付金11万5,000円を、鹿原の社会福祉法人みずなぎ学園に贈った。
 預金者から提供を受けた利息の一部と近畿労金からの拠出を合わせ、障害者施設や福祉施設、難病対策をとる団体などを支援するための預金制度。近畿労金京都地区に限定した取り組みとして1993年にスタートした。
 今回はみずなぎ学園に対して寄贈を決め、溝尻の舞鶴勤労者福祉センターで開かれた同支店推進委員会全体会議の席上、上林新二推進委員長が同学園の鈴木令子園長に目録を贈呈した。
 同学園は鹿原や野村寺などに施設を設け、知的障害者約240人が利用している。パンづくりや創作活動、リハビリ、資源回収などに取り組んでいる。鈴木園長は「利用者の方に役立つよう使わせていただきます」とお礼を述べた。


写真=鈴木園長に目録を贈る上林委員長(左)


2015年6月2日

地域に飛来地広がれ
城北中 四所、青井にフジバカマ植える
アサギマダラの寄る花 住民と共に

 城北中学校が、準絶滅危惧種の草花フジバカマを増やし、アサギマダラの飛来地を広げようと取り組んでいる。5月には生徒たちが自ら校外へ出かけ、上福井の京都丹後鉄道四所駅前と青井の旧青井小学校花壇に、小学生や地域の住民たちと協力しながら苗木や株を植えた。
 アサギマダラは、日本から台湾まで約2000キロを、春に日本を北上し秋に南に移動する旅する蝶。フジバカマなどの花に好んで集まる。各地で羽にマーキングの印を付け、どういったルートで旅をしているのか研究が進められている。
 城北中は夢プロジェクトとして、城北中地域支援協議会の協力を得て2011年9月に校内花壇に苗木を植え、アサギマダラがやってきた。活動を地域に広げようと挿し木などで増やし、住民たちに苗木を配布して飛来地を増やしている。
 今年は生徒たちが地域に出かけて植える活動をすることにした。5月23日には旧青井小の3カ所の花壇で、中学生21人、地元の小学生や住民、協議会メンバーらが、中学校で育て根をつけたままの状態で引き抜いた600株と種を持ち込み植えた。
 城北中3年の山下たまおさん(14)は「植えたフジバカマに、ほんとうにアサギマダラが来て感動しました。地域で飛び交う姿が増えて欲しい」と話していた。


写真=フジバカマの株を植える中学生たち


1100種 見頃迎える
すとろべりぃあいすバラ園
ローズフェスティバル開催中

 福来の「すとろべりぃあいすバラ園」で、ローズフェスティバルが開かれている。バラの品種は1100種で国内では2番目の数を誇る。多くのバラが鮮やかな色の花を咲かせ、見頃を迎えている。6月21日まで。
 今年は気温が高く、5月下旬頃に八重咲きのサンダース・ホワイトなどの遅咲き品種が咲き、早咲き品種の2番花も咲き始めている。
 園内では、7000万年前の地球上最古のバラでヒマラヤ山麓に自生するロサ・シノウィルソニーが3年に一度の花を咲かせている。ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサールは花弁数100枚以上の真紅のバラで、クリムソン・グローリーはダマスクの香りが漂う。印象派の画家の名が付くピサロ、モネ、マチス、シスレーは絵画のような複色が充実している。
 期間中は、当日から使える500円券が当たるクイズラリー、ローズティーやランチが楽しめるオープンカフェ、福引プレゼント、栽培講習会(7日午前11時〜)、ローズブーケ作り体験(14日午前11時〜)、アレンジメント作り体験(21日午前11時〜)などがある。入園料は大人300円、小人100円。期間中は無休で、午前10時〜午後6時。
【問い合わせ】電話77・1267、同園


写真=鮮やかな花を咲かせている園内のバラ


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